JP6006173B2 - 有機化合物の使用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、食物に加えて、加熱および消費の際にフレーバーをゆっくりと放出することができるフレーバー組成物に関する。
食品は、種々のフレーバーをこれらに加えることにより、消費者に一層口当たりが良好に、および一層魅力的になる。しかし、食品を、一層長期間にわたり加工するかまたは保存する際には、多くのフレーバー、特に揮発性フレーバーは、少なくとも部分的に失われる。この理由により、フレーバー放出を遅延させ、保存寿命を延長するための、フレーバーの被包(基質に結合することまたは被覆して早すぎる放出を防止すること)における多くの試行が、なされている。しかし、これらは、部分的に成功しているに過ぎず、消費者による食物の消費の際にゆっくりと放出されるように、大部分の揮発性フレーバーを食品の内側に保持する方法またはフレーバー製品の必要性が、残留している。
今回、本発明者は、以下の式Iによるフレーバー前駆体(モノグリセリドアセタール類およびケタール類)をフレーバー組成物および食品において用いることにより、揮発性フレーバーの早すぎる放出を遅延させ、これらを消費の際にゆっくりと放出する手段が得られることを見出した。これにより、例えば貯蔵または加工の間の早期の所望されないフレーバーの放出が最小化され、フレーバーを付与された食品の保存寿命は延長され、食品のフレーバーは改善される。
式I
式中、nおよびmは、0および1から選択され、nが1である場合には、mは0であり、nが0である場合には、mは1であり;
ここでR1は、
直鎖状C7〜C17アルキル、直鎖状C7〜C17アルケニル、分枝状C7〜C17アルキル、分枝状C7〜C17アルケニル、
直鎖状C7〜C17モノアルケニル、分枝状C7〜C17モノアルケニル、
直鎖状C7〜C17アルカジエニル、分枝状C7〜C17アルカジエニル、
直鎖状C7〜C17アルカトリエニル、分枝状C7〜C17アルカトリエニル、
直鎖状C9〜C17アルカテトラエニル、分枝状C9〜C17アルカテトラエニル、
および直鎖状C11〜C17アルカペンタエニル、分枝状C11〜C17アルカペンタエニルであり、
ここで式IのR2−CO−R3部は、フレーバー化合物の残基であり、ここでR2−CO−R3のOは、前記フレーバー化合物の反応したカルボニル基の残りであり、
並びにここでR2−CO−R3は、44〜294の分子量を有する、
による、フレーバー前駆体化合物。
m=0およびn=1である、FIで表されるある種のアルファモノグリセリドアセタール類/ケタール類並びにこれらの合成は、特開2001−181271号公報に記載されており;これらは、モノグリセリド類を合成するための中間体として有用であり、これは、化粧品における乳化剤または保湿剤として用いられる。
発明の概要
第1の側面において、フレーバーを付与された食品を提供する方法を提供し、ここで式I
式中、nおよびmは、0および1から選択され、nが1である場合には、mは0であり、nが0である場合には、mは1であり;
ここでR1は、
直鎖状C7〜C17アルキル、直鎖状C7〜C17アルケニル、分枝状C7〜C17アルキル、分枝状C7〜C17アルケニル、
直鎖状C7〜C17モノアルケニル、分枝状C7〜C17モノアルケニル、
直鎖状C7〜C17アルカジエニル、分枝状C7〜C17アルカジエニル、
直鎖状C7〜C17アルカトリエニル、分枝状C7〜C17アルカトリエニル、
直鎖状C9〜C17アルカテトラエニル、分枝状C9〜C17アルカテトラエニル、
および直鎖状C11〜C17アルカペンタエニル、分枝状C11〜C17アルカペンタエニルであり、
ここで式IのR2−CO−R3部は、フレーバー化合物の残基であり、ここでR2−CO−R3のOは、前記フレーバー化合物の反応したカルボニル基の残りであり、
並びにここでR2−CO−R3は、44〜294の分子量を有する、
で表される少なくとも1種のフレーバー前駆体を、食品を消費および/または加熱する際に顕著な芳香を有するフレーバーを放出するのに十分な濃度で食品に混合する。
他の側面において、上記のように定義される少なくとも1種のフレーバー前駆体を含むフレーバー組成物を提供する。
他の側面において、1または2以上のカルボニル基を含む少なくとも1種のフレーバー化合物を、少なくとも1種のモノグリセリドと、酸触媒反応において反応させることにより生成した、本明細書中で定義されるフレーバー前駆体の混合物を含むフレーバー組成物を提供する。
他の側面において、上記のように定義される少なくとも1種のフレーバー前駆体を含む食品を提供する。
他の側面において、1または2以上のカルボニル基を含む少なくとも1種のフレーバー化合物を、少なくとも1種のモノグリセリドと、酸触媒反応において反応させることにより生成した、上記のように定義したフレーバー前駆体の混合物を含む食品を提供する。
他の側面において、m=1およびn=0である、上記のように定義した少なくとも1種のフレーバー前駆体化合物を提供する。
他の側面において、1または2以上のカルボニル基を含む少なくとも1種のフレーバー化合物を、少なくとも1種のモノグリセリドと、酸触媒反応において反応させることによる、上記のように定義したフレーバー前駆体を製造する方法を提供する。
発明の詳細な説明
1つの態様において、前記フレーバーが以下に記載するフレーバーからなる群から選択される、上記の方法を提供する。
他の態様において、
R2が、H、C1〜C15アルキル、C1〜C15オキソアルキル、C1〜C15ヒドロキシアルキル、C2〜C15アルケニル、C2〜C15オキソアルケニルおよびC2〜C15ヒドロキシアルケニルからなる群から選択され、
R3が、O、OH、N、NH、フェニル、フラニル、C9アリール、C10アリール、SHおよびSR4(ここでR4は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチルおよびイソペンチルから任意に選択された直鎖状または分枝状C1〜C5アルキル残基であり、R3およびR4中の炭素原子の合計数が15までである)から独立して選択された1つまたは2つの置換基を含む、C1〜C15直鎖状アルキル、O、SまたはNから独立して選択された1個または2個の原子をアルキル鎖内に含むC1〜C15直鎖状アルキル、
O、OH、N、NH、SHおよびSR4(ここでR4は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチルおよびイソペンチルから任意に選択された直鎖状または分枝状C1〜C5アルキル残基であり、R3およびR4中の炭素原子の合計数が15までである)から独立して選択された1つまたは2つの残基で任意に置換された、C3〜C15の1つ、2つまたは多数の分枝を有するアルキル、
O、SまたはNから独立して選択された1個または2個の原子をアルキル鎖内に含む、C3〜C15の1つ、2つまたは多数の分枝を有するアルキル、C2〜C15直鎖状アルケニル、C3〜C15直鎖状アルカジエニル、
O、OH、N、NH、フェニル、フラニル、C9アリール、C10アリール、SH、SR4(ここでR4は、エテニル、プロペニル、ブテニルおよびペンテニルから任意に選択された直鎖状または分枝状C1〜C5アルケニル残基であり、R3およびR4中の炭素原子の合計数が15までである)から独立して選択された1つまたは2つ以上の残基で任意に置換された、C2〜C15直鎖状アルケニル、
O、SおよびNから独立して選択された1個または2個以上の原子を任意にアルキル鎖内に含む、C2〜C15直鎖状アルケニル、
1つまたは2つのアルキル基で任意に置換されたC3〜C15分枝状アルケニル、
O、OH、N、NH、フェニル、フラニル、C9アリール、C10アリール、SH、SR4(ここでR4は、エテニル、プロペニル、ブテニルおよびペンテニルから任意に選択された直鎖状または分枝状C1〜C5アルケニル残基であり、R3およびR4中の炭素原子の合計数が15までである)から独立して選択された1つまたは2つの残基で任意に置換された1つまたは2つのアルキル基を含む、C2〜C15分枝状アルケニル、
1つまたは2つのアルキル基およびアルキル鎖内にO、SおよびNから独立して選択された1個または2個以上の原子を含む、C3〜C15分枝状アルケニル、
1つまたは2つのアルキル基で任意に置換された、C5〜C15の1つ、2つまたは多数の分枝を有するアルカジエニル、
O、SおよびNから独立して選択された1個または2個以上の原子をアルケニル鎖内に含む、C4〜C15の1つ、2つまたは多数の分枝を有するアルカジエニル;
O、SおよびNから独立して選択された2個までのヘテロ原子を含み、O、OH、アルコキシ、アルキル、アルケニルから独立して選択された1つまたは2つ以上の残基で任意に置換された、5員環または6員環炭素環残基;
O、SおよびNから独立して選択された2個までのヘテロ原子を含み、O、OH、アルコキシ、アルキル、アルケニルから独立して選択された1つまたは2つ以上の残基で任意に置換された、5員環または6員環炭素環残基で置換された、C1〜C6アルキルまたはアルケニルからなる群から選択され;
メチル、ジメチル、エチル、ヒドロキシおよびメトキシから選択された残基で任意に置換されたオキサシクロペンタン、メチル、ジメチル、エチル、ヒドロキシおよびメトキシから選択された残基で任意に置換されたオキサシクロペンテン、ヒドロキシシクロペンテン、ヒドロキシアルキルシクロペンテン、ヒドロキシメチルシクロペンテン、ヒドロキシジメチルシクロペンテン、エチルヒドロキシシクロペンテンおよびエチルヒドロキシメチルシクロペンテン、チアシクロペンタン、アルキルチアシクロペンタンおよびアルキル−3−チア−シクロペンタン、オキサシクロペンテン、2−オキサシクロペンテン、3−オキサシクロペンテン、アルキルオキサシクロペンテン、アルキル−3−オキサシクロペンテン、
メチル−3−オキサ−シクロペンテン、アルキル−3−オキサシクロペンテン、ジメチル−3−オキサシクロペンテン、エチル−3−オキサシクロペンテン、エチルメチル−3−オキサシクロペンテン、ヒドロキシアルキル−3−オキサシクロペンテン、ヒドロキシメチル−3−オキサシクロペンテン、ヒドロキシジメチル3−オキサシクロペンテン、ヒドロキシエチル−3−オキサシクロペンテン、エチルヒドロキシメチル−3−オキサシクロペンテン、オキサシクロペンタン、3−オキサシクロペンタン、アルキル−3−オキサシクロペンタン、メチル−3−オキサ−シクロペンタン、ジメチル3−オキサシクロペンタン、エチル−3−オキサシクロペンタン、エチルメチルアルキル−3−オキサシクロペンタン、アルキルシクロペンテン、アルケニルシクロペンテン、アルキルアルケニルシクロペンテン、メチルシクロペンテン、ジメチルシクロペンテン、エチルメチルシクロペンテン、
プロピルメチルシクロペンテン、ブチルメチルシクロペンテン、ブテニルメチルシクロペンテン、ペンチルメチルシクロペンテン、ペンテニルメチルシクロペンテン、アルキルカルボキシ−アルケニル−シクロペンタン、アルキルカルボキシ−アルキル−シクロペンタン、メチルカルボキシ−アルケニル−シクロペンタン、メチルカルボキシ−アルキル−シクロペンタン、アルキルカルボキシ−ペンテニル−シクロペンタン、アルキルカルボキシ−ペンチル−シクロペンタン、メチルカルボキシ−アルケニル−シクロペンタンおよびメチルカルボキシ−アルキル−シクロペンタン(ここでアルキルは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ペンテニル、ヘキシル、ヘプチルおよびオクチルから選択される)、
オキソ−アルキルシクロヘキセン、オキソ−メチルシクロヘキセン、オキソ−トリメチルシクロヘキセン、オキソ−エチルシクロヘキセン、オキソ−エチルメチルシクロヘキセン、オキソ−プロピルシクロヘキセン、オキソ−プロピルメチルシクロヘキセン、オキソ−イソプロピルシクロヘキセン、オキソ−イソプロピルメチルシクロヘキセン、オキソ−チオプロピルシクロヘキセン、オキソ−チオプロピルメチルシクロヘキセン、アルキルシクロヘキセン、
メチルシクロヘキセン、トリメチルシクロヘキセン、エチルシクロヘキセン、エチルメチルシクロヘキセン、プロピルシクロヘキセン、プロピルメチルシクロヘキセン、イソプロピルシクロヘキセン、イソプロピルメチルシクロヘキセン、チオプロピルシクロヘキセン、チオプロピルメチルシクロヘキセン、アルキルシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、トリメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、エチルメチルシクロヘキサン、プロピルシクロヘキサン、プロピルメチルシクロヘキサン、イソプロピルシクロヘキサン、イソプロピルメチルシクロヘキサン、チオプロピルシクロヘキサン、チオプロピルメチルシクロヘキサンから選択された、R2−C−R3環残基;
またここで、R2およびR3は一緒に、15までの炭素原子の合計数を有し、R2−C−R3は、16までの炭素原子の合計数を有する、上記の方法を提供する。
他の態様において、R1がC7、C8、C9、C10、C11、C13、C15およびC17アルキルからなる群から選択されたアルキルである、上記の方法を提供する。
他の態様において、R1がC7、C8、C9、C10、C11、C13、C15およびC17アルケニル、C17−8エン(オレイン酸残基)アルケニル、C17−8,11アルカジエニル(リノール酸残基)およびC17−8,11,14−トリエニル(リノレン酸残基)からなる群から選択されたアルケニルである、上記の方法を提供する。
他の態様において、R2がH、メチルおよびエチルからなる群から選択される、上記の方法を提供する。
他の態様において、R3が、C1〜C8直鎖状アルキル、2つまでのアルキル基(ここでアルキル残基が1つまたは2つ以上のさらなるアルキル残基を含んでいてもよい)を含むC1〜C8分枝状アルキル、OおよびSR4(ここでR4はメチルおよびエチルから選択されたアルキル残基である)から選択された1つまたは2つの置換基を含むC1〜C8直鎖状アルキル、C2〜C8直鎖状アルケニル、2個までのNヘテロ原子を含む5員環および6員環(ここで環がメチル、エチル、プロピルおよびイソプロピルから選択された1つまたは2つ以上のアルキル基でさらに置換されていてもよい)から選択された環からなる群から選択される、上記の方法を提供する。
他の態様において、R1が、C7、C9、C11、C13、C15およびC17アルキルからなる群から選択されたアルキルであり、R2が、H、メチルおよびエチルからなる群から選択され、R3が、C1〜C8直鎖状アルキル、1つまたは2つのアルキル基(ここでアルキル残基が1つまたは2つ以上のさらなるアルキル残基を含んでいてもよい)を含むC1〜C8分枝状アルキル、OおよびSR4(ここでR4はメチルおよびエチルから選択されたアルキル残基である)から選択された1つまたは2つの置換基を含むC1〜C8直鎖状アルキル、C2〜C8直鎖状アルケニル、2個までのNヘテロ原子を含む5員環および6員環(ここで環がメチル、エチル、プロピルおよびイソプロピルから選択された1つまたは2つ以上のアルキル基でさらに置換されていてもよい)から選択された環からなる群から選択される、上記の方法を提供する。
式Iで表されるフレーバー前駆体は、以下に示す式Iで表されるアセタール類(R2=Hについて)またはケタール類(R2=任意に置換されたアルキルもしくはアルケニルについて)である。これらは、揮発性フレーバー(芳香)をゆっくりと放出し、これにより化学的に結合したフレーバーを、例えば食品の加工および貯蔵の間に揮発性フレーバー化合物が所望しない程度に過度に放出されることから保護する。該フレーバーは、消費の間に口中に天然に存在する水および酵素の存在下で、ゆっくりと放出される。
本発明において用いるためのフレーバー前駆体を、1つまたは2つ以上のカルボニル基を含むフレーバー化合物をモノグリセリド類(1−アシルグリセリド類および2−アシルグリセリド類)と、酸触媒反応において反応させることにより、生成することができる(以下の反応スキームを比較されたい)。
上方の部分における化合物は、2−アシルグリセリドおよびこの生成物を示し、下方の部分における化合物は、1−アシルグリセリドおよびこの生成物を示す。フレーバー前駆体の生成は、Hの存在下で発生する。スキームの左側から右側への方向を参照。
次に、これらのフレーバー前駆体は、水性酸性条件下に置かれた際に、例えば水の存在下での加熱、例えば調理により、または焼くことにより、および特にフレーバーの放出を加速させる酵素を含む口中で加熱した際に、逆の反応においてフレーバー(R2−CO−R3)をゆっくりと放出する(スキームの右側から左側への方向を比較されたい)。
反応し、後に放出されたフレーバーは、残基R2およびR3並びにカルボニル基(R2−CO−R3)を含む。例えば、R2=水素およびR3=ペンタ−2−エン−1−イルである式Iで表される前駆体は、3−ヘキセナールを放出し、R2=メチルおよびR3=1−オキソブチルである式Iで表される前駆体は、2,3−ヘキサンジオンを放出し、R2=HおよびR3=2−メチルチオエチルである式Iで表される前駆体は、メチオナールを放出する。
モノグリセリド類を、当該分野において十分知られているように、植物および動物供給源を含む天然の供給源から、酵素的または化学的加水分解により調製することができる。数種のモノグリセリド類は、混合物として、または純粋な形態で(抽出したかまたは合成した)商業的に入手できる。例えば、限定せずに、モノグリセリド類の植物供給源には、ヤシ油、脂肪種子、ヒマワリ種子、ナッツ、カカオ豆、ココナツ、ヘーゼルナッツ、ピーナッツおよびさらに多種が含まれる。例えば、限定せずに、モノグリセリド類の動物供給源には、牛乳、バター、肉、鶏肉、牛肉、豚肉、子羊の肉、魚およびさらに多種が含まれる。
天然の供給源から由来するモノグリセリド類の典型的な混合物には、飽和脂肪酸に結合したモノグリセリド類が含まれ、これには、ラウリルモノグリセリド(R1=C11であるC12−形態のFI)、ミリスチルモノグリセリド(R1=C13であるC14−形態のFI)、パルミチルモノグリセリド(R1=C15であるC16−形態のFI)およびステアロイルモノグリセリド(R1=C17であるC18−形態のFI)が含まれる。不飽和脂肪酸を含むモノグリセリド類には、オレイルモノグリセリド、リノリルモノグリセリドおよびアルファ−リノレニルモノグリセリドが含まれる。
ココアバターから由来するモノグリセリド類の典型的な混合物には、パルミチルモノグリセリド(C16)、オレイルモノグリセリド(C18−1、1つの二重結合を有する)およびステアロイルモノグリセリド(C18)が含まれる。
野菜供給源からの一般的に用いられている油であるミグリオール(miglyol)から由来するモノグリセリド類の典型的な混合物には、C8、C10およびC12モノグリセリド類が含まれる。
バターから由来するモノグリセリド類の典型的な混合物には、主にC8、C10、C12、C14、C16、C18飽和モノグリセリド類が含まれる。
食物において用いる際には、モノグリセリド類またはこれらの残基(式I中のR1)は、長時間にわたり部分的に分解され、遊離の脂肪酸を放出し得、これが悪臭を伴う生成物に変化し得る。特定の食品についての特定の前駆体を選択する際には、前記前駆体のR1を、これが分解の際に、例えば選択した食品において所望されない石鹸のようなオフノート(off-note)をもたらすラウリン酸ではなく、所望のフレーバーノートに寄与するカプリル酸を放出するように、選択する。適切なR1の特定の選択は、当業者の実験の範囲内に十分あり、食品および所望のフレーバーノートに依存する。
商業的なモノグリセリド類は、主に1−アシルグリセリド類と種々の量の2−アシルグリセリド類および他のグリセリド類との混合物である。1−アシルグリセリド類は、本明細書中に記載するようにフレーバー化合物と反応する際に、式Iで表され、式中n=1およびm=0であるフレーバー前駆体を生成する。2−アシルグリセリド類は、本明細書中に記載するようにフレーバー化合物と反応する際に、式Iで表され、式中n=0およびm=1であるフレーバー前駆体を生成する。
フレーバーは、ヒト嗅覚系により検出することができる化合物である。官能特性を付与するために、フレーバーは、以下の分子特性を有しなければならない:ある程度の水溶性、十分に高い蒸気圧、低い極性および脂肪に溶解するある程度の能力(親油性)。フレーバー化合物は、294までの分子量を有する(一層大きい化合物は、ヒト嗅覚系を誘発すると知られていない)。
本明細書中に記載した方法に有用なフレーバーは、1または2以上のカルボニル基を含み、本明細書中に記載するようにモノグリセリド類と反応することができる化合物である。これらのフレーバーには、アルデヒド類、ケトン類およびこれらが1または2以上のカルボニル基を含む場合には他のフレーバーの群が含まれるが、これらには限定されない。
有用なフレーバーには、天然の、および人工のフレーバー、並びにフレーバー化合物の混合物を含む天然の供給源からの抽出物、並びにフレーバー化合物自体が含まれる。多数の好適なフレーバーを、例えばBACISデータベース(Boelens Aroma Chemical Information Service)において見出すことができ、これには、Flavor chemicals on the FDA (Food & Drug Administration, USA) & FEMA GRASリスト(FEMA - Flavor and Extracts Manufacturers Association, GRAS -Generally Recognised As Safe)および欧州共同体(EC)登録リストを列挙するFlavor-Base 2004データベース(Leffingwell & Associates, Canton, Georgia, USA)が含まれる。
有用なフレーバー化合物の例には、以下のものが含まれるが、これらには限定されない。(+)−8,9−デヒドロノートカトン(dehydronootkatone);(1R−シスおよびトランス)−2−(1−アセチルチオ−1−メチル)エチル−5−メチルシクロヘキサノン;(E)−2−(2−オクテニル)シクロペンタノン;(E)−5−イソプロポキシ−2−デセナール;(E,E)−3,5−オクタジエン−2−オン;(メチルチオ)アセトン;(RAC)−3−アセチルオキシ−5−メチル−2−ヘキサノン;1−(2,5,5−トリメチル−シクロペンタ−1−エン−1−イル)−3−メチル−2−ブテン−1−オン;1−(3,5,5−トリメチル−1−シクロヘキセニル)−3−メチル−2−ブテン−1−オン;1−(5−メチルフリル−2)−プロパン−1,2−ジオン;1−(メチルチオ)−2−ブタノン;1−(メチルチオ)−3−ペンタノン;1−(メチルチオ)−オクタン−3−オン;1−(p−メトキシフェニル)−2−プロパノン;1,4−ドデカ−6−エノラクトン;1,5,5−トリメチル−8−エチル−G−オキサ−ビシクロ[4.3.0]ノナ−6−エン−3−オン;1,5−[Z]−オクタジエン−3−オン;10−ウンデセナール;12−メチル−トリデカナール;
14−メチル−ペンタデカナール;1−ヒドロキシ−2−ブタノン;1−メルカプト−2−プロパノン;1−メルカプト−3−ペンタノン;1−ペンテン−3−オン;2−(3,3−ジメチルシクロヘキシリデン)−エタナール;2−(メチルチオ)メチル−2−ブテナール;2−(メチルチオメチル)−3−フェニルプロペナール;2,10−ウンデカジエナール;2,3−ジヒドロ−2,3,3−トリメチル−1H−インデン−1−オン;2,4−ジメチル−ヘプタ−4−エン−3−オン;2,4−ペンタジエナール;2,5−ジエチル−4−ヒドロキシ−5−メチル−3(2H)−フラノン;2,5−ジメチル−3(2H)−フラノン;2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−6−ヘプタノン;2,5−ジメチル−テトラヒドロ−3−フラノン;
2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−ピロン;2,6−ジメチル−4−ヘプタノン;2,6−ジメチルビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エン−7−オン;2−アミノ−アセトフェノン;2−ブチル−2−ブテナール;2−エチル−4−メチル−ペンタ−2−エナール;2−ヘプテン−4−オン;2−ヘプチル−ブチロラクトン;2−ヘキセナール;2−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−エタノン;2−ヒドロキシ−2−シクロヘキセン−1−オン;2−ヒドロキシ−3,4,5−トリメチル−2−シクロペンテン−1−オン;2−ヒドロキシ−3,5,5−トリメチル−2−シクロヘキセノン;2−ヒドロキシアセトフェノン;2−イソプロピル−5−カプロラクトン;2−イソプロピル−ジオキソラン−4−オン;2−メトキシ−3,4,5−トリメチル−2−シクロペンテン−1−オン;2−メチル−2−オクテナール;
2−メチル−3−(p−メチルフェニル)プロパナール;2−メチル−8−フェニル−オクタ−2−エン−6−オン;2−メチルシクロヘキサノン;2−メチルヘプタン−3−オン;2−メチルヘキサン−3−オン;2−メチルノナナール;2−メチル−スピロ[5.5]−ウンデカン−1−オン;2−オクテン−4−オン;2−フェニル−3−(2−フリル)プロパ−2−エナール;2−フェニル−4−ペンテナール;2−テトラデセナール;2−トランス−4−シス−7−シス−トリデカトリエナール;3−((2−メチル−3−フリル)チオ)−4−ヘプタノン;3(2)−ヒドロキシ−4−メチル−ヘキサン−2(3)−オン;3−(3−メトキシ−フェニル)−プロパン−2−オン;3−(5−メチル−2−フリル)ブタナール;3(Z),6(Z),9(Z)−ドデカトリエナール;3(Z),6(Z)−ドデカジエナール;3,3−ジエトキシ−2−ブタノン;
3,3−ジメチルシクロヘキサノン;3,4,5,6−テトラヒドロプソイドイオノン;3,4−ジメチルブチロラクトン;3,5−ジメチル−4−チア−ヘプタン−2,6−ジオン;3,6−ジメチル−5,6−ジヒドロ−2(4H)ベンゾフラノン;3,6−ジメチル−2−ヒドロキシ−2−シクロヘキセン−1−オン;3,7−ジメチル−6−オクテン−2−オン;3A,4,5,7A−テトラヒドロ−3,6−ジメチル−2(3H)ベンゾフラノン;3−アセチルオキシ−2−オクタノン;3−アセチルオキシ−2−ペンタノン;3−アセチルスルファニル−2−エチルヘキサナール;3−デカノン;3−エトキシヘキサナール;3−エチル−2−ヒドロキシ−4−メチルシクロペンタ−2−エン−1−オン;3−エチル−4,5,5−トリメチル−2−(5H)−フラノン;3−ヘプチルジヒドロ−5−メチル−2(3H)−フラノン;3−ヘキサノン;
3−ヒドロキシ−2−ペンタノン;3−ヒドロキシ−4,5,5−トリメチル−2−(5H)−フラノン;3−ヒドロキシ−4−メチル−5−ペンチル−2(5H)−フラノン;3−ヒドロキシ−4−メチル−アルファ−ピロン;2−アセチル−4,5−ジメチルチアゾール;2−メチル−3−アセチルピリジン;1−エチル−2−アセチル−ピロール;1−メチル−2−アセチルピロール;2,4−ジメチル−5−アセチルチアゾール;3−アセチル−2,5−ジメチルフラン;1,4−ジメチル−4−アセチル−1−シクロヘキセン;4−アセチル−6−t−ブチル−1,1−ジメチルインダン;4−アセチル−2−メチルピリミジン;アセチル−2−ピラジン;アセチル−2−フラン;アセチル−2−ピロール;アセチル−2−ピリジン;アセチル−2−ジメチル−ピラジン;アセチル−2−チアゾール;アセチル−3ピリジン;アセチル−3−ジメチル−2.5−チオフェン;アセチル−2メチル−5フラン;アセチル−2−チアゾリン−2;アセチル−2メチル−3ピラジン;プロピオニルピラジン;プロピオニル−2−メチル−3−フラン;
2−プロピオニルチアゾール;2−プロピオニルピロール;3−ヒドロキシ−4−フェニル−2−ブタノン;3−ヒドロキシ−5−ヘキシル−4−メチル−2(5H)−フラノン;3−ヒドロキシ−6−ヒドロキシメチル−ピラン−2−オン;3−ヒドロキシメチル−2−オクタノン;3−イソアミル−2,4−ペンタンジオン;3−メルカプト−2−メチルペンタナール;3−メルカプト−2−オクタノン;3−メルカプト−2−ペンタノン;3−メルカプト−4−フェニル−2−ブタノン;3−メルカプト−5−メチル−ヘキサン−2−オン;3−メチルノナ−2(E)−エン−4オン;3−メチル−1−シクロペンタデカノン;3−メチル−2−シクロヘキセン−1−オン;3−メチル−2−シクロペンテン−1−オン;3−メチル−2−ヘプテン−4,5−ジオン;3−メチル−3−(3−メチル−ブタ−2−エニル)−ジヒドロ−フラン−2−オン;3−メチル−4−フェニル−3−ブテン−2−オン;3−メチル−5−プロピル−2−シクロヘキセン−1−オン;3−メチルシクロヘキサノン;3−メチレン−2−オクタノン;
3−メチル−ガンマ−デカラクトン;3−メチルペンタナール;3−メチルチオヘキサナール;3−ノナノン;3−ノネン−2−オン;3−ペンタノン;3−ペンテン−2−オン;3−ペンチル−4,5,5−トリメチル−2−(5H)−フラノン;3−フェニル−4−ペンテナール;3−プロピル−2−シクロペンテン−1−オン;3−プロピリデン−ヘプタン−2−オン;4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)ブタン−2−オン;4−(2,6,6−トリメチル−シクロヘキサ−1,3−ジエニル)−ブタ−3−エン−2−オン;4−(フラン−2−イル)−ブタン−2−オン;4−(メチルチオ)ブタナール;4−(p−トリル)−2−ブタノン;4,4−ジメトキシ−3−ヘキサノン;4,4−ジメチル−1,3−オキサチアン−2−オン;4,8−ジメチル−3,7−ノナジエン−2−オン;4−[(2−フランメチル)チオ]−2−ペンタノン;4−アセトキシ−ヘキサ−4−エン−3−オン;
4−エポキシ−1,1,3−トリメチルシクロヘキサ−5−エン−2−オン;4−エチル−1,3−オキサチアン−2−オン;4−エチル−5−メチル−1,3−オキサチアン−2−オン;4−ヘプチル−3−メチルブチロラクトン;4−ヒドロキシ−2,2,5−トリメチル−3(2H)−フラノン;4−ヒドロキシ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサ−5,5−エン−1−オン;4−ヒドロキシ−4−メチル−5−ヘキセン酸ラクトン;4−ヒドロキシ−4−メチル−シス−7−デカン酸−4−ラクトン;4−メルカプト−4−メチル−ペンタン−2−オン;4−メチル−2−ペンテナール;4−メチル−3−ペンテン−2−オン;4−メチル−4−フルフリルチオ−2−ペンタノン;4−メチル−5−ペンチル−ジヒドロ−2(3H)−フラノン;4−メチルシクロヘキサノン;4−メチルチオ−2−ペンタノン;4−オキソ−ベータダマスコン;4−フェニル−3,5−ジチア−2−ヘキサノン;5アルファ−アンドロスタ−16−エン−3−オン;5,5−ジメチル−2(5H)−フラノン;
5,5−ジメチル−2−メトキシ−シクロヘキサ−2−エノン;5−エチル−2−ヒドロキシ−3,4−ジメチル−2−シクロペンテン−1−オン;5−エチル−2−メトキシ−3,4−ジメチル−2−シクロペンテン−1−オン;5−エチルジヒドロ−5−メチル−2(3H)−フラノン;5−ヒドロキシ−4−オクタノン;5−ヒドロキシ−8−ウンデセン酸D−ラクトン;5−メチル−2−プロピル−(1,3)−ジオキソラン−4−オン;5−メチル−3−(3−メチル−ブタ−2−エニル)−ジヒドロ−フラン−2−オン;5−メチル−3−ヘキセン−2−オン;5−メチル−4−ヘキセン−2,3−ジオン;5−メチル−5−ヘキセン−2−オン;5−ペンチル−アルファ−ピロン;5−p−トルイル−2(3H)−フラノン;6−(1−ペンテニル)−2H−ピラン−2−オン;6−ヘプタ−1−エニル−5,6−ジヒドロ−ピラン−2−オン;6−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタン酸ラクトン;6−メチル−3−ヘプテン−2−オン;6−メチル−ノナ−5−エン−4−オン;
6−メチル−オクタナール;6−プロピル−(1,3)オキサチアン−2−オン;6−ウンデカノン;7−メチル−2,3,4,4A,5,6−ヘキサヒドロ−2−ナフタレノン;7−メチル−6−オクテン−2−オン;7−オクテナール;8−(2,2−ジメチルシクロプロピル)−オクタ−3,5−ジエン−2−オン;8A−メチル−3,4,4A,5,8,8A−ヘキサヒドロ−1(2H)−ナフタレノン;8−メチルノナナール;8−メチル−トリデカ−7−エン−6−オン;8−ノネン−2−オン;8−ノネナール;9−デセナール;アセトン;アセトフェノン;A−P−ジメチルアニサルアセトン;AR−ターメロン(turmerone);ベンゾフェノン;ベンゾイルアセトン;ベンジルジプロピルケトン;ベンジル−アセトン;ベンジリデンアセトン;ベータ−イロン;ビシクロ−イロン;ビシクロン;ビシクロノナラクトン;ブチロ−1,4−ラクトン;カリオフィレン−12−アール;シス,シス−4,7−デカジエン−1−アール;
シス−2−ノネナール;シス−3−ヘキセナール;シス−3−ノネナール;シス−4−ヘプテン−2−オン;シス−4−ヘキセナール;シス−4−ノネナール;シス−5−ノネナール;シス−5−オクテナール;シス−7−ノネナール;シトロネレンラクトン(citronellene lactone);クロナール(clonal);コニャックラクトン(cognac lactone);シクロブトン(cyclobutone);シクロヘプタデカ−9−エン−1−オン;シクロヘキサノン;シクロイオノン;シクロペンタノン;シクロヘプタデカノン;D−1−(2,6,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテン−1−オン;ダマセノン(damascenone);デカナール;デセニルシクロペンタノン;ジベンジルケトン;ジブチル−4,4ガンマブチロラクトン;ジヒドロフィルバートン(dihydro filbertone);ジヒドロ−5−メチル−5−プロピル−2(3H)−フラノン;ジヒドロカルボン;ジヒドロ−デヒドロ−ガンマ−イオノン;
ジヒドロジャスモンラクトン;ジヒドロラベンデルラクトン(dihydrolavendellactone);ジメチルヒドロキノン;ジメチルメトキシフラノン;ジメチル−2,4アセトフェノン;ジメチル−2,6オクタナール;ジメチル−3,6−ベンゾ−2(3H)−フラノン;ドデカ−2−エン−1,5−ラクトン;ドデカ−2−エン−4−オン;ドデカナール;E−デカラクトン;E−ドデカラクトン;エチル−2−ヘプテン−2−アール;エチル−3シクロペンタンジオン;ファルネシルアセトン;フルフリリデンアセトン;ガンマダマスコン;ガンマイオノン;ゲラニルアセトン;ジンガロン(gingerone);ヘプト−3−エン−2−オン;ヘプタナール;ヘキサナール;ヘキセン5オン;ヘキセニルメチルケトン;ヘキシリデンシクロペンタノン;ホモコリロン(homocorylone);ヒドロビシクロン;ヒドロキシ−3(2)−ヘプタン−2(3)−オン;ヒドロキシ−5−デカジエン酸−2,4ラクトン;イソジャスモン;イソロンギホレンケトン(isolongifolene-ketone);イソホロン;ジャスミンラクトン;ラベンデルラクトン;マッソイラクトン(massoia lactone);メロナール(melonal)、ジメチルヘプテナール;メントン;メチオナール;メトキシ−p−フェニル−ペンテン−3−オン、エトン(ethone);メチル2オクタナール;メチル2−ペンテン−1−アール;メチルチオ−メチルチオメチル−2−ペンテナール;メチル−2ウンデカナール;
メチル−2−ブタナール;メチル−2−ペンタ−2−エナール;メチル−2−テトラヒドロ−フラノン;メチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン;メチル−5−ヘプタ−2−エン−4−オン;メチル−6−ヘプタ−3,5−ジエノン;メチルチオ−3−ブタナール;メチルチオ−4−ブタン−2−オン;ミントラクトン(mintlactone);ミルテナール(myrtenal);ネオフォリオン(neofolione);ネオヘスペリジンジヒドロカルコン(neohesperidine dihydrochalcone);ノナナール;ノートカトン;オクタン−2−オン;オクタナール;ペニーロイヤル油(pennyroyal oil)84%プレゴン;ペンタデカノン;ペンタナール;ペンチル2−フリルケトン;
フェニル−2−ブテン−2−アール;フェニル−3−プロパナール;ピペリテノン(piperitenone);ピペロニルアセトン;P−メント−1−エナール;P−メント−1−エン−9−アール;P−メンタン−2−オン;プレナール(prenal);プロパナール;プロピル−イソパラアセトフェノン;RAC−3−ヒドロキシ−5−メチル−2−(5H)−フラノン;ラズベリーケトン;サフラナール(safranal);セージ油27%ツジョン;ソラノン(solanone);スピロ−[6.5]−ドデカン−1−オン;テトラヒドロイロン;テトラヒドロノートカトン;トランス−4−ヘキセナール;トランス−5−ノネナール;トランス−6−デセン−1−アール;トランス−6−ノネナール;トランス−7−メチル−3−オクテン−2−オン;トランス−7−ノネナール;トリデカン−2−オン;トリメチル−3,5,5−ヘキサナール;トリチオアセトン;ウンデカナール;バニリリデンアセトン(vanillylidene acetone);およびベルベノン(verbenone)。
式Iによる有用なフレーバー前駆体は、限定されずに、以下の化合物の以下の群であり、R1、R2、R3およびR2−C−R3環残基は特定に選択される(Nおよびmは、FIにおいて定義したとおりであり、n=1およびm=0またはn=0およびm=1のいずれかである)。
分枝状化合物を示した箇所においては、これらは、1つ、2つまたは多数の分枝を有していてもよい(1つ、2つまたは3つ以上のアルキル基を有する)。
限定せずに、化合物の有用な群は、以下の通りである:
式IによるR1およびR2:
R3が以下の表中に示すように選択される、式Iで表される化合物。
式IによるR1およびR3:
R2がH、メチル、エチル、ブチル、2−ブテニルおよびビニルから選択される、式Iで表される化合物。
式IによるR2およびR3:
R1がC7〜C17アルキル、C7〜C17アルケニル、C7〜C17モノアルケニルおよびC7〜C17アルカジエニルから選択される、式Iで表される化合物。
R1が直鎖状C7〜C17アルキル、直鎖状C7〜C17アルケニル、直鎖状C7〜C17モノアルケニルおよび直鎖状C7〜C17アルカジエニルから選択される、式Iで表される化合物。
R1=C7、C8、C9、C10、C11、C13、C15およびC17アルケニル、C17−8エンアルケニル(オレイン酸残基)、C17−8,11アルカジエニル(リノール酸残基)およびC17−8,11,14−トリエニル(リノレン酸残基)から選択されるアルケニルである、式Iで表される化合物。
R1=C7、C8、C9、C10、C11、C13、C15および直鎖状C17アルケニル、直鎖状C17−8エンアルケニル(オレイン酸残基)、直鎖状C17−8,11アルカジエニル(リノール酸残基)およびC17−8,11,14−トリエニル(リノレン酸残基)から選択される直鎖状アルケニルである、式Iで表される化合物。
R1=ヘプチル、ノニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシル、ヘプタデシルである、式Iで表される化合物。
式IによるR1:
R2が、H、メチル、エチル、2−ブテニルまたはビニルから選択され、R3が以下の表中に示す通りである、式Iで表される化合物。
R2=Hであり、R3が以下の表中に示すように選択される、式Iで表される化合物。
R2=メチルであり、R3が以下の表中に示すように選択される、式Iで表される化合物。
式IによるR2:
R1がC7〜C17アルキル、C7〜C17アルケニル、C7〜C17モノアルケニルおよびC7〜C17アルカジエニルから選択され、R3が以下の表中に示すように選択される、式Iで表される化合物。
R1がヘプチル、ノニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシル、ヘプタデシルから選択され、R3が以下の表中に示すように選択される、式Iで表される化合物。
式IによるR3:
R1がヘプチル、ノニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシルおよびヘプタデシルから選択され、R2がH、メチル、エチル、2−ブテニルおよびビニルから選択される、式Iで表される化合物。
R1、R2およびR3(表)が以下に定義するとおりである化合物:
R1がC7〜C17アルキル、C7〜C17アルケニル、C7〜C17モノアルケニルおよびC7〜C17アルカジエニルから選択され、R2がH、メチル、エチル、ブチル、2−ブテニルまたはビニルから選択され、R3が以下の表中に示すように選択される、式Iで表される化合物。
R1=ヘプチル、ノニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシルおよびヘプタデシルであり、ここでR2がHであり、R3が以下の表中に示すように選択される、式Iで表される化合物。
R1がヘプチル、ノニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシルおよびヘプタデシルから選択され、R2=メチルであり、R3が以下の表中に示すように選択される、式Iで表される化合物。
以下で定義するR1、R2およびR3を有する化合物の群:
R1がヘプチル、ノニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシルおよびヘプタデシルから選択され、R2=メチルであり、R3が1,1−ヒドロキシエチル、1−オキソエチルおよび1−オキソプロピルから選択される、式Iで表される化合物。
R1が直鎖状C7〜C17アルキル、直鎖状C7〜C17アルケニル、分枝状C7〜C17アルキル、分枝状C7〜C17アルケニルから選択され、R2=メチルであり、R3が直鎖状C1〜C15アルキル、直鎖状C1〜C15アルケニル、分枝状C1〜C15アルキルおよび分枝状C1〜C15アルケニルから選択される、式Iで表される化合物。
R2−C−R3環残基を有する化合物の群:
以下の化合物は、式IのR2−C−R3部が、式Iの2個の環の酸素原子に結合した環残基を形成する化合物である。すべての残基について、置換基および二重結合を、R2とR3との間のC原子である1位におけるC原子から開始して、数える(C、以下の構造式を比較されたい)。二重結合は、シスまたはトランス位においてであってもよい。例示のために、以下の構造式は、R2−C−R3が2,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−(2H)−フラノンである、式Iで表される化合物を示す:
R1が上記で定義した通りであり、R2−C−R3が以下の表中に示すように選択される、式Iで表される化合物。
R1がC7〜C17アルキル、C7〜C17アルケニル、C7〜C17モノアルケニル、C7〜C17アルカジエニル、直鎖状C7〜C17アルキル、直鎖状C7〜C17アルケニル、直鎖状C7〜C17モノアルケニル、直鎖状C7〜C17アルカジエニル、分枝状C7〜C17アルキル、分枝状C7〜C17アルケニル、分枝状C7〜C17モノアルケニル、分枝状C7〜C17アルカジエニルから選択され、R2−C−R3が以下の表中に示すように選択される、式Iで表される化合物。
R1がC7〜C17アルキル、C7〜C17アルケニル、C7〜C17モノアルケニル、C7〜C17アルカジエニルから選択され、R2−C−R3が以下の表中に示すように選択される、式Iで表される化合物。
R1がC7、C9、C11、C13、C15またはC17直鎖状アルキルおよびC7、C9、C11、C13、C15またはC17分枝状アルキルから選択される、式Iで表される化合物。
R1がヘプチル、ノニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシルおよびヘプタデシルから選択され、R2−C−R3が以下の表中に示すように選択される、式Iで表される化合物。
以下に、本発明において有用なR2−C−R3を含む式Iで表される化合物のさらなる群を示す:
R2−C−R3置換シクロペンテン残基が2−ヒドロキシ−3−メチルシクロペンタ−2−エン、2−ヒドロキシ−4−メチルシクロペンタ−2−エン、3−エチル−2−ヒドロキシシクロペンタ−2−エン、2−ヒドロキシ−3,4−ジメチルシクロペンタ−2−エン、3−エチル−2−ヒドロキシシクロペンタ−2−エン、4−エチル−2−ヒドロキシ−3−メチルシクロペンタ−2−エンからなる群から選択される、式Iによる化合物。これらの化合物は、ヒドロキシ−アルキル−シクロペンテノン類を放出する。
R2−C−R3チアシクロアルカン環残基が3−チアシクロペンタンである、式Iによる化合物。
R2−C−R3置換オキサシクロペンテン環残基が2−メトキシ−4−オキサ−3,5−ジメチルシクロペンタ−2−エン、2−ヒドロキシ−3,5−ジメチル−4−オキサシクロペンタ−2−エン、5−エチル−2−ヒドロキシ−3−メチル−4−オキサ−ペンタ−2−エン、2,5−ジメチル−3−オキサ−シクロペンタ−4−エンから選択される、式Iによる化合物。
R2−C−R3置換オキサシクロペンタン環残基が2,4−ジメチル−3−オキサ−シクロペンタンおよび2−メチル−3−オキサ−シクロペンタンからなる群から選択される、式Iによる化合物。
R2−C−R3アルキル/アルケニル/アルキルアルケニル置換シクロペンテン環残基が2−((Z)−ペンタ−2−エニル)−3−メチルシクロペンタ−2−エン、2−(−ペンタ−2−エニル)−3−メチルシクロペンタ−2−エンから選択される、式Iによる化合物。
R2−C−R3アルキルカルボキシアルキル/アルキルカルボキシアルケニル−シクロペンタン環残基が3−(メトキシカルボニルメチル)−2−ペンチル−シクロペンタン、3−(メトキシカルボニルメチル)−2(Z)−ペンタ−2−エニル−シクロペンタン、シス3−(メトキシカルボニルメチル)−2(Z)−ペンタ−2−エニル−シクロペンタン、トランス3−(メトキシカルボニルメチル)−2(Z)−ペンタ−2−エニル−シクロペンタンおよび2R3S−シス−3−(メトキシカルボニルメチル)−2(Z)−ペンチル−シクロペンタンから選択される、式Iによる化合物。
R2−C−R3アルキル/チオアルキル置換オキソ−シクロヘキサン/ヘキセン環残基が4−オキソ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサ−2−エン、3,5,5−トリメチルシクロヘキサ−2−エン、4−イソプロピル−シクロヘキサ−2−エン、2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサン、4−イソプロピルシクロヘキサン、2−(2−チオプロパン−2−イル)−5−メチルシクロヘキサンから選択される、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、2,6,6−トリメチル−シクロヘキサ−1,3−ジエニルを含むがこれには限定されないメチル−シクロヘキサジエニルである、式Iによる化合物。あるいはまた、R2は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ブテニル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルから選択され得る。
以下の群の化合物は、アルデヒドフレーバーを放出する前駆体化合物の例の群である:
R2がHであり、R3がフェニル、アルキルフェニルならびに置換基がOHおよびアルコキシから選択される置換フェニルから選択される、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3がメチルフェニル、エチルフェニル、プロピルフェニル、イソプロピルフェニル、ブチルフェニル、イソブチルフェニルおよびペンチルフェニルから選択されるアルキルフェニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3がヒドロキシフェニル、メトキシフェニルおよびエトキシフェニルから選択される置換フェニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3がヒドロキシ−アルコキシフェニル、ヒドロキシメトキシフェニル、アルコキシ−アルキルフェニル、メトキシ−アルキルフェニル、ヒドロキシ−アルキルフェニルおよびヒドロキシメトキシフェニルから選択される二置換フェニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R2−C−R3がフェニル、4−メチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−イソプロピルフェニル、4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニルおよびピペロニルから選択される、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3がフラニル、アルキルフラニル、メチルフラニル、エチルフラニル、プロピルフラニル、イソプロピルフラニル、ブチルフラニル、イソブチルフラニルから選択される、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3がフラン−2−イル、5−メチルフラン−2−イル、3−メチルフラン−2−イル、フラン−3−イル(アセチルNSOから)から選択される、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3がチオフェニル、アルキルチオフェニル、メチルチオフェニル、エチルチオフェニル、ジアルキルチオフェニル、ジメチルチオフェニル、エチルメチルチオフェニルから選択される、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3がチオフェン−2−イル、5−メチルチオフェン−2−イル、5−エチルチオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、2−メチルチオフェン−3−イル、2,5−ジメチルチオフェン−3−イルから選択される。式Iによる化合物。
R2がHであり、R3がフェニルアルキルおよびフェニルアルケニルから選択される、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3がベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニルブチル、フェニルペンチル、フェニルヘキシル、フェニルヘプチル、フェニルオクチル、フェニルノニルから選択されるフェニルアルキルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3がフェニルエテニル、フェニルプロペニル、フェニルブテニル、フェニルペンテニル、フェニルヘキセニル、フェニルヘプテニル、フェニルオクテニル、フェニルノネニルから選択されるフェニルアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が1−フェニルエチル、4−メチル−2−フェニルブタ−2−エニル、(Z)−4−メチル−2−フェニルブタ−2−エニル、5−メチル−2−フェニルペンタ−2−エニル、(Z)−5−メチル−2−フェニルペンタ−2−エニル、ベンジル、2−フェニルプロパ−2−エニル、(Z)−2−フェニルプロパ−2−エニル、1−フェニルビニル、2−フェニルビニルから選択される、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3がアルキルチオアルキル、アルキルチオアルケニル、アルキルジスルファニルアルキル、アルキルジスルファニルアルケニル、メチルチオアルキル、メチル−メチルチオアルキル、メチルチオアルケニル、メチル−メチルチオアルケニル、メチルチオアルキル、メチル−メチルチオアルキル、メチルチオアルケニル、メチル−メチルチオアルケニル、メチルジスルファニルアルキル、メチル−メチルジスルファニルアルキル、メチルジスルファニルアルケニル、メチル−メチルジスルファニルアルケニルから選択される、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が3−(メチルチオ)プロピル、2−(メチルチオ)プロピル、4−(メチルチオ)ブタ−2−エン−2−イル、(Z)−4−(メチルチオ)ブタ−2−エン−2−イル、2−メチル−5−(メチルチオ)ペンタ−2−エン−2−イル、(E)−2−メチル−5−(メチルチオ)ペンタ−2−エン−2−イル、1−((メチル(チオ)メチル)−ブタ−2−エン−2−イル、(Z)−1−((メチル(チオ)メチル)−ブタ−2−エン−2−イル、2−(メチルチオ)エチルおよび2−(2−メチル(ジスルファニル)−プロパ−2−イルから選択される、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が12のC原子の最大数を有し、1つの分枝を有するヒドロキシアルキル、2つの分枝を有するヒドロキシアルキル、多数の分枝を有するヒドロキシアルキル、ヒドロキシジアルキルアルキル、ヒドロキシジメチルアルキル、ヒドロキシジメチルブチル、ヒドロキシジメチルペンチル、ヒドロキシジメチルヘキシル、ヒドロキシジメチルヘプチル、ヒドロキシジメチルオクチル、ヒドロキシジメチルノニルから選択される、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が6−ヒドロキシ−3,6−ジメチルヘプチルから選択される、式Iによる化合物。
あるいはまた、上記の化合物の群は、示したR2(H)の代わりに、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルから選択されるR2を有していてもよい。これらの群の前駆体化合物は、フレーバーアルデヒドの代わりに、フレーバーケトン化合物を放出する。
上記のフレーバーアルデヒド類を放出する前駆体化合物の群、またはフレーバーケトン類を放出する上記の化合物の代替の群について、R1は、上記に示したように選択されるか、またはヘプチル、ノニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシルおよびヘプタデシルから選択される。
アセチルフレーバー化合物を放出する前駆体化合物の群:
以下の群の化合物は、フレーバー化合物をケトンと反応させて式Iで表される化合物のR2−C−R3部を形成することにより生成することができ、ここでCは、ケトン遊離体の前のカルボニルC原子である。これらの前駆体化合物は、対応してアセチルフレーバー化合物を放出する。得られたR3残基を、以下に示す:
R2がメチルであり、R3がピラジニル、アルキルピラジニル、メチルピラジニル、ジメチルピラジニル、トリメチルピラジニル、エチルメチルピラジニル、エチルジメチルピラジニル、エチルピラジニル、ジエチルピラジニル、ジエチルメチルピラジニルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3がピラジニル、3−メチルピラジン−2−イル、6−メチルピラジン−2−イル、2,3−ジメチルピラジン−6−イル、3,5−ジメチルピラジン−2−イル、5−ジメチルピラジン−2−イル、2−エチル−ピラジン−6−イル、5−エチル−3−メチルピラジン−2−イル、2−エチル−5−メチルピラジン−3−イル、2−エチル−5,6−ジメチルピラジン−3−イル、2−エチル−3,5−ジメチルピラジン−6−イル、3−エチル−5−メチルピラジン−2−イル、2−エチル−ピラジン−5−イル、2−エチル−ピラジン−3−イルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3がアルキルピリジニル、メチルピリジニル、ジメチルピリジニル、トリメチルピリジニル、テトラメチルピリジニル、エチルメチルピリジニル、エチルジメチルピリジニルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3がピリジン−2−イル、3−メチルピリジン−2−イル、5−メチルピリジン−2−イル、6−メチルピリジン−2−イル、3−エチルピリジン−2−イル、3,5−ジメチルピリジン−2−イル、5,6−ジメチルピリジン−2−イル、3−エチル−5−メチルピリジン−2−イル、3−エチル−6−メチルピリジン−2−イル、3,5,6−トリメチルピリジン−2−イル、3−エチル−5,6−ジメチルピリジン−2−イル、2−エチル−3,5−ジメチルピリジン−6−イル、ピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−3−イル、5−メチルピリジン−3−イル、6−メチルピリジン−3−イル、2,3−ジメチルピリジン−5−イル、2,6−ジメチルピリジン−3−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−6−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−6−イルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3がオキサゾリル、チアゾリル、ジヒドロ−チアゾリルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3がオキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、オキサゾール−5−イル、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル、4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル、2,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イルから選択される、式Iによる化合物。
R2がエチルであり、R3がオキサゾリル、チアゾリル、ジヒドロ−チアゾリルから選択される、式Iによる化合物。
R2がエチルであり、R3がチアゾール−2−イル、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、オキサゾール−5−イル、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル、4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル、2,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3がピロリルおよびジヒドロピロリルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が1H−ピロール−2−イル、1H−ピロール−3−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル、2,3−ジヒドロ−1H−ピロール−5−イルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3がチオアルキル、チオメチル、チオエチル、チオプロピル、チオブチル、チオペンチル、チオメチルエチル、チオメチルプロピル、チオメチルブチル、アルキル(メチルチオ)アルキル、メチル(メチルチオ)アルキル、メチル(メチルチオ)エチル、メチル(メチルチオ)プロピル、メチル(メチルチオ)ブチルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が1−チオプロピル、2−チオプロピル、3−チオプロピル、チオメチル、2−チオ−2−メチルプロピル、2−メチル−2−(メチルチオ)プロピルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が、OH、OおよびSHの1つまたは2つ以上で任意に置換された、メチル、エチル、プロピル、ブチルおよびペンチルを含むフラニル置換直鎖状または分枝状アルキル;直鎖状または分枝状フラニル置換アルキルチオアルキルおよびフラニル置換メチルチオアルキルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が1−((フラン−2−イル)メチルチオ)−1−ヒドロキシエチルおよび2−((フラン−2−イル)メチルチオ)−2−メチルプロピルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が、OおよびOHの1つまたは2つ以上で置換された直鎖状または分枝状置換アルキル、OおよびOHの1つまたは2つ以上で置換され、ここでアルキルがエチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルおよびオクチルから選択される、直鎖状または分枝状置換アルキル、直鎖状または分枝状(アルコキシカルボニル)アルキル、アルキルがエチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルおよびオクチルから選択される、直鎖状または分枝状(アルコキシカルボニル)アルキルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が1−オキソペンチル、1−オキソブチル、1−オキソプロピル、3−オキソ−オクタ−2−イル、2−(エトキシカルボニル)エチルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3がアルキルフェニル、フェニルアルキル、C9アリールアルキル、C10アリールアルキル、フェニルアルケニル、C9アリールアルケニル、C10アリールアルケニル、メトキシフェニル、メトキシフェニルアルキル、メトキシフェニルアルケニル、ヒドロキシフェニルアルキル、ヒドロキシフェニルアルケニル、ヒドロキシフェニルアルキルから選択される、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が4−メチルフェニル、2−フェニルエテニル、4−メトキシフェニル、2−(4−メトキシフェニル)エチル、2−(4−ヒドロキシフェニル)エチルおよびベンゾイルから選択される、式Iによる化合物。
あるいはまた、上記の化合物の群は、示したR2(メチル)の代わりに、H(この場合において、前駆体のR2−C−R3残基を形成する、反応するフレーバー化合物/遊離体および放出されるフレーバー化合物は、アルデヒドである)、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ペンチル、デシルから選択されるR2を有していてもよい。
上記のフレーバーアセチル類を放出する前駆体化合物の群について、R1は、上記に示したように選択されるか、またはヘプチル、ノニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシルおよびヘプタデシルから選択される。
以下の群の化合物は、アルキルアルデヒドおよびアルケニルアルデヒドフレーバーを放出する:
R2がHであり、R3がメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシルから選択される、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3がイソプロピル、メチルブチル、メチルペンチル、メチルヘキシル、メチルヘプチル、メチルオクチル、メチルノニル、メチルデシル、メチルウンデシル、メチルドデシル、メチルトリデシルから選択される1つの分枝を有するアルキルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が11−メチル−ドデシルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が1−メチル−プロピルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が2−メチル−プロピルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニルから選択される、1つの二重結合を有するアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、プロパ−1−エニル、ブタ−1−エニル、ブテン−2−イル、ブタ−3−エニル、ペンタ−1−エニル、ペンタ−2−エニル、ペンタ−3−エニル、ヘキサ−1−エニル、ヘキサ−3−エニル、ヘプタ−1−エニル、オクタ−1−エニル、オクタ−5−エニル、ノナ−1−エニル、ノナ−3−エニル、ノナ−8−エニル、デカ−1−エニル、デカ−8−エニル、デカ−9−エニル、ウンデカ−1−エニル、ドデカ−1−エニル、トリデカ−1−エニルから選択される、1つの二重結合を有するアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、ペンタ−1,3−ジエニル、ヘキサ−1,3−ジエニル、ヘプタ−1,3−ジエニル、オクタ−1,3−ジエニル、オクタ−1,5−ジエニル、ノナ−1,3−ジエニル、デカ−1,3−ジエニル、ウンデカ−1,3−ジエニル、ドデカ−1,3−ジエニル、トリデカ−1,3−ジエニル、オクタ−1,5−ジエニルから選択される、2つの二重結合を有するアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、多数の二重結合を有するアルケニルおよび3つの二重結合を有するアルケニルから選択されるアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が3つの二重結合を有するアルケニルであるオクタトリエニル、ノナトリエニル、デカトリエニル、ウンデカトリエニル、ドデカトリエニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、オクタ−1,3,5−トリエニル、ノナ−1,3,5−トリエニル、デカ−1,3,5−トリエニル、ウンデカ−1,3,5−トリエニル、ドデカ1,3,5−トリエニルから選択される、3つの二重結合を有するアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、1つ、2つまたは3つ以上のメチル基で置換されたアルキルまたはアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、1−メチル−メチル、1−メチル−エチル、1−メチル−プロピル、1−メチル−ブチル、1−メチル−ペンチル、1−メチル−ヘキシル、1−メチル−ヘプチル、1−メチル−オクチル、1−メチル−ノニルを含むがこれらには限定されない、メチル基を有するアルキルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、2−メチル−プロパ−2−エニル、3−メチルブタ−1−エニルを含むがこれらには限定されない、メチル基を有するアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、3,6−ジメチルヘプチルを含むがこれには限定されない、2つのメチル基を有するアルキルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、3,6−ジメチルヘプタ−1,5−ジエニルを含むがこれには限定されない、2つの二重結合および2つのメチル基を有するアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、3,6−ジメチルヘプタ−5−エニルを含むがこれには限定されない、二重結合および2つのメチル基を有するアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、1つまたは2つのエチル基で置換された分枝状アルキルまたはアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、1−エチル−プロピルを含むがこれには限定されない、1つのエチル基で置換されたアルキルである、式Iによる化合物。
R2がHであり、R3が、2、6−ジメチルヘプタ−3−エン−3−イルを含むがこれには限定されない、1つまたは2つ以上のメチル基で置換されたアルカ−3−イルまたはアルケン−3−イルである、式Iによる化合物。
上記のアルキルおよびアルケニルR3残基には、アルカ−1−イル、アルカ−1−エニル、アルカ−2−イル、アルカ−2−エニル、アルカ−3−イル、アルカ−3−エニル、アルカ−4−イルおよびアルカ−4−エニル残基が含まれるが、これらには限定されない。
R2がHであり、R3がペンタ−2−エン−2−イルである、式Iによる化合物。
R3=アルキルまたはアルケニルである化合物の上記の群の代替として、示したR2(H)の代わりにR2は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ペンチル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシルから選択されていてもよく;さらなる代替として、R2は、H、メチル、エチル、ブチル、2−ブテニルまたはビニルから選択されてもよい。上記の化合物について、R1は、上記に示したように選択されるか、またはヘプチル、ノニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシルおよびヘプタデシルから選択される。
R3がアルケニルである化合物の上記の群について、二重結合は、シスまたはトランス位にあってもよい。
以下の群の前駆体化合物は、アルキルケトンまたはアルケニルケトンフレーバーを放出する:
R2がメチルであり、R3がエチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシルから選択されたアルキルである、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3がエテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニルから選択されるアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が、プロパ−1−エニル、ブタ−1−エニル、ペンタ−1−エニル、ヘキサ−1−エニル、ヘプタ−1−エニルから選択されるアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が、メチルエテニル、メチルプロペニル、メチルブテニル、メチルペンテニル、メチルヘキセニル、メチルヘプテニル、メチルオクテニル、メチルノネニル、メチルデセニル、メチルウンデセニル、メチルドデセニル、メチルトリデセニルから選択されるメチルアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が、4−メチル−ペンタ−3−エニル、4−メチル−ペンタ−1,3−ジエニルを含むがこれらには限定されない上記のメチルアルケニルである、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が、ブタジエニル、ペンタジエニル、ヘキサジエニル、ヘプタジエニル、オクタジエニル、ノナジエニル、デカジエニル、ウンデカジエニル、ドデカジエニル、トリデカジエニル、テトラデカジエニル、ペンタデカジエニルから選択されるアルカジエニルである、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が、ペンタ−1,3−ジエニル、ヘキサ−1,3−ジエニル、ヘプタ−1,3−ジエニル、オクタ−1,3−ジエニルから選択されるアルカジエニルである、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が、ヒドロキシ−エチル、ヒドロキシ−プロピル、ヒドロキシ−ブチル、ヒドロキシ−ペンチル、ヒドロキシ−ヘキシル、ヒドロキシ−ヘプチル、1−ヒドロキシ−エチル、1−ヒドロキシ−プロピル、1−ヒドロキシ−ブチル、1−ヒドロキシ−ペンチル、1−ヒドロキシ−ヘキシル、1−ヒドロキシヘプチルを含むがこれらには限定されないヒドロキシ−アルキルである、式Iによる化合物。
R2がメチルであり、R3が、オキソ−エチル、オキソ−プロピル、オキソ−ブチル、オキソ−ペンチル、オキソ−ヘキシル、オキソ−ヘプチル、1−オキソ−エチル、1−オキソ−プロピル、1−オキソ−ブチル、1−オキソ−ペンチル、1−オキソ−ヘキシル、1−オキソヘプチルを含むがこれらには限定されないオキソ−アルキルである、式Iによる化合物。
R3が任意に置換されているアルキルまたはアルケニルである上記の群の化合物の代替として、示したR2(メチル)の代わりに、R2を、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ペンチル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシルから選択してもよく;さらに代替的に、R2を、H、メチル、エチル、ブチル、2−ブテニルまたはビニルから選択してもよい。
R2がエチルであり、R3がエチル、プロピル、プロパ−1−エニル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルから選択される、式Iによる化合物。
R2が2−ブチルであり、R3がプロパ−1−エニルである、式Iによる化合物。
R2がビニルであり、R3がエチル、プロピル、プロパ−1−エニル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルから選択される、式Iによる化合物。
R3が任意に置換されたアルキルまたはアルケニルである化合物の上記の群について、R1は、上記で示したように選択されるか、またはヘプチル、ノニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシルおよびヘプタデシルから選択される。
R3が任意に置換されたアルケニルである化合物の上記の群について、二重結合は、シスまたはトランス位にあってもよい。
有用なフレーバー前駆体化合物の数種の例を、以下の表2に示し、さらなる例の化合物を、以下の例中に見出すことができる:
式Iで表されるアルキル残基には、限定されずに、メチル(C1)、エチル(C2)、プロピルおよび/またはイソプロピル(C3)、ブチルおよび/またはイソブチル(C4)、ペンチルおよび/またはイソペンチル(C5)、ヘキシルおよび/またはイソヘキシル(C6)、ヘプチルおよび/またはイソヘプチル(C7)、オクチルおよび/またはイソオクチル(C8)、ノニルおよび/またはイソノニル(C9)、デシルおよび/またはイソデシル(C10)、ウンデシルおよび/またはイソウンデシル(C11)、ドデシルおよび/またはイソドデシル(C12)、トリデシルおよび/またはイソトリデシル(C13)、テトラデシルおよび/またはイソテトラデシル(C14)、ペンタデシルおよび/またはイソペンタデシル(C15)、ヘキサデシルおよび/またはイソヘキサデシル(C16)、ヘプタデシルおよび/またはイソヘプタデシル(C17)、オクタデシルおよび/またはイソオクタデシル(C18)が含まれる。
アルケニル残基には、限定されずに、エテニル(C2)、プロペニルおよび/またはイソプロペニル(C3)、ブテニルおよび/またはイソブテニル(C4)、ペンテニルおよび/またはイソペンテニル(C5)、ヘキセニルおよび/またはイソヘキセニル(C6)、ヘプテニルおよび/またはイソヘプテニル(C7)、オクテニルおよび/またはイソオクテニル(C8)、ノネニルおよび/またはイソノネニル(C9)、デセニルおよび/またはイソデセニル(C10)、ウンデセニルおよび/またはイソウンデセニル(C11)、ドデセニルおよび/またはイソドデセニル(C12)、トリデセニルおよび/またはイソトリデセニル(C13)、テトラデセニルおよび/またはイソテトラデセニル(C14)、ペンタデセニルおよび/またはイソペンタデセニル(C15)が含まれる。
フレーバー前駆体を、食品に直接加えることができるか、または食品に加えるべきフレーバー組成物として提供することができる。
本明細書中で用いる用語「食品」には、すべての食品、例えば限定されずに、穀物製品、米製品、タピオカ製品、サゴ製品、パン類製造販売業者の製品、ビスケット製品、ペストリー製品、パン製品、菓子製品、デザート製品、ガム、チューインガム、チョコレート、アイス、蜂蜜製品、糖蜜製品、酵母製品、ベーキングパウダー、食塩および香辛料製品、良好なフレーバーを呈する製品、マスタード製品、食用酢製品、ソース(調味料)、タバコ製品、シガー、シガレット、加工食品、調理した果物および野菜製品、肉および肉製品、ゼリー、ジャム、果実ソース、卵製品、牛乳および乳製品、チーズ製品、バターおよびバター代用製品、牛乳代用製品、大豆製品、食用油脂製品、医薬、飲料、アルコール飲料、ビール、清涼飲料、ミネラルウォーターおよび空気を含有させた水並びに他のノンアルコール飲料、果実飲料、果汁、コーヒー、人工コーヒー、茶、再構成を必要とする形態を含むココア、食用エキス、植物エキス、肉エキス、調味料、甘味料、栄養補給食品、ゼラチン、薬用および非薬用ガム、錠剤、トローチ剤、ドロップ、エマルジョン、エリキシル剤、シロップおよび飲料を製造するための他の調整品が含まれる。
フレーバー組成物は、十分知られている食物添加物、例えば限定されずに溶媒、結合剤、希釈剤、崩壊剤、潤滑剤、フレーバー添加剤、着色剤、保存剤、酸化防止剤、乳化剤、安定剤、フレーバー増強剤、甘味剤、アンチケーキング剤などを含んでいてもよい。
フレーバーまたは香料化合物のためのこのような担体または希釈剤の例は、例えば、Perfume and Flavor Materials of Natural Origin, S. Arctander編、Elizabeth, N.J., 1960中;"Perfume and Flavor Chemicals", S. Arctander編、Vol. I & II, Allured Publishing Corporation, Carol Stream, USA, 1994中;“Flavourings”, E. Ziegler and H. Ziegler(編)、Wiley-VCH Weinheim, 1998および“CTFA Cosmetic Ingredient Handbook”, J.M. Nikitakis(編)、第1版、The Cosmetic, Toiletry and Fragrance Association, Inc., Washington, 1988中に見出され得る。
フレーバー組成物を、すべての好適な形態で、例えば液体として、ペーストとして、または担体/粒子上に結合したかもしくはコーティングされた被包された形態で、または粉末として、加えてもよい。
ここで、本発明を例証する役割を果たす一連の非限定的例を続ける。

他に述べない限り、示したすべての%は、wt/wtである。
例1
グリセリン−モノデカノエートからの前駆体化合物の調製および口中での熱加水分解または酵素/酸触媒による芳香化合物の放出
前駆体を、以下のようにして調製する。1gのグリセリン−モノデカノエート(CAS 2277−23−8または1−モノカプリン(Monocaprin)としても知られており、Indofineから商業的に入手できる)および適量(他に述べない限り500mg)の芳香化合物を、触媒として微量の濃HClを含む20mlのヘキサンに、ディーン・スタークトラップ中で溶解し、水の生成が停止するまで約2時間沸騰させる。混合物に、0.5mlの飽和ブライン溶液を加え、混合物を振盪する。有機相(ヘキサン)を分離し、少量の硫酸マグネシウムで乾燥する。ヘキサンを、真空下で蒸留して除去する。得られた前駆体物質をさらに真空蒸留により精製し、クロマトグラフィーによりさらに精製してもよい。
前駆体を水中で沸騰させた際に、強力な芳香(加水分解される反応した芳香化合物の芳香)が放出される。
水性5%砂糖溶液または0.3%食塩溶液中の前駆体(1〜10ppm)を室温で味見した際に、用いた芳香化合物に相当する芳香をゆっくりと発生する弱い淡泊な芳香が、知覚される。
例2
デカン酸(2−((Z)−ペンタ−2−エニル)−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル
前駆体は、n=1、m=0、R1=ノニル、R2=H、R3=2−ペンテニルである式Iで表される化合物であり、シス3−ヘキセナールを放出することができる。
前駆体を、グリセリン−モノデカノエートおよびシス3−ヘキセナールを用いて、例1に記載したように調製する。精製した前駆体は、弱いグリーン臭気を有するペーストである。
前駆体を水中で沸騰させた際に、強力なフレッシュ、グリーン、草またはリンゴ様芳香(シス3−ヘキセナールの芳香)が放出される。
水性5%砂糖溶液中の前駆体(1ppm)を室温で味見した際に、フレッシュグリーン芳香をゆっくりと発生する弱い淡泊な芳香が、知覚される。
例3
デカン酸(2−ブチリル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル
前駆体は、n=1、m=0、R1=ノニル、R2=メチル、R3=ブチロイルである式Iで表される化合物であり、2,3−ヘキサンジオンを放出することができる。
前駆体を、グリセリン−モノデカノエートおよび2,3−ヘキサンジオンを用いて、例1に記載したように調製する。精製した前駆体は、弱いバター様臭気を有する透明な黄色のペーストである。
前駆体を水中で沸騰させた際に、フレッシュ、バター様、クリーム様、フルーツ様芳香(2,3−ヘキサンジオンの芳香)が放出される。
水性5%砂糖溶液中の前駆体(1ppm)を室温で味見した際に、クリーム様、フルーツ様芳香をゆっくりと発生する弱い淡泊な芳香が、知覚される。
例4
オクタン酸(2−(2−(メチルチオ)エチル)−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル
前駆体化合物は、n=1、m=0、R1=ヘプチル、R2=H、R3=2−メチルチオエチルである式Iで表される化合物であり、メチオナールを放出することができる。
前駆体を、グリセリン−モノオクタノエートおよびメチオナールを用いて、例1に記載したように調製する。精製した前駆体は、硫黄様臭気を有する透明な帯黄色のペーストである。
前駆体を水中で沸騰させた際に、強力な硫黄様、ジャガイモ、調理したトマト芳香(メチオナールの芳香)が放出される。
水性0.3%食塩溶液中の前駆体を室温で味見した際に、新鮮な調理したジャガイモおよびトマトの印象をゆっくりと発生する弱い淡泊な芳香が、知覚される。
例5
オレイン酸(2−メチル−2−(ピラジン−2−イル)−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル
前駆体化合物は、n=1、m=0、R1=ヘプタデカ−8−エニル、R2=メチル、R3=ピラジニルである式Iで表される化合物であり、アセチルピラジンを放出することができる。
前駆体を、グリセリン−モノオレエートおよびアセチルピラジンを用いて、例1に記載したように調製する。精製した前駆体は、弱いナッツ様のローストした臭気を有するクリーム状ペーストである。
前駆体を水中で沸騰させた際に、ナッツ様のローストした芳香(アセチルピラジンの芳香)が放出される。
水性5%砂糖溶液中の前駆体(10ppm)を室温で味見した際に、ローストしたパンの外皮の芳香をゆっくりと発生する弱い淡泊な芳香が、知覚される。
例6
ステアリン酸(2−メチル−2−(3−メチルピリジン−2−イル)−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル
前駆体化合物は、n=1、m=0、R1=ヘプタデシル、R2=メチル、R3=3−メチルピリジン−2−イルである式Iで表される化合物であり、2−アセチル−3−メチルピリジンを放出することができる。
前駆体を、グリセリン−モノステアレートおよび2−アセチル−3−メチルピリジンを用いて、例1に記載したように調製する。精製した前駆体は、弱いナッツ様のローストした臭気を有するクリーム状ペーストである。
前駆体を水中で沸騰させた際に、ナッツ様のローストした芳香(2−アセチル−3−メチルピリジンの芳香)が放出される。
水性5%砂糖溶液中の前駆体(1ppm)を室温で味見した際に、ローストしたナッツ様芳香をゆっくりと発生する弱い淡泊な芳香が、知覚される。
例7
デカン酸(2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル
前駆体化合物は、n=1、m=0、R1=ノニル、R2=H、R3=メチルである式Iで表される化合物であり、これは、アセトアルデヒドを放出することができる。
前駆体を、グリセリン−モノデカノエートを用いて、以下の改変を施して例1に記載したように調製する:
5gの冷(約10℃)アセトアルデヒド(CAS 75−07−0、供給者:Aldrich)を、5gのグリセリンモノデカノエートおよび触媒としての微量の濃HClを含む20mlの冷ヘキサン(約10℃)に、加圧反応容器中で溶解し、約2時間加熱する。精製した前駆体は、弱い特異な臭気を有するペーストである。
前駆体を水中で沸騰させた際に、新鮮な果汁様、水様の芳香(アセトアルデヒドの芳香)が放出される。
水性20ppm砂糖溶液中の前駆体を室温で味見した際に、新鮮な果汁様、水様の芳香をゆっくりと発生する弱い淡泊な芳香が、知覚される。
例8
デカ−9−エン酸(2−アセチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル
前駆体化合物は、n=1、m=0、R1=8−ノネニル、R2=メチル、R3=アセチルである式Iで表される化合物であり、これは、ジアセチルを放出することができる。
前駆体を、1−グリセリンデカ−9−エノエートおよびジアセチルを用いて、以下の改変を施して例1に記載したように調製する:1gのグリセリン−モノデカノエートを、以下に記載するように合成した、1gの1−グリセリンデカ−9−エノエートに交換し、例1に記載したように、500mgのジアセチル(CAS 431−03−8、Aldrich)と反応させる。精製した前駆体は、弱いバター様臭気を有する帯黄色ペーストである。
前駆体を水中で沸騰させた際に、フレッシュ、バター様、クリーム様、フルーツ様芳香(ジアセチルの芳香)が放出される。
水性5%砂糖溶液中の前駆体(1ppm)を室温で味見した際に、フレッシュ、バター様、クリーム様、フルーツ様芳香をゆっくりと発生する弱い淡泊な芳香が、知覚される。
1−グリセリンデカ−9−エノエートの合成:
10gの9−デセン酸(CAS 14436−32−9、Bedoukian)、10gのグリシドール(CAS 556−52−5、Aldrich)および100mgのアンバーリスト(Amberlyst)A−26(OH)(Aldrich)を、還流下で200mlのヘキサンと共に、還流冷却器およびマグネチックスターラーを備えた丸底フラスコ中で24時間沸騰させる。溶液を濾過し、揮発性物質を真空下で蒸留して除去する。生成した1−グリセリンデカ−9−エノエートを、これ自体で、またはさらにクロマトグラフィーにより精製して用いることができる。
例9
オクタン酸(2−ヘプチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル
前駆体化合物は、n=1、m=0、R1=ヘプチル、R2=メチル、R3=ヘプチル(C7飽和)である式Iで表される化合物であり、これは2−ノナノンを放出することができる。
化合物を、グリセリン−モノオクタノエートおよび2−ノナノンを用いて、以下の改変を施して例1に記載したように調製する:1gのグリセリン−モノオクタノエート(CAS 502−54−5、1−モノカプリリンとしても知られており、Indofineから商業的に入手できる)および500mgの2−ノナノン(CAS 821−55−6、Aldrich)を、20mlのヘキサンに溶解する。
得られた前駆体物質をさらにクロマトグラフィーにより精製してもよい。精製した前駆体は、弱いケトン様芳香を有する帯白色ペーストである。
前駆体を水中で沸騰させた際に、フレッシュ、ブルーチーズ、クリーム様、フルーツ様芳香(2−ノナノンの芳香)が放出される。
水性5%砂糖溶液中の前駆体(1ppm)を室温で味見した際に、フレッシュ、ブルーチーズ、クリーム様、フルーツ様芳香をゆっくりと発生する弱い淡泊な芳香が、知覚される。
例10
オクタン酸(2−イソブチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル
前駆体化合物は、n=1、m=0、R1=ヘプチル、R2=H、R3=2−メチルプロピルである式Iで表される化合物であり、これはイソバレルアルデヒドを放出することができる。
化合物を、グリセリン−モノオクタノエートおよびイソバレルアルデヒドを用いて、以下の改変を施して例1に記載したように調製する:1gのグリセリン−モノオクタノエート(CAS 502−54−5、1−モノカプリリンとしても知られており、Indofineから商業的に入手できる)および500mgのイソバレルアルデヒド(CAS 590−86−3、Aldrich)を、20mlのヘキサンに溶解する。精製した前駆体は、弱いアルデヒド様芳香を有する帯白色ペーストである。
前駆体を水中で沸騰させた際に、フレッシュ、ココア芳香(イソバレルアルデヒドの芳香)が放出される。
水性5%砂糖溶液中の前駆体(1ppm)を室温で味見した際に、ココア芳香をゆっくりと発生する弱い淡泊な芳香が、知覚される。
例11
ラウリン酸(2−イソブチル−1,3−ジオキサン−5−イル)
前駆体化合物は、n=0、m=1、R1=ウンデシル、R2=H、R3=2−メチルプロピルである式Iで表される化合物であり、これはイソバレルアルデヒドを放出することができる。
化合物を、グリセリン−2−モノドデカノエートおよびイソバレルアルデヒドを用いて、以下の改変を施して例1に記載したように調製する:1gのグリセリン−2−モノドデカノエート(CAS 1678−45−1、2−モノラウリン(Monolaurin)としても知られており、Indofineから商業的に入手できる)および500mgのイソバレルアルデヒド(CAS 590−86−3、供給者:Aldrich)を、20mlのヘキサンに溶解する。精製した前駆体は、弱いアルデヒド様芳香を有する帯白色ペーストである。
前駆体を水中で沸騰させた際に、フレッシュ、ココア芳香(イソバレルアルデヒドの芳香)が放出される。
水性5%砂糖溶液中の前駆体(1ppm)を室温で味見した際に、ココア芳香をゆっくりと発生する弱い淡泊な芳香が、知覚される。
例12
ココアフレーバー前駆体
ココア−モノグリセリドの調製:
ココアバターから由来するモノグリセリド類の混合物を、100mgの濃HClにより触媒して、60gのココアバターを20gのグリセリンと共に丸底フラスコ中で100℃にて20時間撹拌することにより、調製する。
トップノートについて、1.0gのイソバレルアルデヒド、5.0gの2−メチルブチルアルデヒドおよび1.0gのフェニルアセトアルデヒドを、一緒に混合する。
トップ芳香について、1gのトップノートを、99gのミグリオール(Migliol)(植物油)と混合する。トップ芳香は、極めて強力な新鮮なココア芳香を有する。
前駆体の調製:
1gのトップノートを、20gのココア−モノグリセリドと混合し、還流冷却器を備えた丸底フラスコ中で10時間加熱して、前駆体を生成する。得られた冷却された前駆体混合物は、弱いココア芳香を有する。
牛乳飲料中の前駆体とトップ芳香との比較:
トップ芳香:牛乳飲料粉末は、0.1%(wt/wt)のトップ芳香でフレーバーが付与されている。
前駆体混合物:牛乳飲料粉末は、0.1%(wt/wt)の前駆体混合物でフレーバーが付与されている。
新たに調製した牛乳飲料粉末から、高温の牛乳飲料を調製し、官能的に評価する。トップ芳香でフレーバーが付与された牛乳飲料は、強力な刺激性のココア芳香を有し、一方前駆体混合物でフレーバーが付与された牛乳飲料は、比較的弱い均衡を有するココア芳香を有する。
飲料粉末を室温で2ヶ月貯蔵した後、粉末を高温牛乳に加え、2分間撹拌することにより、官能評価を行う。トップ芳香牛乳飲料は、淡泊であり、この初期のココア芳香を完全に損失した。前駆体混合物牛乳飲料は、良好な均衡を有するココア芳香を示し、良好な口当たり(mouthfeel)を有する。
例13
リンゴフレーバー前駆体
リンゴ−モノグリセリドの調製:
25gのトリアセチン、25gのミグリオール、20gのグリセリン、25gの2−メチル酪酸および100mgの濃HClを、蒸留ヘッドを備えた丸底フラスコ中で、110℃にて6時間撹拌する。生成した水を、蒸留して除去する。生成した生成物を、さらに精製せずに用いる。
トップノートについて、5.0gのヘキサナールおよび5.0gの2−ヘキセナールを、一緒に混合する。
トップ芳香について、1gのトップノートを、99gのミグリオール(植物油)と混合する。この得られたトップ芳香は、極めて強力な新鮮なリンゴ芳香を有する。
前駆体の調製:
1gのトップノートを、20gのリンゴ−モノグリセリドと混合し、還流冷却器を備えた丸底フラスコ中で8時間加熱して、前駆体を生成する。得られた冷却した混合物は、弱いリンゴ芳香を有する。
ビスケットにおける前駆体とトップ芳香との比較:
ビスケットショートニング含有生地を、以下のようにして調製する:
成分2〜6を、混合ボール中で予め配合し、低速で混合し、次に中速で約3分間さらに混合する。低速にて、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウムおよび0.2%(wt/wt)のトップ芳香または0.1%(wt/wt)の前駆体の予め溶解した溶液を加え;次に残りの水を加え、1分間混合する。混合を、中速で約3分間継続して、均一な混合物を形成する。小麦粉を低速で加えて、生地を得る。生地を、4mmの厚さのシートに形成し、スタンプカッターを用いてビスケットの形状に切断する。ビスケットを、200℃の温度にて約8〜10分間ワイヤートレー上で焼く。
焼くプロセスの間、ベーキングオーブンからの強力なリンゴ芳香が、トップ芳香ビスケットから観察され、一方前駆体ビスケットは、焼く間に比較的弱い芳香を発生する。フレッシュなビスケットの官能的な評価の際に、前駆体ビスケットは、トップ芳香ビスケットよりも弱い芳香を有する。
室温で2ヶ月貯蔵した後、比較の官能評価を行う。トップ芳香ビスケットは、淡泊であり、これらの初期のリンゴ芳香を完全に損失していた。前駆体ビスケットは、良好であり、均衡を有するフルーツ様リンゴ芳香を示す。
例14
ジャガイモフレーバー前駆体
ジャガイモ−モノグリセリドの調製:
ピーナッツ油から由来するモノグリセリド類の混合物を、60gのピーナッツ油を20gのグリセリン、1gのメチオニンと共に、100mgの濃HClにより触媒して丸底フラスコ中で100℃にて20時間撹拌することにより、調製する。
トップノートについて、0.05gのメチオナール、1.0gの2−メチル−2−(メチルジチオ)プロパナール(FEMA3866)および0.1gの3−メチルチオブタナール(FEMA3374)を、混合する。
トップ芳香について、1gのトップノートを99gのピーナッツ油と混合する。トップ芳香は、極めて強力なジャガイモ芳香を有する。
前駆体の調製:
1gのトップノートを、20gのジャガイモ−モノグリセリドと混合し、還流冷却器を備えた丸底フラスコ中で10時間加熱して、前駆体を生成する。得られた冷却した混合物は、弱いジャガイモ芳香を有する。
ジャガイモフレーク/マッシュポテトにおける前駆体とトップ芳香との比較:
ジャガイモフレークに、0.1%(wt/wt)のトップ芳香または前駆体でフレーバーを付与し、官能的に評価する。トップ芳香フレーク(調理/加熱していない)は、前駆体よりも強力なジャガイモ芳香を有する。
フレーバーを付与したフレークを室温で2ヶ月貯蔵した後、比較の官能評価を行う。試料を、水中で調理してマッシュポテトとし、比較する。トップ芳香試料は、淡泊であり、この初期のジャガイモ芳香を完全に損失しており、デンプン様、水様の芳香を示す。前駆体試料は、良好であり、均衡を有するジャガイモ芳香を示す。
例15
チーズフレーバー前駆体
チーズ−モノグリセリドの調製:
25gのミグリオール、25gのトリプロピオニン、20gのグリセリン、25gの酪酸および100mgの濃HClの混合物を、蒸留ヘッドを備えた丸底フラスコ中で、110℃にて6時間撹拌する。生成した水を、蒸留して除去する。生成した生成物を、さらに精製せずに用いる。
トップノートについて、2gの2−ヘプタノン(FEMA2544)、0.5gの2−ノナノン(FEMA2785)、1.0gの2−オクタノン(FEMA2802)、2.0gの2−ウンデカノン(FEMA3093)、2.0gのジアセチルおよび0.5gの2−メチル−2−(メチルジチオ)プロパナール(FEMA3866)を、混合する。
トップ芳香について、1gのトップノートを、99gのミグリオール(植物油)と混合する。トップ芳香は、極めて強力なブルーチーズ芳香を有する。
前駆体の調製:
1gのトップノートを、20gのチーズ−モノグリセリドと混合し、還流冷却器を備えた丸底フラスコ中で10時間加熱して、前駆体を生成する。得られた前駆体は、弱いブルーチーズ芳香を有する。
クラッカービスケットにおける前駆体とトップ芳香との比較:
クラッカーのための標準的な生地を、以下のようにして調製する:
成分1および2をふるいにかけ、ボール中でドライブレンドする。成分3〜6を、混合ボール中に配置し、上記のドライブレンドに加え、低速で約1分間混合する。重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウムおよびメタ重亜硫酸ナトリウムの予め溶解した溶液を、低速で加える。トップ芳香または前駆体を加える。残りの水を加え、クラッカー生地を、中速で28〜30℃の温度にて約5分間、グルテンの発生が達成されるまで混合する。生地を、28〜30℃にて5分間放置する。生地をシートに成形し、1.5mmの最終的な厚さが得られるまで2回積層させる。生地シートをクラッカーの形状に切断し、微粉状の塩をわずかに散布する。クラッカー生地を、230℃にて約5〜7分間焼く。焼いたクラッカーに、温かい油(〜80℃)をはけで塗る。
焼くプロセスの間、強力なブルーチーズ芳香が、トップ芳香クラッカーについてベーキングオーブンから放出されるが、前駆体クラッカーについては放出されない。トップ芳香を有する得られたフレッシュなビスケットは、前駆体クラッカーよりも強いフレーバーを有する。
室温で2ヶ月貯蔵した後、比較の官能評価を行う。トップ芳香クラッカーは、淡泊であり、この初期のブルーチーズ芳香を完全に損失していた。前駆体クラッカーは、良好であり、均衡を有するチーズ芳香を示す。
例16
バターフレーバー前駆体
バター−モノグリセリドの調製:
バター脂肪から由来するモノグリセリド類の混合物を、60gのバター脂肪を20gのグリセリンと共に、600mgのリポザイム(Lipozyme) RM IM (Novozyms)により触媒して、丸底フラスコ中で50℃にて24時間撹拌することにより、調製する。
トップノートについて、2.0gのジアセチルおよび0.001gのシス−4−ヘプテナールを、混合する。
トップ芳香について、1gのトップノートを、99gのミグリオール(植物油)と共に混合する。このフレーバーは、極めて強力なバター芳香を有する。
前駆体の調製:
1gのトップノートを、20gのバター−モノグリセリドと混合し、還流冷却器を備えた丸底フラスコ中で10時間加熱して、前駆体を生成する。得られた冷却した前駆体混合物は、弱いバター芳香を有する。
ビスケットにおける前駆体とトップ芳香との比較:
ビスケットについての標準的な生地を、例13におけるように調製する。
0.2%のトップ芳香または0.1%の前駆体を、生地と均一に混合する。ビスケットを成形し、200℃のオーブン温度にて20分間焼く。
焼くプロセスの間、ベーキングオーブンからの強力なバター芳香が、トップ芳香ビスケットについて観察されるが、これは前駆体ビスケットについては極めて弱い。官能評価により、トップ芳香ビスケットにおいて比較的強力な芳香が示される。
室温で2ヶ月貯蔵した後、官能評価を行う。トップ芳香試料は、淡泊であり、この初期のバター芳香を完全に損失しており、乾燥した質感および口当たりを有する。
前駆体ビスケットは、良好であり、均衡を有するバター芳香および滑らかな持続性のバター様の口当たりを示す。
例17
パンフレーバー前駆体
パン−モノグリセリド類の調製:
バター脂肪から由来するモノグリセリド類の混合物を、60gのバター脂肪、2gのプロリンを20gのグリセリンと共に、600mgのリポザイムRM IM (Novozyms)により触媒して、丸底フラスコ中で50℃にて24時間撹拌することにより、調製する。
トップノートについて、2gのアセチルピラジン、1gの2−アセチルピリジン、0.5gの2−アセチルチアゾールおよび2gのブチルアルデヒドを、混合する。
トップ芳香について、1gのトップノートを、99gのピーナッツ油と混合する。このトップ芳香は、極めて強力なロースト芳香を有する。
前駆体の調製:
1gのトップノートを、20gのパン−モノグリセリド類と混合し、還流冷却器を備えた丸底フラスコ中で10時間加熱して、前駆体を生成する。得られた冷却した前駆体は、弱いロースト芳香を有する。
バンズにおける前駆体とトップ芳香との比較:
バンズについての標準的な生地を、以下のように調製する:
インスタント酵母を、水の部分を用いて水和させる。低速にて、成分1〜4および残りの水を、混合ボール中で混合する。食塩を加える。生地を、中速にて約10分間混合して、温度が約24〜約27℃の柔軟であり、光沢のある生地を形成する。
生地を、65gのバンズ(目盛りで決定した)に成形し、型で作成し、片を鍋で調理する。バンズを、完全に醗酵する(full proof)まで、約60分間、85〜90%の相対湿度および43〜46℃の温度にて、醗酵機(proofer)中に配置する。次に、バンズを、230℃にて約7分間焼く。
0.2%(wt/wt)のトップ芳香または前駆体を、生地と均一に混合する。バンズを成形し、200℃のオーブン温度にて20分間焼く。
焼くプロセスの間、ベーキングオーブンからの強力なロースト芳香が、トップ芳香のバンズについて観察され、これは、前駆体のバンズについてははるかに一層弱い。焼いた直後に官能的に評価した際に、トップ芳香のバンズは、前駆体のバンズよりも強力なローストしたパンの芳香を有する。
室温で2週間貯蔵した後、官能評価を行う。トップ芳香の様式は、淡泊であり、この初期のロースト芳香を損失しており、デンプン様の乾燥した「退行した」芳香を有する。
前駆体のバンズは、良好であり、均衡を有するロースト芳香を示す。
例18
ヘーゼルナッツフレーバー前駆体
ヘーゼルナッツ−モノグリセリド類の調製
50gのミグリオール、20gのグリセリンおよび100mgの濃HClの混合物を、蒸留ヘッドを備えた丸底フラスコ中で、110℃にて6時間撹拌する。生成した水を、蒸留して除去する。生成した生成物を、さらに精製せずに用いる。
トップノートについて、1.0gの2−アセチル−3−エチルピラジン、1gの2−アセチル−3−メチルピラジン、0.5gの5−メチル−ヘプタ−2−エン−4−オン(FEMA3761)、1.0gのイソバレルアルデヒドを、混合する。
トップ芳香について、1gのトップノートを、99gのピーナッツ油と混合する。当該トップ芳香は、極めて強力なローストしたナッツ様芳香を有する。
前駆体の調製:
1gのトップノートを、20gのヘーゼルナッツ−モノグリセリドと混合し、還流冷却器を備えた丸底フラスコ中で10時間加熱して、前駆体を生成する。得られた冷却した混合物は、弱いローストしたナッツ様芳香を有する。
チョコレートにおける前駆体とトップ芳香との比較:
チョコレートマス(chocolate mass)を、以下のようにして調製する:
合成ダークスーパーコートチョコレートおよびステアリンを、ビーカー中に充填し、溶融させ、温水(約35〜38℃)のポット上で、チョコレートマスが平滑かつ均一になるまで(塊を含まない)撹拌する。トップ芳香または前駆体を加える。得られたマスは、ローストされたナッツ様のヘーゼルナッツチョコレート芳香を有する。
チョコレートマスを、栄養バー製品上にコーティングする。
栄養バーを、以下のようにして調製する:
成分1〜7および水を、混合ボール中で混合する。植物性ショートニングを溶融し、レシチン中に撹拌し、次に混合ボールに加え、低速で1分間、または均一になるまで混合する。混合物を、中速で2分間、混合物がほぼ不透明になるまでさらに混合する。混合物をポットに移し、連続的に撹拌することにより120℃(84.8°ブリックス)に加熱する。
調理したシロップを、乾燥シリアル混合物の最上部上に注入し、温和に撹拌し、結合シロップがシリアルを完全に覆うのを確実にする。シロップ−シリアル混合物を、型中に排出し、これを、スクレーパーで水平にする。シロップ−シリアル混合物を、密に押し固め、麺棒で伸ばす。シロップ−シリアル混合物を冷却し、10×3.0×1.5cmに測定して棒状に切断する。バーを包み、包装する。
栄養バーを、チョコレートマスでコーティングし、官能的に評価する。トップ芳香のバーは、前駆体のバーよりも強力なナッツ様芳香を示す。
室温で2ヶ月貯蔵した後、当該バーの第2の官能評価を行う。トップ芳香のバーは、淡泊な不明瞭なチョコレートの覆いを有し、この初期のヘーゼルナッツ芳香を完全に損失している。
前駆体のバーは、良好であり、均衡を有するヘーゼルナッツ−チョコレート芳香を示す。
例19
トマトフレーバー前駆体
トマト−モノグリセリドの調製:
25gのトリプロピオニン、25gのミグリオール、20gのグリセリン、25gの3−メチル酪酸および100mgの濃HClの混合物を、蒸留ヘッドを備えた丸底フラスコ中で、110℃にて6時間撹拌する。生成した水を、蒸留して除去する。生成した生成物を、さらに精製せずに用いる。
トップノートについて、0.05gのメチオナール、1.0gの2,4−ヘキサジエナール(FEMA3429)、0.5gのシス−3−ヘキセナールおよび0.1gのイソブチルチアゾール(FEMA3134)を、混合する。
トップ芳香について、1gのトップノートを、99gのピーナッツ油と混合する。当該トップ芳香は、極めて強力なトマト芳香を有する。
前駆体の調製:
1gのトップノートを、20gのトマト−モノグリセリドと混合し、還流冷却器を備えた丸底フラスコ中で4時間加熱して、前駆体を生成する。得られた冷却した前駆体混合物は、弱いトマト芳香を有する。
トマトスープにおける前駆体とトップ芳香との比較:
トマトクリームスープを、以下のようにして調製する:
ヤシの脂肪を溶融し、食塩、砂糖、グルタミン酸一ナトリウムおよびI+G中にプレートする。残りの成分を加え、均一になるまで混合する。混合物をふるいにかけ、包装する。
トマトスープを調製するために、6.5gのトマトスープ粉末を用い、100mlの高温の沸騰水に加える。スープを撹拌し、カップ中で官能評価に供する。
トップ芳香スープは、前駆体スープよりも強力な、強力であり、刺激性のトマト芳香を有する。
スープ粉末試料を室温で3ヶ月貯蔵した後、調製した加熱したスープ試料について第2の評価を行う。トップ芳香のスープは、淡泊であり、この初期のトマト芳香を完全に損失している。前駆体のスープは、良好であり、均衡を有するトマト芳香を示す。

Claims (4)

  1. 式I
    式中、nおよびmは、0および1から選択され、nが1である場合には、mは0であり、nが0である場合には、mは1であり;
    ここでR1は、C7、C8、C9、C11もしくはC17アルキル、C9−8エンアルケニル、C9−7エンアルケニル、C17−8エンアルケニル、およびC17−8,11アルカジエニルからなる群から選択され、
    ここでR2は、H、メチル、プロピレン、またはブチルであり、
    ここでR3は、C1〜C8直鎖状アルキル、1個または2個のS原子をアルキル鎖内に含むC1〜C8直鎖状アルキル、2つまでのアルキル基(ここでアルキル残基は1つまたは2つ以上のさらなるアルキル残基を含んでいてもよい)を含むC1〜C8分枝状アルキル、O、OHおよびSHから選択された1つまたは2つの置換基を含むC1〜C8直鎖状アルキル、C2〜C8直鎖状アルケニル、1つまたは2つ以上のフェニルで置換されたC2〜C8直鎖状アルケニル、ならびにSおよびNから独立して選択された2個までのヘテロ原子を含む5員環および6員環から選択される環(ここで環はメチル、エチル、プロピルおよびイソプロピルから選択された1つまたは2つ以上のアルキル基でさらに置換されていてもよい)からなる群から選択される、
    で表される、フレーバー前駆体化合物であって、ただし、
    (2−エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル−ドデカノエート、
    [2−メチル−2−(2−メチルプロピル)−1,3−ジオキソラン−4−イル]メチル−オクタデカノエート、
    (2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル−オクタデカノエート、
    (2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル−オクタデカノエート、
    (2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル−デカノエート、
    (2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル−オクタノエート、
    (2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル−ドデカノエート、
    (2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル−オクタノエート、
    (2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル−デカノエート、
    (2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル−テトラデカノエート、
    (2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルオクタデカ−9−エノエート)、
    (2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルオクタデカ−9,12−ジエノエート)、
    (2−プロピル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルオクタデカノエート、
    2−(プロパン−2−イル)−1,3−ジオキサン−5−イル−ドデカノエート、
    2−(ペンタン−3−イル)−1,3−ジオキサン−5−イル−ドデカノエート
    および
    以下の化合物:
    を除く、
    前記フレーバー前駆体化合物。
  2. 式I
    式中、nおよびmは、0および1から選択され、nが1である場合には、mは0であり、nが0である場合には、mは1であり;
    ここでR1は、
    C7、C8、C9、C11もしくはC17アルキル、C9−8エンアルケニル、C9−7エンアルケニル、C17−8エンアルケニル、およびC17−8,11アルカジエニルからなる群から選択され、
    ここでR2は、H、メチル、プロピレン、またはブチルであり、
    ここでR3は、1個または2個のS原子をアルキル鎖内に含むC1〜C8直鎖状アルキル、
    O、OHおよびSHから選択された1個または2個の置換基を含むC1〜C8直鎖状アルキル、C2〜C8直鎖状アルケニル、1つまたは2つ以上のフェニルで置換されたC2〜C8直鎖状アルケニル、およびSおよびNから独立して選択された1個または2個のヘテロ原子を含む5員環および6員環から選択された環(ここで環はメチル、エチル、プロピルおよびイソプロピルから選択された1つまたは2つ以上のアルキル基でさらに置換されていてもよいからなる群から選択される、
    で表される、フレーバー前駆体化合物であって、
    ただし、以下の化合物:
    を除く、前記フレーバー前駆体化合物。
  3. 請求項1または2に記載の少なくとも1種のフレーバー前駆体化合物を含む、フレーバー組成物。
  4. 1または2以上のカルボニル基を含む少なくとも1種のフレーバー化合物を、少なくとも1種のモノグリセリドと、酸触媒反応において反応させることによる、請求項1または2に記載のフレーバー前駆体化合物の製造方法。
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