JP6001031B2 - 香味変調剤 - Google Patents
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Description
また、前記の香味変調剤を添加した香料組成物を提供する、また、この香味変調剤または香料組成物を添加した飲食品を提供する。
また、式(2)で示される2−メチル−4−メンチルオキシ−2−ブタノールを提供する。
反応式1の各工程を概説すると、工程(1)としてメントールを触媒の存在下、アルキルビニルケトンにマイケル型付加反応を行い、4−メンチルオキシアルキルケトン(3)を合成する。工程(2)として、工程(1)で得られた4−メンチルオキシアルキルケトン(3)に対して、アルキル金属試薬を反応させることによりアルキル−4−メンチルオキシアルカノール(4)を合成することができる。
GC測定用GCカラム:ジーエルサイエンス社製TC−1(長さ30m、内径0.53mm、液層膜厚1.50マイクロメータ)、ジーエルサイエンス社製TC−1701(長さ30m、内径0.53mm、液層膜厚1.00マイクロメータ)
GC/MS測定:5973N(Agilent社製)
GC/MS測定用GCカラム:ジーエルサイエンス社製TC−1701(長さ30m、内径0.25mm、液層膜厚0.25マイクロメータ)
NMR測定:ECX−400A(JEOL RESONANCE社製)。
窒素置換した100mLフラスコにl−メントール(7.81g,50mmol)、ジクロロメタン(50.0g)、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(0.71g,5mmol)を加えて撹拌混合した後、そこにメチルビニルケトン(10.51g,150mmol)を加え、そのまま20℃で4日間撹拌した。反応液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液(30.0g)に注入して反応を停止させた。有機層を分離した後、水層をジクロロメタン(15.0g)で2回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。吸引濾過して硫酸マグネシウムを除いた後、ロータリーエヴァポレーターで溶媒を留去した。得られた粗生成物12.99gを減圧蒸留することで4−メンチルオキシ−2−ブタノン(収量7.28g,収率64.3%,純度99.1%)を得た。ここで得られた4−メンチルオキシ−2−ブタノンを本発明品1とする。
沸点:85〜88℃/0.1kPa
1H NMR(CDCl3,400MHz) δ 0.74(d,3H,J=7.2Hz),0.81(m,1H),0.85(d,3H,J=7.2Hz),0.89(d,3H,J=6.4Hz),0.95(m,1H),1.16(m,1H),1.32(m,1H),1.60(m,2H),2.09(m,2H),2.16(s,3H),2.64(m,2H),3.01(dt,1H,J=4.0,6.4Hz),3.54(ddd,1H,J=9.6,6.8,6.0Hz),3.84(dt,1H,J=9.2,6.0Hz).
13C NMR(CDCl3,100MHz) δ 16.30,20.97,22.39,23.41,25.66,30.57,31.55,34.60,40.29,44.24,48.24,63.51,79.58,207.69。
[α](20℃、D線、c=2.04 in CHCl3)=−80.8。
温度計、滴下漏斗を装着した200mLフラスコを窒素置換した後、テトラヒドロフラン(モレキュラーシーブス5Aにて乾燥、50mL)と塩化メチルマグネシウムの3.0Mテトラヒドロフラン溶液(21.7mL,65mmol)を注入し、水浴にて冷却した。そこに4−メンチルオキシ−2−ブタノン(11.32g,50mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶かした溶液を滴下漏斗から内温が30℃以下を保つ速度で滴下した。滴下終了後、そのまま室温で3時間撹拌した後、反応液を25%塩化アンモニウム水溶液(100g)に注入し、分液漏斗で有機相と水相を分離した。水相をt−ブチルメチルエーテル(30g)で2回抽出した後、合わせた有機相を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、ロータリーエヴァポレーターで溶媒を留去した。得られた粗生成物12.54gに炭酸ナトリウムを少量添加して減圧蒸留することで2−メチル−4−メンチルオキシ−2−ブタノール(収量10.25g,収率84.6%,純度98.2%)を得た。ここで得られた2−メチル−4−メンチルオキシ−2−ブタノールを本発明品2とする。
沸点:87℃/0.1kPa
1H NMR(CDCl3,400MHz) δ 0.76(d,3H,J=6.8Hz),0.79−0.88(m,2H),0.86(d,3H,J=6.8Hz),0.90(d,3H,J=6.8Hz),0.96(m,1H),1.18(m,1H),1.22(s,3H),1.22(s,3H),1.33(m,1H),1.61(m,2H),1.69(ddd,1H,J=14.4,6.8,4.4Hz),1.77(ddd,1H,J=14.4,7.6,4.4Hz),2.13(m,2H),3.03(dt,1H,J=4.4,10.8Hz),3.50(ddd,1H,J=9.2,6.8,4.4Hz),3.68(s,1H),3.89(ddd,1H,J=9.2,7.6,4.4Hz)。
13C NMR(CDCl3,100MHz) δ 16.13,21.03,22.37,23.25,25.77,29.07,29.44,31.57,34.53,40.10,41.68,48.23,65.71,70.49,79.89。
[α](20℃、D線、c=2.05 in CHCl3)=−85.4。
本発明品は特徴ある香気を有すると共に、さわやかな苦味を有する特徴がある。香気評価においては鼻から感じる香気(オルトネーザル香気)を評価する。香味評価においては飲食で感じる香気(レトロネーザル香気)と飲食中に感じる苦味とを総合して評価を行った。また、以下の実施例では対象となる食品に特徴的な評価項目を設定し、香気評価と香味評価は熟練したパネラー5名を選定し、基準を説明したうえで実施した。
次に、市販のビールテイスト飲料への本発明品1および本発明品2の添加効果を評価した。本発明品1を1%含有する水溶液を調製し、評価液1とした。同様に、本発明品2を1%含有する水溶液を調製し、評価液2とした。本発明品1の添加濃度が1000ppmから0.5ppmとなるよう市販のビールテイスト飲料90重量部と所定量の評価液1に水を加え10質量部とした希釈液を混合したビールテイスト飲料を調製し濃度による添加効果を評価した。本発明品2についても同様に添加濃度が1000ppmから0.5ppmとなるビールテイスト飲料を調製し濃度による添加効果を評価した。
表5に従って本発明品無添加のオレンジフレーバー(比較品2)、本発明品1を2質量%含む本発明品3および本発明品2を2質量%含む本発明品4を調製した。
実施例6:オレンジフレーバーのオレンジジュースに対する添加効果
実施例5で得られたオレンジフレーバー(本発明品3、本発明品4および比較品2)を下記表8に示した処方の飲料基材に添加しオレンジ果汁飲料を調製した。
表10に従って本発明品無添加のミントフレーバー(比較品4)および本発明品1を2質量%含む本発明品7、本発明品2を2質量%含む本発明品8を調製した。
熟練したパネラー5名を選定し、比較品4、本発明品7および本発明品8を純水にて1000倍希釈液を調製し香味評価を実施した。香味評価は、苦味、清涼感、ハーブ感、天然感、薬品感について評価した。評価は本発明品を含まない比較品4を基準として、希釈液をそのまま口に入れた時、さらに飲み下した時の香味を総合して評価した。苦味は以下の基準(苦味が全く感じられない=−点、苦味が明確に感じられない=+/−点、苦味を感じる=+点、苦味を強く感じる=++点、苦味が強すぎる=+++点)として、飲食時の香味評価として、清涼感、ハーブ感、天然感、薬品感については以下の基準(感じられない=−点、明確に感じられない=+/−点、感じる=+点、強く感じる=++点)として評価を行った。香味評価を表11に示す。
実施例7で得られたミントフレーバー(本発明品7、本発明品8および比較品4)を下記表12に示した処方のガム基材に添加しミントガムを調製した。
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