JP5986766B2 - 車両固定装置及び車両性能試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シャシダイナモメータやドラムテスタ等の回転ドラム上に車両を固定する車両固定装置及びこの車両固定装置を有する車両性能試験装置に関するものである。
シャシダイナモメータやドラムテスタ等の回転ドラム上に車両を載置して当該車両の走行性能を試験する場合には、前記回転ドラムの軸線とタイヤの軸線とを鉛直線上で一致するように位置決めした後に、車両を固定する必要がある。
従来、回転ドラム上に車両を固定する車両固定装置としては、特許文献1に示すように、車両の前後それぞれに設けた4本の車両固定ポストと車両の前後に設けられた4つの牽引フックとをベルトやワイヤ等で牽引して固定するように構成されている。
ところが、回転ドラム上に車両を確実に固定するためには、車両を前後左右から均等な引っ張り力で牽引する必要があり、前後左右に均等に牽引する作業、つまり、各ベルトやワイヤの引っ張り力を均等に調節する作業が極めて難しく、その調整に時間がかかるという問題がある。
また、試験する車両によっては、牽引フックが車両の前後左右4箇所に設けられていないものがあり、このように牽引フックが4箇所無いものにおいては、ベルトやワイヤ等で牽引して固定する箇所を変えるため、牽引のバランスを取ることが難しく、走行試験中に回転ドラム上で車体がふらつき易いという問題がある。
特開2010−2295号公報
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決すべくなされたものであり、車両に設けられた牽引フックをベルトやワイヤ等で牽引して固定することなく回転ドラム上に車両を容易に固定できるようにして、回転ドラム上への車両の固定時間を短縮するとともに、その固定の自動化を可能にすることをその主たる所期課題とするものである。
すなわち、本発明に係る車両固定装置は、回転ドラムの頂上部にタイヤを載置した状態で車両の位置を固定する車両固定装置であって、前記タイヤの前後に配置された少なくとも一対のタイヤ拘束ローラと、前記少なくとも一対のタイヤ拘束ローラを互いに前後に拡縮させて各タイヤ拘束ローラを前記タイヤに対して当接又は離間させるローラ駆動機構とを備え、前記ローラ駆動機構が、前記タイヤの軸線が前記回転ドラムの軸線を通る鉛直線上に位置するセンタリング位置に位置付けされたタイヤに、前記少なくとも一対のタイヤ拘束ローラを当接させて、前記車両の走行試験中において前記タイヤを前記センタリング位置に拘束することを特徴とする。
このようなものであれば、走行試験中のタイヤを少なくとも一対のタイヤ拘束ローラで前後から挟むことによりタイヤをセンタリング位置に拘束しているので、車両に設けられた牽引フックをベルトやワイヤ等で牽引して固定することなく回転ドラム上に車両を容易に固定することができる。また、ベルトやワイヤ等で牽引する必要が無いため、車両の固定時間を短縮することができる。さらに、ローラ駆動機構を制御することによりタイヤ拘束ローラをタイヤに当接させることから、回転ドラム上への車両の固定を自動化することができる。
走行試験中においてタイヤをセンタリング位置に確実に拘束するためには、上下方向の異なる位置に設けられた第1のタイヤ拘束ローラ対及び第2のタイヤ拘束ローラ対と、前記第1のタイヤ拘束ローラ対を前記タイヤに対して当接又は離間させる第1のローラ駆動機構と、前記第2のタイヤ拘束ローラ対を前記タイヤに対して当接又は離間させる第2のローラ駆動機構とを備えることが望ましい。また、第1のタイヤ拘束ローラ対及び第2のタイヤ拘束ローラ対それぞれに個別にローラ駆動機構を設けているので、種々のサイズのタイヤに合わせて、第1のタイヤ拘束ローラ対及び第2のタイヤ拘束ローラ対をそれぞれ独立して駆動させることができ、タイヤのサイズに関わらず、タイヤを拘束することができる。
第1のタイヤ拘束ローラ対及び第2のタイヤ拘束ローラ対を用いて、回転ドラムの軸線とタイヤの軸線とを鉛直線上で一致するセンタリング位置に位置付けするセンタリング動作と、走行試験中にセンタリング位置でタイヤを拘束する車両固定動作とを自動的に行うためには、前記第1のタイヤ拘束ローラ対が前記第2のタイヤ拘束ローラ対よりも下側に位置するものであり、前記第1のローラ駆動機構が、前記第1のタイヤ拘束ローラ対を駆動して前記タイヤを押し上げて前記タイヤを前記センタリング位置に位置付けするとともに、前記センタリング位置に位置付けされたタイヤに前記第1のタイヤ拘束ローラを当接させて前記車両の走行試験中に前記タイヤを前記センタリング位置に拘束し、前記第2のローラ駆動機構が、前記第1のローラ駆動機構により前記センタリング位置に位置付けされたタイヤに前記第2のタイヤ拘束ローラを当接させて前記車両の走行試験中に前記タイヤを前記センタリング位置に拘束することが望ましい。これならば、上記の通り、第1のローラ駆動機構及び第2のローラ駆動機構を制御することによって、センタリング動作及び車両固定動作を一連の動作として自動的に行うことができる。
走行試験中のタイヤにタイヤ拘束ローラを当接させることによって、タイヤとタイヤ拘束ローラとの間に生じる摩擦が、例えばシャシダイナモメータ上での排ガス測定など、精密な車両性能の測定を阻害してしまう恐れがある。このため、前記タイヤ拘束ローラを前記タイヤに連動して回転させるローラ回転機構を備え、前記ローラ回転機構が、前記タイヤ拘束ローラの回転速度を、前記回転ドラムの回転速度に前記タイヤ拘束ローラの径に対する前記回転ドラムの比を乗じた回転速度で回転させるものであることが望ましい。
このように構成した本発明によれば、車両に設けられた牽引フックをベルトやワイヤ等で牽引して固定することなく回転ドラム上に車両を容易に固定できるようにして、回転ドラム上への車両の固定時間を短縮するとともに、その固定の自動化を可能にすることができる。
本実施形態の車両固定装置を用いた車両性能試験装置の模式図。 同実施形態における車両固定装置の構成図。 同実施形態の第1のローラ駆動機構の動作を示す図。 同実施形態の第2のローラ駆動機構の第1動作を示す図。 同実施形態の第2のローラ駆動機構の第2動作を示す図。
以下に本発明に係る車両固定装置100を有する車両性能試験装置について図面を参照して説明する。
図1に示すように本実施形態にかかる車両性能試験装置は、車両VHの燃費や排気ガス成分等に係る性能を実際に路上を走行するのと略同等の条件で測定するためのシャシダイナモメータであり、ピット内に設置されたダイナモ本体(図示省略)とそのダイナモ本体に取り付けられた車両固定装置100とを備えている。
ダイナモ本体は、車両VHの車輪Wを頂上部RDaに載置させて回転する1軸の回転ドラムRDと、その回転ドラムRDを回転可能に支持するとともに当該回転ドラムRDへの負荷を変更可能に制御する図示しない負荷装置と、床板Fを頂上部に有する枠体(図示しない)とを備えている。床板Fには、矩形状をなす開口部FaがドラムRDに対応する部位に設けてあり、その開口部Faから回転ドラムRDの頂上部RDaを含む一定領域を下方に臨ませている。回転ドラムRDの頂上部RDaは前記床板Fと略同一高さに設定してある。
車両固定装置100は、図2に示すように、回転ドラムRDの軸線を通る鉛直線C(鉛直平面)を中心として前後に対称に配置された第1のタイヤ拘束ローラ対2及び第2のタイヤ拘束ローラ対3と、前記第1のタイヤ拘束ローラ2対の各ローラ2a、2bを前記開口部Faの前後端部に形成された床板Fと回転ドラムRDとの隙間を通じて上下に突没させる第1のローラ駆動機構4と、前記第2のタイヤ拘束ローラ対3の各ローラ3a、3bを前記開口部Faの前後端部に形成された床板Fと回転ドラムRDとの隙間を通じて上下に突没させる第2のローラ駆動機構5と、それら第1及び第2のローラ駆動機構4、5を制御する制御機構(不図示)とを備えている。
第1のタイヤ拘束ローラ対2及び第2のタイヤ拘束ローラ対3を構成する各タイヤ拘束ローラ2a、2b、3a、4bは、円柱状をなし、その長さが前記開口部Faの奥行き幅よりわずかに小さいもので、その軸線がドラムRDの軸線と平行になるように配置されている。
第1のローラ駆動機構4は、第1のタイヤ拘束ローラ対2を構成する2つのタイヤ拘束ローラ2a、2bを互いに前後に拡縮させて各タイヤ拘束ローラ2a、2bをタイヤWに対して当接又は離間させるものである。
具体的に第1のローラ駆動機構4は、第1のタイヤ拘束ローラ対2を駆動してタイヤWを押し上げてタイヤWをセンタリング位置Pに位置付けするとともに、センタリング位置Pに位置付けされたタイヤWに第1のタイヤ拘束ローラ2a、2bを当接させて、車両VHの走行試験中にタイヤWをセンタリング位置Pに拘束する。なお、センタリング位置Pとは、回転ドラムRDの軸線を通る鉛直線C(鉛直平面)上にタイヤWの軸線が位置する位置である。
第1のローラ駆動機構4は、図3に示すように、2つのタイヤ拘束ローラ2a、2b毎に設けられており、それらの各構成は、先端部にタイヤ拘束ローラ2a、2bを支持するローラ支持体41と、当該ローラ支持体41の基端部に駆動軸421が連結されてローラ支持体41を床板Fから上方に回転させて傾斜させる回転移動機構42とを備えている。回転移動機構42は電動シリンダを用いて構成されている。なお、前後各タイヤ拘束ローラ2a、2bの先端箇所には、各タイヤ拘束ローラ2a、2bがタイヤWに接触したことを検出する光学式のタイヤ検出センサ(不図示)が設けられている。このタイヤ検出センサは、例えばローラ支持体41に取り付けられている。
本実施形態の回転移動機構42は、ローラ支持体41を所定のリンク部4Lを回転軸として回転させることで、第1のタイヤ拘束ローラ2a、2bの高さ位置を調節するものである。つまり、第1のタイヤ拘束ローラ2a、2bの高さ位置は、回転移動機構42を構成する電動シリンダの駆動軸421のストローク量により決まる。また、回転移動機構42は、前記枠体に取り付けられた基体(不図示)に固定されている。この回転移動機構42は、後述する制御機構により制御される。
また、2つのタイヤ拘束ローラ2a、2bそれぞれに設けられた第1のローラ駆動機構4は、2つのタイヤ拘束ローラ2a、2bが鉛直線Cに対して前後に対称に動作するように、2つのタイヤ拘束ローラ2a、2bを駆動する。つまり、2つの第1のローラ駆動機構4は、鉛直線Cに対して前後に対称に配置されており、各回転移動機構42の動作が同一となるように制御機構によって同期して制御される。
このような構成において、図2に示すように、回転移動機構42の駆動軸421が伸長することにより、ローラ支持体41がリンク部4Lを回転軸として回転して床板Fから上方に傾斜して突出し、所定の高さ位置に到達する。この動作によりタイヤ拘束ローラ2a、2bがタイヤWを持ち上げる。これらの動作が前後それぞれに配置された第1のローラ駆動機構4により行われることで、タイヤWがセンタリング位置Pに位置付けされる。本実施形態の第1のローラ駆動機構4は、前記の通り、タイヤWをセンタリング位置Pに位置付けした後に引き続き、タイヤWをセンタリング位置Pに拘束するために、走行試験中においても第1のタイヤ拘束ローラ2a、2bをタイヤWに当接させ続ける。
第2のローラ駆動機構5は、第2のタイヤ拘束ローラ対3を構成する2つのタイヤ拘束ローラ3a、3bを互いに前後に拡縮させて各タイヤ拘束ローラ3a、3bをタイヤWに対して当接又は離間させるものである。具体的に第2のローラ駆動機構5は、第1のローラ駆動機構4によりセンタリング位置Pに位置付けされたタイヤWに第2のタイヤ拘束ローラ3a、3bを当接させて車両VHの走行試験中にタイヤWをセンタリング位置Pに拘束するものである。
第2のローラ駆動機構5は、図4及び図5に示すように、2つのタイヤ拘束ローラ3a、3b毎に設けられており、それらの各構成は、先端部にタイヤ拘束ローラ3a、3bを支持するローラ支持体51と、当該ローラ支持体51の基端部に駆動軸521が連結されてローラ支持体51を回転させて傾斜させる回転移動機構52と、前記ローラ支持体51の基端部に駆動軸531が連結されて回転移動機構52により傾きが調節されたローラ支持体51を前後方向に移動させる前後移動機構53とを備えている。回転移動機構52及び前後移動機構53はともに電動シリンダを用いて構成されている。なお、前後各タイヤ拘束ローラ3a、3bの先端箇所には、各タイヤ拘束ローラ3a、3bがタイヤWに接触したことを検出する光学式のタイヤ検出センサ(不図示)が設けられている。このタイヤ検出センサは、例えばローラ支持体51に取り付けられている。
本実施形態の回転移動機構52は、ローラ支持体51を回転させて傾斜させることで、第2のタイヤ拘束ローラ3a、3bの高さ位置を調節するものであり、前後移動機構53の駆動軸531とローラ支持体51とのリンク部53Lを回転軸としてローラ支持体51を回転させることにより傾斜させる。つまり、第2のタイヤ拘束ローラ3a、3bの高さ位置は、回転移動機構52を構成する電動シリンダの駆動軸521のストローク量により決まる。また、回転移動機構52は、前後移動機構53を構成する電動シリンダの駆動軸531のストロークにより、ローラ支持体51と一体となって前後移動するように構成されている。また、前後移動機構53は、前記枠体に取り付けられた基体(不図示)に固定されている。これら回転移動機構52及び前後移動機構53は、後述する制御機構により制御される。
また、2つのタイヤ拘束ローラ3a、3bそれぞれに設けられた第2のローラ駆動機構5は、2つのタイヤ拘束ローラ3a、3bが鉛直線Cに対して前後に対称に動作するように、2つのタイヤ拘束ローラ3a、3bを駆動する。つまり、2つの第2のローラ駆動機構5は、鉛直線Cに対して前後に対称に配置されており、各回転移動機構52の動作及び前後移動機構53の動作が同一となるように制御機構によって制御される。
このような構成において、図4に示すように、まず回転移動機構52の駆動軸521が伸長することにより、ローラ支持体51がリンク部53Lを回転軸として回転して床板Fから上方に傾斜して突出し、第1のタイヤ拘束ローラ2a、2bよりも上方の所定の高さ位置に到達する(第1動作)。ここで、第2のタイヤ拘束ローラ3a、3bの高さ位置は、走行試験中の車両VHのタイヤWが、第2のタイヤ拘束ローラ5a、5bを乗り越えない高さであり、車両VHのボディ下面に干渉しない程度で可及的に上側が望ましい。
次に、図5に示すように、前後移動機構53の駆動軸531が伸長することにより、ローラ支持体51及び回転移動機構52が鉛直線C(タイヤW)側に移動して、タイヤ拘束ローラ5a、5bがタイヤに当接する(第2動作)。このように第2のタイヤ拘束ローラ3a、3bが回転動作により所定の高さ位置に移動させた後にタイヤW側に前進させる構成としているので、タイヤWを所定の高さ位置に移動させる際に第2のタイヤ拘束ローラ3a、3bがタイヤWと干渉することを防止することができる。なお、第2のタイヤ拘束ローラ3a、3bを回転動作のみで所定の高さ位置に移動させてタイヤWに接触させる構成とすると、第2のタイヤ拘束ローラ3a、3bの高さ位置が高くなるほど、所定の高さ位置に到達する前に第2のタイヤ拘束ローラ3a、3bとタイヤWとが干渉し易くなってしまう。
なお、上記構成の第1のローラ駆動機構4及び第2のローラ駆動機構5は、互いに干渉しないように配置され又は動作するように構成されている。
制御機構は、前記各電動シリンダの動きを制御するもので、例えばCPU、メモリ、入出力インタフェース、入力手段、ディスプレイ、ADコンバータ、DAコンバータ、図示しない増幅器等を備えたものである。もちろん、CPUを利用せず、ディスクリート回路で構成したものや、シーケンサ等のスイッチで構成したものでも構わない。また一体である必要はなく、例えば汎用コンピュータと専用の回路を組み合わせて構成してもよい。
次にこの制御機構の機能とともに車両固定装置100の動作について説明する。
まず回転ドラムRD上の所定位置にタイヤWが位置するようにシャシダイナモメータ上に車両VHを載置する。この状態で制御機構は、第1のローラ駆動機構4の回転移動機構42の電動シリンダを互いに同一のストローク量で制御することで、2つのタイヤ拘束ローラ2a、2bを床板Fから上部に突出させる。このとき、少なくとも一方のタイヤ拘束ローラ2a、2bがタイヤWに当接するとともに、回転移動機構42による回転動作に伴い、タイヤWを押し上げる。そして、前後各タイヤ拘束ローラ2a、2bの先端箇所に設けられた前後2つのタイヤ検出センサによりタイヤWが検出された場合には、タイヤWがセンタリング位置Pに位置付けされたと判断して第1のローラ駆動機構4(回転移動機構42)の電動シリンダを止める。このようにして、タイヤWがセンタリング位置Pに位置付けされる。その後、制御機構は、第1のローラ駆動機構4の各電動シリンダをその状態で保ち続けて、第1のタイヤ拘束ローラ対2がタイヤWを拘束するようにする。
その後、制御機構は、第2のローラ駆動機構5の回転移動機構52の電動シリンダを制御することで、2つのタイヤ拘束ローラ3a、3bを床板Fから上部に突出させて、第1のタイヤ拘束ローラ2a、2bよりも上方である所定の高さ位置に到達するまでローラ支持体51を傾ける。その後、制御機構は、第2のタイヤ拘束ローラ3a、3bをタイヤW側に移動させるべく、前後移動機構53の電動シリンダを互いに同一のストローク量で制御する。前後各タイヤ拘束ローラ3a、3bの先端箇所に設けられた前後2つのタイヤ検出センサによりタイヤWが検出された場合には、第2のローラ駆動機構5(前後移動機構53)の電動シリンダを止める。このようにして、第2のタイヤ拘束ローラ対3によりタイヤWがセンタリング位置に拘束される。
このように第1のタイヤ拘束ローラ対2及び第2のタイヤ拘束ローラ対3がタイヤWを拘束した状態で、走行試験(車両性能試験)が行われる。
このように構成した本実施形態に係る車両固定装置100によれば、走行試験中のタイヤWを第1及び第2のタイヤ拘束ローラ対2、3で挟むことによってタイヤWをセンタリング位置Pに拘束しているので、車両VHに設けられた牽引フックをベルトやワイヤ等で牽引する必要なく、回転ドラムRD上に車両VHを容易に固定することができる。また、ベルトやワイヤ等で牽引する必要が無いため、車両VHの固定時間を短縮することもできる。さらに、第1及び第2のローラ駆動機構4、5を制御することにより第1及び第2のタイヤ拘束ローラ対2、3をタイヤに当接させることから、回転ドラムRD上への車両VHの固定を自動化することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、上下2つのタイヤ拘束ローラ対2、3を用いて構成したものであったが、走行試験中にタイヤWをセンタリング位置Pに拘束することが可能であれば、1つのタイヤ拘束ローラ対を用いたものであっても良いし、3つ以上のタイヤ拘束ローラ対を用いたものであっても良い。
また、前記実施形態では、第1のタイヤ拘束ローラ対2が車両固定動作だけでなく、センタリング動作を行うものであったが、第1のタイヤ拘束ローラ対2がセンタリング動作を行うことなく、シャシダイナモメータに設けたセンタリング装置を有するものであっても良い。
また、前記実施形態では、第1のタイヤ拘束ローラ対2がセンタリング動作及び車両固定動作を行うものであったが、センタリング動作のみを行うものであっても良い。例えば、第1のタイヤ拘束ローラ対2によるセンタリング動作後に、第2のタイヤ拘束ローラ対3がタイヤWに当接して第2のタイヤ拘束ローラ対3がタイヤWをセンタリング位置Pに拘束した後、第1のタイヤ拘束ローラ対2をタイヤWから離間させるようにしても良い。
さらに、例えば四輪駆動車の走行試験を行う場合には、前記実施形態の車両固定装置を用いて前後4輪とも固定することになるが、この場合、タイヤとタイヤ拘束ローラとの接触面積が増大するため、その摩擦も大きくなることが予想され、シャシダイナモメータ上での排ガス測定など、精密な車両性能の測定を阻害してしまう恐れがある。このため、タイヤとタイヤ拘束ローラとの摩擦を低減するために、タイヤ拘束ローラを前記タイヤに連動して回転させるローラ回転機構を備え、このローラ回転機構が、タイヤ拘束ローラの回転速度を、回転ドラムの回転速度に前記タイヤ拘束ローラの径に対する前記回転ドラムの比を乗じた回転速度で回転させることが望ましい。
また、四輪駆動車の走行試験を行う場合には、前記実施形態の車両固定装置を用いて前後4輪とも固定することの他、前輪又は後輪の一方を前記実施形態の車両固定装置により拘束し、前輪又は後輪の他方を従来通り車両固定ポストと車両牽引フックとをベルトやワイヤ等で牽引して固定するように構成しても良い。
加えて、前記実施形態に第1のローラ駆動機構及び第2のローラ駆動機構は、タイヤ拘束ローラを床下から上下斜めに突没させることによって、タイヤにタイヤ拘束ローラを当接させるように構成しても良い。
前記実施形態では、第1のタイヤ拘束ローラ対2及び第2のタイヤ拘束ローラ対3がタイヤWに当接したか否かは、各タイヤ拘束ローラの先端箇所に設けられ光学式のタイヤ検出センサの検出信号により判断しているが、その他、各電動シリンダを構成するモータへの供給電流の変化から所定の押圧力で車両とローラとが接触した場合に接触信号を出力するものであり、より具体的には、モータへ電流を供給する回路中に組み込まれ、供給電流の電流値が所定以上になった場合に接触信号を出力するコンパレータ等を利用して構成しても良い。その他に電動シリンダの駆動軸に貼り付けた歪みゲージや、圧電センサ等の押圧力検知センサを用い、押圧力そのものセンシングしてソフトウェアにより所定以上の押圧力か否かを判断するようにしても良いし、電動シリンダの駆動軸が所定量移動したことを検出するリミットスイッチを用いても良い。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
RD・・・回転ドラム
RDa・・・頂上部
W・・・タイヤ
VH・・・車両
100・・・車両固定装置
2・・・第1のタイヤ拘束ローラ対
2a、2b・・・第1のタイヤ拘束ローラ
C・・・鉛直線
P・・・センタリング位置
3・・・第2のタイヤ拘束ローラ対
3a、3b・・・第2のタイヤ拘束ローラ
4・・・第1のローラ駆動機構
5・・・第2のローラ駆動機構

Claims (4)

  1. 回転ドラムの頂上部にタイヤを載置した状態で車両の位置を固定する車両固定装置であって、
    前記タイヤの前後に配置された少なくとも一対のタイヤ拘束ローラと、
    前記少なくとも一対のタイヤ拘束ローラを互いに前後に拡縮させて各タイヤ拘束ローラを前記タイヤに対して当接又は離間させるローラ駆動機構とを備え、
    前記ローラ駆動機構が、前記タイヤの軸線が前記回転ドラムの軸線を通る鉛直線上に位置するセンタリング位置に位置付けされたタイヤに、前記少なくとも一対のタイヤ拘束ローラを当接させて、前記車両の走行試験中において前記タイヤを前記センタリング位置に拘束するものであり、
    前記少なくとも一対のタイヤ拘束ローラが、上下方向の異なる位置に設けられた第1のタイヤ拘束ローラ対及び第2のタイヤ拘束ローラ対であり、
    前記ローラ駆動機構が、前記第1のタイヤ拘束ローラ対を前記タイヤに対して当接又は離間させる第1のローラ駆動機構、及び、前記第2のタイヤ拘束ローラ対を前記タイヤに対して当接又は離間させる第2のローラ駆動機構である車両固定装置。
  2. 前記第1のタイヤ拘束ローラ対が前記第2のタイヤ拘束ローラ対よりも下側に位置するものであり、
    前記第1のローラ駆動機構が、前記第1のタイヤ拘束ローラ対を駆動して前記タイヤを押し上げて前記タイヤを前記センタリング位置に位置付けするとともに、前記センタリング位置に位置付けされたタイヤに前記第1のタイヤ拘束ローラを当接させて前記車両の走行試験中に前記タイヤを前記センタリング位置に拘束し、
    前記第2のローラ駆動機構が、前記第1のローラ駆動機構により前記センタリング位置に位置付けされたタイヤに前記第2のタイヤ拘束ローラを当接させて前記車両の走行試験中に前記タイヤを前記センタリング位置に拘束することを特徴とする請求項記載の車両固定装置。
  3. 回転ドラムの頂上部にタイヤを載置した状態で車両の位置を固定する車両固定装置であって、
    前記タイヤの前後に配置された少なくとも一対のタイヤ拘束ローラと、
    前記少なくとも一対のタイヤ拘束ローラを互いに前後に拡縮させて各タイヤ拘束ローラを前記タイヤに対して当接又は離間させるローラ駆動機構と、
    前記タイヤ拘束ローラを前記タイヤに連動して回転させるローラ回転機構とを備え、
    前記ローラ駆動機構が、前記タイヤの軸線が前記回転ドラムの軸線を通る鉛直線上に位置するセンタリング位置に位置付けされたタイヤに、前記少なくとも一対のタイヤ拘束ローラを当接させて、前記車両の走行試験中において前記タイヤを前記センタリング位置に拘束し、
    前記ローラ回転機構が、前記タイヤ拘束ローラの回転速度を、前記回転ドラムの回転速度に前記タイヤ拘束ローラの径に対する前記回転ドラムの比を乗じた回転速度で回転させるものである車両固定装置。
  4. 請求項1乃至の何れかに記載の車両固定装置を有する車両性能試験装置。
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