JP2016050962A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニング性能の確保とスジ画像の抑制とを両立しつつ、装置の小型化とプロセススピードの高速化を実現する。【解決手段】中間転写ベルト8上に残留したトナーの帯電量の絶対値に基づいて、導電性ブラシ23に印加される印加電圧の値を、ベルトクリーニングブレード21で掻き取れなかったトナーがトナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電され、1次転写部で中間転写ベルト8から感光ドラム1に移動するような設定値に設定するCPU26であって、中間転写ベルト8上に残留したトナーの帯電量の絶対値が閾値未満の場合、印加電圧の値を第1設定値とし、閾値以上の場合、印加電圧の値を第2設定値とするCPU26を備え、第1設定値をVC1、第2設定値をVC2としたとき、|VC1|<|VC2|の関係が成立する。【選択図】図2

Description

本発明は、シート等の記録材上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
従来、例えば電子写真方式の画像形成装置として、感光体から中間転写ベルトに1次転写したトナー像を記録材に2次転写して画像を出力する中間転写方式の画像形成装置がある。中間転写ベルトとしては、無端ベルト状の中間転写ベルトが広く用いられている。中間転写方式における中間転写ベルト上の残トナーのクリーニング方法には、大別すると、ブレードクリーニング方式、静電クリーニング方式、これらの方式を併用したハイブリッド方式がある。ブレードクリーニング方式は、特許文献1に記載されるように、中間転写ベルトにクリーニングブレードを当接し、このクリーニングブレードにより中間転写ベルト上の残トナーを物理的に掻き取る方式である。このクリーニング方式は、低コストで良好なクリーニング性が期待できるものの、耐久によるブレードの消耗や中間転写ベルトの表面の凹凸の影響を受けやすく、良好なクリーニング性を長期間保てないことが懸念される。
静電クリーニング方式では、特許文献2に記載されるように、残トナーを電圧印加する帯電手段により、現像時の帯電状態とは逆極性に残トナーを帯電する。その後、その逆極性に帯電された残トナーは、次なる1次転写工程時に中間転写ベルトから感光体に移動され、感光体をクリーニングするクリーニング手段により回収される。そのため、この方式は転写同時クリーニング方式とも呼ばれている。この静電クリーニング方式は、中間転写ベルトの表面の凹凸の影響を受けにくいという利点はあるものの、ジャム処理後やキャリブレーション後など中間転写ベルト上の多量の残トナーを処理する場合には、次のような点が懸念される。すなわち、中間転写ベルト上の多量の残トナーを処理する場合、帯電手段にトナーが多量に付着してしまい、クリーニング性を維持するためには、それを清掃する必要がある。静電クリーニング方式の帯電手段の清掃は、付着したトナーを帯電手段からトナーと同極性のバイアスを印加することで吐き出し(移動させ)、その吐き出しトナーを感光体で回収する方法が用いられる。しかし、この吐き出しトナーの回収は、吐き出し直後のトナーの帯電極性が、1次転写バイアスと逆極性であるため、吐き出し直後の1次転写部では感光体に回収できない。そのため、吐き出されたトナーは、中間転写ベルトをさらに回転させて、再び帯電手段にて1次転写バイアスと同極性に帯電しなくてはならない。よって、ジャム処理やキャリブレーション後の中間転写ベルトのクリーニングでは、この吐き出し工程に使用する中間転写ベルトの回転時間が必要となり、長い場合は、複数回の中間転写ベルトの回転を要する場合もある。
ハイブリッド方式のクリーニング方法(特許文献3参照)は、次のようなクリーニング方法である。まず、2次転写部よりも中間転写ベルト回転方向下流に位置するクリーニングブレードにより中間転写ベルト上の残トナーを概ね除去する。そして、このクリーニングブレードをすり抜けた残トナーを、このクリーニングブレードよりも中間転写ベルト回転方向下流に配置された帯電手段で帯電することで、感光体に転写同時クリーニングを行う。このハイブリット方式では、帯電手段に残トナーが多量に供給されることがないため、ジャム処理後やキャリブレーション後など中間転写ベルト上に残トナーが多量に発生する条件下でも、帯電手段へのトナーの付着は生じない。そのため、それを除去する余分な中間転写ベルトの回転時間も必要としない。故に、ハイブリッド方式のクリーニング方法は、上記3つのクリーニング方式で最も少ない処理時間(ダウンタイム)を実現することができ、かつ、長期に渡って良好なクリーニング性能を得ることができるクリーニング方
法である。
特開2009−288481号公報 特開2009−205012号公報 特開2000−131920号公報
しかしながら、上記のようなハイブリッド方式のクリーニング方法においては、装置の小型化や印字速度を増加させた場合、以下に示すような問題が発生することが懸念される。
ハイブリッド方式で良好なクリーニング性を実現するためには、クリーニングブレードをすり抜けたトナーを逆極性に一様に帯電する必要がある。そのため、帯電手段は、少なくともすり抜けトナーの帯電量を反転することが可能な放電を発生させる必要がある。一方、帯電手段は、トナーと共に中間転写ベルトの表面も帯電するため、帯電手段通過後の中間転写ベルトの表面電位が次なる一次転写に影響しない電位になるように放電量を制限する必要もある。すなわち、ハイブリッド方式で画像形成を行うには、すり抜けトナーを所望の極性に一様に帯電すると共に、1次転写部での中間転写ベルトの電位が所望の電位に収束することが可能な電位以下に帯電する帯電バイアス値が要求される。しかし、装置の小型化やプロセススピードを増速した場合、帯電手段から1次転写までの時間が短縮されるため、上記の条件を満たせない場合が生じることが懸念される。
帯電手段で一様に帯電しなければならないすり抜けトナーの電荷量は、すり抜けるトナーの量や帯電量が変化しない限り、装置の小型化やプロセススピードの増速などの変更を行ってもほとんど変化しない。そのため、クリーニングブレードの掻き取り能力が向上しない限り、クリーニング性を確保する為に必要な帯電手段の放電量も減少することは無い。しかし、装置の小型化やプロセススピードを増加するなどの変更を行った場合、帯電手段から1次転写までの移動時間が短縮されるため、中間転写ベルトの表面電位の減衰量が減少する。このような場合、1次転写時の中間転写ベルトの電位は、変更前のそれより高くなってしまい、1次転写部での中間転写ベルト表面と感光体表面間の電界が強くなり、次なる1次転写でのトナー像が飛散り、画質を著しく低下させる問題が生じることが懸念される。特に、帯電手段としてトナーへの帯電効果が高いブラシ状の部材を用いた場合、中間転写ベルトの回転方向にスジ状の帯電ムラが生じ易くなり、表面電位の減衰が不十分だと中間転写ベルトの表面にスジ状の表面電位ムラが生じることが懸念される。
この中間転写ベルトの表面電位ムラは、次なる画像形成時にその部分に均一なハーフトーン画像などを1次転写した場合、表面電位ムラに応じたトナー像の飛散りが発生し、ハーフトーン画像にスジ状の濃度ムラ(以下、スジ画像)を発生させることが懸念される。このスジ画像は、帯電手段から1次転写部までの中間転写ベルト上の距離を小型化した装置を用いた場合、100mm/sec程度のプロセススピードでは発生しなかった。しかしながら、このスジ画像は、200mm/secを越えたあたりから軽微に発生し、更に印字速度を増していくと、増加していく傾向を示した。このスジ画像は、帯電バイアス値を下げれば抑制できるものの、帯電バイアス値を下げた場合、トナーの帯電が不均一となるため、1次転写部でのトナー回収が困難となり、次なる画像に画像汚れを生じさせることが懸念される。特にこの画像汚れは、ジャム処理後やキャリブレーション後に連続して画像形成を行った場合に多く発生することが懸念される。また、中間転写ベルトの抵抗値を下げ、その表面電位の減衰を速めることでも上記スジ画像の抑制は可能であるもの、中間転写ベルトの抵抗値を下げた場合、2次転写手段での良好な転写性を確保することが困
難になる問題が発生することが懸念される。
その他、帯電手段から1次転写までの移動時間を確保する為に、2次転写ローラの対向ローラである駆動ローラ上に帯電手段を設ける構成も考えられる。しかしながら、この場合、2次転写工程の次に続く定着工程での熱の影響で、クリーニングブレードの変形や帯電手段に付着したトナーがブロッキングする等の問題が発生することが懸念される。そのため、それを回避するためには2次転写部と定着器の距離を広げる必要が生じ、その距離を広げた場合には、装置が大型化するとともに、FPOT(First Print Out Time)が遅延してしまうことが懸念される。さらに、中間転写ベルトの張架を駆動ローラとテンションローラの2軸張架から3軸張架にし、駆動ローラとテンションローラの中間の中間ローラ上に帯電手段を設ける構成も考えられる。しかしながら、この場合も、中間ローラにより装置内の中間転写ベルトが占める断面積が増加することになり、装置自体の肥大化を招くことになってしまった。
以上のように、ハイブリッド方式のクリーニング手段を用いた画像形成装置では、装置の小型化やプロセススピードを増速することで高速化を図った場合、クリーニング性能の確保とスジ画像の抑制とを両立することが困難であった。
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、クリーニング性能の確保とスジ画像の抑制とを両立しつつ、装置の小型化とプロセススピードの高速化を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体との間に形成された当接部である1次転写部で、前記像担持体に担持されたトナー像が1次転写され、転写部材との間に形成された当接部である2次転写部で、1次転写されたトナー像が記録材に2次転写される無端状の回転可能な中間転写体と、
前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングするクリーニング動作を行うクリーニング手段と、
を有し、
前記クリーニング手段が、
前記中間転写体の回転方向における前記2次転写部よりも下流、かつ、前記1次転写部よりも上流で前記中間転写体に当接するように設けられ、前記中間転写体上に残留したトナーを掻き取る掻き取り部材と、
前記中間転写体の回転方向における前記掻き取り部材よりも下流、かつ、前記1次転写部よりも上流に設けられた、電圧が印加される帯電部材と、
を有する画像形成装置において、
前記中間転写体上に残留したトナーの帯電量の絶対値に基づいて、前記帯電部材に印加される印加電圧の値を、前記掻き取り部材で掻き取れなかったトナーがトナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電され、前記1次転写部で前記中間転写体から前記像担持体に移動するような設定値に設定する制御手段であって、
前記中間転写体上に残留したトナーの帯電量の絶対値が閾値未満の場合、前記印加電圧の値を第1設定値とし、前記閾値以上の場合、前記印加電圧の値を第2設定値とする制御手段を備え、
前記第1設定値をV、前記第2設定値をVとしたとき、
|V|<|V
の関係が成立することを特徴とする。
また、トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体との間に形成された当接部である1次転写部で、前記像担持体に担持され
たトナー像が1次転写され、転写部材との間に形成された当接部である2次転写部で、1次転写されたトナー像が記録材に2次転写される無端状の回転可能な中間転写体と、
前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングするクリーニング動作を行うクリーニング手段と、
を有し、
前記クリーニング手段が、
前記中間転写体の回転方向における前記2次転写部よりも下流、かつ、前記1次転写部よりも上流で前記中間転写体に当接するように設けられ、前記中間転写体上に残留したトナーを掻き取る掻き取り部材と、
前記中間転写体の回転方向における前記掻き取り部材よりも下流、かつ、前記1次転写部よりも上流に設けられた、電圧が印加される帯電部材と、
を有する画像形成装置において、
前記中間転写体上に残留したトナーの帯電量の絶対値が閾値以上かどうかを判断した判断結果に基づいて、前記帯電部材に印加される印加電圧の値を設定する制御手段であって、
前記中間転写体上に残留したトナーの帯電量の絶対値が前記閾値未満の場合、前記掻き取り部材で掻き取れなかったトナーが、前記帯電部材に電気的に付着するような第1設定値に前記印加電圧の値を設定し、
前記中間転写体上に残留したトナーの帯電量の絶対値が前記閾値以上の場合、前記掻き取り部材で掻き取れなかったトナーが、トナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電され、前記1次転写部で前記中間転写体から前記像担持体に移動するような第2設定値に前記印加電圧の値を設定する制御手段を備え、
前記第1設定値をV、前記第2設定値をVとしたとき、
|V|<|V
の関係が成立することを特徴とする。
本発明によれば、クリーニング性能の確保とスジ画像の抑制とを両立しつつ、装置の小型化とプロセススピードの高速化を実現することが可能となる。
実施例1の画像形成装置の概略断面図 実施例1のベルトクリーナの近傍を示す模式図 実施例1の導電性ブラシをより詳しく示す模式図 実施例1の導電性繊維の抵抗値を求める方法について説明するための図 実施例1の動作状況監視手段での監視フローのフローチャートを示す図 実施例1のキャリブレーション動作時のタイミングチャートを示す図 実施例1の導電性ブラシのIV特性を示す図 実施例1の中間転写ベルトの表面電位の減衰特性を示す図 実施例2の画像形成装置の概略断面図 実施例2における中間転写ベルトの層構成を示す図 実施例2のベルトクリーナの近傍を示す模式図 実施例3の画像形成のタイミングチャートを示す図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[実施例1]
以下に、実施例1について説明する。
1.画像形成装置の全体的な構成
図1は、本実施例の画像形成装置の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用してフルカラー画像を形成する中間転写方式を採用したタンデム型の画像形成装置(レーザビームプリンタ)である。
画像形成装置100は、複数の画像形成部Pとして第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKを有している。第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像を形成する。
本実施例では、各画像形成部PY、PM、PC、PKの構成及び動作は、使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同じである。したがって、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用の要素であることを表す符号の末尾のY、M、C、Kは省略して、当該要素に関し総括的に説明する。
画像形成部Pは、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(感光体)、すなわち、感光ドラム1を有している。感光ドラム1は、図中矢印R1方向に不図示の駆動手段により回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って、ローラ型の帯電部材で構成された1次帯電手段としての1次帯電ローラ2、露光手段(画像書き込み手段)としての露光装置(レーザーユニット)3、現像手段としての現像装置4が配置されている。続いて、ローラ型の帯電部材で構成された1次転写部材としての1次転写ローラ5、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーナ6がそれぞれ配置されている。
現像装置4は、現像剤担持体としての現像ローラ41と、現像剤としてのトナーを収容するトナー容器42と、を有している。ドラムクリーナ6は、クリーニング部としてドラムクリーニングブレード61と、廃トナー容器62と、を有している。
無端状の回転可能な中間転写体としての中間転写ベルト8は、駆動ローラ9とテンションローラ10とによって張架されており、駆動ローラ9に駆動力が伝達されることで図中矢印R2方向に回転駆動される。
1次転写ローラ5は、中間転写ベルト8を介して感光ドラム1に向けて押圧され、中間転写ベルト8と感光ドラム1とが接触し、1次転写部(1次転写ニップ、当接部)N1を形成している。中間転写ベルト8の外周面側において、駆動ローラ9に対向する位置には、ローラ型の帯電部材で構成された2次転写手段としての2次転写ローラ11が配置されている。
2次転写ローラ(転写部材)11は、中間転写ベルト8を介して駆動ローラ9に向けて押圧されており、中間転写ベルト8と2次転写ローラ11とが接触し、2次転写部(2次転写ニップ、当接部)N2を形成している。また、中間転写ベルト8の外周面側において、テンションローラ10に対向する位置には、クリーニング手段としてのベルトクリーナ52が配置されている。
ベルトクリーナ52は、掻き取り部材としてのベルトクリーニングブレード21と、帯電部材(接触帯電部材)としての導電性ブラシ23と、廃トナー容器22と、を有している。
中間転写ベルト8、駆動ローラ9、テンションローラ10、ベルトクリーナ52などによって、中間転写ベルトユニット50が構成されている。
本実施例では、各画像形成部Pにおいて、感光ドラム1と、感光ドラム1に作用するプロセス手段としての1次帯電ローラ2、現像装置4及びドラムクリーナ6とは、一体的にプロセスカートリッジ7を構成している。各プロセスカートリッジ7Y、7M、7C、7Kは、それぞれ画像形成装置100の装置本体110に対して着脱可能とされている。
本実施例では、各プロセスカートリッジ7Y、7M、7C、7Kの構成は実質的に同じであり、各トナー容器42Y、42M、42C、42Kに収容されたトナーがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーであることが異なる。
また、画像形成装置100には、画像形成装置100の制御を行うための電気回路が搭載された制御基板25が設けられている。制御基板25には、制御手段としてのCPU26が搭載されている。
CPU26は、駆動制御手段26a、帯電バイアス選択手段26b、動作状況監視手段26cなど、装置内の各種センサからの信号を基に装置動作を制御するアルゴリズムを内蔵しており、画像形成に全体に関する画像形成装置100の動作を一括して制御している。ここで、駆動制御手段26aは、記録材Sの搬送に関する駆動源や、中間転写ベルト8及び各画像形成部Pの駆動源などの駆動制御を行う。帯電バイアス選択手段26bは、後述する帯電バイアス電源の出力値を選択する高電圧制御手段の一つである。動作状況(動作状態)監視手段26cは、残トナー判断手段として、中間転写ベルト8上(中間転写体上)の残トナーの状態(帯電状態、帯電量)を判断する。
2.転写構成
次に、本実施例における1次転写、2次転写に関する構成について更に詳しく説明する。
本実施例では、中間転写体として小型化が容易なベルト状の中間転写ベルト8を用いている。中間転写ベルト8は、樹脂材料に導電剤を添加して導電性を付与した無端状ベルトである。中間転写ベルト8は、駆動ローラ9、テンションローラ10の2軸で張架され、テンションローラ10により総圧100Nの張力が付与されている。
本実施例の中間転写ベルト8としては、導電剤としてカーボンを混合することにより体積抵抗率を1×1010Ω・cmに調整したポリイミド樹脂で形成された、厚さ70μmの無端状ベルトを用いた。この中間転写ベルト8の電気的特性としては、電子導電性の特性を示し、雰囲気中の温湿度に対する電気抵抗値の変動が小さいのが特徴である。
中間転写ベルト8の体積抵抗率の範囲としては、転写性の観点から1×10Ω・cm以上1×1011Ω・cm以下の範囲が好ましい。1×10Ω・cmより低い体積抵抗率だと、高温高湿環境下で転写電流が逃げることによる転写不良が発生することが懸念される。一方、1×1011Ω・cmより高い体積抵抗率だと、低温低湿環境下で異常放電による転写不良が発生することが懸念される。
ここで、中間転写ベルト8の体積抵抗率は、次の測定方法により求められる。すなわち、三菱化学株式会社製のHiresta−UP(MCP−HT450)を用い、測定プローブはURを用い、測定時の室内温度は23℃、室内湿度は50%に設定し、印加電圧250V、測定時間10secの条件で測定を行う。
なお、本実施例では、中間転写ベルト8の材料としてポリイミド樹脂を使用したが、中間転写ベルト8の材料はこれに限定されるものではない。例えば、熱可塑性樹脂であれば、次のような他の材料を使用してもよい。例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などの材料及びこれらの混合樹脂である。
1次転写ローラ5には、芯金としての外径6mmのニッケルメッキ鋼棒を、弾性層としての体積抵抗率を1×10Ω・cmに調整したNBRとエピクロルヒドリンゴムを主成分とする厚さ3mmの発泡スポンジ体で覆った外径12mmの弾性ローラを用いた。
1次転写ローラ5は、中間転写ベルト8を介して感光ドラム1に対し9.8Nの加圧力
で当接させられており、中間転写ベルト8の回転に伴い従動して回転する。また、感光ドラム1上のトナーを中間転写ベルト8に1次転写している時には、1500Vの直流電圧(1次転写バイアス)が1次転写ローラ5に印加される。
2次転写ローラ11には、芯金としての外径8mmのニッケルメッキ鋼棒を、弾性層としての体積抵抗率を1×10Ω・cmに調整したNBRとエピクロルヒドリンゴムを主成分とする厚さ5mmの発泡スポンジ体で覆った外径18mmの弾性ローラを用いた。
2次転写ローラ11は、中間転写ベルト8に対して50Nの加圧力で当接させられており、中間転写ベルト8の回転に伴い従動して回転する。また、2次転写部N2で中間転写ベルト8上のトナーを紙などの記録材Sに2次転写している時には、2500Vの直流電圧(2次転写バイアス)が2次転写ローラ11に印加される。
3.ベルトクリーナの構成
図2は、本実施例におけるベルトクリーナ52の近傍をより詳しく示す模式図である。
本実施例では、ベルトクリーナ52にハイブリッド方式のクリーナ構成を用いている。ベルトクリーナ52においては、中間転写ベルト8の移動方向(搬送方向、回転方向)で上流側にベルトクリーニングブレード21が配置されており、ベルトクリーニングブレード21により中間転写ベルト8上のトナーの大半を掻き取る構成となっている。そして、ベルトクリーニングブレード21をすり抜けた(ベルトクリーニングブレード21で掻き取れなかった)トナー(以下、すり抜けトナー)を、中間転写ベルト8の移動方向において下流側に配置した導電性ブラシ23で帯電する。
ベルトクリーニングブレード21、導電性ブラシ23は、中間転写ベルト8を介してテンションローラ10に向けて押圧されており、中間転写ベルト8には当接した状態で配置されている。また、ベルトクリーニングブレード21、導電性ブラシ23は、廃トナー容器22に支持されている。
ベルトクリーニングブレード21は、弾性材料で形成された板状(ブレード状)部材である。
本実施例では、ベルトクリーニングブレード21として、弾性ゴム材料としてのウレタンで形成された板状部材を用いた。具体的には、本実施例では、ベルトクリーニングブレード21には、長手方向長さが232mm、短手方向長さが12mm、厚さが2mmの板状部材を用いた。
また、このベルトクリーニングブレード21は、中間転写ベルト8に対して線圧0.49N/cm程度の加圧力で、中間転写ベルト8の移動方向R2に対してカウンタ方向に圧接している。すなわち、ベルトクリーニングブレード21は、中間転写ベルト8の移動方向R2と略直交する長手方向の全域で、該長手方向と略直交する短手方向の自由端側が中間転写ベルト8の移動方向の上流を向くようにして、中間転写ベルト8に当接している。
ベルトクリーニングブレード21は、その自由端の中間転写ベルト8側のエッジ部及び/又は該エッジ部から固定端部側の所定範囲の面が、中間転写ベルト8の表面に接触する。
ベルトクリーニングブレード21の線圧は、良好なクリーニング性を得ると共に、必要以上の加圧力によりブレードやベルトにダメージを与えないために、好ましくは0.4〜0.8N/cm、より好ましくは0.55〜0.67N/cmである。ここで、ベルトクリーニングブレード21の線圧とは、ベルトクリーニングブレード21の単位長さ当たりの、中間転写ベルト8に対するベルトクリーニングブレード21の当接圧の総圧である。この線圧は、中間転写ベルト8に荷重変換器を取り付けておき、中間転写ベルト8の表面にベルトクリーニングブレード21を押し付け、その荷重を測定することで求めることができる。
導電性ブラシ23は、導電性を有する繊維で構成されたブラシ状部材である。導電性ブ
ラシ23には、帯電バイアス電源(高電圧電源、電圧印加手段)60から所定の電圧(印加電圧)が印加される。これにより、すり抜けトナーを帯電させることができる。
図3(a)、(b)は、導電性ブラシ23をより詳しく示す模式図である。
本実施例では、導電性ブラシ23を構成する導電性繊維23aは、ナイロンを主成分とし、導電剤としてカーボンを使用し、導電性繊維23aの1本の単位長さあたりの抵抗値(電気抵抗)は1×10Ω/cmであり、単糸繊度170T/68Fである。
この場合の単糸繊度は、1本の糸が68F(フィラメント)の繊維で構成され、その重さが170T(デシテックス:10000m分の長さの重さが170g)であることを示している。
ここで、導電性繊維23aの抵抗値は、次の測定方法により求められる。
図4(a)は、導電性繊維23aの抵抗値を求める方法について説明するための図である。また、図4(b)は、後述する導電性ブラシ23の抵抗値を求める方法について説明するための図である。
図4(a)に示すように、測定対象の導電性繊維23aを、幅10mm(D)の間隔で配置された2本の直径5mmの金属ローラ33で張架し、片側100gの錘34にて両端側に荷重をかける。
この状態で、電源31から200Vの電圧を一方の金属ローラ33を介して導電性繊維23aに印加し、その時の電流値を他方の金属ローラ33に接続された電流計32で読み取り、10mm(1cm)あたりの導電性繊維23aの抵抗値(Ω/cm)を算出する。
なお、導電性繊維23aの抵抗値の範囲としては、すり抜けトナーを帯電させる観点から、1×10Ω/cm以上1×10Ω/cm以下の範囲が好ましい。
次に、導電性ブラシ23の構成について説明する。
導電性ブラシ23は、上述のような導電性繊維23aの集合体であり、図3(a)、(b)に示すように、本実施例では絶縁性のナイロンで形成された基布23dに導電性繊維23aを織り込みブラシ状とすることで構成されている。上記基布23dは、厚さ1mmのSUS(ステンレススチール)板金の支持体23e上に、固定手段としての導電性接着剤によって接着されている。よって、基布23dに織り込まれた導電性繊維23aは、その基布23dの下の支持体23eに接触して電気的に導通している。本実施例では、この支持体23eを介して、導電性ブラシ23に電圧が印加される。
本実施例では、導電性ブラシ23の抵抗値(電気抵抗値)Rb[Ω]は、1×10Ωである。また、導電性ブラシ23の導電性繊維23aの密度は100kF/inchである。また、導電性繊維23aの長さ(基布23dの平面から導電性繊維23aの先端位置までの垂直距離で代表する)Xは5mmである。また、導電性ブラシ23の長手幅(中間転写ベルト8の移動方向と略直交する方向における導電性繊維23aの先端部の端部間の長さ)Lは225mmである。また、導電性ブラシ23の短手幅(中間転写ベルト8の移動方向に沿う方向における導電性繊維23aの先端部の端部間の長さ)Wは5mmである。
導電性ブラシ23の導電性繊維23aは、中間転写ベルト8の移動方向に5列が植毛されている。また、導電性ブラシ23の先端位置は、中間転写ベルト8の表面に対して、約1.0mmの侵入量となるように固定して配置されている。これにより、導電性ブラシ23は、移動する中間転写ベルト8の表面を摺擦する(中間転写ベルト8の表面に対して周速差を有する)。
ここで、導電性ブラシ23の抵抗値Rb[Ω]は、次の測定方法により求められる。
図4(b)に示すように、測定対象の導電性ブラシ23を、直径30mmの金属ローラ35に侵入量0.9mmで当接させ、電源36から200Vの電圧を、導電性ブラシ23
に印加する。そして、その時の電流値を金属ローラ35に接続された電流計37で読み取り、導電性ブラシ23の抵抗値[Ω]を算出する。
導電性ブラシ23の抵抗値Rbについては、上述した抵抗値の範囲(1×10Ω/cm以上1×10Ω/cm以下)の導電性繊維23aを用いた導電性ブラシ23では、1×10Ω以上1×10Ω以下の範囲となる。導電性ブラシ23の抵抗値Rbを上記範囲とすることで、すり抜けトナーを良好に帯電することができるとともに、トナーの付着による導電性ブラシ23の汚染を押える効果が得られる。
ここで、導電性ブラシ23の抵抗値Rbが、1×101Ωより小さい場合には、電流量
が増大しすぎて、安価な高圧電源では所望の帯電バイアス値に制御することができなくなってしまうことが懸念される。また、1×105Ωより大きい場合には、導電性ブラシ2
3へのトナーの付着が発生しやすくなることが懸念される。加えて、トナーが付着することで導電性ブラシ23の抵抗値が上昇するため、所望の帯電量を確保するには、さらに高い出力電圧が必要になってしまうことが懸念される。
また、中間転写ベルト8と導電性ブラシ23とが接触する部分における中間転写ベルト8の抵抗値(電気抵抗)Ri[Ω]は、次のようにして求められる。
中間転写ベルト8と導電性ブラシ23とが接触する部分の面積は、導電性ブラシ23の短手幅W5mmと長手幅L225mmとから、ほぼ5mm×225mmである。また、中間転写ベルト8の厚さは70μmである。したがって、中間転写ベルト8と導電性ブラシ23とが接触する部分における中間転写ベルト8の抵抗値Riは、中間転写ベルトの体積抵抗率を1×1010Ω・cmとした場合、次のように求めることができる。すなわち、1×1010Ω・cm×70μm/(5mm×225mm)=6.2×10Ωとなり、また、上述した体積抵抗率の範囲の中間転写ベルト8を使用した場合には、6.2×10Ω以上6.2×10Ω以下の範囲となる。
このように、本実施例では、導電性ブラシ23の電気抵抗値を、中間転写ベルト8のうち導電性ブラシ23と接触する接触部分の電気抵抗値よりも小さく設定している。
これは、導電性ブラシ23の電気抵抗値が、中間転写ベルト8のうち前記接触部分の電気抵抗値より大きい場合、次のような現象が発生しやすくなってしまうためである。その現象は、前記接触部分より上流の部分(非接触部)で中間転写ベルト上のトナーの電荷が放電により反転する前に導電性ブラシ23に飛翔してしまい、導電性ブラシ23に付着して汚染してしまう現象である。
なお、導電性ブラシ23の中間転写ベルト8(又は上記金属ローラ35)への侵入量は、次の距離で代表される。すなわち、導電性ブラシ23の中央位置において、ブラシが変形していないと仮定した場合の導電性繊維23aの先端があるべき位置と中間転写ベルト8の表面との間の法線方向(中間転写ベルト8表面に略直交する方向)に沿う距離である。
4.画像形成装置の画像形成プロセス
以下、本実施例の画像形成装置100の画像形成プロセスについて説明する。
画像形成装置100の画像形成時には、所定の極性(本実施例では負極性)の1次帯電バイアスが印加された1次帯電ローラ2によって、回転する感光ドラム1の外周面が、所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に帯電される。その後、帯電した感光ドラム1の表面は、露光装置3によって画像信号に基づいて露光される。これにより、感光ドラム1上に静電潜像(静電像、潜像)が形成される。
この静電潜像は、現像装置4によってトナーを用いてトナー像として現像(可視化)される。このとき、現像ローラ41には、所定の極性(本実施例では負極性)の現像バイアスが印加される。本実施例では、イメージ露光と、反転現像によって、感光ドラム1上にトナー像が形成される。すなわち、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の露光部に、感光ドラム1の帯電極性と同極性に帯電した
トナーを付着させることで、トナー像が形成される。なお、本実施例では、現像に使用するトナーは、負極性に帯電している。すなわち、現像時のトナーの帯電極性(トナーの正規の帯電極性)は、負極性である。
上述のようにして回転する感光ドラム1上に形成されたトナー像は、1次転写部N1において、感光ドラム1に接触して感光ドラム1と略等速で回転している中間転写ベルト8上に転写(1次転写)される。このとき、1次転写ローラ5には、1次転写バイアス印加手段としての1次転写バイアス電源(高圧電源)51から、現像時のトナーの帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の1次転写バイアスが印加される。
例えばフルカラー画像の形成時には、第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKの各感光ドラム1Y、1M、1C、1K上に形成されたトナー像が、順次に重ね合わせられるようにして中間転写ベルト8上に転写される。そして、4色のトナー像が重なった状態で、中間転写ベルト8の回転により2次転写部N2まで搬送される。
一方、給搬送装置12から送り出された記録材Sがレジストローラ対16によって2次転写部N2まで搬送される。給搬送装置12は、記録材Sを収納するカセット13内から記録材Sを送り出す給送ローラ14と、送り出された記録材Sを搬送する搬送ローラ対15と、を有している。そして、給搬送装置12から搬送された記録材Sは、レジストローラ対16によって中間転写ベルト8上のトナー像と同期するようにして2次転写部N2に搬送される。
中間転写ベルト8上のトナー像は、2次転写部N2において、中間転写ベルト8と2次転写ローラ11との間に挟持されて搬送される記録材S上に転写(2次転写)される。このとき、2次転写ローラ11には、2次転写バイアス印加手段としての2次転写バイアス電源(高圧電源)53から、現像時のトナーの帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の2次転写バイアスが印加される。
トナー像が転写された記録材Sは、定着手段としての定着装置17に搬送される。そして、この記録材Sは、定着装置17が有する定着フィルム18と加圧ローラ19とによって挟持され搬送され加熱及び加圧されることで、その表面にトナー像が定着される。
トナー像が定着された記録材Sは、排出ローラ対20によって装置本体110の外部に排出される。
なお、1次転写工程後に感光ドラム1の表面に残ったトナー(1次転写残トナー)は、ドラムクリーナ6によってクリーニングされる。すなわち、感光ドラム1に当接して配置されたドラムクリーニングブレード61によって、回転する感光ドラム1上から1次転写残トナーが掻き取られ、廃トナー容器62に回収される。
以上、記録材Sに画像を形成する画像形成プロセスについて説明した。
ここで、本実施例の画像形成装置100では、印字する画像のトナー濃度を安定させる、又は、各色の中間転写ベルト8上の印字位置を調整するなどの目的で中間転写ベルト上に検知用画像を形成する画像形成プロセス(以下、キャリブレーション)も存在する。
キャリブレーションの画像形成プロセスでは、中間転写ベルト8上にパッチ画像が形成される。そして、そのパッチ画像の濃度を、第4の画像形成部PKの中間転写ベルト8の移動方向下流に位置する濃度センサ27で検知し、その結果に基づいて、現像装置4に供給する現像バイアス値や各露光装置3の露光開始タイミングを可変としている。なお、このキャリブレーション時の2次転写ローラ11には、中間転写ベルト8上のトナーの付着を防止する為にトナーと同極性の2次転写逆バイアスVT2Rが印加されている。
5.中間転写ベルトのクリーニング工程
以下に、上記画像形成プロセスに続く、本実施例における中間転写ベルト8のクリーニング工程について説明する。
本実施例では、ハイブリッド方式のクリーニング方法を用いている。そのため、中間転写ベルト8上のクリーニング処理されるトナーの大半は、ベルトクリーニングブレード21によって、中間転写ベルト8上から掻き取られ、廃トナー容器22に回収される。ここで、ベルトクリーニングブレード21は、中間転写ベルト8の移動方向において2次転写部N2よりも下流、かつ、1次転写部N1よりも上流で中間転写ベルト8に当接するように配置されている。さらに、ベルトクリーニングブレード21よりも、中間転写ベルト8の移動方向において下流、かつ、1次転写部N1よりも上流に、導電性ブラシ23が配置されている。
ベルトクリーニングブレード21をすり抜けたすり抜けトナーは、導電性ブラシ23によって、現像時のトナーの帯電極性とは逆極性に帯電される。
以下に、本実施例におけるクリーニング工程の特徴について説明する。
本実施例におけるクリーニング工程では、まず、中間転写ベルト8上のトナーの状態(帯電状態、帯電量)を残トナー判断手段で判断している。そして、その判断結果に応じて、帯電バイアス電源60から導電性ブラシ23へ供給する帯電バイアス値Vを帯電バイアス選択手段26bによって変更可能に構成している。
また、本実施例のクリーニング工程では、選択された帯電バイアス値Vに応じて、選択後に形成される画像の画像形成開始タイミングである画像形成タイミングTを予め設定されたタイミングよりも遅延させることができるように構成されている。
以下、本実施例のクリーニング工程における帯電バイアス値Vと画像形成タイミングTの変更方法について説明する。
本実施例では、本実施例の中間転写ベルト8上のトナーの状態を判断する残トナー判断手段として、画像形成装置100の動作を監視する動作状況監視手段26cを用いている。ここで、2次転写工程(2次転写動作)後に中間転写ベルト8の表面に残ったトナーを、以下、2次転写残トナーという。また、ジャム処理後やキャリブレーション後など記録材Sへの2次転写工程を伴わない(2次転写動作以外の)画像形成動作で中間転写ベルト8の表面に残ったトナーを、以下、残留トナー(残トナー)という。
本実施例の動作状況監視手段26cは、導電性ブラシ23に供給される中間転写ベルト8上のすり抜けトナーが、少なくとも2次転写残トナーか残留トナーかを画像形成装置100の動作状況を監視することで判断する。
図5は、本実施例の動作状況監視手段26cでの監視フローのフローチャートを示す図である。
以下、図5に示すフローチャートに沿って動作状況監視手段26cの監視フローを説明する。なお、本フローチャートは、画像形成装置100の稼動時において、印刷途中にキャリブレーション動作が発生した際の判断フローである。
(STEP1)動作状況監視手段26cは、装置本体110の駆動手段が駆動すると共に動作監視を開始する。
(STEP2)次に、装置本体110の動作が、キャリブレーション動作か、他の動作かを露光装置3への印字データで判断する。STEP2にて、装置本体110の動作が、キャリブレーション動作で無いと判断した場合(NO)は、STEP3に移行する。STEP2にて、装置本体110の動作が、キャリブレーション動作と判断した場合(YES)は、帯電バイアス選択手段26bに中間転写ベルト8上のトナーが残留トナーであることを通知する。すると、帯電バイアス選択手段26bは、所定のタイミングにて帯電バイアス値Vを第2の帯電バイアス値VC2(第2設定値V)に設定する(STEP5)。その後、帯電バイアス選択手段26bは、上記帯電バイアス値を変更したことをCPU26に通知する。すると、CPU26は、キャリブレーション画像作成後に画像形成する画像の内、キャリブレーション画像が転写されていた中間転写ベルト上の位置に画像転写する可能性がある画像Aを選択し、その画像の画像形成タイミングTを延長時間ΔTだ
け遅らせる。(STEP6)
STEP6の後は、STEP2に戻る。
(STEP3)装置本体110の駆動手段が駆動しているか否かを判断する。STEP3にて、装置本体110の駆動手段が駆動していないと判断した場合(NO)は、STEP4に移行する。STEP3にて、装置本体110の駆動手段が駆動している場合(YES)、帯電バイアス選択手段26bに中間転写ベルト上のトナーが2次転写残トナーであることを通知する。すると、帯電バイアス選択手段26bは、帯電バイアス値Vを第1の帯電バイアス値VC1(第1設定値V)に設定する(STEP7)。
STEP7の後は、STEP2に戻る。
(STEP4)動作監視を終了する。
次に、中間転写ベルト8上のすり抜けトナーが、動作状況監視手段26cで2次転写残トナーと判断された場合のクリーニング工程について説明する。
動作状況監視手段26cで中間転写ベルト8上のトナーが2次転写残トナーと判断された場合、その情報を伝達された帯電バイアス選択手段26bは、帯電バイアス値を第1の帯電バイアス値VC1に設定する。このとき、帯電バイアス選択手段26bは、2次転写残トナーがベルトクリーニングブレード21をすり抜けて導電性ブラシ23に到達する前までに、帯電バイアス値を第1の帯電バイアス値VC1に設定する。
それに応じて、帯電バイアス電源60は、第1の帯電バイアス値VC1に定電圧制御した帯電バイアスを導電性ブラシに23に印加する。第1の帯電バイアス値VC1が印加された導電性ブラシ23によりトナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電されたトナーは、次なる画像形成を行っている第1の画像形成部PYの1次転写部N1Yにおいて中間転写ベルト8から感光ドラム1Yに移動する。このようにして感光ドラム1Yに移動したトナーは、ドラムクリーナ6により回収される。
本実施例では、第1の帯電バイアス値VC1を600Vに設定した。
また、本実施例の画像形成装置100では、プロセススピード210mm/sec、A4サイズの画像を中間転写ベルト8上に画像間隔30mmで形成している。すなわち、本実施例の画像形成装置100は、先の画像形成タイミングTと次の画像形成タイミングTとの間隔を約1557msecにてA4サイズの画像を繰り返し感光ドラム1上に形成している。
第1の帯電バイアス値VC1が帯電バイアス選択手段26bで選択されているときは、画像形成を制御するCPU26は、この画像形成タイミングTの間隔を変更しない。そのため、画像間隔30mmは維持される。
続いて、動作状況監視手段26cで中間転写ベルト8上のトナーがキャリブレーション時に発生した残留トナーと判断された場合のクリーニング工程について説明する。
動作状況監視手段26cで中間転写ベルト8上のトナーが残留トナーと判断された場合、その情報を伝達された帯電バイアス選択手段26bは、帯電バイアス値を第2の帯電バイアス値VC2に設定する。このとき、帯電バイアス選択手段26bは、残留トナーがベルトクリーニングブレード21をすり抜けて導電性ブラシ23に到達する直前に、帯電バイアス値を第2の帯電バイアス値VC2に設定する。
それに応じて、帯電バイアス電源60は、第2の帯電バイアス値VC2に定電圧制御した帯電バイアスを導電性ブラシに23に印加する。第2の帯電バイアス値VC2が印加された導電性ブラシ23により逆極性に帯電したトナーは、第1の画像形成部PYにおいて感光ドラム1Yに移動して回収される。
このとき、第1の画像形成部PYにおいて感光ドラム1Yでは、次なる画像の1次転写は行われていない。
すなわち、動作状況監視手段26cで中間転写ベルト8上のトナーが残留トナーと判断されたときには、画像形成を制御するCPU26が、次なる画像の画像形成を開始する画像形成タイミングTを予め設定されたタイミングより延長時間ΔTだけ延長している。ここで、CPU26は、導電性ブラシ23により逆極性に帯電したトナーが、第1の画像形成部PYにおいて感光ドラム1Yに移動して回収されるまで、次なる画像の画像形成を開始する画像形成タイミングTまでの間隔を延長時間ΔTだけ延長している。このときの画像形成タイミングは、露光の開始により形成された感光ドラム1Y上の画像先端が、1次転写部N1に達した時(1次転写されるタイミングで)、対向する中間転写ベルト8上に残留トナーが存在しないタイミングであればよい。
なお、本実施例では、キャリブレーション画像として中間転写ベルト8の周方向に概略300mmのトナー像を作成した。それ故、画像形成タイミングTの延長時間ΔTは、本実施例の画像形成タイミングTで画像形成した場合は約1688msec必要であった。これは、少なくともキャリブレーション画像の先端から後端までが第1の画像形成部PYを通過する時間として、導電性ブラシ23から第1の画像形成部PYまでの移動時間(約146msec)も加味して約1550msec以上必要となることによる。また、本実施例では、第2の帯電バイアス値VC2を800Vに設定した。
図6は、実施例の画像形成装置100で印字動作の途中にキャリブレーション動作を行った場合のタイミングチャートを示す図である。なお、図6において、キャリブレーション動作にて中間転写ベルト8上に作成したキャリブレーション画像は、上述した通り中間転写ベルト8の周方向に概略300mmのトナー像である。
本実施例では、図6に示すように、1枚目と2枚目の画像作成間でキャリブレーションを行った。これに対して、中間転写ベルト8上で帯電バイアス値VC2が印加された部分に1次転写される画像は、3枚目の画像であるため、画像形成タイミングTの延長は、2枚目と3枚目の画像形成タイミングT間の間隔にて行われている。
6.本実施例の帯電バイアス値Vについての説明
本実施例のクリーニング工程では、上述のように、まず、中間転写ベルト8上のトナーの状態を動作状況監視手段26cで判断した。そして、2次転写残トナーか残留トナーかに応じて、帯電バイアス電源60から導電性ブラシ23へ印加する帯電バイアス値をVC1またはVC2に帯電バイアス選択手段26bにより設定するものであった。
以下の説明では、上述したように中間転写ベルト8上に残留したトナーが、2次転写残トナーか残留トナーかによって、帯電バイアス値を第1の帯電バイアス値VC1か第2の帯電バイアス値VC2に分けて対応する理由について述べる。
先ず、導電性ブラシ23の帯電特性について説明する。
図7は、本実施例の画像形成装置100で用いた導電性ブラシ23の帯電特性を示すIV特性を示す図であって、放電閾値について説明するための図である。
図7には、比較の為に、本実施例の画像形成装置100で用いたプロセススピード(以下、PS)210mm/secと、その1/2のPSの105mm/secで稼動したときの導電性ブラシ23のIV特性も記載してある。図7において帯電バイアス値Vおよびブラシ電流Iに添え字(210)、(105)で示したものは、それぞれ210mm/sec、105mm/secのPSで稼動したときの値である。
図7においては、導電性ブラシ23への帯電バイアス値Vを変更すると、ブラシ電流Iは、印加する帯電バイアスの増加に応じて直線的に増加し、プロセスに関係なく、約500V付近よりその傾きを大きく変える傾向が示されている。これは、導電性ブラシ23から中間転写ベルトへの電荷の移動形態が、導電性ブラシ23の表面と中間転写ベルト8の表面との間で放電が始まることで変化し、導電性ブラシ23と中間転写ベルト8との間に流れる電流が急激に増えることによるものである。このIV特性での変化点を、放電
閾値VCTとする。ここで、本実施例で用いた第1の帯電バイアス値VC1と、第2の帯電バイアス値VC2は、共に放電閾値VCTより大きい値である。
図7には、画像形成装置100にて導電性ブラシ23に印加する帯電バイアスを可変としたときの、帯電バイアス値VC1(210)と、帯電バイアス値VC2(210)についても示している。帯電バイアス値VC1(210)は、PS210mm/secで2次転写残トナーが転写同時クリーニング可能な帯電バイアス値である。また、帯電バイアス値VC2(210)は、PS210mm/secでジャム処理工程やキャリブレーション工程時に発生する残留トナーが転写同時クリーニング可能な帯電バイアス値である。
また、図7には、帯電バイアス値Vを可変として、画像形成タイミングTを変更せずに次なる画像形成を行った場合の、スジ画像が発生するスジ画像限界電圧VCL(210)も示している。なお、スジ画像限界電圧VCL(210)については、後ほど詳細に説明する。
図7から理解できるように、本実施例の第1の帯電バイアス値VC1は、2次転写残トナーがクリーニング可能になる帯電バイアス値VC1(210)より高く、かつ、スジ画像が発生するスジ画像限界電圧VCL(210)より低い値に設定されている。
また、第2の帯電バイアス値VC2は、残留トナーのクリーニングが可能な帯電バイアス値VC2(210)より高く、更に、スジ画像が発生するスジ画像限界電圧VCL(210)よりも高い値に設定されている。
次に、中間転写ベルト8上のトナーが2次転写残トナーである場合と、それ以外の残留トナーである場合に、帯電バイアス値Vが、それぞれVC1(210)、C2(210)と異なることについて説明する。
中間転写ベルト8上の導電性ブラシ23に供給されるトナーは、そのトナーが2次転写工程を伴う画像形成動作で作成された2次転写残トナーか、2次転写工程を伴わない画像形成動作で形成された残留トナーかで、その特性は大きく異なる。
例えば、本実施例の画像形成装置100に用いられたトナーでは、1次転写後の中間転写ベルト8上の帯電量は、約−25〜−35μC/mgである。
しかしながら、2次転写後の中間転写ベルト8上のトナーの帯電量は、2次転写部N2で約2500Vの2次転写バイアスがトナーに印加されるため、約−5μC/mg程度まで低下している。したがって、ベルトクリーニングブレード21をすり抜けて導電性ブラシ23に搬送されるすり抜けトナーも、それまでの過程で2次転写バイアスを印加されたトナーか否かで、その電荷量が大きく異なることになる。
特に、キャリブレーション工程やジャム処理工程では、中間転写ベルト8上の多量のトナーが2次転写ローラ11を通過する際、このトナーで2次転写ローラ11を汚染しないように、2次転写時とは反対に負極性の2次転写逆バイアスが印加されている。このため、トナーの電荷量は、1次転写後の帯電量約−25〜−35μC/mgを下回ることはない。
よって、すり抜けトナーの帯電量も2次転写残トナーと残留トナーでは大きく異なり、それらを均一に逆極性に帯電する為に必要なブラシ電流Iもそれぞれ異なることになる。
本発明者は、本実施例の画像形成装置100でPS105mm/secとPS210mm/secで、2次転写残トナーと残留トナーが、それぞれ第1の画像形成部PYにて転写同時クリーニング可能なブラシ電流Iを測定した。
その結果、PS105mm/sec時の2次転写残トナーに対して必要なブラシ電流IC1(105)と、残留トナーに対して必要なブラシ電流IC2(105)は、それぞれ約4.5μA、約12μAであった。また同様に、PS210mm/sec時のブラシ電流IC1(210)とブラシ電流IC2(210)は、それぞれ約6.0μA、約18μ
Aであった。
なお、このとき、導電性ブラシ23を通過した後の中間転写ベルト8上のトナーの帯電量は、どの条件下でも転写同時クリーニングが可能な概略+5μC/mg以上に一様に帯電していた。
以上説明したように、中間転写ベルト8上でのトナーの帯電量が、2次転写残トナーと残留トナーでは異なっている。このため、それらを転写同時クリーニングするのに必要なブラシ電流Iも異なり、それに応じて帯電バイアス値Vも、2次転写残トナーに対する帯電バイアス値VC1(210)と、残留トナーに対する帯電バイアス値VC2(210)で異なることになる。
また、必然的に両帯電バイアス値Vの間には、VC1(210)<VC2(210)の関係が成り立つことになる。
この関係は、PSが本実施例の1/2である105mm/secの場合にも同様に成り立つ。すなわち、2次転写残トナーを均一に帯電できる帯電バイアス値VC1(105)と残留トナーのクリーニングが可能な帯電バイアス値VC2(105)との間にも、VC1(105)<VC2(105)の関係が成り立つ。なお、PSが105mm/secの時には、残留トナーをクリーニング可能な帯電バイアス値VC2(105)でもスジ画像が発生しない。このため、導電性ブラシ23に印加する帯電バイアス値Vは、2次転写残トナーでも残留トナーでも均一に帯電できる帯電バイアス値VC2(105)を用いれば良いことになる。
次に、PSを105mm/secから210mm/secに上げた場合に、導電性ブラシ23に印加する帯電バイアス値Vに対して、スジ画像限界電圧VCL(210)が生じることについて中間転写ベルト8の表面電位を用いて説明する。
導電性ブラシ23に帯電バイアス値Vの帯電バイアスを印加した場合、中間転写ベルト8の表面電位VITBは、導電性ブラシ23での帯電特性から導電性ブラシ23通過直後には、(帯電バイアス値V−放電閾値VCT)の電位に帯電している。
本実施例の画像形成装置100では、スジ画像限界電圧VCL(210)は、約720Vであった。よって、スジ画像限界電圧VCL(210)を印加されたときには、放電閾値VCTの関係から導電性ブラシ23通過直後の中間転写ベルト8の表面電位VITB@CL(210)は、概略220Vに帯電していることになる。
図8は、本実施例の中間転写ベルト8の表面電位VITBを1000Vに帯電したときの減衰特性を示した図である。
スジ画像限界電圧VCL(210)印加直後の中間転写ベルト8の表面電位VITB@CL(210)が概略220Vであった場合、図8からも次のことが理解できる。すなわち、中間転写ベルト8が第1の画像形成部PYまで移動する間(TC2f(210)=概略146msec後)に、その表面電位VITBは、概略30V程度にまで減衰していることがわかる。
すなわち、導電性ブラシ23から第1の画像形成部PYまでの移動時間TC2fと、中間転写ベルト8の表面電位VITBとの間に次のような関係があれば、スジ画像は発生しないことになる。それは、移動時間TC2fの間に、中間転写ベルト8の表面電位VITBが、概略30V以下に減衰することである。
例えば、PSが105mm/secの場合、残留トナーに対する転写同時クリーニング可能なブラシ電流IC2(105)を確保できる帯電バイアス値VC2(105)=約740Vでもスジ画像は発生しなかった。
このときの、導電性ブラシ23通過直後の中間転写ベルト8の表面電位VITB@C2(105)は、概略240Vであった。そして、この表面電位VITB@C2(105)は、PS210mm/secのスジ画像限界電圧VCL(210)印加直後の中間転写ベ
ルト8の表面電位VITB@CL(210)より高い値であった。
しかし、図8からもわかるように、PSが半分になっている為に導電性ブラシ23から第1の画像形成部PYまでの移動時間TC2fがPS210mm/sec時の約2倍の292msecと長くなる。このため、その間に、中間転写ベルト8の表面電位VITBは、上記30V以下の表面電位VITB@FTに十分に減衰することになる。よって、PS105mm/secを用いたときには、全ての画像形成工程で、残留トナーに対する転写同時クリーニング可能な帯電バイアス値VC2(105)を用いてもスジ画像は発生しない。
反対に、装置構成が同じでもPSを105mm/secから210mm/secに増速した場合には、移動時間TC2fにて中間転写ベルト8の表面電位VITBをスジ画像が発生しない表面電位VITB@FTにまで減衰できない。このため、全ての画像形成工程で、同一の帯電バイアス値Vを用いることができない。従って、上述したように、中間転写ベルト8上の残トナーの状態を残トナー判断手段で判断し、それに応じて導電性ブラシ23への帯電バイアス値Vを変更して対応する必要が生じる。
以上説明したように、本実施例では、中間転写ベルト8上のトナーが、2次転写残トナーか残留トナーかを判断し、判断結果に応じた帯電バイアス値Vを導電性ブラシ23に印加している。
これにより、ハイブリッド方式を用いた従来の画像形成装置に対して、クリーニング性能の確保とスジ画像の抑制とを両立しつつ、より高速化し、かつ、小型化した画像形成装置を提供することが可能になる。
さらに本実施例では、帯電バイアス値Vの値が、スジ画像限界電圧VCLを上回るような条件下では、次なる画像の画像形成タイミングTを延長することとしている。これにより、帯電バイアス値Vの値が、スジ画像限界電圧VCLを上回るような条件であっても、スジ画像を防止することができる。
なお、本実施例では、中間転写ベルト8上のトナーの状態を判断する残トナー判断手段として動作状況監視手段26cを用いたが、これに限るものではない。すなわち、上述したように中間転写ベルト8上のトナーの状態、特に導電性ブラシ23に到達する前のトナーの帯電量が判別できるものであればよい。例えば、2次転写工程後の中間転写ベルト8上の表面電位を観測することで、中間転写ベルト上のトナーの帯電量に応じた表面電位が観測できることが知られており、それを応用して帯電バイアス値Vを変更することも可能である。帯電バイアス値Vの変更に関しては、中間転写ベルト8上に残留したトナーの帯電量の絶対値が閾値未満の場合、帯電バイアス値Vを第1の帯電バイアス値VC1に設定し、閾値以上の場合、第2の帯電バイアス値VC2に設定すればよい。
また、本実施例では、トナーの正規の帯電極性が負極性の場合について説明したが、これに限るものではなく、トナーの正規の帯電極性が正極性の場合であっても、本発明を好適に適用することができる。この場合、帯電バイアス値Vの間には、|VC1|<|VC2|(|V|<|V|)の関係が成立し、帯電バイアス値Vと放電閾値VCTの間には、|VCT|≦|VC1|、|VCT|≦|VC2|の関係が成立することとなる。
また、本実施例では、中間転写体として中間転写ベルト8を用いたが、これに限るものではなく、ドラム形状の中間転写ドラムを適用してもよい。しかし、装置本体を小型化、高速化する本発明の目的から鑑みると、残トナー判断手段としては本実施例の動作状況監視手段26c、中間転写体としては、中間転写ベルト8を用いるのが最適な構成である。また、本実施例では、帯電部材として導電性ブラシ23を適用した場合について説明したが、これに限るものではなく、上述したクリーニング工程において、すり抜けトナーを帯電できるものであればよい。また、本実施例では、掻き取り部材としてベルトクリーニングブレード21を適用した場合について説明したが、これに限るものではなく、上述した
クリーニング工程において、中間転写ベルト8上に残留したトナーを除去できるものであればよい。
[実施例2]
以下に、実施例2について説明する。なお、本実施例においては、実施例1に対して異なる構成部分について述べることとし、実施例1と同様の構成部分については、その説明を省略する。
図9は、本実施例の画像形成装置の概略断面図である。
本実施例の特徴としては、図9に示すように、1次転写ローラ5に1次転写バイアスを供給する電源と、導電性ブラシ23に帯電バイアス値Vの帯電バイアスを供給する電源とを、同一の共通バイアス電源71としていることである。
また、共通バイアス電源71の出力端から1次転写ローラ5に至る導電路(導通路)には100MΩの高圧抵抗72が、また、同出力端から導電性ブラシ23への導電路には5MΩの高圧抵抗73が、それぞれ配置されている。
共通バイアス電源71の出力は、これらの高圧抵抗72,73により分流され、抵抗値の比率に応じた電流値に分配され、それぞれ1次転写ローラ5および導電性ブラシ23に供給される。
本構成を用いた場合、実施例1における1次転写電源51Y、51M、51Cおよび帯電バイアス電源60の4個の高圧トランスを1つに集約できる。これにより、その高圧トランスに伴う昇圧回路であるコンデンサやダイオード等の素子も削減でき、これらの素子間の沿面距離を保つための基板面積をも縮小できる。
したがって、装置内に占める高圧回路を大幅に縮小でき、装置本体をより一層小型化できる利点がある。
また、本実施例の特徴としては、中間転写ベルト8の表層にコート層を設けること、及び導電性ブラシ23が中間転写ベルト8における重力方向下方を向いている面(下面)の上のトナーを帯電させるように配置されていることも挙げられる。以下、より詳しく説明する。
図10は、本実施例における中間転写ベルト8の層構成を示す図である。
本実施例では、中間転写ベルト8は、基層81と、コート層82と、からなる2層構成である。本実施例では、基層81は、ポリエステルを主成分とする材料で構成され、厚さは70μmである。そして、コート層82は、基層81の表面に、厚さ2μmのアクリル樹脂塗料を塗布することで形成されている。コート層(樹脂硬化層)82は、中間転写ベルト8に平滑度の高い表面を提供する。
中間転写ベルト8の体積抵抗率は、コート層82が形成された状態で実施例1と同様の1×1010Ω・cmとなる。そして、導電性ブラシ23と接触する部分における中間転写ベルト40の抵抗値Riについても、実施例1と同様のRi=6.2×10Ωとなる。
コート層82は、基層81に比べて膜厚が薄いため、中間転写ベルト8の抵抗値Riに与える影響は小さい。しかし、必要に応じて、カーボンブラックなどの導電剤を添加して、電気抵抗を調整してもよい。また、コート層82の厚さについては、平滑性及び製造上の観点より、0.5〜4.0μmの範囲が好ましい。
基層81の材料は、本実施例のものに限定されるものではない。例えば、熱可塑性樹脂であれば、次のような他の材料を使用してもよい。例えば、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)などの材料及びこれらの混合樹脂である。また、コート層82として基層81に塗布する樹脂の材料としては、本実施例のものに限定されるものではなく、例えば、ポリエステル、ポリエーテ
ル、ポリカーボネート、ポリアリレート、ウレタン、シリコーン、フッ素樹脂などの材料を使用しても良い。また、基層81は、単層であっても多層であってもよく、基層上にコート層82が設けられ、このコート層82がトナーを担持する中間転写ベルト8の表層を構成するものであればよい。
本実施例では、中間転写ベルト8の表層にコート層82を設けることで、製造時に生じてしまうことが懸念される基層81の凹凸をレベリングすることができる。そのため、中間転写ベルト8の表面の平滑度を高くすることができる。コート層82の表面の平滑度は、コート層82を設けない場合の基層81の表面の平滑度よりも高ければ(すなわち、より凹凸が小さければ)よい。具体的には、JIS(2001年)Rz値で、0.1〜0.7の範囲であることが好ましく、0.3〜0.5の範囲であることがより好ましい。
中間転写ベルト8の表層の平滑度が向上すると、ベルトクリーニングブレード21と中間転写ベルト8の表面の凹凸部との密着性を高めることができる。そのため、すり抜けトナーの量が少なくなる。
実施例1で説明したように、導電性ブラシ23に印加する帯電バイアスは、すり抜けトナーの帯電量に応じて決定するため、すり抜けトナー量が少なくなれば、それを転写同時クリーニング可能な帯電バイアスの帯電バイアス値Vも低く抑えることができる。従って、実施例1の画像形成方法を用いれば、更に装置を小型化、高速化できる利点がある。
次に、本実施例における導電性ブラシ23の構成について説明する。図11は、本実施例におけるベルトクリーナ52の近傍をより詳しく示す模式図である。
本実施例での導電性ブラシ23は、中間転写ベルト8における重力方向下方を向いている面(中間転写ベルト8の表面のうち重力方向下方を向いている領域)の上のトナーを帯電させるように配置されている。本実施例では、実施例1のものと実質的に同じ構成の導電性ブラシ23が、中間転写ベルト8における重力方向下方を向いている面(下面)に当接して配置されている。
ここで、中間転写ベルト8の下面とは、画像形成装置100が使用可能な状態で、中間転写ベルト8の表面(トナー像を担持する面)のうち、重力方向の下方を向いている位置における表面である。つまり、中間転写ベルト8の下面とは、画像形成装置100が使用可能な状態で、水平方向よりも少なくとも下方を向いていればよい。図11に示すように、本実施例では、中間転写ベルト8の下面とは、テンションローラ10の回転中心を通る水平(鉛直方向に対して垂直)な面(図11中の破線)よりも重力方向下側に位置する中間転写ベルト8の表面である。
ただし、後述する効果をより顕著に得るためには、上記トナーの帯電処理を行う位置の中間転写ベルト8の面(下面)の法線方向と重力方向とのなす角度(図11中のα)は、0度(重力方向真下を向く角度)〜45度であることが好ましい。
このように、導電性ブラシ23を中間転写ベルト8の下面の上のトナーを帯電させるように配置することで、導電性ブラシ23がすり抜けトナーを物理的に散らす効果が向上し、より均一にすり抜けトナーを帯電させることができる。すり抜けトナーは、ベルトクリーニングブレード21を通過する際に、ベルトクリーニングブレード21によって中間転写ベルト8に押し固められ、散らされにくくなっていることがある。そのため、導電性ブラシ23を本実施例のように配置することが有効となる。
つまり、導電性ブラシ23を、中間転写ベルト8の下面の上のトナーを帯電させるように配置すると、すり抜けトナーが受ける重力の方向が、中間転写ベルト8から落下する方向と一致する。そのため、導電性ブラシ23の毛先がすり抜けトナー部に接触した際に、すり抜けトナーをより散らせやすくなる。その結果、すり抜けトナーが複層の高さとなっており、そのままでは下層のトナーを帯電させることが困難な状態でも、導電性ブラシ23の散らし効果によって、略1層の高さに揃えつつ帯電させることができる。そのため、静電クリーニングを実現するのに適した正電荷を付与することが可能となる。したがって
、本実施例では、導電性ブラシ23の毛先に付着する負極性のすり抜けトナーも正極性に帯電させやすくなる。
このように、本実施例では、1次転写ローラ5に1次転写バイアスを供給する電源と、導電性ブラシ23に帯電バイアス値Vの帯電バイアスを供給する電源とを、同一の共通バイアス電源71としている。また、本実施例の導電性ブラシ23は、中間転写ベルト8における重力方向下方を向いている面上のトナーを帯電する構成である。加えて、本実施例の中間転写ベルト8は、単層又は多層で構成された基層81と、基層81上に設けられ中間転写ベルト8の表層を構成するコート層82と、を有する多層ベルトを用いている。
以上説明したように、本実施例によれば、導電性ブラシ23を中間転写ベルト8の下面の上のトナーを帯電させるように配置することで、すり抜けトナーをより散らすことができ、すり抜けトナーをより均一に帯電させることができる。
また、本実施例によれば、実施例1と同様の効果が得られると共に、中間転写ベルト8の表面にコート層82を設けることで、すり抜けトナー量を減らすことができる。したがって、本実施例によれば、すり抜けトナー量に応じたブラシ電流IC2を低く抑えられ、そのときの帯電バイアス値VC2も低く抑えることが可能になる。そのため、本実施例の構成にて実施例1の画像形成方法を用いれば、更に装置を小型化、高速化できる利点がある。
[実施例3]
以下に、実施例3について説明する。なお、本実施例においては、実施例1,2に対して異なる構成部分について述べることとし、実施例1と同様の構成部分については、その説明を省略する。
上述した実施例1,2では、スジ画像を防止し、画像形成装置を、より高速化、かつ、小型化できる構成について説明した。すなわち、上述の実施例では、中間転写ベルト8上のトナーを判別する残トナー判断手段で、少なくとも2次転写残トナーか、残留トナーか、を判断し、それに応じた帯電バイアス値Vを印加することとした。さらに、帯電バイアス値Vの値が、スジ画像限界電圧VCLを上回るような条件下では、次なる画像の画像形成タイミングTを延長することとした。
しかし、上記実施例は、2次転写残トナーを転写同時クリーニングすることが可能な帯電バイアス値VC1が、スジ画像限界電圧VCLを下回っていることが条件である。したがって、プロセススピードを210mm/secから更に増速すると、上記条件を満たせない場合が発生する。
以下、上記条件を満たせない場合とその場合のハイブリッド方式のクリーニング方法を説明する。
先ず、プロセススピードを上げた場合に上記条件を満たせない場合を説明する。
プロセススピードを210mm/secから更に上げた場合、導電性ブラシ23から第1の画像形成部PYまでの移動時間TC2fが減少し、図8の関係からスジ画像限界電圧VCLも低くなるため、帯電バイアス値VC1はより低い値に設定しなくてはならない。しかし、このときの帯電バイアス値VC1は、プロセススピードの増速に応じて徐々に放電閾値VCTに近づくことになるため、帯電バイアス値VC1と放電閾値VCTとの差も縮まってしまう。そのため、帯電バイアス電源60に電圧リップルなどが発生した場合、導電性ブラシ23に印加されている帯電バイアス値VC1が放電閾値VCTより下回り、安定した放電が行えない状況が発生する場合がある。
したがって、帯電バイアス値VC1としては、放電閾値VCTより概略100V高い、600V程度が制御できる限界である。よって、実施例1で説明したように、概略100Vが導電性ブラシ23通過後の中間転写ベルト8の表面電位VITBの下限値になる。
故に、プロセススピードをさらに増速した場合、この概略100Vの中間転写ベルト8の表面電位VITBが、約30Vまでに、導電性ブラシ23から第1の画像形成部PYまでの移動時間TC2fの間に減衰できるプロセススピードにも限界が生じる。ここで、この約30Vは、上述したように、スジが発生しない中間転写ベルト8の表面電位VITB@FTである。
図8に示した中間転写ベルト8の電位減衰特性から、概略100Vの中間転写ベルト8の表面電位VITBが、約30Vまでに減衰するためには、導電性ブラシ23から第1の画像形成部PYまでの移動時間TC2fが75msec以上確保する必要がある。実施例1に用いた画像形成装置でその条件を満たすには、プロセススピード408mm/secまでが限界であった。
すなわち、プロセススピードが408mm/secを上回った場合、実施例1で説明した画像形成方法では、スジ画像を防止しつつ連続した画像形成が不可能になることが懸念される。
以下、上記条件を満たせない場合の本実施例におけるクリーニング方法を説明する。
本実施例においても、実施例1と同様に中間転写ベルト8上のトナーを判別する残トナー判断手段で、少なくとも2次転写残トナーか、残留トナーか、を判断し、それに応じた帯電バイアス値Vの帯電バイアスを印加する。
しかし本実施例では、中間転写ベルト8上のトナーが2次転写残トナーと判断された時に印加する帯電バイアス値Vとして、導電性ブラシ23の放電閾値VCT未満の帯電バイアス値VC1(|VCT|>|VC1|)を印加することが上記実施例と異なっている。
導電性ブラシ23に印加する帯電バイアスの帯電バイアス値Vが、放電閾値VCTより低い場合、導電性ブラシ23では放電が生じない。このため、導電性ブラシ23に到達した2次転写残トナーのすり抜けトナーは、トナーと逆極性の導電性ブラシ23に捕獲(捕集、回収)される(電気的に付着する)ことになる。
導電性ブラシ23に放電閾値VCT以上の帯電バイアス値Vの帯電バイアスが印加されている場合では、トナーが導電性ブラシ23に触れる前の導電性ブラシ23と中間転写ベルト8の間で既に放電が開始している。そのため、導電性ブラシ23にトナーが接触するときには、トナーの極性は正極性に帯電している。したがって、2次転写残トナーのすり抜けトナーは、正極性の帯電バイアス値Vを印加された導電性ブラシ23には付着しない。
しかし、上述したような帯電バイアス値Vが放電閾値VCTより低い場合には、導電性ブラシ23にトナーが接触するときのトナーの極性は負極性のままである。したがって、2次転写残トナーのすり抜けトナーは、正極性の帯電バイアス値Vを印加された導電性ブラシ23に付着し、捕獲されることとなる。
ベルトクリーナ52のクリーニングブレードに送り込まれる2次転写残トナーの量は、ジャム処理工程やキャリブレーション工程で発生するトナー量と比較すると極めて少ないため、クリーニングブレードをすり抜けるすり抜けトナー量も非常に少ない。
従って、複数毎の画像形成では、上述したように導電性ブラシ23に印加する帯電バイアス値Vを放電閾値VCTより低い電圧値に設定し、すり抜けトナーを導電性ブラシ23で捕獲することでも、良好な画像形成を連続して行うことが可能である。
導電性ブラシ23に捕獲されたすり抜けトナーは、次のようにして、導電性ブラシ23から中間転写ベルト8に吐き出す(移動させる)ことが可能である。すなわち、導電性ブラシ23に印加している帯電バイアスを切る(電圧の印加を停止する)か、トナーの正規の帯電極性と同極性である負極性の吐き出しバイアス値Vを導電性ブラシ23に印加す
ることで、中間転写ベルト8に吐き出すことができる。
中間転写ベルト8に吐き出されたトナー(以下、吐き出しトナー)は、吐き出されても負極性を帯びているため、1次転写部では殆ど回収されず、さらに中間転写ベルト回転方向下流に位置するベルトクリーナ52のベルトクリーニングブレード21で回収される。もちろん、この回収時にもベルトクリーニングブレード21をすり抜けるトナーは発生するものの、その量は吐き出しトナーの量より大幅に低減されており、再び帯電バイアス値Vの電圧が印加された導電性ブラシ23に回収される。
上記の吐き出し工程を、一定の枚数の印字毎や後回転時に、導電性ブラシ23から中間転写ベルト8に吐き出すことで、導電性ブラシ23でのすり抜けトナーの捕獲能力を一定に保つことが可能である。
なお、この吐き出し工程時に中間転写ベルト8上に吐き出された吐き出しトナーが、中間転写ベルト8の回転で2次転写部に到達するときには、2次転写ローラには負極性の2次転写逆バイアスが印加されている。これにより、吐き出しトナーが2次転写ローラに付着するのを防止している。
図12に、本実施例の吐き出し工程を含んだ画像形成のタイミングチャートを示す。
本タイミングチャートにおいて、導電性ブラシ23からトナーを吐き出すときには、導電性ブラシ23に印加している帯電バイアス値VC1を短い周期でON/OFFしている。
以上説明したように、本実施例の画像形成装置においても、まず、中間転写ベルト8上のトナーを判別する残トナー判断手段で、少なくとも2次転写残トナーか、残留トナーか、を判断している。そして、中間転写ベルト8上のトナーが2次転写残トナーと判断した場合、本実施例においては、放電閾値VCT未満の帯電バイアス値VC1を用いることでトナーを捕獲することとした。中間転写ベルト8上のトナーが残留トナーの場合には、放電閾値VCT以上の帯電バイアス値VC2を用いると共に、次なる画像の画像形成タイミングTを延長する。このようにして、スジ画像を防止するクリーニング動作を行う。
本実施例の画像形成方法を用いれば、2次転写残トナーを転写同時クリーニングすることが可能な帯電バイアス値VC1が、スジ画像限界電圧VCLを下回っていることができない条件下でも良好な画像形成を行うことが可能になる。これにより、更なる装置の小型化と高速化が可能になる。
本実施例では、2次転写残トナーを転写同時クリーニングすることが可能な帯電バイアス値VC1が帯電バイアス電源の限界でスジ画像限界電圧VCLを確実に下まわれない条件のプロセススピードで説明した。しかし、中間転写ベルト8の抵抗値Riが、装置が稼動する環境で変動する場合など、上記条件を満たす場合と満たさない場合が共存するプロセススピードも存在する。
そのような条件下では、中間転写ベルト8の抵抗値の変動を予測する予測手段として、例えば、環境センサとして温湿度センサを用いて実施例1の画像形成方法と本実施例に示した画像形成方法とを切り替えることでも対応できる。ここで、環境センサは、画像形成装置が設置された環境の温湿度を検出する検出手段に相当する。
すなわち、次のように制御することで、上記の条件下でも最適な画像形成を行うことができる。まず、温湿度センサの値に応じて、中間転写ベルト8の抵抗値Riの変動を予測する。そして、その予測に応じて、帯電バイアス値VC1を、放電閾値VCT以上の帯電バイアス値VC1にするか、放電閾値VCT未満の帯電バイアス値VC1にするかを帯電バイアス選択手段に選択させる。そして、選択された帯電バイアス値VC1に応じた画像形成方法を選択する。
より詳しく説明すると、湿度センサにより高温高湿度環境と検出された場合には、中間転写ベルト8の抵抗値が小さくなるように変動すると予測され、これにより中間転写ベル
ト8の電位減衰速度が速くなるため、スジ画像限界電圧VCLが高くなる。よって、高温高湿度環境と検出された場合に設定される帯電バイアス値(第3設定値V)もより高い値をとることができ、高圧電源のリップを考慮しても放電閾値VCT以上の値(|VCT|≦|V|)に設定できるため、実施例1に記載の制御が可能になる。したがって、湿度センサにより高温高湿度環境と検出された場合には、上述した放電閾値未満の帯電バイアス値VC1を印加する場合のように、導電性ブラシ23でトナーを捕獲する必要もなくなり、この回収トナーを吐き出す動作も必要なくなる。
これに対して、湿度センサにより低温低湿度環境と検出された場合には、中間転写ベルト8の抵抗値が大きくなるように変動すると予測され、これにより中間転写ベルト8の電位減衰速度が遅くなるため、スジ画像限界電圧VCLが低くなる。よって、帯電バイアス値VC1もより小さい値となり、放電閾値VCT未満の値に設定され、上述のように、トナーは導電性ブラシ23で捕獲されることとなる。
以上説明したように、本実施例により、プロセススピードの更なる増速により、帯電バイアス値VC1が、スジ画像限界電圧VCLを下回ることができない条件下でも良好なクリーニング性能が提供できるので、更なる装置の小型化、高速化が可能となる。
1…感光ドラム、8…中間転写ベルト、11…2次転写ローラ、21…ベルトクリーニングブレード、23…導電性ブラシ、26…CPU、52…ベルトクリーナ、N1…1次転写部、N2…2次転写部

Claims (22)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体との間に形成された当接部である1次転写部で、前記像担持体に担持されたトナー像が1次転写され、転写部材との間に形成された当接部である2次転写部で、1次転写されたトナー像が記録材に2次転写される無端状の回転可能な中間転写体と、
    前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングするクリーニング動作を行うクリーニング手段と、
    を有し、
    前記クリーニング手段が、
    前記中間転写体の回転方向における前記2次転写部よりも下流、かつ、前記1次転写部よりも上流で前記中間転写体に当接するように設けられ、前記中間転写体上に残留したトナーを掻き取る掻き取り部材と、
    前記中間転写体の回転方向における前記掻き取り部材よりも下流、かつ、前記1次転写部よりも上流に設けられた、電圧が印加される帯電部材と、
    を有する画像形成装置において、
    前記中間転写体上に残留したトナーの帯電量の絶対値に基づいて、前記帯電部材に印加される印加電圧の値を、前記掻き取り部材で掻き取れなかったトナーがトナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電され、前記1次転写部で前記中間転写体から前記像担持体に移動するような設定値に設定する制御手段であって、
    前記中間転写体上に残留したトナーの帯電量の絶対値が閾値未満の場合、前記印加電圧の値を第1設定値とし、前記閾値以上の場合、前記印加電圧の値を第2設定値とする制御手段を備え、
    前記第1設定値をV、前記第2設定値をVとしたとき、
    |V|<|V
    の関係が成立することを特徴とする画像形成装置。
  2. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体との間に形成された当接部である1次転写部で、前記像担持体に担持されたトナー像が1次転写され、転写部材との間に形成された当接部である2次転写部で、1次転写されたトナー像が記録材に2次転写される無端状の回転可能な中間転写体と、
    前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングするクリーニング動作を行うクリーニング手段と、
    を有し、
    前記クリーニング手段が、
    前記中間転写体の回転方向における前記2次転写部よりも下流、かつ、前記1次転写部よりも上流で前記中間転写体に当接するように設けられ、前記中間転写体上に残留したトナーを掻き取る掻き取り部材と、
    前記中間転写体の回転方向における前記掻き取り部材よりも下流、かつ、前記1次転写部よりも上流に設けられた、電圧が印加される帯電部材と、
    を有する画像形成装置において、
    前記中間転写体上に残留したトナーの帯電量の絶対値が閾値以上かどうかを判断した判断結果に基づいて、前記帯電部材に印加される印加電圧の値を設定する制御手段であって、
    前記中間転写体上に残留したトナーの帯電量の絶対値が前記閾値未満の場合、前記掻き取り部材で掻き取れなかったトナーが、前記帯電部材に電気的に付着するような第1設定値に前記印加電圧の値を設定し、
    前記中間転写体上に残留したトナーの帯電量の絶対値が前記閾値以上の場合、前記掻き取り部材で掻き取れなかったトナーが、トナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電され、前記1次転写部で前記中間転写体から前記像担持体に移動するような第2設定値に前記印加
    電圧の値を設定する制御手段を備え、
    前記第1設定値をV、前記第2設定値をVとしたとき、
    |V|<|V
    の関係が成立することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記帯電部材と前記中間転写体との間で放電が始まる電圧値をVCTとした場合、VCTとVとの間で、
    |VCT|>|V
    の関係が成立することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記中間転写体の電気抵抗値の変動を予測する予測手段をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記中間転写体上に残留したトナーの帯電量の絶対値が前記閾値未満の場合であっても、前記予測手段により前記中間転写体の電気抵抗値が小さくなるように変動すると予測される場合には、前記掻き取り部材で掻き取れなかったトナーが、トナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電され、前記1次転写部で前記中間転写体から前記像担持体に移動するような第3設定値に前記印加電圧の値を設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記予測手段は、
    画像形成装置が設置された環境の温湿度を検出する検出手段を有し、
    前記検出手段により高温高湿度環境と検出された場合に前記中間転写体の電気抵抗値が小さくなるように変動すると予測することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第3設定値をVとし、前記帯電部材と前記中間転写体との間で放電が始まる電圧値をVCTとした場合、
    |VCT|≦|V
    の関係が成立することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記帯電部材に電気的に付着したトナーは、前記帯電部材への電圧の印加が停止されるか又は、トナーの正規の帯電極性と同極性の電圧が前記帯電部材に印加されることで、前記帯電部材から前記中間転写体上に移動し、その後、前記中間転写体上から前記掻き取り部材により掻き取られ、このとき前記掻き取り部材に掻き取られなかったトナーは、再び前記帯電部材に電気的に付着することを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記帯電部材と前記中間転写体との間で放電が始まる電圧値をVCTとした場合、VCTとVとの間で、
    |VCT|≦|V
    の関係が成立することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記帯電部材と前記中間転写体との間で放電が始まる電圧値をVCTとした場合、VCTとVとの間で、
    |VCT|≦|V
    の関係が成立することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記クリーニング手段によるクリーニング動作に引き続き、記録材に対する印字動作が行われるとき、
    前記印加電圧の値が前記第2設定値に設定される場合、前記印字動作が開始されるタイ
    ミングが予め設定されたタイミングよりも遅くなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記印加電圧の値が、前記第2設定値に設定された場合であって、前記クリーニング動作に引き続き、前記印字動作が行われる場合、
    前記中間転写体上に残留したトナーがトナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電され、前記1次転写部で前記中間転写体から前記像担持体に移動した後で、前記像担持体に担持されたトナー像が前記1次転写部で前記中間転写体上に1次転写されるように、前記印字動作が開始されることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、前記中間転写体上に残留したトナーが、
    前記2次転写部で記録材にトナー像を2次転写する2次転写動作が行われた後に前記中間転写体上に残留した2次転写残トナーか、
    前記2次転写動作以外の画像形成装置の動作により前記中間転写体上に残留した残トナーか、
    を判断することで、前記中間転写体上に残留したトナーの帯電量の絶対値が前記閾値以上かどうかを判断し、
    前記中間転写体上に残留したトナーが、前記2次転写残トナーと判断した場合には、前記印加電圧を前記第1設定値とし、前記残トナーと判断した場合には、前記印加電圧を前記第2設定値とすることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御手段は、画像形成装置の動作状況を監視することで、前記中間転写体上に残留したトナーが、前記2次転写残トナーか前記残トナーかを判断することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記帯電部材は、前記中間転写体の表面のうち重力方向下方を向いている領域に担持されるトナーを帯電させることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記像担持体から前記中間転写体へとトナー像を転写させるための1次転写部材に電圧を印加する電源と、前記帯電部材に電圧を印加する電源とが、同一の電源であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記帯電部材は、前記中間転写体に当接する接触帯電部材であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記帯電部材の電気抵抗値は、前記中間転写体のうち前記帯電部材と接触する部分の電気抵抗値よりも小さいことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記帯電部材の電気抵抗は、1×10Ω以上1×10Ω以下、
    前記中間転写体のうち前記帯電部材に接触する部分の電気抵抗は、6.2×10Ω以上6.2×10Ω以下であることを特徴とする請求項16又は17に記載の画像形成装置。
  19. 前記帯電部材は、導電性を有するブラシ状の部材であることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  20. 前記中間転写体は、ベルト状の部材であることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  21. 前記中間転写体は、単層又は多層で構成された基層と、前記基層上に設けられ前記ベルト状の部材の表層を構成するコート層と、を有する多層ベルトであることを特徴とする請求項20に記載の画像形成装置。
  22. 前記掻き取り部材が、ブレード状の部材であることを特徴とする請求項1乃至21のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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