JP2017081362A - 車両用シート及びその製造方法 - Google Patents

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光太郎 熊谷
厚 石井
Atsushi Ishii
厚 石井
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Masayuki Taguchi
雅之 田口
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Abstract

【課題】車両用シートの表面を覆うカバー(トリムカバー)を、シートに容易に着脱することを可能にする。【解決手段】搭乗者が着座するクッションシートと、クッションシートに着座した搭乗者が背をもたれるシートバックとを備えた車両用シートにおいて、シートバックはクッションパッドとこのクッションパッドの裏面側を覆うバックボードを有するベースシート部と、このベースシート部のクッションパッドの搭乗者が背をもたれる側の面をカバーするトリムカバーとクッションパッドの側面をカバーする柔軟な樹脂で構成された樹脂部とを有するカバー部とを備え、カバー部のトリムカバーと樹脂部とは縫合されて接続されており、カバー部の樹脂部とベースシート部のバックボードとは、バックボードのクッションシートと接する側の面とクッションパッドの側面に対応する面において樹脂部とバックボードとが係合して接続するようにした。【選択図】図5

Description

本発明は、乗用車やトラックなどの車両に用いる車両用シート及びその製造方法に関する。
車両用シートへの着脱が可能なクッションをシートに取り付ける方法として、特許文献1には、ランバーサポート用のクッションの後ろ側に連結支持板を配置し、この連結支持板の先端の抜け止め片部の側に突出部を設ける構成が記載されている。この突出部は、背もたれ部(シートバック)と座部(クッションシート)とが接続する部分の間から後ろ側に差し込まれ、背もたれ部と座部との間に挟まれた抜け止め片部が抜けないような構成になっている。
また、特許文献1には、連結支持板と抜け止め片部とは、ある程度剛性を有して、かつ、可撓性を有した熱可塑性樹脂から形成され、連結支持板と抜け止め片部との連結部を大きく湾曲させた形状に形成することにより、シートの取り付けた状態で連結支持板と抜け止め片部とが背もたれ部の下端を前後方向で強固に挟持することが記載されている。
実用新案登録第3177316号公報
特許文献1に記載されている構成においては、連結支持板に対して大きく湾曲させた形状に形成された抜け止め片部を、背もたれ部と座部とが接続する部分の間を前側から後ろ側に差し込む場合に、連結支持板と抜け止め片部とを接続する連結部を大きく変形させながら突出部を差し込むことになる。この場合、部材を変形させながら狭い空間に差し込むために、作業時に多大な量力が必要になり、作業効率を低下させてしまう可能性がある。
また、特許文献1には、車両用シートの表面を覆う柔軟なカバー(トリムカバー)をシートに取り付ける方法については記載されていない。
本発明では、この従来技術の課題を解決して、車両用シートの表面を覆うカバー(トリムカバー)を、シートに容易に着脱することを可能にした構成を有する車両用シート及びその製造方法を提供するものである。
上記した課題を解決するために、本発明では、搭乗者が着座するクッションシートと、クッションシートに着座した搭乗者が背をもたれるシートバックとを備えた車両用シートにおいて、シートバックはクッションパッドとこのクッションパッドの裏面側を覆うバックボードを有するベースシート部と、このベースシート部のクッションパッドの搭乗者が背をもたれる側の面をカバーするトリムカバーとクッションパッドの側面をカバーする柔軟な樹脂で構成された樹脂部とを有するカバー部とを備え、カバー部のトリムカバーと樹脂部とは縫合されて接続されており、カバー部の樹脂部とベースシート部のバックボードとは、バックボードのクッションシートと接する側の面とクッションパッドの側面に対応する面において樹脂部とバックボードとが係合して接続するようにした。
また、上記した課題を解決するために、本発明では、搭乗者が着座するクッションシートと、このクッションシートに着座した搭乗者が背をもたれるシートバックとを備えた車両用シートにおいて、シートバックはカバー部とクッションパッドとこのクッションパッドの裏面を覆うバックボードを有し、カバー部はクッションパッドの搭乗者が背をもたれる側の面を覆うトリムカバーとクッションパッドの側面を覆う柔軟な樹脂で形成された樹脂部とを有してトリムカバーと樹脂部とは縫合されて接続されており、樹脂部とバックボードとはバックボードに形成したフック部又は突起部に樹脂部に形成したフック部又は突起部又は穴部を係合させて接続するようにした。
更に、上記した課題を解決するために、本発明では、搭乗者が着座するクッションシートと、このクッションシートに着座した搭乗者が背をもたれるシートバックとを備えた車両用シートの製造方法において、シートバックはクッションパッドとこのクッションパッドの裏面側を覆うバックボードを有するベースシート部と、このベースシート部のクッションパッドの搭乗者が背をもたれる側の面をカバーするトリムカバーとクッションパッドの側面をカバーする柔軟な樹脂で構成される樹脂部とを有するカバー部とを備えてカバー部のトリムカバーと樹脂部とは縫合されて接続されており、クッションシートとベースシート部が組み立てられた状態で、クッションシートとベースシート部とが接する部分にカバー部の樹脂部を挿入して樹脂部に形成したフック部又は突起部又は穴部をバックボードに形成したフック部又は突起部に係合させ、次に、カバー部の樹脂部に形成した凹凸部とバックボードの側面部に形成した凹凸部とをかみ合わせて係合させることによりカバー部とベースシート部とを接続するようにした。
本発明によれば、車両用シートの表面を覆うカバー(トリムカバー)を、シートに容易に着脱することを、比較的安価な構成で実現することが可能になった。
本実施例に係る車両用シートの斜視図である。 本実施例に係る車両用シートのシートバックの構成を示す斜視図である。 本実施例に係る車両用シートのシートバックのクッションシートと接する側の形状を示す斜視図である。 本実施例に係る車両用シートのシートバックの図3におけるA−A面の断面図である。 本実施例に係る車両用シートのシートバックの図3におけるB−B面の断面図である。 本実施例に係る車両用シートのクッションシートにベースシートを組み込んだ状態を示す斜視図である。 本実施例に係る車両用シートのクッションシートに組み込んだベースシートの隙間からベースカバーの先端のフック部を挿入している状態を示す図6AのC−C面の断面図である。 本実施例に係る車両用シートのクッションシートに組み込んだベースシートの隙間から挿入したベースカバーの先端のフック部をバックボードの先端部に形成されたフック部に引っ掛けた状態を示す図6AのC−C面の断面図である。 本実施例の変形例1に係る車両用シートのシートバックの図3におけるB−B面に相当する面の断面図である。 本実施例の変形例2に係る車両用シートのクッションシートに組み込んだベースシートの隙間からベースカバーを先端の突起部でバックボードの先端部に形成された突起部を押し上げながら挿入している状態を示す突起部の断面図である。 本実施例の変形例2に係る車両用シートのクッションシートに組み込んだベースシートの隙間からベースカバーの先端の突起部をバックボードの先端部に形成された突起部挿入してベースカバーの先端の突起部と噛み合った状態を示す突起部の断面図である。 本実施例の変形例3に係る車両用シートのシートバックにおいてバックボードの先端部付近に形成した突起にベースカバーの先端部分に形成した穴部を引っ掛けた状態を示すシートバックの図3におけるA−A面に相当する面の断面図である。 本実施例の変形例3に係る車両用シートのシートバックにおける図8のD−D面の矢視図である。
本発明は、車両用シートにおいて、シートバックのクッションパッドの表面をカバーするトリムカバーとクッションパッドの側面をカバーする柔軟な樹脂で構成された樹脂部とを縫合して接続し、シートバックのバックボードのクッションシートと接する側の面とクッションパッドの側面に対応する面において樹脂部をバックボードに係合させて固定するようにしたものである。
また、本発明は、上記構成において、クッションシートとベースシート部が組み立てられた状態で、クッションシートとベースシート部とが接する部分にカバー部の樹脂部を挿入して樹脂部に形成したフック部又は突起部をバックボードに形成したフック部又は突起部に係合させ、次に、カバー部の樹脂部に形成した凹凸部とバックボードの側面部に形成した凹凸部とをかみ合わせて係合させることによりカバー部とベースシート部とを接続するようにして車両用シートを組み立てるようにしたものである。
本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は原則として省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に、本実施例に係る車両用シート100の構成を示す。車両用シート100は、搭乗者が着座するクッションシート10と、クッションシート10に着座した搭乗者が背をもたれ掛けるシートバック20を備えている。なお、このほかに、シートバック20の上部には、図示していないヘッドレストを備える場合もある。
クッションシート10は、搭乗者が着座する面がトリムカバー11で覆われており、側面は柔軟な樹脂(例えば、オレフィン系熱可塑性エラストマ)12で構成されている。同様に、シートバック20は、搭乗者が背をもたれる面はトリムカバー21で覆われており、側面は柔軟な樹脂で形成された樹脂部22で構成されている。トリムカバー11と樹脂部12、及びトリムカバー21と樹脂部22とは、それぞれ縫合して接続されている。
図2にシートバック20の構成を示す。シートバック20は、大きく分けると、トリムカバー21と樹脂部22とで構成されるベースカバー23と、ベースシート24とで構成される。シートバック20は、ベースシート24の周囲に形成された側面部25をベースカバー23の側面に形成された樹脂部22で覆うようにして組み立てられている。
図3は、ベースシート24の周囲に形成された側面部25をベースカバー23の側面に形成された樹脂部22に嵌め込むようにして組み立てた状態のシートバック20のクッションシート10に近い側の斜視図であり、図1の枠aで囲んだ部分に相当する。この図3のA−A面における断面構造を図4に示す。
図4において、ベースシート24は、ウレタンパッド241、ウレタンパッド241の裏面を抑えるバックプレート242、ベースシート24を支えるフレーム243、ウレタンパッド241の裏面の側を覆うバックボード244を備えて構成されている。
ベースカバー23を構成するトリムカバー21と樹脂部22とは、ベースシート24のウレタンパッド241の表面を覆っている。樹脂部22のウレタンパッド241の側面を覆う部分221は肉厚が厚く、比較的高い剛性が得られるようになっている。一方、樹脂部22の端部222及び223は、肉厚が比較的薄くなっており、柔軟性を有している。
図4の断面における樹脂部22の端部222の肉厚が比較的薄くなっている部分は、トリムカバー21の先端部分211と重ね合わされて、26の位置で縫合されて、樹脂部22とトリムカバー21とが一体化している。樹脂部22は、ウレタンパッド241の側面を覆う部分221のように肉厚が厚く剛性を持たせた部分においてはトリムカバー21と縫合するのが難しいが、端部222のように肉厚を薄くすることによりトリムカバー21と容易に縫合することができる。
樹脂部22の端部222で縫合されたトリムカバー21は、この縫合された位置26で折り返されて、着座した搭乗者の背中と接する側(表面の側)に表皮2101が、中間のカバーパッド2102を挟んで裏基布2103がクッションパッド241と接する側になる。
図4の断面における樹脂部22の他方の端部223の肉厚が比較的薄くなっている部分には、波形の凹凸部2231が形成されており、ベースシート24のバックボード244の端部にも同様な波形の凹凸部2440が形成されている。樹脂部22をクッションパッド241に押し当てた状態で樹脂部22の端部223をバックボード244の端部の側に引っ張って端部223に形成された波形の凹凸部2231とバックボード244の端部に形成された凹凸部2440とをかみ合わせた状態で樹脂部22の端部223の引張を開放することにより、凹凸部2231と凹凸部2440とが噛み合った状態で係止される。
樹脂部22の端部223の凹凸部2231とバックボード244の端部の凹凸部2440とが噛み合うことにより、ベースカバー23は、ベースシート24の側面において確実に保持される。
次に、図3に示したB−B面におけるシートバック20の下端部付近の断面構造を、図5に示す。
本実施例においては、シートバック20の下端部(クッションシート10と接する側)において、バックボード244の端部にはフック部2441が成形されており、樹脂部22の端部にもフック部224が形成されている。
このように成形されたバックボード244の端部のフック部2441に樹脂部22の端部のフック部224を図5に示したように噛み合わせることにより、樹脂部22の先端のフック部224はバックボード244の先端部分のフック部2441から外れることがなく、確実に固定することができる。
次に、樹脂部22にこのようなフック部形状が形成されたベースカバー23をバックボード244の端部にフック形状2441が形成されたベースシート24に組み込む手順を図6A乃至図6Cに示す。
まず、図6Aに示すように、ベースシート24がクッションシート10に組み付けられた状態で、図6AのC−C断面において図6Bに示すように、ベースカバー23の樹脂部22の端部のフック部224をベースシート24とクッションシート10との隙間に挿入する。
次に、図6Cに示すように、樹脂部22の端部を更に押し込んで樹脂部22の端部に形成されたフック部224をベースカバー23のバックボード244の端部に形成されたフック部2441を引っ掛ける(フック形状同士を噛み合わせる)。
次に、ベースカバー23の樹脂部22の端部223をベースシート24の側に引っ張って、端部223に形成された波型の凹凸部2231をベースカバー23のバックボード244の端部に形成された波型の凹凸部2440に引っ掛ける。一旦噛み合った樹脂部22の波型の凹凸部2231とバックボード244の波型の凹凸部2440とは、単純に互いを引っ張り合っただけでは容易に離れない。これにより、ベースカバー23をベースシート24に確実に固定することが可能にする。
本実施例によれば、シートバック20の下端部付近において、側面部分と下面部分でベースカバー23をベースシート24に容易に、かつ、確実に固定することができるようになった。
[変形例1]
実施例1の第1の変形例として、実施例1で説明した、樹脂部22のクッションシート10に接する側の端部に形成したフック部224に替えて、樹脂部22−1のクッションシート10に接する側の端部に丸棒224−1を採用した例を示す。
この場合、バックボード244の端部にフック形状2441を形成することは実施例1の場合と同様である。
本変形例1に係る樹脂部22−1の端部に取り付けた丸棒224−1をバックボード244の端部に形成したフック部2441に係合させた状態の断面図を図7に示す。丸棒224−1は、両端部分が樹脂部22の端部に固定されて支持されている。
この樹脂部22−1の端部に丸棒224−1が固定されたベースカバー23をバックボード244の端部にフック形状2441が形成されたベースシート24に組み込む手順は、実施例1において図6A乃至図6Cを用いて説明した手順と同じであるので、説明を省略する。
フック部224の代替技術の1例として丸棒224−1を挙げたが本発明は前記実施例に限定されるものではなくその要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。すなわちフック部2441の内径よりも小さいものであれば良く、例えば四角形等の多角形状でも良く丸棒に限定されるものではない。
[変形例2]
実施例1の第2の変形例として、シートバック20の下端部付近の断面構造を、図5に示した構造に替えて、図8Aに示したように樹脂部22の先端部にテーパ状の突起225を設けた形状にし、対向するバックボード244の先端部分はL字形状の突起2442を形成した構成について説明する。
本変形例による構成では、図8Aに示すように、樹脂部22の先端部のテーパ状の突起225をバックボード244の先端部分のL字形状の突起2442に対して矢印の方向に押し込む。このとき、バックボード244の先端部分のL字形状の突起2442は、樹脂部22の先端部のテーパ状の突起225により突き上げられるが、アーム部2443が上方にたわむことにより逃げることができる。
樹脂部22の先端部にテーパ状の突起225をバックボード244の先端部分のL字形状の突起2442に対して矢印の方向に押し込むと、図8Bに示すように、バックボード244の先端部分のL字形状の突起2442は樹脂部22の先端部のテーパ状の突起225を乗り越えて突起部同士がかみ合う形になる。この状態で樹脂部22の先端部のテーパ状の突起225の前進を停止すると、両方の突起部同士がかみ合っていて樹脂部22を反対側に引っ張っても簡単には抜けない状態になる。
本変形例によれば、樹脂部22の先端部のテーパ状の突起225とバックボード244の先端部分のL字形状の突起2442とは、比較的単純な構成で、一度かみ合わせると、単純に引っ張っただけでは容易に分離させることができなくなり、樹脂部22の先端部のテーパ状の突起225とバックボード244の先端部分のL字形状の突起2442とを、確実に結合させることができる。
本変形例においても、シートバック20の下端部付近において、側面部分と下面部分でベースカバー23をベースシート24に容易に、かつ、確実に固定することができるようになった。
[変形例3]
本実施例の第3の変形例として、シートバック20の下端部付近の断面構造を、図9に示すように、バックボード244の先端部分2442に突起2443を形成した。一方、対向する樹脂部22の先端部226には、図9のD−D面の矢視図として図10に示すように、突起2443の頭部24431の径よりの大きな径の穴2261を持ち端部226の端面2261の側に突起2443の軸部24432の径と同じ幅の溝2262が伸びているような穴部2260を形成した。
このような構成で、樹脂部22を先端部2263を下に向けながら図9の左側から右側へ大きく押し込むことにより先端部2263をバックボード244の先端部分2442に形成した突起2443の頭部24431を乗り越えさせ、更に押し込むことにより、頭部24431を樹脂部22の端部226に形成した穴部2260の穴2261から突き出させる。
次に樹脂部22をバックボード244に対して図9の右側から左側へ引き戻すことにより、突起2443の軸部24432が溝2262に挟まる。この状態で、樹脂部22はバックボード244から容易に外れることがなくなる。
本変形例によれば、樹脂部22の先端部226の突起をバックボード244の先端部分2442に形成した穴部2260に一度はめ込むと、単純に引っ張っただけでは容易に分離させることができなくなり、樹脂部22の先端部226の穴部2260とバックボード244の先端部分2442の突起2243とを、確実に結合させることができる。
本変形例においても、シートバック20の下端部付近において、側面部分と下面部分でベースカバー23をベースシート24に容易に、かつ、確実に固定することができるようになった。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。すなわち、上記実施例で説明した構成の一部をそれと等価な機能を有する手段で置き換えたものも、または、実質的でない機能の一部を省略したものも本発明に含まれる。
10・・・クッションシート 11,21・・・トリムカバー 12、22・・・樹脂部 20・・・シートバック 24・・・ベースシート 224,2441・・・フック部 225,2442・・・突起部

Claims (10)

  1. 搭乗者が着座するクッションシートと、前記クッションシートに着座した搭乗者が背をもたれるシートバックとを備えた車両用シートであって、
    前記シートバックはクッションパッドと前記クッションパッドの裏面側を覆うバックボードを有するベースシート部と、前記ベースシート部の前記クッションパッドの前記搭乗者が背をもたれる側の面をカバーするトリムカバーと前記クッションパッドの側面をカバーする柔軟な樹脂で構成された樹脂部とを有するカバー部とを備え、
    前記カバー部の前記トリムカバーと前記樹脂部とは縫合されて接続されており、
    前記カバー部の樹脂部と前記ベースシート部の前記バックボードとは、前記バックボードの前記クッションシートと接する側の面と前記クッションパッドの側面に対応する面において前記樹脂部と前記バックボードとが係合して接続されている
    ことを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1記載の車両用シートであって、前記カバー部の樹脂部は、前記クッションパッドの側面をカバーする部分の肉厚に対して前記バックボードと係合して接続されている部分の肉厚が薄く形成されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2に記載の車両用シートであって、前記カバー部の樹脂部と前記ベースシート部の前記バックボードとは、前記バックボードの前記クッションシートと接する側の面に形成したフック形状部分に前記樹脂部に形成した前記フック形状に対応するフック形状部分を係合させて接続されていることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項2に記載の車両用シートであって、前記カバー部の樹脂部と前記ベースシート部の前記バックボードとは、前記バックボードの前記クッションシートと接する側の面に形成した突起部分に前記樹脂部に形成した前記突起部分に対応する穴部を係合させて接続されていることを特徴とする車両用シート。
  5. 請求項3又は4に記載の車両用シートであって、前記カバー部の樹脂部と前記ベースシート部の前記バックボードとは、前記クッションパッドの側面に対応する面において前記樹脂部に形成した凹凸形状と前記バックボードに形成した凹凸形状とを係合させて接続されていることを特徴とする車両用シート。
  6. 搭乗者が着座するクッションシートと、前記クッションシートに着座した搭乗者が背をもたれるシートバックとを備えた車両用シートであって、
    前記シートバックはカバー部とクッションパッドと前記クッションパッドの裏面を覆うバックボードを有し、
    前記カバー部は前記クッションパッドの前記搭乗者が背をもたれる側の面を覆うトリムカバーと前記クッションパッドの側面を覆う柔軟な樹脂で形成された樹脂部とを有して前記トリムカバーと前記樹脂部とは縫合されて接続されており、
    前記樹脂部と前記バックボードとは前記バックボードに形成したフック部又は突起部に前記樹脂部に形成したフック部又は突起部又は穴部を係合させて接続されている
    ことを特徴とする車両用シート。
  7. 請求項6記載の車両用シートであって、前記カバー部の樹脂部は、前記クッションパッドの側面をカバーする部分の肉厚に対して前記バックボードと係合させて接続されている部分の肉厚が薄く形成されていることを特徴とする車両用シート。
  8. 請求項7記載の車両用シートであって、前記カバー部の樹脂部と前記バックボードとは、前記クッションパッドの側面に対応する面において前記樹脂部に形成した凹凸形状と前記バックボードに形成した凹凸形状とを係合させて接続されていることを特徴とする車両用シート。
  9. 搭乗者が着座するクッションシートと、前記クッションシートに着座した搭乗者が背をもたれるシートバックとを備えた車両用シートの製造方法であって、
    前記シートバックはクッションパッドと前記クッションパッドの裏面側を覆うバックボードを有するベースシート部と、前記ベースシート部の前記クッションパッドの前記搭乗者が背をもたれる側の面をカバーするトリムカバーと前記クッションパッドの側面をカバーする柔軟な樹脂で構成される樹脂部とを有するカバー部とを備えて前記カバー部の前記トリムカバーと前記樹脂部とは縫合されて接続されており、
    前記クッションシートと前記ベースシート部が組み立てられた状態で、前記クッションシートと前記ベースシート部とが接する部分に前記カバー部の樹脂部を挿入して前記樹脂部に形成したフック部又は突起部又は穴部を前記バックボードに形成したフック部又は穴部に係合させ、
    次に、前記カバー部の樹脂部に形成した凹凸部と前記バックボードの側面部に形成した凹凸部とをかみ合わせて係合させる
    ことにより前記カバー部と前記ベースシート部とを接続することを特徴とする車両用シートの製造方法。
  10. 請求項9記載の車両用シートの製造方法であって、前記カバー部の樹脂部に形成した凹凸部と前記バックボードの側面部に形成した凹凸部とをかみ合わせて係合させる工程において、前記カバー部の樹脂部を引っ張って張力をかけた状態で前記カバー部の樹脂部に形成した凹凸部と前記バックボードの側面部に形成した凹凸部とをかみ合わせて係合させることを特徴とする車両用シートの製造方法。
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