JP5201892B2 - 光通信用パッケージ - Google Patents

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Description

本発明は、光通信用の半導体素子を収容するための光通信用パッケージ、特に光源光を平行な光束にしたり、平行な光束を集光したりする金属筒一体形非球面ガラスレンズ体を備える光通信用パッケージに関する。
従来、光通信用の半導体素子を収容するための光通信用パッケージには、本体がセラミック製や金属製のもの、外部接続端子の接合形状がデュアルインライン型やバタフライライン型等がある。
従来の光通信用パッケージは、内部に光通信用の半導体素子を搭載するためのキャビティ部を形成する基体の一側壁部に穿孔され、該キャビティ部に連通する貫通孔に挿入して固着される金属製固定部材の挿通孔の軸線を合わせて、光の形態を変換させるための金属筒一体形非球面レンズ体を有する構造である。
このような構造の光通信用パッケージは、例えば、金属製でバタフライ型の光通信用パッケージとして、底部が放熱性に優れたCu−W(ポーラス状に形成したタングステンに銅を含浸させたりして作製する)や、Cu−Mo−Cu(銅モリブデン銅の3層構造からなる接合板)等、側面部がセラミックと熱膨張係数が近似するKV(Fe−Ni−Co形合金、商品名「Kovar(コバール)」)や42アロイ(Fe−Ni系合金)等の金属材料からなり、内部に半導体素子を搭載するためのキャビティ部を設けた基体を有する。また、光通信用パッケージは、この基体の一側壁部に穿孔され、キャビティ部に連通する貫通孔と、この貫通孔の外側周辺部にろう付け接合され、キャビティ部に光信号を通すための層通孔を設けるKVや42アロイ等の金属材からなる金属性固定部材を有する。
ところが、上記の構造を有する従来の光通信用パッケージは、金属製固定部材と金属筒一体形非球面ガラスレンズ体とを低温ろう材を介して加熱接合した後に冷却すると、枠体及び金属製固定部材と、金属筒一体形非球面ガラスレンズ体の非球面ガラスレンズ体との熱膨張係数の違いによって、金属筒と非球面ガラスレンズ体の接合部近傍の非球面ガラスレンズ体に大きな引っ張り応力が生じる。この状態で温度サイクル試験等の信頼性試験を行うと膨張と収縮の繰り返しによって、熱応力を内在した非球面ガラスレンズ体にクラックや破損が発生し、キャビティ部の気密性を保つことができなくなる。
そこで、特開2003−344722号公報(特許文献1)では、金属筒一体形非球面ガラスレンズ体の非球面ガラスレンズ体への熱応力の集中を緩和させ、非球面ガラスレンズ体や透光性部材等に発生するクラックや破損を防止することを目的として次のような構造を採用した。
即ち、特許文献1では、図6(A)、(B)に示すように、光通信用パッケージ10は、金属製の枠体11と、ボード等に取り付けるための固定用孔12を備えた金属製の底板13とをろう付け接合して、内部に光通信用の半導体素子等を搭載するためのキャビティ部14を形成する基体15を有している。この基体15の枠体11の一側面部の両側に位置し、対向する壁部には、それぞれキャビティ部14に連通する窓枠状切り欠き部が設けられ、キャビティ部14側となる導体配線パターン16と、枠体11の外側となる導体配線パターン16aを備えたセラミックからなるフィードスルー基板17が嵌入、ろう付け接合されている。そして、更にフィードスルー基板17及び枠体11の上面に蓋体(図示せず)を接合するためのシールリング18がろう付け接合されている。導体配線パターン16は、キャビティ部14側で半導体素子とワイヤボンディング等で接続するのに用いられ、導体配線パターン16aは、枠体11の外側で外部接続端子19とバタフライ型にろう付け接合されるのに用いられている。また、枠体11の一側壁部には、キャビティ部14に連通する貫通孔20が穿孔されて設けられている。そして、貫通孔20には、挿入して固着される金属製固定部材21の挿通孔22の軸線を合わせて、光源光を平行な光束に変換したり、平行な光束を集光したりするための光学ガラス等からなる非球面ガラスレンズ体23をフェライト系ステンレス鋼等からなる金属筒24に接合して形成されている金属筒一体形非球面ガラスレンズ体25を有している。
図7に示すように、光通信用パッケージ10の金属製固定部材21は、KVや42アロイ等の金属材から切削加工等によりそれぞれを形成する第1のレンズホルダ26と第2のレンズホルダ27に分割されたものから構成されている。第1のレンズホルダ26は、枠体11に接合した時に枠体11の外側となる一方の端部に鍔部28を設け、他方の端部の先端部をキャビティ部14内に突出させて、枠体11の貫通孔20の壁面、及び貫通孔20の周縁部に接合されている。金属筒一体形非球面ガラスレンズ体25は、金属筒24の部分で第2のレンズホルダ27に接合され、更に、第2のレンズホルダ27が貫通孔20よりキャビティ部14内に突出した部分の第1のレンズホルダ26に、金属筒一体形非球面ガラスレンズ体25を挿通孔22内に収納させて接合されている。
第2のレンズホルダ27は、挿通孔22aに大径孔29から中径孔30になる第1の段差部31を有し、更に、中径孔30から小径孔32になる第2の段差部33を有し、この第2の段差部33に金属筒一体形非球面ガラスレンズ体25の金属筒24が接合され、しかも、第1の段差部31には、第1のレンズホルダ26が接合されている。金属筒一体形非球面ガラスレンズ体25は第1のレンズホルダ26に直接当接して接合することなく接合でき、また、金属筒一体形非球面ガラスレンズ体25と第1のレンズホルダ26との間に空間部を設けることができるので、接合部材間で熱膨張係数に差があっても弾性変形を緩和することができ、非球面ガラスレンズ体23のクラック、破損を防止できる。
特開2003−344722号公報
上述した特許文献1に記載の光通信用パッケージでは、金属製固定部材が第1と、第2のレンズホルダに分解され、基体に接合されてキャビティ部側に突出する第1のレンズホルダには、第2のレンズホルダを介して金属筒一体形非球面ガラスレンズ体が接合されるので、直接第1のレンズホルダに接合されることなく、また、第1のレンズホルダのキャビティ部側への突出部分によって、接合部材間で熱膨張係数に差があっても弾性変形を緩和することができ、ガラスレンズ体からのクラック、破損を防止できる。
しかしながら、図6及び7に示す特許文献1に記載の光通信用パッケージの構造によると、金属筒一体型レンズ体25が枠体11の壁部の貫通孔20に設置される位置が、壁部の厚さの延長領域に対して内側にあり、基体のキャビティ内にくい込んだ状態で設置されているため、キャビティの領域を狭くなり、光通信用の半導体素子等の搭載スペースを狭くするという問題がある。また、この光通信用パッケージの構造によると、金属筒一体型レンズ体25を貫通孔20に設置する第1のレンズホルダや第2のレンズ本体等を含むレンズを支持する構造が複雑であり、部品点数が多く且つ組立のために工数と時間を要するという問題がある。
また、レンズホルダを一体型とした従来構造の光通信用パッケージとして、キャビティのスペースを確保するために、レンズを枠体の壁部貫通孔に取り付ける位置が、そのレンズの一部が壁部の厚さの延長領域にある構造としたものがある。この構造では、ウインドウガラス又は、球面又は非球面レンズ(「ガラスレンズ体」と総称)を組み付けた金属筒一体型レンズ体25を枠体11の壁部の貫通孔20に挿入し、枠体11の壁部にAuSn合金等のろう付けにより固定したものである。しかしながら、図5に示す従来の光通信用パッケージの構造では、金属筒一体型レンズ体25の位置が、枠体の壁部の延長線内に位置する場合、ガラスレンズ体に対して枠体、フレーム、シールリング35及びその他の部品の応力が直接ガラスレンズ体に掛かっていまい、ガラスレンズ体の設置位置に制約があった。
そこで、本発明では、ガラスレンズ体を内部にキャビティを設けた枠体の壁部の貫通孔に設置する場合において、内部のキャビティに光通信用の半導体素子等の搭載スペースを十分に確保すると共に、ガラスレンズ体の少なくとも一部が壁部の厚さの延長領域内に位置するように設置する場合において、ガラスレンズ体への熱応力の集中を緩和させガラスレンズ体や透光性部材等のクラックや破損を防止する光通信用パッケージを提供することを課題とする。
上記の課題を達成するために、本発明によれば、内部に光通信用の半導体素子を収容するためのキャビティを規定する枠体の壁部の貫通孔に、ガラスレンズ体を保持したレンズホルダを挿入固定し、該ガラスレンズ体を介して形態を変換した光を前記キャビティ内に導く構造を有する光通信用パッケージにおいて、前記レンズホルダはフランジ部と円筒部からなり、該円筒部の一部と前記貫通孔の内壁とが接触固定され、前記ガラスレンズ体の少なくとも一部が、前記枠体の壁部の厚さの延長領域内に位置するように、前記レンズホルダを前記壁部の貫通孔に設置すること、及び、前記レンズホルダと前記枠体の壁部との間に、少なくとも一部が前記枠体の壁部の厚さの延長領域内に位置し且つキャビティの内側に開口する溝を形成したことを特徴とする光通信用パッケージが提供される。
この場合において、前記溝は、前記ガラスレンズ体に対して光が入射される軸線を中心として環状に形成され、該軸線と平行な方向に前記枠体の壁部の厚さの延長領域内にて前記ガラスレンズ体が存在する領域を超えて存在していることを特徴とする。
また、本発明によれば、内部に光通信用の半導体素子を収容するためのキャビティを規定する枠体に設けられた貫通孔に、レンズ体を保持したレンズホルダを挿入固定し、該レンズ体を介して光を前記キャビティ内に導く構造を有する光通信用パッケージにおいて、前記レンズホルダをリング部材を介して前記貫通孔に挿入固定すること、該レンズホルダはフランジ部と円筒部からなり、該円筒部の一部と該リング部材の内壁とが接触固定され、該リング部材と前記貫通孔の内壁とが接触固定され、前記レンズ体の少なくとも一部が、前記枠体の厚さの延長領域内に位置するように、前記レンズホルダ及び前記リング部材を前記枠体貫通孔に設置すること、及び、前記リング部材と前記レンズホルダとの間に、少なくとも一部が前記枠体の厚さの延長領域内に位置し且つキャビティの内側に開口する溝を形成したことを特徴とする光通信用パッケージが提供される。
また、前記リング部材と前記レンズホルダとの間に形成された前記溝は、該レンズホルダに設けた段差により奥側の幅の狭い部分とキャビティ内に開口する広い部分とからなることを特徴とする。
また、前記溝は、前記レンズホルダに設けられた段差部及び/又は前記枠体に設けられた段差部に形成されていることを特徴とする。
このように、本発明の光通信用パッケージによれば、レンズ体の少なくとも一部が、前記枠体の壁部の厚さの延長領域内に位置するように、前記レンズホルダが前記壁部の貫通孔に設置されているので、レンズ体及びレンズホルダがキャビティの内方へくい込んで、キャビティ内における光通信用の半導体素子を収容するためのスペースを狭くすることがなく、したがって、キャビティ内のスペースを十分に確保することができる。また、レンズ体、レンズホルダ及び枠体の壁部等の各部材の接合部において、各部材の熱膨張係数の差があったとしても、熱応力はレンズホルダと枠体の壁部との間に設けた溝の部分で吸収され、弾性変形を吸収することができ、レンズ体等の破損やクラックの発生を未然に防止することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の光通信用パッケージの第1実施形態を示すもので、図1はレンズホルダ部の断面図、図2は光通信用パッケージの断面図である。
光通信用パッケージ10は、従来と同様、内部に光通信用の半導体素子(図示せず)を収容するためのキャビティ14を規定する枠体11がある。この枠体11は底板13及び図示しない上板により閉鎖されている。キャビティ14内には、基板17が設置されている。
枠体11の壁部には貫通孔20が設けられ、ガラスレンズ体40を保持したキャップ状のレンズホルダ42がこの貫通孔20に挿入され、シーム溶接等で固定される。この場合において、レンズホルダ42はキャビティ14に対して光通信用パッケージ10の外側より貫通孔20に挿入される。そして、レンズホルダ42が貫通孔20の所定位置に設置された状態で、ガラスレンズ体40の少なくとも一部が、枠体11の壁部の厚さの延長領域Aの範囲内に位置するようにされる。
また、レンズホルダ42が貫通孔20の所定位置に設置された状態で、レンズホルダ42と枠体11の壁部11aとの間に、キャビティ14の内側に開口する溝44が規定される。レンズホルダ42はこの光通信用パッケージに光が入射される場合の通路を規定するべく、中心部に開口42aを有すると共に、枠体11の壁部の貫通孔20に挿入固定される場合に枠体11の外壁に接触するフランジ部42b、及び貫通孔20に挿入される円筒部42cを有する一体構造のものである。そして、この円筒部42cの先端部分、即ちキャビティ14側の部分にて内径側へ少し窪んだ段差部分がある。そして、枠体11の壁部に設けられた貫通孔20も内側、即ちキャビティ14側の部分にて、僅かに外径側に拡開した段差部分がある。レンズホルダ42の円筒部42cと枠体11の貫通孔20とにおけるこれらの段差部分により前述のような溝44が規定されるのである。
この溝44は、ガラスレンズ体40に対して光が入射される軸線(光軸)40aを中心とした断面形状において、360度の環状に形成され、光軸40aと平行な方向であり、枠体11の壁部の厚さの延長領域A内にてガラスレンズ体40が存在する領域を超えて枠体11の壁部の外側に向かって延在している。
溝44は、光軸40aに対して直角な方向の幅が、約0.2mm程度であるのが望ましい。これにより、ガラスレンズ体40、レンズホルダ42及び枠体11の壁部11a等の各部材の接合部において、各部材の熱膨張係数の差があったとしても、熱応力はレンズホルダと枠体の壁部との間に設けた溝で吸収され、弾性変形を吸収することができる。したがって、ガラスレンズ体40等が破損したり、クラックが発生したりするのを未然に防止することができる。また、溝44は、領域Aに占めるレンズ体40の厚み方向の長さを、少なくとも含んで形成されている。
図3及び図4は本発明の光通信用パッケージの第2実施形態を示すもので、図1はレンズホルダ部の断面図、図2は光通信用パッケージの断面図である。
第1実施形態と同様、光通信用パッケージ10は、内部に光通信用の半導体素子(図示せず)を収容するためのキャビティ14を規定する枠体11がある。この枠体11は底板13及び図示しない上板により閉鎖されている。キャビティ14内には、基板17が設置されている。
枠体11の壁部には貫通孔20が設けられ、ガラスレンズ体40を保持したキャップ状のレンズホルダ42がリング部材50を介してこの貫通孔20に挿入され且つ固定される。枠体11とリング部材50との間は、例えば、銀ろう接合により固定され、リング部材50とレンズホルダ42との間は、例えばAuSn接合により固定される。この場合において、リング部材50及びレンズホルダ42は両者とも、キャビティ14に対して光通信用パッケージ10の外側より貫通孔20に挿入される。そして、レンズホルダ42がリング部材50を介して貫通孔20の所定位置に設置された状態で、ガラスレンズ体40の少なくとも一部(この実施形態では、ガラスレンズ体40の殆どの部分)が、枠体11の壁部の厚さの延長領域Aの範囲内に位置するようにされる。
また、レンズホルダ42がリング部材50を介して貫通孔20の所定位置に設置された状態で、レンズホルダ42とリング部材50との間に、キャビティ14の内側に開口する溝44が規定される。
リング部材50は枠体11の壁部に接合されるフランジ部50aと、貫通孔20の内壁部に接合される円筒部50bからなる。そして、円筒部50bの先端部分、即ちキャビティ14側の部分にて外径側へ少し拡開した段差部分がある。
レンズホルダ42は第1実施形態の場合と同様、この光通信用パッケージに光が入射される場合の通路を規定するべく、中心部に開口42aを有すると共に、リング部材50のフランジ部50aに接合されるフランジ部42bと、リング部材50の円筒部の内壁に接合される円筒部42cを有する。そして、この円筒部42cの先端部分、即ちキャビティ14側の部分にて内径側へ少し窪んだ段差部分がある。
リング部材50の段差部分に対し、レンズホルダ42の段差部分は、内側に、即ちキャビティ14側に少しずれている。これにより、図示のように、リング部材50の円筒部50bとレンズホルダ42の円筒部42cとの間に形成される溝44は、これらの段差により奥側の幅の狭い部分とキャビティ内に開口する広い部分とからなる段付きの溝を形成することとなる。
このようにして形成された溝44は、ガラスレンズ体40に対して光が入射される軸線(光軸)40aを中心とした断面形状において、360度の環状に形成され、光軸40aと平行な方向に枠体11の壁部の厚さの延長領域A内にてガラスレンズ体40が存在する領域を超えて枠体11の壁部の外側に向かって延在している。この実施形態においても、溝44は領域Aに占めるレンズ体40の厚み方向の長さを、少なくとも含んで形成されている。
このような溝44の存在により、ガラスレンズ体40、レンズホルダ42、リング部材50及び枠体11の壁部11a等の各部材の接合部において、各部材の熱膨張係数の差があったとしても、熱応力はレンズホルダと枠体の壁部との間に設けた溝で吸収され、弾性変形を吸収することができる。したがって、ガラスレンズ体40等が破損したり、クラックが発生したりするのを未然に防止することができる。
以上添付図面を参照して本発明の2つの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の精神ないし範囲内において種々の形態、変形、修正等が可能である。例えば、溝44の構造について、レンズホルダ、壁部のいずれか一方に設けられた段差部に形成されていても良い。
以上説明したように、本発明の光通信用パッケージによれば、キャビティ内のスペースを十分に確保することができ、且つガラスレンズ体、レンズホルダ及び枠体の壁部等の各部材の接合部において、各部材の熱膨張係数の差があったとしても、熱応力はレンズホルダと枠体の壁部との間に設けた溝の部分で吸収され、弾性変形を吸収することができ、ガラスレンズ体等の破損やクラックの発生を未然に防止することができる。これにより、気密封止した光信号の透過を目的とするあらゆる光学ウインドウ付きのパッケージとして使用することができる。
本発明の第1実施形態に係る光通信用パッケージのレンズホルダ部の断面図である。 同第1実施形態に係る光通信用パッケージの全体を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る光通信用パッケージのレンズホルダ部の断面図である。 同第2実施形態に係る光通信用パッケージの全体を示す概略断面図である。 ガラスレンズ体を枠体の壁部の延長領域内に配置した従来の光通信用パッケージにおけるレンズホルダ部の断面図である。 従来の光通信用パッケージの平面図(A)及び断面図(B)である。 従来の光通信用パッケージにおけるレンズホルダ部の断面図である。
符号の説明
10 光通信用パッケージ
11 枠体
14 キャビティ
20 貫通孔
40 ガラスレンズ体
42 レンズホルダ
44 溝
50 リング部材

Claims (7)

  1. 内部に光通信用の半導体素子を収容するためのキャビティを規定する枠体に設けられた貫通孔に、レンズ体を保持したレンズホルダを挿入固定し、該レンズ体を介して光を前記キャビティ内に導く構造を有する光通信用パッケージにおいて、前記レンズホルダはフランジ部と円筒部からなり、該円筒部の一部と前記貫通孔の内壁とが接触固定され、前記レンズ体の少なくとも一部が、前記枠体の厚さの延長領域内に位置するように、前記レンズホルダを前記貫通孔に設置すること、及び、前記レンズホルダと前記枠体との間に、少なくとも一部が前記枠体の厚さの延長領域内に位置し且つキャビティの内側に開口する溝を形成したことを特徴とする光通信用パッケージ。
  2. 前記溝は、前記レンズ体に対して光が入射される軸線を中心として環状に形成され、該軸線と平行な方向に前記枠体の厚さの延長領域内にて前記レンズ体が存在する領域を超えて存在していることを特徴とする請求項1に記載の光通信用パッケージ。
  3. 内部に光通信用の半導体素子を収容するためのキャビティを規定する枠体に設けられた貫通孔に、レンズ体を保持したレンズホルダを挿入固定し、該レンズ体を介して光を前記キャビティ内に導く構造を有する光通信用パッケージにおいて、前記レンズホルダをリング部材を介して前記貫通孔に挿入固定すること、該レンズホルダはフランジ部と円筒部からなり、該円筒部の一部と該リング部材の内壁とが接触固定され、該リング部材と前記貫通孔の内壁とが接触固定され、前記レンズ体の少なくとも一部が、前記枠体の厚さの延長領域内に位置するように、前記レンズホルダ及び前記リング部材を前記枠体貫通孔に設置すること、及び、前記リング部材と前記レンズホルダとの間に、少なくとも一部が前記枠体の厚さの延長領域内に位置し且つキャビティの内側に開口する溝を形成したことを特徴とする光通信用パッケージ。
  4. 前記溝は、前記レンズ体に対して光が入射される軸線を中心として環状に形成され、該軸線と平行な方向に前記枠体の厚さの延長領域内にて前記ガラスレンズ体が存在する領域を超えて存在していることを特徴とする請求項3に記載の光通信用パッケージ。
  5. 前記リング部材と前記レンズホルダとの間に形成された前記溝は、該レンズホルダに設けた段差により奥側の幅の狭い部分とキャビティ内に開口する広い部分とからなることを特徴とする請求項4に記載の光通信用パッケージ。
  6. 前記溝は、前記レンズホルダに設けられた段差部及び/又は前記枠体に設けられた段差部に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光通信用パッケージ。
  7. 前記リング部材は、フランジ部と円筒部とからなり、前記レンズホルダの円筒部と、前記リング部材の円筒部とが接触固定され、且つ前記リング部材の円筒部と、前記貫通孔の内壁とが接触固定されていることを特徴とする請求項3に記載の光通信用パッケージ。
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