JP5969317B2 - 光半導体素子収納用パッケージおよび実装構造体 - Google Patents

光半導体素子収納用パッケージおよび実装構造体 Download PDF

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Description

本発明は、光半導体素子を実装することが可能な光半導体素子収納用パッケージおよびそれに光半導体素子を実装した実装構造体に関する。
近年、機器の小型化とともに、IC、発光ダイオード、圧電素子または水晶振動子などの電子部品を実装することが可能な小型の電子部品収納用パッケージが開発されている。そして、レーザーダイオードまたはフォトダイオードなどの光半導体素子としての光半導体素子を実装することが可能な光半導体用の光半導体素子収納用パッケージが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1で提案されている光半導体素子収納用パッケージは、光半導体素子を実装する基板と、基板上に設けられた、貫通孔を有する枠体と、貫通孔に低融点ガラスを介して嵌められたレンズが示されている。
特開2002−169066号公報
ところで、上記特許文献1で提案された光半導体素子収納用パッケージは、枠体の貫通孔にレンズを低融点ガラスを介して固定していることから、光半導体素子の発する熱によって枠体に応力が加わり、枠体が熱変形することによって、レンズの光軸がずれる虞がある。
本発明は、レンズの光軸ずれを抑制することが可能な光半導体素子収納用パッケージおよび実装構造体を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る光半導体素子収納用パッケージは、上面に光半導体素子を実装する実装領域を有する基板と、前記基板上に前記実装領域を取り囲んで設けられた、前記基板の上面に沿った平面方向に内外を貫通して形成された貫通孔および前記貫通孔と対向する個所に内外を貫通して形成された切欠きを有する枠体と、前記切欠きに設けられた入出力端子と、前記貫通孔に一部が挿入されて、前記貫通孔の内面の一部に対して空隙を空けて前記枠体に固定された、内側にレンズを嵌め、前記レンズと接続された箇所の外径と、前記枠体の内側に対して前記空隙を空けた箇所の外径と、外部に位置する箇所の外径とのそれぞれは異なる大きさである固定部材を備えている。
本発明の実施形態に係る実装構造体は、前記光半導体素子収納用パッケージと、前記基板上の前記実装領域に受光部または発光部が前記レンズの光軸上に位置するように実装されて前記入出力端子と電気的に接続された光半導体素子とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、レンズの光軸ずれを抑制することが可能な光半導体素子収納用パッケージおよび実装構造体を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る光半導体素子収納用パッケージの概観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る光半導体素子収納用パッケージのレンズを取り外した状態を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る光半導体素子収納用パッケージの平面図である。 本発明の一実施形態に係る光半導体素子収納用パッケージの内部を示した概観断面斜視図である。 本発明の一実施形態に係る実装構造体の断面図である。 図5の一部Aを拡大した拡大断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る光半導体素子収納用パッケージおよび実装構造体について、図面を参照しながら説明する。
<光半導体素子収納用パッケージおよび実装構造体の構成>
図1は、光半導体素子収納用パッケージを示す概観斜視図であって、レンズおよび固定部材を前方から示している。図2は、光半導体素子収納用パッケージの分解斜視図であって、スペーサー、レンズおよび固定部材を貫通孔から外した状態を示している。図3は、光半導体素子収納用パッケージの平面図であって、枠体内にレンズが突出している状態を示している。図4は、光半導体素子収納用パッケージの概観断面斜視図であって、枠体と固定部材との間の空隙を示している。図5は、光半導体素子収納用パッケージの断面図であって、枠体、レンズ、スペーサーおよび固定部材の位置関係を示している。
光半導体素子収納用パッケージ1は、例えば、レーザーダイオード、フォトダイオードまたは発光ダイオードなどの光半導体素子子を実装するものである。光半導体素子収納用パッケージ1は、上面に光半導体素子2を実装する実装領域Rを有する基板3と、基板3上に実装領域Rを取り囲んで設けられた、基板3の上面に沿った平面方向に内外を貫通して形成された貫通孔Hと、貫通孔Hと対向する個所に内外を貫通して形成された切欠きCを有する枠体4と、切欠きCに設けられた入出力端子5と、貫通孔Hに一部が挿入されて、貫通孔Hの内面の一部に対して空隙Sを空けて枠体4に固定された、内側にレンズ6を嵌めた固定部材7を備えている。また、実装構造体は、光半導体素子収納用パッケージ1と、基板3上の実装領域Rに受光部または発光部がレンズ6の光軸上に位置するように実装されて、入出力端子5と電気的に接続されるとともに、光半導体素子2とを備えている。
基板3は、平面視したとき四角形状に形成された部材である。基板3は、例えば、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはコバルトなどの金属材料、あるいはこれらの金属材料を含有する合金から成る。基板3は、熱伝導率を良好にして、実装領域Rに実装した光半導体素子2から発生する熱を効率良く基板3を介して外部に放散させる機能を備えている。なお、基板3の熱伝導率は、例えば15W/(m・K)以上450W/(m・K)以下に設定されている。
また、基板3は、溶融した金属材料を型枠に鋳込んで固化させたインゴットに対して、従来周知の圧延加工または打ち抜き加工などの金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。なお、基板3の一辺の長さは、例えば3mm以上50mm以下に設定されている。また、基板3の上下方向の厚みは、例えば0.3mm以上5mm以下に設定されている。
また、基板3の表面は、酸化腐食の防ぐために、電気めっき法または無電解めっき法を用いて、ニッケルまたは金等の鍍金層が形成されている。基板3の実装領域Rは、基板3の上面に枠体4を接続したときに、枠体4と接続されない領域である。なお、本実施形態
では、基板3の形状を四角形状としているが、光半導体素子2を実装することが可能であれば、四角形状に限られず、四角形状以外の多角形状または楕円形状などであってもよい。
枠体4は、基板3の実装領域Rの外周に沿って接続され、実装領域Rに実装する光半導体素子2を外部から保護するための部材である。枠体4は、平面視したときに四角形状に形成された枠状の一部に切欠きCが形成されている。また、枠体4は、基板3の上面に沿った平面方向に形成された貫通孔Hが形成されている。切欠きCと貫通孔Hとは、枠体4の対向する箇所に位置している。枠体4は、ろう材を介して基板3にろう付けされる。なお、ろう材は、例えば、銀、銅、金、アルミ二ウムまたはマグネシウムなどからなり、ニッケル、カドミウムまたは燐などの添加物を含有させてもよい。
また、枠体4は、例えば、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはコバルトなどの金属材料、あるいはこれらの金属材料を含有する合金から成る。枠体4は、実装領域Rに光半導体素子2を実装した状態で、光半導体素子2から発生する熱を枠体4の外部に発散させる機能を備えている。なお、枠体4の熱伝導率は、例えば15W/(m・K)以上450W/(m・K)以下に設定されている。
また、枠体4は、平面視したときに基板3内に収まる大きさであって、一辺の長さが、例えば3mm以上50mm以下に設定されている。また、枠体4の切欠きCが設けられた箇所の上下の厚みは、例えば0.1mm以上20mm以下に設定されている。また、枠体4の切欠きCが設けられていない箇所の上下方向の厚みは、例えば5mm以上30mm以下に設定されている。また、枠体4を平面視したときの枠の幅の厚みは、例えば0.3mm以上3mm以下に設定されている。
枠体4の切欠きCが形成されている箇所に、入出力端子5が設けられる。また、枠体4の貫通孔Hが形成されている箇所に、レンズ6が嵌まった固定部材7が設けられる。
入出力端子5は、切欠きCに設けた状態で、枠体4の内外を電気的に接続するための線路導体8が設けられる。入出力端子5は、枠体4の切欠きCが形成されている箇所に設けられ、基板3と距離を空けて設けられる。仮に、入出力端子5と基板3とを直接接続した場合には、基板3の実装領域Rに実装される光半導体素子2から発生する熱の多くが、基板3を介して入出力端子5に伝わる。入出力端子5に多くの熱が伝わると、入出力端子5と基板3との接合部にクラックや剥がれが発生するとともに、入出力端子5上に形成された線路導体8が熱の影響により破損する虞がある。本実施形態では、入出力端子5を基板3から距離を空けて離すように、枠体4を介して基板3上に設けることで、枠体4を介して入出力端子5に伝わる熱が減少することができる。
入出力端子5は、複数層を積層した構造からなる。なお、線路導体8は、入出力端子5を構成する一層の一端から他端にかけて設けられている。そして、線路導体8が形成された一層上に別の層が線路導体8を横切って積層されている。なお、線路導体8は、枠体4内および枠体4外に露出して形成されている。
入出力端子5を構成する複数層のそれぞれは、絶縁材料であって、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、窒化珪素質焼結体またはガラスセラミックスなどのセラミックスから成る。なお、入出力端子5の熱膨張率は、例えば2×10−6/K以上10×10−6/K以下に設定されている。
ここで、入出力端子5の作製方法について説明する。入出力端子5は、入出力端子5を
構成する複数の層に対応するグリーンシートを準備する。そして、各グリーンシートを所定の形状となるように、レーザー、パンチまたはカッターなどの工具を用いて、焼成前の複数の層を得る。次に、焼成前の未硬化の複数の層に対して、例えば、スクリーン印刷法などを用いて、線路導体8を形成する。また、複数の層に対して、線路導体8の電気特性を向上させるために、それぞれの側面の一部にメタライズ層を形成する。その後、複数の層を圧着して、積層した状態で同時焼成する。このようにして、入出力端子5を作製することができる。なお、線路導体8およびメタライズ層は、例えば、タングステン、モリブデンまたはマンガンなどの高融点金属材料から成る。
入出力端子5は、枠体4の切欠きCにろう材を介して接合される。入出力端子5は、入出力端子5を切欠きCに接合した状態で、入出力端子5の上面と、枠体4の切欠きCが設けられていない箇所の上面との高さ位置が合わさるように設定されている。また、入出力端子5は、枠体4より外側にはみ出るように接合される。これにより、入出力端子5と枠体4との接合部において、ろう材によるメニスカスが形成される。その結果、基板3、枠体4および入出力端子5との熱膨張係数差に起因した熱応力が発生したとしても、基板3、枠体4および入出力端子5の接合部におけるクラックが生じる虞を低減することができる。
線路導体8上には、端子9が設けられている。端子9は、外部の電子機器等と光半導体素子2とを電気的に接続するための部材である。端子9は、ろう材を介して、枠体4外に位置する線路導体8上に接続される。そして、線路導体8と端子9とが電気的に接続される。また、隣接する線路導体8同士の間を空けて設けることで、隣接する線路導体8同士を電気的に絶縁する。そして、各端子9を各線路導体8に設けることで、隣接する端子9同士は、電気的に絶縁している。
枠体4の貫通孔Hには、貫通孔Hの内面の一部に対して空隙Sを空けて枠体4に固定され、レンズ6が嵌められた固定部材7が設けられている。固定部材7は、貫通孔Hの内側から枠体4の外壁面にかけて折れ曲がって延在した延在部7aを有している。延在部7aは、枠体4の外壁面との間にスペーサー10を介して固定されている。
貫通孔Hの開口の形状は、円形状であって、スペーサー10は貫通孔Hの開口と同心円の輪状に形成されている。貫通孔Hの大きさは、例えば直径が3mm以上15mm以下であって、平面方向の長さが平面視したときの枠体4の厚みと同じである。スペーサー10が貫通孔Hの開口と同心円の輪状であるため、スペーサー10全体に熱応力が均等に伝わりやすくすることができ、スペーサー10の特定箇所に熱応力が集中するのを抑制することができる。
貫通孔Hには、球状のレンズ6が設けられる。レンズ6は、枠体4外に設ける光ファイバなどの光入出力部材と光半導体素子2との間に設けられ、光入出力部材と光半導体素子2との間で光を伝搬することにより、光信号の受発信を行うのに用いるものである。レンズ6は、例えば、サファイア、プラスチックまたはガラスなどの光透過性材料から成る。レンズ6の大きさは、例えば直径が2mm以上14mm以下に設定されている。レンズ6は、固定部材7に対して半田やガラスからなる接合材を介して接続されている。また、レンズ6は、レンズ6の光軸上に光半導体素子2の受発光部が位置するように枠体4に対して位置決めされている。そして、光半導体素子2とレンズ6との間で光信号が入出力される。なお、本実施形態では、レンズ6の形状を球状にしているが、レンズ6は中心軸が平面方向に沿った円柱状などであってもよい。
固定部材7は、円筒状の部位を平面方向に3つ組み合わせた形状である。固定部材7は、レンズ6と接続された箇所の外径と、枠体4の内側に対して空隙Sを空けた箇所の外径
と、スペーサー10と接続された箇所の外径とのそれぞれは異なる大きさであって、それぞれの内径が同じ大きさである。固定部材7の内側にレンズ6が接続され、貫通孔Hの内側に向かって突出した固定部材7の円筒状の部位は、例えば外径が2.9mm以上14.9mm以下であって、内径が1mm以上13mm以下であって、平面方向の厚みが0.3mm以上5mm以下に設定されている。また、貫通孔Hの内面と空隙Sが空いている固定部材7の円筒状の部位は、例えば外径が2mm以上14mm以下であって、内径が1mm以上13mm以下であって、平面方向の厚みが0.3mm以上3mm以下に設定されている。また、スペーサー10を介して枠体4の外壁面に接合された固定部材7の円筒状の部位は、例えば外径が4mm以上25mm以下であって、内径が1mm以上13mm以下であって、平面方向の厚みが0.5mm以上5mm以下に設定されている。
固定部材7は、例えば、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはコバルトなどの金属材料、あるいはこれらの金属材料を含有する合金から成る。固定部材7は、レンズ6を固定するとともに、枠体4に固定されるものである。固定部材7は、溶融した金属材料を型枠に鋳込んで固化させたインゴットに対して、従来周知の圧延加工または打ち抜き加工などの金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。
スペーサー10は、枠体4の外壁面と固定部材7の延在部7aとの間に介在して設けられている。スペーサー10は、枠体4と半田やガラスからなる接合材を介して接続されている。さらに、固定部材7は、スペーサー10に対して半田やガラスからなる接合材を介して接続されている。スペーサー10は、例えば、銅、鉄、タングステン、モリブデン、ニッケルまたはコバルトなどの金属材料、あるいはこれらの金属材料を含有する合金から成る。スペーサー10は、枠体4と固定部材7とを固定するものである。スペーサー10は、溶融した金属材料を型枠に鋳込んで固化させたインゴットに対して、従来周知の圧延加工または打ち抜き加工などの金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。スペーサー10の大きさは、例えば外径が4mm以上24mm以下であって、内径が3mm以上20mm以下に設定されている。また、スペーサー10の平面方向の厚みは、例えば0.5mm以上2mm以下に設定されている。また、スペーサー10は、内径が貫通孔Hよりも一回り大きく設定されてもよい。その結果、スペーサー10の内周面と枠体4の外壁面との間に半田などの接合材からなるメニスカスが形成され、枠体4とスペーサー10との接合強度を向上させることができる。さらに、スペーサー10は、外径が延在部7aよりも一回り小さく設定されてもよい。その結果、光ファイバが保持された保持部材をシーム溶接によって固定部材7に固定する際に加えられる熱によって生じる、固定部材7の熱膨張に起因して生じる応力が、スペーサー10から外側に設けられる延在部7aで吸収され、固定部材7とスペーサー10との接合部や、スペーサー10と枠体4との接合部に生じる剥がれやクラックが抑制される。
空隙Sは、貫通孔Hの開口に沿って連続して設けられている。空隙Sは、固定部材7と枠体4の内面との間、固定部材7とスペーサー10との間に設けられている。空隙Sは、円筒状の空間であって、例えば外径が3mm以上15mm以下であって、内径が2mm以上14mm以下であって、平面方向の長さが0.3mm以上3mm以下に設定されている。空隙Sが、貫通孔Hの内面に連続して設けられていることで、枠体4から固定部材7に伝わろうとする熱応力を空隙S全体で吸収するようにすることができ、固定部材7の熱変形を緩和することができるとともに、光ファイバが保持された保持部材をシーム溶接によって固定部材7に固定する際に加えられる熱によって生じる、固定部材7の熱膨張に起因した応力が、空隙Sで囲まれた部位に位置する固定部材7で緩和されるとともに、延在部7aから固定部材7とレンズとの接合部に伝達される熱が減少されることにより、レンズ6と固定部材7とを接合する接合材にクラックや剥がれが生じることが抑制される。
また、固定部材7は、スペーサー10と接続されている箇所を介して枠体4に固定され
ている。そして、固定部材7の貫通孔Hの内側に向かって突出した部位は、貫通孔Hの内面とは僅かな隙間を空けて設けられている。ここで、僅かな隙間とは、固定部材7の貫通孔Hの内側に向かって突出した部位と、貫通孔Hの内面との間のことである。
固定部材7は、熱膨張時に固定部材7の貫通孔Hの内側に向かって突出した部位が、貫通孔Hの内側とは当接する。貫通孔Hの内側に向かって突出した部位は、固定部材7が熱膨張を起こしたときに、貫通孔Hの内側と接触するが、固定部材7は貫通孔Hの内側とは接続されていないため、固定部材7からレンズ6に加わる応力の一部を逃がすことができ、レンズ6に傷が付いたり、レンズ6が破壊される虞を低減することができる。さらに、固定部材7の内周部にレンズ6が接続され、貫通孔Hの内側に向かって突出した部位と貫通孔Hの内側とを接触させることにより、貫通孔Hや固定部材7の熱膨張によってレンズに加えられる応力が低減されるとともに、光半導体素子収納用パッケージ1を製造する際の固定部材7の貫通孔Hに対する位置ズレが低減される。
基板3の実装領域R上には、図5に示すように、台座11が設けられる。台座11は、光半導体素子2を載置する部材である。台座11は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、窒化珪素質焼結体またはガラスセラミックスなどから成る。台座11上には、高周波信号が伝送されるモリブデンまたはマンガン等の金属を含む金属ペーストを焼結して成る配線や、蒸着法またはスパッタ法などの薄膜形成技術を用いて形成された配線が形成されている。更に、台座11上には、光半導体素子2を搭載する導体層が形成されている。台座11は、例えば、インジウム、鉛、銀または錫等の金属を含む半田またはろう材等の接合部材を介して基板の実装領域Rに接続される。なお、光半導体素子2は、入出力端子5の線路導体8とワイヤボンディングによって電気的に接続されている。
また、透光性部材12が、台座11上に光半導体素子2と併設して設けられてもよい。透光性部材12は、例えば、サファイアまたは非晶質ガラス等から構成されるレンズである。透光性部材12は、固定部材7に設けられるレンズ6と光半導体素子2との間に設けられている。透光性部材12は、光半導体素子2からレンズ6への出射光、あるいはレンズ6から光半導体素子2への入射光を、集光あるいは平行光に変換する機能を有している。そのため、透光性部材12は、レンズ6と光半導体素子2との間で光軸を調整することができる。
枠体4上には、枠体4の上面に沿ってシールリング13が設けられている。シールリング13は、パッケージ7内を覆うように蓋体14を設けるときに、蓋体14と接続するものである。なお、シールリング13は、蓋体14とのシーム溶接性に優れた、例えば銅、タングステン、鉄、ニッケルまたはコバルトなどの金属、あるいはこれらの金属を複数種含む合金からなる。なお、シールリング13の熱膨張係数は、例えば4×10−6/K以上16×10−6/K以下に設定されている。
枠体4上には、蓋体14が設けられる。蓋体14は、枠体4内の気密性を保つための機能を備えている。蓋体14は、例えば、銅、タングステン、鉄、ニッケルまたはコバルトなどの金属、あるいはこれらの金属を複数種含む合金、あるいは酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、窒化珪素質焼結体またはガラスセラミックスなどのセラミックスから成る。また、蓋体14は、枠体4の上面に、例えば半田またはろう材などの接合部材を介して接合される。
本実施形態に係る光半導体素子収納用パッケージ1は、レンズ6が接合された固定部材7を貫通孔Hに挿入し、半田を介して枠体4に取着する際に生じる、固定部材7の熱膨張に起因した応力や、光ファイバが保持された保持部材をシーム溶接によって固定部材7に
固定する際に加えられる熱によって生じる、固定部材7の熱膨張に起因して生じる応力が、空隙Sで囲まれた部位に位置する固定部材7で緩和され、レンズ6と固定部材7とを接合する接合材にクラックや剥がれが生じることが抑制される。また、光半導体素子収納用パッケージ1は、光半導体素子2の発する熱が、枠体4に伝わり、枠体4が熱膨張を起こしたとしても、レンズ6を支持する固定部材7がスペーサー10を介して枠体4に接続されている。そして、枠体4の貫通孔Hの内面と固定部材7との間に空隙Sを設け、固定部材7の熱変形による熱応力を空隙Sで緩和する事ができ、レンズ6が枠体4に対して位置ずれするのを抑制することができる。その結果、レンズの光軸ずれが抑制され、光半導体素子2とレンズ6との間で光通信を良好に維持することができる。このようにして、レンズ6の光軸ずれを抑制することが可能な光半導体素子収納用パッケージ1および実装構造体を提供することができる。
また、固定部材7は、枠体4の外壁面側にまで延在した延在部7aによってスペーサー10と接続され、スペーサー10は枠体4の外壁面と接続されている。そして、スペーサー10が枠体4の貫通孔Hの内面に設けられているよりは、スペーサー10の熱変形による熱応力を枠体4の外壁面側に逃がすことができ、レンズ6に加わる応力を緩和することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
<実装構造体の製造方法>
ここで、図5に示す実装構造体の製造方法を説明する。まず、基板3、枠体4、固定部材7およびスペーサー10のそれぞれを準備する。基板3、枠体4、固定部材7およびスペーサー10のそれぞれは、溶融した金属材料を型枠に鋳込んだ固化させたインゴットに対して、金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。また、入出力端子5は、上述した実施形態における入出力端子5の作製方法によって準備することができる。また、準備した枠体4の貫通孔Hに、レンズ6を実装した固定部材7をスペーサー10を介して半田で接続する。
次に、準備した基板3、枠体4および入出力端子5のそれぞれをろう材を介して接続する。具体的に、基板3の外周に沿って枠体4をろう材を介して接続する。そして、枠体4の切欠きCが設けられている箇所に、入出力端子5をろう材を介して接続する。このようにして、光半導体素子収納用パッケージ1を作製することができる。また、光半導体素子収納用パッケージ1に半田を介して光半導体素子2および透光性部材12実装した台座11を設ける。そして、枠体4上に蓋体14をシーム溶接で接続することで、実装構造体を作製することができる。
1 光半導体素子収納用パッケージ
2 光半導体素子
3 基板
4 枠体
5 入出力端子
6 レンズ
7 固定部材
7a 延在部
8 線路導体
9 端子
10 スペーサー
11 台座
12 透光性部材
13 シールリング
14 蓋体
R 実装領域
H 貫通孔
C 切欠き
S 空隙

Claims (6)

  1. 上面に光半導体素子を実装する実装領域を有する基板と、
    前記基板上に前記実装領域を取り囲んで設けられた、前記基板の上面に沿った平面方向に内外を貫通して形成された貫通孔および前記貫通孔と対向する個所に内外を貫通して形成された切欠きを有する枠体と、
    前記切欠きに設けられた入出力端子と、
    前記貫通孔に一部が挿入されて、前記貫通孔の内面の一部に対して空隙を空けて前記枠体に固定された、内側にレンズを嵌め、前記レンズと接続された箇所の外径と、前記枠体の内側に対して前記空隙を空けた箇所の外径と、外部に位置する箇所の外径とのそれぞれは異なる大きさである固定部材を備えた光半導体素子収納用パッケージ。
  2. 請求項1に記載の光半導体素子収納用パッケージであって、
    前記固定部材は、前記貫通孔の内側から前記枠体の外壁面にかけて延在した延在部を有しており、
    前記延在部は、前記枠体の外壁面にスペーサーを介して固定されていることを特徴とする光半導体素子収納用パッケージ。
  3. 請求項2に記載の光半導体素子収納用パッケージであって、
    前記貫通孔の開口の形状は円形状であって、
    前記スペーサーは、前記貫通孔の開口と同心円の輪状であることを特徴とする光半導体素子収納用パッケージ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光半導体素子収納用パッケージであって、前記空隙は、前記貫通孔の開口に沿って連続して設けられていることを特徴とする光半導体素子収納用パッケージ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光半導体素子収納用パッケージであって、前記レンズは、前記固定部材に対して半田を介して嵌められていることを特徴とする光半導体素子収納用パッケージ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の光半導体素子収納用パッケージと、
    前記基板上の前記実装領域に受光部または発光部が前記レンズの光軸上に位置するように実装されて前記入出力端子と電気的に接続された光半導体素子とを備えたことを特徴とする実装構造体。
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