JP2000310283A - ダンパー機構及びダンパーディスク組立体 - Google Patents

ダンパー機構及びダンパーディスク組立体

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JP2000310283A
JP2000310283A JP11120472A JP12047299A JP2000310283A JP 2000310283 A JP2000310283 A JP 2000310283A JP 11120472 A JP11120472 A JP 11120472A JP 12047299 A JP12047299 A JP 12047299A JP 2000310283 A JP2000310283 A JP 2000310283A
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plate
input
damper
damper mechanism
plates
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Hideki Hashimoto
秀樹 橋本
Takashi Harada
貴司 原田
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Exedy Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/121Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/123Wound springs
    • F16F15/1238Wound springs with pre-damper, i.e. additional set of springs between flange of main damper and hub

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンパー機構のクラッチディスク組立体への
組み付けに係る部品数を少なくし、コストを抑えること
にある。 【解決手段】 この低剛性ダンパー機構8は、ハブフラ
ンジ3と出力ハブ4とを回転方向に連結するための機構
であり、固定プレート9、トーションスプリング7、第
1及び第2環状プレート30,31及びサブピン111
を備えている。9は、3及び4のいずれか一方に一体回
転可能に係合し、窓孔101が形成されている。7は1
01に配置されている。30,31は、9の軸方向両側
に配置され、7の軸方向両側及び円周方向両端を支持す
るための支持部119,123が形成されている。11
1は、30,31同士を固定するとともに、3及び4の
他方に一体回転可能に係合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンパー機構、特
に、入力側部材と出力側部材とを回転方向に弾性的に連
結するためのダンパー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダンパーディスクでは、エンジン
側からの回転力が入力される入力側部材(クラッチプレ
ート等)とトランスミッション側の軸に回転力を出力す
るための出力側部材(スプラインハブ等)と、これらの
部材を回転方向に弾性的に連結するとともに捩り方向の
振動を吸収、減衰するためのダンパー機構とが配置され
ている。
【0003】ダンパー機構には、入力側部材に係合する
固定プレートと、出力側部材に係合し固定プレートを挟
むように配置された2枚の補助プレートと、固定プレー
トと2枚の補助プレートとを弾性的に連結する弾性部材
とから構成されるものがある。この種のダンパー機構で
は、入力側部材からのトルクは、固定プレート、弾性部
材、補助プレート対を順次経由して出力側部材に伝達さ
れる。このとき、弾性部材が繰り返し圧縮されることに
より捩り方向の振動が吸収、減衰される。
【0004】上記ダンパー機構では、2枚の補助プレー
トは、出力側部材に近い方の補助プレートがスタッドピ
ンにより出力側部材に係合され、補助プレート同士はサ
ブピンにより固定されている。これにより、補助プレー
ト同士は相対回転不能となり、また補助プレートと出力
ハブとは一体回転可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ダンパー機構で
は、補助プレート同士の固定と、補助プレート対と出力
側部材との係合とは別々の部材で行われているため、ダ
ンパー機構の組み立てに要する部品数が多くなり、また
組立に係る工程数が多くなるため、コストが大きくな
る。
【0006】本発明の目的は、ダンパー機構のクラッチ
ディスク組立体への組み付けに係る部品数を少なくし、
コストを抑えることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るダンパー
機構は、入力側部材と出力側部材とを回転方向に連結す
るための機構であって、第1プレート、弾性部材、1対
の第2プレート及び係合部材を備えている。第1プレー
トは、入力側及び出力側部材のいずれか一方に一体回転
可能に係合し、窓孔が形成されている。弾性部材は窓孔
に配置されている。1対の第2プレートは、第1プレー
トの軸方向両側に配置され、弾性部材の軸方向両側及び
円周方向両端を支持するための支持部が形成されてい
る。係合部材は、1対の第2プレート同士を固定すると
ともに、入力側及び出力側部材の他方に一体回転可能に
係合している。
【0008】このダンパー機構では、入力側部材にトル
クが入力されると、入力側部材に係合する第1及び第2
プレートのいずれか一方にトルクが伝達され、そのトル
クは弾性部材を介して第1及び第2プレートの他方に伝
達され、第1及び第2プレートの他方と係合する出力側
部材に伝達される。このトルク伝達時において、第1弾
性部材が回転方向に圧縮され、第1プレートと第2プレ
ートとが相対回転する。
【0009】ここでは、係合部材は、1対の第2プレー
ト同士を固定するとともに、入力側及び出力側部材の他
方に一体回転するように係合しているため、従来のダン
パー機構のように、第2プレート同士の固定と第2プレ
ート対の入力側及び出力側部材に対する係合とを別々の
部材で行う必要がない。これにより、ダンパー機構の製
造に係る部品数を減少させることができる。
【0010】請求項2に係るダンパー機構は、請求項1
のダンパー機構において、第1プレートの内周部には複
数の切欠き孔が円周方向に並べて形成されている。そし
て、係合部材は切欠き孔の内側を通るように配置されて
いる。このダンパー機構では、係合部材は第1プレート
の切欠き孔に対応して配置されているため、第1プレー
トと第2プレートとの相対回転時に、第1プレートと係
合部材とは切欠き孔の回転方向の長さに対応して所定の
角度範囲で相対回転可能となっている。
【0011】請求項3に係るダンパー機構は、請求項1
又は2のダンパー機構において、係合部材は軸方向に延
びる棒状部材である。請求項4に係るダンパーディスク
組立体は、入力側及び出力側部材と、入力部材と、第2
弾性部材と、ダンパー機構とを備えている。入力部材は
入力側部材に対して相対回転可能である。第2弾性部材
は入力部材と入力側部材とを回転方向に弾性的に連結し
ている。ダンパー機構は請求項1から3のいずれかに記
載のダンパー機構である。
【0012】このダンパーディスク組立体では、入力部
材に入力されたトルクは、第2弾性部材、入力側部材及
びダンパー機構を順次経由して出力側部材に伝達され
る。このとき、トルクの小さい範囲では、入力部材から
のトルクは第2弾性部材を介して入力側部材に伝達され
る。すると、ダンパー機構の第1弾性部材が回転方向に
圧縮されて、入力側部材と出力側部材とが相対回転し、
トルクは出力側部材に伝達される。トルクの大きい範囲
では、入力部材にトルクが入力されると、第2弾性部材
が回転方向に圧縮されて、入力部材と入力側及び出力側
部材とが相対回転し、トルクは入力側及び出力側部材に
伝達される。そして、第1及び第2弾性部材が回転方向
に圧縮されることにより、捩り方向の振動が吸収、減衰
される。
【0013】このダンパーディスク組立体は、請求項1
から3のいずれかのダンパー機構を備えている。したが
って、ここでも、ダンパー機構の製造に係る部品数は減
少されている。これにより、ダンパーディスク組立体の
製造に係る部品数も減少することができる。請求項5に
係るダンパーディスク組立体は、請求項4のダンパーデ
ィスク組立体でおいて、入力側部材は、内周部に中心孔
が形成された環状プレートから構成されている。入力部
材は、入力側部材の軸方向両側に配置され、かつ互いに
固定された2枚の円板状プレートから構成されている。
また、出力側部材は環状プレートの中心孔内に配置され
る筒状のハブから構成されている。
【0014】請求項6に係るダンパーディスク組立体
は、請求項5のダンパーディスク組立体において、環状
プレートの中心孔の内周に複数の内周歯が形成されてお
り、ハブの外周に複数の外周歯が形成されている。そし
て、内周歯及び外周歯は所定の円周方向の隙間を介して
噛み合っている。請求項7に係るダンパーディスク組立
体は、請求項6のダンパーディスク組立体において、前
記ダンパー機構は、噛み合った内周歯及び外周歯の軸方
向隣接位置で、かつ一方の前記円板状プレートの内周側
に配置されている。
【0015】ここでは、上記のように構成されたダンパ
ーディスク組立体においても、請求項1から3のいずれ
かに記載のダンパー機構により、ダンパーディスク組立
体の製造に係る部品数を減少することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1及び図2に、本発明の一実施
形態としてのクラッチディスク組立体1を示す。クラッ
チディスク組立体1は車輌のクラッチに用いられる。図
1のクラッチディスク組立体1の左側には図示しないフ
ライホイールが配置され、図1の右側には図示しないト
ランスミッションが配置されている。以下、図1の左側
を入力側、右側を出力側とする。図1のO−Oはクラッ
チディスク組立体1の回転軸線であり、図2に示すR1
はフライホイール及びクラッチディスク組立体1の回転
方向であり、R2はその反対方向である。また、図1に
示すクラッチディスク組立体1は、上半部が図4のO−
I線による断面図、下半部がO−II線による断面図であ
る。なお、図4では、低剛性ダンパー機構8及びその周
辺以外の部材は省略している。
【0017】クラッチディスク組立体1は、クラッチデ
ィスク10、クラッチプレート12及びリテーニングプ
レート13を含む入力側回転体2と、ハブフランジ3及
び出力ハブ4を含む出力側回転体18と、入力側回転体
2と出力側回転体18とを円周方向に弾性的に連結する
とともにトルク変動を吸収、減衰するためのダンパー機
構27とを備えている。
【0018】クラッチディスク10は、フライホールの
摩擦面に押圧されてエンジン側のトルクを伝達するため
のもであり、クッショニングプレート11とクッショニ
ングプレート11の両側に装着されたフェーシング部材
29とを有している。クラッチプレート12は環状に形
成された鋼製のプレート部材である。クラッチプレート
12の外周部には、クッショニングプレート11が複数
のリベット14で固定されることにより、クラッチディ
スク10が装着されている。クラッチプレート12の内
周部は、入力側に膨らんで絞り加工されており、出力ハ
ブ4の入力側端部の外周と隙間をあけて位置し、かつハ
ブフランジ3の入力側の側面との間に所定の空間が設け
られている。また、クラッチプレート12の半径方向中
間部には高剛性ダンパー機構28を構成するトーション
スプリング5,6の支持部19,21が形成されてい
る。クラッチプレート12の内周部には環状のブッシュ
16が係合している。ブッシュ16は、後述する出力ハ
ブ4の入力側端部の外周に回転自在に支持されている。
これにより、入力回転体2と出力ハブ4とは、同軸とな
るように半径方向に位置決めされる。
【0019】リテーニングプレート13は、クラッチプ
レート12と同様に、環状に形成された鋼製のプレート
であり、クラッチプレート12に対向して配置されてい
る。リテーニングプレート13は円周方向に所定間隔ご
とに配置された複数のストッパピン15(図2参照)に
よりクラッチプレート12に固定されている。これによ
り、クラッチプレート12とリテーニングプレート13
との軸方向距離が定められ、両プレート12,13は一
体回転可能となっている。リテーニングプレート13の
内周部は、出力側に膨らんで形成されており、出力ハブ
4の出力側端部の外周と隙間をあけて位置し、かつハブ
フランジ3の出力側の側面との間に所定の空間が設けら
ている。また、リテーニングプレート13の半径方向中
間部には高剛性ダンパー機構28を構成するトーション
スプリング5,6の支持部23,25がクラッチプレー
ト12の支持部19,21と対向する位置に形成されて
いる。
【0020】ハブフランジ3は、環状に形成された鋼製
のプレート部材であり、クラッチプレート12及びリテ
ーニングプレート13の軸方向間に配置されている。ハ
ブフランジ3は、図2に示すように、外周部に外側に開
いた複数の切欠き69が形成されており、その切欠き6
9内をストップピン15が通過している。ハブフランジ
3の内周部には、複数の内周歯37が形成されている。
また、ハブフランジ3の半径方向中間部にはクラッチプ
レート12の支持部19,21及びリテーニングプレー
ト13の支持部23,25に対応する位置に窓孔91,
92が形成され、この窓孔91,92内にはトーション
スプリング5,6が配置されている。さらに、隣接する
窓孔91,91の円周方向の間で、かつ窓孔92の内周
側の位置に、後述する固定プレート9の係合部9aが係
合可能な係合孔93が形成されている。
【0021】出力ハブ4は、筒状に形成された鋼製の部
材であり、クラッチ及びリテーニングプレート12,1
3及びハブフランジ3の中心孔内にこれらの中心軸と同
軸に配置されている。出力ハブ4は外周部にハブフラン
ジ3の内周歯37と噛み合う複数の外周歯57が形成さ
れている。外周歯57とハブフランジ3の内周歯37と
は、図2に示すように、円周方向に所定の隙間を介して
係合している。これにより、出力ハブ4とハブフランジ
3とは、内周歯37と外周歯57との円周方向隙間の角
度だけ相対回転可能となっている。また、外周歯57の
出力側端面には、後述するサブピン111が係合可能な
係合孔57aが形成されている。外周歯57の入力側端
面と前述のブッシュ16との間には樹脂製のプレート部
材が配置されている。このプレート部材は、クラッチ及
びリテーニングプレート12,13とハブフランジ3と
の相対回転時に、後述する摩擦部材71とともに、ヒス
テリシストルクを発生させるためのものである。出力ハ
ブ4の内周部には軸方向に延びる複数のスプライン孔9
4が形成されている。このスプライン孔94にトランス
ミッションから延びるシャフトのスプラインが係合する
ことで、出力ハブ3からトランスミッションに出力が可
能となっている。
【0022】ダンパー機構27は、トルクの小さい範囲
(1段目)でハブフランジ3と出力ハブ4との間で捩り
方向の振動を吸収、減衰する低剛性ダンパー機構8と、
トルクの大きい範囲(2段目)でクラッチ及びリテーニ
ングプレート12,13とハブフランジ3との間でに捩
り方向の振動を吸収、減衰する高剛性ダンパー機構28
とを有している。
【0023】高剛性ダンパー機構28は、クラッチ及び
リテーニングプレート12,13とハブフランジ3とを
回転方向に弾性的に連結するトーションスプリング5,
6と、リテーニングプレート12とハブフランジ3との
間で摩擦を生じさせることによりヒステリシストルクを
発生するヒステリシストルク発生機構77とを備えてい
る。
【0024】トーションスプリング5は、大小のコイル
スプリング5a,5bが組み合わされてなるコイルスプ
リングである。トーションスプリング6は、1個のコイ
ルスプリングであり、トーションスプリング5よりばね
定数が大きい。ヒステリシストルク発生機構77はリテ
ーニングプレート13とハブフランジ3との間の空間に
配置されている。ヒステリシストルク発生機構77は、
ハブフランジ3に当接してハブフランジ3に対して摺動
可能な摩擦部材71と、摩擦部材71とリテーニングプ
レート13との間に配置され摩擦部材71を入力側に付
勢するコーンスプリング33とを有している。
【0025】摩擦部材71は、図1及び図3に示すよう
に、リテーニングプレート13に係合しリテーニングプ
レート13と一体に回転可能なフリクションプレート7
3と、摩擦面の摩擦係数がフリクションプレート73よ
り大きくフリクションプレート73に固着されたフリク
ションワッシャー75とからなる。フリクションプレー
ト及びワッシャー73,75はともに環状に形成された
樹脂製のプレート部材である。フリクションプレート7
3は、図3に示されるように、内周部が切り起こされた
係合部73aが円周方向に等間隔に形成されている。係
合部73aはリテーニングプレート13の内周端近傍に
形成された係合孔13aに係合している。これにより、
摩擦部材71はリテーニングプレート13と一体に回転
可能かつ軸方向に移動自在となっている。
【0026】次に、図3から5に基づいて、低剛性ダン
パー機構8について詳細に説明する。低剛性ダンパー機
構8は出力ハブ4の外周歯57の出力側近傍に配置され
ている。低剛性ダンパー機構8は、トーションスプリン
グ7、固定プレート9、第1環状プレート30、第2環
状プレート31及びサブピン111を備えている。
【0027】トーションスプリング7は固定プレート9
と第1及び第2環状プレート30,31とを回転方向に
弾性的に連結するものである。トーションスプリング7
は、後述する固定プレート9の窓孔101内に配置さ
れ、円周方向及び軸方向の両端を後述する第1及び第2
環状プレート30,31の支持部119,123に支持
されている。トーションスプリング7は、高剛性ダンパ
ー機構28のトーションスプリング5,6より剛性の低
いコイルスプリングであり、各トーションスプリング
5,6,7において最もばね定数が小さい。
【0028】固定プレート9は低剛性ダンパー機構8に
おいて入力側の部材として機能する。固定プレート9
は、環状に形成された鋼製のプレート部材であり、係合
部9a、第1環状部9b及び第2環状部9cを有してい
る。係合部9aは固定プレート9の外周部の所定箇所が
入力側に延びて形成されている。係合部9aは、ハブフ
ランジ3の係合孔93に軸方向に移動自在に係合し、円
周方向両端が係合孔93の周面に当接している。これに
より、固定プレート9はハブフランジ3と一体回転可能
となっている。
【0029】第1環状部9bは固定プレート9の外周部
から内周部に延びる平坦部分である。第1環状部9bの
出力側の面は、前述したように、ヒステリシストルク発
生機構77の摩擦部材71に当接されている。第2環状
部9cは、第1環状部9bの内周側で、かつ第1環状部
9bより出力側の平坦部分である。第2環状部9cには
円周方向の所定間隔ごとに窓孔101が形成されてい
る。窓孔101の形成される位置は第1及び第2環状プ
レート30,31の後述する支持部119,123に対
応している。また、第2環状部9cには隣接する窓孔1
01,101の間に切欠き孔95が形成されている。こ
の切欠き孔95は、円周方向に延びる楕円状の孔であ
り、内側に後述するサブピン111が軸方向に通過する
ように配置される。この切欠き孔95とサブピン111
と間の円周方向長さは、ハブフランジ3と出力ハブ4と
が1段目で最大角度まで相対回転してもサブピン111
が切欠き孔95の円周方向両端に接触しないように、長
めに形成されている。これにより、1段目作動時にサブ
ピン111と切欠き孔95とが接触することによって、
両者が摩耗、破損することがない。
【0030】第1環状プレート30及び第2環状プレー
ト31は低剛性ダンパー機構8において出力側の部材と
して機能する。第1及び第2環状プレート30,31は
ともに環状に形成された鋼製のプレート部材である。第
1環状プレート30は固定プレート9の第2環状部9c
の出力側に配置されており、第2環状プレート31は第
2環状部9cの入力側に配置されている。
【0031】第1環状プレート30には円周方向に等間
隔でトーションスプリング7の支持部119が形成され
ている。第2環状プレート31には円周方向に等間隔で
複数の支持部123が形成されている。第2環状プレー
ト31の出力側の面には所定間隔ごとに複数のスペーサ
39が固定されており、スペーサ39は出力側端面が固
定プレート9の第2環状部9cの入力側端面に当接して
いる。これにより、第2環状プレート31と固定プレー
ト9との軸方向間の距離が保たれている。第1環状プレ
ート30と第2環状プレート31とは、サブピン111
により互いに固定され、一体回転可能となっている。
【0032】サブピン111は、図5に示すように、軸
方向に延びる棒状部材であり、ほぼ中央位置に形成され
たフランジ部111bと、フランジ部111bより出力
側の固定部111aと、フランジ部111bより入力側
の係合部111cとから構成されている。係合部111
cは出力ハブ4の外周歯57に形成された係合孔57a
に係合している。これにより、サブピン111は出力ハ
ブ4と一体に回転可能となっている。また、係合部11
1cは係合孔57a内を軸方向に移動自在となってい
る。
【0033】フランジ部111bは、外周歯57の出力
側端面との間に配置されたコーンスプリング32によっ
て出力側に付勢されており、出力側端面で第2環状プレ
ート30を支持している。固定部111aは第1及び第
2環状プレート30,31を相対回転不能に固定してい
る。また、前述したように、固定部111aは固定プレ
ート9の切欠き孔95内を通っている。これにより、固
定プレート9と第1及び第2環状プレート30,31と
は、サブピン111と切欠き孔95との円周方向の間隔
だけ相対回転可能となっている。固定部111aの先端
部は、第1環状プレート30のさらに出力側に位置して
おり、低剛性ダンパー機構8組立後にかしめられる。こ
れにより、フランジ部111bと固定部111aの先端
部との間に、固定プレート9と第1及び第2環状プレー
ト30,31とが配置されることとなる。
【0034】次に、動作について説明する。エンジンか
らのトルクがクラッチディスク組立体1に入力される
と、トルクの大きさに応じて、1段目ではトーションス
プリング7が圧縮され、2段目ではトーションスプリン
グ5,6が圧縮されることにより、入力回転体2から出
力ハブ4にトルクが伝達される。
【0035】トルクの小さい範囲では、入力回転体2か
らハブフランジ3に伝達されたトルクが、ハブフランジ
3に係合する固定プレート9に伝達される。すると、ト
ーションスプリング7が回転方向に圧縮され、固定プレ
ート9と第1及び第2環状プレート30,31とが相対
回転する。このとき、低剛性ダンパー機構8により捩り
方向の振動が吸収される。
【0036】このような振動吸収を行う低剛性ダンパー
機構8において、第1環状プレート30と第2環状プレ
ート31とはサブピン111により固定され、第2環状
プレート31はサブピン111により出力ハブ4に係合
されている。このため、1つの部材により、第2プレー
ト31a,31b同士の固定と、この第2プレート対3
1a,31bと出力ハブ4との係合とを行うことができ
る。したがって、サブピン111を用いてダンパー機構
8を組み立てると、ダンパー機構8の組立に係る部品数
を少なくしコストを抑えることができる。
【0037】また、本実施形態の低剛性ダンパー機構8
は、固定プレート9、第1環状及び第2環状プレ−ト3
0,31及びトーションスプリング7をサブピン111
のみを用いて一体化できるため、クラッチディスク組立
体1から独立して組み立てることができる。これによ
り、低剛性ダンパー機構8を1単位として取扱い、持ち
運び等が可能となる。そして、クラッチディスク組立体
1は、既に組み立てられた低剛性ダンパー機構8を利用
して容易に組み立てることができる。
【0038】上述のトルク範囲よりさらにトルクが大き
くなると、固定プレート9と第1及び第2環状プレート
30,31とは所定の角度まで相対回転し、固定プレー
ト9と第1及び第2環状プレート30,31とはそれ以
上の相対回転が不能となる。すると、トーションスプリ
ング5,6が回転方向に圧縮され、。このとき、トーシ
ョンスプリング5,6によって、さらに大きな捩り方向
の振動が吸収され、また、ヒステリシス発生機構71に
より所望のヒステリシストルクが得られる。そして、さ
らにトルクが大きくなり、クラッチ及びリテーニングプ
レート12,13とハブフランジ3とが最大角度まで相
対回転すると、入力回転体2から入力されるトルクは、
ハブフランジ3、固定プレート9、第1及び第2環状プ
レート30,31、出力ハブ4を順次経由して、トラン
スミッションに伝達される。
【0039】[他の実施形態] (a)低剛性ダンパー機構8及びクラッチディスク組立
体1は、上記実施形態と反対に、固定プレート9が出力
ハブ4に係合し、第1及び第2環状プレート30,31
がハブフランジ3に係合したものであってもよい。 (b)低剛性ダンパー機構8は、クラッチディスク組立
体1以外の動力伝達装置にも採用できる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、補助プレート同士の固
定及び補助プレート対と出力側部材との固定を1つの部
材で行うことができるため、ダンパー機構の組立に係る
部品数を少なくすることができ、またコストを抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのクラッチディスク
組立体の縦断面概略図。
【図2】クラッチディスク組立体においてリテーニング
プレートを取り去った状態での平面図。
【図3】図1の拡大部分図であり、ダンパーの縦断面
図。
【図4】図2の拡大部分図であり、ダンパーの平面図。
【図5】図3の拡大部分図であり、サブピン及びその近
傍の縦断面図である。
【符号の説明】
3 ハブフランジ 4 出力ハブ 7 トーションスプリング 8 低剛性ダンパー機構 9 固定プレート 30 第1環状プレート 31 第2環状プレート 101 窓孔 111 サブピン 119,123 支持部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側部材と出力側部材とを回転方向に連
    結するためのダンパー機構であって、 前記入力側及び出力側部材のいずれか一方に一体回転可
    能に係合し、窓孔が形成された第1プレートと、 前記窓孔に配置された第1弾性部材と、 前記第1プレートの軸方向両側に配置され、前記弾性部
    材の軸方向両側及び円周方向両端を支持するための支持
    部が形成された1対の第2プレートと、 前記1対の第2プレート同士を固定するとともに、前記
    入力側及び出力側部材の他方に一体回転可能に係合する
    係合部材と、を備えたダンパー機構。
  2. 【請求項2】前記係合部材は前記第1プレート内周部に
    円周方向に所定間隔ごとに形成された複数の切欠き孔に
    対応して配置されている、請求項1に記載のダンパー機
    構。
  3. 【請求項3】前記係合部材は軸方向に延びる棒状部材で
    ある、請求項1又は2に記載のダンパー機構。
  4. 【請求項4】前記入力側及び出力側部材と、 前記入力側部材に対して相対回転可能な入力部材と、 前記入力部材と前記入力側部材とを回転方向に弾性的に
    連結する第2弾性部材と、 請求項1から3のいずれかに記載のダンパー機構と、を
    備えたダンパーディスク組立体。
  5. 【請求項5】前記入力側部材は内周部に中心孔が形成さ
    れた環状プレートからなり、 前記入力部材は、前記入力側部材の軸方向両側に配置さ
    れ、かつ互いに固定された2枚の円板状プレートからな
    り、 前記出力側部材は前記環状プレートの中心孔内に配置さ
    れる筒状のハブからなり、請求項4に記載のダンパーデ
    ィスク組立体。
  6. 【請求項6】前記環状プレートの中心孔の内周に複数の
    内周歯が形成され、 前記ハブの外周に複数の外周歯が形成され、 前記内周歯及び前記外周歯は所定の円周方向の隙間を介
    して噛み合っている、請求項5に記載のダンパーディス
    ク組立体。
  7. 【請求項7】前記ダンパー機構は、噛み合った前記内周
    歯及び外周歯の軸方向隣接位置で、かつ一方の前記円板
    状プレートの内周側に配置されている、請求項6に記載
    のダンパーディスク組立体。
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