JPH0635164Y2 - 車両飛び出し防止装置 - Google Patents

車両飛び出し防止装置

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JPH0635164Y2
JPH0635164Y2 JP1988094075U JP9407588U JPH0635164Y2 JP H0635164 Y2 JPH0635164 Y2 JP H0635164Y2 JP 1988094075 U JP1988094075 U JP 1988094075U JP 9407588 U JP9407588 U JP 9407588U JP H0635164 Y2 JPH0635164 Y2 JP H0635164Y2
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JP
Japan
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vehicle
tire
roller
prevention device
under test
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JP1988094075U
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肇 高森
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Meidensha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案はシャシダイナモメータからの被試験車両の飛び
出しを防止する車両飛び出し防止装置に関する。
B.考案の概要 この考案では、車両拘束装置の破損時などに生ずるシャ
シダイナモメータからの被試験車両(以下、車両)の飛
び出しを防止すべく、当該車両の飛び出し方向にタイヤ
と当接するストップローラを設けた。ストップローラは
ローラ支持部材により回動自在に支持されているため、
タイヤの回転力を吸収してしまい、車両の乗り越えすな
わち飛び出しが防止される。この結果、車両の飛び出し
に起因する試験設備の損壊や人身事故などが一掃され
た。
C.従来の技術 車両の動力性能試験などに用いられる装置にシャシダイ
ナモメータがある。シャシダイナモメータとは、ローラ
上に駆動輪を載せて車両を走行させる一方、ローラに任
意の負荷を与えて種々の走行状態をシュミレートするも
のである。
第4図と第5図には、従来にシャシダイナモメータの一
例をそれぞれ側面と平面により簡略に示してある。
図において、床面1の下方には前後一対のローラ2,3が
それぞれ支持台4,5に回転自在に支持されている。ロー
ラ2,3には増速機,フライホイール,ダイナモメータな
どからなる図示しない負荷装置が連結している。ローラ
2,3上には被試験車両(以下、車両)6の前後のタイヤ
7,8が載置されており、タイヤ7,8によりローラ2,3を駆
動したり、ローラ2,3によりタイヤ7,8を駆動したりして
走行状態のシュミレートを行うのである。
車両6の車体9はタイヤ7,8の駆動反力などによって前
後いずれかに動こうとするため、所定の位置に拘束する
ことが必要となる。図示例の場合、このための車体拘束
装置として前後のバンパ10,11と床面1を前後および斜
めに結ぶ計6本のワイヤ12が設けられている。図中、13
は床面1上に取り付けられたフックであり、ワイヤ12の
一端が連結されている。
車体9の四角と左右中央部には車両挙動検出装置として
計6個のリミットスイッチ14が配置されており、その触
針14aが車体9に接触している。リミットスイッチ14
は、図示しないシャシダイナモメータ制御盤(以下、制
御盤)に接続しており、車体9がいずれかの方向に移動
した場合に信号を制御盤に送るようになっている。
車両挙動検出装置の役目を以下に述べる。
前述したように、動力試験は車体9を車体拘束装置によ
って拘束した状態で行われる。ところが、急加速試験時
などにはワイヤ12やフック13に大きな引張り荷重が作用
する他、タイヤ7,8がパンクした場合などには衝撃荷重
も加わる。そのため、時としてワイヤ12やフック13など
が破損し、車両6が左右に急転回したりシャシダイナモ
メータから飛び出して暴走することがあった。そして、
シャシダイナモメータは通常、室内にあり、車両6の周
囲には試験要員も存在しているため、この急転回や暴走
により試験設備の損壊や人身に係わる事故が引き起こさ
れることが多かった。
車両挙動検出装置はこれらの事故を未然に防いだり、事
故の程度を軽くするために設けられている。ワイヤ12や
フック13が破損した場合、車体9は拘束を解かれていず
れかの方向に移動する。その際、6個のリミットスイッ
チ14の触針14aのどれかが車体9に押されて制御盤に信
号を出力する。制御盤はこの信号を受けてタイヤ7,8や
ローラ2,3などを緊急停止させ、事故の回避を図るので
ある。
D.考案が解決しようとする課題 ところで、以上述べた従来のシャシダイナモメータに
は、車両の飛び出し防止を図る上で次に述べる欠点があ
った。
第一に、リミットスイッチ14を多数(図示例では6個)
必要とするとともに、それらが車両の飛び出し時に破損
することが多いため、ランニングコストが増大する。
第二に、異常時のみリミットスイッチ14を作動させるよ
うにするには、車体9の動揺などを考慮した微妙なセッ
ティングが必要であり、それをリミットスイッチ14の個
数分行うのは困難かつ多大な工数を必要とする。
第三に、致命的な欠点として高速試験時における飛び出
しが回避できないという問題がある。高速試験時はタイ
ヤ7,8とローラ2,3が共に高速回転している。したがっ
て、これらの緊急停止を行っても、ブレーキの容量やタ
イヤ7,8と床面1間の摩擦係数などの関係から車両6を
直ちに停止させることができず、結果的に暴走や転回が
生じてしまうのである。
本考案は従来のシャシダイナモメータの有する上記欠点
を解消することを目的とする。
E.課題を解決するための手段 そこで、本考案ではこの課題を解決するためにシャシダ
イナモメータからの被試験車両の飛び出しを防止する装
置であって、前記被試験車両のタイヤの幅方向に延在し
て床面に固定されたガイドレールと、 前記タイヤの幅方向に沿いスライド自在に前記ガイドレ
ールに備えられると共に、前記タイヤに対面し且つ前記
床面に対して斜めになっている傾斜部を有するスライド
フレームと、 前記被試験車両の前後方向に沿いスライド自在且つ反転
可能に前記傾斜部に備えられると共に、前記傾斜部の面
に対して斜め上方でストップローラを回動自在に支持す
るローラホルダとからなることを特徴とする車両飛び出
し防止装置を提案するものである。
F.作用 車体拘束装置の破損などにより被試験車両のタイヤがシ
ャシダイナモメータのローラから離脱しても、ストップ
ローラと当接することによってその回転力が吸収されて
しまい、飛び出しが防止される。
G.実施例 図面を用いて本考案の一実施例を説明する。尚、実施例
の説明にあたっては、前述した従来装置と同一の部材に
は同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第1図と第2図はそれぞれ本考案に係る車両飛び出し防
止装置の側面と平面を示し、第3図には作動の状態を示
してある。
第1図および第2図に示すように、車両6の前側のタイ
ヤ7の前方には車両飛び出し防止装置15が配置されてい
る。尚、車両6は前輪駆動車であり、前側のタイヤ7が
駆動輪である。
車両飛び出し防止装置15は、ガイドレール16,スライド
フレーム17,ローラホルダ18などからなるローラ支持部
材と、ローラホルダ18の上端に取り付けられたストップ
ローラ19により構成されている。
鋼板製のガイドレール16は六角穴付ボルト20によってシ
ャシダイナモメータの床面1に固定されてタイヤ7の幅
方向に延在しており、前後上端にはスライドフレーム17
を左右に案内する凸部16aが形成されている。スライド
フレーム17は板金溶接構造品であり、後端にはローラホ
ルダ18が固定される傾斜部17aが設けられ、その左右両
端に長穴17bが形成されている。傾斜部17aはタイヤ7に
対面すると共に床面1に対して斜めになっている。図
中、17cはスライドフレーム17を移動させる際に用いる
ハンドルである。ローラホルダ18も板金溶接構造品であ
り、上部に貫通したシャフト21に、図示しないボールベ
アリングを介して、ストップローラ19が支持されてい
る。しかもローラホルダ18は、傾斜部17aの面に対して
斜め上方でストップローラ19を回動自在に支持するよう
にしている。ローラホルダ18のスライドフレーム17への
固定は、その下面とニッピングプレート22により傾斜部
17aを挟んだ上、長穴17bを貫通したボルト23を用いて締
め付けることにより行われる。尚、ローラホルダ18は長
穴17bの範囲で斜めにスライドする他、図に二点鎖線で
示すように上下に反転させることができるようになって
いる。図中、18aはスライド時や反転時に用いるハンド
ルである。
以下、第3図を併用して本実施例の作用を説明する。
第1図と第2図に示すように、本実施例の車両飛び出し
防止装置では、タイヤ7の数十mm前方かつタイヤ直径の
略1/4の高さにストップローラ19を位置させる。前述し
たとうり、スライドフレーム17とローラホルダ18はそれ
ぞれ左右と斜め上下に移動させることができるととも
に、ローラホルダ18は更に反転可能であるため、種々の
トレッドをもつ車両6に適用でき、また反転して取り付
けることにより二点鎖線で示すような大径のタイヤ7′
にも対応できる。
第1図において、高速試験中の車両6のタイヤ7は反時
計回りに回転しており、車体9の後部側の車体高速装置
(図示せず)にはローラ2の負荷トルクに応じた引張り
荷重が作用している。このため、車体拘束装置が破損す
ると、車両6は勢いよく左方(前方)に移動し、第3図
に示すようにタイヤ7が車両飛び出し防止装置15のスト
ップローラ19に衝突し、これを乗り越そうとする。
ところが、ストップローラ19は比較的小径かつ軽量であ
り、またベアリングを介して支持されているために回転
抵抗も小さい。したがって、ストップローラ19はタイヤ
7と接触すると、一瞬のちにタイヤ7と同一周速になる
ような回転数で回転を始める。その結果、タイヤ7の駆
動力はストップローラ19に吸収されてしまい、車両の飛
び出しが防止されるのである。
以上述べたように、本実施例で車両6の駆動輪(タイヤ
7)の前方に車両飛び出し防止装置15を設けて飛び出し
を防止するようにしたが、例えば従動輪側にも本装置15
を設けるようにしてもよいし、後退試験時の飛び出しも
防止すべく駆動輪の前後に本装置15を設けるようにして
もよい。また、本実施例における車両拘束装置を廃止し
て、車両飛び出し防止装置15に車両の拘束を兼ねさせる
ようにしてもよい。
H.考案の効果 本考案の車両飛び出し防止装置によれば、被試験車両の
タイヤに当接・回転するストップローラを設けて飛び出
しを防止するようにしたため、以下の効果を奏する。
車両飛び出し防止装置自体が頑丈な構造であるため、車
両の飛び出し時に破損することがなく永年に亙る使用が
可能である。
スライドフレームとローラホルダを移動させるという簡
単な操作でセッティングが行えるため、従来の車両挙動
検出装置に比べ、その工数が大幅に削減される。
タイヤの直前にストップローラを位置させるため、高速
試験時にも車両の暴走や転回が起こらず、事故の回避が
確実に行える。
ローラホルダを反転して取り付けることにより径の異な
るタイヤにも簡単に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図はそれぞれ本考案に係る車両飛び出し防
止装置の側面図と平面図であり、第3図は作動状態図で
ある。また、第4図と第5図はそれぞれ従来のシャシダ
イナモメータの側面図と平面図である。 図中、 1は床面、 2,3はローラ、 6は被試験車両、 7,8はタイヤ、 9は車体、 15は車両飛び出し防止装置、 16はガイドレール、 17はスライドフレーム、 18はローラホルダ、 19はストップローラである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャシダイナモメータからの被試験車両の
    飛び出しを防止する装置であって、 前記被試験車両のタイヤの幅方向に延在して床面に固定
    されたガイドレールと、 前記タイヤの幅方向に沿いスライド自在に前記ガイドレ
    ールに備えられると共に、前記タイヤに対面し且つ前記
    床面に対して斜めになっている傾斜部を有するスライド
    フレームと、 前記被試験車両の前後方向に沿いスライド自在且つ反転
    可能に前記傾斜部に備えられると共に、前記傾斜部の面
    に対して斜め上方でストップローラを回動自在に支持す
    るローラホルダとからなることを特徴とする車両飛び出
    し防止装置。
JP1988094075U 1988-07-18 1988-07-18 車両飛び出し防止装置 Expired - Lifetime JPH0635164Y2 (ja)

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JPH0216042U JPH0216042U (ja) 1990-02-01
JPH0635164Y2 true JPH0635164Y2 (ja) 1994-09-14

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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121055A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Nissan Motor Co Ltd シャシダイナモメータにおける車両飛び出し防止装置

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