JP5376061B2 - トルク変動吸収装置 - Google Patents

トルク変動吸収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5376061B2
JP5376061B2 JP2012525381A JP2012525381A JP5376061B2 JP 5376061 B2 JP5376061 B2 JP 5376061B2 JP 2012525381 A JP2012525381 A JP 2012525381A JP 2012525381 A JP2012525381 A JP 2012525381A JP 5376061 B2 JP5376061 B2 JP 5376061B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil spring
rotating member
damper
damper portion
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012525381A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012011428A1 (ja
Inventor
務 関根
善弘 宮町
智大 長門
一行 鶴橋
荘二 中川
幸久 高士
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2012525381A priority Critical patent/JP5376061B2/ja
Publication of JPWO2012011428A1 publication Critical patent/JPWO2012011428A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5376061B2 publication Critical patent/JP5376061B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/60Clutching elements
    • F16D13/64Clutch-plates; Clutch-lamellae
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/121Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/123Wound springs
    • F16F15/1238Wound springs with pre-damper, i.e. additional set of springs between flange of main damper and hub

Description

[関連出願の記載]
本発明は、日本国特許出願:特願2010−214348号(2010年9月24日出願)、及び、特願2010−163599号(2010年7月21日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、回転軸間の変動トルクを吸収するトルク変動吸収装置に関する。
本発明は、回転部材間の捩れを緩衝する捩れ緩衝装置に関し、特に、捩れ角の広角化に適した捩れ緩衝装置に関する。
なお、捩れ緩衝装置は、トルク変動吸収装置と同じ意味で用いる。
トルク変動吸収装置は、例えば、ハイブリッド車両においては、エンジンとモータジェネレータ(又は変速機)と間の動力伝達経路に設けられており、エンジンとモータジェネレータ(又は変速機)との間に生ずる変動トルクを吸収(抑制)する。トルク変動吸収装置においては、弾性力によって変動トルクを吸収するダンパ部と、摩擦等によるヒステリシストルクによって変動トルクを吸収(抑制)するヒステリシス部と、ダンパ部やヒステリシス部で変動トルクを吸収できなくなったときにすべりを生ずるリミッタ部と、を有するものがある。このようなトルク変動吸収装置の従来技術として、ダンパ部における捩れ角を大きくするために、複数の独立したダンパ部を有するものが、特許文献1、2で開示されている。
特開2009−293652号公報(図9〜図12) 特開2010−38312号公報 特開平8−42591号公報 特開平8−42594号公報 独国特許出願公開第19753557号明細書
なお、上記特許文献1−5の全開示内容はその引用をもって本書に繰込み記載する。以下の分析は、本発明によって与えられたものである。
しかしながら、従来技術のトルク変動吸収装置において、複数のダンパ部を単に径方向にずれて配設した場合では、装置の径方向のサイズが拡大してしまう。また、径方向のサイズの拡大を回避するために、複数のダンパ部を軸方向にずれて配設した場合では、装置の軸方向のサイズが拡大してしまう。
本発明の主な課題は、装置の径方向及び軸方向にサイズの拡大を抑制することが可能な複数のダンパ部を有するトルク変動吸収装置を提供することである。
本発明の第1の視点においては、トルク変動吸収装置において、第1回転部材と第2回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第1ダンパ部と、前記第2回転部材と第3回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第2ダンパ部と、を備え、前記第1ダンパ部は、周方向に沿って第1の所定間隔おきに配設された複数の第1コイルスプリングを有するとともに、前記複数の第1コイルスプリングにより前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れを緩衝し、前記第2ダンパ部は、前記第1ダンパ部よりも径方向内側に配されるとともに、周方向に沿って第2の所定間隔おきに配設された複数の第2コイルスプリングを有し、かつ、前記複数の第2コイルスプリングにより前記第2回転部材と前記第3回転部材との間の捩れを緩衝し、前記複数の第1コイルスプリングの位置は、前記複数の第2コイルスプリングの位置から周方向において所定角度ずれており、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第1ヒステリシス部を備え、前記第2回転部材は、前記第1回転部材から軸方向の両側に配設され、前記第1ヒステリシス部は、前記第1ダンパ部と同一円周上にて複数個所に分かれて周期的に配設されるとともに、前記第1ダンパ部における前記第1コイルスプリングから周方向にずれた位置に配設された複数のスラスト部材を有し、前記複数のスラスト部材は、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に配されるとともに、前記第2回転部材に回り止めされ、かつ、前記第2回転部材のバネ作用によって前記第1回転部材側に付勢され、前記第1回転部材は、前記複数のスラスト部材によってスライド可能に挟持される。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第1ダンパ部は、2個又は3個の前記第1コイルスプリングを有し、前記第2ダンパ部は、2個又は3個の前記第2コイルスプリングを有することが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第1ダンパ部は、3個の前記第1コイルスプリングを有し、前記第2ダンパ部は、3個の前記第2コイルスプリングを有し、
3個の前記第1コイルスプリングは、回転軸を中心として互いに120度の角度でずれた位置に配置され、3つの前記第2コイルスプリングは、前記回転軸を中心として互いに120度の角度でずれた位置に配置され、前記第2コイルスプリングは、前記回転軸を中心として前記第1コイルスプリングと60度の角度でずれた位置に配置されていることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2コイルスプリングは、隣り合う前記第1コイルスプリング間であって、前記第1コイルスプリングよりも径方向内側に配置されていることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2コイルスプリングの径は、前記第1コイルスプリングの径よりも大きいことが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2コイルスプリングは、前記第1コイルスプリングよりも重いことが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第1ダンパ部及び前記第2ダンパ部の両方の過剰な捩れを規制するストッパ部を備え、前記ストッパ部は、前記第2回転部材に固定され、前記第1回転部材は、径方向内側に形成されるとともに前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れにより前記ストッパ部の周方向の端面に当接可能な第1突起部を有し、前記第3回転部材は、径方向外側に形成されるとともに前記第3回転部材と前記第2回転部材との間の捩れにより前記第1突起部よりも径方向内側で前記ストッパ部の周方向の端面に当接可能な第2突起部を有することが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記ストッパ部は、前記第1ダンパ部と同一円周上にて複数個所に分かれて周期的に配設されるとともに、前記第1ダンパ部における前記第1コイルスプリングから周方向にずれた位置に配設されることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記ストッパ部は、前記スラスト部材よりも径方向内側に配設されることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、少なくとも前記第1ダンパ部及び前記第2ダンパ部で変動トルクを吸収できなくなったときに滑りを生ずるリミッタ部を備え、前記リミッタ部は、前記第1回転部材の両側に固定された2つの摩擦材と、前記摩擦材の一方とスライド可能に圧接するカバープレートと、前記摩擦材の他方とスライド可能に圧接するプレッシャプレートと、前記プレッシャプレートを前記カバープレート側に付勢する皿ばねと、前記皿ばねを支持するサポートプレートと、前記カバープレートと前記サポートプレートを連結するリベットと、を備え、前記プレッシャプレートは、外周端面において外周側に突出した第3突起部を有し、前記カバープレート及びサポートプレートの一方又は両方は、前記第3突起部を軸方向移動可能かつ回転不能に係合する切欠部を有することが好ましい。
本発明の第1−2の視点においては、トルク変動吸収装置において、第1回転部材と第2回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第1ダンパ部と、前記第2回転部材と第3回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第2ダンパ部と、を備え、前記第1ダンパ部は、周方向に沿って第1の所定間隔おきに配設された複数の第1コイルスプリングを有するとともに、前記複数の第1コイルスプリングにより前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れを緩衝し、前記第2ダンパ部は、前記第1ダンパ部よりも径方向内側に配されるとともに、周方向に沿って第2の所定間隔おきに配設された複数の第2コイルスプリングを有し、かつ、前記複数の第2コイルスプリングにより前記第2回転部材と前記第3回転部材との間の捩れを緩衝し、前記複数の第1コイルスプリングの位置は、前記複数の第2コイルスプリングの位置から周方向において所定角度ずれており、前記第1ダンパ部は、長さの異なる第1コイルスプリングと第3コイルスプリングとを有するとともに、前記第1コイルスプリング及び前記第3コイルスプリングは、前記第1ダンパ部の周方向に沿って、交互に配置され、前記第1コイルスプリング及び前記第3コイルスプリングにより前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れが緩衝され、前記第3コイルスプリングは、前記第1コイルスプリングよりも長さが短く、かつ、前記第1ダンパ部の径方向に関して、前記第3コイルスプリングの内側の部分は、前記第1コイルスプリングの内側の部分よりも前記第1ダンパ部の径方向外側に配置され、前記第2コイルスプリングは、前記第2ダンパ部の周方向に関して、隣り合う前記第1コイルスプリングと前記第3コイルスプリングとの間であり、かつ、前記第1コイルスプリング及び前記第3コイルスプリングよりも前記第1ダンパ部の径方向内側に配置されていることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2ダンパ部は、4つの前記第2コイルスプリングを有し、前記第1ダンパ部は、2つの前記第1コイルスプリング、及び2つの前記第3コイルスプリングを有し、2つの前記第1コイルスプリングは、回転軸を中心として互いに180度ずれた位置に配置され、2つの前記第3コイルスプリングは、前記回転軸を中心として互いに180度ずれた位置に配置され、前記第1コイルスプリングは、前記回転軸を中心として前記第3コイルスプリングと90度ずれた位置に配置されていることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2回転部材は、前記第2コイルスプリングを支持するリング部材と、前記リング部材に係合するフランジ部材とを備え、前記第3回転部材は、前記第2コイルスプリングに接離可能に接するプレート部材を備えることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2コイルスプリングは、前記リング部材と前記プレート部材との間に配置されることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第1コイルスプリングの両端に配置されるとともに、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に捩れが生じたときに前記第1回転部材及び前記第2回転部材の一方に保持される一対のシート部材を備え、各シート部材は、前記第1コイルスプリング内に突出した突起部を有し、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に捩れが生じたとき、前記突起部同士が当接するまで前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れが許容されることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第3コイルスプリングの長手方向両端部に配置されるとともに、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に捩れが生じたときに前記第1回転部材及び前記第2回転部材の一方に保持される一対の他のシート部材と、前記第3コイルスプリング内に配された弾性体と、を備え、前記弾性体は、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に捩れが生じたとき前記一対の他のシート部材と当接するまで前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れが許容されることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、複数の前記第2コイルスプリングは、長さの異なる第21コイルスプリング及び第22コイルスプリングとからなり、前記第22コイルスプリングは、前記第21コイルスプリングよりも長さが短く、前記第2ダンパ部は、前記第2回転部材と第3回転部材との間の初期の捩れでは前記第21コイルスプリングのみが作用し、前記第2回転部材と前記第3回転部材との間の後期の捩れでは前記第21コイルスプリング及び前記第22コイルスプリングが作用することが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2コイルスプリングは、前記第2コイルスプリングの長手方向に関して、直線状に延びることが好ましい。
本発明の第2の視点においては、捩れ緩衝装置において、第1回転部材と第2回転部材との間の捩れを緩衝する略環状をなす第1ダンパ部と、第3回転部材と第4回転部材との間の捩れを緩衝する略環状をなす第2ダンパ部と、を備え、前記第3回転部材は、前記第2回転部材と一体に回転し、前記第1ダンパ部は、複数の第1コイルスプリングを有するとともに、前記第1ダンパの周方向に沿って、前記複数の第1コイルスプリングが配置され、前記第1コイルスプリングにより前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れが緩衝され、前記第2ダンパ部は、長さの異なる第2コイルスプリングと第3コイルスプリングとを有するとともに、前記第2コイルスプリング及び前記第3コイルスプリングは、前記第2ダンパ部の周方向に沿って、交互に配置され、前記第2コイルスプリング及び前記第3コイルスプリングにより前記第3回転部材と前記第4回転部材との間の捩れが緩衝され、前記第3コイルスプリングは、前記第2コイルスプリングよりも長さが短く、かつ、前記第2コイルスプリングよりも前記第2ダンパ部の径方向外側に配置され、前記第1コイルスプリングは、前記第1ダンパ部の周方向に関して、隣り合う前記第2コイルスプリングと前記第3コイルスプリングとの間であり、かつ、前記第2コイルスプリング及び前記第3コイルスプリングよりも前記第2ダンパ部の径方向内側に配置されていることを特徴とする。
本発明の前記捩れ緩衝装置においては、前記第1ダンパ部は、4つの前記第1コイルスプリングを有し、前記第2ダンパ部は、2つの前記第2コイルスプリング、及び2つの前記第3コイルスプリングを有し、2つの前記第2コイルスプリングは、回転軸を中心として互いに180度ずれた位置に配置され、2つの前記第3コイルスプリングは、前記回転軸を中心として互いに180度ずれた位置に配置され、前記第2コイルスプリングは、前記回転軸を中心として前記第3コイルスプリングと90度ずれた位置に配置されていることが好ましい。
本発明の前記捩れ緩衝装置においては、前記第1回転部材と一体に回転するとともに、前記第3回転部材に対して所定の角度の範囲で捩れが許容されるように前記第3回転部材と係合する第5回転部材を備えることが好ましい。
本発明の前記捩れ緩衝装置においては、前記第2コイルスプリングの両端に配置されるとともに、前記第3回転部材と前記第4回転部材との間に捩れが生じたときに前記第3回転部材及び前記第4回転部材の一方に保持される一対のシート部材を備え、各シート部材は、前記第2コイルスプリング内に突出した突起部を有し、前記第3回転部材と前記第4回転部材との間に捩れが生じたとき、前記突起部同士が当接するまで前記第3回転部材と前記第4回転部材との間の捩れが許容されることが好ましい。
本発明の前記捩れ緩衝装置においては、前記第3コイルスプリングの長手方向両端部に配置されるとともに、前記第3回転部材と前記第4回転部材との間に捩れが生じたときに前記第3回転部材及び前記第4回転部材の一方に保持される一対の他のシート部材と、前記第3コイルスプリング内に配された弾性体と、を備え、前記弾性体は、前記第3回転部材と前記第4回転部材との間に捩れが生じたとき前記一対の他のシート部材と当接するまで前記第3回転部材と前記第4回転部材との間の捩れが許容されることが好ましい。
本発明の前記捩れ緩衝装置においては、複数の前記第1コイルスプリングは、長さの異なる第11コイルスプリング及び第12コイルスプリングとからなり、前記第12コイルスプリングは、前記第11コイルスプリングよりも長さが短く、前記第1ダンパ部は、前記第1回転部材と第2回転部材との間の初期の捩れでは前記第11コイルスプリングのみが作用し、前記第1回転部材と第2回転部材との間の後期の捩れでは前記第11コイルスプリング及び前記第12コイルスプリングが作用することが好ましい。
本発明の前記捩れ緩衝装置においては、前記第1コイルスプリングは、前記第1コイルスプリングの長手方向に関して、直線状に延びることが好ましい。
本発明の第3の視点においては、トルク変動吸収装置において、第1回転部材と第2回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第1ダンパ部と、前記第2回転部材と第3回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第2ダンパ部と、を備え、前記第1ダンパ部は、周方向に沿って周期的に配設された複数の第1コイルスプリングを有するとともに、前記複数の第1コイルスプリングにより前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れを緩衝し、前記第2ダンパ部は、前記第1ダンパ部よりも径方向内側に配されるとともに、周方向に沿って周期的に配設された複数の第2コイルスプリングを有し、かつ、前記複数の第2コイルスプリングにより前記第2回転部材と前記第3回転部材との間の捩れを緩衝し、前記複数の第1コイルスプリングの周期的位置は、前記複数の第2コイルスプリングの周期的位置から所定角度ずれていることを特徴とする。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第1ダンパ部は、2個又は3個の前記第1コイルスプリングを有し、前記第2ダンパ部は、2個又は3個の前記第2コイルスプリングを有することを特徴とすることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第1ダンパ部は、3個の前記第1コイルスプリングを有し、前記第2ダンパ部は、3個の前記第2コイルスプリングを有し、3個の前記第1コイルスプリングは、回転軸を中心として互いに120度の角度でずれた位置に配置され、3つの前記第2コイルスプリングは、前記回転軸を中心として互いに120度の角度でずれた位置に配置され、前記第2コイルスプリングは、前記回転軸を中心として前記第1コイルスプリングと60度の角度でずれた位置に配置されていることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2コイルスプリングは、隣り合う前記第1コイルスプリング間であって、前記第1コイルスプリングよりも径方向内側に配置されていることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2コイルスプリングの径は、前記第1コイルスプリングの径よりも大きいことが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2コイルスプリングは、前記第1コイルスプリングよりも重いことが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第1ヒステリシス部を備え、前記第2回転部材は、前記第1回転部材から軸方向の両側に配設され、前記第1ヒステリシス部は、前記第1ダンパ部と同一円周上にて複数個所に分かれて周期的に配設されるとともに、前記第1ダンパ部における前記第1コイルスプリングから周方向にずれた位置に配設された複数のスラスト部材を有し、前記複数のスラスト部材は、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に配されるとともに、前記第2回転部材に回り止めされ、かつ、前記第2回転部材のバネ作用によって前記第1回転部材側に付勢され、前記第1回転部材は、前記複数のスラスト部材によってスライド可能に挟持されることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第1ダンパ部及び前記第2ダンパ部の両方の過剰な捩れを規制するストッパ部を備え、前記ストッパ部は、前記第2回転部材に固定され、前記第1回転部材は、径方向内側に形成されるとともに前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れにより前記ストッパ部の周方向の端面に当接可能な第1突起部を有し、前記第3回転部材は、径方向外側に形成されるとともに前記第3回転部材と前記第2回転部材との間の捩れにより前記第1突起部よりも径方向内側で前記ストッパ部の周方向の端面に当接可能な第2突起部を有することが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記ストッパ部は、前記第1ダンパ部と同一円周上にて複数個所に分かれて周期的に配設されるとともに、前記第1ダンパ部における前記第1コイルスプリングから周方向にずれた位置に配設されることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記ストッパ部は、前記スラスト部材よりも径方向内側に配設されることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、少なくとも前記第1ダンパ部及び前記第2ダンパ部で変動トルクを吸収できなくなったときに滑りを生ずるリミッタ部を備え、前記リミッタ部は、前記第1回転部材の両側に固定された2つの摩擦材と、前記摩擦材の一方とスライド可能に圧接するカバープレートと、前記摩擦材の他方とスライド可能に圧接するプレッシャプレートと、前記プレッシャプレートを前記カバープレート側に付勢する皿ばねと、前記皿ばねを支持するサポートプレートと、前記カバープレートと前記サポートプレートを連結するリベットと、を備え、前記プレッシャプレートは、外周端面において外周側に突出した第3突起部を有し、前記カバープレート及びサポートプレートの一方又は両方は、前記第3突起部を軸方向移動可能かつ回転不能に係合する切欠部を有することが好ましい。
本発明の第1の視点、及び、第1−2の視点によれば、第1ダンパ部のコイルスプリングの位置を、第2ダンパ部のコイルスプリングの位置から所定角度ずれるように設定することで、第1ダンパ部を径方向内側に寄せて配設することができるので、第1ダンパ部と第2ダンパ部とによる捩れ角を確保しながら、装置の径方向及び軸方向のサイズを大きくしないですむ。
本発明の第2の視点によれば、第2ダンパ部における第3コイルスプリングを第2コイルスプリングの長さより短くし、かつ、第3コイルスプリングを第2コイルスプリングよりも径方向外側へ配置することで、隣り合う第3コイルスプリングと第2コイルスプリングとの間であって第3コイルスプリング及び第2コイルスプリングよりも内周側の領域が大きくなるので、第1ダンパ部の第1コイルスプリングの長さを長く設定することが可能である。よって、従来技術のようにアーク状のコイルスプリングを使用することなく、直線状のコイルスプリングのみで第1ダンパ部の捩れ角の広角化・低剛性化が実現でき、第1コイルスプリングと第2回転部材との摺動抵抗による減衰性能低下も抑制することができる。また、第1ダンパ部の捩れ特性の設計自由度も大きく、設計上有利である。
本発明の第3の視点によれば、第1ダンパ部のコイルスプリングの周期的位置を、第2ダンパ部のコイルスプリングの周期的位置から所定角度ずれるように設定することで、第1ダンパ部を径方向内側に寄せて配設することができるので、第1ダンパ部と第2ダンパ部とによる捩れ角を確保しながら、装置の径方向のサイズを大きくしないですむ。
本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置の構成を模式的に示した軸方向から見た一部切欠き平面図である。 本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置の構成を模式的に示した図1のX−X´間の断面図である。 本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置の構成を模式的に示した図1のY−Y´間の断面図である。 本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置におけるプリダンパ部の動作を説明するための模式図であり、(A)捩れ前の模式図、(B)捩れ後の模式図である。 本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置におけるメインダンパ部の動作を説明するための模式図であり、(A)捩れ前の模式図、(B)捩れ後の模式図である。 実施例1及び参考例の捩れ緩衝装置の捩れ角に対するトルクの特性を模式的に示したグラフである。 本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置における皿ばねの製造方法を模式的に示した平面図である。 本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置における皿ばねの製造方法の変形例を模式的に示した平面図である。 本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置の構成を模式的に示した一部切欠平面図である。 本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置の構成を模式的に示した図9のX−X´間の断面図である。
本発明の実施形態1に係るトルク変動吸収装置では、第1回転部材(図9の117、図2、3の15、16)と第2回転部材(図9の120、121、図2、図3の18、25、26)との間の捩れによる変動トルクを吸収する第1ダンパ部(図9の102、図2の3)と、前記第2回転部材(図9の120、121、図2、図3の18、25、26)と第3回転部材(図9の130、図2、図3の27)との間の捩れによる変動トルクを吸収する第2ダンパ部(図9の104、図3の2)と、を備え、前記第1ダンパ部は、周方向に沿って第1の所定間隔おきに配設された複数の第1コイルスプリング(図9の125、図2の19)を有するとともに、前記複数の第1コイルスプリングにより前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れを緩衝し、前記第2ダンパ部は、前記第1ダンパ部よりも径方向内側に配されるとともに、周方向に沿って第2の所定間隔おきに配設された複数の第2コイルスプリング(図9の132、図3、図4の28、29)を有し、かつ、前記複数の第2コイルスプリングにより前記第2回転部材と前記第3回転部材との間の捩れを緩衝し、前記複数の第1コイルスプリングの位置は、前記複数の第2コイルスプリングの位置から周方向において所定角度ずれており、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第1ヒステリシス部を備え、前記第2回転部材は、前記第1回転部材から軸方向の両側に配設され、前記第1ヒステリシス部は、前記第1ダンパ部と同一円周上にて複数個所に分かれて周期的に配設されるとともに、前記第1ダンパ部における前記第1コイルスプリングから周方向にずれた位置に配設された複数のスラスト部材を有し、前記複数のスラスト部材は、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に配されるとともに、前記第2回転部材に回り止めされ、かつ、前記第2回転部材のバネ作用によって前記第1回転部材側に付勢され、前記第1回転部材は、前記複数のスラスト部材によってスライド可能に挟持される。
本発明の実施形態2に係る捩れ緩衝装置(図1〜図3の1)では、第1回転部材(図1〜図3の27)と第2回転部材(図1〜図3の25、26)との間の捩れを緩衝する略環状をなす第1ダンパ部(図1〜図3の2)と、第3回転部材(図1〜図3の18)と第4回転部材(図1〜図3の15、16)との間の捩れを緩衝する略環状をなす第2ダンパ部(図1〜図3の3)と、を備え、前記第3回転部材は、前記第2回転部材と一体に回転し、前記第1ダンパ部は、複数の第1コイルスプリング(図1〜図3の28、29)を有するとともに、前記第1ダンパの周方向に沿って、前記複数の第1コイルスプリングが配置され、前記第1コイルスプリングにより前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れが緩衝され、前記第2ダンパ部は、長さの異なる第2コイルスプリング(図1〜図3の19)と第3コイルスプリング(図1〜図3の21)とを有するとともに、前記第2コイルスプリング及び前記第3コイルスプリングは、前記第2ダンパ部の周方向に沿って、交互に配置され、前記第2コイルスプリング及び前記第3コイルスプリングにより前記第3回転部材と前記第4回転部材との間の捩れが緩衝され、前記第3コイルスプリングは、前記第2コイルスプリングよりも長さが短く、かつ、前記第2コイルスプリングよりも前記第2ダンパ部の径方向外側に配置され、前記第1コイルスプリングは、前記第1ダンパ部の周方向に関して、隣り合う前記第2コイルスプリングと前記第3コイルスプリングとの間であり、かつ、前記第2コイルスプリング及び前記第3コイルスプリングよりも前記第2ダンパ部の径方向内側に配置されている。
本発明の実施形態3に係るトルク変動吸収装置では、第1回転部材(図9の117)と第2回転部材(図9の120、121)との間の捩れによる変動トルクを吸収する第1ダンパ部(図9の2)と、前記第2回転部材(図9の120、121)と第3回転部材(図9の130)との間の捩れによる変動トルクを吸収する第2ダンパ部(図9の104)と、を備え、前記第1ダンパ部は、周方向に沿って周期的に配設された複数の第1コイルスプリング(図9の125)を有するとともに、前記複数の第1コイルスプリングにより前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れを緩衝し、前記第2ダンパ部は、前記第1ダンパ部よりも径方向内側に配されるとともに、周方向に沿って周期的に配設された複数の第2コイルスプリング(図9の132)を有し、かつ、前記複数の第2コイルスプリングにより前記第2回転部材と前記第3回転部材との間の捩れを緩衝し、前記複数の第1コイルスプリングの周期的位置は、前記複数の第2コイルスプリングの周期的位置から所定角度ずれている。
なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置の構成を模式的に示した軸方向から見た一部切欠き平面図である。図2は、本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置の構成を模式的に示した図1のX−X´間の断面図である。図3は、本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置の構成を模式的に示した図1のY−Y´間の断面図である。
図1〜3の捩れ緩衝装置1は、クラッチ装置におけるクラッチディスクに適用したものである。捩れ緩衝装置1は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)と変速機の入力軸(図2の4)との間の動力伝達経路に配設されたクラッチ装置に設けられており、クランクシャフトと入力軸(図2の4)と間の捩れを緩衝することによりクランクシャフトと入力軸(図2の4)と間の変動トルクを吸収(抑制)する。捩れ緩衝装置1は、フェーシング10、11の部分にて、クラッチ装置におけるプレッシャプレートとフライホイールとの間に断接可能に挟みこまれる。捩れ緩衝装置1は、バネ力によって変動トルクを吸収するダンパ部(図2の2、3)を有する。ダンパ部(図2の2、3)は、クランクシャフトと入力軸(図2の4)との間の初期の捩れを緩衝するプリダンパ部2と、プリダンパ部2で緩衝できなくなったときにクランクシャフトと入力軸(図2の4)との間の捩れを緩衝するメインダンパ部3と、を有する。プリダンパ部2及びメインダンパ部3は、それぞれ略環状をなす。
捩れ緩衝装置1は、主な構成部材として、フェーシング10、11と、ディスクスプリング12と、リベット13、14と、サイドプレート15、16と、連結部材17と、フランジ部材18と、コイルスプリング19と、シート部材20と、コイルスプリング21と、シート部材22と、弾性体23と、リング部材25と、リング部材26と、プレート部材27と、コイルスプリング28、29と、スラスト部材30と、皿ばね31と、ハブ部材33と、スラスト部材34、35と、皿ばね36と、を有する。
フェーシング10は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)と一体に回転するフライホイール(その他の部材でも可)と摩擦係合可能な摩擦材である。フェーシング10は、環状に形成されている。フェーシング10は、複数のリベット13によりディスクスプリング12の軸方向の一方の面(図2の左側の面)に固定されている(図2参照)。フェーシング10には、ゴム、樹脂、繊維(短繊維、長繊維)、摩擦係数μ調整用の粒子などを含むものを用いることができる。
フェーシング11は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)と一体に回転するプレッシャプレートと摩擦係合可能な摩擦材である。フェーシング11は、環状に形成されている。フェーシング11は、複数のリベット14によりディスクスプリング12の軸方向の他方の面(図3の右側の面)に固定されている(図3参照)。フェーシング11には、ゴム、樹脂、繊維(短繊維、長繊維)、摩擦係数μ調整用の粒子などを含むものを用いることができる。
ディスクスプリング12は、ディスク面への押付けに対して弾性力を有する環状かつディスク状の部材である。ディスクスプリング12は、外周部分の両面に、複数のリベット13、14によってフェーシング10、11が取り付けられている。ディスクスプリング12は、内周部分にて、サイドプレート15とともに複数の連結部材17の一端部にかしめ固定されている。ディスクスプリング12は、サイドプレート15、16と一体に回転する。
リベット13は、フェーシング10をディスクスプリング12の軸方向の一方の面(図2の左側の面)に固定するための部材である。リベット14は、フェーシング11をディスクスプリング12の軸方向の他方の面(図3の右側の面)に固定するための部材である。
サイドプレート15は、フランジ部材18の軸方向の一方の側(図2、図3の左側)にフランジ部材18と離間して配設された環状の部材である。サイドプレート15は、外周端部近傍の部分にて、ディスクスプリング12とともに複数の連結部材17の一端にかしめ固定されている。サイドプレート15は、ディスクスプリング12及びサイドプレート16と一体に回転する。サイドプレート15は、中間部分のメインダンパ部3にて、コイルスプリング19、及び2つのシート部材20を収容するための2つの窓部15aと、コイルスプリング21、2つのシート部材22、及び弾性体23を収容するための2つの他の窓部(図示せず)とを有する。窓部15aの周方向端面は、シート部材20と接離可能に接している。窓部15aは、周方向端面にシート部材20と接しているときにシート部材20を保持し、周方向端面からシート部材20が離れるときにシート部材20が周方向(若しくはコイルスプリング19の伸縮方向)に沿って移動するようにガイドする。2つの窓部15aは、互いにサイドプレート15の回転中心軸を中心として180度ずれた位置に配設されている。他の窓部(図示せず)の周方向端面は、シート部材22と接離可能に接している。他の窓部(図示せず)は、周方向端面にシート部材22と接しているときにシート部材22を保持し、周方向端面からシート部材22が離れるときにシート部材22が周方向(若しくはコイルスプリング21の伸縮方向)に沿って移動するようにガイドする。2つの他の窓部(図示せず)は、互いにサイドプレート15の回転中心軸を中心として180度ずれた位置に配設されている。他の窓部(図示せず)は、サイドプレート15の回転中心軸を中心として窓部15aに対して90度ずれた位置に配設されている。他の窓部(図示せず)の周方向の長さは、窓部15aの周方向の長さよりも短くなっている。他の窓部(図示せず)の位置は、窓部15aの位置よりも外周側(径方向外側)にずれて配設されている。なお、他の窓部(図示せず)は、サイドプレート16の窓部16bと同様な構成となっている。サイドプレート15は、メインダンパ部3より内周側のプリダンパ部2にて、リング部材25とスライド可能に接している。サイドプレート15は、内周端部にて、スラスト部材34を介してハブ部材33に相対回転可能に支持されている。サイドプレート15は、内周端部にて、スラスト部材34に回り止めされている。サイドプレート15は、内周端部近傍のフランジ部材18側の面にて、スラスト部材34と接している。
サイドプレート16は、フランジ部材18の軸方向の他方の側(図2、図3の右側)にフランジ部材18と離間して配設された環状の部材である。サイドプレート16は、外周端部近傍の部分にて、複数の連結部材17の他端にかしめ固定されている。サイドプレート16は、ディスクスプリング12及びサイドプレート15と一体に回転する。サイドプレート16は、中間部分のメインダンパ部3にて、コイルスプリング19、及び2つのシート部材20を収容するための2つの窓部16aと、コイルスプリング21、2つのシート部材22、及び弾性体23を収容するための2つの窓部16bとを有する。窓部16aの周方向端面は、シート部材20と接離可能に接している。窓部16aは、周方向端面にシート部材20と接しているときにシート部材20を保持し、周方向端面からシート部材20が離れるときにシート部材20が周方向(若しくはコイルスプリング19の伸縮方向)に沿って移動するようにガイドする。2つの窓部16aは、互いにサイドプレート16の回転中心軸を中心として180度ずれた位置に配設されている。窓部16bの周方向端面は、シート部材22と接離可能に接している。窓部16bは、周方向端面にシート部材22と接しているときにシート部材22を保持し、周方向端面からシート部材22が離れるときにシート部材22が周方向(若しくはコイルスプリング21の伸縮方向)に沿って移動するようにガイドする。2つの窓部16bは、互いにサイドプレート16の回転中心軸を中心として180度ずれた位置に配設されている。窓部16bは、サイドプレート15の回転中心軸を中心として窓部16aに対して90度ずれた位置に配設されている。窓部16bの周方向の長さは、窓部16aの周方向の長さよりも短くなっている。窓部16bの位置は、窓部16aの位置よりも外周側(径方向外側)に配されている。サイドプレート16は、メインダンパ部3より内周側の部分にて、スラスト部材30の回り止め部30aと回転不能かつ軸方向移動可能に係合している。サイドプレート16は、スラスト部材30の回り止め部30aよりも内周側の部分にて皿ばね31の一端を支持する。サイドプレート16は、皿ばね31よりも内周側の部分にて皿ばね36の一端を支持する。サイドプレート16は、内周端部にて、スラスト部材35を介してハブ部材33に相対回転可能に支持されている。サイドプレート16は、内周端部にて、スラスト部材35に回り止めされている。
連結部材17は、サイドプレート15、16、及びディスクスプリング12を連結するための部材である。連結部材17の一端には、サイドプレート15及びディスクスプリング12がかしめ固定(ここでは2つの突起部でかしめ固定)されている。連結部材17の他端には、サイドプレート16がかしめ固定(ここでは2つの突起部でかしめ固定)されている。連結部材17の中間部分(胴体部分)は、サイドプレート16とディスクスプリング12との間隔を保つためのスペーサとなる。連結部材17は、サイドプレート15、16の円周方向に所定の間隔をおいて複数個(図1では4個)配置されている。連結部材17は、フランジ部材18の外周面(最も外周側にある部分の外周面)よりも外周側に配置されている。
フランジ部材18は、ハブ部材33の外スプライン部33bの外周に配された環状かつプレート状の部材である。フランジ部材18は、外周のメインダンパ部3にて、コイルスプリング19、及び2つのシート部材20を収容するための2つの窓部18aと、コイルスプリング21、2つのシート部材22、及び弾性体23を収容するための2つの窓部18bとを有する。窓部18aの周方向端面は、シート部材20と接離可能に接している。窓部18aは、周方向端面にシート部材20と接しているときにシート部材20を保持する。2つの窓部18aは、互いにフランジ部材18の回転中心軸を中心として180度ずれた位置に配設されている。窓部18bの周方向端面は、シート部材22と接離可能に接している。窓部18bは、周方向端面にシート部材22と接しているときにシート部材22を保持する。2つの窓部18bは、互いにフランジ部材18の回転中心軸を中心として180度ずれた位置に配設されている。窓部18bは、フランジ部材18の回転中心軸を中心として窓部18aに対して90度ずれた位置に配設されている。窓部18bの周方向の長さは、窓部18aの周方向の長さよりも短くなっている。窓部18bの位置は、窓部18aの位置よりも外周側(径方向外側)にずれて配されている。窓部18a、18bは、フランジ部材18の外周端面から内周側に切り欠いた切欠部となっている。フランジ部材18は、メインダンパ部3より内周側の軸方向の面にて、リング部材26とスラスト部材30とによってスライド可能に挟み込まれている。フランジ部材18は、内周端部において内スプラインが形成された内スプライン部18cを有する。内スプライン部18cは、ハブ部材33とフランジ部材18とが所定の角度の範囲で捩れが許容されるようにハブ部材33の外スプライン部33bと係合する。
コイルスプリング19は、メインダンパ部3の構成部品であり、サイドプレート15、16及びフランジ部材18に形成された窓部15a、16a、18aに収容され、両端に配設されたシート部材20と接している。コイルスプリング19は、サイドプレート15、16とフランジ部材18とが捩れが生じたときに収縮し、サイドプレート15、16とフランジ部材18の回転差によるショックを吸収する。コイルスプリング19には、伸縮方向(長手方向)にストレートな(直線状に延びた)コイルスプリングを用いることができる。コイルスプリング19の伸縮方向の長さは、コイルスプリング21の伸縮方向の長さよりも長く設定されている。コイルスプリング19のバネ力(バネ係数)は、プリダンパ部2におけるコイルスプリング28、29のバネ力(バネ係数)よりも大きく設定されている。
シート部材20は、メインダンパ部3の構成部品であり、サイドプレート15、16及びフランジ部材18に形成された窓部15a、16a、18aに収容され、当該窓部15a、16a、18aの周方向の端面とコイルスプリング19の端部との間に配されている。シート部材20には、コイルスプリング19の摩耗を低減するために、樹脂を用いることができる。シート部材20は、コイルスプリング19の内周側にて周方向に突出した突起部20aを有する。コイルスプリング19の一端側のシート部材20の突起部20aの長さは、サイドプレート15、16とフランジ部材18とが捩れが生じたときに、コイルスプリング19の他端側の他のシート部材20の他の突起部20aと当たるまで、サイドプレート15、16とフランジ部材18との捩れが許容されるように設定されている。シート部材20の突起部20aによってメインダンパ部3の捩れ角を決定することにより、フランジ部材18の窓部18a、18b間の長さを短くすることができ、クラッチディスクの限られた寸法内で、コイルスプリング19の長さを長く設定することができる。
コイルスプリング21は、メインダンパ部3の構成部品であり、サイドプレート15、16及びフランジ部材18に形成された窓部(サイドプレート15の他の窓部)、窓部16b、窓18bに収容され、両端に配設されたシート部材22と接している。コイルスプリング21は、サイドプレート15、16とフランジ部材18とが捩れが生じたときに収縮し、サイドプレート15、16とフランジ部材18の回転差によるショックを吸収する。コイルスプリング21には、伸縮方向(長手方向)にストレートな(直線状に延びた)コイルスプリングを用いることができる。コイルスプリング21の伸縮方向の長さは、コイルスプリング19の伸縮方向の長さよりも短く設定されている。コイルスプリング21のバネ力(バネ係数)は、プリダンパ部2におけるコイルスプリング28、29のバネ力(バネ係数)よりも大きく設定されている。コイルスプリング21の位置は、コイルスプリング19の位置よりも外周側(径方向外側)にずれて配置されている。コイルスプリング21の内周の空間には、弾性体23が挿入されている。
シート部材22は、メインダンパ部3の構成部品であり、サイドプレート15、16及びフランジ部材18に形成された窓部(図示されていないサイドプレート15の他の窓部)、窓部16b、窓部18bに収容され、当該窓部の周方向の端面とコイルスプリング21の端部との間に配されている。シート部材22には、コイルスプリング21の摩耗を低減するために、樹脂を用いることができる。シート部材22は、サイドプレート15、16とフランジ部材18とが捩れが生じたときに、弾性体23を介してコイルスプリング21の他端側の他のシート部材22と当たるまで、サイドプレート15、16とフランジ部材18との捩れが許容されるように設定されている。一対のシート部材22、及び弾性体23によるサイドプレート15、16とフランジ部材18との捩れの許容量は、一対のシート部材20の突起部20aによるサイドプレート15、16とフランジ部材18との捩れの許容量と同じ又は小さくなるように設定することができる。
弾性体23は、コイルスプリング21の内周の空間に挿入された弾性材料よりなる部材である。弾性体23は、サイドプレート15、16とフランジ部材18とが捩れが生じたときに、一対のシート部材22に挟み込まれることで、サイドプレート15、16とフランジ部材18との捩れを規制する。
リング部材25は、リング状に形成された部材であり、プリダンパ部2の構成部品である。リング部材25は、サイドプレート15とリング部材26との間に配置されている。リング部材25は、サイドプレート15側の面にて、サイドプレート15に対してスライド可能に接している。リング部材25は、リング部材26側の面にて、プレート部材27(外周突起部27a、27bを含む)の動作と抵触しないように段差部が形成されている。リング部材25は、リング部材26側の面にて、コイルスプリング28を収容する2つのスプリング収容部25aと、コイルスプリング29を収容する2つのスプリング収容部25bとを有する。スプリング収容部25a、25bは、メインダンパ部3における隣り合うコイルスプリング19、21の間であってコイルスプリング19、21よりも内周側の位置に配設されている。スプリング収容部25aの周方向端面は、コイルスプリング28と接離可能に接している。スプリング収容部25aは、コイルスプリング28の伸縮をガイドする。2つのスプリング収容部25aは、互いにリング部材25の回転中心軸を中心として180度ずれた位置に配設されている。スプリング収容部25bの周方向端面は、コイルスプリング29と接離可能に接している。スプリング収容部25bは、コイルスプリング29の伸縮をガイドする。2つのスプリング収容部25bは、互いにリング部材25の回転中心軸を中心として180度ずれた位置に配設されている。スプリング収容部25bは、リング部材25の回転中心軸を中心として最寄りのスプリング収容部25aに対して90度未満の角度にずれた位置に配設されている。スプリング収容部25bの周方向の長さは、スプリング収容部25aの周方向の長さよりも短くなっている。スプリング収容部25a、25bは、同一円周上に沿って配されている(径方向の位置は同じ)。リング部材25は、リング部材26側の面におけるプレート部材27(外周突起部27a、27bを含む)の動作と抵触しない部位にてリング部材26と接している。リング部材25は、リング部材26及びフランジ部材18と回り止めするための回り止め部25cを有する。回り止め部25cは、リング部材26の外周面に形成された凹部に対して回転不能かつ軸方向移動可能に係合している。回り止め部25cは、フランジ部材18に形成された穴部に対して回転不能かつ軸方向移動可能に係合(挿入)されている。
リング部材26は、リング状に形成された部材であり、プリダンパ部2の構成部品である。リング部材26は、フランジ部材18とリング部材25との間に配置されている。リング部材26は、フランジ部材18側の面にて、フランジ部材18に接している。リング部材26は、リング部材25側の面にて、プレート部材27(外周突起部27a、27bを含む)の動作と抵触しないように段差部が形成されている。リング部材26は、リング部材25側の面にて、コイルスプリング29を収容する2つのスプリング収容部25bと、コイルスプリング28を収容する2つの他のスプリング収容部(図示せず)とを有する。他のスプリング収容部(図示せず)及びスプリング収容部26bは、メインダンパ部3における隣り合うコイルスプリング19、21の間であってコイルスプリング19、21よりも内周側の位置に配設されている。他のスプリング収容部(図示せず)の周方向端面は、コイルスプリング28と接離可能に接している。他のスプリング収容部(図示せず)は、コイルスプリング28の伸縮をガイドする。2つの他のスプリング収容部(図示せず)は、互いにリング部材26の回転中心軸を中心として180度ずれた位置に配設されている。スプリング収容部26bの周方向端面は、コイルスプリング29と接離可能に接している。スプリング収容部26bは、コイルスプリング29の伸縮をガイドする。2つのスプリング収容部26bは、互いにリング部材26の回転中心軸を中心として180度ずれた位置に配設されている。スプリング収容部26bは、リング部材25の回転中心軸を中心として最寄りの他のスプリング収容部(図示せず)に対して90度未満の角度にずれた位置に配設されている。スプリング収容部26bの周方向の長さは、他のスプリング収容部(図示せず)の周方向の長さよりも短くなっている。他のスプリング収容部(図示せず)、及びスプリング収容部26bは、同一円周上に沿って配されている(径方向の位置は同じ)。リング部材26は、リング部材25側の面におけるプレート部材27(外周突起部27a、27bを含む)の動作と抵触しない部位にてリング部材25と接している。リング部材26は、外周面にて、リング部材25の回り止め部25cに対して回転不能かつ軸方向移動可能に係合する凹部を有する。リング部材26は、回り止め部25cによって、リング部材25及びフランジ部材18と一体に回転する。
プレート部材27は、ハブ部材33の外スプライン部33bの外周に配された環状かつプレート状の部材であり、プリダンパ部2の構成部品である。プレート部材27は、プリダンパ部2にて、コイルスプリング28の両端に当接可能な2つの一対の外周突起部27aと、コイルスプリング29の一端に当接可能な2つの外周突起部27bとを有する。一対の外周突起部27aの周方向端面は、コイルスプリング28と接離可能に接している。2つの一対の外周突起部27aは、互いにプレート部材27の回転中心軸を中心として180度ずれた位置に配設されている。外周突起部27bの周方向端面は、コイルスプリング29と接離可能に接している。2つの外周突起部27bは、互いにプレート部材27の回転中心軸を中心として180度ずれた位置に配設されている。外周突起部27bは、プレート部材27の回転中心軸を中心として最寄りの一対の外周突起部27aに対して90度未満の角度でずれた位置に配設されている。外周突起部27bは、コイルスプリング29の一端に当接可能なので、一方の回転に対してコイルスプリング29と当接するが、逆回転に対してコイルスプリング29と当接しない。窓部18bの位置は、窓部18aの位置よりも外周側(径方向外側)にずれて配されている。プレート部材27は、内周端部において内スプラインが形成された内スプライン部27cを有する。内スプライン部27cは、ハブ部材33の外スプライン部33bに対して回転不能に係合している。
コイルスプリング28は、プリダンパ部2の構成部品であり、リング部材25、26に形成されたスプリング収容部25a、他のスプリング収容部(図示せず;リング部材26に形成されたもの)に収容され、両端に配設されたプレート部材27の一対の外周突起部27aと接離可能に接している。コイルスプリング28は、リング部材25、26とプレート部材27とが捩れ(両方向の捩れ)が生じたときに収縮し、リング部材25、26とプレート部材27の回転差によるショックを吸収する。コイルスプリング28には、伸縮方向(長手方向)にストレートな(直線状に延びた)コイルスプリングを用いることができる。コイルスプリング28の伸縮方向の長さは、コイルスプリング29の伸縮方向の長さよりも長く設定されている。コイルスプリング28のバネ力(バネ係数)は、メインダンパ部3におけるコイルスプリング19、21のバネ力(バネ係数)よりも小さく設定されている。
コイルスプリング29は、プリダンパ部2の構成部品であり、リング部材25、26に形成されたスプリング収容部25b、26bに収容され、一端に配設されたプレート部材27の外周突起部27bと接離可能に接している。コイルスプリング29は、リング部材25、26とプレート部材27とが一方向に捩れが生じたときに収縮し、リング部材25、26とプレート部材27の回転差によるショックを吸収する。なお、コイルスプリング29は、リング部材25、26とプレート部材27とが逆方向に捩れが生じたときに収縮しない。コイルスプリング29には、伸縮方向(長手方向)にストレートな(直線状に延びた)コイルスプリングを用いることができる。コイルスプリング29の伸縮方向の長さは、コイルスプリング28の伸縮方向の長さよりも短く設定されている。コイルスプリング29のバネ力(バネ係数)は、メインダンパ部3におけるコイルスプリング19、21のバネ力(バネ係数)よりも大きく設定されている。コイルスプリング29及びコイルスプリング28のそれぞれの位置は、同一円周上に沿って配されている(径方向の位置は同じ)。
スラスト部材30は、サイドプレート16とフランジ部材18との間に配された環状の部材である。スラスト部材30は、サイドプレート16に形成された穴部に対して回転不能かつ軸方向移動可能に係合する回り止め部30aを有する。スラスト部材30は、皿ばね31によってフランジ部材18側に付勢されており、フランジ部材18とスライド可能に圧接している。スラスト部材30は、内周に配されたスラスト部材35に対しても回転不能かつ軸方向移動可能に係合している。
皿ばね31は、スラスト部材30とサイドプレート16との間に配され、スラスト部材30をフランジ部材18側に付勢する皿状のばねである。
ハブ部材33は、ダンパ部2、3からの回転動力を変速機の入力軸4に向けて出力する部材である。ハブ部材33は、円筒部の外周の所定の部位から延在したフランジ部33aを有する。ハブ部材33は、円筒部の内周面にて入力軸4とスプライン係合する。ハブ部材33は、外周にて、スラスト部材34を介してサイドプレート15を相対回転可能に支持しており、スラスト部材35を介してサイドプレート16を相対回転可能に支持している。フランジ部33aは、外周面にて外スプラインが形成された外スプライン部33bを有する。外スプライン部33bは、ハブ部材33とフランジ部材18とが所定の角度の範囲で捩れが許容されるようにフランジ部材18の内スプライン部18cと係合する。外スプライン部33bは、プレート部材27の内スプライン部27cに対して回転不能に係合している。フランジ部33bは、スラスト部材34、35によってスライド可能に挟持されている。
スラスト部材34は、サイドプレート15とハブ部材33との間に配された環状の部材である。スラスト部材34は、軸方向において、サイドプレート15とフランジ部33aとの間に配されており、サイドプレート15と相対回転不能かつ軸方向移動可能に係合しており、フランジ部33aとスライド可能に圧接している。スラスト部材34は、径方向において、サイドプレート15とハブ部材33との間にも介在しており、サイドプレート15をハブ部材33に相対回転可能に支持するための滑り軸受(ブッシュ)となる。
スラスト部材35は、サイドプレート16とハブ部材33との間に配された環状の部材である。スラスト部材35は、軸方向において、皿ばね36とフランジ部33aとの間に配されており、皿ばね36によってフランジ部33a側に付勢されており、フランジ部33aとスライド可能に圧接している。スラスト部材35は、サイドプレート16と相対回転不能かつ軸方向移動可能に係合している。スラスト部材35は、径方向において、サイドプレート16とハブ部材33との間にも介在しており、サイドプレート16をハブ部材33に相対回転可能に支持するための滑り軸受(ブッシュ)となる。
皿ばね36は、スラスト部材35とサイドプレート16との間に配され、スラスト部材35をフランジ部33a側に付勢する皿状のばねである。皿ばね36は、スラスト部材35に回り止めされている。
なお、皿ばね31、36は、図7のように、1つのバネ鋼材40(板状の鋼材、大量生産する場合は帯状の鋼材)をプレス成形することにより同時に取り出す(共取りする)ことができる。こうすることで、バネ鋼材40の端材が40a、40b、40cに減少し、材料の歩留まりを向上させることができる。皿ばね31は、径の大きいヒステリシス部に用いられる。皿ばね36は、径の小さいヒステリシス部に用いられる。皿ばね36は、内周部に切欠部36aを形成してバネ荷重を下げている。切欠部36aは、スラスト部材35に対する皿ばね36の回り止めに利用することができる。また、図7の変形例として、図8のように皿ばね31´と皿ばね36´との間から端材が出ないようにしてもよく、皿ばね31´の内周部に切欠部31´aを形成してバネ荷重を下げ、皿ばね36´の外周部に切欠部36´aを形成してバネ荷重を下げてもよい。
次に、本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置の動作について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置におけるプリダンパ部の動作を説明するための模式図であり、(A)捩れ前の模式図、(B)捩れ後の模式図である。図5は、本発明の実施例1に係る捩れ緩衝装置におけるメインダンパ部の動作を説明するための模式図であり、(A)捩れ前の模式図、(B)捩れ後の模式図である。図6は、実施例1及び参考例の捩れ緩衝装置の捩れ角に対するトルクの特性を模式的に示したグラフである。
なお、参考例に係る捩れ緩衝装置は、メインダンパ部における4つのコイルスプリングの長さを同じにし、プリダンパ部における4つのコイルスプリングの長さを同じにしたものである。
まず、実施例1に係る捩れ緩衝装置の動力伝達経路について説明する。図1〜図3を参照すると、エンジンのクランクシャフトの回転動力は、フェーシング10、11、リベット13、14、ディスクスプリング12、連結部材17、サイドプレート15、16、コイルスプリング19、21、フランジ部材18、リング部材25、26、コイルスプリング28、プレート部材27、ハブ部材33の順に伝達されて、変速機の入力軸4に伝達される。
このとき、フェーシング10、11とハブ部材33との間で捩れが生ずると、プリダンパ部2にて初期の捩れによる変動トルクを吸収し、さらに捩れが生じてプリダンパ部2で吸収できなくなったときにメインダンパ部3にて変動トルクを吸収する。
プリダンパ部2では、図4(A)から図4(B)のように捩れる。すなわち、フェーシング10、11とハブ部材33との間で捩れが生じ、ハブ部材33の外スプライン部33bの歯がフランジ部材18の内スプライン部18cの歯に当接するまでは、プリダンパ部2においてコイルスプリング28、29のみが作用する。詳細には、プレート部材27の外周突起部27bがコイルスプリング29に当接するまではプリダンパ部2においてコイルスプリング28のみが作用し(図6の捩れ角0〜A参照)、外周突起部27bがコイルスプリング29に当接してからハブ部材33の外スプライン部33bの歯がフランジ部材18の内スプライン部18cの歯に当接するまではプリダンパ部2においてコイルスプリング28、29のみが作用する(図6の捩れ角A〜B参照)。
なお、参考例では、メインダンパ部における4つのコイルスプリングの長さが同じであるので、メインダンパ部におけるコイルスプリング間であって当該コイルスプリングよりも内周側の領域が大きくできないので、参考例に係るプリダンパ部におけるコイルスプリングの長さが実施例1におけるプリダンパ部2におけるコイルスプリング28の長さよりも短くなり、参考例に係るプリダンパ部の捩れ角(図6の捩れ角0〜B´参照)が実施例1におけるプリダンパ部2の捩れ角(図6の捩れ角0〜B参照)より小さくなってしまう。
ハブ部材33の外スプライン部33bの歯がフランジ部材18の内スプライン部18cの歯に当接し、さらにフェーシング10、11とハブ部材33との間で捩れが生じると、プリダンパ部2において捩れなくなるので、メインダンパ部3において図5(A)から図5(B)のように捩れる。すなわち、ハブ部材33が捩れることで、ハブ部材33の外スプライン部33bの歯がフランジ部材18の内スプライン部18cの歯を押付けてフランジ部材18とサイドプレート15、16との間に捩れが生じ、一対のシート部材20の突起部20a同士が当接するまで(一対のシート部材22の両方が弾性体23に当接するまででも可)コイルスプリング19、21が作用する(図6の捩れ角B〜C参照)。このとき、プリダンパ部2のコイルスプリング28、29は、最大圧縮状態のままフランジ部材18と一体となって回転する。
以上の動作は、フェーシング10、11に対してハブ部材33が時計回り(図4、図5の時計回り)に回転した場合を説明したが、フェーシング10、11に対してハブ部材33が逆時計回りに回転したときは、ハブ部材33の外スプライン部33bの歯がフランジ部材18の内スプライン部18cの歯に当接するまでは、プリダンパ部2においてコイルスプリング28のみが作用し、プレート部材27の外周突起部27bがコイルスプリング29に当接しないのでコイルスプリング29は作用しない。そして、ハブ部材33の外スプライン部33bの歯がフランジ部材18の内スプライン部18cの歯に当接し、さらにフェーシング10、11とハブ部材33との間で逆時計回りに捩れが生じると、一対のシート部材20の突起部20a同士が当接するまで(一対のシート部材22の両方が弾性体23に当接するまででも可)コイルスプリング19、21が作用する。
実施例1によれば、以下のような効果を奏する。
第1に、メインダンパ部3におけるコイルスプリング21をコイルスプリング19の長さより短くし、かつ、コイルスプリング21をコイルスプリング19よりも径方向外側へ配置することで、隣り合うコイルスプリング21とコイルスプリング19との間であってコイルスプリング19、21よりも内周側の領域が大きくなるので、プリダンパ部2のコイルスプリング28の長さを長く設定することが可能である。よって、従来技術のようにアーク状のコイルスプリングを使用することなく、直線状のコイルスプリング28、29のみでプリダンパ部2の捩れ角の広角化・低剛性化が実現でき、コイルスプリング28、29とリング部材25、26との摺動抵抗による減衰性能低下も抑制することができる。また、プリダンパ部2の捩れ特性の設計自由度も大きく、設計上有利である。
第2に、シート部材20、22を用いることで、コイルスプリング19、21を径方向外周へ配置できることから、メインダンパ部3の内周側に配置されているプリダンパ部2のコイルスプリング28、29を径方向外周側に寄せて配置することができ、プリダンパ部2のコイルスプリング28の長さを長く設定することが可能である。
第3に、一対のシート部材20の突起部20aによってメインダンパ部3の捩れ角を決定することにより、フランジ部材18の窓部18a、18b間の長さを短くすることができ、クラッチディスクの限られた寸法内で、メインダンパ部3におけるコイルスプリング19の長さを長く設定することができる。これにより、メインダンパ部3における捩れ特性(入力トルクに対する相対回転角度の関係)の設計自由度が向上する。
なお、実施例1においては、プリダンパ部2において、長さの異なるコイルスプリング28、29を用いた例を示したが、コイルスプリング28、29が同じ長さとなるように設定しても、プリダンパ部2における捩れ角の広角化は可能である。
なお、「コイルスプリング21の位置は、コイルスプリング19の位置よりも外周側(径方向外側)にずれて配置されている」は、言い換えれば、「メインダンパ部3の径方向に関して、コイルスプリング21の内側の部分は、コイルスプリング19の内側の部分よりもメインダンパ部3の径方向外側に配置される」という意味である。
また、請求の範囲において、メインダンパ部3は、第1ダンパ部として機能する。また、プリダンパ部2は、第2ダンパ部として機能する。また、サイドプレート15、16は、第1回転部材として機能する。また、フランジ部材18、リング部材25、及び、リング部材26は、第2回転部材として機能する。また、プレート部材27は、第3回転部材として機能する。また、コイルスプリング19は、第1コイルスプリングとして機能する。また、コイルスプリング28及びコイルスプリング29は、第2コイルスプリング(第21コイルスプリング及び第22コイルスプリング)として機能する。また、コイルスプリング21は、第3コイルスプリングとして機能する。
また、コイルスプリング28及びコイルスプリング29は、リング部材25、26(フランジ部材18)とプレート部材27との間の動力伝達経路に配置され、リング部材25、26(フランジ部材18)とプレート部材27との間に発生する捩れを吸収する。
本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図9は、本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置の構成を模式的に示した一部切欠平面図である。図10は、本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置の構成を模式的に示した図9のX−X´間の断面図である。
実施例2に係るトルク変動吸収装置101は、例えば、エンジンの回転軸と、モータジェネレータ(ハイブリッド車両のモータジェネレータ、その他、オートマチックトランスミッションのクラッチドラム、CVTのプーリなどでも可)の回転軸との間の動力伝達経路に設けられており、回転軸間の捩れによる変動トルクを吸収(抑制)する装置である。トルク変動吸収装置101は、捩れ緩衝機能を有し、バネ力によって変動トルクを吸収する第1ダンパ部102及び第2ダンパ部104と、摩擦等によるヒステリシストルクによって変動トルクを吸収(抑制)する第1ヒステリシス部103及び第2ヒステリシス部105と、ダンパ部102、104及びヒステリシス部103、105で変動トルクを吸収(抑制)できなくなったときに滑りを生ずるリミッタ部106と、を有する。また、トルク変動吸収装置101は、ダンパ部102、104におけるコイルスプリング125、132を保護するために、ダンパ部102、104の両方の過剰な捩れを規制するストッパ部107を有する。
第1ダンパ部102と第2ダンパ部104とは、動力伝達経路上において直列に配設されている。第1ダンパ部102と第2ダンパ部104とは、捩りが生じたときに両方同時に作用する。第1ダンパ部102は、エンジン側の回転軸の回転動力がリミッタ部106を介して入力され、第2ダンパ部104に向けて出力する。第2ダンパ部104は、第1ダンパ部102の回転動力がサイドプレート120、121を介して入力され、モータジェネレータの回転軸に向けて出力する。第1ダンパ部102は、第2ダンパ部104よりも径方向外側の1つの円周上にて、コイルスプリング125が複数個所(2又は3個;図9では3箇所)に分かれて周期的に配設されている。第2ダンパ部104は、第1ダンパ部102よりも径方向内側の1つの円周上にて、コイルスプリング132が複数個所(2又は3個;図9では3箇所)に分かれて周期的に配設されている。第1ダンパ部102のコイルスプリング125は、同一円周上で隣合うコイルスプリング125と120度(180度でも可)の角度でずれて配置されている。第2ダンパ部104のコイルスプリング132は、同一円周上で隣合うコイルスプリング132と120度(180度でも可)の角度でずれて配置されている。第1ダンパ部102のコイルスプリング125の周期的位置は、第2ダンパ部104のコイルスプリング132の周期的位置から所定角度ずれるように設定されている。例えば、第1ダンパ部102のコイルスプリング125は、近傍にある第2ダンパ部104のコイルスプリング132と60度(90度でも可)の角度でずれて配置されている。
第1ヒステリシス部103は、動力伝達経路上において第1ダンパ部102と並列に配設されている。第1ヒステリシス部103は、第1ダンパ部102と同一円周上に配設されており、第1ダンパ部102におけるコイルスプリング125から周方向にずれた位置に複数個所(2又は3箇所;図9では3箇所)に分かれて周期的に配設されている。第2ヒステリシス部105は、動力伝達経路上において第2ダンパ部104と並列に配設されている。第2ヒステリシス部105は、第2ダンパ部104よりも径方向内側の1つの円周上に環状に配設されている。
リミッタ部106は、第1ダンパ部102及び第1ヒステリシス部103よりも径方向外側の円周上に環状に配設されている。
ストッパ部107は、第1ダンパ部102と同一円周上に配設されており、第1ダンパ部102におけるコイルスプリング125から周方向にずれた位置にて複数個所(2又は3箇所;図9では3箇所)に分かれて周期的に配設されている。ストッパ部107は、第1ヒステリシス部103よりも内周側に配設されている。
トルク変動吸収装置101は、サポートプレート110、カバープレート111と、リベット112と、プレッシャプレート113と、皿ばね114と、摩擦材115、116と、ライニングプレート117と、サイドプレート120、121と、ストッパ部材122と、リベット123と、シート部材124と、コイルスプリング125と、スラスト部材126、127と、ハブ部材130と、シート部材131と、コイルスプリング132と、浮遊弾性部材133と、スラスト部材134、135と、皿ばね136と、を有する。
サポートプレート110は、環状のプレート部材であり、リミッタ部106の構成部材である。サポートプレート110は、外周部分にてカバープレート111と合わさって複数のリベット112により連結されている。サポートプレート110は、カバープレート111と一体に回転する。サポートプレート110は、ボルト(図示せず)を挿通するためのボルト用穴部110aを有し、カバープレート111とともに、当該ボルトによって、エンジンの回転軸に連結されたフライホイール(図示せず)に取付固定される。サポートプレート110は、内周部分にてカバープレート111と離間している。サポートプレート110は、プレッシャプレート113側の面で皿ばね114の外周端部と圧接している。
カバープレート111は、環状のプレート部材であり、リミッタ部106の構成部材である。カバープレート111は、外周部分にてサポートプレート110と合わさって複数のリベット112により連結されている。カバープレート111は、サポートプレート110と一体に回転する。カバープレート111は、ボルト(図示せず)を挿通するためのボルト用穴部111bを有し、カバープレート111とともに、当該ボルトによって、エンジンの回転軸に連結されたフライホイール(図示せず)に取付固定される。カバープレート111は、内周部分にてサポートプレート110と離間している。カバープレート111は、プレッシャプレート113の突起部113aと軸方向移動可能かつ回転不能に係合する切欠部111aを有する。カバープレート111は、摩擦材115とスライド可能に圧接している。
プレッシャプレート113は、環状のプレート部材であり、リミッタ部106の構成部材である。プレッシャプレート113は、皿ばね114と摩擦材115との間に配された環状の部材である。プレッシャプレート113は、外周端部において外周側に突出した複数の突起部113aを有する。突起部113aは、カバープレート111の切欠部111aと軸方向移動可能かつ回転不能に係合する。プレッシャプレート113は、皿ばね114によって摩擦材115側に付勢されており、摩擦材115とスライド可能に圧接している。
皿ばね114は、カバープレート111とプレッシャプレート113との間に配された環状で皿状のばねであり、リミッタ部106の構成部材である。皿ばね114は、プレッシャプレート113を摩擦材115側に付勢する。
摩擦材115は、プレッシャプレート113とライニングプレート117との間に配された環状の部材であり、リミッタ部106の構成部材である。摩擦材115は、リベット(図示せず)等によってライニングプレート117に取付固定されている。摩擦材115は、プレッシャプレート113とスライド可能に圧接している。
摩擦材116は、ライニングプレート117とカバープレート111との間に配された環状の部材であり、リミッタ部106の構成部材である。摩擦材116は、リベット(図示せず)等によってライニングプレート117に取付固定されている。摩擦材116は、カバープレート111とスライド可能に圧接している。
ライニングプレート117は、環状のプレート部材であり、第1ダンパ部102、第1ヒステリシス部103、及びリミッタ部106の構成部材である。ライニングプレート117は、サイドプレート120、121間にて、サイドプレート120、121と離間して配されている。ライニングプレート117は、リミッタ部106として、外周部分が摩擦材115、116間に配されており、リベット(図示せず)等によって摩擦材115、116が固定されている。ライニングプレート117は、摩擦材115、116と一体に回転する。ライニングプレート117は、第1ヒステリシス部103として、リミッタ部106よりも内周側の部分がスラスト部材126、127間に配されており、スラスト部材126、127によってスライド可能に挟持されている。ライニングプレート117は、スラスト部材126、127間に挟み込まれた箇所が複数個所(図9では3箇所)ある。ライニングプレート117は、第1ダンパ部102として、第1ヒステリシス部103から円周方向にずれた部分にて内周端面から内周側に突出した対となった複数の突起部117aを有し、対となった当該突起部117a間においてシート部材124及びコイルスプリング125を収容するための窓部117bを有する。窓部117bは、周方向の端面にてシート部材124と接離可能に接している。突起部117aは、ストッパ部107の構成部分としても機能し、周方向の端面において、第1ダンパ部102において過剰な捩れ(ライニングプレート117とサイドプレート120、121との間の捩れ)を防止するストッパ部材122と接離可能である。ライニングプレート117は、突起部117aを除く内周端面がストッパ部材122の外周側の面によってガイドされることより、径方向の移動が規制されるとともに、周方向の移動がガイドされる。
サイドプレート120は、環状のプレート部材であり、第1ダンパ部102、第1ヒステリシス部103、第2ダンパ部104及び第2ヒステリシス部105の構成部材である。サイドプレート120は、第1ダンパ部102及び第1ヒステリシス部103からの回転動力を第2ダンパ部104及び第2ヒステリシス部105に伝達する。サイドプレート120は、ストッパ部材122を介してサイドプレート121と離間して配置されている。サイドプレート120は、リベット123によりストッパ部材122とともにサイドプレート121と連結されている。サイドプレート120は、ストッパ部材122及びサイドプレート121と一体に回転する。サイドプレート120は、ストッパ部材122より外周側の第1ヒステリシス部103にて、複数(図9では3つ)のスラスト部材126ごとに、スラスト部材126における複数の回り止め部126a(突起部)と軸方向移動可能かつ周方向移動不能に係合する複数の穴部を有する。サイドプレート120は、当該複数の穴部を複数個所(図9では3箇所)有する。サイドプレート120は、第1ヒステリシス部103から周方向にずれた第1ダンパ部102にて、シート部材124及びコイルスプリング125を収容するための窓部120aを有し、当該窓部120aの周方向端面がシート部材124と接離可能に接している。サイドプレート120は、第1ダンパ部102より内周側の第2ダンパ部104にて、シート部材131、及びコイルスプリング132を収容するための窓部120bを有し、当該窓部120bの周方向端面がシート部材131と接離可能に接している。サイドプレート120は、第2ダンパ部104より内周側の第2ヒステリシス部105にて、スラスト部材134を軸方向移動可能かつ回転不能に係合している。サイドプレート120は、内周端部にて、スラスト部材134を介してハブ部材130に回転可能に軸受けされている。
サイドプレート121は、環状のプレート部材であり、第1ダンパ部102、第1ヒステリシス部103、第2ダンパ部104及び第2ヒステリシス部105の構成部材である。サイドプレート121は、第1ダンパ部102及び第1ヒステリシス部103からの回転動力を第2ダンパ部104及び第2ヒステリシス部105に伝達する。サイドプレート121は、ストッパ部材122を介してサイドプレート120と離間して配置されている。サイドプレート121は、リベット123によりストッパ部材122とともにサイドプレート120と連結されている。サイドプレート121は、ストッパ部材122及びサイドプレート120と一体に回転する。サイドプレート121は、ストッパ部材122より外周側の第1ヒステリシス部103にて、複数(図9では3つ)のスラスト部材127ごとに、スラスト部材127における複数の回り止め部127a(突起部)と軸方向移動可能かつ周方向移動不能に係合する複数の穴部を有する。サイドプレート121は、当該一対の穴部を複数個所(図9では3箇所)有する。サイドプレート121は、第1ヒステリシス部103から周方向にずれた第1ダンパ部102にて、シート部材124及びコイルスプリング125を収容するための窓部121aを有し、当該窓部121aの周方向端面がシート部材124と接離可能に接している。サイドプレート121は、第1ダンパ部102より内周側の第2ダンパ部104にて、シート部材131、及びコイルスプリング132を収容するための窓部121bを有し、当該窓部121bの周方向端面がシート部材131と接離可能に接している。サイドプレート121は、第2ダンパ部104より内周側の第2ヒステリシス部105にて、スラスト部材135を軸方向移動可能かつ回転不能に係合するとともに、皿ばね136の外周端部を支持する。サイドプレート121は、内周端部にて、スラスト部材135を介してハブ部材130に回転可能に軸受けされている。
ストッパ部材122は、ブロック状の部材であり、ストッパ部107の構成部材である。ストッパ部材122は、第1ヒステリシス部103のスラスト部材126、127よりも内周側にて、サイドプレート120、121間に複数個所(図9では3箇所)配置され、1つのストッパ部材122につき複数(図9では2つ)のリベット123によりサイドプレート120、121と連結されている。ストッパ部材122は、周方向の端面のうち外周寄りの部分にて、第1ダンパ部102に捩れ(ライニングプレート117とサイドプレート120、121との間の捩れ)が生じたときにライニングプレート117の突起部117aと当接することにより、第1ダンパ部102の過剰な捩れを規制する。ストッパ部材122は、周方向の端面のうち内周寄りの部分にて、第2ダンパ部104に捩れ(ハブ部材130とサイドプレート120、121との間の捩れ)が生じたときにハブ部材130の突起部130dと当接することにより、第2ダンパ部104の過剰な捩れを規制する。ストッパ部材122は、外周側の端面にて、ライニングプレート117の径方向の移動を規制するとともに、ライニングプレート117の周方向の移動をガイドする。ストッパ部材122は、内周側の端面にて、ハブ部材130のフランジ部130bの径方向の移動を規制するとともに、ハブ部材130のフランジ部130bの周方向の移動をガイドする。
リベット123は、サイドプレート120、121、及びストッパ部材122を連結するための部材である。リベット123は、1つのストッパ部材122につき複数(図9では2つ)割り当てられている。これにより、サイドプレート120、121に対してストッパ部材122が揺れ動くことなく、ストッパ部材122をサイドプレート120、121に連結することができる。
シート部材124は、第1ダンパ部102の構成部品であり、ライニングプレート117及びサイドプレート120、121に形成された窓部117b、120a、121aに収容され、当該窓部117b、120a、121aの周方向の端面とコイルスプリング125の端部との間に配されている。シート部材124には、コイルスプリング125の摩耗を低減するために、樹脂を用いることができる。
コイルスプリング125は、第1ダンパ部102の構成部品であり、ライニングプレート117及びサイドプレート120、121に形成された窓部117b、120a、121aに収容され、両端に配設されたシート部材124と接している。コイルスプリング125は、ライニングプレート117とサイドプレート120、121とが相対回転したときに収縮し、ライニングプレート117とサイドプレート120、121の回転差によるショックを吸収する。なお、コイルスプリング125は、第2ダンパ部104のコイルスプリング132との関係で、車両の要求特性に応じて、コイル長、外径、線径、重さが設定されるが、図面では、エンジントルク以下の常用域での剛性変化をなるべく抑えるため、コイルスプリング132と比べて、外径が小さく、かつ、軽いものを用いている。
スラスト部材126は、ブロック状の部材であり、第1ヒステリシス部103の構成部品である。スラスト部材126は、ライニングプレート117とサイドプレート120との間に配されている。スラスト部材126は、第1ダンパ部102のコイルスプリング125から周方向にずれた位置に配置されている。スラスト部材126は、スラスト部材127と対応するように複数個所配置されている。スラスト部材126は、サイドプレート120に対して軸方向移動可能かつ周方向移動不能に係合する複数(図9では2つ)の回り止め部126aを有する。スラスト部材126は、ライニングプレート117とスライド可能に接している。スラスト部材126は、サイドプレート120のバネ作用によってライニングプレート117側に押し付けるようにしている。こうすることで、第1ヒステリシス部103では皿ばねを用いないでライニングプレート117をスラスト部材126、127で挟持することができる。
スラスト部材127は、ブロック状の部材であり、第1ヒステリシス部103の構成部品である。スラスト部材127は、ライニングプレート117とサイドプレート121との間に配されている。スラスト部材127は、第1ダンパ部102のコイルスプリング125から周方向にずれた位置に配置されている。スラスト部材127は、スラスト部材126と対応するように複数個所配置されている。スラスト部材127は、サイドプレート121に対して軸方向移動可能かつ周方向移動不能に係合する複数(図9では2つ)の回り止め部127aを有する。スラスト部材127は、ライニングプレート117とスライド可能に接している。スラスト部材127は、サイドプレート121のバネ作用によってライニングプレート117側に押し付けるようにしている。こうすることで、第1ヒステリシス部103では皿ばねを用いないでライニングプレート117をスラスト部材126、127で挟持することができる。
ハブ部材130は、筒状のハブ部130aの外周の所定の部位から外周側に延在したフランジ部130bを有する部材であり、第2ダンパ部104及び第2ヒステリシス部105の構成部材である。ハブ部材130は、第2ダンパ部104及び第2ヒステリシス部105の回転動力を出力する。ハブ部130aは、内周面にモータジェネレータの回転軸(外スプライン)と連結(係合)するための内スプラインが形成されている。ハブ部130aは、スラスト部材134を介してサイドプレート120を回転可能に軸受けしている。ハブ部130aは、スラスト部材135を介してサイドプレート121を回転可能に軸受けしている。フランジ部130bは、外周端面において外周側に突出した複数の突起部130dを有する。突起部130dは、ストッパ部107の構成部分として機能し、周方向の端面において、第2ダンパ部104において過剰な捩れ(ハブ部材130とサイドプレート120、121との間の捩れ)を防止するストッパ部材122と接離可能である。フランジ部130bは、外周端面がストッパ部材122の内周側の面によってガイドされることより、径方向の移動が規制されるとともに、周方向の移動がガイドされる。フランジ部130bは、第2ダンパ部104として、ストッパ部107よりも内周側の部分にて、シート部材131及びコイルスプリング132を収容するための窓部130cを有する。窓部130cは、周方向の端面にてシート部材131と接離可能に接している。フランジ部130bは、第2ダンパ部104より内周側の第2ヒステリシス部105の軸方向の面にて、スラスト部材134、135によってスライド可能に挟持されている。
シート部材131は、第2ダンパ部104の構成部品である。シート部材131は、サイドプレート120、121、及びハブ部材130のフランジ部130bに形成された窓部120a、121a、130cに収容され、当該窓部120a、121a、130cの周方向の端面とコイルスプリング132の端部との間に配されている。シート部材131には、コイルスプリング132の摩耗を低減するために、樹脂を用いることができる。
コイルスプリング132は、第2ダンパ部104の構成部品である。コイルスプリング132は、サイドプレート120、121、及びハブ部材130のフランジ部130bに形成された窓部120a、121a、130cに収容され、両端に配設されたシート部材131と接している。コイルスプリング132は、サイドプレート120、121とハブ部材130とが相対回転したときに収縮し、サイドプレート120、121とハブ部材130との回転差によるショックを吸収する。コイルスプリング132は、第1ダンパ部102のコイルスプリング125との関係で、車両の要求特性に応じて、コイル長、外径、線径、重さが設定されるが、図面では、エンジントルク以下の常用域での剛性変化をなるべく抑えるため、第1ダンパ部102のコイルスプリング125と比べて、外径が大きく、かつ、重いものを用いている。
浮遊弾性部材133は、第2ダンパ部104の捩れがストッパ部107で係止(ストッパ部材122とハブ部材130の突起部130dとが当接)されるときのショックを吸収するための弾性部材である。浮遊弾性部材133は、コイルスプリング132の螺旋の内側にて浮遊状態で配されている。浮遊弾性部材133は、第2ダンパ部104の捩れにより、コイルスプリング132の両端に配された一対のシート部材131が互いに近づいたときに、一対のシート部材131に挟み込まれることで、第2ダンパ部104の捩れがストッパ部107で係止されるときのショックを吸収する。
スラスト部材134は、環状の部材であり、第2ヒステリシス部105の構成部品である。スラスト部材134は、サイドプレート120とハブ部材130のフランジ部130bとの間に配されている。スラスト部材134は、サイドプレート120と軸方向移動可能かつ回転不能に係合している。スラスト部材134は、フランジ部130bとスライド可能に圧接している。
スラスト部材135は、環状の部材であり、第2ヒステリシス部105の構成部品である。スラスト部材135は、サイドプレート121とハブ部材130のフランジ部130bとの間に配されている。スラスト部材135は、サイドプレート121及び皿ばね136と軸方向移動可能かつ回転不能に係合している。スラスト部材135は、サイドプレート121側から皿ばね136によって付勢されており、フランジ部130bとスライド可能に圧接している。
皿ばね136は、第2ヒステリシス部105の構成部品であり、スラスト部材135とサイドプレート121との間に配され、スラスト部材135をハブ部材130のフランジ部130b側に付勢する皿状のばねである。
実施例2によれば、第1ダンパ部102のコイルスプリング125の周期的位置を、第2ダンパ部104のコイルスプリング132の周期的位置から所定角度ずれるように設定することで、第1ダンパ部102を径方向内側に寄せて配設することができるので、第1ダンパ部102と第2ダンパ部104とによる捩れ角を確保しつつ、装置の径方向のサイズを大きくしないですむ。
また、実施例2によれば、第1ヒステリシス部103において皿ばねを使用しないでスラスト部材126、127によってライニングプレート117を挟持する構成とすることにより、装置の軸方向のサイズを大きくしないですむ。また、第1ヒステリシス部103を、第1ダンパ部102と同一円周上に配設し、第1ダンパ部102におけるコイルスプリング125から周方向にずれた位置にて複数個所(2又は3箇所;図9では3箇所)に分かれて配設することにより、装置の径方向のサイズを大きくしないですむ。
また、実施例2によれば、プレッシャプレート113の外周に設けられた突起部113aをカバープレート111(サポートプレート110でも可)の切欠部111aに係合させることで、軸方向のサイズを大きくしないですむ。
さらに、実施例2によれば、第1ダンパ部102及び第2ダンパ部104の捩れストッパが1つのストッパ部107で満足し、装置のスペース及びコストを低減させることができる。また、第1ダンパ部102及び第2ダンパ部104の捩れをストッパ部107で係止したときに、第1ダンパ部102のライニングプレート117の突起部117aを係止したストッパ部材122に係るストッパ荷重方向と、第2ダンパ部104のハブ部材130の突起部130dを係止したストッパ部材122に係るストッパ荷重方向とが互いに逆になるので、ストッパ部材122に係る応力を低減させることが可能であり、ストッパ部107の設計の自由度が増す。また、ストッパ部107を、第1ダンパ部102と同一円周上に配設し、第1ダンパ部102におけるコイルスプリング125から周方向にずれた位置にて複数個所(2又は3箇所;図9では3箇所)に分かれて配設することにより、装置の径方向のサイズを大きくしないですむ。
なお、本発明の前記第2の視点について、以下のような「背景技術」及び「発明が解決しようとする課題」がある。
[第2の視点に係る背景技術]
捩れ緩衝装置は、例えば、エンジンと変速機との間の動力伝達経路上に配設されたクラッチに設けられている。このような捩れ緩衝装置は、クラッチが係合しているときに、エンジンからの回転トルクが伝達される回転部材と、変速機に回転トルクを伝達する他の回転部材との捩れをコイルスプリング等を用いて緩衝することにより、エンジンと変速機との間の変動トルクを吸収(抑制)する。捩れ緩衝装置は、車両に搭載するに当たって寸法が制限される。こうした制限された寸法の中で、従来の捩れ緩衝装置においては、減衰性能を向上させるために、回転部材間の捩れ角を広角化する工夫がなされている。
例えば、特許文献3では、捩じれ緩衝ディスクにおいて、フランジ付ハブと該フランジ付ハブのフランジに対して対向するように前記フランジ付ハブのハブ周りに配置されたプレートとをトーション部材を介してディスク周方向において弾性的に連結した捩じれ緩衝ディスクにおいて、前記トーション部材と前記プレート及び前記フランジ付ハブとの間に配設され一方の側面が前記トーション部材のディスク周方向端面と当接すると共に他方の側面が前記プレート及び前記フランジ付ハブのフランジと当接し前記他方の側面に前記フランジ付ハブのフランジに嵌挿保持される突状の保持部及び前記フランジ付ハブのフランジをディスク軸方向において挟持する突状のガイド部が形成されたシートを有するものが開示されている。この捩じれ緩衝ディスクでは、トーション部材(コイルスプリング)をフランジの径方向外側に寄せて形成された切欠に配置し、トーション部材の長さを比較的長く設定することで、フランジ付ハブとプレートとの間の捩れ角の広角化を図っている。
また、特許文献4では、入力部分と出力部分とを備えていて、該入力部分と出力部分との間に、直列に接続された2つのダンパ、すなわち小さな剛性をもつ蓄力器を有する第1のダンパと高い剛性をもつ蓄力器を有する第2のダンパとが設けられている形式のねじり振動ダンパ、特に自動車のクラッチディスク用のねじり振動ダンパにおいて、第1のダンパの蓄力器が、入力部分と出力部分との間において少なくとも20゜の全回動角47を可能にし、かつ4〜20Nmの値の最大トルクを生ぜしめるようになっており、第2のダンパが、入力部分と出力部分との間において少なくとも15゜の回動角を可能にし、かつ5〜40Nm/゜の値のねじり強さを有するものが開示されている。このねじり振動ダンパでは、第1のダンパの蓄圧器に円弧状(アーク状)のコイルばねを使用している。これにより、第1のダンパのばね長を長くとることで、第1のダンパの捩れ角の広角化を図っている。また、特許文献5においても、特許文献4と同様に、第1のダンパの蓄圧器に円弧状(アーク状)のコイルばねを使用したものが開示されている
[第2の視点に係る発明が解決しようとする課題]
しかしながら、特許文献3に記載の捩じれ緩衝ディスクでは、トーション部材を径方向外側の位置に配置できる構成となっているが、フランジ付ハブとプレートの相対回転角度は、プレートの絞り部(2枚のプレート連結するピンの近傍において絞り加工された部分)がフランジの切欠(フランジにおけるトーション部材を収容する切欠間の部位に形成された別の切欠)の周方向端部に当接させることで規制されるため、フランジ付ハブとプレートとの最大相対回転角度は、フランジの切欠の周方向スペースで規制しなければならない。そのため、フランジにおけるトーション部材を収容する切欠間の部位には相対回転角度に相当するだけの周方向長さが必要となり、切欠に収容されるトーション部材の長さを十分に長く設定することができず、捩れ角の広角化が困難になる。
また、特許文献4、5に記載のねじり振動ダンパでは、第1のダンパにおいて円弧状(アーク状)のコイルばねを使用していることから、第1のダンパの圧縮時にコイルばねが径方向外側に撓み、径方向外側に配置された部材(リング状の部材)と接触することにより摺動抵抗が発生し、ダンパの減衰性能を低下させるという問題点がある。また、第2のダンパにおいては、フランジの囲い形状の切欠きにばねが配置されていることから、第2のダンパよりも内周側に配置されている第1のダンパをより内周寄りに配置しなければならず、捩れ角の広角化が困難になる。
本発明の主な課題(第2の視点に係る課題)は、捩れ角の広角化に有利な捩れ緩衝装置を提供することである。
なお、第2の視点に係る課題は、本発明の第2の視点に係る捩れ緩衝装置(トルク変動吸収装置)によって解決される。
なお、本発明の全開示(請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 捩れ緩衝装置(クラッチディスク)
2 プリダンパ部(第1ダンパ部)
3 メインダンパ部(第2ダンパ部)
4 入力軸
10、11 フェーシング
12 ディスクスプリング
13、14 リベット
15 サイドプレート(第4回転部材)
15a 窓部
16 サイドプレート(第4回転部材)
16a、16b 窓部
17 連結部材
18 フランジ部材(第3回転部材)
18a、18b 窓部
18c 内スプライン部
19 コイルスプリング(第2コイルスプリング)
20 シート部材(一対のシート部材)
20a 突起部
21 コイルスプリング(第3コイルスプリング)
22 シート部材(一対の他のシート部材)
23 弾性体
25 リング部材(第2回転部材)
25a、25b スプリング収容部
25c 回り止め部
26 リング部材(第2回転部材)
26b スプリング収容部
27 プレート部材(第1回転部材)
27a、27b 外周突起部
27c 内スプライン部
28 コイルスプリング(第1コイルスプリング、第11コイルスプリング)
29 コイルスプリング(第1コイルスプリング、第12コイルスプリング)
30 スラスト部材
30a 回り止め部
31、31´ 皿ばね
31´a 切欠部
33 ハブ部材(第5回転部材)
33a フランジ部
33b 外スプライン部
34、35 スラスト部材
36、36´ 皿ばね
36a、36´a 切欠部
40 バネ鋼材
40a、40b、40c 端材
101 トルク変動吸収装置
102 第1ダンパ部
103 第1ヒステリシス部
104 第2ダンパ部
105 第2ヒステリシス部
106 リミッタ部
107 ストッパ部
110 サポートプレート
110a ボルト用穴部
111 カバープレート
111a 切欠部
111b ボルト用穴部
112 リベット
113 プレッシャプレート
113a 突起部(第3突起部)
114 皿ばね
115、116 摩擦材
117 ライニングプレート(第1回転部材)
117a 突起部(第1突起部)
117b 窓部
120、121 サイドプレート(第2回転部材)
120a、120b、121a、121b 窓部
122 ストッパ部材
123 リベット
124 シート部材
125 コイルスプリング(第1コイルスプリング)
126、127 スラスト部材
126a、127a 回り止め部
130 ハブ部材(第3回転部材)
130a ハブ部
130b フランジ部
130c 窓部
130d 突起部(第2突起部)
131 シート部材
132 コイルスプリング(第2コイルスプリング)
133 浮遊弾性部材
134、135 スラスト部材
136 皿ばね

Claims (18)

  1. 第1回転部材と第2回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第1ダンパ部と、
    前記第2回転部材と第3回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第2ダンパ部と、
    を備え、
    前記第1ダンパ部は、周方向に沿って第1の所定間隔おきに配設された複数の第1コイルスプリングを有するとともに、前記複数の第1コイルスプリングにより前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れを緩衝し、
    前記第2ダンパ部は、前記第1ダンパ部よりも径方向内側に配されるとともに、周方向に沿って第2の所定間隔おきに配設された複数の第2コイルスプリングを有し、かつ、前記複数の第2コイルスプリングにより前記第2回転部材と前記第3回転部材との間の捩れを緩衝し、
    前記複数の第1コイルスプリングの位置は、前記複数の第2コイルスプリングの位置から周方向において所定角度ずれており、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第1ヒステリシス部を備え、
    前記第2回転部材は、前記第1回転部材から軸方向の両側に配設され、
    前記第1ヒステリシス部は、前記第1ダンパ部と同一円周上にて複数個所に分かれて周期的に配設されるとともに、前記第1ダンパ部における前記第1コイルスプリングから周方向にずれた位置に配設された複数のスラスト部材を有し、
    前記複数のスラスト部材は、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に配されるとともに、前記第2回転部材に回り止めされ、かつ、前記第2回転部材のバネ作用によって前記第1回転部材側に付勢され、
    前記第1回転部材は、前記複数のスラスト部材によってスライド可能に挟持されるトルク変動吸収装置。
  2. 前記第1ダンパ部は、2個又は3個の前記第1コイルスプリングを有し、
    前記第2ダンパ部は、2個又は3個の前記第2コイルスプリングを有する請求項1記載のトルク変動吸収装置。
  3. 前記第1ダンパ部は、3個の前記第1コイルスプリングを有し、
    前記第2ダンパ部は、3個の前記第2コイルスプリングを有し、
    3個の前記第1コイルスプリングは、回転軸を中心として互いに120度の角度でずれた位置に配置され、
    3つの前記第2コイルスプリングは、前記回転軸を中心として互いに120度の角度でずれた位置に配置され、
    前記第2コイルスプリングは、前記回転軸を中心として前記第1コイルスプリングと60度の角度でずれた位置に配置されている請求項1記載のトルク変動吸収装置。
  4. 前記第2コイルスプリングは、隣り合う前記第1コイルスプリング間であって、前記第1コイルスプリングよりも径方向内側に配置されている請求項1乃至3のいずれか一に記載のトルク変動吸収装置。
  5. 前記第2コイルスプリングの径は、前記第1コイルスプリングの径よりも大きい請求項1乃至4のいずれか一に記載のトルク変動吸収装置。
  6. 前記第2コイルスプリングは、前記第1コイルスプリングよりも重い請求項1乃至5のいずれか一に記載のトルク変動吸収装置。
  7. 前記第1ダンパ部及び前記第2ダンパ部の両方の過剰な捩れを規制するストッパ部を備え、
    前記ストッパ部は、前記第2回転部材に固定され、
    前記第1回転部材は、径方向内側に形成されるとともに前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れにより前記ストッパ部の周方向の端面に当接可能な第1突起部を有し、
    前記第3回転部材は、径方向外側に形成されるとともに前記第3回転部材と前記第2回転部材との間の捩れにより前記第1突起部よりも径方向内側で前記ストッパ部の周方向の端面に当接可能な第2突起部を有する請求項1乃至6のいずれか一に記載のトルク変動吸収装置。
  8. 前記ストッパ部は、前記第1ダンパ部と同一円周上にて複数個所に分かれて周期的に配設されるとともに、前記第1ダンパ部における前記第1コイルスプリングから周方向にずれた位置に配設される請求項記載のトルク変動吸収装置。
  9. 前記ストッパ部は、前記スラスト部材よりも径方向内側に配設される請求項記載のトルク変動吸収装置。
  10. 少なくとも前記第1ダンパ部及び前記第2ダンパ部で変動トルクを吸収できなくなったときに滑りを生ずるリミッタ部を備え、
    前記リミッタ部は、
    前記第1回転部材の両側に固定された2つの摩擦材と、
    前記摩擦材の一方とスライド可能に圧接するカバープレートと、
    前記摩擦材の他方とスライド可能に圧接するプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートを前記カバープレート側に付勢する皿ばねと、
    前記皿ばねを支持するサポートプレートと、
    前記カバープレートと前記サポートプレートを連結するリベットと、
    を備え、
    前記プレッシャプレートは、外周端面において外周側に突出した第3突起部を有し、
    前記カバープレート及びサポートプレートの一方又は両方は、前記第3突起部を軸方向移動可能かつ回転不能に係合する切欠部を有する請求項1乃至のいずれか一に記載のトルク変動吸収装置。
  11. 第1回転部材と第2回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第1ダンパ部と、
    前記第2回転部材と第3回転部材との間の捩れによる変動トルクを吸収する第2ダンパ部と、
    を備え、
    前記第1ダンパ部は、周方向に沿って第1の所定間隔おきに配設された複数の第1コイルスプリングを有するとともに、前記複数の第1コイルスプリングにより前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れを緩衝し、
    前記第2ダンパ部は、前記第1ダンパ部よりも径方向内側に配されるとともに、周方向に沿って第2の所定間隔おきに配設された複数の第2コイルスプリングを有し、かつ、前記複数の第2コイルスプリングにより前記第2回転部材と前記第3回転部材との間の捩れを緩衝し、
    前記複数の第1コイルスプリングの位置は、前記複数の第2コイルスプリングの位置から周方向において所定角度ずれており、
    前記第1ダンパ部は、長さの異なる第1コイルスプリングと第3コイルスプリングとを有するとともに、前記第1コイルスプリング及び前記第3コイルスプリングは、前記第1ダンパ部の周方向に沿って、交互に配置され、前記第1コイルスプリング及び前記第3コイルスプリングにより前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れが緩衝され、
    前記第3コイルスプリングは、前記第1コイルスプリングよりも長さが短く、かつ、前記第1ダンパ部の径方向に関して、前記第3コイルスプリングの内側の部分は、前記第1コイルスプリングの内側の部分よりも前記第1ダンパ部の径方向外側に配置され、
    前記第2コイルスプリングは、前記第2ダンパ部の周方向に関して、隣り合う前記第1コイルスプリングと前記第3コイルスプリングとの間であり、かつ、前記第1コイルスプリング及び前記第3コイルスプリングよりも前記第1ダンパ部の径方向内側に配置されているトルク変動吸収装置。
  12. 前記第2ダンパ部は、4つの前記第2コイルスプリングを有し、
    前記第1ダンパ部は、2つの前記第1コイルスプリング、及び2つの前記第3コイルスプリングを有し、
    2つの前記第1コイルスプリングは、回転軸を中心として互いに180度ずれた位置に配置され、
    2つの前記第3コイルスプリングは、前記回転軸を中心として互いに180度ずれた位置に配置され、
    前記第1コイルスプリングは、前記回転軸を中心として前記第3コイルスプリングと90度ずれた位置に配置されている請求項11記載のトルク変動吸収装置。
  13. 前記第2回転部材は、前記第2コイルスプリングを支持するリング部材と、前記リング部材に係合するフランジ部材とを備え、
    前記第3回転部材は、前記第2コイルスプリングに接離可能に接するプレート部材を備える請求項11又は12記載のトルク変動吸収装置。
  14. 前記第2コイルスプリングは、前記リング部材と前記プレート部材との間に配置される請求項13記載のトルク変動吸収装置。
  15. 前記第1コイルスプリングの両端に配置されるとともに、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に捩れが生じたときに前記第1回転部材及び前記第2回転部材の一方に保持される一対のシート部材を備え、
    各シート部材は、前記第1コイルスプリング内に突出した突起部を有し、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に捩れが生じたとき、前記突起部同士が当接するまで前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れが許容される請求項10乃至14のいずれか一に記載のトルク変動吸収装置。
  16. 前記第3コイルスプリングの長手方向両端部に配置されるとともに、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に捩れが生じたときに前記第1回転部材及び前記第2回転部材の一方に保持される一対の他のシート部材と、
    前記第3コイルスプリング内に配された弾性体と、
    を備え、
    前記弾性体は、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に捩れが生じたとき前記一対の他のシート部材と当接するまで前記第1回転部材と前記第2回転部材との間の捩れが許容される請求項10乃至15のいずれか一に記載のトルク変動吸収装置。
  17. 複数の前記第2コイルスプリングは、長さの異なる第21コイルスプリング及び第22コイルスプリングとからなり、
    前記第22コイルスプリングは、前記第21コイルスプリングよりも長さが短く、
    前記第2ダンパ部は、前記第2回転部材と前記第3回転部材との間の初期の捩れでは前記第21コイルスプリングのみが作用し、前記第2回転部材と前記第3回転部材との間の後期の捩れでは前記第21コイルスプリング及び前記第22コイルスプリングが作用する請求項10乃至16のいずれか一に記載のトルク変動吸収装置。
  18. 前記第2コイルスプリングは、前記第2コイルスプリングの長手方向に関して、直線状に延びる請求項10乃至17のいずれか一に記載のトルク変動吸収装置。
JP2012525381A 2010-07-21 2011-07-14 トルク変動吸収装置 Expired - Fee Related JP5376061B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012525381A JP5376061B2 (ja) 2010-07-21 2011-07-14 トルク変動吸収装置

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010163599 2010-07-21
JP2010163599 2010-07-21
JP2010214348 2010-09-24
JP2010214348 2010-09-24
PCT/JP2011/066072 WO2012011428A1 (ja) 2010-07-21 2011-07-14 トルク変動吸収装置
JP2012525381A JP5376061B2 (ja) 2010-07-21 2011-07-14 トルク変動吸収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012011428A1 JPWO2012011428A1 (ja) 2013-09-09
JP5376061B2 true JP5376061B2 (ja) 2013-12-25

Family

ID=45496853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012525381A Expired - Fee Related JP5376061B2 (ja) 2010-07-21 2011-07-14 トルク変動吸収装置

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP2597331B1 (ja)
JP (1) JP5376061B2 (ja)
CN (1) CN203214761U (ja)
WO (1) WO2012011428A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202020102264U1 (de) 2019-04-24 2020-06-09 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Dämpfervorrichtung

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015520342A (ja) * 2012-05-14 2015-07-16 クラッチ・インダストリーズ・プロプライエタリー・リミテッド 摩擦クラッチ組立体
JP6559399B2 (ja) * 2014-02-27 2019-08-14 株式会社エクセディ ダンパー装置
JP6543919B2 (ja) * 2014-11-25 2019-07-17 アイシン精機株式会社 ダンパ装置
WO2016159325A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ダンパ装置
DE102019109245A1 (de) * 2019-04-09 2020-10-15 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Schwungradanordnung und Antriebsstrang
CN112343963A (zh) * 2019-08-07 2021-02-09 法雷奥凯佩科液力变矩器(南京)有限公司 用于液力扭矩联接装置的扭转振动阻尼系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6081520A (ja) * 1983-10-12 1985-05-09 Shiyouyou Giken Kogyo Kk 緩衝伝動装置
JPH09100842A (ja) * 1984-11-23 1997-04-15 Luk Lamellen & Kupplungsbau Gmbh クラッチディスク
JP2000310283A (ja) * 1999-04-27 2000-11-07 Exedy Corp ダンパー機構及びダンパーディスク組立体
JP2006144884A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Exedy Corp クラッチディスク組立体
JP2009133378A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Toyota Motor Corp トルク変動吸収装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0361458B1 (en) * 1988-09-29 1993-11-18 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Clutch disk assembly
US5711407A (en) 1994-06-30 1998-01-27 Luk Lamellen Und Kupplungsbau Gmbh Torsional vibration damper
JPH0842591A (ja) 1994-07-29 1996-02-13 Aisin Seiki Co Ltd 捩じれ緩衝ディスク
GB2318620B (en) * 1995-10-20 1999-04-14 Exedy Corp Friction coupling device
JP3526139B2 (ja) * 1996-07-03 2004-05-10 株式会社エクセディ ダンパーディスク組立体
US6135890A (en) 1996-12-11 2000-10-24 Luk Lamellen Und Kupplungsbau Gmbh Torsional vibration damper
JP5098825B2 (ja) 2008-06-03 2012-12-12 アイシン精機株式会社 トルク変動吸収装置
JP2010038312A (ja) 2008-08-07 2010-02-18 Aisin Seiki Co Ltd ダンパ装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6081520A (ja) * 1983-10-12 1985-05-09 Shiyouyou Giken Kogyo Kk 緩衝伝動装置
JPH09100842A (ja) * 1984-11-23 1997-04-15 Luk Lamellen & Kupplungsbau Gmbh クラッチディスク
JP2000310283A (ja) * 1999-04-27 2000-11-07 Exedy Corp ダンパー機構及びダンパーディスク組立体
JP2006144884A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Exedy Corp クラッチディスク組立体
JP2009133378A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Toyota Motor Corp トルク変動吸収装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202020102264U1 (de) 2019-04-24 2020-06-09 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Dämpfervorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
EP2597331B1 (en) 2017-10-18
CN203214761U (zh) 2013-09-25
JPWO2012011428A1 (ja) 2013-09-09
WO2012011428A1 (ja) 2012-01-26
EP2597331A1 (en) 2013-05-29
EP2597331A4 (en) 2014-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5376061B2 (ja) トルク変動吸収装置
JP5772098B2 (ja) トルク変動吸収装置
JP5625676B2 (ja) トルク変動吸収装置
JP4941115B2 (ja) トルク変動吸収装置
JP5272853B2 (ja) トルク変動吸収装置
JP5742326B2 (ja) トルク変動吸収装置
WO2010010896A1 (ja) 動力伝達部品、ダンパー機構およびフライホイール組立体
JP5811659B2 (ja) トルク変動吸収装置
CN108223689B (zh) 扭矩变动吸收装置
KR20200050966A (ko) 진자 댐핑 장치
JP2014511467A (ja) 減衰ばねを備える摩擦クラッチプレート
JP5447339B2 (ja) 捩れ緩衝装置
WO2011062158A1 (ja) 動力伝達機構
JP6515857B2 (ja) ダンパ装置のスプリング保持部材
JP7069863B2 (ja) ダンパ装置
US8419553B2 (en) Torque fluctuation absorber
US9546708B2 (en) Torsional vibration damper
JP5789944B2 (ja) トルク変動吸収装置
JP2011247425A (ja) トルク変動吸収装置
JP5742756B2 (ja) 捩り振動減衰装置
JP4760952B2 (ja) トーションダンパ
CN220551404U (zh) 扭矩限制器、传动组件和车辆
CN112196946A (zh) 扭振阻尼器
MXPA96004203A (en) Disc impulsed by a clutch that amortigua lavibrac

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130909

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5376061

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees