JPH11276735A - 車両用シートのカバー取付構造 - Google Patents

車両用シートのカバー取付構造

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JPH11276735A
JPH11276735A JP8769598A JP8769598A JPH11276735A JP H11276735 A JPH11276735 A JP H11276735A JP 8769598 A JP8769598 A JP 8769598A JP 8769598 A JP8769598 A JP 8769598A JP H11276735 A JPH11276735 A JP H11276735A
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JP
Japan
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fastener
cover
hook
vehicle seat
pad
Prior art date
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Pending
Application number
JP8769598A
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English (en)
Inventor
Ikuo Kondo
郁夫 近藤
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離荷重が面ファスナの幅方向端部に加わら
ないようにすることができる車両用シートのカバー取付
構造を提供する。 【解決手段】 溝部6の底面13における一方の面ファ
スナ9の幅方向両端部に、長手方向に沿う凹部14を形
成し、該底面13を幅方向で傾倒自在にしたため、他方
の面ファスナ12からの剥離荷重Fが幅方向で斜めに作
用すると、一方の面ファスナ9が設けられている底面1
3がその斜め方向へ直角に向くことになる。従って、剥
離荷重Fは両方の面ファスナ9、12の接合部全体に加
わり、幅方向の端部だけに集中して加わらないため、面
ファスナ9、12が従来のように端部から次々に剥離す
ることはなく、該面ファスナ9、12の接合強度が向上
して、カバー4の取付強度が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用シートの
カバー取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用シートは、クッション性
を有するパッドを、カバーにより覆った構造をしてい
る。そして、従来は、カバーがパッドから浮き上がった
り位置ずれを起こしたりしないようにするため、カバー
の裏面に設けた取付片(例えば袋状)を、パッドの表面
に形成した溝部内に引き入れて、その取付片の先端をパ
ッド内に埋設されたワイヤに対して専用工具を用いた金
属クリップによりホックリングしていた。
【0003】このような金属クリップを用いたホックリ
ング結合では、車両を解体する場合等にカバーの取外し
が困難なため、最近では「易解体リサイクル(解体時間
の短縮とリサイクルを可能にしたことを意味する)」の
観点から、金属クリップを使わずに、カバーとパッドと
を一対の面ファスナにより取付ける構造が提案されてい
る(類似技術として実用新案登録第2559038号公
報参照)。すなわち、パッドにおける溝部の底面に一方
の面ファスナを設け、且つ、カバーの取付片に他方の面
ファスナを設け、両方の面ファスナ同士を接合すること
により、カバーをパッドの表面に取付ける構造である。
このような取付構造にすれば、車両のシートを解体する
場合にも、カバーの取外しが容易であり、カバーとパッ
ドのそれぞれをリサイクルし易くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、易解体リサイクル性は満足
するものの、面ファスナへの荷重の加わり方によって
は、カバーの取付強度が低下するおそれがある。すなわ
ち、面ファスナ全体に剥離荷重が加わる場合には大きな
接合強度を示すが、剥離荷重が面ファスナの幅方向端部
に加わると、その端部から1つ1つの係合が順に剥がさ
れることになり、面ファスナとしての接合強度が低し、
カバーのパッドに対する取付強度が低下する。
【0005】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、剥離荷重が面ファスナの幅方
向端部に加わらないようにすることができる車両用シー
トのカバー取付構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
パッドの表面に形成された所定長さを有する溝部の底面
に一方の面ファスナを設け、カバー裏面の前記溝部に対
応する部分に形成された取付片に他方の面ファスナを設
け、両方の面ファスナ同士を接合することにより、カバ
ーをパッドの表面に取付ける車両用シートのカバー取付
構造において、前記溝部の底面における一方の面ファス
ナの幅方向両端部に、長手方向に沿う凹部を形成し、該
底面を幅方向で傾倒自在にしたものである。
【0007】請求項1記載の発明によれば、溝部の底面
における一方の面ファスナの幅方向両端部に、長手方向
に沿う凹部を形成し、該底面を幅方向で傾倒自在にした
ため、他方の面ファスナからの剥離荷重が幅方向で斜め
に作用すると、一方の面ファスナが設けられている底面
がその斜め方向へ直角に向くことになる。従って、剥離
荷重は両方の面ファスナの接合部全体に加わり、幅方向
の端部だけに集中して加わらないため、面ファスナが従
来のように端部から次々に剥離することはなく、該面フ
ァスナの接合強度が向上して、カバーの取付強度が高ま
る。
【0008】請求項2記載の発明は、一方の面ファスナ
が、該面ファスナの全幅に相当する幅の接着材を介し
て、溝部の底面に接着されている。
【0009】請求項2記載の発明によれば、一方の面フ
ァスナを該面ファスナの全幅に相当する幅の接着材を介
して溝部の底面に接着しているため、接着強度が強く、
一方の面ファスナが溝部の底面から剥離することはな
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な一実施形
態を図1〜図3に基づいて説明する。符号1は、自動車
のシートで、シートクッション2とシートバック3とか
ら成っている。シートクッション2とシートバック3
は、それぞれがカバー4により覆われているが、この実
施形態では、シートクッション2の方を代表して説明す
る。
【0011】前記シートクッション2は、図示せぬクッ
ションフレームに、ウレタンフォーム製のパッド5を取
付けると共に、そのパッド5をカバー4で覆った構造を
している。このカバー4の表面は、乗員が座った場合に
位置がずれないように、パッド5に対して取付けられて
いる。
【0012】すなわち、パッド5の表面には、前後方向
に延びる2本の溝部6と、その溝部6を車幅方向で連結
する別な2本の溝部7があり、カバー4の裏面には取付
片8が形成されている。各溝部6、7の底面13には、
「一方の面ファスナ」としての雄ファスナ9が埋め込み
部材9aによって、前記パッド5が発泡する際に同時に
取付けられている。
【0013】また、底面13における雄ファスナ9の幅
方向両端部には、長手方向に沿う凹部14が形成されて
おり、雄ファスナ9を接着した底面13が、溝部6、7
内で相対的に上方へ突出した状態になっている。従っ
て、この底面13は雄ファスナ9ごと、幅方向で傾倒自
在になっている。
【0014】カバー4の取付片8は、カバー4の表面を
構成する5枚の表皮材11の各端部を重ね合わせて形成
されたものであり、パッド5の溝部6、7に対応して形
成されている。この取付片8には、先端を包む状態で取
付片8と一緒に長手方向に沿って縫製される「他方の面
ファスナ」としての雌ファスナ12が取付けられてい
る。このカバー4は、5枚の表皮材11の端部同士を重
ね合わせて縫製したものであるため、カバー4の表面に
は溝部6、7に対応するパターンのラインが現れデザイ
ン性の面で優れている。
【0015】そして、この雌ファスナ12の先端を、溝
部6、7の底面の雄ファスナ9に接合することにより、
カバー4の表面がパッド5に対して取付けられた状態と
なり、カバー4の浮き上がりや、位置ずれが防止され
る。
【0016】例えば、図3に示すように、互いに接合し
た雄ファスナ9と雌ファスナ12に対して、取付片8か
ら幅方向で斜めの剥離荷重Fが加わっても、底面13が
幅方向で傾倒自在になっているため、斜め方向の剥離荷
重Fに応じて、該底面13はその斜め方向へ直角に向く
ことになる。従って、剥離荷重Fは雄ファスナ9及び雌
ファスナ12の接合部全体に加わり、幅方向の端部だけ
に集中して加わらないため、両ファスナ9、12が従来
のように端部から次々に剥離することはなく、両ファス
ナ9、12の接合強度が向上して、カバー4の取付強度
が高まる。つまり、剥離荷重Fの向きが斜めなのに、底
面13が上を向いたままの状態であると、剥離荷重Fが
幅方向における反対側の端部に集中し、そこから接合剥
離が生じてしまうものであるが、この実施形態では、前
述のように底面13が幅方向で自由に傾倒するため、剥
離荷重Fは両ファスナ9、12の全面で分散されて受け
止められる。
【0017】更に、雄ファスナ9が埋め込み部材9aに
よって、前記パッド5が発泡する際に同時に取付けられ
ているため、接着強度が強く、雄ファスナ9が底面13
から剥離することはない。
【0018】尚、以上の説明では、シートクッション2
を例にしたが、本発明はシートバック3にも適用可能で
ある。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、溝部の底
面における一方の面ファスナの幅方向両端部に、長手方
向に沿う凹部を形成し、該底面を幅方向で傾倒自在にし
たため、他方の面ファスナからの剥離荷重が幅方向で斜
めに作用すると、一方の面ファスナが設けられている底
面がその斜め方向へ直角に向くことになる。従って、剥
離荷重は両方の面ファスナの接合部全体に加わり、幅方
向の端部だけに集中して加わらないため、面ファスナが
従来のように端部から次々に剥離することはなく、該面
ファスナの接合強度が向上して、カバーの取付強度が高
まる。
【0020】請求項2記載の発明によれば、一方の面フ
ァスナを該面ファスナの全幅に相当する幅の接着材を介
して溝部の底面に接着しているため、接着強度が強く、
一方の面ファスナが溝部の底面から剥離することはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示すシートの斜視図。
【図2】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図3】底面が傾倒した状態を示す図2相当の断面図。
【符号の説明】
4 カバー 5 パッド 6、7 溝部 8 取付片 9 雄ファスナ(一方の面ファスナ) 12 雌ファスナ(他方の面ファスナ) 13 底面 14 凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッドの表面に形成された所定長さを有
    する溝部の底面に一方の面ファスナを設け、カバー裏面
    の前記溝部に対応する部分に形成された取付片に他方の
    面ファスナを設け、両方の面ファスナ同士を接合するこ
    とにより、カバーをパッドの表面に取付ける車両用シー
    トのカバー取付構造において、 前記溝部の底面における一方の面ファスナの幅方向両端
    部に、長手方向に沿う凹部を形成し、該底面を幅方向で
    傾倒自在にしたことを特徴とする車両用シートのカバー
    取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用シートのカバー取
    付構造であって、 一方の面ファスナが、該面ファスナの全幅に相当する幅
    の接着材を介して、溝部の底面に接着されていることを
    特徴とする車両用シートのカバー取付構造。
JP8769598A 1998-03-31 1998-03-31 車両用シートのカバー取付構造 Pending JPH11276735A (ja)

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Cited By (5)

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