JP6040073B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、トレッド部の主溝における溝底クラックの抑制効果に優れた空気入りタイヤに関する。
一般に、空気入りタイヤのトレッド部には、タイヤ周方向に沿って延びる主溝や、それと交差する方向に延びる横溝などが設けられ、それらが区分するブロックやリブにより、所要のタイヤ性能と使用条件に応じた各種のトレッドパターンが形成される。主溝の溝底面では、溝底クラックと呼ばれる、溝長さ方向に沿った亀裂損傷が発生する場合があり、その発生要因の一つとして、走行時の圧縮変形や引張変形に伴う歪みが溝底面に集中することが知られている。
これに対し、特許文献1では、主溝の溝底面が単一の円弧により形成されるとともに、タイヤ内周側に向かって溝幅が増える断面形状が提案されている。しかしながら、この手法は、全体的にU字状をなすような、タイヤ内周側に向かって溝幅を減少させる断面形状の主溝には適用できない。また、当該文献で指摘されているように、断面形状がU字状をなす主溝において、その溝底面を単一の円弧により形成した場合には、やはり溝底クラックの発生が懸念される。
特許文献2〜4には、トレッド部に設けられる主溝や細溝について、その断面形状に関する種々の改善が開示されているものの、いずれも溝底クラックを抑制するための解決手段を示唆するものではない。即ち、溝底クラックの発生を抑制するには、主溝の溝底面に作用する歪みを分散させることが大変重要となってくるが、上記文献は、そのための構造を開示していない。
特開平5−338412号公報 特開平9−164814号公報 特開2002−211211号公報 特開2012−96604号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、主溝における溝底クラックの発生を抑制できる空気入りタイヤを提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成すべく、主溝の溝底面に作用する歪みについて研究を重ね、以下の事柄を見出した。まず、図8,9のように溝底面を単一の円弧により形成した構造では、溝壁面の角度にもよるが、その円弧の曲率半径RCは概ね2〜4mmと小さくなり、溝底面の中央部Xに歪みが集中して溝底クラックを生じやすい。
次に、一般的なタイヤ構造では、主溝の溝底面が、図6のようにトレッド表面3aをオフセットしてなる溝底基準面BLに沿った形状を有し、タイヤ外周側に凸となるように湾曲した円弧によって形成される。その円弧の曲率半径RAは概ね100mm以上であり、その曲率半径RAよりも小さい曲率半径RBを有する円弧が両側に連なる。この場合、円弧同士の接点Yが変曲点となるために歪みが集中しやすく、その接点Yでの溝底クラックが懸念される。
一方、図6の構造を改変し、図7のように溝底面を形成する円弧の向きを反転させた場合には、接点Yでの溝底クラックは抑制されるものの、相対的に小さい曲率半径RBを有する両側の円弧に歪みが作用する。そして、その歪みの作用箇所が溝底面に近いために、曲率半径RBの円弧(例えばZ部)で溝底クラックが発生する恐れがある。本発明は、これらの現象に着目してなされたものであり、下記の如き構成により歪みの作用箇所をコントロールして上記目的を達成することができる。
本発明に係る空気入りタイヤは、タイヤ周方向に沿って延びる主溝をトレッド部に備えた空気入りタイヤにおいて、前記主溝が、タイヤ内周側に向かって溝幅を減少させ又は一定にした一対の外周側溝壁面と、前記主溝の最深部に位置する溝底面と、前記外周側溝壁面と前記溝底面との間に介在する一対の内周側溝壁面とを備え、溝長さ方向に直交する前記主溝の断面では、前記溝底面が、タイヤ内周側に凸となるように湾曲した第1の円弧により形成され、前記一対の内周側溝壁面のうち少なくとも片方が、溝幅方向外側に凸となるように湾曲し且つ前記外周側溝壁面の延長線よりも溝幅方向外側に張り出した第2の円弧により形成され、前記第1の円弧に前記第2の円弧が滑らかに連なるとともに、その第1の円弧の曲率半径が20mm以下で、前記第1の円弧の曲率半径よりも前記第2の円弧の曲率半径が小さいものである。
このタイヤでは、主溝の溝底面及び内周側溝壁面が、上記の如き第1,第2の円弧により形成されることにより、円弧同士の接点に対する歪みの集中を抑えながら、溝底面に作用する歪みを内周側溝壁面にも分担させることができる。しかも、第1の円弧の曲率半径が20mm以下であり、第2の円弧が外周側溝壁面の延長線よりも溝幅方向外側に張り出すことで、溝底基準面から離れた位置に内周側溝壁面を配するとともに、第2の円弧の長さを適切に確保できる。その結果、溝底面に集中しがちな歪みを分散し、延いては溝底面に作用する歪みを低減して、溝底クラックの発生を抑制できる。
前記第1の円弧の曲率半径は、5mm以上であることが好ましい。第1の円弧の曲率半径が5mmを下回ると、溝底面の形状が、図8のような単一の円弧による形状に近付き、溝底面の中央部に歪みが集中しやすくなるとともに、第1の円弧に第2の円弧を滑らかに連ねることが難しくなる。
前記第2の円弧の曲率半径は、2.5mm以上であることが好ましい。かかる構成によれば、第2の円弧により形成された内周側溝壁面に作用する歪みの大きさを抑えられるとともに、その歪みの作用箇所を溝底基準面から遠ざけて、溝底クラックの抑制効果を高められる。また、第1の円弧に第2の円弧を滑らかに連ねるうえでも、このように第2の円弧の曲率半径を適度に大きくした方が好都合となる。
前記第2の円弧のタイヤ外周側端は、前記主溝の最深部から溝深さの30%以上の高さに位置することが好ましい。これにより、第2の円弧により形成された内周側溝壁面における歪みの作用箇所を溝底基準面から遠ざけて、溝底クラックの抑制効果を高められる。
本発明に係る空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線断面図 溝長さ方向に直交する主溝の断面図 本発明の別実施形態に係る主溝の断面図 本発明の別実施形態に係る主溝の断面図 本発明の別実施形態に係る主溝の断面図 比較例1における主溝の断面図 比較例2における主溝の断面図 比較例3における主溝の断面図 比較例4における主溝の断面図 比較例5における主溝の断面図
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示した空気入りタイヤTは、一対のビード部1と、そのビード部1の各々からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、そのサイドウォール部2の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部3と、トレッド部3からサイドウォール部2を経てビード部1に至り、全体としてトロイド状に成形されたカーカス4とを備えたラジアルタイヤである。カーカス4のタイヤ外周側には、箍効果によりカーカス4を補強するベルト5が設けられている。
このタイヤTは、タイヤ周方向に沿って延びる主溝10をトレッド部3に備える。本実施形態では、主溝10の各々がストレート状に延びる例を示すが、これに限らず、例えばジグザグ状に延びていても構わない。トレッド部3には、主溝10と交差する方向に延びる横溝なども適宜に設けられ、それらに基づくトレッドパターンがトレッド表面3aに形成されている。トレッドパターンとしては、特に限定されないが、走行安定性や排水性の観点からリブパターンやリブラグパターンが好ましく用いられる。
主溝10は、図2のように全体としてU字状をなす断面形状を有し、かかる断面形状が、主溝10の溝長さ方向に連続して形成されている。図2では、図6に示した主溝の輪郭を破線で描いており、これは図3〜5,9,10でも同様である。溝底基準面BLは、トレッド表面3aをオフセットしてなる仮想面であり、トレッド表面3aと略同じ曲率で湾曲しながら主溝10の最深部を通る。破線で描いた主溝の溝底面は、この溝底基準面BLに沿っている。
図2に示すように、主溝10は、タイヤ内周側に向かって溝幅を減少させた一対の外周側溝壁面11と、主溝10の最深部に位置する溝底面12と、外周側溝壁面11と溝底面12との間に介在する一対の内周側溝壁面13とを備える。本実施形態では、一対の外周側溝壁面11がトレッド表面3aからタイヤ内周側に向かって溝幅を漸減させており、その一対の外周側溝壁面11と溝底面12とが一対の内周側溝壁面13によって連結されている。
図2の断面において、一対の外周側溝壁面11は直線によって形成されている。また、溝底面12は、タイヤ内周側に凸となるように湾曲した第1の円弧12aにより形成されている。第1の円弧12aの中心(第1の円弧12aに関する曲率円の中心)は、溝底面12よりもタイヤ外周側に位置する。一対の内周側溝壁面13は、それぞれ、溝幅方向外側に凸となるように湾曲し且つ外周側溝壁面11の延長線11eよりも溝幅方向外側に張り出した第2の円弧13aにより形成されている。
第1の円弧12aと第2の円弧13aとは滑らかに連なっており、符号CPは、その円弧同士の接点である。第1の円弧12aの曲率半径RAは20mm以下に設定され、その第1の円弧12aの曲率半径RAよりも第2の円弧13aの曲率半径RBは小さい(即ち、RA>RB)。第2の円弧13aは、外周側溝壁面11と内周側溝壁面13とが接する境界BOから接点CPまで連続的に湾曲している。主溝10の断面形状が境界BOで括れるように、一対の境界BOが溝幅方向内側に突出している。
このタイヤTでは、溝底面12及び内周側溝壁面13が、上記の如き第1の円弧12aと第2の円弧13aとで形成されているため、その円弧同士の接点CPに対する歪みの集中を抑えながら、溝底面12に作用する歪みを内周側溝壁面13にも分担させることができ、特に括れ形状とされた境界BO付近に歪みを作用させることができる。それにより、溝底面12に集中しがちな歪みを分散し、延いては溝底面12に作用する歪みを低減して、溝底クラックの発生を抑制できる。
しかも、第1の円弧12aの曲率半径RAを20mm以下に設定することで、溝底基準面BLから離れた位置に内周側溝壁面13が配され、溝底クラックの抑制効果の実効性を高められる。内周側溝壁面13を溝底基準面BLから更に遠ざけるうえでは、曲率半径RAを15mm以下に設定することが好ましい。一方、曲率半径RAが20mmを上回ると、図7や図10に示した断面形状に近付き、内周側溝壁面13が溝底基準面BLに近寄るために溝底クラックが第2の円弧13aで発生する恐れがある。
更には、外周側溝壁面11の延長線11eよりも溝幅方向外側に第2の円弧13aが張り出していることにより、内周側溝壁面13を溝底基準面BLから遠ざけたまま、第2の円弧13aの長さを適切に確保できる。これにより、溝底面12から内周側溝壁面13への歪みの分散効果を適切に確保し、溝底クラックの抑制効果を高めるうえで役立つ。延長線11eの法線方向に測定される張り出し量P13は、例えば0.5〜1.5mmである。
第1の円弧12aの曲率半径RAは、好ましくは溝幅Wの40%以上である。また、曲率半径RAは、好ましくは溝幅Wの60%以下である。第1の円弧12aの開き角度(第1の円弧12aの両端の各々と第1の円弧12aの中心とを結ぶ2本の直線がなす角度)は、例えば30〜150度である。本実施形態では、第1の円弧12aの端(接点CP)が延長線11eよりも溝幅方向内側に位置するが、これらは溝幅方向外側に位置する場合もある。トレッド表面3aの法線方向における第1の円弧12aの端から溝底基準面BLまでの直線距離は、0.5mm以上が好ましく、1.0mm以上がより好ましい。
第2の円弧13aの曲率半径RBは、好ましくは2.5mm以上であり、より好ましくは3mm以上である。また、曲率半径RBは、曲率半径RAの15%かそれ以上であることが好ましい。曲率半径RAと曲率半径RBとの差(RA−RB)は、例えば0.5mm以上であり、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上である。主溝10の容積増大に伴う車外音の悪化を抑える観点から、曲率半径RBは2.5mm以上であることが好ましい。
境界BOに位置する第2の円弧13aのタイヤ外周側端は、主溝10の最深部から溝深さD10の30%以上の高さに位置することが好ましい。即ち、主溝10の最深部を基準とした第2の円弧13aのタイヤ外周側端の高さH13の溝深さD10に対する比(H13/D10)で表される括れ高さは、30%以上が好ましく、50%以上がより好ましく、50%超えが更に好ましい。また、主溝10の容積増大に伴う車外音の悪化を抑えるうえで、括れ高さは75%以下が好ましく、60%以下がより好ましい。高さH13と溝深さD10は、それぞれトレッド表面3aの法線方向に測定される。
一対の外周側溝壁面11は、境界BOからタイヤ外周側に向かって溝幅を増やし、トレッド表面3aに至る。一対の内周側溝壁面13は、境界BOからタイヤ内周側に向かって溝幅を一旦増やし、湾曲して溝底面12に至る。トレッド表面3aの法線に対する外周側溝壁面11の角度θは、例えば0〜20度、更には5〜15度に設定される。一対の外周側溝壁面11は、タイヤ内周側に向かって溝幅を一定にするものでも構わない。
トレッド表面3aで測定される主溝10の溝幅W10は、例えば6〜15mmに設定される。外周側溝壁面11がトレッド表面3aに接する溝縁部には、その溝縁部での接地圧を低減するために、直線状又は曲線状の面取り19を形成しても構わない。その場合であっても、溝幅W10の測定には、面取り19を考慮せず、外周側溝壁面11及びトレッド表面3aの各々の延長線が利用される。主溝10の溝深さD10は、例えば6〜12mmに設定される。
図3〜5に示した別実施形態は、以下に説明する構成の他は、前述した実施形態と同様の構成及び作用であるので共通点を省略し、主に相違点について説明する。既に説明した部位と対応する部位には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。図3〜5は、それぞれ主溝10の断面形状が非対称となる例である。
図3の例では、一対の内周側溝壁面13を形成する第2の円弧13aの曲率半径を互いに異ならせ、それにより張り出し量(図2参照)を相違させている。具体的には、片側(図3左側)の曲率半径RBcが他側(図3右側)の曲率半径RBeよりも大きく、その片側の第2の円弧13aの張り出し量が比較的に小さい。この片側の内周側溝壁面13では張り出しによる剛性低下が抑えられるため、こちらを旋回時に力のかかるタイヤ中央TC側に向けることで、操縦安定性の低下を抑制できる。
図4の例では、一対の内周側溝壁面13を形成する第2の円弧13aの曲率半径とタイヤ外周側端の高さを互いに異ならせ、それにより張り出し量を相違させている。具体的には、片側(図4左側)の曲率半径RBcが他側(図4右側)の曲率半径RBeよりも小さく、片側の高さH13cが他側の高さH13eよりも低く、その片側の第2の円弧13aの張り出し量が比較的に小さい。図3と同様に、この片側の内周側溝壁面13をタイヤ中央TC側に向けることで、操縦安定性の低下を抑制できる。
前述の実施形態では、一対の内周側溝壁面13の両方を第2の円弧13aにより形成したが、本発明では、一対の内周側溝壁面のうち少なくとも片方が第2の円弧により形成されていればよい。図5の例では、一対の内周側溝壁面13のうち片方のみが第2の円弧13aにより形成され、他方は図6と同様に形成されている。かかる場合、第2の円弧13aが形成されない側(図5左側)の内周側溝壁面13では、張り出しによる剛性低下が無いため、こちらをタイヤ中央TC側に向けることで操縦安定性の低下を抑制できる。
以上に例示した主溝の断面形状は、トレッド部3に設けられる複数の(本実施形態では4本の)主溝10のうち、少なくとも1本の主溝に適用されていればよく、全ての主溝に適用しなくても構わない。また、部位に応じて主溝の断面形状を変えることも可能である。例えば、トレッド端TEに最も近い主溝10e(図1参照)では、それ以外の主溝と比べて溝底クラックの発生が顕著となるため、これらに図2の断面形状を適用し、それ以外の主溝には図5の断面形状を適用することが考えられる。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド部の主溝を上記の如く構成すること以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用することができる。
本発明の空気入りタイヤは、前述の如き作用効果を奏して溝底クラックの抑制効果に優れることから、トラックやバス、産業車両、建設車両などの車両重量が重い車両に使用される重荷重用空気入りタイヤとして有用である。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
溝底クラックと車外音に関する性能評価について説明する。これらの性能評価は下記(1)及び(2)のようにして行い、評価に供したタイヤのサイズは195/65R15である。
(1)耐溝底クラック性(クラック発生率)
空気圧200kPaを充填し、排気量1500ccクラスの車両に装着して5万kmを走行後、主溝に発生した溝底クラックの総長さを計測して、主溝の溝底面の周長に対する比率(百分率)を算出し、それをクラック発生率とした。数値が小さいほど、耐溝底クラック性に優れることを示す。
(2)車外音
ISOに準拠した試験方法に基づき、80km/hの走行速度で乾燥路面を走行したときの通過音を測定した。比較例1の結果を基準とした通過音の差で評価し、マイナス値が大きいほど車外音が小さく騒音性に優れることを示す。
図6〜10に示す断面形状の主溝を備えたタイヤを、それぞれ比較例1〜5とした。また、図2に示す断面形状を基本とする主溝を備えたタイヤを実施例1〜3,5とし、図5に示す断面形状の主溝を備えたタイヤを実施例4とした。表1に掲載した仕様を除いて、各例におけるタイヤ構造やゴム配合は共通している。
Figure 0006040073
表1に示すように、実施例1〜5では、比較例1〜5に比べて溝底クラックの発生が抑制されており、その中でも実施例1,2の結果が特に優れている。加えて、実施例1〜5では、車外音の悪化が抑えられている。
3 トレッド部
3a トレッド表面
10 主溝
11 外周側溝壁面
12 溝底面
12a 第1の円弧
13 内周側溝壁面
13a 第2の円弧

Claims (4)

  1. タイヤ周方向に沿って延びる主溝をトレッド部に備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記主溝が、タイヤ内周側に向かって溝幅を減少させ又は一定にした一対の外周側溝壁面と、前記主溝の最深部に位置する溝底面と、前記外周側溝壁面と前記溝底面との間に介在する一対の内周側溝壁面とを備え、
    溝長さ方向に直交する前記主溝の断面では、前記溝底面が、タイヤ内周側に凸となるように湾曲した第1の円弧により形成され、前記一対の内周側溝壁面のうち少なくとも片方が、溝幅方向外側に凸となるように湾曲し且つ前記外周側溝壁面の延長線よりも溝幅方向外側に張り出した第2の円弧により形成され、
    前記第1の円弧に前記第2の円弧が滑らかに連なるとともに、その第1の円弧の曲率半径が20mm以下で、前記第1の円弧の曲率半径よりも前記第2の円弧の曲率半径が小さいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1の円弧の曲率半径が5mm以上である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第2の円弧の曲率半径が2.5mm以上である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第2の円弧のタイヤ外周側端が、前記主溝の最深部から溝深さの30%以上の高さに位置する請求項1〜3いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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