JP5187126B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。より詳しくは、リバーシブルなシートカバーを備える車両用シートに関する。
従来、シートカバーをシートパッドに固定するにあたり、シートの座り心地の良さを向上させたり、あるいは意匠性を向上させること等を目的として、シートパッドの溝にシートカバーを吊り込み、シートパッドの表面形状に追従させた車両用シートがあった。例えば、下記特許文献1に記載の車両用シートでは、シートパッドの溝の底部に固着された合成樹脂製の係止部材の透孔にシートカバーの透孔を一致させてクリップを挿入することにより、シートカバーがシートパッドの溝に吊り込まれて係止部材に締結されている。かかる構成によれば、特別の工具等を用いることなく、比較的容易にシートカバーをシートパッドの溝に吊り込むことが可能である。
上記従来の車両用シートはシートカバーを使用者が交換することが考慮されたものではないが、このようなシートの他に、従来、シートカバーが着脱可能とされており、使用者がシートカバーを交換することのできる車両用シートもあった。下記特許文献2に記載の着脱可能なシートカバーを備える車両用シートによれば、シートカバーの裏面と、シートパッドの表面の対応位置に対のスライドファスナーが配設されており、スライドファスナーを綴じ合わせることによりシートカバーをシートパッドの表面形状に追従させることが可能となっている。
ところで、下記特許文献3には、シートに載置して装着されるものであって、袋体にクッション体を内包してなるカバーが開示されている。このカバーは裏返して装着することが可能となっている。
特開2001−353383号公報 特開2008−183403号公報 特開2006−288497号公報
しかし、シートパッドを被覆するシートカバーを着脱して表裏反転して使用することのできる車両用シートは未だ提案されておらず、仮に従来のシートカバーを構成する材料として表裏使用可能な表皮材を採用したとしても用をなさなかった。すなわち、上記特許文献1に記載のシートカバーは、クリップの挿入作業により容易にシートパッドに取り付けることができるものの、取り外すことは考慮されておらず基本的に着脱できるものではなかった。また、上記特許文献2に記載のシートカバーは表裏反転すればスライドファスナーを綴じ合わせることができないためシートパッドの表面形状にシートカバーを沿わせることができず、しかも露出したスライドファスナーがシートの見栄えを損ねるおそれがあった。
そこで、本発明は、表裏反転してシートパッドに着脱することのできるリバーシブルなシートカバーを容易に取付け可能とし、シートカバーの表裏反転によってシートの見栄えの損なわれない車両用シートを提供することを課題とした。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段をとる。
第1の発明は、シートパッドが着脱可能なシートカバーで表装される車両用シートであって、前記シートパッドには、前記シートカバーを取付けて固定する位置に該シートカバーが固定されるベース部材が配設され、該ベース部材には取付孔が形成されており、前記シートカバーは両面ともにシート外表面として使用可能な面形状として形成された表皮材を備え、該表皮材の前記シートパッドに固定される箇所には該シートカバーの両面において取付面を形成する取付部材が一体的に設けられ、該取付部材を貫通する貫通孔が形成されているとともに、該取付部材の貫通孔と前記ベース部材の取付孔とが重複した状態として前記ベース部材と嵌合可能な嵌合凹部が該取付部材の両面の各取付面に形成されており、前記シートカバーのシート外表面とされる一方の面とは反対側の他方の面側となる取付部材の取付面に形成された嵌合凹部を前記ベース部材に嵌合させて該取付部材の貫通孔と前記ベース部材の取付孔とに挿通して該取付部材を前記ベース部材に締結する締結具により前記シートカバーを前記シートパッドに着脱可能に取付けることを特徴とする。
第1の発明によれば、取付部材の嵌合凹部をベース部材に嵌合させることによりシートカバーをシートパッドに対して位置決めし、ベース部材の取付孔に取付部材の貫通孔を重ね合わせた状態とすることができるため、シートカバーを容易にシートパッドに取付けることができる。また、取付部材の嵌合凹部は両面に形成されており、シートカバーの両面において同様の取付け易さを確保することができるとともに、シートカバーを表裏反転させてもシートパッドへの取付構造は同じでありシートカバーの表裏反転によってシートの見栄えが損なわれない。
第2の発明は、上記第1の発明に記載の車両用シートであって、前記ベース部材は、前記シートパッドに形成された溝内に配設されており、該溝内に前記取付部材が収容された状態で前記シートカバーが前記ベース部材に取付けられることを特徴とする。
第2の発明の車両用シートによれば、シートカバーの取付部材が溝内に収容された状態であるため着座者に当たりにくく、座り心地の良さを確保しやすい。
第3の発明は、上記第1または2の発明に記載の車両用シートであって、前記取付部材は表裏2部材が前記表皮材を挟装する構成とされており、該取付部材の外形が前記表皮材の挟装箇所から両面側に向けて拡がった形状であることを特徴とする。
第3の発明によれば、シートカバーをシートパッドに吊り込んだ状態としても取付部材の縁の表皮材に対する当たりが緩やかであるため、表皮材の磨耗を防ぐことができる。
第4の発明は、上記第1〜3の発明のうちいずれか1項に記載の車両用シートであって、前記締結具は前記シートカバーのシート外表面とされる一方の面側となる取付部材の取付面に形成された嵌合凹部に格納されて取付部材と面一とされていることを特徴とする。
第4の発明によれば、シートカバーの取付箇所の見栄えを向上させることが可能である。
第5の発明は、上記第1〜4の発明のうちいずれか1項に記載の車両用シートであって、前記取付部材を挿通して前記ベース部材の取付孔に締結する締結具は、該締結具の1回目の押圧動作により締結が行われ、2回目の押圧動作により締結解除とすることのできる構成であることを特徴とする。押圧動作の「1回目」とは、締結の際の締結具を押圧する動作を意味し、「2回目」とは該「1回目」の押圧動作の次の押圧動作であることを意味している。
第5の発明によれば、締結具は押圧動作により締結・解除が可能であるため、シートパッドに対するシートカバーの着脱が容易である。
第6の発明は、上記第1〜5の発明のうちいずれか1項に記載の車両用シートであって、前記ベース部材は長尺状であり、該ベース部材に形成される取付孔の少なくとも2箇所の取付孔は、前記締結具が締結される際に長尺方向の位置決めを行うことのできる取付孔とされており、その他の取付孔は長尺方向に長孔として形成されていることを特徴とする。
第6の発明によれば、ベース部材は、長尺方向の位置決めを行うことのできる取付孔を設ける一方、その他の取付孔が長孔として形成されており、取付部材の貫通孔との相対位置を調整しながらシートカバーを取付けることができるため、より取付けやすい。
上記第1の発明によれば、着脱して表裏反転させることのできるリバーシブルなシートカバーを容易に取付けることができ、シートカバーの表裏反転によってシートの見栄えが損なわれない。
上記第2の発明によれば、シートの座り心地の良さを確保しやすい。
上記第3の発明によれば、シートカバーをシートパッドに吊り込んだ状態としても、取付部材が表皮材に当たることによる表皮材の磨耗を防ぐことができる。
上記第4の発明によれば、シートカバーの取付箇所の見栄えを向上させることが可能である。
上記第5の発明によれば、シートカバーの着脱がより容易である。
上記第6の発明によれば、シートカバーに対してより容易にシートパッドを取付けることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。本実施形態のシート10は自動車等の車両に装備されるシートであり、図1に示されるように、着座者の臀部を支持するシートクッション12と背中を支持するシートバック14とを備えている。シートクッション12とシートバック14とは、それぞれ、シートカバーで表装されたシートパッドで着座者の荷重を弾性的に支持する。本実施形態は、シートカバーのシートパッドに対する取付構造に特徴を有し、該取付構造はシートクッション12とシートバック14とで同様であるので、以下の説明では、シートクッション12を取り上げて詳細に説明する。
シートクッション12は、発泡ウレタン製のシートパッド20と、このシートパッド20を表装するシートカバー30とを備えている。シートカバー30は、着脱して表裏反転させて使用可能とされたリバーシブルなシートカバーである。したがって、実質的には表裏が区別されるものではないが、本実施形態の説明においては、図示されるシートカバー30の一態様においてシート10の外表面とされる一方の面を「表」、該表面とは反対側の他方の面を「裏」と称することがある。
シートクッション12の座面13は、中央部13aは略平らで、両側部13b及びが盛り上がった形状とされている。図6等に示されるように、シートパッド20の外表面はシートクッション12の基本的な外形形状として形成されており、中央部20aは略平らで側部20bが盛り上がった形状とされている。シートパッド20には、略平らな中央部20aと盛り上がった両側部20bとの境界位置に溝22が設けられている。図2に示されるように、この溝22は平面視でU字形状に連続して形成されている。
溝22の内部にはシートカバー30を取付けて固定するための樹脂製のベース部材24が溝22の長手方向に間隔を置いて複数配設されている。図6等に示されるように、ベース部材24は中空な円柱状であり、軸線が溝22の深さ方向に一致した状態で溝22の底面22aに立設されて、溝22の内部に完全に収容された状態で固定されている。ベース部材24の固定方法は限定されないが、例えば、ベース部材24の底面24aに突出形成されたアンカー24cが溝22内でシートパッド20に埋設され、或いは底面24aが溝22の底面22aに接着されるなどして溝22内に固定されている。溝22の底面22aに面するベース部材24の底面24aとは反対側の上面24bにはシートカバー30を取付けるための円形の取付孔26が形成されている。シートカバー30は、この溝22内のベース部材24に固定されることにより、溝22に吊り込まれた状態でシートパッド20に取付けられ、シートパッド20の外表面形状に追従してシートパッド20に被せ付けられている。
シートカバー30は両面ともにシート10の外表面として使用可能な表皮材32を主体として構成され、シートクッション12の座面13及び周面16を覆うことのできる袋状に形成されており、表裏反転させて使用可能な面形状とされている。表皮材32は、両面が使用可能な一枚の織物、編物等のファブリックでもよいし、あるいは片面が使用可能なファブリック或いは皮革等を適宜組み合わせて両面を使用可能としたものであってもよい。袋状のシートカバー30がシートパッド20の外形形状に追従して緊張状態として取付けられると、厳密には表皮材32の表裏で緊張状態に差が生じる。この点を考慮すれば、表皮材32として表裏が使用可能な一枚の表皮材は皺や引き攣りが生じにくいため好ましい。
シートカバー30には、シートパッド20に固定される箇所、すなわち、溝22に吊り込まれてシートパッド20に取付けられる位置に取付部材34が一体的に設けられている。取付部材34は樹脂製であり、図1に示されるように、シートパッド20の溝22の平面形状に対応してU字状に連続形成されている。この取付部材34は、図4(A)等に示されるように、表皮材32を挟んで表裏に配設された第1の部材36と第2の部材38との2部材で構成されており、該2部材36,38で表皮材32を挟んだ状態でシートカバー30に備え付けられている。第1の部材36と第2の部材38とは、一部が表皮材32を貫通して連結されている。その連結方法は限定されるものではないが、例えば、第1の部材36の表皮材32に面する箇所に表皮材32を貫通する凸部36aを設け、該凸部36aの先端を熱溶融により第2の部材38の対応位置に一体化して連結することができる。或いは、図4(B)に示されるように、第1の部材36の凸部36aの先端と第2の部材38の対応する位置に、抜け止め状態で嵌合する雌雄の嵌合連結部42を設け、該嵌合連結部42の嵌り合いにより第1の部材36と第2の部材38とを連結することもできる。図4(A)に示されるように、取付部材34の長手方向に直交する断面形状は、表皮材32を挟んで対称形状とされており、その外形形状は、表皮材32の挟装箇所から表裏の両面側に向けて拡がった形状とされている。
取付部材34の表裏を構成する第1の部材36と第2の部材38とのそれぞれにおいて、表皮材32を挟装する面とは反対側の面が、シートカバー30をシートパッド20に取付けるにあたりシートパッド20側に面する取付面37,39として形成されている。表裏両面の各取付面37,39にはベース部材24の外周に嵌る円形の窪みである嵌合凹部37a,39aが形成されおり、該嵌合凹部37a,39aを貫通して円形の貫通孔40が形成されている。この取付部材34は、第1の部材36の嵌合凹部37aないし第2の部材38の嵌合凹部39aをベース部材24に嵌合させると貫通孔40がベース部材24の取付孔26とを一致させることができる構成となっている(図5参照)。そして、取付部材34の貫通孔40とベース部材24の取付孔26に挿通された締結具50により取付部材34がベース部材24に締結されている。
図5等に示されるように、締結具50は、アウター部材52と該アウター部材52に挿通されるインナー部材60とを備えている。アウター部材52は略円筒形状であり、先端側の先端開口部51は縮径されており、基端側の基端開口部53は円筒形状と同径で形成されており、周囲に張り出すフランジ54を備えている。アウター部材52は、先端から基端付近まで軸方向に沿って複数のスリット56が形成され、複数の可撓片58に分割されている。インナー部材60は、先細りの円錐形状の先端部62と、軸方向の中間位置が膨らんだ胴部66と、頂部70aがアウター部材52の基端開口部53の内部に嵌る円筒状の頭部70とが第1のくびれ部64と第2のくびれ部68とを介して同軸で連続形成されてなる。この締結具50は、アウター部材52にインナー部材60を挿入する押圧動作によりシートパッド20のベース部材24にシートカバー30の取付部材34を締結することができ、該締結する1回目の押圧動作の後、さらにインナー部材60を押圧する2回目の押圧動作により締結を解除することができるものである。この締結具50の締結・解除動作については、以下にシートカバー30の着脱方法と併せて説明する。
まず、図5,6を参照しながらシートカバー30の取付方法を説明する。図5に示されるように、シートカバー30のシート10の外表面とされる一方の面とは反対側の他方の面側の取付部材34の取付面39に形成された嵌合凹部39aをシートパッド20のベース部材24に嵌合させる。これにより、ベース部材24の取付孔26に取付部材34の貫通孔40が一致した状態で取付部材34がベース部材24の上面24bに重ね合わされる。次いで、取付部材34の貫通孔40とベース部材24の取付孔26とに締結具50を挿通する。この締結前の挿通時において、締結具50は、図5に示されるように、アウター部材52の先端開口部51に該先端開口部51より小径の第1のくびれ部64が挿通され、頭部70が基端開口部53から突出した状態とされている。締結具50を取付部材34の貫通孔40とベース部材24の取付孔26とに挿通させると、アウター部材52のフランジ54が取付部材34のシート10の外表面とされる一方の面側の嵌合凹部37aの内部に嵌る構成とされている。次いで、図6に示されるように、インナー部材60の頭部70を押圧する。インナー部材60の胴部66はアウター部材52の先端開口部51より大径であり、先端開口部51に胴部66が差し込まれることにより可撓片58が互いに離間する方向に撓まされて先端開口部51が押し広げられ、胴部66の通過が許容される。胴部66の最も大径の位置において周方向に沿って係合溝部67が設けられており、可撓片58の先端が係合溝部67と係合する。可撓片58が互いに離間する方向に撓まされることにより該可撓片58がベース部材24の取付孔26に係合し、該係合状態が、可撓片58の先端が係合溝部67に係止されることで保持される。これにより、シートパッド20のベース部材24とシートカバー30の取付部材34とが締結されシートパッド20にシートカバー30が取付けられる。つまり、可撓片58の先端が係合溝部67に係止する節度感じるまでインナー部材60を押圧する1回目の押圧動作によりシートパッド20にシートカバー30が取付けられる。この取付状態において、インナー部材60の頭部70、アウター部材52のフランジ54及び取付部材34のシート10の外表面とされる一方の面側の取付面37とが面一とされ、いずれの部材も溝22の内部に収容された状態とされる。
次に、図7を参照しながらシートカバー30の取り外し方法を説明する。シートカバー30をシートパッド20から取り外す際には、締結具50のインナー部材60を更に押圧して可撓片58の先端を係合溝部67から外す。それにより、アウター部材52の先端開口部51に該先端開口部51より小径の第2のくびれ部68が挿通された状態となり、可撓片58が弾性により元の状態に戻る。これにより、該可撓片58のベース部材24の取付孔26への係合が解除され、締結具50が引き抜き可能な状態となり、シートパッド20のベース部材24とシートカバー30の取付部材34とが締結が解除され、シートカバー30をシートパッド20から取り外し可能となる。つまり、インナー部材60が可撓片58を押し広げる抗力を感じなくなるまでインナー部材60を押圧する2回目の押圧動作によりシートカバー30が取り外し可能な状態とされる。
以上の構成のシートクッション12によれば、以下の作用効果を奏する。
シートカバー30は、取付部材34の嵌合凹部39aをベース部材24に嵌合させることによりシートパッド20に対して容易に位置決めすることができる。そして、それにより一致した取付部材34の貫通孔40とベース部材24の取付孔26とに締結具50を挿通し、インナー部材60を押圧することにより容易にシートカバー30をシートパッド20に取付けることができる。この取付状態において、取付部材34のシート10の外表面に露出する側の取付面37は締結具50と面一となるため見栄えがよい。また、該面一の取付面37と締結具50とはともに溝22の内部に収まっているため、着座者に当たりにくく座り心地の良さを確保することが可能であるとともに、表皮材32を溝22に吊り込んだ状態としてシートパッド20の表面形状に追従させることができる。
このシートカバー30は、取付部材34の両面に同じ形状の嵌合凹部37a,39aを有するため、いずれの面をシート10の外表面とした場合にも同様にシートパッド20に取付け、取り外すことができ、上記作用効果を奏する。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内でその他種々の実施形態が考えられるものである。
上記実施形態において、シートカバー30の周縁は適宜シートパッド20の周面に係脱可能に係止される。その係止手段においても、上記シートカバー30の取付構造を適用することができる。
また、図8に示されるように、ベース部材84を溝22の平面形状に対応してU字状に連続形成してもよい。該U字状のベース部材84に形成される取付孔は、両端部に位置する丸孔86と、長尺方向に沿って形成される長孔87とするのが好ましい。かかる構成によれば、ベース部材84の両端部においてシートカバー30を厳密に位置決めし、中間部では相対位置を微調整しながら取付けることができるため、取付け易い。
また、取付部材34は長尺状に連続的に設けられたものに限らず、シートカバー30に固定される各箇所に分離して設けられていてもよい。シートカバー30をシートパッド20の溝22に吊り込んだ状態で取付ける場合には、取付部材34を溝22に対応して連続的に設けることにより、シート10の外表面形状として吊り込みラインを明瞭に表すことができる。
また、取付部材は、両面においてベース部材24に嵌合する嵌合凹部37a,39aが形成されていれば、外形形状は限定されるものではない。例えば、図9に示されるように、取付部材94は断面略楕円形であってもよい。シートカバー30をシートパッド20の溝22内に吊り込んだ状態で取付ける場合には、上記実施形態の取付部材34のように、表皮材32の挟装箇所から両面側に向けて拡がった形状とされていることにより、取付部材34の縁部の表皮材32に対する当たりが緩やかとなり取付部材34と表皮材32とが接触することによる表皮材32の磨耗を防ぐことができる。
締結具50は、押圧動作により締結・解除可能なものに限らず、シート10の外表面側から操作することにより締結・解除可能なものであればよく、例えばネジ式の締結具等を用いることも可能である。
また、本発明は、シートクッション12に限らずシートバック14にも適用することができる。
本実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 本実施形態に係るシートパッドの平面図である。 本実施形態に係る取付部材を示す図であり、図1のIII部分に対応する部分を拡大して示す平面図である。 (A)は図3に示される取付部材のIV−IV線断面図であり、(B)は一実施形態の取付部材を分解して示す断面図である。 本実施形態に係るシートカバーのシートパッドに対する取付方法を説明する図であり、取付ける前の様子を図1に示されるVI−VI線断面に対応して示す断面図である。 本実施形態に係る図1に示される車両用シートのVI−VI線断面図である。 本実施形態に係るシートカバーをシートパッドから取り外す方法を説明する図であり、取り外した後の様子を図1に示されるVI−VI線断面に対応して示す断面図である。 本実施形態に係るシートパッドの変更例を示す平面図である。 本実施形態に係る取付部材の変更例を図4(A)に対応して示す断面図である。
符号の説明
10 シート
12 シートクッション
20 シートパッド
22 溝
24 ベース部材
26 取付孔
30 シートカバー
32 表皮材
34 取付部材
36 第1の部材
38 第2の部材
37,39 取付面
37a,39a 嵌合凹部
40 貫通孔
50 締結具
52 アウター部材
60 インナー部材
84 ベース部材
86 丸孔(取付孔)
87 長孔(取付孔)
94 取付部材

Claims (6)

  1. シートパッドが着脱可能なシートカバーで表装される車両用シートであって、
    前記シートパッドには、前記シートカバーを取付けて固定する位置に該シートカバーが固定されるベース部材が配設され、該ベース部材には取付孔が形成されており、
    前記シートカバーは両面ともにシート外表面として使用可能な面形状として形成された表皮材を備え、該表皮材の前記シートパッドに固定される箇所には該シートカバーの両面において取付面を形成する取付部材が一体的に設けられ、該取付部材を貫通する貫通孔が形成されているとともに、該取付部材の貫通孔と前記ベース部材の取付孔とが重複した状態として前記ベース部材と嵌合可能な嵌合凹部が該取付部材の両面の各取付面に形成されており、
    前記シートカバーのシート外表面とされる一方の面とは反対側の他方の面側となる取付部材の取付面に形成された嵌合凹部を前記ベース部材に嵌合させて該取付部材の貫通孔と前記ベース部材の取付孔とに挿通して該取付部材を前記ベース部材に締結する締結具により前記シートカバーを前記シートパッドに着脱可能に取付けることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記ベース部材は、前記シートパッドに形成された溝内に配設されており、該溝内に前記取付部材が収容された状態で前記シートカバーが前記ベース部材に取付けられることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記取付部材は表裏2部材が前記表皮材を挟装する構成とされており、該取付部材の外形が前記表皮材の挟装箇所から両面側に向けて拡がった形状であることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の車両用シートであって、
    前記締結具は前記シートカバーのシート外表面とされる一方の面側となる取付部材の取付面に形成された嵌合凹部に格納されて取付部材と面一とされていることを特徴とする車両用シート。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の車両用シートであって、
    前記取付部材を挿通して前記ベース部材の取付孔に締結する締結具は、該締結具の1回目の押圧動作により締結が行われ、2回目の押圧動作により締結解除とすることのできる構成であることを特徴とする車両用シート。
  6. 請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の車両用シートであって、
    前記ベース部材は長尺状であり、該ベース部材に形成される取付孔の少なくとも2箇所の取付孔は、前記締結具が締結される際に長尺方向の位置決めを行うことのできる取付孔とされており、その他の取付孔は長尺方向に長孔として形成されていることを特徴とする車両用シート。
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