JP5270304B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

トレッド面に、周方向に延びる主溝と、主溝に交差して延びる横溝と、それらにより区画されたブロックまたはリブと、が設けられた空気入りタイヤであって、WET制動性能を向上しつつ、転がり抵抗を低減した空気入りタイヤに関する。
従来より、空気入りタイヤの転がり抵抗を低減するために、トレッド部に配されるゴム(トレッドゴム)として、損失正接(損失正接=損失弾性率/貯蔵弾性率、以下、単に「tanδ」とする)の低いゴムが使用されている。しかし、tanδの低いゴムを使用することで転がり抵抗の低減は達成されるものの、トレッドゴムがたわみ易くなるため、トレッドゴムの接地面積が低下し、空気入りタイヤのWET制動性能(濡れた路面での制動性能)が悪化する傾向があった。したがって、WET制動性能を考慮すると、トレッドゴムのtanδをある程度高く保持しつつ、トレッドパターンを工夫することにより、空気入りタイヤの転がり抵抗を低減する手法が要求される。
ここで、本発明者らがトレッドパターンの各部位におけるタイヤ走行時の歪と転がり抵抗との関係につき鋭意検討したところ、トレッドに設けられたブロックの角部、特に角部の溝底部分にて歪が最も大きく、この角部の溝底部分での歪を低減することで、空気入りタイヤの転がり抵抗を低減できることを見出した。
下記特許文献1では、トレッド面に、周方向に延びる主溝と、横溝とにより区画された多角形のブロックを多数配置した空気入りタイヤにおいて、主溝と横溝との溝交差部分の溝底を底上げすることにより、各ブロックの角部の剛性を向上した空気入りタイヤが開示されている。かかる特許文献では、各ブロックの角部の剛性を向上することで、ブロック全体の剛性を平均化することができ、その結果、ドライ路面を走行する際に発生する偏摩耗を抑制することができる点が記載されている。しかし、かかる空気入りタイヤでは、溝交差部分の溝底全体を底上げすることにより、該部分での溝体積が減少し、排水性能が低下するため、特にWET制動性能が悪化する傾向があった。
また、下記特許文献2では、トレッド面に、周方向に延びる主溝と、横溝とにより区画されたブロックを有する空気入りタイヤにおいて、少なくとも一つの主溝に補強部を配設することにより、主溝部の剛性を高めた空気入りタイヤが記載されている。しかし、かかる空気入りタイヤでは、主溝底中心部の剛性は向上するものの、ブロックの角部の剛性が十分に向上するわけではなく、ブロックの角部の歪低減効果に関して、さらなる改良の余地があった。加えて、主溝中心線を越え対向するブロック側の溝底で終端する補強部を主溝に配設することにより、主溝の溝体積が減少し、主溝の排水性能が低下する傾向があった。このため、かかる空気入りタイヤでは、WET制動性能の点で、さらなる改良の余地があった。
特許第3116243号公報 特許第3672026号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、WET制動性能を向上しつつ、転がり抵抗を低減した空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド面に、周方向に延びる主溝と、前記主溝に交差して延びる横溝と、それらにより区画されたブロックまたはリブと、が設けられた空気入りタイヤにおいて、前記主溝と前記横溝との交差点に位置する前記ブロックまたはリブの角部の少なくとも一つに補強部が周設され、前記補強部は前記主溝と前記横溝との溝壁より始端して溝底で終端することを特徴とする。
上記空気入りタイヤでは、主溝と横溝との交差点に位置するブロックまたはリブの角部の少なくとも一つに、主溝と横溝との溝壁より始端して溝底で終端する補強部が周設されているため、ブロックまたはリブの角部の剛性が高まる。これにより、タイヤ走行時において最も歪が大きくなりやすいブロックまたはリブの角部の溝底部分にて、歪を低減することができるため、空気入りタイヤの転がり抵抗を低減することができる。さらに、動きやすいブロックまたはリブの角部が補強部により補強され、タイヤ走行時において、ブロックまたはリブの角部での接地面積が確保されるとともに、主溝および横溝にて補強部が占める割合が小さいため、これらの溝体積を十分に確保できる。その結果、空気入りタイヤのWET制動性能を向上することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記補強部が、段差状に設けられたものであることが好ましい。かかる空気入りタイヤでは段差状に設けられた補強部を備えるため、ブロックまたはリブの角部の剛性をより高めることができる。これにより、ブロックまたはリブの角部の溝底部分にて、歪をより低減することができるため、空気入りタイヤの転がり抵抗を特に低減することができる。さらに、段差状に設けられた補強部により、動きやすいブロックまたはリブの角部が補強され、タイヤ走行時において、ブロックまたはリブの角部での接地面積が十分に確保される。これにより、空気入りタイヤのWET制動性能を特に向上することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記トレッド面の幅方向最外側に位置する主溝よりも内側に位置するセンター領域において、前記補強部の、前記主溝の溝壁に隣接した部分の周方向長さをL、前記横溝の溝壁に隣接した部分の幅方向長さをLとした場合、1.3L≦L≦3Lであることが好ましい。
一般に、タイヤ走行時において、面内収縮力(タイヤを接地させた際に、接地面内で中心部に向かって作用する力)の影響により、トレッド面のセンター領域では周方向にブロックまたはリブが動きやすい。しかし、上記のとおりLとLとを設定することにより、主溝および横溝の溝体積を十分に確保しつつ、トレッド面のセンター領域にて、ブロックまたはリブの角部の剛性を特に高めることができる。その結果、空気入りタイヤの転がり抵抗をさらに低減することができ、加えてWET制動性能をより向上することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記トレッド面の幅方向最外側に位置する主溝よりも外側に位置するショルダー領域において、前記補強部の、前記主溝の溝壁に隣接した部分の周方向長さをL、前記横溝の溝壁に隣接した部分の幅方向長さをLとした場合、1.3L≦L≦3Lであることが好ましい。
タイヤ走行時において、面内収縮力の影響により、トレッド面のショルダー領域では幅方向にブロックまたはリブが動きやすい。しかし、上記のとおりLとLとを設定することにより、主溝および横溝の溝体積を十分に確保しつつ、トレッド面のショルダー領域にて、ブロックまたはリブの角部の剛性を特に高めることができる。その結果、空気入りタイヤの転がり抵抗をさらに低減することができ、加えてWET制動性能をより向上することができる。
図1は本発明に係る空気入りタイヤの一実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図である。図2は図1の拡大概略平面図である。図3(a)および(b)は、図2におけるI−I矢視断面図である。
図において、1はトレッド面、2はこのトレッド面1に設けられたブロックである。ブロック2は周方向に延びる主溝3と、主溝3に交差して延びる横溝4とにより区画されて配置されている。図1および図2中、Sはタイヤ周方向、TCはタイヤトレッド面のセンターラインを示す。本実施形態では、主溝3は直線状であるが、例えばジグザグ状や波線状であってもよい。また、横溝4は幅方向に延びている(センターラインTCに対して垂直に延びている)が、幅方向に傾斜して延びていてもよい。また、本実施形態では、主溝3と横溝4とにより、矩形状に区画されたブロック2が設けられた例を示すが、ブロックの形状は特に限定されるわけではない。なお、ブロック2には必要に応じてサイプを形成してもよい。
本発明においては、主溝3と横溝4との交差点に位置するブロック2の角部の少なくとも一つに補強部5が周設される。補強部5が周設されることにより、ブロック2の角部のブロック剛性が高まる。これにより、タイヤ走行時において最も歪が大きくなりやすいブロック2の角部の溝底部分にて、歪を低減することができるため、空気入りタイヤの転がり抵抗を低減することができる。さらに、動きやすいブロック2の角部が補強部5により補強され、タイヤ走行時において、ブロック2の角部での接地面積が確保されるとともに、主溝3および横溝4にて補強部5が占める割合が小さいため、これらの溝体積を十分に確保できる。その結果、空気入りタイヤのWET制動性能を向上することができる。
図2に示すとおり、本実施形態では、主溝3と横溝4との交差点に位置するブロック2の角部の全てに、テーパー状に設けられた補強部5が周設されている。この場合、ブロック2の角部の全てにおいてブロック剛性を高めることができ、空気入りタイヤの転がり抵抗の低減効果と、WET制動性能の向上効果とをより高めることができる。また、補強部5は、主溝3と横溝4との溝壁より始端して溝底で終端している。主溝3および横溝4の溝体積を確保して、空気入りタイヤのWET制動性能を向上するためには、補強部5は、主溝3の溝中心3Cおよび横溝4の溝中心4Cを超えない位置で終端することが好ましい。
ここで、図3(a)に示すとおり、主溝3の溝深さをD、補強部5の、主溝3の溝底からの高さをdとした場合、0.1D≦d≦0.4Dであることが好ましい。dが0.1D未満であると、補強部5の補強効果が不十分となる場合があり、dが0.4Dを超えると、補強部5の補強効果は向上するが、主溝3の溝体積が減少し、排水性能が低下することで空気入りタイヤのWET制動性能が悪化する場合がある。また、図示を省略するが、横溝4の溝深さをD’、補強部5の、横溝4の溝底からの高さをd’とした場合、上記と同様の理由により0.1D’≦d’≦0.4D’であることが好ましい。主溝3の溝深さは、具体的には7.5mm〜8.5mmのものが例示され、横溝4の溝深さは、具体的には6.5mm〜7.5mmのものが例示される。なお、図3(a)に示すとおり、補強部5と主溝3(および横溝4)の溝壁との境界部分、ならびに補強部5と主溝3(および横溝4)の溝底との境界部分でのクラック発生を防止するためには、これらの境界部分を表面が凹状となるような円弧状に形成することが好ましい。
主溝3の溝幅をW、補強部5の、主溝3の溝壁からの幅方向長さをWとした場合、0.1W≦W≦0.3Wであると、補強部5の補強効果を高めつつ、主溝3の溝体積が確保され、空気入りタイヤのWET制動性能が向上するため好ましい。また、図示を省略するが、上記と同様の理由により、横溝4の溝幅をW’、補強部5の、横溝4の溝壁からの周方向長さをW’とした場合、0.1W≦W’≦0.3Wであることが好ましい。
本発明の空気入りタイヤは、上記の如きトレッド面を備える以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法等がいずれも本発明に採用できる。
[他の実施形態]
以下、本発明の他の実施の形態について説明する。
(1)前述の実施形態では、主溝3と横溝4との交差点に位置するブロック2の角部の少なくとも一つに、テーパー状に設けられた補強部5が周設された例を示したが、図3(b)に示すとおり、補強部5が段差状に設けられたものであってもよい。本実施形態では、特に縦断面視で柱状に補強部5が設けられている。このように、補強部5が段差状に設けられたものであると、ブロック2の角部のブロック剛性をより高めることができるため好ましい。これにより、ブロック2の角部の溝底部分にて、歪をより低減することができるため、空気入りタイヤの転がり抵抗を特に低減することができる。さらに、段差状に設けられた補強部5により、動きやすいブロック2の角部が補強され、タイヤ走行時において、ブロック2の角部での接地面積が十分に確保される。これにより、空気入りタイヤのWET制動性能を特に向上することができる。なお、図3(b)に示すとおり、段差状の補強部5と主溝3(および横溝4)の溝壁との境界部分、および補強部5と主溝3(および横溝4)の溝底との境界部分でのクラック発生を防止するためには、これらの境界部分を表面が凹状となるような円弧状に形成することが好ましい。
ここで、図3(b)に示すとおり、主溝3の溝深さをD、段差状補強部5の、主溝3の溝底からの高さをdとした場合、0.2D≦d≦0.8Dであることが好ましい。dが0.2D未満であると、補強部5の補強効果が不十分となる場合があり、dが0.8Dを超えると、補強部5の補強効果は向上するが、主溝3の溝体積が減少し、排水性能が低下することで空気入りタイヤのWET制動性能が悪化する場合がある。また、図示を省略するが、横溝4の溝深さをD’、補強部5の、横溝溝底からの高さをd’とした場合、上記と同様の理由により0.2D’≦d’≦0.8D’であることが好ましい。
主溝3の溝幅をW、補強部5の、主溝3の溝壁からの幅方向長さをWとした場合、0.1W≦W≦0.3Wであると、主溝3の溝体積が確保され、空気入りタイヤのWET制動性能が向上するため好ましい。また、図示を省略するが、上記と同様の理由により、横溝4の溝幅をW’、補強部5の、横溝4の溝壁からの周方向長さをW’とした場合、0.1W≦W’≦0.3Wであることが好ましい。
(2)前述の実施形態では、補強部5の、主溝3の溝壁に隣接した部分の周方向長さと、横溝4の溝壁に隣接した部分の幅方向長さとを略同等に設定したものを示したが、図1に示すトレッド面1の幅方向最外側に位置する主溝3よりも内側に位置するセンター領域において、および図4(a)に示すとおり、補強部5の、主溝3の溝壁に隣接した部分の周方向長さをL、横溝4の溝壁に隣接した部分の幅方向長さをLとした場合、1.3L≦L≦3Lであることが好ましい。この場合、主溝3および横溝4の溝体積を十分に確保しつつ、トレッド面1のセンター領域にて、ブロックの角部2の剛性を特に高めることができる。その結果、空気入りタイヤの転がり抵抗をさらに低減することができ、加えてWET制動性能をより向上することができる。
(3)また、図1に示すトレッド面1の幅方向最外側に位置する主溝3よりも外側に位置するショルダー領域において、図4(b)に示すとおり、補強部5の、主溝3の溝壁に隣接した部分の周方向長さをL、横溝4の溝壁に隣接した部分の幅方向長さをLとした場合、1.3L≦L≦3Lであることが好ましい。この場合、主溝3および横溝4の溝体積を十分に確保しつつ、トレッド面1のショルダー領域にて、ブロックの角部のブロック剛性を特に高めることができる。その結果、空気入りタイヤの転がり抵抗をさらに低減することができ、加えてWET制動性能をより向上することができる。
(4)前述の実施形態では、トレッド面1に周方向に延びる主溝3と、主溝3に交差して延びる横溝4とにより区画されたブロック2が設けられたものを示したが、図5に示すとおり、2本の主溝3により区画されたリブ6がトレッド面1に設けられたものであってもよい。この場合、補強部5は、主溝3と、一方の主溝3に開端し他方の主溝3に対しては閉端する横溝4との交差点に位置するリブの角部の少なくとも一つに周設される。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、タイヤの各性能評価は、次のようにして行った。
(1)転がり抵抗
テストタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)を使用し、ドラム走行試験にて測定した転がり抵抗を指数評価した。比較例1の転がり抵抗を100として指数化し、指数が小さいほど転がり抵抗が低減されていることを示す。尚、走行条件は、ドラム径=1.7m、キャンバー角=0°、空気圧=210kPa、速度=80km/h、荷重=4300Nとした。
(2)WET制動性能
テストタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)をリム(15*6−JJ)に組み付けた後、内圧210kPaを充填し、実車(国産4ドア セダン)に装着して、2名乗車の荷重条件で濡れた路面(WET路面)を走行し、速度100km/hで走行した後にブレーキをかけて制動距離を測定した。制動性能は、比較例1の制動距離の逆数を100として指数化し、指数が大きいほどWET制動性能が良好であることを示す。
比較例1
図1に示すトレッド面1を備えた空気入りタイヤにおいて、主溝3の溝幅を8mm、その溝深さを8mm、横溝4の溝幅を5mm、その溝深さを7mmとし、主溝3と横溝4との交差点に位置するブロック2の角部において補強部を設けていない空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
比較例2
図1に示すトレッド面1を備えた空気入りタイヤにおいて、主溝3と横溝4との交差点部分全体に、溝深さが4mmの底上げ部を設けた以外は、比較例1と同じ構成である空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
比較例3
図1に示すトレッド面1を備えた空気入りタイヤにおいて、主溝3と横溝4との交差点に位置するブロック2の角部の全てにおいて、主溝3の溝壁のみより始端して、主溝3中心線を越え対向するブロック側の溝底で終端する補強部を設けた以外は、比較例1と同じ構成である空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
実施例1
図1に示すトレッド面1を備えた空気入りタイヤにおいて、主溝3と横溝4との交差点に位置するブロック2の角部の全てにおいて、図3(a)に示すテーパー状の補強部5を周設し、補強部5の、主溝3の溝壁からの幅方向長さを1.5mm、主溝3の溝底からの高さを3mm、横溝4の溝壁からの周方向長さを1.5mm、横溝4の溝底からの高さを3mmに設定した以外は、比較例1と同じ構成である空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
実施例2
図1に示すトレッド面1を備えた空気入りタイヤにおいて、主溝3と横溝4との交差点に位置するブロック2の角部の全てにおいて、図3(b)に示す段差状の補強部5を周設し、補強部5の、主溝3の溝壁からの幅方向長さを1mm、主溝3の溝底からの高さを5mm、横溝4の溝壁からの周方向長さを1mm、横溝4の溝底からの高さを5mmに設定した以外は、比較例1と同じ構成である空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
実施例3
図1に示すトレッド面1の幅方向最外側に位置する主溝3よりも内側に位置するセンター領域において、主溝3と横溝4との交差点に位置するブロック2の角部の全てに、図3(b)に示す段差状の補強部5を周設し、図4(a)に示すとおり、補強部5の、主溝3の溝壁に隣接した部分の周方向長さをL、横溝4の溝壁に隣接した部分の幅方向長さをLとした場合、L=1mm、L=2mm(L=2L)と設定した以外は、比較例1と同じ構成である空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
実施例4
図1に示すトレッド面1の幅方向最外側に位置する主溝3よりも外側に位置するショルダー領域において、主溝3と横溝4との交差点に位置するブロック2の角部の全てに、図3(b)に示す段差状の補強部5を周設し、図4(b)に示すとおり、補強部5の、主溝3の溝壁に隣接した部分の周方向長さをL、横溝4の溝壁に隣接した部分の幅方向長さをLとした場合、L=2mm、L=1mm(L=2L)と設定した以外は、比較例1と同じ構成である空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
Figure 0005270304
表1の結果から、実施例1〜4の空気入りタイヤでは、比較例1の空気入りタイヤに比べて、WET制動性能を良好に維持しつつ、転がり抵抗が低減されていることがわかる。一方、比較例2の空気入りタイヤでは、主溝3と横溝4との交差点部分全体が底上げされているため、交差点部分での溝体積が減少し、実施例1〜4の空気入りタイヤに比べてWET制動性能が悪化することがわかる。また、比較例3の空気入りタイヤでは、実施例1〜4の空気入りタイヤに比べて転がり抵抗が上昇し、かつWET制動性能が劣る傾向がある。
本発明に係る空気入りタイヤの一実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図 図1の拡大概略平面図 (a)および(b)は、図2におけるI−I矢視断面図 本発明に係る空気入りタイヤの別実施形態を示すトレッドパターンの拡大概略平面図 本発明に係る空気入りタイヤの別実施形態を示すトレッドパターンの拡大概略平面図
符号の説明
1:トレッド面
2:ブロック
3:主溝
4:横溝
5:補強部
6:リブ

Claims (3)

  1. トレッド面に、周方向に延びる主溝と、前記主溝に交差して延びる横溝と、それらにより区画されたブロックまたはリブと、が設けられた空気入りタイヤにおいて、
    前記主溝と前記横溝との交差点に位置する前記ブロックまたはリブの角部の少なくとも一つに補強部が周設され、前記補強部は前記主溝と前記横溝との溝壁より始端して溝底で終端し、
    前記トレッド面の幅方向最外側に位置する主溝よりも内側に位置するセンター領域において、前記補強部の、前記主溝の溝壁に隣接した部分の周方向長さをL 、前記横溝の溝壁に隣接した部分の幅方向長さをL とした場合、1.3L ≦L ≦3L であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記補強部が、段差状に設けられたものである請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッド面の幅方向最外側に位置する主溝よりも外側に位置するショルダー領域において、前記補強部の、前記主溝の溝壁に隣接した部分の周方向長さをL、前記横溝の溝壁に隣接した部分の幅方向長さをLとした場合、1.3L≦L≦3Lである請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
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