JP5446564B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、タイヤ周方向に延びる主溝を設けた空気入りタイヤにおける転がり抵抗を低減するようにした空気入りタイヤに関する。
近年の車両の高性能化に伴い、空気入りタイヤに対しても、燃費性を改善するための対策が強く求められてきた。空気入りタイヤの燃費性は、ゴムの変形過程で加えられたエネルギーと回復過程で戻されるエネルギーとの差(ヒステリシスロス)により表され、これを転がり抵抗値として、これまでヒステリシスロスの低減対策が種々行われてきた。
従来、この対策として、トレッドゴムにtanδが小さいゴムを使用する試みがなされた。しかし、この対策では耐摩耗性や操縦安定性能の低下が避けられないため、トレッドゴムをモジュラスの異なるゴムの積層体で構成することによりトレッドの変形そのものを抑制したり(特許文献1)、トレッド部に形成した主溝の溝底及び溝壁をトレッドゴムよりtanδが小さいゴムシートで覆うようにした提案(特許文献2)がある。しかしながら、いずれの提案にあっても、転がり抵抗の低減効果には限界があった。
一般に、空気入りタイヤにおけるヒステリシスロスは、トレッド部に形成された主溝における溝底から溝壁に至る領域において大きく表れることが判明している。本発明者は、この知見に基づき種々研究を重ねてきたところ、ヒステリシスロスは、図7に示すように、トレッド部1の最もショルダー側に位置する主溝2、5におけるタイヤ外側の溝壁の溝底から溝壁に至るPの枠内で囲んだ領域において顕著に表れることを突き止めると共に、この領域における溝壁の形態がヒステリシスロスの低減効果に対して大きな影響を及ぼしていることを見出し、本発明を完成するに至った。
一方、ショルダー側に位置する主溝における溝壁の傾斜角度をタイヤ外側において2段階に形成すると共に、溝底側の傾斜角度をタイヤ周方向に向けて変化させることによってショルダーリブの剛性を高めて耐グルーブクラック性能や操縦安定性を向上するようにした提案(特許文献3)がある。しかし、この提案では、ヒステリシスロスの低減にある程度は寄与するものの、本来、狭幅のショルダーリブに起因する問題点を解消するために、溝底側の傾斜角度をタイヤ周方向に向けて変化させていることから、平面視における溝壁の山の部分と谷の部分とでヒステリシスロスの大きさが異なり、特に谷の部分ではヒステリシスロスが大きくなることから、タイヤのヒステリシスロスを低減させるための対策としては不適当なものであった。
特開2001−206012号公報 特開2009−132179号公報 特開2007−1434号公報
本発明の目的は、上述する問題点を解消するもので、タイヤ周方向に延びる複数本の主溝を設けた空気入りタイヤにおける転がり抵抗を低減するようにした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、二つの発明からなり、第一の発明(以下、第一発明という)は、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝を設け、これら主溝により前記トレッド部の表面に複数のリブ又はブロックを区画形成した空気入りタイヤにおいて、前記主溝のうちショルダー側の最外側に位置する主溝の溝壁を、子午線断面において該主溝の開口幅の中心を通る法線に対して左右非対称に形成し、該溝壁のうちタイヤ外側に位置する溝壁のみを溝底側でタイヤ内側に向けて突出する突出面に形成すると共に、該突出面の横断面形状を同一のリブ又はブロックのタイヤ周方向に対して変化しないようにし、かつ前記最外側に位置する主溝のタイヤ内側に位置する溝壁を前記法線に対して外側に向けて反転対称した溝壁を仮想外側溝壁としたとき、前記突出面におけるタイヤ内側の溝壁を前記仮想外側溝壁よりもタイヤ内側に位置させると共に、該主溝の真の横断面積Sが前記タイヤ内側に位置する溝壁と前記仮想外側溝壁とにより形成された仮想主溝の横断面積Soよりも小さくし、その横断面積の差(So−S)が前記横断面積Soの0.05〜0.25倍となるようにしたことを特徴とする。
また、第二の発明(以下、第二発明という)は、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝を設け、これら主溝により前記トレッド部の表面に複数のリブ又はブロックを区画形成した空気入りタイヤにおいて、前記主溝のうちショルダー側の最外側に位置する主溝の溝壁を、子午線断面において該主溝の開口幅の中心を通る法線に対して左右非対称に形成し、該溝壁のうちタイヤ外側に位置する溝壁のみを溝底側でタイヤ内側に向けて突出する突出面に形成すると共に、該突出面の横断面形状を同一のリブ又はブロックのタイヤ周方向に対して変化しないようにし、かつ前記最外側に位置する主溝のタイヤ内側に位置する溝壁を前記法線に対して外側に向けて反転対称した溝壁を仮想外側溝壁としたとき、該主溝のタイヤ外側の溝壁を深さ方向の上方域において前記仮想外側溝壁よりもタイヤ外側に向けて凹状に後退させると共に、該主溝の真の横断面積Sが前記タイヤ内側に位置する溝壁と前記仮想外側溝壁とにより形成された仮想主溝の横断面積Soよりも大きくし、その横断面積の差(S−So)が前記横断面積Soの0.05〜0.25倍となるようにしたことを特徴とする。
さらに、上述する構成において、以下(1)〜(4)に記載するように構成することが好ましい。
(1)前記最外側に位置する主溝における突出面の溝底からの高さhを該主溝の深さHの0.2〜0.5倍にする。
(2)前記最外側に位置する主溝の溝底幅wを前記仮想主溝の溝底幅Wの0.5〜0.9倍にする。
(3)前記最外側に位置する主溝における溝底を含めた溝壁に、前記トレッド部のゴムよりも60℃におけるtanδが小さい溝底ゴムを配置する。この場合において、前記溝底ゴムの厚さtを溝底において前記最外側に位置する主溝の深さHの10%以上にし、溝底から開口部側の溝壁において溝底幅wの50%以上にすると共に、該溝底ゴムの溝壁に沿った溝底からの高さHoを前記主溝の深さHの50%以上にするとよい。
(4)前記最外側に位置する主溝を、前記トレッド部の接地幅を4等分したときのタイヤ幅方向外側の1/4に相当する左右の領域に配置する。
本発明によれば、最もヒステリシスロスの大きさに影響を及ぼすトレッド部の両ショルダー領域における最外側に位置する主溝の溝壁を溝開口幅の中心を通る法線に対して左右非対称に形成し、これら溝壁のうちのタイヤ外側に位置する溝壁のみを溝底側でタイヤ内側に向けて突出する突出面に形成したので、タイヤ転動時におけるタイヤ外側の溝底から溝壁に至る領域の変形が抑制されることにより、路面から開放された際のゴムの変形過程で発生するヒステリシスロスが低減されて、転がり抵抗を低減することができる。
さらに、上述する突出面の横断面形状を同一のリブ又はブロックのタイヤ周方向に対して同一の形状に維持するようにしたので、突出面の形成に伴う溝底から溝壁に至る領域における剛性がタイヤ周方向に対して均等に保持されるため、タイヤ周方向に対するヒステリシスロスのばらつきが抑制されて、転がり抵抗を効率的に低減することができる。
しかも、前記最外側に位置する主溝のタイヤ内側に位置する溝壁を前記法線に対して外側に向けて反転対称した溝壁を仮想外側溝壁としたときに、第一発明では、前記突出面におけるタイヤ内側の溝壁を前記仮想外側溝壁よりもタイヤ内側に位置させると共に、該主溝の真の横断面積Sが前記タイヤ内側に位置する溝壁と前記仮想外側溝壁とにより形成された仮想主溝の横断面積Soよりも小さく、かつその横断面積の差(So−S)が前記横断面積Soの0.05〜0.25倍となるようにしたので、転がり抵抗の低減効果を確実に確保することができ、第二発明では、前記主溝のタイヤ外側の溝壁を深さ方向の上方域において前記仮想外側溝壁よりもタイヤ外側に向けて凹状に後退させると共に、該主溝の真の横断面積Sが前記タイヤ内側に位置する溝壁と前記仮想外側溝壁とにより形成された仮想主溝の横断面積Soよりも大きく、かつその横断面積の差(S−So)が前記横断面積Soの0.05〜0.25倍となるようにしたので、タイヤの運動性能を犠牲にすることなしに、偏摩耗の発生を抑制しながら転がり抵抗を向上させることができる。
本発明の実施形態による空気入りタイヤのトレッド部の概要を例示する子午線方向の一部断面図である。 図1のタイヤにおけるRの枠で囲んだ右側のショルダー側主溝の溝壁の形状を拡大して示す断面図である。 本発明の他の実施形態による図2に相当する断面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ本発明のさらに他の実施形態による図2及び図3に相当する断面図である。 図2のショルダー側主溝における溝底に配置した溝底ゴムを示す断面図である。 実施例において採用した空気入りタイヤのトレッド面を示す平面図である。 従来タイヤにおけるヒステリシスロスの発生箇所を説明するための子午線方向の一部断面図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態による空気入りタイヤのトレッド部の概要を例示する子午線方向の一部断面図で、図2及び図3はそれぞれ図1のタイヤにおけるRの枠で囲んだ右側のショルダー側主溝の溝壁の形状を拡大して示す一部断面図である。
図1において、空気入りタイヤのトレッド部1にはタイヤ周方向に延びる複数本(図では4本)の主溝2、3、4、5が設けられ、これら主溝2、3、4、5によりトレッド部1の表面には複数のリブ又はブロックが区画形成されている。
そして、本発明の空気入りタイヤでは、主溝2、3、4、5のうちショルダー側の最外側に位置する主溝2、5の溝壁を、図2及び図3に示すように、子午線断面において主溝5の開口幅Xの中心Oを通る法線Yに対して左右非対称に形成し、これら溝壁のうちのタ
イヤ外側に位置する溝壁のみを溝底側でタイヤ内側に向けて突出する突出面Qに形成すると共に、この突出面Qの横断面形状を同一のリブ又はブロックのタイヤ周方向に対して変化しないようにしている。
このように最もヒステリシスロスの大きさに影響を及ぼすトレッド部1の両ショルダー領域における最外側に位置する主溝2、5の溝壁を溝開口幅Xの中心Oを通る法線Yに対
して左右非対称に形成し、これら溝壁のうちのタイヤ外側に位置する溝壁のみを溝底側でタイヤ内側に向けて突出する突出面Qに形成したので、タイヤ転動時におけるタイヤ外側の溝底から溝壁に至る領域の変形が抑制されることにより、路面から開放された際のゴムの変形過程で発生するヒステリシスロスが低減されて、転がり抵抗を低減することができる。
しかも、上述する突出面Qの横断面形状を同一のリブ又はブロックのタイヤ周方向に対して同一の形状に維持するようにしたので、突出面Qの形成に伴う溝底から溝壁に至る領域における剛性がタイヤ周方向に対して均等に保持されるため、タイヤ周方向に対するヒステリシスロスのばらつきが抑制されて、転がり抵抗を効率的に低減することができる。
図2は、図1のタイヤにおけるRの枠で囲んだ右側の最外側に位置する主溝5の溝壁の形状を拡大して示す断面図で、本実施形態では、最外側に位置する主溝5のタイヤ内側に位置する溝壁Nを法線Yに対して外側に向けて反転対称した溝壁を仮想外側溝壁Mとしたとき、突出面Qにおけるタイヤ内側の溝壁を仮想外側溝壁Mよりもタイヤ内側に位置させている。
そして、最外側に位置する主溝5の真の横断面積Sがタイヤ内側に位置する溝壁Nと仮想外側溝壁Mとにより形成された仮想主溝の横断面積Soよりも小さく、かつその横断面積の差(So−S)が仮想主溝の横断面積Soの0.05〜0.25倍となるようにしている。ここで、上述する横断面積の差(So−S)が仮想主溝の横断面積Soの0.05倍未満では、転がり抵抗の低減効果が不足することになり、逆に0.25倍超になるとタイヤの重量増加により転がり抵抗の低減効果が打ち消されることなる。
なお、図2に示す実施形態では、最外側に位置する主溝5のタイヤ外側の溝壁が開口部側において仮想外側溝壁Mと重なり合っている場合を示したが、最外側に位置する主溝5のタイヤ外側の溝壁は、上述する制約の中で、開口部側において仮想外側溝壁Mと重なり合わないように形成することができる。
図3は、最外側に位置する主溝5の他の実施形態を示すもので、本実施形態では、タイヤの重量増加を極力抑えるために、主溝5のタイヤ外側の溝壁を深さ方向の上方域において仮想外側溝壁Mよりもタイヤ外側に向けて凹状に後退させている。そして、主溝5の真の横断面積Sがタイヤ内側に位置する溝壁Nと仮想外側溝壁Mとにより形成された仮想主溝の横断面積Soよりも大きく、かつその横断面積の差(S−So)が仮想主溝の横断面積Soの0.05〜0.25倍となるようにしている。
ここで、上述する横断面積の差(S−So)が仮想主溝の横断面積Soの0.05倍未満では、転がり抵抗の低減効果が不足することになり、逆に0.25倍超になるとショルダー側の陸部の剛性が低下し過ぎて、タイヤの運動性能を阻害すると同時に偏摩耗が発生し易くなる。
本発明において、上述する最外側に位置する主溝5における突出面Qの溝底からの高さhを主溝5の深さHの0.2〜0.5倍、好ましくは0.25〜0.4倍に設定するとよい。高さhが主溝5の深さHの0.2倍未満になると転がり抵抗の低減効果が不足することになり、0.5倍超になるとタイヤの重量増加に伴い転がり抵抗の低減効果が得られなくなる。
なお、上述する図2及び図3の実施形態では、最外側に位置する主溝5の溝底側に形成した突出面Qをそれぞれタイヤ内側に向けて突出する1段からなる突出面Qにより形成した場合を示したが、本発明の空気入りタイヤでは、最外側に位置する主溝5におけるタイヤ外側の溝壁の形状はこれに限られることなく、図4(a)及び(b)に例示するように、突出面Qを2段又はそれ以上の形態に形成することができる。
本発明において、さらに好ましくは、最外側に位置する主溝5の溝底幅wが上述する仮想主溝の溝底幅Wの0.5〜0.9倍、好ましくは0.7〜0.8倍となるように調整するとよい。主溝5の溝底幅wが仮想主溝の溝底幅Wの0.5倍未満ではタイヤの重量増加により転がり抵抗の低減効果が得られないようになり、0.9倍超になると溝底側におけるゴムのボリュームの増加が不足して転がり抵抗の低減効果が得られなくなる。
さらに好ましくは、本発明の空気入りタイヤでは、図5に示すように、最外側に位置する主溝5における溝底を含めた溝壁に、トレッド部1のゴムよりも60℃におけるtanδが小さい溝底ゴム6を配置するとよい。これにより、転がり抵抗を一層確実に低減させることができる。
上述する場合において、溝底ゴム6の厚さtを溝底において主溝5の深さの10%以上にし、溝底から開口部側の溝壁において溝底幅wの50%以上にすると共に、溝底ゴム6の溝壁に沿った溝底からの高さHoを主溝5の深さHの50%以上にするとよい。
本発明の空気入りタイヤでは、上述する最外側に位置する主溝5を、図1に示すように、最もヒステリシスロスの大きさに影響を及ぼす領域であるトレッド部1の接地幅TWを4等分したときのタイヤ幅方向外側の1/4に相当する左右の領域Z、Zに配置することが好ましい。
ここで、上述する接地幅TWとは、タイヤを適用リムに装着し、JATMA規定の空気圧−負荷能力対応表における最大負荷能力に対応する空気圧をタイヤに充填すると共に、静止した状態で平板上に対して垂直に置き、最大負荷能力の80%に相当する荷重をかけたときのトレッド部と平板との接触面におけるタイヤ軸方向の最大直線距離をいう。
なお、上述する実施形態では、最外側に位置する主溝として、図1における右側のショルダー側の最外側に位置する主溝5を採り上げて説明してきたが、左側のショルダー側の最外側に位置する主溝2についても同等な構成が採用される。この場合において、右側のショルダー側の最外側に位置する主溝5と左側のショルダー側の最外側に位置する主溝2との構成を、上述する制約の中で互いに異ならせることができる。
上述するように、本発明の空気入りタイヤは、トレッド部に形成されたタイヤ周方向に延びる主溝のうち、ショルダー側の最外側に位置する主溝の溝壁を左右非対称に形成し、これら溝壁のうちのタイヤ外側に位置する溝壁のみを溝底側でタイヤ内側に向けて突出する突出面に形成すると共に、この主溝の横断面積をタイヤ外側の上方域における壁面形状に対応させて所定の関係となるようにすることにより、転がり抵抗を低減するようにしたもので、簡単な構成でありながら優れた効果を発揮することから、近年の高性能車両に装着する空気入りタイヤとして幅広く適用することができる。
タイヤサイズを195/65R15,トレッドパターンを図6として、最外側に位置する主溝2、5の溝壁を図7のように左右対称に形成した従来タイヤ(従来例)と、主溝2、5の溝壁を図2又は図3のように左右非対称に形成したうえで、突出面の高さh/主溝5の深さH、及び仮想主溝の横断面積Soと主溝5の真の横断面積Sとの関係、を表1のように異ならせた本発明タイヤ(実施例1〜4)とをそれぞれ製作した。なお、各タイヤにおいて、主溝の深さHを7.6mm、開口部の幅を6.5mm、仮想主溝の溝底幅Wを3.4mmと共通にした。
さらに、比較のために、主溝2、5のタイヤ外側の溝底側の溝壁をタイヤ周方向に対して10mm毎に、図2のように法線Yに向かって突出させた形態と逆にタイヤ外側に向かって凹状に後退させた形態とを交互に隣り合わせて形成すると共に、突出させた部分と凹状に後退させた部分とのゴム量を均等にした比較タイヤ(比較例)を製作した。
これら6種類のタイヤについて、以下に記載する試験方法により転がり抵抗性の評価を行い、その結果を従来例を100とする指数により表1に記載した。数値が小さいほど転がり抵抗性が優れていることを示す。
〔転がり抵抗性の評価〕
各タイヤをリム(サイズ:15×6J)に嵌合し、空気圧230kPaを充填したうえで、室内ドラム試験機(ドラム径:1707mm)にて、荷重4.5kNを負荷させて、走行速度を80km/hとして走行させたときの転がり抵抗値を測定した。
Figure 0005446564
表1より、本発明タイヤは従来タイヤに比して、転がり抵抗が低減していることがわかる。なお、比較タイヤは、タイヤ外側の溝底側の壁面をタイヤ内側に突出させた部分とタイヤ外側に後退させた部分との繰り返し形態に形成したので、突出部分と後退部分とにおけるヒステリシスロスの増減が相殺して従来タイヤと同等の転がり抵抗を示していた。
1 トレッド部
2、5 最外側に位置する主溝
6 溝底ゴム
Q 突出面
h 突出面の溝底からの高さ
H 最外側に位置する主溝の深さ
N 最外側に位置する主溝のタイヤ内側に位置する溝壁
M 仮想外側溝壁
S 最外側に位置する主溝の真の横断面積
So 仮想主溝の横断面積
TW 接地幅

Claims (7)

  1. トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝を設け、これら主溝により前記トレッド部の表面に複数のリブ又はブロックを区画形成した空気入りタイヤにおいて、
    前記主溝のうちショルダー側の最外側に位置する主溝の溝壁を、子午線断面において該主溝の開口幅の中心を通る法線に対して左右非対称に形成し、該溝壁のうちタイヤ外側に位置する溝壁のみを溝底側でタイヤ内側に向けて突出する突出面に形成すると共に、該突出面の横断面形状を同一のリブ又はブロックのタイヤ周方向に対して変化しないようにし、かつ前記最外側に位置する主溝のタイヤ内側に位置する溝壁を前記法線に対して外側に向けて反転対称した溝壁を仮想外側溝壁としたとき、前記突出面におけるタイヤ内側の溝壁を前記仮想外側溝壁よりもタイヤ内側に位置させると共に、該主溝の真の横断面積Sが前記タイヤ内側に位置する溝壁と前記仮想外側溝壁とにより形成された仮想主溝の横断面積Soよりも小さくし、その横断面積の差(So−S)が前記横断面積Soの0.05〜0.25倍となるようにした空気入りタイヤ。
  2. トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝を設け、これら主溝により前記トレッド部の表面に複数のリブ又はブロックを区画形成した空気入りタイヤにおいて、
    前記主溝のうちショルダー側の最外側に位置する主溝の溝壁を、子午線断面において該主溝の開口幅の中心を通る法線に対して左右非対称に形成し、該溝壁のうちタイヤ外側に位置する溝壁のみを溝底側でタイヤ内側に向けて突出する突出面に形成すると共に、該突出面の横断面形状を同一のリブ又はブロックのタイヤ周方向に対して変化しないようにし、かつ前記最外側に位置する主溝のタイヤ内側に位置する溝壁を前記法線に対して外側に向けて反転対称した溝壁を仮想外側溝壁としたとき、該主溝のタイヤ外側の溝壁を深さ方向の上方域において前記仮想外側溝壁よりもタイヤ外側に向けて凹状に後退させると共に、該主溝の真の横断面積Sが前記タイヤ内側に位置する溝壁と前記仮想外側溝壁とにより形成された仮想主溝の横断面積Soよりも大きくし、その横断面積の差(S−So)が前記横断面積Soの0.05〜0.25倍となるようにした空気入りタイヤ。
  3. 前記最外側に位置する主溝における突出面の溝底からの高さhを該主溝の深さHの0.2〜0.5倍にした請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記最外側に位置する主溝の溝底幅wを前記仮想主溝の溝底幅Wの0.5〜0.9倍にした請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記最外側に位置する主溝における溝底を含めた溝壁に、前記トレッド部のゴムよりも60℃におけるtanδが小さい溝底ゴムを配置した請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記溝底ゴムの厚さtを溝底において前記最外側に位置する主溝の深さHの10%以上にし、溝底から開口部側の溝壁において溝底幅wの50%以上にすると共に、該溝底ゴムの溝壁に沿った溝底からの高さHoを前記主溝の深さHの50%以上にした請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記最外側に位置する主溝を、前記トレッド部の接地幅を4等分したときのタイヤ幅方向外側の1/4に相当する左右の領域に配置した請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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