JP5978525B2 - グラブバケットの昇降制御装置、これを備えるアンローダ、及びグラブバケットの昇降制御方法 - Google Patents

グラブバケットの昇降制御装置、これを備えるアンローダ、及びグラブバケットの昇降制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、グラブバケットの昇降制御装置、これを備えるアンローダ、及びグラブバケットの昇降制御方法に関する。
石炭、鉱物等のばら荷の荷役には、グラブバケットを有するクレーンであるグラブバケットアンローダが使用されている。グラブバケットアンローダは、港湾等のばら積み船に搭載したばら荷の荷役を行ったり、製鉄所等で鉄鉱石等の運搬を行ったりする際に使用されている。例えば、ばら積み船で輸送されるばら荷は、グラブバケットアンローダのグラブバケットで掴み取り、陸側のホッパに投下し、その荷をベルトコンベヤや車両を介して目的地に搬送している。
このようなグラブバケットアンローダは、グラブバケットの上下位置を制御する吊ロープとグラブバケットの開閉を制御する開閉ロープとを備えている。グラブバケットでばら荷を掴む場合、ばら荷上にグラブバケットを着床させて自重によりばら荷内に沈め、開閉ロープを巻き取ってグラブバケットを閉塞させ、これによりばら荷を掴んでいる。
グラブバケットを着床させた際、吊ロープを繰り出していく動作を停止させるが、動作を停止させるのに時間差が生じて吊ロープが弛む過繰り出しが生じうる。特に、黒色の石炭などの暗色系のばら荷では、ばら荷の高低差を視認しづらく、それ故に着床から吊ロープの繰り出し動作を停止させるまでに大きな時間差が生じて過度の過繰り出しが生じやすい。過度の過繰り出しが生じると吊ロープが過繰り出しによって弛んだ状態から緊張した状態となる際に、吊ロープに過度の衝撃力が作用し損傷してしまうおそれがあり、過度な過繰り出しは吊ロープの寿命の低下の原因にもなりうる。
そのため、クラブバケットアンローダでは、過繰り出しを抑えるために、例えば、特許文献1では、吊ロープ又は開閉ロープの制御を行うモータの電力を検出し、ばら荷上へのグラブバケットの着床を検出することで、精度よく着地が検出できる方法が開示されている。
特開平2−117588号公報
しかしながら、このような方法を用いるグラブバケットアンローダでは、着床時の確認を、吊ロープや開閉ロープを動かすドラムに作用する電流を検知することで吊ロープの繰り出しを制御することができるが、検知から繰り出しを停止するまでには時間差が生じてしまう点では変わりなく、弛みが生じてしまう。そして、結局グラブバケットでばら荷を掴んだ後に吊ロープを巻き取りグラブバケットが上昇されるため、吊ロープには過度の衝撃力が作用して吊ロープの寿命が低下してしまうという問題が依然として残れている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、グラブバケットを吊下げる吊ロープを損傷させてしまうことなく、繰り返しグラブバケットによる対象物の運搬作業を行うことが可能なグラブバケットの昇降制御装置、これを備えたアンローダ、及びグラブバケットの昇降制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の一態様に係るグラブバケットの昇降制御装置は、吊ロープによって昇降可能に吊り下げられるとともに、開閉ロープによって開閉可能なグラブバケットの昇降制御装置において、前記吊ロープ及び前記開閉ロープの繰り出し長さと、前記吊ロープの張力とを取得する情報取得部と、前記情報取得部から取得した前記開閉ロープの繰り出し長さに基づいて、前記開閉ロープの繰り出し速度または繰り出し長さを制御して、前記開閉ロープの巻取りまたは繰り出しを行わせる開閉ロープ制御部と、前記情報取得部から取得した前記吊ロープの繰り出し長さに基づいて、前記吊ロープの繰り出し速度または繰り出し長さを制御して、前記吊ロープの巻取り、または、繰り出しを行わせる第一巻き制御部と、前記情報取得部から取得した前記吊ロープの張力に基づいて、前記吊ロープの張力を制御して前記吊ロープの巻取り、または、繰り出しを行わせる第二巻き制御部と、前記第一巻き制御部で前記開閉ロープの巻取り及び繰り出しを制御した状態で、前記情報取得部で取得された前記吊ロープの張力を監視して、該張力が減少した場合に、前記吊ロープの制御を前記第一巻き制御部から前記第二巻き制御部に切り替える切替制御部と、を備え、前記第二巻き制御工程は、前記吊ロープに所定の張力を与えるように前記吊ロープを制御し、前記開閉ロープ制御工程が、前記開閉ロープの巻取り及び繰り出しを制御してグラブバケットを閉塞させることを特徴とする。
このような構成によれば、第一巻き制御部によって、吊ロープの繰り出し長さに基づいて吊ロープを繰り出す速度を制御することで、グラブバケットの下降速度を制御することができる。そして、吊ロープの張力を監視して、張力の減少を検出することでグラブバケットが着床したことを検出できる。グラブバケットの着床後に、吊ロープをその張力に基づいて制御する第二巻き制御部に切替制御部で切り替えることで、着床後も吊ロープに張力が作用して緊張した状態となるため、グラブバケットを上昇させる際に吊ロープに過度の衝撃力が作用することを防止することができる。これにより、グラブバケットを吊下げる吊ロープを損傷させてしまうことなく、繰り返しグラブバケットによる対象物の運搬作業を行うことが可能となる。
このような構成によれば、グラブバケットの着床後に、第二巻き制御部で吊ロープに所定の張力を与えて制御しながら、開閉ロープ制御部が開閉ロープを制御してグラブバケットを閉塞してばら荷等の対象物を掴むことで、吊ロープを弛ませることなく開閉ロープを制御してばら荷等の対象物を掴むことができる。これにより、グラブバケットによって対象物を掴んだ後は、吊ロープに過度の衝撃力が作用してしまうことなく、速やかに吊ロープを巻取って、グラブバケットを上昇させることができる。
さらに、本発明の他の態様に係るグラブバケットの昇降制御装置は、前記切替制御部で切り替えたときの前記吊ロープの繰り出し長さを記憶する記憶部を備え、前記第一巻き制御部が、前記吊ロープを繰り出す際に、前記記憶部に記憶された前記吊ロープの繰り出し長さとなるときに少なくとも所定の速度となるように、減速させることを特徴とする。
このような構成によれば、記憶部によって、切替制御部で第一巻き制御部から第二巻き制御部へ切り替えた時の吊ロープの繰り出し長さ、即ち、張力が減少した位置までの吊ロープの繰り出した長さを記憶することができる。ここで、張力が減少するのはグラブバケットが着床するときであるため、着床した位置を記憶することができる。そして、記憶部で記憶された吊ロープの繰り出し長さとなるときに少なくとも所定の速度とすることで、次にグラブバケットが着床する際の衝撃を抑えつつ、着床後に吊ロープを繰り出してしまう量を抑えることができる。そして、吊ロープを繰り出してしまう量を抑えることで、第二巻き制御部で吊ロープの張力を制御する際の吊ロープの巻き取り、繰り出しの量を抑制し、サイクルタイムを向上させることができる。
また、本発明の一の態様に係るアンローダは、前記昇降制御装置と、開閉可能なグラブバケットと、該グラブバケットを吊下げる吊ロープと、前記グラブバケットを開閉させる開閉ロープと、を備える。
このような構成によれば、グラブバケットを着床させる際に吊ロープが弛まないため、吊ロープの寿命を向上させるとともに、吊ロープを介して制御するグラブバケットの反応が良くなり操作性を向上させることが可能となる
さらに、本発明の一の態様に係るグラブバケットの昇降制御方法は、吊ロープによって昇降可能に吊り下げられるとともに、開閉ロープによって開閉可能なグラブバケットの昇降制御方法において、前記吊ロープの繰り出し長さを取得し、当該繰り出し長さに基づいて、前記吊ロープの繰り出し速度または繰り出し長さを制御して、前記吊ロープの繰り出しを行わせてグラブバケットを降下させる第一巻き制御工程と、前記吊ロープの張力に基づいて、前記吊ロープの張力を制御して前記吊ロープの巻取り、または、繰り出しを行わせる第二巻き制御工程と、前記第一巻き制御工程で前記開閉ロープの巻取り及び繰り出しを制御した状態で、前記吊ロープの張力を監視して、該張力が減少した場合に、前記吊ロープの制御を前記第二巻き制御工程に切り替える切替制御工程と、第二巻き制御工程を実施した状態で、前記開閉ロープの繰り出し長さを取得し、当該繰り出し長さに基づいて、前記開閉ロープの繰り出し速度または繰り出し長さを制御して、前記開閉ロープの巻取りまたは繰り出しを行わせる開閉ロープ制御工程と、を備え、前記第二巻き制御工程は、前記吊ロープに所定の張力を与えるように前記吊ロープを制御し、前記開閉ロープ制御工程が、前記開閉ロープの巻取り及び繰り出しを制御してグラブバケットを閉塞させることを特徴とする。
このような工程によれば、第一巻き制御工程によって、吊ロープの繰り出し長さに基づいて吊ロープを繰り出す速度を制御することで、グラブバケットの下降速度を制御することができる。そして、吊ロープの張力を監視して、張力の減少を検出することでグラブバケットが着床したことを検出できる。グラブバケットの着床後に、吊ロープのその張力に基づいて制御する第二巻き制御工程に切替制御工程で切り替えることで、着床後も吊ロープに張力が作用して緊張した状態となるため、グラブバケットを上昇させる際に吊ロープに過度の衝撃力が作用することを防止することができる。これにより、グラブバケットを吊下げる吊ロープを損傷させてしまうことなく、繰り返しグラブバケットによる対象物の運搬作業を行うことが可能となる。
本発明のグラブバケットの昇降制御装置によれば、着床後も吊ロープに張力が作用して緊張した状態となるため、グラブバケットを上昇させる際に吊ロープに過度の衝撃力が作用することを防止することができ、グラブバケットを吊下げる吊ロープを損傷させてしまうことなく、繰り返しグラブバケットによる対象物の運搬作業を行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係るグラブバケットの昇降制御装置を備えるアンローダを説明する模式図ある。 本発明の実施形態に係るグラブバケットの昇降制御装置を説明する模式図である。 本発明の実施形態に係る制御系統を説明する拡大図である。 本発明の実施形態に係るグラブバケットの昇降制御方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係るグラブバケットの昇降制御方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係るグラブバケットの下降時の速度と高さの関係を表す線図である 本発明の変形例に係るグラブバケットの昇降制御装置を説明する模式図である。 本発明の変形例に係るグラブバケットの昇降制御装置を備えるアンローダの横行装置を説明する模式図である。 本発明の変形例に係るグラブバケットの昇降制御装置と横行装置が一体となった状態を簡略化して説明する模式図である。
以下、本発明に係る実施形態について図1から図3を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のアンローダ1は、船Sから石炭や鉱石などのばら荷Cを陸揚げ対象物として搬送するクレーンである。このようなアンローダ1は、船Sに向かって岸壁から突出して設けられるクレーンブーム・ガータ3と、搬送する対象物であるばら荷Cを掴みとるためのグラブバケット2と、クレーンブーム・ガータ3上に設けられグラブバケット2を昇降させるとともに開閉させる作動装置10と、グラブバケット2によって掴まれたばら荷Cを一時貯蔵するホッパ4と、作動装置10を制御する昇降制御装置20と、を有する。即ち、本実施形態におけるアンローダ1は、いわゆるシングルロープ式のアンローダ1であり、作動装置10によって主トロリ13の水平移動も制御されている。
図2に示すように、作動装置10は、グラブバケット2を昇降させる一対の吊ロープ11と、グラブバケット2を開閉させる一対の開閉ロープ12と、吊ロープ11及び開閉ロープ12を介してグラブバケット2を水平方向に移動させる主トロリ13と、吊ロープ11の繰り出し及び巻取りを行う吊ドラム14と、開閉ロープ12の繰り出し及び巻取りを行う開閉ドラム15と、主トロリ13と吊ドラム14及び開閉ドラム15との間に配置される複数のガイドローラ17とを有している。
吊ロープ11は、本実施形態ではワイヤーロープであり、対をなして備えられている。これらの吊ロープ11は、一対の吊ドラム14からそれぞれ左右方向に繰り出され、左右それぞれに分かれて配置されるガイドローラ17を経由し主トロリ13を通ってグラブバケット2へ接続されている。吊ロープ11は、その先端がそれぞれグラブバケット2に接続されており、グラブバケット2を昇降可能に吊り下げている。
開閉ロープ12は、本実施形態ではワイヤーロープであり、対をなして備えられている。これらの開閉ロープ12は、一対の開閉ドラム15からそれぞれ左右方向に繰り出され、左右それぞれに分かれて配置されるガイドローラ17を経由し主トロリ13を通ってグラブバケット2と接続されている。そして、開閉ロープ12は、その繰り出しによりグラブバケット2を開放させる一方、巻取りによりグラブバケット2を閉塞させるように、グラブバケット2に接続されている。
主トロリ13は、クレーンブーム・ガータ3上を水平方向に移動する台車であり、内部に配置したローラを介して吊ロープ11及び開閉ロープ12をグラブバケット2に接続している。主トロリ13は、吊ロープ11及び開閉ロープ12が巻取り及繰り出しを行われることでローラが回転し、ローラの回転に合わせてタイヤが回転し主トロリ13自身もグラブバケット2と共に移動可能となっている。
吊ドラム14は、図示しないモータ駆動で回転することによって吊ロープ11の巻取り及び繰り出しを行う円筒状のドラムである。吊ドラム14は、一対が対向して配置されており、それぞれに一本の吊ロープ11が接続され、それぞれが逆方向に回転することで別方向へ吊ロープ11を繰り出している。そして、吊ドラム14には、繰り出しセンサー16が設けられおり、繰り出しセンサー16が検出する値に基づいて吊ドラム14自身の回転を制御して駆動することで繰り出し長さ及び繰り出し速度を制御している。
開閉ドラム15は、図示しないモータ駆動で回転することによって開閉ロープ12の巻取り及繰り出しを行う円筒状のドラムである。そして、開閉ドラム15は、一対の吊ドラム14と平行に配置されており、それぞれに一本の開閉ロープ12が接続され、それぞれが逆方向に回転することで別方向へ開閉ロープ12を繰り出している。そして、開閉ドラム15には、繰り出しセンサー16が設けられており、繰り出しセンサー16が検出する測定値に基づいて開閉ドラム15自身の回転を制御して駆動することで繰り出し長さ及び繰り出し速度を制御している。
繰り出しセンサー16は、吊ドラム14及び開閉ドラム15に内蔵されており、吊ドラム14や開閉ドラム15の回転数及び回転速度を測定することで、巻取り及び繰り出したロープの繰り出し長さ及び繰り出し速度を検出している。
また、アンローダ1は、ガイドローラ17として、吊ドラム14及び開閉ドラム15側に配置される第一ガイドローラ171と、主トロリ13側に配置される第二ガイドローラ172とを有している。第一ガイドローラ171及び第二ガイドローラ172は、クレーンブーム・ガータ3上に、一本の吊ロープ11及び開閉ロープ12毎にそれぞれ一組ずつ配置されている。第一ガイドローラ171及び第二ガイドローラ172は、吊ロープ11及び開閉ロープ12が巻取り及び繰り出しに合わせて回転することで、吊ロープ11及び開閉ロープ12の動きをガイドし、吊ロープ11及び開閉ロープ12が繰り出される方向を主トロリ13側に変換している。
昇降制御装置20は、図3に示すように、吊ドラム14及び開閉ドラム15の各モータ(不図示)の駆動を制御することでグラブバケット2の昇降及び開閉を制御している。昇降制御装置20は、吊ロープ11及び開閉ロープ12に作用するグラブバケット2等の荷重を測定する荷重センサー21と、グラブバケット2の着床時の吊ロープ11及び開閉ロープ12の巻き出し長さを記憶する記憶部22と、吊ドラム14及び開閉ドラム15の駆動を制御する制御部24と、制御部24にグラブバケット2を閉塞させる信号を送る操作部23と、を有している。
荷重センサー21は、吊ロープ11が掛けられた第二ガイドローラ172にそれぞれ設けられており、第二ガイドローラ172に吊ロープ11がかける荷重を測定して出力している。吊ロープ11に作用する荷重は、吊ロープ11が掛けられた第二ガイドローラ172に作用し、荷重センサー21で検出される荷重と対応しており、当該荷重センサー21で検出される荷重により求めることが可能である。
記憶部22は、例えばRAMなどの書き換え可能なものであり、後述するように、グラブバケット2が着床した位置で繰り出しセンサー16から検出された吊ロープ11や開閉ロープ12の繰り出し長さの値を記憶する。記憶部22では、新たな各ロープの繰り出し長さが入力されると、記憶される繰り出し長さの値が更新される。
操作部23は、外部から手動で制御部24にグラブバケット2を閉塞させる信号を入力する操作を行うための例えば、操作レバーであり、グラブバケット2の閉塞を操作する。
制御部24は、繰り出しセンサー16及び荷重センサー21から出力される信号により吊ロープ11及び開閉ロープ12の繰り出し長さと吊ロープ11の張力とを繰り返し取得する情報取得部241と、記憶部22からの信号に基づいてグラブバケット2の下降速度を変更する高さを算出する演算部242と、情報取得部241や演算部242からの信号に基づいてグラブバケット2の高さを判定する繰り出し長さ判定部243と、情報取得部241からの信号に基づいて吊ロープ11に作用する張力を判定する張力判定部244と、を有する。さらに、制御部24は、繰り出し長さ判定部243や張力判定部244や操作部23からの信号に基づいて吊ロープ11や開閉ロープ12の制御方法を切り替える切替制御部245と、切替制御部245からの信号を受けて開閉ドラム15を繰り出し長さに基づいて制御する開閉ロープ制御部246と、切替制御部245からの信号を受けて吊ドラム14を繰り出し長さに基づいて制御する第一巻き制御部247と、切替制御部245からの信号を受けて吊ドラム14を張力に基づいて制御する第二巻き制御部248とを有している。
情報取得部241は、繰り出しセンサー16が検出した繰り出し長さの値が入力される繰り出し長さ情報取得部2411と、荷重センサー21が測定した荷重の値が入力される張力情報取得部2412とを有している。
繰り出し長さ情報取得部2411は、繰り出しセンサー16が検出した吊ロープ11及び開閉ロープ12の繰り出し長さの値であるグラブバケット2の高さの情報を取得し、繰り出し長さ判定部243へ出力している。
張力情報取得部2412は、荷重センサー21が測定した吊ロープ11が受けている荷重の値である吊ロープ11にかかる張力の情報を取得し、張力判定部244及び第二巻き制御部248に出力している。
演算部242は、記憶部22から入力される信号に基づいてグラブバケット2が所定の速度である予め定めた低速で下降を開始する高さを算出する減速終了高さ算出部2421と、減速終了高さ算出部2421で算出された高さに基づいて予め定めた加速度に沿って減速を開始する高さを算出する減速開始高さ算出部2422とを有する。
減速終了高さ算出部2421は、記憶部22に記憶されたグラブバケット2が着床した位置での吊ロープ11及び開閉ロープ12の繰り出し長さの値が記憶部22から入力され、入力された繰り出し長さの値から予め定めた長さを引くことにより、減速終了高さαを算出する。減速終了高さ算出部2421は、算出した減速終了高さαを減速開始高さ算出部2422と繰り出し長さ判定部243へと出力する。
減速終了高さαは、グラブバケット2が減速を終了して予め定めた速度である所定の低速で下降を開始する位置であり、グラブバケット2が着床する位置から予め定めた高さ分だけ高い位置となる。
減速開始高さ算出部2422は、減速終了高さ算出部2421から入力された減速終了高さα及び繰り出しセンサー16から入力される繰り出し速度から、予め定めておいた加速度に基づいて減速させる場合の減速開始高さβを算出し、繰り出し長さ判定部243へ出力する。
減速開始高さβは、グラブバケット2が減速を開始する位置であり、図6に示すように、入力された繰り出し速度によって予め定めた加速度の傾きに沿って減速終了高さαからの位置が変わり、入力される繰り出し速度が大きくなれば高くなり、小さくなれば低くなる。
繰り出し長さ判定部243は、繰り出し長さ情報取得部2411から入力された吊ロープ11及び開閉ロープ12の繰り出し長さの値に基づくグラブバケット2の高さと、演算部242から入力された減速終了高さαや減速開始高さβとを比較し、グラブバケット2の位置を判定する。判定の結果、グラブバケット2の高さが減速開始高さβや減速終了高さαに達した場合等に応じた信号を切替制御部245へ出力する。
張力判定部244は、張力情報取得部2412から入力された吊ロープ11にかかる張力が減少した場合を検出し、信号を切替制御部245へ出力する。
切替制御部245は、繰り出し長さ判定部243や張力判定部244や操作部23からの信号を受けて、受ける信号ごとに開閉ロープ制御部246や第一巻き制御部247や第二巻き制御部248の一部に信号を出力するよう切り替えて出力している。
開閉ロープ制御部246は、切替制御部245からの信号を受けて、繰り出し長さ情報取得部2411から取得したグラブバケット2の高さの情報に基づいて、所定の繰り出し速度となるよう開閉ドラム15の回転を制御し、開閉ロープ12の繰り出し長さ及び繰り出し速度を調整している。
第一巻き制御部247は、切替制御部245からの信号を受けて、繰り出し長さ情報取得部2411から取得したグラブバケット2の高さの情報に基づいて、所定の繰り出し速度となるよう吊ドラム14の回転を制御し、吊ロープ11の繰り出し長さ及び繰り出し速度を調整している。
第二巻き制御部248は、切替制御部245からの信号を受けて、張力情報取得部2412から取得した吊ロープ11にかかる張力の情報に基づいて、吊ロープ11に予め定めた所定の張力が与えられるよう吊ドラム14の回転を制御し、吊ロープ11の繰り出し長さ及び繰り出し速度を調整している。
ここで、吊ロープ11及び開閉ロープ12の繰り出される経路を具体的に説明する。
第一の吊ドラム14から繰り出された吊ロープ11は、第一の吊ドラム14から水平方向外側(図2紙面右側)に繰り出され、第一ガイドローラ171を介して繰り出される方向が変換され荷重センサー21を有する第二ガイドローラ172に導かれる。そして、吊ロープ11は、第二ガイドローラ172を介して、水平方向内側(図2紙面中央側)に繰り出される方向が変換され主トロリ13側に導かれ、主トロリ13内のローラを介して垂直方向下側に吊るされるグラブバケット2と接続されている。
第二の吊ドラム14から繰り出された吊ロープ11は、第一の吊ドラム14とは逆側に水平方向外側(図2紙面左側)に繰り出され、第一ガイドローラ171を介して繰り出される方向が変換され第二ガイドローラ172に導かれる。そして、吊ロープ11は、第二ガイドローラ172を介して、水平方向内側(図2紙面中央側)に繰り出される方向が変換され主トロリ13側に導かれ、主トロリ13内のローラを介して垂直方向下側に吊るされるグラブバケット2と接続されている。
同様に、第一の開閉ドラム15は第一の吊ドラム14と平行に配置されているため、第一の開閉ドラム15から繰り出された開閉ロープ12は、第一の吊ドラム14から繰り出された吊ロープ11に沿って、第一ガイドローラ171を介して繰り出される方向を変換され第二ガイドローラ172に導かれる。そして、第一の開閉ドラム15から繰り出された開閉ロープ12は、第二ガイドローラ172を介して、水平方向内側(図2紙面中央側)に繰り出される方向を変換され主トロリ13側に導かれ、主トロリ13内のローラを介して垂直方向下側に吊るされるグラブバケット2と接続されている。
第二の開閉ドラム15は第二の吊ドラム14と平行に配置されているため、第二の開閉ドラム15から繰り出された開閉ロープ12は、第二の吊ドラム14から繰り出された吊ロープ11に沿って、第一ガイドローラ171を介して繰り出される方向を変換され第二ガイドローラ172に導かれる。そして、第二の開閉ドラム15から繰り出された開閉ロープ12は、第二ガイドローラ172を介して、水平方向内側(図2紙面中央側)に繰り出される方向を変換され主トロリ13側に導かれ、主トロリ13内のローラを介して垂直方向下側に吊るされるグラブバケット2と接続されている。
上述のように吊ロープ11と及び開閉ロープ12が吊ドラム14及び開閉ドラム15からグラブバケット2までかけられることによって、本実施形態では、シングルロープ式のアンローダ1を構成している。
次に、本実施形態における昇降制御方法について説明する。
図4、図5に示すように、本実施形態の昇降制御方法は、グラブバケット2が着床した位置での繰り出し長さを記憶する記憶工程S1を実施し、記憶工程S1で記憶した繰り出し長さの値から減速終了高さαや減速開始高さβを算出する減速高さ算出工程S2を実施する。そして、グラブバケット2を高速で下降させる高速繰り出し工程S41を実施し、吊ロープ11及び開閉ロープ12の繰り出し長さと張力との値を取得し監視する情報取得工程S3を実施する。情報取得工程S3にて、繰り出し長さの値からグラブバケット2の高さの情報を監視し、グラブバケット2の高さが減速開始高さβに達しているかを判定する減速開始高さ判定工程S6を実施する。減速開始高さ判定工程S6にて減速開始高さβに達していると判定したら、高速で下降するグラブバケット2の速度を所定の加速度で減速させる減速繰り出し工程S42を実施し、再び情報取得工程S3を実施し繰り出し長さの値からグラブバケット2の高さの情報を監視し、グラブバケット2の高さが減速終了高さαに達しているかを判定する減速終了高さ判定工程S7を実施する。減速終了高さ判定工程S7にて減速終了高さαに達していると判定したら、グラブバケット2を低速で下降させる低速繰り出し工程S43を実施し、再び情報取得工程S3を実施し吊ロープ11にかかる張力の値を監視し、張力が減少しグラブバケット2がばら荷C上に着床したことを検出する着床確認工程S8を実施する。そして、着床後にばら荷C上で吊ロープ11を張力によって制御する着床工程S40を実施し、閉塞工程S9にて外部から操作部23によって信号を入力しグラブバケット2にばら荷Cを掴かませて閉塞させる。操作部23から信号入力されると、巻取り工程S44においてグラブバケット2を巻き取り、グラブバケット2が着床した位置での繰り出し長さを記憶する記憶工程S1を再び実施する。
以下、各工程について詳しく説明する。
記憶工程S1は、グラブバケット2がばら荷Cを掴んで上昇する前のグラブバケット2が着床した位置における吊ロープ11の繰り出し長さを、繰り出しセンサー16によって検出し記憶部22に記憶させる。
減速高さ算出工程S2は、記憶工程S1を実施してから、記憶部22が記憶した繰り出し長さに基づいて、演算部242である減速終了高さ算出部2421で減速終了高さαを算出する。そして、算出した減速終了高さαと繰り出しセンサー16から入力される繰り出し速度とに基づいて、演算部242である減速開始高さ算出部2422で減速開始高さβを算出する。
高速繰り出し工程S41は、吊ドラム14及び開閉ドラム15を高速で回転させ、グラブバケット2を高速で下降させる工程である。高速繰り出し工程S41は、吊ドラム14及び開閉ドラム15に高速回転させる様に切替高速制御工程S51によって信号を切り替え、吊ドラム14の回転を制御する第一巻き制御工程S20と、開閉ドラム15の回転を制御する開閉ロープ制御工程S10とを同期させ、吊ドラム14及び開閉ドラム15を同じ高速の回転速度で、繰り出し方向に回転させることで実施する。
切替高速制御工程S51は、繰り出し長さ判定部243や張力判定部244からの信号に基づいて、グラブバケット2が減速開始高さβに達していることが確認されない限り、切替制御部245から第一巻き制御部247及び開閉ロープ制御部246に吊ドラム14及び開閉ドラム15を高速で回転させる信号を出力する。
第一巻き制御工程S20は、第一巻き制御部247によって、切替制御部245からの信号を受けて、繰り出し長さ情報取得部2411から取得したグラブバケット2の高さの情報に基づいて、所定の繰り出し速度となるよう吊ドラム14の回転を制御し、繰り出し長さ及び繰り出し速度を調整している。切替高速制御工程S51における第一巻き制御工程S20での第一巻き制御部247は、切替制御部245から吊ドラム14を高速回転させるよう信号が入力されると、吊ドラム14を高速回転させ、吊ロープ11の繰り出し速度を高速とする。
開閉ロープ制御工程S10は、開閉ロープ制御部246によって、切替制御部245からの信号を受けて、繰り出し長さ情報取得部2411から取得したグラブバケット2の高さの情報に基づいて、所定の繰り出し速度となるよう開閉ドラム15の回転を制御し、繰り出し長さ及び繰り出し速度を調整している。切替高速制御工程S51における開閉ロープ制御工程S10での開閉ロープ制御部246は、切替制御部245から開閉ドラム15を高速回転させるよう信号が入力されると、開閉ドラム15を高速回転させ、開閉ロープ12の繰り出し速度を高速とする。
情報取得工程S3は、情報取得部241である繰り出し長さ情報取得部2411にて、吊ロープ11及び開閉ロープ12の繰り出し長さの値を取得することで、グラブバケット2の高さを監視している。そして、情報取得工程S3は、情報取得部241である張力情報取得部2412にて、吊ロープ11が受けている荷重の値を取得することで、吊ロープ11にかかる張力を監視するとともに、グラブバケット2が着床して張力が減少することを検出している。
減速開始高さ判定工程S6は、情報取得工程S3で監視している下降中のグラブバケット2の高さが減速開始高さβに到達したかを判定する。減速開始高さ判定工程S6では、減速開始高さ算出部2422にて算出された減速開始高さβの値を繰り出し長さ判定部243に出力し、繰り出し長さ判定部243にて、繰り出し長さ情報取得部2411から入力された吊ロープ11及び開閉ロープ12の繰り出し長さの値に基づくグラブバケット2の高さが減速開始高さβに達しているか判定する。
減速繰り出し工程S42は、吊ドラム14及び開閉ドラム15の回転速度を予め定めた所定の加速度で減速させ、グラブバケット2の下降速度を所定の加速度で減速させる工程である。減速繰り出し工程S42は、吊ドラム14及び開閉ドラム15に回転速度を減速させる様に切替減速制御工程S52によって切り替え、吊ドラム14の回転を制御する第一巻き制御工程S20と、開閉ドラム15の回転を制御する開閉ロープ制御工程S10とを同期させ、吊ドラム14及び開閉ドラム15を同じ回転速度で減速しながら繰り出し方向に回転させることで実施する。
切替減速制御工程S52は、繰り出し長さ判定部243や張力判定部244からの信号に基づいてグラブバケット2が減速開始高さβに達していることを減速開始高さ判定工程S6で確認してから、切替制御部245から第一巻き制御部247及び開閉ロープ制御部246に吊ドラム14及び開閉ドラム15の回転速度を減速させる信号が出力する。
切替減速制御工程S52における第一巻き制御工程S20での第一巻き制御部247は、切替制御部245から吊ドラム14の回転速度を減速させるよう信号が入力されると、吊ドラム14の回転速度を予め定めた加速後に従って減速させ、吊ロープ11の繰り出し速度を減速する。
切替減速制御工程S52における開閉ロープ制御工程S10での開閉ロープ制御部246は、切替制御部245から開閉ドラム15の回転速度を減速させるよう信号が入力されると、開閉ドラム15の回転速度を予め定めた加速後に従って減速させ、開閉ロープ12の繰り出し速度を減速する。
減速終了高さ判定工程S7は、情報取得工程S3で監視している減速されて下降中のグラブバケット2の高さが減速終了高さαに到達したかを判定する。減速終了高さ判定工程S7では、減速終了高さ算出部2421にて算出された減速終了高さαの値を繰り出し長さ判定部243に出力し、繰り出し長さ判定部243にて、繰り出し長さ情報取得部2411から入力された吊ロープ11及び開閉ロープ12の繰り出し長さの値に基づくグラブバケット2の高さが減速終了高さαに達しているか判定する。
低速繰り出し工程S43は、吊ドラム14及び開閉ドラム15の回転速度の減速を終了させ、予め定めたグラブバケット2が着床する際に大きな衝撃を与えない下降速度となるように低速で回転させ、グラブバケット2を低速で下降させる工程である。低速繰り出し工程S43は、吊ドラム14及び開閉ドラム15に低速回転をさせる様に切替低速制御工程S53によって切り替え、吊ドラム14の回転を制御する第一巻き制御工程S20と、開閉ドラム15の回転を制御する開閉ロープ制御工程S10とを同期させ、吊ドラム14及び開閉ドラム15を同じ低速の回転速度で、繰り出し方向に回転させることで実施する。
切替低速制御工程S53は、繰り出し長さ判定部243や張力判定部244からの信号に基づいて、グラブバケット2が減速終了高さαに達していることを減速終了高さ判定工程S7で確認してから、第一巻き制御部247及び開閉ロープ制御部246に吊ドラム14と開閉ドラム15とを所定の低速で回転させる信号を切替制御部245から出力する。
切替低速制御工程S53における第一巻き制御工程S20での第一巻き制御部247は、切替制御部245から吊ドラム14を低速回転させるよう信号が入力されると、吊ドラム14を低速回転させ、吊ロープ11の繰り出し速度を予め定めた低速とする。
切替低速制御工程S53における開閉ロープ制御工程S10での開閉ロープ制御部246は、切替制御部245から開閉ドラム15を低速回転させるよう信号が入力されると、開閉ドラム15を低速回転させ、開閉ロープ12の繰り出し速度を予め定めた低速とする。
着床確認工程S8は、情報取得工程S3で監視しているグラブバケット2の張力に基づいて、グラブバケット2がばら荷C上に着床したことを検出する。着床確認工程S8は、張力情報取得部2412から吊ロープ11にかかる張力の情報を取得し、張力判定部244にて吊ロープ11にかかる張力が減少した場合を検出する。即ち、着床確認工程S8は、グラブバケット2が着床すると、グラブバケット2を吊っている吊ロープ11に作用する荷重が減少し、吊ロープ11にかかる張力が減少することを検出する。
着床工程S40は、吊ロープ11にかかる張力に基づいて吊ドラム14の回転を制御し、着床しているグラブバケット2の吊ロープ11に一定の張力与える工程である。着床工程S40は、第一巻き制御工程S20から第二巻き制御工程S30に切り替えるよう切替制御工程S50によって切り替え、吊ドラム14の回転を制御する第二巻き制御工程S30と、開閉ドラム15の回転を制御する開閉ロープ制御工程S10とを別に実施する。
切替制御工程S50は、繰り出し長さ判定部243や張力判定部244からの信号に基づいて、グラブバケット2がばら荷C上に着床していることを着床確認工程S8で確認してから、吊ドラム14の制御を第一巻き制御部247から第二巻き制御部248に切り替える信号を切替制御部245から出力する。
第二巻き制御工程S30は、第二巻き制御部248によって、切替制御部245からの信号を受けて、張力情報取得部2412から取得した吊ロープ11にかかる張力の情報に基づいて、吊ロープ11に一定の張力がかかるよう吊ドラム14の回転を制御し、繰り出し長さ及び繰り出し速度を調整している。
着床工程S40における開閉ロープ制御工程S10での開閉ロープ制御部246は、第一巻き制御部247から第二巻き制御部248に切り替えた時点よりも開閉ロープ12がわずかに緩んだ状態で繰り出しを停止する。これは、開閉ロープ制御部246が、開閉ロープ12にも第二巻き制御部248と同様に開閉ロープ12に一定に張力をかけるようにすると、グラブバケット2は閉塞することができなくなるためである。
閉塞工程S9は、外部から手動によって操作部23を操作し、切替制御部245を介して開閉ロープ制御部246によって開閉ロープ12を制御しグラブバケット2にばら荷Cを掴かませて閉塞させる工程である。
巻取り工程S44は、吊ドラム14によって吊ロープ11と開閉ドラム15によって開閉ロープ12とを巻取り、閉塞されたグラブバケット2を上昇させる工程である。巻取り工程S44は、吊ドラム14及び開閉ドラム15を繰り出し方向と逆回転の巻取り方向に回転させるよう切替巻取り制御工程S54によって切り替え、吊ドラム14の回転を制御する第一巻き制御工程S20と、開閉ドラム15の回転を制御する開閉ロープ制御工程S10とを同期させ、吊ドラム14及び開閉ドラム15を同じ回転速度で巻取り方向に回転させることで実施する。
切替巻取り制御工程S54は、閉塞工程S9での操作部23からの入力信号に基づいて、第一巻き制御部247及び開閉ロープ制御部246に吊ドラム14及び開閉ドラム15を巻取り方向に回転させる信号を切替制御部245から出力する。
切替巻取り制御工程S54における第一巻き制御工程S20での第一巻き制御部247は、切替制御部245から吊ドラム14を巻取り方向に回転させるよう信号が入力されると、吊ドラム14を巻取り方向に回転させ、吊ロープ11を巻取る。
切替巻取り制御工程S54における開閉ロープ制御工程S10での開閉ロープ制御部246は、切替制御部245から開閉ドラム15を巻取り方向に回転させるよう信号が入力されると、開閉ドラム15を巻取り方向に回転させ、開閉ロープ12を巻取る。
次に、上記構成の昇降制御装置20を備えるアンローダ1の作用について説明する。
吊ドラム14及び開閉ドラム15を繰り出し方向に回転させ吊ロープ11及び開閉ロープ12を繰り出すことで、グラブバケット2の下降を開始させつつ、主トロリ13のローラを回転させ主トロリ13を移動させる。これにより、グラブバケット2の位置をばら荷C上に移動させることができる。
図6に示すように、グラブバケット2は所定の高さで下降速度を減速しながら下降する。
具体的には、ばら荷C上に移動させたグラブバケット2は、吊ドラム14及び開閉ドラム15を高速で繰り出し方向に回転させ吊ロープ11及び開閉ロープ12を高速で繰り出すことで、高速で下降する。高速で下降するグラブバケット2は、減速開始高さβまで到達すると、制御部24の第一巻き制御部247と開閉ロープ制御部246とから所定の加速度で減速するよう信号が入力され吊ドラム14及び開閉ドラム15の回転速度が減速されることで、所定の加速度で減速しながら下降する。減速しながら下降するグラブバケット2は、減速終了高さαに到達すると、制御部24の第一巻き制御部247と開閉ロープ制御部246とから減速を終了し予め定めておいた低速となるよう信号が入力され吊ドラム14及び開閉ドラム15の回転速度が低速とされることで、グラブバケット2が着床する際に大きな衝撃を与えないような低速で下降する。低速で下降するグラブバケット2がばら荷C上に着床すると、グラブバケット2を吊るしている吊ロープ11にかかる張力が低下することを張力判定部244で検出し第二巻き制御部248から吊ロープ11に所定の張力が与えられるよう信号が入力され吊ドラム14が回転を調整する。吊ロープ11に所定の張力が掛かっている状態で、操作部23から信号を入力され、切替制御部245を介して開閉ロープ制御部246によって開閉ロープ12を制御してグラブバケット2を閉塞しばら荷Cを掴む。ばら荷Cを掴んだグラブバケット2は、ばら荷Cを掴んだ着床した位置の情報を繰り出しセンサー16から記憶部22に出力しつつ、吊ドラム14及び開閉ドラム15を巻取り方向に回転させることで上昇する。その後、グラブバケット2からホッパ4にばら荷Cを投下し、目的地に搬送する。
上記のような昇降制御装置20によれば、グラブバケット2の高さは、制御部24の情報取得部241である繰り出し長さ情報取得部2411が、吊ロープ11及び開閉ロープ12の繰り出し長さを吊ロープ11及び開閉ロープ12に設けられた繰り出しセンサー16から取得することで監視することができる。そのため、第一巻き制御部247及び開閉ロープ制御部246によって、グラブバケット2の高さである繰り出し長さに基づいて吊ドラム14及び開閉ドラム15の回転速度を変化させることができ、吊ロープ11及び開閉ロープ12を繰り出してグラブバケット2を下降させる速度をグラブバケット2の高さに基づいて制御することができる。さらに、グラブバケット2の高さ基づいて吊ロープ11及び開閉ロープ12が繰り出されるため、下降中に吊ロープ11及び開閉ロープ12が弛むことを防止できる。
また、吊ロープ11にかかる張力は、荷重センサー21が受ける荷重の値であり、制御部24の情報取得部241である張力情報取得部2412が第二ガイドローラ172に設けられた荷重センサー21から荷重の値を取得することで監視することができる。グラブバケット2が着床すると、グラブバケット2を吊り下げている吊ロープ11に働く荷重が減少するため、吊ロープ11の張力が減少する。この吊ロープ11の張力の減少を張力情報取得部2412で検出することで、グラブバケット2の着床を検出することができる。
そして、グラブバケット2が着床した後に、張力情報取得部2412から取得した吊ロープ11にかかる張力の情報に基づいて、吊ロープ11に張力が与えられるよう吊ドラム14の回転を制御する第二巻き制御部248に切替制御部245で切り替えることで、着床後の吊ロープ11は一定の張力が作用して緊張した状態となるため、グラブバケット2を上昇させる際に吊ロープ11に過度の衝撃力が作用することを防止することができる。これにより、グラブバケット2を吊下げる吊ロープ11を損傷させてしまうことなく、繰り返しグラブバケット2による対象物であるばら荷Cの運搬作業を行うことが可能となる。
さらに、グラブバケット2の着床後に、第二巻き制御部248によって予め定めた所定の張力となるよう吊ロープ11を制御しながら、開閉ロープ制御部246が開閉ロープ12を制御してグラブバケット2を閉塞して搬送する対象物であるばら荷Cを掴むことで、吊ロープ11を弛ませることなく、開閉ロープ12を制御してばら荷C等の対象物を掴むことができる。これにより、グラブバケット2によってばら荷Cを掴んだ後は、吊ロープ11に過度の衝撃力が作用してしまうことなく、速やかに吊ロープ11を巻取って、グラブバケット2を上昇させることができる。
また、記憶部22を備えることで、吊ロープ11の張力の減少を張力情報取得部2412で検出し、切替制御部245で第一巻き制御部247から第二巻き制御部248へ吊ドラム14の制御を切り替えるときに吊ロープ11の繰り出し長さ、即ち、張力が減少した位置までの吊ロープ11の繰り出し長さを記憶することができる。ここで、張力が減少するのはグラブバケット2が着床するときであるため、グラブバケット2が着床した位置を記憶することができる。そして、記憶部22で記憶された繰り出し長さに基づいて減速終了高さαを算出し、記憶された繰り出し長さよりも高い位置である減速終了高さαで、所定の速度である予め定めた低速で吊ロープ11を繰り出すことで、次にグラブバケット2が着床する際の衝撃を抑えつつ、着床後に吊ロープ11を繰り出してしまう量を抑えることができる。そして、吊ロープ11を繰り出してしまう量を抑えることで、第二巻き制御部248で吊ロープ11の張力を制御する際の吊ロープ11の巻き取り、繰り出しの量を抑制し、サイクルタイムを向上させることができる。
上記のような作動装置10を備えたアンローダ1によれば、グラブバケット2を着床させる際に吊ロープ11が弛まないため、吊ロープ11の寿命を向上させるとともに、吊ロープ11を介して制御するグラブバケット2の反応が良くなり操作性を向上させることが可能となる。
上記のような昇降制御方法によれば、切替高速制御工程S51や切替減速制御工程S52や切替低速制御工程S53での信号を受けて第一巻き制御工程S20及び開閉ロープ制御工程S10によって、グラブバケット2の高さである繰り出し長さに基づいて吊ドラム14及び開閉ドラム15の回転速度を変化させることができ、吊ロープ11及び開閉ロープ12を巻き出してグラブバケット2を下降させる速度をグラブバケット2の高さに基づいて制御することができる。さらに、グラブバケット2の高さ基づいて吊ロープ11及び開閉ロープ12が繰り出されるため、下降中に吊ロープ11及び開閉ロープ12が弛むことを防止できる。
また、グラブバケット2が着床すると、グラブバケット2を吊り下げている吊ロープ11に働く荷重が減少するため、吊ロープ11の張力が減少する。この吊ロープ11の張力の減少を情報取得工程S3で検出することで、グラブバケット2の着床を検出することができる。
そして、グラブバケット2が着床後に、情報取得工程S3で取得した吊ロープ11にかかる張力の情報に基づいて、吊ロープ11に所定の張力が与えられるよう吊ドラム14の回転を制御する第二巻き制御工程S30に切替制御工程S50で切り替えることで、着床後の吊ロープ11には張力が作用して緊張した状態となる。そのため、グラブバケット2を上昇させる際に吊ロープ11に過度の衝撃力が作用することを防止することができる。これにより、グラブバケット2を吊下げる吊ロープ11を損傷させてしまうことなく、繰り返しグラブバケット2によるばら荷Cの運搬作業を行うことが可能となる。
次に、図7〜9を参照して変形例の作動装置10を備えたアンローダ1について説明する。
変形例においては実施形態と同様の構成要素には同一の符号を伏して詳細な説明を省略する。この変形例の作動装置10を備えたアンローダ1は、グラブバケット2を昇降させる装置と水平移動させる装置とに分かれている点で相違する。
即ち、変形例におけるアンローダ1は、いわゆるロープトロリ式のアンローダ1であり、グラブバケット2の昇降を制御する作動装置10aと、グラブバケット2の水平方向の移動を制御する横行装置30とを有している。
図7に示すように、作動装置10aは、グラブバケット2を昇降させる一対の吊ロープ11aと、グラブバケット2を開閉させる一対の開閉ロープ12aと、グラブバケット2を水平方向に移動させる主トロリ13aと、主トロリ13aの移動を補助する補トロリ18と、吊ロープ11aの繰り出し及び巻取りを行う吊ドラム14aと、開閉ロープ12aの繰り出し及び巻取りを行う開閉ドラム15aと、補トロリ18と吊ドラム14a及び開閉ドラム15aの間に配置される複数の並列ガイドローラ17aと、吊ドラム14a及び開閉ドラム15aを制御する昇降制御装置20とを有している。
吊ロープ11aは、本変形例ではワイヤーロープであり、対をなして備えられている。これら吊ロープ11aは、吊ドラム14aから同じ方向に繰り出され、並列ガイドローラ17aを経由し補トロリ18と主トロリ13aとを通ってグラブバケット2に接続されている。吊ロープ11aは、その先端がそれぞれグラブバケット2に接続されており、グラブバケット2を昇降可能に吊り下げて接続されている。
開閉ロープ12aは、本変形例ではワイヤーロープであり、対をなして備えられている。これら開閉ロープ12aは、開閉ドラム15aから同じ方向に繰り出され、並列ガイドローラ17aを経由し補トロリ18と主トロリ13aとを通ってグラブバケット2に接続されている。開閉ロープ12aは、その繰り出しによりグラブバケット2を開放させる一方、巻取りによりグラブバケット2を閉塞させるように、グラブバケット2に接続されている。
主トロリ13aは、クレーンブーム・ガータ3上をグラブバケット2と共に水平方向に移動する台車であり、内部に配置したローラを介して吊ロープ11a及び開閉ロープ12aをグラブバケット2に接続している。
補トロリ18は、主トロリ13aがグラブバケット2と共にクレーンブーム・ガータ3上を水平方向に移動する際に補助しながら共に水平方向に移動する台車であり、内部に吊ロープ11aと開閉ロープ12aがそれぞれかかるローラを有している。
吊ドラム14aは、図示しないモータ駆動で回転することによって吊ロープ11aの巻取り及び繰り出しを行う円筒状のドラムである。吊ドラム14aは、両端にそれぞれ異なる吊ロープ11aが配置されており、二本の吊ロープ11aを同期させて同方向へ繰り出している。そして、吊ドラム14aには、実施形態と同様の、繰り出しセンサー16が設けられおり、繰り出しセンサー16が検出する値に基づいて吊ドラム14a自身の回転を制御しながら駆動することで繰り出し長さ及び繰り出し速度を制御している。
開閉ドラム15aは、図示しないモータ駆動で回転することによって開閉ロープ12aの巻取り及び繰り出しを行う円筒状のドラムである。そして、開閉ドラム15aは、両端にそれぞれ異なる開閉ロープ12aが配置されており、二本の開閉ロープ12aを同期させて同方向へ繰り出している。そして、開閉ドラム15aにも、同様の繰り出しセンサー16が設けられており、繰り出しセンサー16が検出する測定値に基づいて開閉ドラム15自身の回転を制御しながら駆動することで繰り出し長さ及び繰り出し速度を制御している。
並列ガイドローラ17aは、吊ドラム14及び開閉ドラム15側に配置される第一並列ガイドローラ171aと、補トロリ18側に配置される第二並列ガイドローラ172aとを有している。第一並列ガイドローラ171a及び第二並列ガイドローラ172aは、一本の吊ロープ11a及び開閉ロープ12aをガイドするローラを四つ並列に配置して有している。第一並列ガイドローラ171a及び第二並列ガイドローラ172aは、吊ロープ11a及び開閉ロープ12aが巻取り及び繰り出しに合わせて回転することで、吊ロープ11a及び開閉ロープ12aの動きをガイドし、吊ロープ11a及び開閉ロープ12aが繰り出される方向を補トロリ18側に変換している。
昇降制御装置20は、実施形態と同様の構成であり、荷重センサー21が、第一並列ガイドローラ171aの吊ロープ11aがかかるローラに設けられている点のみ相違している。他の構成については実施系と同様のため、説明を省略する。
ここで、吊ロープ11a及び開閉ロープ12aの繰り出される経路を具体的に説明する。
吊ドラム14aから繰り出された吊ロープ11aは、荷重センサー21を有する第一並列ガイドローラ171aの並列する四つのローラのうち外側のローラを介して繰り出される方向が変換され第二並列ガイドローラ172aの外側のローラに導かれる。そして、吊ロープ11aは、第二並列ガイドローラ172aを介して補トロリ18内のローラに導かれる。補トロリ18内のローラによって繰り出される方向が変換され主トロリ13a側に導かれた吊ロープ11aは、主トロリ13a内のローラを介して垂直方向下側に吊るされるグラブバケット2と接続されている。
同様に、開閉ドラム15aから繰り出された開閉ロープ12aは、第一並列ガイドローラ171aの並列する四つのローラのうち内側のローラを介して繰り出される方向が変換され第二並列ガイドローラ172aの内側のローラに導かれる。そして、開閉ロープ12aは、第二並列ガイドローラ172aを介して補トロリ18内のローラに導かれる。補トロリ18内のローラによって繰り出される方向が変換された開閉ロープ12aは、主トロリ13a側に導かれ、主トロリ13a内のローラを介して垂直方向下側に吊るされるグラブバケット2と接続されている。
図8に示すように、横行装置30は、主トロリ13a及び補トロリ18を水平方向に移動させる横行ロープ31と、横行ロープ31の巻取り及び繰り出しを行う横行ドラム32と、作動装置10aでも使用する主トロリ13aと、補トロリ18と、主トロリ13aと補トロリ18とを接続する補助ロープ34と、横行ドラム32と変形トロリ及び補トロリ18との間に配置される横行ガイドローラ33とを有している。
横行ロープ31は、本変形例ではワイヤーロープであり、対をなして備えられている。横行ロープ31は、横行ドラム32に中央部分が巻きつけられており、一端を主トロリ13aの補トロリ18が配置されていない側の端部に、他端を補トロリ18の主トロリ13aが配置されていない側の端部にそれぞれ接続されている。
横行ドラム32は、横行ドラム32自身を回転することによって横行ロープ31の巻取り及び繰り出しを行う円筒状のドラムである。横行ドラム32には、横行ロープ31が巻き付き両端を左右にそれぞれ繰り出しており、横行ロープ31が回転すると横行ロープ31の一方側を繰り出すと共に他方側を巻き取っている。
補助ロープ34は、主トロリ13aと補トロリ18とをつなぐワイヤーロープで、主トロリ13aと補トロリ18が一体となって移動するよう移動量を制限すると共に、図示しないクレーンブーム・ガータ3上の一点に固定されることで、主トロリ13a及び補トロリ18の脱落を防止している。
横行ガイドローラ33は、横行ドラム32から繰り出されている横行ロープ31の繰り出し方向を変更している。
次に、上記構成の昇降制御装置20を備えるアンローダ1の作用について説明する。
図9に示すように、作動装置10aと横行装置30とは一体となってグラブバケット2を制御している。即ち、吊ドラム14a及び開閉ドラム15aを繰り出し方向に回転させ吊ロープ11a及び開閉ロープ12aを繰り出すことで、グラブバケット2の下降を開始させることができる。そして、実施形態と同様の昇降制御装置20を使用してグラブバケット2の下降速度等を変更することができる。
さらに、横行装置30の横行ドラム32を繰り出し方向又は巻取り方向に回転させ横行ロープ31を制御することで主トロリ13aを移動させることができる。これにより、グラブバケット2の位置を制御してばら荷C上に移動させ、ばら荷Cを掴むことができる。
上記のような昇降制御装置20によれば、グラブバケット2の水平方向の移動を横行装置30で行うため、グラブバケット2の昇降を独立して制御することができ、容易にグラブバケット2を操作することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、クレームの範囲によってのみ限定される。
なお、本実施形態に係る昇降制御装置20を備えるアンローダ1の吊ロープ11及び開閉ロープ12等の経路が本実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更しても良い。例えば、ガイドローラ17の数を増やすことで、より吊ロープ11及び開閉ロープ12の繰り出し方向の返還を滑らかにすることができる。
また減速終了高さα及び減速開始高さβの決定方法は本実施形態の方法に限定されるものではなく、たとえば、減速開始高さβを決定することで減速終了高さαが自動的に定まるように決定されても良い。
さらに、本発明に係る昇降制御装置20を備えるアンローダ1は、本実施形態及び変形例に限定されるものではなく、クラブトロリ式やホイスト式などのアンローダ1や門型クレーン等公知のクレーンに使用することができる。
S…船 C…ばら荷 1…アンローダ 2…グラブバケット 3…クレーンブーム・ガータ 4…ホッパ 10…作動装置 11…吊ロープ 12…開閉ロープ 13…主トロリ 14…吊ドラム 15…開閉ドラム 16…繰り出しセンサー 17…ガイドローラ 171…第一ガイドローラ 172…第二ガイドローラ 20…昇降制御装置 21…荷重センサー 22…記憶部 23…操作部 24…制御部 241…情報取得部 2411…繰り出し長さ情報取得部 2412…張力情報取得部 242…演算部 2421…減速終了高さ算出部 α…減速終了高さ 2422…減速開始高さ算出部 β…減速開始高さ 243…繰り出し長さ判定部 244…張力判定部 245…切替制御部 246…開閉ロープ制御部 247…第一巻き制御部 248…第二巻き制御部 S1…記憶工程 S2…減速高さ算出工程 S3…情報取得工程 S41…高速繰り出し工程 S51…切替高速制御工程 S20…第一巻き制御工程 S10…開閉ロープ制御工程 S6…減速開始高さ判定工程 S42…減速繰り出し工程 S52…切替減速制御工程 S7…減速終了高さ判定工程 S43…低速繰り出し工程 S53…切替低速制御工程 S8…着床確認工程 S40…着床工程 S50…切替制御工程 S30…第二巻き制御工程 S9…閉塞工程 S44…巻取り工程 S54…切替巻取り制御工程 10a…変形昇降制御装置 11a…変形吊ロープ 12a…変形開閉ロープ 13a…変形主トロリ 18…補トロリ 14a…変形吊ドラム 15a…変形開閉ドラム 17a…並列ガイドローラ 171a…第一変形ガイドローラ 172a…第二変形ガイドローラ 30…横行装置 31…横行ロープ 32…横行ドラム 33…横行ガイドローラ 34…補助ロープ

Claims (4)

  1. 吊ロープによって昇降可能に吊り下げられるとともに、開閉ロープによって開閉可能なグラブバケットの昇降制御装置において、
    前記吊ロープ及び前記開閉ロープの繰り出し長さと、前記吊ロープの張力とを取得する情報取得部と、
    前記情報取得部から取得した前記開閉ロープの繰り出し長さに基づいて、前記開閉ロープの繰り出し速度または繰り出し長さを制御して、前記開閉ロープの巻取りまたは繰り出しを行わせる開閉ロープ制御部と、
    前記情報取得部から取得した前記吊ロープの繰り出し長さに基づいて、前記吊ロープの繰り出し速度または繰り出し長さを制御して、前記吊ロープの巻取り、または、繰り出しを行わせる第一巻き制御部と、
    前記情報取得部から取得した前記吊ロープの張力に基づいて、前記吊ロープの張力を制御して前記吊ロープの巻取り、または、繰り出しを行わせる第二巻き制御部と、
    前記第一巻き制御部で前記開閉ロープの巻取り及び繰り出しを制御した状態で、前記情報取得部で取得された前記吊ロープの張力を監視して、該張力が減少した場合に、前記吊ロープの制御を前記第一巻き制御部から前記第二巻き制御部に切り替える切替制御部と、
    を備え
    前記第二巻き制御部が、前記吊ロープに所定の張力を与えるように前記吊ロープを制御しつつ、
    前記開閉ロープ制御部が、前記開閉ロープの巻取り及び繰り出しを制御してグラブバケットを閉塞させることを特徴とするグラブバケットの昇降制御装置。
  2. 前記切替制御部で切り替えたときの前記吊ロープの繰り出し長さを記憶する記憶部を備え、
    前記第一巻き制御部が、前記吊ロープを繰り出す際に、前記記憶部に記憶された前記吊ロープの繰り出し長さとなるときに少なくとも所定の速度となるように、減速させることを特徴とする請求項1に記載のグラブバケットの昇降制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のグラブバケットの昇降制御装置と、
    開閉可能なグラブバケットと、
    該グラブバケットを吊下げる吊ロープと、
    前記グラブバケットを開閉させる開閉ロープと、
    を備えることを特徴とするアンローダ。
  4. 吊ロープによって昇降可能に吊り下げられるとともに、開閉ロープによって開閉可能なグラブバケットの昇降制御方法において、
    前記吊ロープの繰り出し長さを取得し、当該繰り出し長さに基づいて、前記吊ロープの繰り出し速度または繰り出し長さを制御して、前記吊ロープの繰り出しを行わせてグラブバケットを降下させる第一巻き制御工程と、
    前記吊ロープの張力に基づいて、前記吊ロープの張力を制御して前記吊ロープの巻取り、または、繰り出しを行わせる第二巻き制御工程と、
    前記第一巻き制御工程で前記開閉ロープの巻取り及び繰り出しを制御した状態で、前記吊ロープの張力を監視して、該張力が減少した場合に、前記吊ロープの制御を前記第二巻き制御工程に切り替える切替制御工程と、
    第二巻き制御工程を実施した状態で、前記開閉ロープの繰り出し長さを取得し、当該繰り出し長さに基づいて、前記開閉ロープの繰り出し速度または繰り出し長さを制御して、前記開閉ロープの巻取りまたは繰り出しを行わせる開閉ロープ制御工程と、
    を備え
    前記第二巻き制御工程は、前記吊ロープに所定の張力を与えるように前記吊ロープを制御し、
    前記開閉ロープ制御工程が、前記開閉ロープの巻取り及び繰り出しを制御してグラブバケットを閉塞させることを特徴とするグラブバケットの昇降制御方法。
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