JP6000967B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真プロセス等を利用したカラー画像形成装置に関するものである。
従来から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色に設けられた感光体ドラムを直列に配置し、順次各色のトナー像を中間転写体に重ね合わせるように1次転写し、最後に一括して中間転写体から記録材にトナー像を2次転写する画像形成装置が、複写機やレーザービームプリンターとして知られている。
中間転写体から記録材に2次転写されず、中間転写体上に残留したトナー(以下、2次転写残トナー)は、次の記録材にトナー像を2次転写する前に中間転写体から回収する必要がある。そこで、2次転写残トナーを回収する構成として、特許文献1では、2次転写残トナーを帯電手段によって帯電し、帯電した2次転写残トナーを中間転写体から回収する構成が開示されている。具体的には、帯電手段によって現像時のトナー帯電状態とは逆極性に2次転写残トナーを帯電し、その後、帯電した2次転写残トナーを中間転写体から感光体ドラムに移動させることで回収を行う。感光体ドラムに移動した2次転写残トナーは、感光体ドラムのクリーニング手段によって回収される。
特許文献2では、帯電手段としてブラシ部材を使用する構成が開示されている。中間転写体上の2次転写残トナーには、積層状態にある場合がある。積層状態の2次転写残トナーを均一に帯電する為に、特許文献2ではブラシ部材を使用することで中間転写体上に積層状態にある2次転写残トナーを散らしつつ、帯電することが可能である。
特開平9−50167号公報 特開2009−205012号公報
しかしながら、ブラシ部材に2次転写残トナーが付着することによって2次転写残トナーに対する帯電性能が低下する場合があった。ブラシ部材の帯電性能が低下すると2次転写残トナーの電荷を均一にすることが難しくなり、その結果、2次転写残トナーを中間転写体から回収できない場合がある。
ブラシ部材の帯電性能が低下する理由は、ブラシ部材によって2次転写残トナーを帯電する際、ブラシ部材を構成する複数の導電性繊維の毛先に2次転写残トナーが集中して付着してしまうからだと考えられる。毛先に大量の2次転写残トナーが付着してしまうと、中間転写体上に積層した2次転写残トナーを散らすことが難しくなり、また、2次転写残トナーを均一に帯電することが難しくなる。2次転写残トナーを均一に帯電できないと、中間転写体から2次転写残トナーを回収するのが難しくなる。
特に本現象は、トナーの電荷が低い場合や、ラフ紙など表面性が荒い紙を使用して転写効率が下がることで2次転写残トナーが増えた場合などで発生し易い。
本発明の目的は、以上のような状況を鑑み、ブラシ部材に2次転写残トナーが付着しても、付着した2次転写残トナーがブラシ部材の先端に集中するのを抑制し、効率良く中間転写体から2次転写残トナーを回収できる画像形成装置を提供することにある。
上記目的は、本発明に係る電子写真画像形成装置にて達成される。
トナー像を担持する像担持体と、回転移動可能であって、1次転写部で前記像担持体から1次転写されたトナー像を2次転写部で記録材に2次転写するための中間転写体と、前記2次転写部で記録材に2次転写されず前記中間転写体上に残留した残留トナーに接触するブラシ部材と、前記ブラシ部材に電圧を印加する電源部と、を有し、前記電源部より所定の極性の電圧が印加された前記ブラシ部材により前記残留トナーを帯電し、帯電した前記残留トナーを前記1次転写部で前記中間転写体から前記像担持体へ移動させる画像形成装置において、
前記ブラシ部材は、前記中間転写体の移動中に回転することなく固定して設けられている支持部と、一端が前記支持部に支持され他端が前記中間転写体と摺擦する複数の導電性繊維と、を備え、
前記ブラシ部材の抵抗値をRb[Ω]、前記ブラシ部材と接触する接触部における前記中間転写体の抵抗値をRi[Ω]としたとき、Rb≧Riであり、
前記電源部から前記所定の極性の電圧前記ブラシ部材に印加して前記残留トナーを帯電する際、前記ブラシ部材の抵抗値と前記接触部における前記中間転写体の抵抗値の関係によって前記導電性繊維の前記一端と前記他端の間に電位差を生じさせ、前記電位差によって前記残留トナーを前記一端側まで回収しつつ帯電し、
前記電源部から前記所定の極性と逆極性の電圧が前記ブラシ部材に印加される吐き出しモードが実行されることによって、前記ブラシ部材に付着した前記残留トナーを前記中間転写体に移動させることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、2次転写残トナーを帯電する際に、ブラシ部材に2次転写残トナーが付着しても、付着した2次転写残トナーがブラシ部材の先端に集中するのを抑制し、効率良く中間転写体から2次転写残トナーを回収することが可能である。
実施例1の画像形成装置を説明する図 一実施例における2次転写残トナーを回収する方法を説明する図 中間転写ベルトの長手方向から導電性ブラシ構成を説明する図 中間転写ベルトの回転方向から導電性ブラシを説明する図 誘電性繊維の抵抗測定方法を説明する図 誘電性ブラシの抵抗測定方法を説明する図 一実施例における2次転写残トナーの移動を説明する図 導電性ブラシと中間転写ベルトを流れる電流経路の等価回路を説明する図 一実施例の導電性ブラシへのトナーの回収の様子を説明する図 比較例の導電性ブラシへのトナーの回収を説明する図 実施例2の画像形成装置を説明する図 一実施例における中間転写ベルトを説明する図
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、カラー画像形成装置の一例を示す概略図であり、図1を用いての本実施例の画像形成装置の構成及び動作を説明する。尚、本実施例の画像形成装置は、a〜dの画像形成ステーションを設けているいわゆるタンデムタイプのプリンタである。第1の画像形成ステーションaはイエロー(Y)、第2の画像形成ステーションbはマゼンタ(M)、第3の画像形成ステーションcはシアン(C)、第4の画像形成ステーションdはブラック(Bk)の各色の画像を形成する。各画像形成ステーションの構成は、収容するトナーの色以外では同じであり、以下、第1の画像形成ステーションaを用いて説明する。
第1の画像形成ステーションaは、ドラム状の電子写真感光体(以下、感光体ドラムという)1aと、像担持体用(感光体ドラム用)の帯電部材である帯電ローラ2aと、現像器4aと、クリーニング装置5aと、を備える。感光体ドラム1aは矢印の方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動しトナー像を担持する像担持体である。さらに、現像器4aは、イエローのトナーを収容し感光体ドラム1aにイエロートナーを現像するための装置である。クリーニング装置5aは、感光体ドラム1aに付着したトナーを回収するための部材であり、本実施例では、感光体ドラム1aに当接するクリーニング部材であるクリーニングブレードと、クリーニングブレードが回収したトナーを収容する廃トナーボックスをクリーニング装置5aは備える。
画像信号によって、画像形成動作を開始すると感光体ドラム1aは回転駆動される。感光体ドラム1aは回転過程で、帯電ローラ2aにより所定の極性(本実施例では負極性)で所定の電位に一様に帯電処理され、露光手段3aにより画像信号に応じた露光を受ける。これにより、目的のカラー画像のイエロー色成分像に対応した静電潜像が形成される。次いで、その静電潜像は現像位置において現像器(イエロー現像器)4aにより現像され、イエロートナー像として可視化される。ここで、現像器に収容されたトナーの正規の帯電極性は、負極性である。
各画像形成ステーションa〜dと対向する位置には、回転可能な中間転写体として中間転写ベルト10が配置されている。各画像形成ステーションは、中間転写体の回転方向に沿って、一列に配列されている。中間転写ベルト10は、樹脂材料に導電剤を添加して導電性を付与した無端状ベルトであり、駆動ローラ11、テンションローラ12、2次転写対向ローラ13の3軸で張架され、テンションローラ12により総圧60Nの張力で張架されている。中間転写ベルト10は、感光体ドラム1と当接した対向部で同方向に移動する向きに、感光体ドラム1と略同一の周速度で回転駆動される。
1次転写部材としての1次転写ローラ14a〜14dは、外径6mmのニッケルメッキ鋼棒に、体積抵抗率10Ω・cm、厚み3mmに調整したNBR(ニトリルブタジエンゴム)とエピクロルヒドリンゴムを主成分とする発泡スポンジ体で覆った外径12mmのものを用いている。中間転写ベルト10を介して感光ドラム1a〜1dに対し、9.8Nの加圧力で当接させ、中間転写ベルト10の回転に伴い、従動して回転する。
感光体ドラム1a上に形成されたイエロートナー像は、感光体ドラム1aと中間転写ベルト10との1次転写部(以下、1次転写ニップと称す)を通過する過程で、1次転写電源15aより1次転写電圧(1500V)が印加された1次転写ローラ14aによって、中間転写ベルト10の上に転写される(1次転写)。感光体ドラム1a表面に残留した1次転写残トナーは、クリーニング装置5aにより清掃、除去される。
以下、同様にして、第2,3,4の画像形成ステーションb、c、dによって第2色のマゼンタトナー像、第3色のシアントナー像、第4色のブラックトナー像が形成され、中間転写ベルト10上に順次重ねて転写されて、目的のカラー画像に対応した合成カラー画像が得られる。
中間転写ベルト10上の4色のトナー像は、中間転写ベルト10と2次転写ローラ20が形成する2次転写ニップを通過する過程で、給紙手段50により給紙された記録材Pの表面に一括転写される(2次転写)。
2次転写部材としての2次転写ローラ20は外径8mmのニッケルメッキ鋼棒に、体積抵抗108Ω・cm、厚み5mmに調整したNBRとエピクロルヒドリンゴムを主成分とする発泡スポンジ体で覆った外径18mmのものを用いている。また、2次転写ローラ20は、中間転写ベルト10に対して、50Nの加圧力で当接し、2次転写部(以下、2次転写ニップ)を形成している。2次転写ローラ20は中間転写ベルト10に対して従動回転し、また、中間転写ベルト10上のトナーを紙等の記録材に2次転写している時には2500Vの電圧が印加されている。
その後、4色のトナー像を担持した記録材Pは定着器30に導入され、そこで加熱および加圧されることにより4色のトナーが溶融混色して記録材Pに固定される。以上の動作により、フルカラーのプリント画像が形成される。
次に、中間転写ベルト10から記録材に2次転写されず残留した2次転写残トナーの回収方法を説明する。本実施例の画像形成装置は、帯電手段によって2次転写残トナーを帯電し、帯電した2次転写残トナーを中間転写ベルト10から感光体ドラム1に移動させることで、2次転写残トナーを回収する。
2次転写残トナーの帯電手段として、中間転写ベルト10の回転方向において2次転写ニップよりも下流側で、各1次転写ニップよりも上流側に配置されたブラシ部材である導電性ブラシ16を有する。さらに、補助の帯電手段として、導電性ブラシ16よりも下流側で各1次転写ニップよりも上流側に配置された導電性ローラ17を有する。
導電性ブラシ16は、導電性を有する繊維を備える。導電性ブラシ16には、導電性ブラシ16用の電源部であるブラシ高圧電源60から、トナーの正規の帯電極性と逆極性(本実施例では正極性)の電圧が印加され、2次転写残トナーを帯電する構成となっている。尚、ブラシ高圧電源60は、導電性ブラシ16に対して、トナーの正規の帯電極性と同極性の電圧(本実施例では負極性)の電圧も印可可能である。また、ブラシ高圧電源60は、導電性ブラシ16に直流電圧のみを印加する。直流電圧のみを印加する理由は、2次転写残トナーを中間転写ベルト10から飛び散らせることを抑制するためである。導電性ブラシ16に交流電圧を印加する構成も考えられるが、交流電圧を印加すると、場合によっては2次転写残トナーが中間転写ベルト10から飛散し易くなってしまう。
また、導電性ブラシ16の先端位置は、前述した中間転写ベルト10の表面に対して、約1.0mmの侵入量で固定配置され、中間転写体に対して周速差を有している。本実施例の特徴である導電性ブラシ16の構成については、後述する。
導電性ローラ17としては、体積抵抗率10Ω・cmのウレタンゴムを主成分とする弾性ローラを用いた。導電性ローラ17は、中間転写ベルト10を介して2次転写対向ローラ13に対し総圧9.8Nで不図示のバネにより加圧され、中間転写ベルト10の回転に伴い、従動して回転する。また、導電性ローラ17には、ローラ用高圧電源70から、1500Vの電圧が印加され、2次転写残トナーを再度帯電する構成となっている。尚、本実施例では導電性ローラ17としてウレタンゴムを用いたが特に限定されるものではなく、NBR(ニトリルブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、エピクロルヒドリンなどであっても良い。
以上説明した構成において、中間転写ベルト10から2次転写残トナーを回収する方法について図2を用いて説明する。
図2に示すように、2次転写後に中間転写ベルト10上に残留した2次転写残トナーは、2次転写ローラ20に印加した正極性の電圧の影響により正、負両方の極性が混在する。また、記録材P表面の凹凸の影響を受け、2次転写残トナーは局所的に複数層に重なって中間転写ベルト10上に残留する(図2中A)。
中間転写ベルト10上に残留した2次転写残トナーに対して中間転写ベルト10の回転方向に対し上流側に位置する導電性ブラシ16は、回転移動する中間転写ベルト10に対して固定配置され、かつ中間転写ベルト10に対して所定の侵入量で配置されている。そのため、また、導電性ブラシ16通過時には、中間転写ベルト10上に複数層に堆積していた2次転写残トナーは、導電性ブラシ16と中間転写ベルト10の間に発生する周速差により略一層の高さに散らされる(図2中B)。
また、導電性ブラシ16にはブラシ用高圧電源60より正極性の電圧を印加し、定電流制御を行うことで(本実施例では10μA)2次転写残トナーを回収する。導電性ブラシ16に回収されず中間転写ベルト10上に残留した2次転写残トナーは、通過時に正極性に帯電される。
尚、導電性ブラシ16に回収された2次転写残トナーは、後述する吐き出しモードを実行することによって、導電性ブラシ16から中間転写ベルト10に移動させ、1次転写ニップで、中間転写ベルト10から感光体ドラム1aへ移動させる。よって、上述のように2次転写残トナーを帯電する際に、導電性ブラシ16は2次転写残トナーを一時的に回収していることになる。
その後、導電性ブラシ16を通過した2次転写残トナーは、中間転写ベルト10の回転方向に移動し、導電性ローラ17に到達する。導電性ローラ17には、ローラ高圧電源70により正極性の電圧(本実施例では1500V)が印加されている。導電性ブラシ16を通過し、正極性に帯電された2次転写残トナーは、導電性ローラ17通過時に更に帯電される。(図2中C)。最適な電荷が付与された2次転写残トナーは、1次転写部において1次転写ローラ14aに印加された正極性の電圧により、中間転写ベルト10から感光体ドラム1aに移動し、感光体ドラム1a上に配置されたクリーニング装置5aで回収される。
連続して複数の記録材に対して画像形成を行う場合は、1次転写ニップにおいて、正極性に帯電された2次転写残トナーの中間転写ベルト10からの回収と、次の記録材に対する感光体ドラム1からの1次転写を同時に行うことが可能である。
尚、本実施例では導電性ブラシ16の中間転写ベルト10の回転方向下流側に補助の帯電手段として導電性ローラ17を配置しているが、その目的とするところは、導電性ブラシ16通過後の帯電量をより均一にすることである。帯電量を均一化することで、1次転写ニップで中間転写ベルト10から感光体ドラム1へトナーを移動させ易い効果がある。2次転写残トナーの量が多い時は導電性ブラシ16で回収しきれず中間転写ベルト10上に残留するトナー量も増加するので、本実施例のように補助の帯電手段である導電性ローラ17によって再度帯電することで、1次転写ニップで2次転写残トナーを確実に回収できるようにしている。
次に、本実施例の特徴について、図3A、3B、図4A、4Bを用いて説明する。
本実施例は、中間転写ベルト10上の2次転写残トナーを導電性ブラシ16により帯電する画像形成装置において、導電性ブラシ16の抵抗値をRb[Ω]、中間転写ベルト10と導電性ブラシ16が接触する面積における中間転写ベルト10の抵抗をRi[Ω]としたとき、Rb≧Riという関係満たすことを特徴としている。
具体的には、中間転写ベルト10は、厚さ90μmで、導電剤としてカーボンを混合することにより体積抵抗率を1×10Ω・cmに調整した無端状のポリイミド樹脂を用いている。電気的特性としては、電子導電性の特性を示し、雰囲気中の温湿度に対する抵抗値変動が小さいのが特徴である。
体積抵抗率の範囲としては、転写性の観点から1×10〜1010Ω・cmの範囲が好ましい。体積抵抗率が10Ω・cmより小さくなると、1次転写部で隣接するステーションから電流の流れ込みによる画像不良が発生し易くなる。体積抵抗率が1010Ω・cmよりも大きくなると、中間転写ベルトのチャージアップによってベルトの表面電位が上昇してしまい、感光体ドラムとの間で異常放電による画像不良が発生してしまう。体積抵抗率の測定方法は、三菱化学株式会社のHiresta−UP(MCP−HT450)を用い、測定プローブはUR(型式MCP−HTP12)を用い、測定時の室内温度は23℃、室内湿度は50%に設定し、印加電圧500V、測定時間10secの条件で行っている。
なお、本実施例では、中間転写ベルト10の材料としてポリイミド樹脂を使用したものの、熱可塑性樹脂であれば、他の材料でもよく、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリロ二トリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の材料及びこれらの混合樹脂を使用しても良い。
次に、ブラシ部材である導電性ブラシ16ついて図3A、3Bを用いて説明をする。図3Aは、導電性ブラシ16を中間転写ベルト10の回転方向から見た断面図であり、Lは中間転写ベルト10の回転方向と直交する方向である長手方向の長さである。Aは導電性ブラシの高さを示している。図3Bは、図3Aの断面図であり、Wは中間転写ベルト10の回転方向の長さを示す。
導電性ブラシ16を構成する導電性繊維16aはナイロンを主成分とし、導電剤としてカーボンを使用し単糸繊度300T/60F(5dtex)である。この場合の単糸繊度は、1本の糸が60フィラメントの繊維で構成され、その重さが300T(デシテックス:10000m分の長さの重さが300g)であることを示している。
上述したような導電性繊維16aの集合体として構成される導電性ブラシ16は、図3A、3Bに示すように絶縁性ナイロンで構成される基布16dに、導電性繊維16aを織り込むことでブラシを構成し、厚さ1mmのSUS板金16e上に基布16dを導電性接着剤で接着している。即ち、基布16dは支持部であり、導電性繊維16aは支持部によって一端が支持されている。そして、導電性繊維の支持部によって支持されていない他端側が中間転写ベルト10と摺擦する。ブラシ高圧電源60は、SUS板金16eに電圧を印加することで、導電性接着剤で接着された基布16dを介して、導電性繊維16aに電圧が印加される。
導電性繊維16aの密度は100kF/inch、導電性繊維16aの長さAは5mm、長手幅Lは225mm、搬送方向幅Wは4mmであり、中間転写ベルト10の回転方向に5列が植毛されている。
導電性繊維16aの1本の単位長さあたりの抵抗(Ω/cm)の測定方法は、図4Aに示されるように、測定対象の導電性繊維16aを幅10mm(D)で配置された2本のφ5金属ローラ83で張架し、片側100gの錘84にて荷重をかける。この状態で、測定用電源81から200Vの電圧を、金属ローラ83を介して導電性繊維16aに印加し、その時の電流値を測定用電流計82で読み取り、10mm(1cm)あたりの導電性繊維16aの抵抗値(Ω/cm)を算出している。なお、導電性繊維の抵抗範囲としては、本実施例の特徴であるベルト抵抗との関係の観点から1×1010〜1013Ω/cmの範囲が好ましい。詳細については後述する。
上述のように、ブラシ部材である導電性ブラシ16は、複数の導電性繊維16aが中間転写体ベルト10に接触する構成である。導電性繊維16a自体の抵抗のばらつきも考慮して、導電性ブラシ16全体の抵抗を測定によって求める。図4Bを用いて、導電性ブラシの抵抗値Rbの測定方法について説明する。導電性ブラシ16の抵抗値Rb[Ω]の測定方法は、図4Bに示されるように、測定対象の導電性ブラシ16をφ30の金属ローラ85に侵入量1.0mmで当接させ、電源81から200Vの電圧を、導電性ブラシ16に印加し、その時の電流値を電流計82で読み取り、導電性ブラシ16の抵抗値(Ω)を算出している。
中間転写ベルト10と導電性ブラシ16が接触する部(接触部)における中間転写ベルト10の抵抗値Ri[Ω]は、以下のように求めることができる。中間転写ベルト10と導電性ブラシ16とが接触する接触部の面積は、図3A、3Bの導電性ブラシ16から考えると、導電性ブラシ16の接触面積から求めることが可能である。本実施例では、ベルト回転方向における幅W4mm、長手幅L225mmである。
よって、中間転写ベルトの体積抵抗率と、中間転写ベルト10の厚みと、接触面積から中間転写ベルト10の抵抗値Riを求めることが可能である。例えば、中間転写ベルト10の体積抵抗率を1×10Ω・cm、厚みを90μmとした場合、中間転写ベルト10の抵抗値Riは、1×10Ω・cm×90μm/(4mm×225mm)=1.0×10Ωとなる。
本実施例は、上述の導電性ブラシ16の抵抗値Rb[Ω]と、中間転写ベルト10と導電性ブラシ16が接触する面積における中間転写ベルト10の抵抗値Ri[Ω]が、Rb≧Riを満たすことが特徴である。
具体的には、中間転写ベルト10の体積抵抗率を転写性の観点から、1×10〜1010Ω・cmの範囲のものを選択した場合、中間転写ベルト10と導電性ブラシ16が接触する接触部の面積における中間転写ベルト10の抵抗値Ri[Ω]は、幅W4mm、長手幅L225mm、中間転写ベルト10の厚み90μmから、Ri=1×10〜10Ωの範囲となる。
Rb≧Riの関係を満たすために、導電性ブラシ16の抵抗値Rb[Ω]は、上記の測定方法でRb=1×10〜10Ωとなるように選択した。ここで、Rbの上限値を10Ωとした理由は、2次転写残トナーを正極性に帯電するのに必要な電圧の大きさが大きくなり、それによって、ブラシ高圧電源60の容量が大きくなりすぎてしまうためである。これにより、Rb=1×10〜10Ωを満たす為に、導電性繊維16aの1本の単位長さあたりの抵抗(Ω/cm)が、1×1010〜1013Ω/cmとなるものを使用した。
本実施例では、中間転写ベルト10の体積抵抗率として、体積抵抗率を1×10Ω・cmを使用して、中間転写ベルト10の抵抗値Riを1.0×10Ωとした。導電性ブラシ16の抵抗値Rb[Ω]を、1.0×10Ωとした。
次に本実施例の作用について図5、図6、図7A、7Bを用いて説明をする。
本実施例の作用は、中間転写ベルト10よりも抵抗が高い導電性ブラシ16を用いることで、導電性ブラシ16の各繊維部分でトナーを回収できるような電圧降下を発生させる。導電性ブラシ16の導電性繊維16aの根元側(基布16d側)の電位が、導電性繊維16aの毛先側(中間転写ベルト10側)の電位に対して十分に高い構成であれば、導電性ブラシ16に2次転写残トナーが付着した際に、2次転写残トナーを電位差によって毛先側から根元側へ移動させることが可能になる。
具体的には、図5に示される模式図に示すように、導電性ブラシ16はブラシ高圧電源60から電圧が印加され、ブラシ高圧電源60を制御する制御部66によって、流れる電流が約10μAになるように定電流制御される。ブラシ高圧電源60から導電性ブラシ16から中間転写ベルト10を介して、対向ローラ13に向かって電流が流れるように電流経路は形成されている。
図6は、図5の構成を等価回路にして説明する図である。導電性ブラシ16を抵抗値Rb〔Ω〕の抵抗16b、中間転写ベルト10を抵抗値Ri〔Ω〕の抵抗10bとみなして、ブラシ高圧電源60からI〔A〕の定電流制御されている様子を示している。図6で説明するように、導電ブラシ16と中間転写ベルト10は直列に接続していると考えられる。その為、この等価回路を流れる電流をIとすると、導電性ブラシ16を示す抵抗16bにかかる電位差Vb〔V〕はVb=Rb×I、中間転写ベルト10を示す抵抗10bにかかる電位差Viは、Vi=Ri×Iとなり、電位差は抵抗値に依存する。
その結果、本実施例のように、中間転写ベルト10の抵抗値Riより導電性ブラシ16の抵抗値Rbが高い場合(Ri≦Rb)、導電性ブラシ16で発生する電位差Vbが中間転写ベルト10で発生する電位差Viより大きくなり、図6の等価回路では、主として導電性ブラシ16の部分で電圧降下が発生していることになる。
図7A、7Bは、導電性ブラシ16の2次転写残トナーを回収の様子を模式的に示した図である。図中の矢印の向きが中間転写ベルト10の回転方向である。図7Aは、中間転写ベルト10の抵抗値Riより導電性ブラシ16の抵抗値Rbが高い場合(Ri≦Rb)を説明する図であり、図7Bは、中間転写ベルト10の抵抗値Riが導電性ブラシ16の抵抗値Rbが高い場合(Ri>Rb)を説明する図である。
2次転写残トナーを正極性に帯電する際は、導電性ブラシ16には正極性の電圧がブラシ高圧電源60から印加されている。その為、正、負両方の極性が混在した2次転写残トナーが導電性ブラシ16へ突入する(接触する)際には、負極性のトナーが静電的に導電性ブラシ16に付着する。
図7Aで示すように、Ri≦Rbの場合は、導電性ブラシ16部分の電位差Vbが中間転写ベルト10部分の電位差Viより大きくなり、即ち、導電ブラシ16で発生する電圧降下の方が、中間転写ベルト10で発生する電圧降下よりも回路全体として考えた時に支配的になる。その為、導電性繊維16aの根元にいくほど電圧値(正極性の電位)が大きくなり、トナーを静電的に引き付ける力が強くなる。即ち、導電性繊維16aの一端と他端の間に生じる電位差によって2次転写残留トナーを導電繊維16aの根元まで回収することが可能である。
これにより、中間転写ベルト10上の2次転写残トナーは、導電性ブラシ16に付着した際に、導電性繊維16aの毛先だけではなく根元にまで付着する(回収される)。即ち、中間転写ベルト10から回収する2次転写残トナーは、導電性繊維16aの根元まで回収できることになり、導電性ブラシ16として回収する2次転写残トナーは多くなる。また、多くの2次転写残トナーが導電性ブラシ16に回収される為、導電性ブラシ16による中間転写ベルト10上の2次転写残トナーに対する帯電効率も向上する。
しかしながら、図7Bで示すように、Ri>Rbの場合は、導電性ブラシ16部分の電位差Vbが中間転写ベルト10部分の電位差Viより小さくなり、即ち、中間転写ベルト10で発生する電圧降下が導電ブラシ16部で発生する電圧降下よりも回路全体として考えた時に支配的になる。その為、導電性繊維16aの毛先と根元での電位差が、中間転写ベルト10部で発生する電位差に対して小さくなり、2次転写残トナーはより静電的に中間転写ベルト10側に引き付けられる。これにより、図7Bの模式図に示されるように中間転写ベルト10から距離が近い導電性繊維16aの毛先にトナー付着が集中してしまうことになる。その結果、導電性ブラシ16は、毛先に一定以上の2次転写残トナーが付着すると、それ以上の2次転写残トナーが導電性ブラシ16に付着することができなくなる。さらに、導電性ブラシ16に付着しない2次転写残トナーに対する帯電効率も低下してしまう。
表1は、導電性ブラシ16に接触する中間転写ベルトの抵抗値Riを1×10Ωとした場合に、導電性ブラシ16の抵抗値Rbを変更させた場合の、導電性ブラシ16に発生する電位差Vbの大きさを説明する表である。尚、10μAの電流Iが流れるように定電流制御を行っている。電流Iの大きさは、中間転写ベルト10上の2次転写残トナーを負極性から正極性に反転させることが可能な電流の大きさとして設定されており、本実施例では、10〜20μAの大きさが望ましい。
Figure 0006000967
No.1は、導電性ブラシ16の抵抗値Rbが1×10Ω、中間転写ベルト10の抵抗値Riが1×10Ωであり、図7Bで示すRb<Riという関係になっている。10μAの定電流制御を行うと、導電性ブラシ16部での電位差Vbは(1×10Ω)×(10μA)=1Vとなり、ほとんど電圧降下しない。また中間転写ベルト10部での電位差Viは、(1×10Ω)×(10μA)=100Vとなる。
即ち、10μAの定電流制御をする為に、ブラシ高圧電源60は101Vを導電性ブラシ16に出力し、その内1V分だけ導電性ブラシ16部で電圧降下している。よって、図7Bで説明したように、2次転写残トナーは導電性ブラシ16の先端に集中して付着するようになる。
なお、No.1の構成で、例えば1000μAの定電流制御を行えば、導電性ブラシ16部で発生する電位差は100Vとなる。しかしながら、導電性ブラシ16に対して1000μAの定電流制御を行うと、導電性ブラシ16と中間転写ベルト10の間で過剰な放電が発生し、二次転写残トナーを装置内に飛散させてしまう恐れがある。さらに、過剰な放電により、中間転写ベルト10を過剰に帯電してしまい下流側の1次転写ニップを通過する際の1次転写性に影響を与える場合もある。また、2次転写残トナーを過剰帯電すると、導電性ブラシ16によって正極性に帯電した2次転写残トナーを次の記録材に対する感光体ドラム1からの1次転写と同時に中間転写ベルト10から感光体ドラム1へ移動させる場合に、不良画像の要因となる。これは、導電性ブラシ16による2次転写残トナーに対する帯電量が大きくなりすぎるので、本来1次転写されるべきトナーを巻き込んで感光体ドラム1aに2次転写残トナーが回収されるため、本来画像があるべきところのトナーが存在しなくなってしまうのが理由と考えられる。よって、Rb<Riの関係では、2次転写残トナーを帯電して中間転写ベルト10から回収するという機能と、導電性ブラシ16の根元まで2次転写残トナーを回収するという機能を両立することが難しい。
No.2は、導電性ブラシ16の抵抗値Rbが1×10Ω、中間転写ベルト10の抵抗値Riが1×10Ωであり、本実施例の構成であるRi≦Rbという関係を満たしている。その結果、10μAの定電流制御を行うと、導電性ブラシ16の電位差Vbは100Vとなり、導電性ブラシ16部で電圧降下する。また中間転写ベルト10部での電位差Viは、(1×10Ω)×(10μA)=100Vとなる。すなわち、Ri=Rbの時は、導電性ブラシ16の電位差Vbと中間転写ベルト10部での電位差Viとなる。この場合は、導電性ブラシ16と中間転写ベルト10で発生する電位差がほぼ同等になるので、中間転写ベルト10で発生する電位差が支配的になることを防ぐ。それによって、導電性ブラシ16の毛先に2次転写残トナーが集中して付着することが抑制できる。
これにより、トナーを静電的に引き付ける力が強くなるため、導電性繊維16aの根元にまで2次転写残トナーを付着させることが可能である。
No.3は、導電性ブラシ16の抵抗値Rbが1×10Ω、中間転写ベルト10の抵抗値Riが1×10Ωであり、No.2と同様に本実施例の構成であるRi≦Rbという関係になっている。そのため、10μAの定電流制御を行うと、導電性ブラシ16の電位差Vbは10000Vとなり、導電性ブラシ16部で発生する電圧降下が、中間転写ベルト10で発生する電圧降下(100V)の100倍になる。これにより、No.2同様にトナーを静電的に引き付ける力が強くなるため、導電性繊維16aの根元にまで2次転写残トナーを付着させることが可能である。
No.4は導電性ブラシ16の抵抗値Rbが1×1010Ω、中間転写ベルト10の抵抗値Riが1×10Ωであり、本実施例の構成であるRi≦Rbという関係になっているものの、10μAの定電流制御を行った場合、導電性ブラシ16の電位差Vbは100000Vとなる。即ち、No.4の系では、10μAを流す為には、100100Vの電圧をブラシ高圧電源60により印加する必要があり、高圧電源の容量を大きくする必要が生じる。
以上説明した通り、本実施例によると、中間転写ベルト10よりも抵抗が高い導電性ブラシ16を用いることで、導電性ブラシ16部で大きな電圧降下させ、2次転写残トナーを導電性繊維16aの根元を使って回収することができる。よって、本実施例は、2次転写残トナーを帯電する際に、ブラシ部材に2次転写残トナーが付着しても、付着した2次転写残トナーがブラシ部材の先端に集中するのを抑制し、効率良く中間転写体から2次転写残トナーを回収することが可能になる。
導電性ブラシ16に付着した2次転写残トナーは吐き出しモードを実行して、導電性ブラシ16から中間転写ベルト10に移動させる。吐き出しモードは、記録材Pに対する印刷動作が終了した後のタイミングや、連続する記録材に対する印刷動作の間に実施することが可能である。吐き出しモードを実行する際は、導電性ブラシ16に帯電時と逆極性(本実施例では負極性)の電圧を印加する。これによって、導電性ブラシ16に付着した負極性の2次転写残トナーは中間転写ベルト10へ移動する。中間転写ベルト10上の2次転写残トナーは、1次転写ローラに1次転写時と逆極性の電圧(本実施例では、負極性)を印加することで、中間転写ベルト10から感光体ドラム1へ移動する。これによって、導電性ブラシ16から2次転写残トナーを除去することが可能になり、次の画像形成に備えることが可能になる。
尚、本実施の形態では、導電性ブラシ16の制御として定電流制御を用いて説明を行ったものの、本実施例はこれに限るものではなく、例えば、定電圧制御であっても同様の効果を得ることが出来る。
本実施例で適用する画像形成装置の構成において、前記実施例1と同様のものには、同一部材には同一符号を付し、説明を省略する。2次転写残トナーの帯電手段として、用いている導電性ブラシ16についても、寸法、配置は実施例1と同様である。
実施例1の構成では、2次転写残トナーの帯電手段として、導電性ブラシ16と導電性ローラ17を使用していた。本実施例の大きな特徴は、中間転写ベルト10の表層にコート層を設けることで、図8に示すように、2次転写残トナーの帯電手段として導電性ブラシ16のみとすることを特徴としている。
また、本実施例で使用した中間転写ベルト40の構成は、図9に示すように、コート層41、基層42からなる2層構成である。コート層41は、表面に厚み2μmのアクリル樹脂塗料を塗布することで、平滑度の高いコート層41としている。一方、基層42は、ポリエステルを主成分とする材料から構成され、厚みは実施例1と同様に90μmである。
中間転写ベルト40の体積抵抗率は、コート層41が付いた状態の抵抗値として、実施例1と同様の1×10Ω・cmとなり、導電性ブラシ16と接触する部分における中間転写ベルト40の抵抗値Riについても、実施例1と同様に、Ri=1.0×10Ωとなる。
上述したコート層41は、基層42に比べて膜厚が薄いため、中間転写ベルト40の抵抗値Riに与える影響は小さいものの、必要に応じ、カーボンブラック等の導電剤を添加して、抵抗調整してもよい。また、コート層41の厚みについては、平滑性及び製造上観点より、0.5〜4.0μmの範囲が好ましい。
なお、コート層41に塗布する樹脂の材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネート、ポリアリレート、ウレタン、シリコーン、フッ素樹脂等の材料を使用しても良い。また、基層42の材料に関しては、熱可塑性樹脂であれば、他の材料でもよく、例えば、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリロ二トリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の材料及びこれらの混合樹脂を使用しても良い。
導電性ブラシ16の構成に関しては、実施例1と同様の材料であり、導電性繊維16aの1本の単位長さあたり抵抗値1×1012Ω/cm、導電性ブラシ16の抵抗値Rb=1×10Ω、単糸繊度300T/60F(5dtex)、ブラシ密度としては100kF/inchである。
以上の構成において、実施例1と同様に、導電性ブラシ16の抵抗値Rb[Ω]と、中間転写ベルト40と導電性ブラシ16が接触する面積における中間転写ベルト40の抵抗値Ri[Ω]が、Rb≧Riという関係満たすことできる。
次に本実施例の作用について説明をする。実施例1で記載したように、中間転写ベルト10よりも抵抗が高い導電性ブラシ16を用いることにより導電性ブラシ16で電圧降下させ、導電性ブラシ16の回収性能を高めたときの作用については、実施例1で説明した作用と同一であるため、説明を省略する。
本実施構成の中間転写ベルト40では、表層にコート層41を設けることで、製造時に生じてしまう基層42の凹凸を軽減することができるため、中間転写ベルト40の表層を平滑度の高い層とすることができる。中間転写ベルト40のコート層41の平滑度が向上すると、記録材表面との間に発生する微小空間を小さくすることができるため、2次転写ニップ部での電界の乱れを抑制することができ、2次転写効率が向上する。
その結果、2次転写残トナー量を減らすことができ、且つ、導電性ブラシ16の根元まで2次転写残トナーを回収可能であるので、2次転写残トナーを帯電する部材が導電性ブラシ16のみであっても、2次転写残トナーを中間転写ベルト40から回収することが可能である。よって、本実施例は、2次転写残トナーを帯電する際に、ブラシ部材に2次転写残トナーが付着しても、付着した2次転写残トナーがブラシ部材の先端に集中するのを抑制し、効率良く中間転写体から2次転写残トナーを回収することが可能になる。
以上により、中間転写ベルト40を表面にコート層41を含む構成とすることで、2次転写性が向上し、導電性ブラシ16部で正極性に帯電させるべきトナー量を減らすことができる。これにより、導電性ブラシ16のみでも、良好なクリーニング性を達成することができるため、画像形成装置の小型化、低コスト化が達成できる。
本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために以下の請求項を添付する。
1 感光体ドラム
10 中間転写ベルト
16 導電性ブラシ
20 2次転写ローラ
21 2次転写電源
30 定着装置
60 ブラシ高圧電源
70 ローラ高圧電源

Claims (10)

  1. トナー像を担持する像担持体と、回転移動可能であって、1次転写部で前記像担持体から1次転写されたトナー像を2次転写部で記録材に2次転写するための中間転写体と、前記2次転写部で記録材に2次転写されず前記中間転写体上に残留した残留トナーに接触するブラシ部材と、前記ブラシ部材に電圧を印加する電源部と、を有し、前記電源部より所定の極性の電圧が印加された前記ブラシ部材により前記残留トナーを帯電し、帯電した前記残留トナーを前記1次転写部で前記中間転写体から前記像担持体へ移動させる画像形成装置において、
    前記ブラシ部材は、前記中間転写体の移動中に回転することなく固定して設けられている支持部と、一端が前記支持部に支持され他端が前記中間転写体と摺擦する複数の導電性繊維と、を備え、
    前記ブラシ部材の抵抗値をRb[Ω]、前記ブラシ部材と接触する接触部における前記中間転写体の抵抗値をRi[Ω]としたとき、Rb≧Riであり、
    前記電源部から前記所定の極性の電圧前記ブラシ部材に印加して前記残留トナーを帯電する際、前記ブラシ部材の抵抗値と前記接触部における前記中間転写体の抵抗値の関係によって前記導電性繊維の前記一端と前記他端の間に電位差を生じさせ、前記電位差によって前記残留トナーを前記一端側まで回収しつつ帯電し、
    前記電源部から前記所定の極性と逆極性の電圧が前記ブラシ部材に印加される吐き出しモードが実行されることによって、前記ブラシ部材に付着した前記残留トナーを前記中間転写体に移動させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記Rb[Ω]は、1×10 から1×10 Ωの範囲であり、前記Ri[Ω]は、1×10 から1×10 Ωの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中間転写体は、無端状の中間転写ベルトであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記電源部は、前記ブラシ部材に直流電圧のみを印加することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記中間転写体の体積抵抗率は、1×10Ω・cm以上1×1010Ω・cm未満であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記中間転写ベルトは、前記ブラシ部材と摺擦する面がコート層で構成されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 複数の記録材に対して連続して画像形成を行う場合、前記ブラシ部材によって帯電された前記残留トナーの前記中間転写体から前記像担持体への移動と、前記像担持体に形成されたトナー像の前記像担持体から前記中間転写体への移動が同時に行われることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記像担持体は、前記中間転写体の回転方向に沿って、複数配列されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記ブラシ部材が前記残留トナーを帯電する際に前記ブラシ部材に流れる電流が定電流になるように、前記電源から前記ブラシ部材に印加される電圧が制御されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記吐き出しモードは、記録材に対する印刷動作が終了した後、又は、連続する記録材に対する印刷動作の間に実行することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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