JP5978934B2 - ステアリングホイール - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも操舵時に把持するリング部の外周側にカバーを配置させて構成されるステアリングホイールに関する。
従来、外周側にカバーを配置させて構成されるステアリングホイールとしては、ステアリングホイールの外周側を覆うように配置させたカバー本体の縁部相互を、雌型部材と雄型部材とを備えて連続的に配置される合成樹脂製のファスナを用いて連結させて、カバー本体を装着させる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−183377号公報
しかし、この従来のステアリングホイールでは、ファスナは、長尺状とされており、カバー本体をステアリングホイールに装着させた状態では、三次元的に湾曲した部位に沿って、連続的に配置されることから、配置部位に追従し難く、このファスナの部位が部分的に大きく外方へ突出して、意匠性が良好ではなく、また、操舵時の手触りも良好でなかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ファスナを用いてカバーを容易に装着させることができ、かつ、意匠性や操舵時の手触りの良好なステアリングホイールを提供することを目的とする。
本発明に係るステアリングホイールは、少なくとも操舵時に把持するリング部の外周側にカバーを配置させて構成されるステアリングホイールであって、
カバーが、リング部の外周面を略全面にわたって覆い可能にリング部の周方向に沿って長尺状とされるカバー本体を、有し、カバー本体の短手方向側の両縁部に、それぞれ、合成樹脂製のレールファスナの雄型部材若しくは雌型部材を取り付けられる構成として、カバー本体を前記リング部の外周面を覆うように配置させた状態で、リング部の回転中心側となる位置において、雄型部材を雌型部材に係合させることにより、リング部に装着され、
雄型部材が、リング部の周方向に沿った方向側で複数に分割されるように、先端側を分断させるようなスリットを、断続的に配置させて構成されていることを特徴とする。
本発明のステアリングホイールでは、少なくともリング部の外周側を覆うように配置されるカバーを装着させるためのレールファスナが、長尺状とされているものの、雄型部材を、先端側を分断させるようなスリットを断続的に配置させることにより、リング部の周方向に沿った方向側で複数に分割させて構成されている。すなわち、本発明のステアリングホイールでは、レールファスナの雄型部材の実質的な長さ寸法を小さくできることから、雄型部材を雌型部材に係合させてカバーをリング部の外周側を覆うように装着させた際に、雌型部材に係合される各雄型部材が、リング部から離れるように外方(回転中心側)に突出することも、相対的に抑制でき(換言すれば、レールファスナのリング部から離れるような外方への突出を、複数に分割された各雄型部材に分散させることができ)、レールファスナ全体を、三次元的に湾曲した部位に追従するように配置させることができる。そのため、本発明のステアリングホイールでは、レールファスナが部分的に大きく外方(リング部の内方)へ突出するように配置されることを抑制できて、意匠性が良好となり、また、操舵時の手触りも良好となる。勿論、本発明のステアリングホイールにおいても、カバー本体をリング部の外周側を覆うように配置させた状態で、レールファスナの雄型部材を雌型部材に係合させれば、カバーをリング部に装着させることができ、カバーを容易にリング部に取り付けることができる。
したがって、本発明のステアリングホイールでは、ファスナを用いてカバーを容易に装着させることができ、かつ、意匠性や操舵時の手触りが良好である。
また、本発明のステアリングホイールでは、レールファスナの雄型部材が、スリットによって複数に分割されていることから、カバーをリング部の外周側に装着させる際の雄型部材の雌型部材への係合時に、複数に分割された雄型部材をそれぞれ雌型部材に係合させていけばよく、雄型部材を連続的に構成した従来のステアリングホイールと比較して、雄型部材の雌型部材への係合が容易である。さらに、本発明のステアリングホイールでは、仮に、雄型部材と雌型部材との係合状態が解除されることとなっても、雄型部材がスリットによって複数に分割されていることから、この係合状態の解除をスリットの部位で止めることができて、係合状態の解除が、広いエリアに伝播することも抑制できる。
さらに、本発明のステアリングホイールにおいて、レールファスナを、リング部とボス部とを連結させるスポーク部近傍となる部位に、端末を有するように構成し、
雌型部材を、雄型部材を間に挟んで係合する2つの係合片を有する構成とし、端末となる部位に、係合片を相互に接触させるように、溶融固化による端末処理を施す構成とすることが好ましい。
ステアリングホイールを上記構成とすれば、雌型部材の端末を構成する係合片相互を接触させることができることから、雄型部材と雌型部材とが、リング部の周方向に沿って相互にずれた状態で係合されることを抑制でき、また、未処理の状態の雌型部材の端末(係合片)が運転者の手に当たることを防止できることから、操舵時の手触りも一層良好となる。
さらにまた、上記構成のステアリングホイールにおいて、カバー本体とリング部との間に、略全域にわたって、軟質発泡材層を介在させる構成とすれば、カバー本体の短手方向側の長さ寸法を、リング部断面におけるリング部外周面の周長と略一致させるように構成した場合にも、間に介在される軟質発泡材層を圧縮させるようにして、カバー本体をリング部の外周面を覆うように容易に装着させることができて、好ましい。また、上記構成のステアリングホイールでは、カバー本体とリング部との間に軟質発泡材層が介在されていることから、使用時のリング部の触感を向上させることができ、また、カバー本体がリング部に対して回転するようにずれることも抑制できる。
さらにまた、上記構成のステアリングホイールにおいて、カバー本体を、意匠の異なる複数の表皮材をリング部の周方向に沿って配置させるとともに、表皮材の縁部相互を縫合糸を用いて縫着させて構成し、
軟質発泡材層を、表皮材の縁部相互を縫着させた縫着部位において、レールファスナの配置される部位付近を切り欠くように、構成することが好ましい。
上記構成のステアリングホイールでは、軟質発泡材層を、表皮材の縁部相互を縫着させた縫着部位において、レールファスナの配置される部位付近を切り欠くように構成すれば、カバーをリング部の外周側に装着させた際に、表皮材の縁部が重なって、かつ、レールファスナが配置される部位が、部分的に外方へ突出するのを抑制できて、外周面をカバー本体と略面一とすることができ、意匠性を一層良好にすることができる。また、意匠の異なる複数の表皮材からカバー本体を構成することにより、デザイン効果の高いステアリングホイールを提供することができる。
本発明の一実施形態であるステアリングホイールの平面図である。 実施形態のステアリングホイールのリング部の部位の部分拡大斜視図である。 図1のIII−III部位の断面図である。 実施形態のステアリングホイールのカバーを上下反転させた状態の斜視図である。 図4のカバーの部分拡大斜視図である。 図5のVI−VI部位の断面図である。 図5のVII−VII部位の断面図である。 実施形態のステアリングホイールにおいて、カバーに形成されるレールファスナの雄型部材を雌型部材に係合させてカバーをリング部に装着させる状態を示す部分拡大断面図である。 レールファスナにおける雌型部材の端末に端末処理を施すことを説明する概略斜視図である。 実施形態のステアリングホイールにおいて、レールファスナがリング部の外周面に追従している状態を説明する概略図である。 実施形態のステアリングホイールのリング部の部位の部分拡大斜視図であり、雄型部材の一部を、雌型部材から外した状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態のステアリングホイール1は、図1に示すように、操舵時に把持する円環状のリング部2と、リング部2の略中央に配置されるボス部4と、リング部2とボス部4とを連結する複数(実施形態の場合、4本)のスポーク部3と、リング部2の外周側に配置されるカバー15と、を有して構成され、構成部品としては、ボス部4の上部のエアバッグ装置6と、リング部2の外周側に配置されるカバー15と、それ以外のステアリングホイール本体10と、を具備して構成されている。
なお、本明細書では、前後,上下,左右の方向を、特に断らない限り、車両に搭載させた状態のステアリングホイール1の直進操舵時を基準として、リング部2の回転中心軸に沿った方向を上下方向とし、リング部2の回転中心軸と直交して車両の前後方向に略沿う方向を前後方向とし、リング部2の回転中心軸と直交して車両の左右方向に略沿う方向を左右方向としている。
ステアリングホイール本体10は、図1に示すように、リング部2,ボス部4,スポーク部3を相互に連結するように配置される芯金11と、芯金11におけるリング部2とリング部2近傍のスポーク部3の部位とを覆う被覆層12と、ボス部4の下面側を覆う図示しないロアカバーと、を備えている。芯金11は、アルミニウム合金等からなる金属製とされるもので、リング部2の部位では、図2,3に示すように、断面を非円形の異形とした略逆U字形状としている。被覆層12は、ポリウレタン等の合成樹脂から形成されて、リング部2の部位では、断面形状を、長軸を上下方向に略沿わせた略楕円状とされている。
カバー15は、実施形態の場合、図4に示すように、カバー本体16と、カバー本体16の縁部相互を連結させるレールファスナ25と、カバー本体16の内周面側に配置される軟質発泡材層39と、を備えて構成されている。
カバー本体16は、リング部2の外周面を略全面にわたって覆い可能に、リング部2の周方向に沿って長尺状とされるもので、実施形態の場合、図1,4に示すように、リング部2の周方向に沿って複数に分割されるカバー基材17の隣り合う縁部17b相互を縫着させるようにして、略円環状として、構成されている。実施形態の場合、カバー本体16は、リング部2を前後左右の4つの領域に分割するような4つのカバー基材17F,17B,17L,17Rから、構成されている。なお、実施形態の場合、カバー基材17(17F,17B,17L,17R)は、天然皮革、合成皮革、または、人工皮革等の皮革から、構成されている。さらに、実施形態では、カバー本体16を構成するカバー基材17(17F,17B,17L,17R)は、意匠の異なる表皮材としての2種類の第1皮革20と第2皮革21とから構成されている。詳細には、実施形態では、第1皮革20が、黒色の天然皮革からなり、第2皮革21が、赤色の天然皮革からなっており、図1に示すように、リング部2の前側の領域と後側の領域とを構成するカバー基材17F,17Bが、第1皮革20から構成され、リング部2の左側の領域と右側の領域を構成するカバー基材17L,17Rが、第2皮革21から構成されている。各カバー基材17(17F,17B,17L,17R)は、図4に示すように、短手方向側の縁部17aを略直線状とした略帯状として構成とされるもので、隣り合う縁部(長手方向側の縁部17b)相互を、縫合糸Tを用いて縫着されることにより、略円環状のカバー本体16を構成している。実施形態の場合、カバー本体16は、リング部2への装着時に緩みを生じさせず、見栄えを良好とするために、短手方向側の長さ寸法L1(図5参照)を、リング部2の断面におけるリング部2(被覆層12)の外周面の周長より僅かに小さな寸法に、設定されている。
また、実施形態の場合、カバー本体16は、図1,4に示すように、リング部2において、各スポーク部3との交差部位付近を、短手方向側の縁部(上縁16a,下縁16bであって、各カバー基材17における短手方向側の縁部17a)を部分的に切り欠かれるようにして、スポーク部3を迂回するように、構成されている。そして、カバー本体16の短手方向側の縁部(上縁16a,下縁16b)相互を連結させるレールファスナ25は、スポーク部3を迂回させる切欠部16cを除いた位置に、連続的に配置されるもので、実施形態の場合、リング部2において、各スポーク部3間の領域となるとなる4箇所に、配置されている。
レールファスナ25は、合成樹脂製として、一対の雄型部材26と雌型部材31とから構成されるもので、カバー本体16の短手方向側の一方の縁部側に雄型部材26を配置させ、他方の縁部側に雌型部材31を配置させて、雄型部材26を雌型部材31に係合させることにより、カバー本体16の短手方向側の縁部相互を連結させる構成である。このレールファスナ25は、実施形態の場合、カバー15をリング部2に装着させた状態で、リング部2の回転中心側(内周側I)となる位置に、配置されるもので(図2,3参照)、詳細には、リング部2への装着時に下側に位置するカバー本体16の下縁16b側に雄型部材26が配置され、上側に位置する上縁16a側に雌型部材31が配置されている。レールファスナ25は、可撓性を有した熱可塑性樹脂から形成されており、形成可能な材料としては、具体的には、ポリプロピレン(PP)、6,6−ナイロン等のポリアミド樹脂、シリコーン樹脂等を挙げることができる。
雄型部材26は、図3,5及び図8のAに示すように、帯状としてカバー本体16の下縁16b側に縫着される取付片27と、取付片27の一方の縁部側に連続的に配置される断面略矢印形状の係合突起28と、を備えている。係合突起28は、雌型部材31への挿入方向を、取付片27の幅方向、すなわち、カバー本体16の短手方向に沿わせるように、取付片27から連なって形成されている。また、雄型部材26には、図5に示すように、先端側を分断させるようなスリット29が、断続的に、配置されている。このスリット29は、係合突起28の先端側から切り込みを入れるようにして、係合突起28全体(カバー本体16の下縁16bから上方に突出する領域全体)を分断させるようにして、形成されるもので、実施形態の場合、30〜40mm程度のピッチで、雄型部材26の全域にわたって断続的に配置されている。
雌型部材31は、図3,5及び図8のAに示すように、帯状としてカバー本体16の上縁16a側に縫着される取付片32と、取付片32の一方の縁部側に連続的に配置される被係合部33と、を備えている。被係合部33は、係合突起28を係合させるもので、断面形状を、先端側に向かって拡開させた中空の略V字形状とされるとともに、このV字の付け根の部位に、係合突起28を内部に挿入可能な開口33aを有して構成されている(図8のA参照)。すなわち、被係合部33は、係合突起28を内周側と外周側とから挟むような内外周方向で対向する係合片33b,33cを有し、この係合片33b,33cの間に、係合突起28を挿入可能な断面略V字形状とされる係合凹部34を、備える構成とされる。そして、係合突起28の係合時には、係合突起28は、係合凹部34内に挿入された状態で、内周側と外周側とを略全面にわたって被係合部33の係合片33b,33cにより覆われることとなる。
そして、実施形態の雌型部材31では、カバー本体16においてスポーク部3を迂回させるように配置される切欠部16c側に配置される端末31aに、溶融固化による端末処理を施している(図5参照)。この雌型部材31の端末31aは、図9に詳細に示すように、熱溶融させた状態で、係合片33b,33c相互を接触させるように、係合凹部34を潰して(閉塞させて)固化させ、全体を扁平とするようにして、端末処理を施されている。なお、実施形態の場合、雄型部材26と雌型部材31とは、第1皮革20及び第2皮革21に合わせて色を異ならせて形成されている。具体的には、図5に示すように、雄型部材26は、カバー基材17F,17Bを構成する第1皮革20の色に合わせて黒色とされ、雌型部材31は、カバー基材17L,17Rを構成する第2皮革21の色に合わせて赤色とされている。
実施形態では、雄型部材26と雌型部材31とは、それぞれ、取付片27,32の部位で、縫合糸Tを用いて、カバー本体16の上縁16a側と下縁16b側とに縫着されている。詳細には、実施形態の場合、雄型部材26,雌型部材31は、それぞれ、端縁を内周側に折り返された状態のカバー本体16の上縁16a側と下縁16b側と、に、縫合糸Tを用いて、二重線状に設けられる縫合部位36,37によって、縫着されている(図3,5参照)。詳細には、カバー本体16の折目側(係合突起28,被係合部33側)に配置される縫合部位36が、折り返された二重のカバー本体16と取付片27,32とを縫着させて、外部に露出され、端縁側に配置される縫合部位37は、取付片27,32とカバー本体16の内周側に配置される部位のみとを縫着させて、外部に露出されない構成である。
軟質発泡材層39は、図3,5に示すように、ゴム製発泡体からなるシート体を、カバー本体16の内周面側に貼着させて、構成されている。この軟質発泡材層39は、図4〜7に示すように、カバー本体16において、カバー基材17の縁部17b相互を縫着させた縫合部位18近傍と、レールファスナ25の配置位置と、を除いた略全域にわたって、貼着されている。換言すれば、軟質発泡材層39は、図5,6に示すように、縫合部位18の内側に位置する部位と、レールファスナ25の内側に位置する部位と、に、切欠部39aを設けるように、構成されている。詳細には、軟質発泡材層39は、カバー15のリング部2への装着完了前の状態では、図8のAに示すように、厚さ寸法を、カバー本体16を構成するカバー基材17の厚さ寸法より大きくして構成され、カバー15のリング部2への装着完了時には、圧縮されて、装着前より薄い状態で、カバー本体16とリング部2(被覆層12)との間に介在されることとなる(図8のB参照)。また、実施形態のカバー15では、軟質発泡材層39の内周面側に、カバー15をリング部2に装着させた際に、軟質発泡材層39をリング部2に接着させるための接着剤層41が、形成されている(図3参照)。
実施形態のステアリングホイール1では、ステアリングホイール本体10にエアバッグ装置6を組み付けた状態で、リング部2にカバー15を装着させる。具体的には、まず、カバー本体16の短手方向側の中央側となる部位を、接着剤層41をリング部2の外周面に押し当てるようにして、リング部2の断面における回転中心から離れた外周側Oに仮止めし、軟質発泡材層39を圧縮させつつ、カバー本体16を手で伸ばすようにして、リング部2の周囲にカバー本体16を巻きかけ、図8に示すように、下縁16b側に配置される雄型部材26の係合突起28を、上縁16a側に配置される雌型部材31の係合凹部34内に挿入させるようにして、被係合部33に係合させれば、カバー15をリング部2に装着させることができる。
そして、実施形態のステアリングホイール1では、リング部2の外周側を覆うように配置されるカバー15を装着させるためのレールファスナ25が、長尺状とされているものの、雄型部材26を、先端側に配置される係合突起28を分断させるようなスリット29を断続的に配置させることにより、リング部2の周方向に沿った方向側で複数に分割させて構成されている。すなわち、実施形態のステアリングホイール1では、レールファスナ25の雄型部材26の実質的な長さ寸法が小さくなり、雄型部材26を雌型部材31に係合させてカバー15をリング部2の外周側を覆うように装着させた際に、雌型部材31に係合される各雄型部材26が、リング部2から離れるように外方(回転中心側)に突出することも、相対的に抑制できる(換言すれば、レールファスナ25のリング部2から離れるような外方への突出を、複数に分割された各雄型部材26に分散させることができる)。そのため、レールファスナ25全体を、図10に概略的に示すように、リング部2の回転中心側の面である三次元的に湾曲した部位Rに追従するように配置させることができる。その結果、実施形態のステアリングホイール1では、図10に二点鎖線で示すスリットを設けない状態のレールファスナ25´と比較して、レールファスナ25が部分的に大きく外方(リング部2の内方)へ突出するように配置されることを抑制できて、意匠性が良好となり、また、操舵時の手触りも良好となる。勿論、実施形態のステアリングホイール1においても、カバー本体16をリング部2の外周側を覆うように配置させた状態で、レールファスナ25の雄型部材26を雌型部材31に係合させれば、カバー15をリング部2に装着させることができ、カバー15を容易にリング部2に取り付けることができる。
したがって、実施形態のステアリングホイール1では、レールファスナ25を用いてリング部2にカバー15を容易に装着させることができ、かつ、意匠性や操舵時の手触りが良好である。
また、実施形態のステアリングホイール1では、レールファスナ25の雄型部材26が、スリット29によって複数に分割されていることから、カバー15をリング部2の外周側に装着させる際の雄型部材26の雌型部材31への係合時に、複数に分割された雄型部材26をそれぞれ雌型部材31に係合させていけばよく、雄型部材を連続的に構成した従来のステアリングホイールと比較して、雄型部材26の雌型部材31への係合が容易である。さらに、実施形態のステアリングホイール1では、仮に、雄型部材26と雌型部材31との係合状態が解除されることとなっても、雄型部材26がスリット29によって複数に分割されていることから、この係合状態の解除をスリット29の部位で止めることができて(図11参照)、係合状態の解除が、広いエリアに伝播することも抑制できる。
さらに、実施形態のステアリングホイール1では、雌型部材31の端末31aに、内外周で対向するように配置される係合片33b,33c相互を接触させるような端末処理を施していることから、図9に示すように、雌型部材31の端末31aにおける係合凹部34を閉塞させることができて、雄型部材26と雌型部材31とが、リング部2の周方向に沿って相互にずれた状態で係合されることを抑制でき、また、未処理の状態の雌型部材の端末(相互に離隔している係合片33b,33c)が運転者の手に当たることを防止できて、操舵時の手触りも一層良好となる。勿論、このような点を考慮しなければ、雌型部材の端末に端末処理を施さない構成としてもよい。
また、特に、実施形態のステアリングホイール1では、レールファスナ25の雌型部材31を、カバー本体16の上縁16a側に配置させていることから、車両に搭載した状態のステアリングホイール1を、運転席に着座して目視した際に、雌型部材31における被係合部33の凹みが運転者から見え難く、意匠性を一層良好とすることができる。なお、勿論このような点を考慮しなければ、雌型部材をカバー本体の下縁側に配置させ、雄型部材をカバー本体の上縁側に配置させる構成としてもよい。
さらにまた、実施形態のステアリングホイール1では、カバー本体16とリング部2との間に、略全域にわたって、軟質発泡材層39を介在させていることから、実施形態の如く、カバー本体16の短手方向側の長さ寸法L1を、リング部2の断面におけるリング部2(被覆層12)の外周面の周長より僅かに小さく設定した場合にも、間に介在される軟質発泡材層39を圧縮させるようにして、カバー本体16を手で伸ばしつつ、カバー本体16をリング部2の外周面を隙間なく覆うように装着させることができる。また、実施形態のステアリングホイール1では、カバー本体16とリング部2との間に軟質発泡材層39が介在されていることから、使用時のリング部2の触感を向上させることができ、また、カバー本体16がリング部2に対して回転するようにずれることも抑制できる。なお、実施形態では、カバー本体16の短手方向側の長さ寸法L1が、リング部2(被覆層12)外周面の周長より僅かに小さく設定されているが、カバー本体16は皮革製とされていることから、伸びやすく、軟質発泡材層39を圧縮させつつ間に介在させた状態で、被覆層12の周囲にぴったり合わせるように装着させることができ、皺等の発生を抑えて見栄え良く装着させることができる。なお、このような点を考慮しなければ、ステアリングホイールとして、カバー本体とリング部との間に軟質発泡材層を介在させない構成のものを使用してもよい。また、カバー本体の短手方向側の長さ寸法を、リング部の外周面の周長と同等、あるいは僅かに大きく設定してもよい。
特に、実施形態のステアリングホイール1では、軟質発泡材層39とリング部2との間に接着剤層41が介在されて、軟質発泡材層39がリング部2に接着されていることから、カバー本体16がリング部2に対して回転するようにずれることを、的確に防止できる。勿論、このような点を考慮しなければ、軟質発泡材層をリング部に接着させない構成としてもよい。
なお、実施形態のステアリングホイール1では、軟質発泡材層39が、カバー本体16側に予め貼着されている構成であるが、軟質発泡材層は、リング部側に配置させておく構成としてもよい。実施形態のように、軟質発泡材層39をカバー本体16に貼着させた構成のカバー15を使用する場合、カバー単体を別売することもでき、使用者が、購入してステアリングホイールのリング部に装着させることもできる。
さらにまた、実施形態のステアリングホイール1では、軟質発泡材層39が、表皮材としてのカバー基材17(17F,17B,17L,17R)の縁部17b相互を縫着させた縫合部位18と、レールファスナ25と、が配置される部位付近を切り欠くように構成されていることから、カバー15をリング部2の外周側に装着させた際に、カバー基材17(17F,17B,17L,17R)の縁部17bが重なって、かつ、レールファスナ25が配置される部位(図7参照)が、部分的に外方へ突出するのを抑制できて、外周面をカバー本体16と略面一とすることができ、意匠性を一層良好にすることができる。また、実施形態では、レールファスナ25が配置される部位と、縫合部位18が配置される部位にも、それぞれ、軟質発泡材層39が配置されていないことから、レールファスナ25の配置部位や縫合部位18の配置部位が、部分的に外方へ突出することも抑制できる。また、実施形態では、カバー基材17(17F,17B,17L,17R)として、意匠の異なる複数の表皮材(第1皮革20,第2皮革21)からカバー本体16を構成することにより、デザイン効果の高いステアリングホイール1を提供することができる。
なお、実施形態では、黒色の第1皮革20と赤色の第2皮革21とを使用して、表皮材の意匠を異ならせているが、表皮材の意匠を異ならせる場合、色を変える他に、外観を変える意匠、例えば、エンボス加工等の有無、あるいは、天然皮革や合成皮革等の質感を伴った材質の相違等、により、意匠を異ならせてもよい。また、カバー本体の分割パターンも、リング部の周方向に沿った方向側で分割させる構成に限られるものではなく、リング部の回転中心側と、回転中心から離れた側と、で、カバー本体を分割させるように構成してもよい。
なお、実施形態では、カバー15を、リング部2の部位のみに配置させているが、リング部とスポーク部との交差部位付近の大きく湾曲している部位に、レールファスナーをうまく追従させることができれば、リング部からスポーク部にかけてカバーを配置させる構成としてもよい。
1…ステアリングホイール、2…リング部、3…スポーク部、15…カバー、16…カバー本体、16a…上縁、16b…下縁、17(17F,17B,17L,17R)…カバー基材、18…縫合部位、20…第1皮革(表皮材)、21…第2皮革(表皮材)、25…レールファスナ、26…雄型部材、29…スリット、31…雌型部材、31a…端末、33…被係合部、33b,33c…係合片、39…軟質発泡材層、39a…切欠部、T…縫合糸。

Claims (5)

  1. 少なくとも操舵時に把持するリング部の外周側にカバーを配置させて構成されるステアリングホイールであって、
    該カバーが、
    前記リング部の外周面を略全面にわたって覆い可能に前記リング部の周方向に沿って長尺状とされるカバー本体と、
    該カバー本体の短手方向側の両縁部にそれぞれ取り付けられる雄型部材及び雌型部材を有した合成樹脂製のレールファスナと、
    を、備える構成とされて、
    前記レールファスナが、前記雄型部材を前記雌型部材に係合させた状態で、前記リング部の回転中心軸側となる位置に、配置される構成とされ
    前記雄型部材が、連続的に配置される係合突起を、備え、
    前記雌型部材が、連続的に配置される被係合部を、備え、
    該被係合部が、前記係合突起を挿入させて係合可能な係合凹部を、備える構成とされ、
    前記雄型部材が、前記リング部の周方向に沿った方向側で複数に分割されるように、前記係合突起の先端側を分断させるようなスリットを、断続的に配置させて構成されていることを特徴とするステアリングホイール。
  2. 少なくとも操舵時に把持するリング部の外周側にカバーを配置させて構成されるステアリングホイールであって、
    該カバーが、
    前記リング部の外周面を略全面にわたって覆い可能に前記リング部の周方向に沿って長尺状とされるカバー本体と、
    該カバー本体の短手方向側の両縁部にそれぞれ取り付けられる雄型部材及び雌型部材を有した合成樹脂製のレールファスナと、
    を、備える構成とされて、
    前記レールファスナが、前記雄型部材を前記雌型部材に係合させた状態で、前記リング部の回転中心軸側となる位置に、配置される構成とされ
    前記雄型部材が、前記リング部の周方向に沿った方向側で複数に分割されるように、先端側を分断させるようなスリットを、断続的に配置させて構成されるとともに、前記雌型部材に形成される被係合部に挿入させて係合可能な係合突起を、有し、
    該係合突起が、前記被係合部への挿入方向を、前記カバー本体の短手方向に沿わせるように、構成されていることを特徴とするステアリングホイール。
  3. 記雌型部材が、前記雄型部材を間に挟んで係合させる2つの係合片を有する構成とされ、
    前記レールファスナが、前記リング部とボス部とを連結させるスポーク部近傍となる部位に、前記係合片を相互に接触させるように溶融固化させた端末を備える構成とされていることを特徴とする請求項1または2に記載のステアリングホイール。
  4. 前記カバー本体と前記リング部との間に、略全域にわたって、軟質発泡材層が、介在されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のステアリングホイール。
  5. 前記カバー本体が、前記リング部の周方向に沿って配置されて、意匠の異なる複数の表皮材を、備え、
    該表皮材の縁部相互が、縫合糸を用いて縫着される構成され、
    前記軟質発泡材層が、前記表皮材の縁部相互を縫着させた縫着部位において、前記レールファスナの配置される部位付近を、切り欠かれるように、構成されていることを特徴とする請求項4に記載のステアリングホイール。
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