JP6024336B2 - トルク変動吸収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒステリシス機構を有するトルク変動吸収装置に関する。
トルク変動吸収装置は、エンジンと変速機との間の動力伝達経路上に配設され、エンジンと変速機との間に生じた変動トルクを吸収(低減、抑制)する。トルク変動吸収装置は、摩擦力によってヒステリシストルクを発生させて変動トルクを吸収するヒステリシス機構を有するものがある。ヒステリシス機構では、2つの回転部材間の軸方向の間に設けられたスラスト部材が皿バネによって一方の回転部材に押し付けられており、2つの回転部材間に捩れが生じたときにスラスト部材と一方の回転部材との間に摩擦力によるヒステリシストルクを発生させて変動トルクを吸収する。また、ヒステリシス機構においては、2つの回転部材間の捩れ角に応じてヒステリシストルクを変化させるもの(可変ヒステリシス機構)がある。
例えば、特許文献1では、伝動板部材とクラッチハブとの間に捩れが生じたときに、伝動板部材に形成された接触摺動子と当接係合するカム面を有する制御部材を軸方向に移動させ、クラッチハブの鍔部と制御部材との間に配された弾撥部材の荷重を変化させ、クラッチハブの鍔部と伝動板部材との間に配された摩擦材の摩擦力を変化させて、ヒステリシストルクを変化させる可変ヒステリシス機構を有するクラッチディスクが開示されている。
また、特許文献2では、ディスク部材とハブ部材との間に捩れが生じたときに、プレート部材に形成されたカム面と摺接する突部を有するバネ部材の荷重を変化させ、バネ部材によってハブ部材に押し付けられる摩擦材の摩擦力を変化させて、ヒステリシストルクを変化させる可変ヒステリシス機構を有するクラッチディスクが開示されている。
また、特許文献3では、サイドプレートとハブに介装され、回動が許容された回動許容区間において、サイドプレート側又はハブ側に低摩擦部材を付勢することによって、小ヒステリシスを発生させる第1のヒステリシス機構と、回動許容区間外において、サイドプレート側又はハブ側に高摩擦部材を付勢することによって大ヒステリシスを発生させる第2のヒステリシス機構と、を備えるトルク変動吸収装置が開示されている。
さらに、特許文献4では、ディスク部材と慣性体との間に捩れが生じたときに、互いに摩擦係合する2つの傾斜面部材のうち一方の傾斜面部材を軸方向に移動させ、一方の傾斜面部材とディスク部材との間に配されたスプリングの荷重を変化させ、2つの傾斜面部材間に生ずる摩擦力を変化させて、ヒステリシストルクを変化させる可変ヒステリシス機構を有するクラッチディスクが開示されている。
特開昭58−637号公報 特開平1−158225号公報 特開2007−218347号公報 国際公開第2011/060752号パンフレット
以下の分析は、本願発明者により与えられる。
しかしながら、特許文献1に記載の可変ヒステリシス機構では、カム機構となる接触摺動子とカム面との間の摩擦力の変化はほとんどなく、実質的に、クラッチハブの鍔部と伝動板部材との間に配された摩擦材の摩擦力の変化のみとなり、大きいヒステリシストルクを発生させることが難しい可能性がある。
また、特許文献2に記載の可変ヒステリシス機構では、カム機構がバネ部材に設けられているため、バネ部材の変形により、過大トルクに対する強度を確保することが難しい可能性がある。
また、特許文献3に記載の可変ヒステリシス機構では、回動許容区間内から区間外に移行する過程でヒステリシストルクが切り換わる構成となっているため、ヒステリシストルクを緩やかに変化させることが難しい可能性がある。
さらに、特許文献4に記載の可変ヒステリシス機構では、ディスク部材と慣性体との間の捩れ角に対するヒステリシストルクが捩れ方向に関わらず対称的(点対称;図11参照)であり、捩れ方向及び捩れ角に応じて特性の変化が求められる装置に適していなかった。
本発明の主な課題は、強度を確保しつつ捩れ方向及び捩れ角に応じて特性の変化が求められる装置に適したトルク変動吸収装置を提供することである。
本発明の一視点においては、トルク変動吸収装置において、第1回転部材と、前記第1回転部材と同軸に配された第2回転部材と、前記第1回転部材と前記第2回転部材との軸方向の間に配されるとともに、前記第2回転部材と回転不能に係合するコントロールプレートと、前記第1回転部材と前記コントロールプレートとの軸方向の間に配されるとともに、前記第1回転部材と回転不能かつ軸方向移動可能に係合し、かつ、前記コントロールプレートと摺動可能に当接するスラスト部材と、前記第1回転部材と前記スラスト部材との軸方向の間に配されるとともに、前記第1回転部材に支持され、かつ、前記スラスト部材を前記コントロールプレートに向けて押し付ける弾性部材と、を備え、前記スラスト部材及び前記コントロールプレートの各摺動面は、前記スラスト部材と前記コントロールプレートとの間に捩れが生じたときに、前記コントロールプレートに対して前記スラスト部材を軸方向に変位させ、前記弾性部材の押付荷重を変化させて、前記スラスト部材と前記コントロールプレートとの間に発生するヒステリシス値を変化させるように所定の形状に形成されていることを特徴とする。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記スラスト部材及び前記コントロールプレートの各摺動面は、前記スラスト部材と前記コントロールプレートとの間の捩れ方向及び捩れ角に応じて非対称となるように形成されていることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記スラスト部材及び前記コントロールプレートの各摺動面は、周方向に対して角度が変化した形状に形成されていることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記スラスト部材及び前記コントロールプレートの各摺動面は、軸方向に対して直角である1又は複数の平坦面部と、前記平坦面部に対して傾斜した1又は複数の傾斜面部と、曲面部と、のうちいずれか2つ以上の組合せよりなることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記コントロールプレートは、前記第2回転部材と一体的に形成されていることが好ましい。
本発明の他の視点においては、第1回転部材と、前記第1回転部材と同軸に配された第2回転部材と、前記第1回転部材と前記第2回転部材との軸方向の間に配されるとともに、前記第2回転部材と回転不能に係合するコントロールプレートと、前記第1回転部材と前記コントロールプレートとの軸方向の間に配されるとともに、前記第1回転部材と回転不能かつ軸方向移動可能に係合し、かつ、前記コントロールプレートと摺動可能に当接するスラスト部材と、前記第1回転部材と前記スラスト部材との軸方向の間に配されるとともに、前記第1回転部材に支持され、かつ、前記スラスト部材を前記コントロールプレートに向けて押し付ける弾性部材と、を備え、前記スラスト部材及び前記コントロールプレートの各摺動面は、前記スラスト部材と前記コントロールプレートとの間に捩れが生じたときに、前記コントロールプレートに対して前記スラスト部材を軸方向に変位させ、前記弾性部材の押付荷重を変化させて、前記スラスト部材と前記コントロールプレートとの間に発生するヒステリシス値を変化させるように所定の形状に形成され、前記スラスト部材及び前記コントロールプレートの各摺動面は、周方向に、軸方向に対して直角である第1平坦面部と、前記第1平坦面部に対して傾斜した第1傾斜面部と、軸方向に対して直角である第2平坦面部と、前記第2平坦面部に対して傾斜した第2傾斜面部と、軸方向に対して直角である第3平坦面部と、をこの順で有し、前記第1傾斜面部の傾斜角度は、前記第2傾斜面部の傾斜角度と同じであることを特徴とする。
本発明によれば、捩れ方向及び捩れ角によるヒステリシス値の変化を、コントロールプレートとスラスト部材との間の摺動面の形状の変化によって発生させる構造としているので、コントロールプレート及びスラスト部材以外の部分の構成を複雑化する必要がなくなり、装置の強度を確保することができる。また、本発明によれば、コントロールプレートとスラスト部材との間の摺動面の形状の変化によってヒステリシス値を変化させているので、大きな摩擦力を発生させることができる。さらに、本発明によれば、コントロールプレートとスラスト部材との間の摺動面の傾斜角度をコントロールすることにより、捩れ方向及び捩れ角に対して任意のヒステリシス値の設定が可能となる。
本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置の構成を模式的に示した図2のX−O−X´間の断面図である。 本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置の構成を模式的に示した軸方向から見た部分切欠平面図である。 本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置の構成を模式的に示した図2のX−O間の拡大断面図である。 本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置におけるコントロールプレートの構成を模式的に示した(A)斜視図、(B)矢視αから見た平面図、(C)矢視βから見た側面図である。 本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置における第2スラスト部材の構成を模式的に示した(A)斜視図、(B)矢視αから見た平面図、(C)矢視βから見た側面図である。 本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置におけるヒステリシス部の動作を模式的に示した図3のY−Y´間の周方向の断面図であり、(A)は捩れがない時の図、(B)は第2スラスト部材がR側に捩れたときの図、(C)第2スラスト部材がL側に捩れたときの図である。 本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置の捩れ特性を模式的に示した図である。 本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置におけるヒステリシス部の動作を模式的に示した第2スラスト部材がL側に捩れるときの断面図である。 本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置におけるヒステリシス部の動作を模式的に示した第2スラスト部材がR側に捩れるときの断面図である。 本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置の捩れ特性を模式的に示した図である。 従来例に係るトルク変動吸収装置の捩れ特性を模式的に示した図である。
[実施形態の概要]
本発明の実施形態に係るトルク変動吸収装置では、第1回転部材(図1の12)と、前記第1回転部材と同軸に配された第2回転部材(図1の17)と、前記第1回転部材と前記第2回転部材との軸方向の間に配されるとともに、前記第2回転部材と回転不能に係合するコントロールプレート(図1の18)と、前記第1回転部材と前記コントロールプレートとの軸方向の間に配されるとともに、前記第1回転部材と回転不能かつ軸方向移動可能に係合し、かつ、前記コントロールプレートと摺動可能に当接するスラスト部材(図1の22)と、前記第1回転部材と前記スラスト部材との軸方向の間に配されるとともに、前記第1回転部材に支持され、かつ、前記スラスト部材を前記コントロールプレートに向けて押し付ける弾性部材(図1の23)と、を備え、前記スラスト部材及び前記コントロールプレートの各摺動面は、前記スラスト部材と前記コントロールプレートとの間に捩れが生じたときに、前記コントロールプレートに対して前記スラスト部材を軸方向に変位させ、前記弾性部材の押付荷重を変化させて、前記スラスト部材と前記コントロールプレートとの間に発生するヒステリシス値を変化させるように所定の形状に形成されている。
なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。以下、実施例について図面を参照しつつ説明する。
本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置の構成を模式的に示した図2のX−O−X´間の断面図である。図2は、本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置の構成を模式的に示した軸方向から見た部分切欠平面図である。図3は、本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置の構成を模式的に示した図2のX−O間の拡大断面図である。図4は、本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置におけるコントロールプレートの構成を模式的に示した(A)斜視図、(B)矢視αから見た平面図、(C)矢視βから見た側面図である。図5は、本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置における第2スラスト部材の構成を模式的に示した(A)斜視図、(B)矢視αから見た平面図、(C)矢視βから見た側面図である。
実施例1に係るトルク変動吸収装置1は、例えば、駆動源となるエンジンの回転軸と、変速機(その他、ハイブリッド車両のモータジェネレータ、オートマチックトランスミッションのクラッチドラム、CVTのプーリなどでも可)の回転軸との間の動力伝達経路に設けられており、回転軸間の捩れによる変動トルクを吸収(抑制)する装置である(図1〜図3参照)。トルク変動吸収装置1は、クラッチディスクの構成部とすることができる。トルク変動吸収装置1は、捩れ緩衝機能を有し、弾性力によって変動トルクを吸収するダンパ部2と、摩擦力によるヒステリシストルクによって変動トルクを吸収(抑制)するヒステリシス部3と、を有する。なお、トルク変動吸収装置1は、ダンパ部2及びヒステリシス部3で変動トルクを吸収(抑制)できなくなったときに滑りを生ずるリミッタ部を有するものであってもよい。
ダンパ部2は、エンジン側の回転軸の回転動力が入力され、入力された回転動力を、例えば、モータジェネレータの回転軸や変速機の入力軸に向けて出力する。ダンパ部2は、1つの円周上にて、複数のコイルスプリング15に配設されている。
ヒステリシス部3は、動力伝達経路上においてダンパ部2と並列に配設されている。ヒステリシス部3は、ダンパ部2よりも径方向内側の円周上に環状に配設されている。ヒステリシス部3は、捩れ方向及び捩れ角に追従してヒステリシストルク値が変化するように設定された構造となっている。
トルク変動吸収装置1は、プレート10と、サイドプレート11、12と、リベット13と、シート部材14と、コイルスプリング15と、クッション部材16と、ハブ部材17と、コントロールプレート18と、第1スラスト部材21と、第2スラスト部材22と、皿ばね23と、を有する(図1〜図5参照)。
プレート10は、環状で板状の部材である(図1〜図3参照)。プレート10は、例えば、クラッチ装置の摩擦材間に挟み込んだり、ボルトによってエンジンの回転軸に連結されたフライホイール(図示せず)に取付固定したりして用いることができる。プレート10は、内周端面から内周側に突出した複数の突起部10aを有する。突起部10aは、サイドプレート11、12に挟み込まれるようにして配置されており、リベット13によってサイドプレート11、12と連結固定される。これにより、プレート10は、サイドプレート11、12と一体に回転する。また、突起部10aは、ダンパ部2において過剰な捩れ(ハブ部材17とサイドプレート11、12との間の過剰な捩れ)を規制するストッパ部の構成部分となる。突起部10aは、ダンパ部2において捩れが生じたときに、周方向側の端面において、ハブ部材17の突起部17eと接離可能である。
サイドプレート11は、環状で板状の回転部材であり、ダンパ部2及びヒステリシス部3の構成部材である(図1〜図3参照)。サイドプレート11は、プレート10からの回転動力をダンパ部2及びヒステリシス部3に伝達する。サイドプレート11は、サイドプレート12と離間して配置されている。サイドプレート11は、外周部分にて、リベット13によりプレート10の突起部10aとともにサイドプレート12と連結されている。サイドプレート11は、プレート10及びサイドプレート12と一体に回転する。サイドプレート11は、中間部分のダンパ部2において、シート部材14及びコイルスプリング15を収容するための窓部11aを有する。窓部11aは、周方向にある端面にて、シート部材14と接離可能であり、ハブ部材17とサイドプレート11、12との間に捩れが生じていないときにコイルスプリング15の両端に配されたシート部材14と接しているか、若干のガタを有して近接し、ハブ部材17とサイドプレート11、12との間に捩れが生じているときにシート部材14の一方と接する。サイドプレート11は、ダンパ部2より径方向内側のヒステリシス部3にて、第1スラスト部材21を回転不能に係合している。サイドプレート11は、内周端部にて、第1スラスト部材21を介してハブ部材17に回転可能に軸受けされている。
サイドプレート12は、環状で板状の回転部材であり、ダンパ部2及びヒステリシス部3の構成部材である(図1〜図3参照)。サイドプレート12は、プレート10からの回転動力をダンパ部2及びヒステリシス部3に伝達する。サイドプレート12は、サイドプレート11と離間して配置されている。サイドプレート12は、外周部分にて、リベット13によりプレート10の突起部10aとともにサイドプレート11と連結されている。サイドプレート12は、プレート10及びサイドプレート11と一体に回転する。サイドプレート12は、中間部分のダンパ部2において、シート部材14及びコイルスプリング15を収容するための窓部12aを有する。窓部12aは、周方向にある端面にて、シート部材14と接離可能であり、ハブ部材17とサイドプレート11、12との間に捩れが生じていないときにコイルスプリング15の両端に配されたシート部材14と接しているか、若干のガタを有して近接し、ハブ部材17とサイドプレート11、12との間に捩れが生じているときにシート部材14の一方と接する。サイドプレート12は、ダンパ部2より径方向内側のヒステリシス部3にて、第2スラスト部材22を軸方向移動可能かつ回転不能に係合させるための複数の穴部12b及び凹部12cを有する。穴部12bは、第2スラスト部材22の突起状の回り止め部22aと軸方向移動可能に係合する。凹部12cは、第2スラスト部材22の凸状の回り止め部22bと軸方向移動可能に係合する。サイドプレート12は、ヒステリシス部3における窓部12aと穴部12bとの間の部位にて、皿ばね23の外周端部を支持する。サイドプレート12は、内周端部にて、第2スラスト部材22を介してハブ部材17に回転可能に軸受けされている。
リベット13は、プレート10、及びサイドプレート11、12を連結するための部材である(図1〜図3参照)。
シート部材14は、ダンパ部2の構成部品である。(図1〜図3参照)。シート部材14は、サイドプレート11、12及びハブ部材17のフランジ部17bに形成された窓部11a、12a、17cに収容され、当該窓部11a、12a、17cの周方向にある端面とコイルスプリング15の端部との間に配されている。シート部材14には、コイルスプリング15の摩耗を低減するために、樹脂を用いることができる。
コイルスプリング15は、ダンパ部2の構成部品である(図1〜図3参照)。コイルスプリング15は、サイドプレート11、12及びハブ部材17に形成された窓部11a、12a、17cに収容され、両端に配設されたシート部材14と接している。コイルスプリング15は、サイドプレート11、12とハブ部材17との間に捩りが生じたときに収縮し、サイドプレート11、12とハブ部材17との回転差によるショックを吸収する。所定のコイルスプリング15の巻線の内側には、クッション部材16が配されている。
クッション部材16は、ダンパ部2に捩れが生じたときにハブ部材17のストッパ部17eとプレート10の突起部10aとが当たるときのショックを吸収する部材である(図1〜図3参照)。クッション部材16は、コイルスプリング15の巻線の内側に配されている。クッション部材16は、ダンパ部2に捩れが生じたときに、一対のシート部材14間に挟み込まれるまでは自由状態にあり、ハブ部材17の突起部17eとプレート10の突起部10aとが当たる前に一対のシート部材14間に挟み込まれる。
ハブ部材17は、筒状のハブ部17aの外周面の所定の部位から径方向外側に延在したフランジ部17bを有する回転部材であり、ダンパ部2及びヒステリシス部3の構成部材である(図1〜図3参照)。ハブ部材17は、回転軸4を中心に回転する。ハブ部材17は、サイドプレート11、12と同軸に配されている。ハブ部材17は、ダンパ部2及びヒステリシス部3からの回転動力を出力する。ハブ部17aは、内周面に変速機の回転軸(外スプライン)と連結(係合)するための内スプラインが形成されている。ハブ部17aは、第1スラスト部材21を介してサイドプレート11を回転可能に軸受けしている。ハブ部17aは、第2スラスト部材22を介してサイドプレート12を回転可能に軸受けしている。フランジ部17bは、外周端面において外周側に突出した複数の突起部17eを有する。突起部17eは、ダンパ部2において過剰な捩れ(ハブ部材17とサイドプレート11、12との間の過剰な捩れ)を規制するストッパ部の構成部分となり、周方向にある端面において、プレート10の突起部10aと接離可能である。フランジ部17bは、ダンパ部2として、シート部材14及びコイルスプリング15を収容するための窓部17cを有する。窓部17cは、周方向にある端面にて、シート部材14と接離可能であり、ハブ部材17とサイドプレート11、12との間に捩れが生じていないときにコイルスプリング15の両端に配されたシート部材14と接しているか、若干のガタを有して近接し、ハブ部材17とサイドプレート11、12との間に捩れが生じているときにシート部材14の一方と接する。フランジ部17bは、ダンパ部2より内周側のヒステリシス部3の軸方向の面にて、第1スラスト部材21とスライド、即ち、摺動可能に圧接している。フランジ部17bは、窓部17cよりも径方向内側の部分に複数の凹部17d(貫通孔でも可)を有する。凹部17dは、窓部17cの径方向の端面から径方向内側に切り欠いた凹みであり、コントロールプレート18の凸部18aが装着される。凹部17dに凸部18aが装着されることで、ハブ部材17とコントロールプレート18とが相対回転不能に係合(固定でも可)する。フランジ部17bは、ヒステリシス部3の軸方向の面にて、コントロールプレート18と圧接している。
コントロールプレート18は、環状で板状の部材をプレスしたプレス部材であり、ヒステリシス部3の構成部材である(図1〜図4参照)。コントロールプレート18は、軸方向において、フランジ部17bと第2スラスト部材22との間に配されている。コントロールプレート18は、ヒステリシス部3において捩れ方向及び捩れ角に追従してヒステリシストルク値が変化するように第2スラスト部材22とスライド可能に圧接(係合)する。コントロールプレート18は、軸方向のフランジ部17b側の面(平坦面部18bの裏側;非摺動面)でフランジ部17bと当接する。コントロールプレート18は、外周端部(平坦面部18bの外周端部)の所定の部分にて、凹部17dに装着される凸部18aを有する。凸部18aが凹部17dに装着されることで、ハブ部材17とコントロールプレート18とが相対回転不能に係合(相対回転不能かつ軸方向移動不能に係合、固定でも可)する。コントロールプレート18は、環状部分の第2スラスト部材22側の面(摺動面)において、第2スラスト部材22とコントロールプレート18との間の捩れ方向及び捩れ角に応じて非対称になっているとともに、周方向に対して角度が変化した形状になっており、図4では、周方向に平坦面部18b、傾斜面部18c、傾斜面部18dがこの順に繰り返して形成されている。平坦面部18bは、軸方向に対し直角で平坦な面を有する部分である。平坦面部18bの周方向の長さは、第2スラスト部材22の平坦面部(図5の22e)の周方向の長さよりも長い。平坦面部18bは、軸方向の第2スラスト部材22側の面で第2スラスト部材22の平坦面部(図5の22e)とスライド可能かつ接離可能に当接する。傾斜面部18cは、周方向に隣接する平坦面部18bから離れるにしたがいフランジ部17bから離れるように傾斜した面を有する部分である。傾斜面部18cは、第2スラスト部材22の傾斜面部(図5の22d)の傾斜角と対応し、傾斜面部(図5の22d)とスライド可能かつ接離可能に当接(係合)する。傾斜面部18dは、周方向に隣接する平坦面部18bに近づくにしたがいフランジ部17bに近づくように傾斜した面を有する部分である。傾斜面部18dは、ストッパ部(突起部10a、突起部17e)によるダンパ部2及びヒステリシス部3の捩り規制により、第2スラスト部材22の傾斜面部(図5の22f)と接触しないように設定されている。傾斜面部18dの周方向の長さは、傾斜面部18cの周方向の長さよりも短い。コントロールプレート18には、摺動時のヒステリシスを安定化させるため、例えば、摩擦材、樹脂、金属、表面処理された金属等を用いることができる。コントロールプレート18は、ハブ部材17と一体的に形成してもよい。コントロールプレート18は、金属をプレス成型したものとすることができる。なお、コントロールプレート18と第2スラスト部材22との間の動作については、後述する。
第1スラスト部材21は、環状の部材であり、ヒステリシス部3の構成部品である(図1〜図3参照)。第1スラスト部材21は、軸方向において、サイドプレート11とハブ部材17のフランジ部17bとの間に配されている。第1スラスト部材21は、サイドプレート11に対して回転不能に係合している。第1スラスト部材21は、フランジ部17bとスライド可能に圧接している。第1スラスト部材21は、径方向において、サイドプレート11とハブ部17aとの間にも介在しており、サイドプレート11をハブ部17aに回転可能に支持するためのすべり軸受(ブッシュ)となる。第1スラスト部材21には、摺動時のヒステリシスを安定化させるため、例えば、摩擦材、樹脂、金属、表面処理された金属等を用いることができる。
第2スラスト部材22は、環状の部材であり、ヒステリシス部3の構成部品である(図1〜図3、図5参照)。第2スラスト部材22は、サイドプレート12とコントロールプレート18との間に配されている。第2スラスト部材22は、ヒステリシス部3において捩れ方向及び捩れ角に追従してヒステリシストルク値が変化するようにコントロールプレート18とスライド可能に圧接(係合)する。第2スラスト部材22は、ヒステリシス部3において捩れ方向及び捩れ角に応じてコントロールプレート18に対して軸方向に変位することによって、第2スラスト部材22とサイドプレート12との間に配された皿ばね23の圧縮量を変化させて、皿ばね23の押付荷重を増減させて、ヒステリシス部3でのヒステリシストルク値を変化させる。第2スラスト部材22は、サイドプレート12と軸方向移動可能かつ回転不能に係合させるための複数の回り止め部22a、22bを有する。回り止め部22aは、突起状に形成されており、サイドプレート12の穴部12bと軸方向移動可能に係合する。回り止め部22aは、皿ばね23に対して軸方向移動可能かつ回転不能に係合している。回り止め部22bは、凸状に形成されており、サイドプレート12の凹部12cと軸方向移動可能に係合する。第2スラスト部材22は、サイドプレート12側の面(非摺動面)から皿ばね23によって付勢されている。第2スラスト部材22は、コントロールプレート18側の面(摺動面)において、周方向に対して角度が変化した形状になっており、図5では、周方向に平坦面部22c、傾斜面部22d、平坦面部22e、傾斜面部22fがこの順に繰り返して形成されている。平坦面部22cは、軸方向に対し直角で平坦な面を有する部分である。傾斜面部22dは、周方向に隣接する平坦面部22cから離れるにしたがいフランジ部17bに近づくように傾斜した面を有する部分である。傾斜面部22dは、コントロールプレート18の傾斜面部(図4の18c)の傾斜角と対応し、傾斜面部(図4の18c)とスライド可能かつ接離可能に当接(係合)する。平坦面部22eは、軸方向に対し直角で平坦な面を有する部分である。平坦面部22eは、平坦面部22cよりも軸方向のコントロールプレート18側に配されている。平坦面部22eの周方向の長さは、コントロールプレート18の平坦面部(図4の18b)の周方向の長さよりも短い。平坦面部22eは、平坦面部(図4の18b)とスライド可能かつ接離可能に当接する。傾斜面部22fは、周方向に隣接する平坦面部22cに近づくにしたがいフランジ部17bから離れるように傾斜した面を有する部分である。傾斜面部22fは、ストッパ部(突起部10a、突起部17e)によるダンパ部2及びヒステリシス部3の捩り規制により、コントロールプレート18の傾斜面部(図4の18d)と接触しないように設定されている。傾斜面部22fの周方向の長さは、傾斜面部22dの周方向の長さよりも短い。第2スラスト部材22には、摺動時のヒステリシスを安定化させるため、例えば、摩擦材、樹脂、金属、表面処理された金属等を用いることができる。なお、第2スラスト部材22とコントロールプレート18との間の動作については、後述する。
皿ばね23は、ヒステリシス部3の構成部品であり、第2スラスト部材22とサイドプレート12との間に配され、第2スラスト部材22をハブ部材17のフランジ部17b側に付勢する皿状の弾性部材である(図1〜図3参照)。
次に、本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置の動作について、図面を用いて説明する。図6は、本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置におけるヒステリシス部の動作を模式的に示した図3のY−Y´間の周方向の断面図であり、(A)は捩れがない時の図、(B)は第2スラスト部材がR側に捩れたときの図、(C)第2スラスト部材がL側に捩れたときの図である。図7は、本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置の捩れ特性を模式的に示した図である。
図6(A)を参照すると、ヒステリシス部(図1の3)に捩れ(サイドプレート12とフランジ部17bとの間の捩れ)が生じていない場合、皿ばね23によって第2スラスト部材22がコントロールプレート18に当接するように押し付けられ、コントロールプレート18の平坦面部18bと第2スラスト部材22の平坦面部22eとが接し、かつ、コントロールプレート18の傾斜面部18cと第2スラスト部材22の傾斜面部22dとが接した状態になっている。
図6(A)の状態からヒステリシス部(図1の3)に捩れが生じてフランジ部17bに対してサイドプレート12がR側に捩れた場合、図6(B)のように、コントロールプレート18(フランジ部17bに対して回転不能)に対して、第2スラスト部材22(サイドプレート12に対して回転不能)がR側に捩れ、コントロールプレート18の平坦面部18bと第2スラスト部材22の平坦面部22eとの間で摺動し、コントロールプレート18の傾斜面部18cと第2スラスト部材22の傾斜面部22dとが離れる。このとき、コントロールプレート18に対して、第2スラスト部材22が軸方向(サイドプレート12側の方向)に変位しないので、皿ばね23による第2スラスト部材22の押付力は変化せず、ヒステリシス値は変化しない。なお、コントロールプレート18に対して第2スラスト部材22がR側に捩れても、ストッパ部(図2の突起部10a、突起部17e)により過剰な捩れが規制されるので、コントロールプレート18の傾斜面部18dと第2スラスト部材22の傾斜面部22fとは当接しない。図6(A)の状態から図6(B)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性は、図7のK1線上で変化する。図6(B)の状態から図6(A)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性も、図7のK1線上で変化する。
図6(A)の状態からヒステリシス部(図1の3)に捩れが生じてフランジ部17bに対してサイドプレート12がL側に捩れた場合、図6(C)のように、コントロールプレート18(フランジ部17bに対して回転不能)に対して、第2スラスト部材22(サイドプレート12に対して回転不能)がL側に捩れ、コントロールプレート18の傾斜面部18cと第2スラスト部材22の傾斜面部22dとの間で摺動し、コントロールプレート18の平坦面部18bと第2スラスト部材22の平坦面部22eとが離れる。このとき、コントロールプレート18に対して、第2スラスト部材22が軸方向のサイドプレート12側の方向に変位するので、第2スラスト部材22とサイドプレート12との間の皿ばね23が圧縮され、皿ばね23による第2スラスト部材22の押付力が増加し、ヒステリシス値は増加する。なお、コントロールプレート18に対して第2スラスト部材22がL側に捩れた場合、ストッパ部(図2の突起部10a、突起部17e)により過剰な捩れが規制されるので、コントロールプレート18の傾斜面部18cと第2スラスト部材22の傾斜面部22dとが当接した状態で規制される。図6(A)の状態から図6(C)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性は、図7のK2線上で変化する。図6(C)の状態から図6(A)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性は、コントロールプレート18に対して、第2スラスト部材22が軸方向のフランジ部17b側の方向に変位するので、第2スラスト部材22とサイドプレート12との間の皿ばね23の圧縮が小さくなり、皿ばね23による第2スラスト部材22の押付力が減少し、ヒステリシス値が減少するので、図7のK3線上で変化する。
実施例1によれば、捩れ方向及び捩れ角によるヒステリシス部3のヒステリシス値の変化を、コントロールプレート18と第2スラスト部材22との間の摺動面の形状の変化によって発生させる構造としているので、コントロールプレート18及び第2スラスト部材22以外の部分の構成を複雑化する必要がなくなり、装置の強度を確保することができる。また、実施例1によれば、コントロールプレート18と第2スラスト部材22との間の摺動面の形状の変化によってヒステリシス部3のヒステリシス値を変化させているので、大きな摩擦力を発生させることができる。さらに、実施例1によれば、コントロールプレート18と第2スラスト部材22との間の摺動面の傾斜角度をコントロールすることにより、捩れ方向及び捩れ角に対して任意のヒステリシス値の設定が可能となる。
本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図8は、本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置におけるヒステリシス部の動作を模式的に示した第2スラスト部材がL側に捩れるときの断面図である。図9は、本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置におけるヒステリシス部の動作を模式的に示した第2スラスト部材がR側に捩れるときの断面図である。図10は、本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置の捩れ特性を模式的に示した図である。なお、図8、図9は、図3のY−Y´間の周方向の断面に相当する。
実施例2は、実施例1の変形例であり、コントロールプレート18と第2スラスト部材22との間の摺動面の変化を多段化したものである。コントロールプレート18及び第2スラスト部材22以外の構成は、実施例1と同様である。
コントロールプレート18は、環状部分の第2スラスト部材22側の面(摺動面)において、周方向に対して多段化(R側で2段、L側で3段)した形状になっており、図8では、周方向に平坦面部18p、傾斜面部18q、平坦面部18r、傾斜面部18s、平坦面部18t、傾斜面部18u、平坦面部18v、傾斜面部18wがこの順に繰り返して形成されている。その他の構成は、実施例1のコントロールプレート(図1〜図4の18)と同様である。
平坦面部18pは、軸方向に対し直角で平坦な面を有する部分である。平坦面部18pの周方向の長さは、第2スラスト部材22の平坦面部22pの周方向の長さよりも短い。平坦面部18pは、軸方向の第2スラスト部材22側の面で第2スラスト部材22の平坦面部22pとスライド可能かつ接離可能に当接する。
傾斜面部18qは、周方向に隣接する平坦面部18pから離れるにしたがいフランジ部17bに近づくように傾斜した面を有する部分である。傾斜面部18qは、第2スラスト部材22の傾斜面部22qの傾斜角と対応(例えば、傾斜角と同じであると良い)し、傾斜面部22qとスライド可能かつ接離可能に当接(係合)する。傾斜面部18qは、ストッパ部(突起部10a、突起部17e)によるダンパ部2及びヒステリシス部3の捩り規制により、第2スラスト部材22の傾斜面部22sと接触しないように設定されている。
平坦面部18rは、軸方向に対し直角で平坦な面を有する部分である。平坦面部18rは、傾斜面部18qと傾斜面部18sとの周方向の間に配される。平坦面部18rの周方向の長さは、第2スラスト部材22の平坦面部22rの周方向の長さと同じで、第2スラスト部材22の平坦面部22tの周方向の長さよりも長い。平坦面部18rは、軸方向の第2スラスト部材22側の面で第2スラスト部材22の平坦面部22r又は平坦面部22tとスライド可能かつ接離可能に当接する。
傾斜面部18sは、周方向に隣接する平坦面部18rから離れるにしたがいフランジ部17bに近づくように傾斜した面を有する部分である。傾斜面部18sは、第2スラスト部材22の傾斜面部22sの傾斜角と対応(例えば、傾斜角と同じであると良い)し、傾斜面部22sとスライド可能かつ接離可能に当接(係合)する。傾斜面部18sの傾斜角度は、傾斜面部18qの傾斜角度と同じである。
平坦面部18tは、軸方向に対し直角で平坦な面を有する部分である。平坦面部18tは、傾斜面部18sと傾斜面部18uとの周方向の間に配される。平坦面部18tの周方向の長さは、第2スラスト部材22の平坦面部22tの周方向の長さよりも長い。平坦面部18tは、軸方向の第2スラスト部材22側の面で第2スラスト部材22の平坦面部22tとスライド可能かつ接離可能に当接する。
傾斜面部18uは、周方向に隣接する平坦面部18tから離れるにしたがいフランジ部17bから離れるように傾斜した面を有する部分である。傾斜面部18uは、第2スラスト部材22の傾斜面部22uの傾斜角と対応し、傾斜面部22uとスライド可能かつ接離可能に当接(係合)する。
平坦面部18vは、軸方向に対し直角で平坦な面を有する部分である。平坦面部18vは、傾斜面部18uと傾斜面部18wとの周方向の間に配される。平坦面部18vの周方向の長さは、第2スラスト部材22の平坦面部22vの周方向の長さと同じである。平坦面部18vは、軸方向の第2スラスト部材22側の面で第2スラスト部材22の平坦面部22v又は平坦面部22tとスライド可能かつ接離可能に当接する。
傾斜面部18wは、周方向に隣接する平坦面部18vから離れるにしたがいフランジ部17bから離れるように傾斜した面を有する部分である。傾斜面部18wは、第2スラスト部材22の傾斜面部22wの傾斜角と対応(例えば、傾斜角と同じであると良い)し、傾斜面部22wとスライド可能かつ接離可能に当接(係合)する。傾斜面部18wの傾斜角度は、傾斜面部18uの傾斜角度と同じであり、傾斜面部18q、18sの傾斜角度の絶対値と同じでも違っていてもよい。傾斜面部18wは、ストッパ部(突起部10a、突起部17e)によるダンパ部2及びヒステリシス部3の捩り規制により、第2スラスト部材22の傾斜面部22uと接触しないように設定されている。
第2スラスト部材22は、コントロールプレート18側の面(摺動面)において、周方向に対して角度が変化した形状になっており、図8では、周方向に平坦面部22p、傾斜面部22q、平坦面部22r、傾斜面部22s、平坦面部22t、傾斜面部22u、平坦面部22v、傾斜面部22wがこの順に繰り返して形成されている。その他の構成は、実施例1の第2スラスト部材(図1〜図3、図5の22)と同様である。
平坦面部22pは、軸方向に対し直角で平坦な面を有する部分である。平坦面部22pの周方向の長さは、コントロールプレート18の平坦面部18pの周方向の長さよりも長い。平坦面部22pは、平坦面部18pとスライド可能かつ接離可能に当接する。
傾斜面部22qは、周方向に隣接する平坦面部22pから離れるにしたがいフランジ部17bに近づくように傾斜した面を有する部分である。傾斜面部22qは、コントロールプレート18の傾斜面部18qの傾斜角と対応し、傾斜面部18qとスライド可能かつ接離可能に当接(係合)する。
平坦面部22rは、軸方向に対し直角で平坦な面を有する部分である。平坦面部22rは、傾斜面部22qと傾斜面部22sとの周方向の間に配される。平坦面部22rの周方向の長さは、コントロールプレート18の平坦面部18rの周方向の長さと同じで、コントロールプレート18の平坦面部18pの周方向の長さよりも短い。平坦面部22rは、コントロールプレート18の平坦面部18r又は平坦面部18pとスライド可能かつ接離可能に当接する。
傾斜面部22sは、周方向に隣接する平坦面部18rから離れるにしたがいフランジ部17bに近づくように傾斜した面を有する部分である。傾斜面部22sは、コントロールプレート18の傾斜面部18sの傾斜角と対応(例えば、傾斜角と同じであると良い)し、傾斜面部18sとスライド可能かつ接離可能に当接(係合)する。傾斜面部22sの傾斜角度は、傾斜面部22qの傾斜角度と同じである。傾斜面部22sは、ストッパ部(突起部10a、突起部17e)によるダンパ部2及びヒステリシス部3の捩り規制により、コントロールプレート18の傾斜面部22qと接触しないように設定されている。
平坦面部22tは、軸方向に対し直角で平坦な面を有する部分である。平坦面部22tは、傾斜面部22sと傾斜面部22uとの周方向の間に配される。平坦面部22tの周方向の長さは、コントロールプレート18の平坦面部18tの周方向の長さよりも短い。平坦面部22tは、コントロールプレート18の平坦面部18tとスライド可能かつ接離可能に当接する。
傾斜面部22uは、周方向に隣接する平坦面部22tから離れるにしたがいフランジ部17bから離れるように傾斜した面を有する部分である。傾斜面部22uは、コントロールプレート18の傾斜面部18uの傾斜角と対応(例えば、傾斜角と同じであると良い)し、傾斜面部18uとスライド可能かつ接離可能に当接(係合)する。傾斜面部22uは、ストッパ部(突起部10a、突起部17e)によるダンパ部2及びヒステリシス部3の捩り規制により、コントロールプレート18の傾斜面部18wと接触しないように設定されている。
平坦面部22vは、軸方向に対し直角で平坦な面を有する部分である。平坦面部22vは、傾斜面部22uと傾斜面部22wとの周方向の間に配される。平坦面部22vの周方向の長さは、コントロールプレート18の平坦面部18vの周方向の長さと同じである。平坦面部22vは、コントロールプレート18の平坦面部18v又は平坦面部18pとスライド可能かつ接離可能に当接する。
傾斜面部22wは、周方向に隣接する平坦面部22vから離れるにしたがいフランジ部17bから離れるように傾斜した面を有する部分である。傾斜面部22wは、コントロールプレート18の傾斜面部18wの傾斜角と対応(例えば、傾斜角と同じであると良い)し、傾斜面部18wとスライド可能かつ接離可能に当接(係合)する。傾斜面部22wの傾斜角度は、傾斜面部22uの傾斜角度と同じであり、傾斜面部22q、22sの傾斜角度の絶対値と同じでも違っていてもよい。違っていれば、回転方向に対するヒステリシスの非対称化が可能である。
本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置の動作は、以下のとおりである。
図8(A)、図9(A)を参照すると、ヒステリシス部(図1の3)に捩れ(サイドプレート12とフランジ部17bとの間の捩れ)が生じていない場合、皿ばね23によって第2スラスト部材22がコントロールプレート18に押し付けられ、コントロールプレート18の平坦面部18pと第2スラスト部材22の平坦面部22pとが接し、傾斜面部18qと傾斜面部22qとが接し、平坦面部18rと平坦面部22rとが接し、傾斜面部18sと傾斜面部22sとが接し、かつ、平坦面部18tと平坦面部22tとが接した状態になっている。
図8(A)の状態からヒステリシス部(図1の3)に捩れが生じてフランジ部17bに対してサイドプレート12がL側に捩れて図8(B)の状態になるまで、コントロールプレート18(フランジ部17bに対して回転不能)に対して、第2スラスト部材22(サイドプレート12に対して回転不能)がL側に捩れ、コントロールプレート18の平坦面部18pと第2スラスト部材22の平坦面部22pとの間、平坦面部18rと平坦面部22rとの間、かつ、平坦面部18tと平坦面部22tとの間で摺動し、傾斜面部18qと傾斜面部22qとが離れ、かつ、傾斜面部18sと傾斜面部22sとが離れ、最終的に傾斜面部18uと傾斜面部22uとが接し、かつ、傾斜面部18wと傾斜面部22wとが接する。このとき、コントロールプレート18に対して、第2スラスト部材22が軸方向(サイドプレート12側の方向)に変位しないので、皿ばね23による第2スラスト部材22の押付力は変化せず、ヒステリシス値は変化しない。図8(A)の状態から図8(B)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性は、図10のK5線上で変化する。図8(B)の状態から図8(A)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性も、図10のK5線上で変化する。
図8(B)の状態からヒステリシス部(図1の3)に捩れが生じてフランジ部17bに対してサイドプレート12がL側に捩れた場合、図8(C)のように、コントロールプレート18(フランジ部17bに対して回転不能)に対して、第2スラスト部材22(サイドプレート12に対して回転不能)がL側に捩れ、コントロールプレート18の傾斜面部18uと第2スラスト部材22の傾斜面部22uとの間、かつ、傾斜面部18wと第2スラスト部材22の傾斜面部22wとの間で摺動し、平坦面部18tと平坦面部22tとが離れ、かつ、平坦面部18vと平坦面部22vとが離れる。このとき、コントロールプレート18に対して、第2スラスト部材22が軸方向のサイドプレート12側の方向に変位するので、第2スラスト部材22とサイドプレート12との間の皿ばね23が圧縮され、皿ばね23による第2スラスト部材22の押付力が増加し、ヒステリシス値は増加する。図8(B)の状態から図8(C)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性は、図10のK6線上で変化する。図8(C)の状態から図8(B)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性は、コントロールプレート18に対して、第2スラスト部材22が軸方向のフランジ部17b側の方向に変位するので、第2スラスト部材22とサイドプレート12との間の皿ばね23の圧縮が小さくなり、皿ばね23による第2スラスト部材22の押付力が減少し、ヒステリシス値が減少するので、図10のK9線上で変化する。
図8(C)の状態からヒステリシス部(図1の3)に捩れが生じてフランジ部17bに対してサイドプレート12がL側に捩れて、コントロールプレート18の傾斜面部18uと第2スラスト部材22の傾斜面部22uとが離れ、かつ、傾斜面部18wと傾斜面部22wとが離れた後においては、図8(D)のように、コントロールプレート18(フランジ部17bに対して回転不能)に対して、第2スラスト部材22(サイドプレート12に対して回転不能)がL側に捩れ、コントロールプレート18の平坦面部18vと第2スラスト部材22の平坦面部22tとの間、かつ、平坦面部18pと平坦面部22vとの間で摺動する。このとき、コントロールプレート18に対して、第2スラスト部材22が軸方向(サイドプレート12側の方向)に変位しないので、皿ばね23による第2スラスト部材22の押付力は変化せず、ヒステリシス値は変化しない。なお、コントロールプレート18に対して第2スラスト部材22がL側に捩れても、ストッパ部(図2の突起部10a、突起部17e)により過剰な捩れが規制されるので、コントロールプレート18の傾斜面部18wと第2スラスト部材22の傾斜面部22uとは当接しない。図8(C)の状態から図8(D)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性は、図10のK6線からK7線上で変化する。図8(D)の状態から図8(C)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性は、図10のK8線からK9線上で変化する。
図9(A)の状態からヒステリシス部(図1の3)に捩れが生じてフランジ部17bに対してサイドプレート12がR側に捩れた場合、図9(B)のように、コントロールプレート18(フランジ部17bに対して回転不能)に対して、第2スラスト部材22(サイドプレート12に対して回転不能)がR側に捩れ、コントロールプレート18の傾斜面部18qと第2スラスト部材22の傾斜面部22qとの間、かつ、傾斜面部18sと第2スラスト部材22の傾斜面部22sとの間で摺動し、平坦面部18rと平坦面部22rとが離れ、かつ、平坦面部18tと平坦面部22tとが離れる。このとき、コントロールプレート18に対して、第2スラスト部材22が軸方向のサイドプレート12側の方向に変位するので、第2スラスト部材22とサイドプレート12との間の皿ばね23が圧縮され、皿ばね23による第2スラスト部材22の押付力が増加し、ヒステリシス値は増加する。図9(A)の状態から図9(B)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性は、図10のK1線上で変化する。図9(B)の状態から図9(A)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性は、コントロールプレート18に対して、第2スラスト部材22が軸方向のフランジ部17b側の方向に変位するので、第2スラスト部材22とサイドプレート12との間の皿ばね23の圧縮が小さくなり、皿ばね23による第2スラスト部材22の押付力が減少し、ヒステリシス値が減少するので、図10のK4線上で変化する。
図9(B)の状態からヒステリシス部(図1の3)に捩れが生じてフランジ部17bに対してサイドプレート12がR側に捩れて、コントロールプレート18の傾斜面部18sと第2スラスト部材22の傾斜面部22sとが離れ、かつ、傾斜面部18qと傾斜面部22qとが離れた後においては、図9(C)のように、コントロールプレート18(フランジ部17bに対して回転不能)に対して、第2スラスト部材22(サイドプレート12に対して回転不能)がR側に捩れ、コントロールプレート18の平坦面部18pと第2スラスト部材22の平坦面部22rとの間、かつ、平坦面部18rと平坦面部22tとの間で摺動する。このとき、コントロールプレート18に対して、第2スラスト部材22が軸方向(サイドプレート12側の方向)に変位しないので、皿ばね23による第2スラスト部材22の押付力は変化せず、ヒステリシス値は変化しない。なお、コントロールプレート18に対して第2スラスト部材22がR側に捩れても、ストッパ部(図2の突起部10a、突起部17e)により過剰な捩れが規制されるので、コントロールプレート18の傾斜面部18qと第2スラスト部材22の傾斜面部22sとは当接しない。図9(B)の状態から図8(C)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性は、図10のK1からK2線上で変化する。図9(C)の状態から図9(B)の状態に変化するときのトルク変動吸収装置の捩れ特性は、図10のK3線からK4線上で変化する。
実施例2によれば、実施例1と同様な効果を奏するとともに、摺動面に角度を変えることによるヒステリシス値の多段化により、多様な目標値に対する対応が可能となる。
なお、上記の実施例1、2においては、第2スラスト部材22とコントロールプレート18との間の摺動面の形状は、平坦面と傾斜面(平坦な傾斜面)との組合せについて説明したが、これに限らず、曲面等を用いて自由に設定してもよい。また、ヒステリシスの多段化だけでなく、曲面を用いてヒステリシスを無段化して、ヒステリシスのスムーズな変化を行えるようにしてもよい。
なお、本発明の全開示(請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 トルク変動吸収装置
2 ダンパ部
3 ヒステリシス部
4 回転軸
10 プレート
10a 突起部
11 サイドプレート(第1回転部材)
11a 窓部
12 サイドプレート(第1回転部材)
12a 窓部
12b 穴部
12c 凹部
13 リベット
14 シート部材
15 コイルスプリング
16 クッション部材
17 ハブ部材(第2回転部材)
17a ハブ部
17b フランジ部
17c 窓部
17d 凹部
17e 突起部
18 コントロールプレート
18a 凸部
18b 平坦面部
18c 傾斜面部
18d 傾斜面部
18p 平坦面部
18q 傾斜面部
18r 平坦面部
18s 傾斜面部
18t 平坦面部
18u 傾斜面部
18v 平坦面部
18w 傾斜面部
21 第1スラスト部材
22 第2スラスト部材
22a 回り止め部
22b 回り止め部
22c 平坦面部
22d 傾斜面部
22e 平坦面部
22f 傾斜面部
22p 平坦面部
22q 傾斜面部
22r 平坦面部
22s 傾斜面部
22t 平坦面部
22u 傾斜面部
22v 平坦面部
22w 傾斜面部
23 皿ばね(弾性部材)

Claims (4)

  1. 第1回転部材と、
    前記第1回転部材と同軸に配された第2回転部材と、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材との軸方向の間に配されるとともに、前記第2回転部材と回転不能に係合するコントロールプレートと、
    前記第1回転部材と前記コントロールプレートとの軸方向の間に配されるとともに、前記第1回転部材と回転不能かつ軸方向移動可能に係合し、かつ、前記コントロールプレートと摺動可能に当接するスラスト部材と、
    前記第1回転部材と前記スラスト部材との軸方向の間に配されるとともに、前記第1回転部材に支持され、かつ、前記スラスト部材を前記コントロールプレートに向けて押し付ける弾性部材と、
    を備え、
    前記スラスト部材及び前記コントロールプレートの各摺動面は、前記スラスト部材と前記コントロールプレートとの間に捩れが生じたときに、前記コントロールプレートに対して前記スラスト部材を軸方向に変位させ、前記弾性部材の押付荷重を変化させて、前記スラスト部材と前記コントロールプレートとの間に発生するヒステリシス値を変化させるように所定の形状に形成され
    前記スラスト部材及び前記コントロールプレートの各摺動面は、周方向に、軸方向に対して直角である第1平坦面部と、前記第1平坦面部に対して傾斜した第1傾斜面部と、軸方向に対して直角である第2平坦面部と、前記第2平坦面部に対して傾斜した第2傾斜面部と、軸方向に対して直角である第3平坦面部と、をこの順で有し、
    前記第1傾斜面部の傾斜角度は、前記第2傾斜面部の傾斜角度と同じであることを特徴とするトルク変動吸収装置。
  2. 前記スラスト部材及び前記コントロールプレートの各摺動面は、前記スラスト部材と前記コントロールプレートとの間の捩れ方向及び捩れ角に応じて非対称となるように形成されていることを特徴とする請求項1記載のトルク変動吸収装置。
  3. 前記スラスト部材及び前記コントロールプレートの各摺動面は、周方向に対して角度が変化した形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のトルク変動吸収装置。
  4. 前記コントロールプレートは、前記第2回転部材と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一に記載のトルク変動吸収装置。
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