JP2002211211A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JP2002211211A JP2002211211A JP2001005332A JP2001005332A JP2002211211A JP 2002211211 A JP2002211211 A JP 2002211211A JP 2001005332 A JP2001005332 A JP 2001005332A JP 2001005332 A JP2001005332 A JP 2001005332A JP 2002211211 A JP2002211211 A JP 2002211211A
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Abstract
エット性能の改善を図る。 【解決手段】 タイヤの周方向に沿って延びる縦溝とこ
の縦溝に交差する横溝とによって区画された陸部を複数
配列したトレッドパターンを有する空気入りラジアルタ
イヤの周方向に、溝壁が溝底に向けて拡大するフラスコ
状の断面形状を有する少なくとも1本の細溝を設ける。
Description
タイヤに関し、とくに、タイヤの摩耗中期から摩耗末期
にかけてのウエット性能(とくにハイドロプレーニング
性能)を操縦安定性を損なうことなしに改善しようとす
るものである。
ドロプレーニング性能は、タイヤの摩耗が進行してい
き、溝の容積が小さくなるに従い劣化する。このような
性能の劣化を抑制するためには、タイヤのトレッドにお
ける接地面積に対する溝面積の割合を大きくするか、あ
るいは溝部の壁面の角度θを図10に示す状態から図1
1に示すような状態、すなわち、溝部の壁面角度θを接
地面に対して垂直になるようにするのが有効になる。
図るために、上記のような手法を適用した場合、タイヤ
のブロック剛性が低下するため、とくにドライな路面で
の操縦安定性が低下する不具合があり、これは新品のタ
イヤほどその傾向が著しい。
操縦安定性を維持したまま、ウエット性能とくに、タイ
ヤの摩耗中期から摩耗末期にかけてのハイドロプレーニ
ング性能を改善できる新規な空気入りラジアルタイヤを
提案するところにある。
向に沿って延びる縦溝とこの縦溝に交差する横溝とによ
って区画された陸部を複数配列したトレッドパターンを
有する空気入りラジアルタイヤにおいて、前記縦溝のう
ち、少なくも1本が細溝からなり、該細溝は、溝幅が溝
底に至るまでの領域で拡幅するフラスコ状の断面形状を
有する、ことを特徴とする空気入りラジアルタイヤであ
る。
にしてタイヤのトレッド幅の30%以内の領域(ショル
ダー域)に配置されたものとするのが好ましい。
るまでの寸法をaとし、トレッド表面から溝幅が拡幅し
始める前に至るまでの深さをbとした場合においてb/
aを0.3〜0.6とするのが好ましい。
けてのみ溝幅が拡がる偏向フラスコ状の断面形状を有す
るものとするのが好ましく、その内面については角部を
有せず、より好ましくは角部にR1以上の丸みをもたせ
るのが望ましい。
幅をw、トレッド表面から溝底に至るまでの寸法をaと
した場合にw/aを0.2〜0.5とするのが好まし
い。
リムに装着し、規定の空気圧とし、静止した状態で平板
に対し垂直に置き、規定の質量に対応する負荷を加えた
ときの平板との接触面におけるタイヤ軸方向最大直線距
離をいうものとし、本発明に従う空気入りラジアルタイ
ヤにおいて、トレッドの接地端とは、その接地幅の端部
に対応する。
Book”(日本自動車タイヤ協会)にて規定されている
適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)の
ことであり、空気圧とは、同じく上記“JATMA Year Bo
ok”にて規定されている適用サイズにおける単輪の最大
荷重(最大負荷能力)に対応する内圧のことであり、さ
らに、適用リムとは上記“JATMA Year Book”にて規定
されている適用サイズにおける標準リム(または、“Ap
proved Rim”,“Recommended Rim”)のことであ
る。
なくとも1つの細溝を形成して、その細溝につき、溝幅
が溝底に至るまでの領域で拡幅するフラスコ状の断面形
状を有するものとすると、タイヤの摩耗中期から摩耗末
期にかけて該細溝の容積の減少が抑制される。
隣接するセカンドブロックに区画する縦溝とした場合
に、コーナーリング時のトレッド表面への入力により該
ショルダーブロックがセカンドブロックに倒れ込んで、
それらのブロックが相互に接触してあたかも単一のブロ
ックとして振る舞う。
説明する。図1は本発明に従う空気入りラジアルタイヤ
のトレッド表面をその一部分について示したものであ
る。
延びる縦溝、2は縦溝に交差する横溝である。また、3
は縦溝1と横溝2によって区画されたブロックとしての
陸部であり、この陸部3を複数配列してトレッドパター
ンを形成する。
おいて延びる左右それぞれ1本ずつ設けた例で示した細
溝である。
に、タイヤの幅方向中心側の溝壁4aがショルダー側の
溝壁4bに対しタイヤの中心Cへ向けて凸となる偏向フ
ラスコ状の断面形状を例として示してある。
イヤにおいて、細溝4は表面の溝幅wよりも摩耗中期か
ら摩耗末期にかけての溝幅が広がり、これによって溝の
容積の減少が抑制され、ハイドロプレーニング性能は高
い状態に維持される。
面では、細溝4の溝幅wは狭いものとなっており、例え
ば、コーナーリング時においてトレッド表面への入力に
て陸部3のうちショルダーブロック3aがセカンドブロ
ック3b側に倒れ込んだとき、図3の如く、ショルダー
ブロック3aがセカンドブロック3bに接触し、あたか
も1つのブロックとして振る舞うこととなり、これによ
ってブロック剛性が高まりドライな路面での操縦安定性
を向上させる。
ロプレーニング性能をより一層高い状態に維持するに
は、溝の断面形状を図4に示すような左右で対称になる
フラスコ状とするのがよいが、細溝4の側壁4bがタイ
ヤのサイドへ向けて凸となっていると、ショルダー域の
ブロック剛性が低下しかかる部位において偏摩耗の発生
が懸念される。このため本発明においては、細溝4の溝
壁4aをタイヤの中心Cへ向けて凸とする偏向フラスコ
状の断面形状とするのが最も好ましい。
の接地端Pを起点にしてトレッド幅TWの30%以内の
領域に設けるようにしたが、その理由は、コーナーリン
グ時にショルダーブロックがそれに隣接するセカンドブ
ロック側に倒れ込んで接触し、ブロック剛性が高まるよ
うに細溝としているが、コーナーリング時のコーナーリ
ングフォースの負担は、ショルダー領域に集中すること
になるからである。
をaとし、トレッド表面から溝底に向けて溝幅が拡大し
始める前までの深さをbとした場合においてb/aが
0.3〜0.6としたが、これによってタイヤの摩耗中
期以降においてウエット性能の低下を抑制することがで
きるからである。
時におけるbの厚さが薄く、剛性が低いことから摩耗し
にくくなりこれが原因で偏摩耗を招きやすくなる。
目的とする摩耗中期以降のウエット性能の改善に寄与し
ない。
表面における溝幅をw、溝深さをaとした場合において
w/aを0.2〜0.5としたが、これは、w/aが
0.5よりも大きいと溝幅が広くなりすぎ、コーナーリ
ング時にトレッド表面における溝が閉塞せずブロック剛
性を高めることができないからであり、一方、0.2よ
りも小さいと溝が細すぎて溝の役目を果たさないことに
なるからである。
のとする。というのは、角部があると荷重による上下方
向の入力等により歪みが集中し亀裂が生じ易くなり、ブ
ロックが欠ける原因になるからであり、より好ましくは
R1以上の丸みをもたせる。
いては、上掲図2に示したものに限られるわけではな
く、図5〜図8に示すようなものであってもよく、上記
の条件を満足する範囲で適宜に変更することができる。
エット性能をより有利に確保するため溝底における溝幅
をuとして、その溝幅wの1.2〜2倍程度とするのが
よい。
2.8mm、a:7.8mm、b:3.8mm、U:3.8m
m)を供試タイヤ(サイズ205/55R16、リム1
6×6.5JJ、内圧220kps)として国産FR車に
装着してかかるタイヤの操縦安定性について同等の箇所
に図9に示したような細溝(溝幅t:2.8mm、溝深さ
L:7.8mm)を有する比較タイヤの操縦安定性ととも
に調査した。
した10個のパイロンをフラローム走行した際の走行時
間を計測することにより評価した。
ニング性能は、溝深さが4mmになるまでトレッドの全面
のゴムを均一に削り溝深さを減じて、水深が10mm、幅
5m、長さ20mのプールに一定速度で進入しプール内
でレーンチェンジをするようにハンドルを操舵し、車体
がレーンチェンジできなくなる速度として評価し、レー
ンチェンジできた場合には進入速度を徐々にあげてい
き、レーンチェンジができなくなる速度を評価値とし
た。
期)時のハイドロプレーニング性能につき、比較タイヤ
を指数表示で100とした場合、本発明に従う適合タイ
ヤでは、ドライ操縦性は比較タイヤと同程度の100で
あり、摩耗時のハイドロプレーニング性能については1
10であることが確認でき、ウエット性能に関し、とり
わけ高い値を得ることができた。
したままでタイヤの摩耗中期から摩耗末期にかけてのウ
エット性能を改善することが可能となり、より一層安全
な走行が可能となる。
ッド面の一部分を平面で示した図である。
アルタイヤの要部の断面を示した図である。
例を示した図である。
例を示した図である。
例を示した図である。
例を示した図である。
例を示した図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 タイヤの周方向に沿って延びる縦溝とこ
の縦溝に交差する横溝とによって区画された陸部を複数
配列したトレッドパターンを有する空気入りラジアルタ
イヤにおいて、 前記縦溝のうち、少なくとも1本が細溝からなり、 該細溝は、溝幅が溝底に至るまでの領域で拡幅するフラ
スコ状の断面形状を有する、ことを特徴とする空気入り
ラジアルタイヤ。 - 【請求項2】 細溝は、タイヤのトレッドの接地端を起
点にしてタイヤのトレッド幅の30%以内の領域に配置
されたものである請求項1記載の空気入りラジアルタイ
ヤ。 - 【請求項3】 細溝は、トレッド表面から溝底に至るま
での寸法をa、トレッド表面から溝幅が拡幅し始める前
に至るまでの深さをbとした場合においてb/aが0.
3〜0.6である、請求項1又は2記載の空気入りラジ
アルタイヤ。 - 【請求項4】 細溝は、タイヤの幅方向中心側に向けて
のみ溝幅が拡がる偏向フラスコ状の断面形状を有するも
のである、1〜3の何れかに記載の空気入りラジアルタ
イヤ。 - 【請求項5】 細溝は、その内面に角部を有しないもの
である、請求項1〜4の何れかに記載の空気入りラジア
ルタイヤ。 - 【請求項6】 細溝は、トレッド表面における溝幅を
w、トレッド表面から溝底に至るまでの寸法をaとした
場合にw/aが0.2〜0.5である、請求項1〜5の
何れかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001005332A JP2002211211A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001005332A JP2002211211A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002211211A true JP2002211211A (ja) | 2002-07-31 |
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ID=18873389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001005332A Pending JP2002211211A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002211211A (ja) |
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