JP6005328B1 - 回転電機および回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機および回転電機の製造方法 Download PDF

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Abstract

回転電機は、複数の電磁鋼板を積層して構成され、コアバック30aとコアバック30aから突出するティース30bを有する固定子コアを備え、ティース30bは、複数の電磁鋼板の積層方向に伸び、ティース30bの幅を等分する平面に対して、ティース30bの第1の側面50に配列され、積層方向に配列される第1の溶接部21と、積層方向に伸び、平面に対して、ティース30bの第2の側面60に配列され、積層方向に配列される複数の第2の溶接部22と、を備え、複数の第1の溶接部21と複数の第2の溶接部22は、積層方向に千鳥状に配列される。

Description

本発明は、固定子と固定子の内側に配置される回転子とを備えた回転電機および回転電機の製造方法に関する。
近年様々な用途に用いられる回転電機において、固定子コアは、複数枚の電磁鋼板を積層し、積層した電磁鋼板のそれぞれを積層方向に溶接することにより円筒状に形成される。このように形成された固定子コアは、カシメを用いないため、金型の製作費用が安価になるという利点がある。しかし固定子コアが溶接されることにより、複数の電磁鋼板のそれぞれが溶接部で導通した状態となる。そして、回転子から固定子コアへ流れる磁束が溶接部に鎖交し、磁束が時間的に変化することにより渦電流が流れ、渦電流損が増大する。
特許文献1には、固定子コアの内周面において固定子コアの積層方向に千鳥状の溶接を施すことが記載されている。特許文献1の従来技術は、千鳥状の溶接を施すことにより、鎖交磁束による影響、すなわち渦電流損を抑制し、回転電機の運転効率の改善を図っている。
特開2000−333388号公報
しかし特許文献1の構造では、固定子コアの内周面に溶接部が存在するため、回転子と溶接部との距離が近くなり、鎖交磁束による溶接部分への影響が懸念される。すなわち積層方向に千鳥状に溶接された複数の溶接部は、複数枚の電磁鋼板が分離しないようにオーバーラップしている部分が存在する。回転子から固定子コアへ流れる磁束がオーバーラップ部分に鎖交することにより、オーバーラップ部分には渦電流による渦電流損が生じ、回転電機の運転効率の低下を招くことになる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回転電機の運転効率の向上を図ることができる回転電機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の回転電機は、複数の電磁鋼板を積層して構成され、コアバックとコアバックから突出するティースを有する固定子コアを備える。ティースは、ティースの第1の側面に配列され、複数の電磁鋼板の積層方向に配列される複数の第1の溶接部と、ティースの第2の側面に配列され、積層方向に配列される複数の第2の溶接部と、を備える。複数の第1の溶接部と複数の第2の溶接部は、積層方向に千鳥状に配列される。
本発明に係る回転電機は、回転電機の運転効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る回転電機の構成図 図1に示す固定子コアの断面図 図2に示す固定子コアを構成するコア片の拡大図 図1に示す回転子で発生した磁束がコア片に流れる様子を示す図 図2に示すコア片に溶接部を設けた状態を示す図 図5に示すコア片の斜視図 実施の形態1に係る回転電機において溶接部に作用する溶接収縮力を説明するための図 実施の形態1に係る回転電機において溶接部のオーバーラップ部で発生する電流ループを模式的に示した図 図8に示すIX−IX矢視断面図 図5に示すコア片の第1の変形例を示す図 図5に示すコア片の第2の変形例を示す図 図5に示すコア片の第3の変形例を示す図 実施の形態2に係る回転電機の製造方法を説明するための図
以下に、本発明の実施の形態に係る回転電機および回転電機の製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る回転電機の構成図である。図2は図1に示す固定子コアの断面図である。図3は図2に示す固定子コアを構成するコア片の拡大図である。
回転電機100は、環状の固定子1と、固定子1の内側に配置される回転子2とを備える。
固定子1は、環状の固定子コア3と、固定子コア3に巻かれる巻線4とを備える。
図2に示す固定子コア3は、図3に示すコア片30を回転子2の回転方向に複数配列して形成される。
回転子2は、シャフト5と、シャフト5の外周面に配設された永久磁石6とを備える。
回転子2の外周面と固定子コア3の内周面との間には、隙間7が設けられる。永久磁石6に発生する磁束と巻線4に発生する磁束との作用により、回転トルクが発生し、この回転トルクにより回転子2が回転する。
コア片30は、鋼板母材をT字形状に打ち抜いた電磁鋼板を複数積層して構成される。実施の形態1において電磁鋼板の材料は珪素鋼またはアームコ鉄である。複数の電磁鋼板はそれぞれが絶縁コーティングされている。そのため複数の電磁鋼板を積層した際、隣接する電磁鋼板はそれぞれが絶縁される。
コア片30は、円弧状のコアバック30aと、コアバック30aから突出するティース30bとを有する。
ティース30bは、コアバック30aから突出するティース基部30b1と、ティース基部30b1の先端に設けられたティース先端部30b2とを有する。
ティース先端部30b2は、周方向の幅がティース基部30b1の幅よりも広い。ティース先端部30b2は、周方向両側に突出するつば状または傘状である。周方向は図1に示す回転子2の回転方向に等しい。
このように構成されたコア片30は、溶接により複数の電磁鋼板が積層方向に接合された状態となる。積層方向は複数の電磁鋼板を積層する方向である。
図4は図1に示す回転子で発生した磁束がコア片に流れる様子を示す図である。矢印は回転子2で発生した磁束が流れる経路を示す。回転子2で発生した磁束は、ティース先端部30b2、ティース基部30b1、コアバック30aの順に流れ、さらに周方向に隣接する図示しないコアバックへ流れる。
前述したように、コア片30を形成する複数の電磁鋼板はそれぞれが絶縁コーティングされている。ところが、積層された複数の電磁鋼板が溶接機で溶接される際、電磁鋼板の溶接を施した部分は絶縁コーティングが無くなり、溶接部と複数の電磁鋼板とが導通状態となる。
回転子2で発生した磁束が鎖交することにより溶接部に渦電流が流れ、渦電流損が生じる。特にコア片30の積層方向へ直線状に連続した溶接部を設けた場合、溶接部の積層方向における長さが長くなるほど渦電流損も大きくなる。
このような渦電流損を抑えるためには、コア片30の積層方向へ千鳥状に配列された溶接部を設けることが有効である。千鳥状とは、積層方向と直交する方向に隣接する溶接部が積層方向に、互い違いに配置された形態をいう。千鳥状の溶接部を設けることにより、千鳥状に配列された個々の溶接部の積層方向における長さが小さくなる。これにより溶接部に流れる渦電流が積層方向において分断される。
従って、コア片30の積層方向へ直線状に連続した溶接部を設けた場合に比べて、千鳥状に配列された溶接部では、渦電流損を抑えることができ、またコア片30の機械的強度も確保することができる。
図5は図2に示すコア片に溶接部を設けた状態を示す図である。図6は図5に示すコア片の斜視図である。
ティース30bは、第1の溶接部21および第2の溶接部22を有する。
第1の溶接部21は、電磁鋼板の積層方向に伸び、平面Aに対して、ティース30bの一方側の第1の側面50に配列され、積層方向に沿って離間して配列される。
平面Aは、ティース30bの突出する方向に伸び、ティース基部30b1の周方向幅を等分する仮想的な線である。
第1の側面50は、ティース基部30b1の側面51と、ティース30bの先端面10を除くティース先端部30b2の側面52とを含む。
図示例では、第1の溶接部21が側面51と側面52との境界部に配列される。
第2の溶接部22は、電磁鋼板の積層方向に伸び、平面Aに対して、ティース30bの他方側の第2の側面60に配列され、積層方向に沿って離間して配列される。
第2の側面60は、ティース基部30b1の側面61と、ティース30bの先端面10を除くティース先端部30b2の側面62とを含む。
図示例では、第2の溶接部22が側面61と側面62との境界部に配列される。
そして第1の溶接部21と第2の溶接部22は、図6に示すように積層方向に沿って千鳥状に配列される。すなわちコア片30は、ティース30bの先端面10を除く部分に、千鳥状に溶接された第1の溶接部21および第2の溶接部22を有する。
コアバック30aは、コアバック30aの外側面70に配列される第3の溶接部43および第4の溶接部44を有する。コアバック30aの外側面70は、図2に示す固定子コア3の外周面に相当する。
第3の溶接部43は、平面Aに対して、第1の側面50と同じ側に配列され、積層方向に沿って離間して配列される。
第4の溶接部44は、平面Aに対して、第2の側面60と同じ側に配列され、積層方向に沿って離間して配列される。
そして第3の溶接部43と第4の溶接部44は、図6に示すように積層方向に沿って千鳥状に配列される。
ティース30bの先端面10を除く部分に溶接を施すことにより、ティース30bの先端面10に溶接を施す場合に比べて、回転子2から第1の溶接部21および第2の溶接部22までの距離が長くなる。これにより第1の溶接部21および第2の溶接部22は、回転子2で発生した鎖交磁束の影響を受け難くなり、渦電流損が抑制される。その結果、回転電機100の運転効率の向上を図ることができる。
なお、固定子コアのティース先端面に千鳥状の溶接が行われ、コアバックの外周面に千鳥状ではない平面状の溶接が行われている場合、ティース先端面の溶接面積とコアバックの外周面の溶接面積が異なる。従って、溶接時の溶接歪みによる変形量がティース先端面とコアバックの外周面とで異なる。これにより、ティース先端側の積層方向における寸法精度の低下によるコギングトルク脈動が発生する。
実施の形態1に係る回転電機100のコア片30では、ティース側の溶接面積とコアバック側の溶接面積が等しくなるように、第1の溶接部21および第2の溶接部22が千鳥状に配列され、第3の溶接部43および第4の溶接部44が千鳥状に配列されている。そのためコギングトルク脈動の発生を抑制することができる。
図6に示す複数の溶接部21aは、第1の溶接部21を構成する。複数の溶接部22aは、第2の溶接部22を構成する。複数の溶接部43aは第3の溶接部43を構成する。複数の溶接部44aは、第4の溶接部44を構成する。
図6の例では、複数の溶接部43aは、それぞれの積層方向における位置が、複数の溶接部22aのそれぞれの積層方向における位置と同じである。
また、複数の溶接部44aは、それぞれの積層方向における位置が、複数の溶接部21aのそれぞれの積層方向における位置と同じである。
このように溶接を施す理由は以下の通りである。ここでは溶接部21aおよび溶接部44aを例にして説明する。
溶接部21aに作用する溶接収縮力により、ティース先端部30b2側の複数の電磁鋼板がそれぞれ積層方向に圧縮される。このとき、平面Aよりも第2の側面60側に位置するコアバック30aでは、個々の電磁鋼板に反りが生じ、隣接する電磁鋼板の間に隙間が生じる。この隙間によりコア片30の剛性が低下すると共に磁気特性が悪化し、回転電機の運転効率の低下を招く。
実施の形態1のコア片30では、このような歪みを打ち消すように溶接部44aが配列されている。そのため電磁鋼板の間で生じる隙間が抑制され、磁気特性が改善される。その結果、回転電機の運転効率の低下を抑制することができる。
また電磁鋼板の間で生じる隙間が抑制されるため、コア片30の剛性の低下が抑制され、回転電機の運転時における固定子コア3の真円度を確保でき、振動および騒音の発生を抑制することができる。
また電磁鋼板の間で生じる隙間が抑制されるため、固定子コア3の内径の寸法精度の低下によるコギングトルク脈動の発生が抑制され、振動および騒音の発生を抑制することができる。なお、固定子コア3の内径の寸法精度の低下とは、溶接により個々の電磁鋼板が積層方向に歪むと、複数のコア片30を環状に組み合わせた際、環状の固定子コア3の内径を悪化することをいう。
図7は実施の形態1に係る回転電機において溶接部に作用する溶接収縮力を説明するための図である。図7にはコア片30のコアバック30aに設けられた第3の溶接部43および第4の溶接部44の一部を拡大して示す。
矢印Bは第3の溶接部43および第4の溶接部44が冷却されることで生じる積層方向の溶接収縮力を模式的に示す。
図7に示すようにコアバック30aのみに第3の溶接部43および第4の溶接部44を設けた場合、図5に示すティース30bの先端面10に溶接を施す場合に比べて、回転子2から第3の溶接部43および第4の溶接部44までの距離が長くなる。従って回転子2で発生した鎖交磁束の影響を受け難くなり、渦電流損が抑制される。
ところが溶接部43aと溶接部44aに発生する溶接収縮力により、コアバック30a側の複数の電磁鋼板は積層方向に圧縮される。このとき、未溶接部分であるティース先端部30b2側では、個々の電磁鋼板に反りが生じ、隣接する電磁鋼板の間に隙間が生じる。
実施の形態1のコア片30は、第3の溶接部43および第4の溶接部44で発生する溶接収縮力を、図5に示す第1の溶接部21および第2の溶接部22で発生する溶接収縮力で相殺するように構成されている。これによりティース先端部30b2側の複数の電磁鋼板の間に、隙間が発生することを抑制できる。
次に図8および図9を用いて溶接条件を説明する。
図8は実施の形態1に係る回転電機において溶接部のオーバーラップ部で発生する電流ループを模式的に示した図である。図9は図8に示すIX−IX矢視断面図である。
図8にはコア片30のコアバック30aに設けられた第3の溶接部43および第4の溶接部44の一部を拡大して示す。
41は、溶接部43aおよび溶接部44aの積層方向におけるオーバーラップ部である。
Hは、積層方向と直交する方向における溶接部44aの幅である。溶接部43aの幅も同様に定義される。
L1は、オーバーラップ部41における溶接部44aおよび溶接部43aの積層方向におけるオーバーラップ長である。
L2は、積層方向と直交する方向に隣接する溶接部44aと溶接部43aとの間の距離である。
図9には溶接部幅Hと溶け込み深さTが示される。溶け込み深さTは、コアバック30aの外周面から、図2に示す固定子コア3の中心に向けて一定範囲までの溶接部の幅である。
図8に示すように溶接部43aと溶接部44aのオーバーラップ部41には、回転子2で発生した鎖交磁束により渦電流11が発生し、渦電流11に起因する渦電流損Wが生じる。
渦電流損Wとオーバーラップ部面積Sと溶け込み面積Sとオーバーラップ長L1との間には下記(1)式の関係性がある。溶け込み面積Sは図9に示す溶接部幅Hおよび溶け込み深さTより求められる。
W∝S^2×S/L1・・・(1)
下記(1)式を具体的に説明する。
渦電流損Wとは、オーバーラップ部41の溶接部43a,44aで発生する渦電流損を示す。
この渦電流損Wは、下記(2)式で表される。Iは電流、Eは電圧、Rは抵抗である。
W=I×E=E^2/R・・・(2)
電圧Eは鎖交磁束によって発生するため、E∝dφ/dt(ファラデーの電磁誘導の法則)で表すことができる。
ここで、磁束φはφ=B×Sで表すことができる。Bは磁束密度、Sはオーバーラップ部面積である。
オーバーラップ部面積Sは、図8に示すオーバーラップ部41を、コア片30の外周面から平面視したときの面積であり、オーバーラップ長L1×オーバーラップ幅L2で求めることができる。
このことから電圧Eとオーバーラップ部面積Sとの間には下記(3)式の関係性がある。
E∝S・・・(3)
一方、抵抗Rは、オーバーラップ箇所の溶接部の抵抗である。抵抗Rの値は、長さに比例し、面積に反比例することから、抵抗Rとオーバーラップ長L1と溶け込み面積Sとの間には、下記(4)式の関係性がある。
R∝L1/S・・・(4)
上記(2)〜(4)式から上記(1)式が導かれる。
上記(1)式より、渦電流損Wはオーバーラップ長L1に比例するので、オーバーラップ長L1が小さくなるほど渦電流損Wが小さくなる。オーバーラップ長L1を電磁鋼板1枚分に相当する寸法にすることにより、オーバーラップ部41で発生する渦電流損Wを最も低減することができる。
実施の形態1のコア片30では、複数の第1の溶接部21のそれぞれの積層方向における端部と、複数の第2の溶接部22のそれぞれの積層方向における端部とが、複数の電磁鋼板の内の1枚分の厚みで積層方向にオーバーラップする。また実施の形態1のコア片30では、複数の第3の溶接部43のそれぞれの積層方向における端部と、複数の第4の溶接部44のそれぞれの積層方向における端部とが、複数の電磁鋼板の内の1枚分の厚みで積層方向にオーバーラップする。この構成により、第1の溶接部21と第2の溶接部22のオーバーラップ部で発生する渦電流損が低減され、また第3の溶接部43と第4の溶接部44のオーバーラップ部で発生する渦電流損が低減され、電動機効率の更なる向上を期待できる。
ここで、電磁鋼板を1枚毎に千鳥溶接をした場合、千鳥溶接の回数が多くなり、コア片30の軸長が大きくなるほど、コア片30の自重に対する機械的剛性が小さくなる。そのため次の工程への運搬時に溶接部が割れるといった問題が生じ、コア片30の取扱いが困難になる。
このような問題を防ぐためには、溶接部の強度が溶接部に加わる荷重よりも大きくなるように、溶接部長を調整する必要がある。
溶接部の引っ張り強さPは下記(5)式で表される。Aは溶接部長、Dはコア片30の引っ張り強度、Tは溶け込み深さである。溶接部長Aは、千鳥状に配列された複数の溶接部群の積層方向における一端から他端までの幅である。
P=A×D×T・・・(5)
上記(5)式より溶接部の引っ張り強さPは、溶接部長Aに比例することが分かる。引っ張り強さPを溶接部に加わる荷重より大きくし、かつ、オーバーラップ長L1を電磁鋼板1枚分の厚さと等しくすることが実施の形態1に係るコア片30の製造条件となる。この製造条件により、運搬時における溶接部の割れが防止されて生産性が向上し、かつ、渦電流損Wの発生を最小限に抑えることができる。
なお、溶け込み深さTを大きくすることでも溶接部の強度を大きくすることができる。ところが上記(1)式から分かるように、溶け込み深さTが大きくなるほど、溶け込み面積Sが大きくなるため、渦電流損Wが大きくなる。そのため、溶け込み深さTは可能な限り小さくすることが望ましい。
以下にコア片30の変形例を説明する。
図10は図5に示すコア片の第1の変形例を示す図である。図5に示すコア片30との相違点は、第3の溶接部43および第4の溶接部44が省略されることと、第1の溶接部21および第2の溶接部22の位置が異なることである。
第1の溶接部21は、ティース基部30b1の側面51に配列され、第2の溶接部22は、ティース基部30b1の側面61と同じ側に配列される。
コア片30−1では、第3の溶接部43および第4の溶接部44を省くことで製作コストを低減できる。またコア片30−1では、回転子2から第1の溶接部21および第2の溶接部22までの距離が長くなり、回転子2で発生した鎖交磁束の影響を受け難くなり、渦電流損がより一層抑制され、電動機効率の更なる向上を期待できる。
図11は図5に示すコア片の第2の変形例を示す図である。図5に示すコア片30との相違点は、第3の溶接部43および第4の溶接部44の位置が異なることと、第1の溶接部21および第2の溶接部22の位置が異なることである。
コア片30−2の第3の溶接部43は、コアバック30aの内側面53に配列され、積層方向に沿って離間して配列される。内側面53は、ティース30bが配置される面の内、平面Aに対して第1の側面50と同じ側にある面である。
コア片30−2の第4の溶接部44は、コアバック30aの内側面63に配列され、積層方向に沿って離間して配列される。内側面63は、ティース30bが配置される面の内、平面Aに対して第2の側面60と同じ側にある面である。
コア片30−2では、回転子2から第1の溶接部21および第2の溶接部22までの距離が長くなり、回転子2で発生した鎖交磁束の影響を受け難くなり、渦電流損がより一層抑制され、電動機効率の更なる向上を期待できる。
またコア片30−2では、第1の溶接部21および第3の溶接部43が対向するように配列され、第2の溶接部22および第4の溶接部44が対向するように配列されている。そのため第1の溶接部21および第2の溶接部22を設けた場合に比べて、コア片30−2の製造時に電磁鋼板の間で生じる隙間が抑制される。従ってコア片30−2の磁気特性が向上し、回転電機100の運転効率の向上を図ることができる。
またコア片30−2では、第1の溶接部21および第3の溶接部43が対向するように配列され、第2の溶接部22および第4の溶接部44が対向するように配列されている。そのため第3の溶接部43および第4の溶接部44がコアバック30aの外側面70に配列されている場合に比べて、溶接作業が容易になり、コア片30−2の製作時間を短縮することができる。
なお図11に示す第3の溶接部43および第4の溶接部44は、図5に示す第3の溶接部43および第4の溶接部44と同様に配列してもよい。具体的には、図11に示す複数の溶接部43aは、それぞれの積層方向における位置が、複数の溶接部22aのそれぞれの積層方向における位置と同じである。また複数の溶接部44aは、それぞれの積層方向における位置が、複数の溶接部21aのそれぞれの積層方向における位置と同じである。このように溶接部を設けることにより、前述した電磁鋼板に反りが抑制されて、電磁鋼板の間で発生する隙間が抑制されるため、回転電機の運転効率の低下を抑制することができる。また電磁鋼板の間で生じる隙間が抑制されるため、固定子コア3の内径の寸法精度の低下によるコギングトルク脈動の発生が抑制され、振動および騒音の発生を抑制することができる。
図12は図5に示すコア片の第3の変形例を示す図である。図5に示すコア片30との相違点は、第3の溶接部43および第4の溶接部44が省略されることと、第1の溶接部21および第2の溶接部22の位置が異なることである。
コア片30−3の第1の溶接部21は、ティース先端部30b2の側面52に配列される。
コア片30−3の第2の溶接部22は、ティース先端部30b2の側面62に配列される。
コア片30−3では、ティース先端部30b2側の電磁鋼板における歪量が抑制されるように第1の溶接部21および第2の溶接部22が設けられている。そのためティース先端部30b2側における歪量が抑制され、固定子コア3の内径の寸法精度の低下に起因したコギングトルク脈動の発生が抑制される。その結果、回転電機の振動および騒音の発生を抑制することができる。
実施の形態2.
図13は実施の形態2に係る回転電機の製造方法を説明するための図である。図13には、実施の形態2に係る回転電機の製造方法で使用される歪ゲージ16が設置されたコア片30−4が示される。コア片30−4は実施の形態1のコア片30と同様の形状である。
鋼板母材から金型で打ち抜いたコア片である電磁鋼板には、ダレおよびカエリと呼ばれる変形が伴う。このダレおよびカエリは、鋼板母材の板厚偏差によっても発生する。ダレおよびカエリにより、積層された電磁鋼板群には、隣接する電磁鋼板の間に隙間が発生する。この隙間の寸法にはばらつきがあるため、積層された電磁鋼板群を溶接する際、溶接機から出力されるレーザがこの隙間を通じて電磁鋼板群の内部に侵入すると、溶接入熱量のばらつきが生じ、溶け込み面積にばらつきが発生することとなる。
次に、溶接入熱量とコア片30−4の収縮量との関係について説明する。
熱ひずみによる収縮量は、溶接機でコア片30−4を溶接する際にエネルギー源から与えられる溶接入熱量に比例する。この溶接入熱量を調整することでティース30bの収縮量をコントロールすることができる。
下記(6)式の通り、収縮量Sは、溶接入熱量Q(J/mm)、ティース30bの板厚h(mm)、材料の線膨張係数α(1/℃)、密度ρ(g/mm)および比熱c(J/g℃)で決まる。
S=αQ/cρh・・・(6)
上記(6)式より、収縮量Sは、溶接入熱量Qに比例することが分かる。つまり、溶接入熱量Qの変動により溶け込み面積がばらつくと、溶接による溶接歪みもばらつき、固定子コア3の内径の寸法精度の低下を引き起こす。
次にコギングトルクについて説明する。
10極12スロットの永久磁石型の回転電機では、コギングトルクに、極数の成分とスロット数の成分とが含まれる。極数の成分はコギングトルクの12調波および12倍高調波成分であり、スロット数の成分はコギングトルクの10調波および10倍高調波の成分である。コギングトルクの10調波および10倍高調波成分は、固定子コア3の内径の寸法精度に起因する。
上記のことから、溶接入熱量Qのばらつきが溶接歪みと、固定子コア3の内径の寸法精度の低下を引き起こし、コギングトルクを悪化させることにつながる。
このような問題を解決するため、実施の形態2の回転電機の製造方法は以下の行程を含む。
(1)コア片30−4のティース先端部30b2の先端面10に歪ゲージ16を貼付ける。
(2)コアバック側の溶接に起因するティース先端部側の歪量を歪ゲージ16で計測し、計測された歪量を相殺するように、第1の側面50および第2の側面60の歪量を観察しつつ、溶接溶け込み量を調整しながら第1の溶接部21および第2の溶接部22を千鳥状に設ける。すなわち歪ゲージ16で計測された歪量を用いて溶接入熱量が制御される。
溶接入熱量を制御することにより溶接歪みを抑制することができ、固定子コア3の内径の寸法精度を向上させることができる。これによりコギングトルクの10調波および10倍高調波の成分を低減することで、コギングトルク総和が低減され、トルク脈動の小さい回転電機を提供することができる。
またコアバック30a側の溶接部、すなわち第3の溶接部43および第4の溶接部33のそれぞれの溶接部間の距離は、損失に依存しないため、当該溶接部間の距離を調整することにより、コア片30−4の内径側における積層方向の歪みを打ち消すようにしても同様の効果を得ることができる。
また実施の形態2の回転電機の製造方法は、第1の溶接部21および第2の溶接部22を、それぞれの溶接部の溶接長を調整することにより溶接部の引っ張り強さを溶接部にかかる荷重よりも大きくしながら、積層方向に千鳥状に配列する工程を含めてもよい。これにより、運搬時における溶接部の割れが防止されて生産性が向上し、かつ、渦電流損Wの発生を最小限に抑えることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 固定子、2 回転子、3 固定子コア、4 巻線、5 シャフト、6 永久磁石、7 隙間、10 先端面、11 渦電流、16 歪ゲージ、21 第1の溶接部、21a,22a,43a,44a 溶接部、22 第2の溶接部、30,30−1,30−2,30−3,30−4 コア片、30a コアバック、30b ティース、30b1 ティース基部、30b2 ティース先端部、41 オーバーラップ部、43 第3の溶接部、44 第4の溶接部、50 第1の側面、51,52,61,62 側面、53,63 内側面、60 第2の側面、70 外側面、100 回転電機。

Claims (10)

  1. 複数の電磁鋼板を積層して構成され、コアバックと前記コアバックから突出するティースを有する固定子コアを備え、
    前記ティースは、
    前記ティースの第1の側面に配列され、前記複数の電磁鋼板の積層方向に配列される複数の第1の溶接部と、
    前記ティースの第2の側面に配列され、前記積層方向に配列される複数の第2の溶接部と、
    を備え、
    前記複数の第1の溶接部と前記複数の第2の溶接部は、前記積層方向に千鳥状に配列されることを特徴とする回転電機。
  2. 前記コアバックは、前記コアバックの外側面に配列される複数の第3の溶接部および複数の第4の溶接部を有し、
    前記複数の第3の溶接部は、前記ティースの突出する方向に伸び前記ティースの幅を等分する仮想的な平面に対して、前記第1の側面と同じ側に配列され、前記積層方向に配列され、
    前記複数の第4の溶接部は、前記平面に対して、前記第2の側面と同じ側に配列され、前記積層方向に配列され、
    前記複数の第3の溶接部と前記複数の第4の溶接部は、前記積層方向に千鳥状に配列されることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記コアバックは、前記コアバックの内側面に配列される複数の第3の溶接部および複数の第4の溶接部を有し、
    前記複数の第3の溶接部は、前記ティースの突出する方向に伸び前記ティースの幅を等分する仮想的な平面に対して、前記第1の側面と同じ側に配列され、前記積層方向に配列され、
    前記複数の第4の溶接部は、前記平面に対して、前記第2の側面と同じ側に配列され、前記積層方向に配列され、
    前記複数の第3の溶接部と前記複数の第4の溶接部は、前記積層方向に千鳥状に配列されることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記複数の第3の溶接部はそれぞれの前記積層方向における位置が、前記複数の第2の溶接部のそれぞれの前記積層方向における位置と同じであり、
    前記複数の第4の溶接部はそれぞれの前記積層方向における位置が、前記複数の第1の溶接部のそれぞれの前記積層方向における位置と同じであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記ティースは、前記コアバックから突出するティース基部と、前記ティースの先端に設けられたティース先端部とを有し、
    前記第1の側面は、前記ティース基部における側面と前記ティース先端部における側面とを含み、
    前記第2の側面は、前記ティース基部における側面と前記ティース先端部における側面とを含み、
    前記複数の第1の溶接部は、前記ティース先端部の前記第1の側面に配列され、
    前記複数の第2の溶接部は、前記ティース先端部の前記第2の側面に配列されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の回転電機。
  6. 前記ティースは、前記コアバックから突出するティース基部と、前記ティースの先端に設けられたティース先端部とを有し、
    前記第1の側面は、前記ティース基部における側面と前記ティース先端部における側面とを含み、
    前記第2の側面は、前記ティース基部における側面と前記ティース先端部における側面とを含み、
    前記複数の第1の溶接部は、前記ティース基部の前記第1の側面に配列され、
    前記複数の第2の溶接部は、前記ティース基部の前記第2の側面に配列されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の回転電機。
  7. 前記ティースは、前記コアバックから突出するティース基部と、前記ティースの先端に設けられたティース先端部とを有し、
    前記第1の側面は、前記ティース基部における側面と前記ティース先端部における側面とを含み、
    前記第2の側面は、前記ティース基部における側面と前記ティース先端部における側面とを含み、
    前記複数の第1の溶接部は、前記ティース基部の前記第1の側面と前記ティース先端部の前記第1の側面との境界部に配列され、
    前記複数の第2の溶接部は、前記ティース基部の前記第2の側面と前記ティース先端部の前記第2の側面との境界部に配列されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の回転電機。
  8. 前記複数の第1の溶接部のそれぞれの前記積層方向における端部と、前記複数の第2の溶接部のそれぞれの前記積層方向における端部とは、前記複数の電磁鋼板の3枚分以下の厚みで前記積層方向にオーバーラップすることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の回転電機。
  9. 複数の電磁鋼板を積層して構成され、コアバックと前記コアバックから突出するティースを有する固定子コアを備えた回転電機の製造方法であって、
    前記ティースの第1の側面に配列され前記複数の電磁鋼板の積層方向に配列される複数の第1の溶接部と、前記ティースの第2の側面に配列され前記積層方向に配列される複数の第2の溶接部とを、それぞれの溶接部の溶接長を調整することにより溶接部の引っ張り強さを溶接部にかかる荷重よりも大きくしながら、前記積層方向に千鳥状に配列する工程を含むことを特徴とする回転電機の製造方法。
  10. 複数の電磁鋼板を積層して構成され、コアバックと前記コアバックから突出するティースを有する固定子コアを備えた回転電機の製造方法であって、
    前記ティースの先端部に歪ゲージを貼付ける工程と、
    前記ティースの第1の側面に配列され前記複数の電磁鋼板の積層方向に配列される複数の第1の溶接部と、前記ティースの第2の側面に配列され前記積層方向に配列される複数の第2の溶接部とを、前記コアバック側の歪量を相殺するように前記第1の側面および前記第2の側面の歪量を観察しつつ溶接溶け込み量を調整しながら、前記積層方向に千鳥状に配列する工程を含むことを特徴とする回転電機の製造方法。
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