JP5958763B2 - 正極活物質粒子およびその利用 - Google Patents
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Description
Lix(Ni0.5−aFePMn1.5−bTiQM0 R)O4+d (1)
ここで、上記一般式(1)中のxは、0.9≦x≦1.2であり得る。aは、0≦aであり得る。bは、−0.1≦bであり得る。Pは、0<P≦0.1であり得る。Qは、0<Q≦0.1であり得る。M0は、Ni,Mn,Fe,Ti以外の元素(典型的には金属元素)であり得る。Rは、0≦Rであり得る。a,b,P,QおよびRは、a+b=P+Q+Rを満たす値であり得る。dは、−0.2≦d≦0.2であって電荷中性条件を満たすように定まる値であり得る。かかる基本組成を有する正極活物質粒子によると、より耐久性の良い非水電解質二次電池が実現され得る。
Lix(Ni0.5−aFePMn1.5−bTiQM0 R)O4+d (1)
ここで、上記一般式(1)中のxは、0.9≦x≦1.2であり得る。aは、0≦aであり得る。bは、−0.1≦bであり得る。Pは、0<P≦0.1であり得る。Qは、0<Q≦0.1であり得る。M0は、Ni,Mn,Fe,Ti以外の元素(典型的には金属元素)であり得る。Rは、0≦Rであり得る。a,b,P,QおよびRは、a+b=P+Q+Rを満たす値であり得る。dは、−0.2≦d≦0.2であって電荷中性条件を満たすように定まる値であり得る。かかる基本組成を有する正極活物質粒子によると、より耐久性の良い非水電解質二次電池が実現され得る。ここに開示される方法は、上記一般式(1)で表される基本組成を有する正極活物質粒子の製造に好ましく適用され得る。
本明細書において「1C」とは、満充電状態(SOC100%)の電池を1時間で放電終止電圧(SOC0%)まで放電させる電流値を意味する。
また、本明細書において「平均粒径」とは、特記しない場合、一般的なレーザ回折式粒度分布測定装置により得られる体積基準の粒度分布におけるメジアン径(D50)を指すものとする。
ここで開示される技術における正極は、少なくともSOC0%〜100%のうち一部範囲における作動電位(vs.Li/Li+)が、一般的な非水電解質二次電池(作動電位の上限が4.1V〜4.2V程度)よりも高く、典型的には凡そ4.5V以上である。このような作動上限電位を示す正極は、SOC0%〜100%における作動電位の最高値が4.5V(vs.Li/Li+)以上である正極活物質を用いることにより実現され得る。
ここに開示される技術における正極は、FeおよびTiによって部分的に置換されたスピネル型リチウムニッケルマンガン酸化物(以下「FT−LNMスピネル」と表記することもある。)を基本組成とする正極活物質粒子を備える。このFT−LNMスピネルは、作動電位(vs.Li/Li+)が4.5V以上の正極活物質として機能し得る。例えば、作動電位(vs.Li/Li+)が4.5Vよりも高い(さらには4.6V以上、例えば4.7V以上の)のFT−LNMスピネルを含む正極活物質粒子が好ましい。FT−LNMスピネルの作動電位の上限は特に限定されないが、通常は、作動電位(vs.Li/Li+)が7V以下(典型的には6V以下、例えば5.5V以下)のFT−LNMスピネルを含む正極活物質粒子が好ましい。
なお、化合物(酸化物)がスピネル構造を有しているか否かは、X線構造解析(好ましくは単結晶X線構造解析)によって判別し得る。より具体的には、CuKα線(波長0.154051nm)を用いたX線回折装置(例えばリガク社製の「単結晶自動X線構造解析装置」)を用いた測定により判別し得る。
Lix(NiαMnβMγ)O4+d (3)
ここで、上記一般式(3)中のxは、0.90≦x≦1.2(例えば1.0≦x≦1.1)であり得る。αは、0<α≦0.5(典型的には0.3≦α≦0.5、好ましくは0.4≦α≦0.5)であり得る。βは、0<β≦1.6(典型的には1.3≦β≦1.6、好ましくは1.4≦β≦1.6、例えば1.4≦β≦1.5)であり得る。Mは、少なくともFeおよびTiを含み、かつNiおよびMn以外の任意の元素(典型的には金属元素)であり得る。γは、0<γ≦0.5(典型的には0<γ≦0.4、好ましくは0.005<γ≦0.3、例えば0.01<γ≦0.2である。通常は、α+β+γが2または概ね2(例えば、1.9〜2.1)である。dは、−0.2≦d≦0.2(好ましくは−0.15≦d≦0.1)であって、電荷中性条件を満たすように定まる値である。このような基本組成を有する正極活物質粒子は、より耐久性の良い非水電解質二次電池を実現し得るので好ましい。
Lix(Ni0.5−aFePMn1.5−bTiQM0 R)O4+d (1)
ここで、上記一般式(1)中のxは、0.90≦x≦1.2(例えば1.0≦x≦1.1)であり得る。aは、0≦a(典型的には0≦a≦0.2、好ましくは0≦a≦0.1、例えば0.01≦a≦0.08)であり得る。bは、−0.1≦b(典型的には−0.1≦b≦0.2、好ましくは0≦b≦0.1、例えば0.01≦b≦0.08)であり得る。Pは、0<P≦0.1(典型的には0.005≦P≦0.1、好ましくは0.01≦P≦0.08、例えば0.02≦P≦0.07)であり得る。Qは、0<Q≦0.1(典型的には0.005≦Q≦0.1、好ましくは0.01≦Q≦0.08、例えば0.02≦Q≦0.07)であり得る。M0は、Ni,Mn,Fe,Ti以外の任意の元素(典型的には金属元素)であり得る。Rは、0≦R(典型的には0≦R<0.1、好ましくは0≦R<0.05、例えば0≦R<0.02)であり得る。ここで、a+b=P+Q+Rである。dは、−0.2≦d≦0.2(好ましくは−0.15≦d≦0.1)であって、電荷中性条件を満たすように定まる値である。このような基本組成を有する正極活物質粒子は、より耐久性の良い非水電解質二次電池を実現し得るので好ましい。
Li(Ni0.5−aFePMn1.5−bTiQ)O4 (2)
上記一般式(2)中のaは、0≦a(典型的には0≦a≦0.2、好ましくは0≦a≦0.1、例えば0.01≦a≦0.08)であり得る。bは、−0.1≦b(典型的には−0.1≦b≦0.2、好ましくは0≦b≦0.1、例えば0.01≦b≦0.08)であり得る。Pは、0.01≦P≦0.1(好ましくは0.01≦P≦0.08、例えば0.02≦P≦0.07)であり得る。Qは、0.01≦Q≦0.1(好ましくは0.01≦Q≦0.08、例えば0.02≦Q≦0.07)であり得る。ここで、a+b=P+Qである。このような基本組成を有する正極活物質粒子は、特に耐久性の良い非水電解質二次電池を実現し得るので好ましい。
上記低Mn領域が正極活物質粒子全体に占める割合は、例えば0.01体積%以上とすることができる。低Mn領域の厚みが小さすぎると、正極活物質粒子の耐久性向上効果が少なくなったり、その効果の持続性が低下したりすることがあり得る。かかる観点から、上記低Mn領域が正極活物質粒子全体に占める割合は、例えば0.1体積%以上とすることができ、通常は0.2体積%以上(例えば0.5体積%以上)とすることが適当である。好ましい一態様において、低Mn領域を有することの効果をよりよく発揮させる観点から、上記割合を1.0体積以上としてもよく、さらには3.0体積%以上としてもよい。一方、エネルギー密度や出力特性等の観点から、上記低Mn領域が正極活物質粒子全体に占める割合は、通常、20体積%以下とすることが適当であり、好ましくは15体積%以下、より好ましくは10体積%以下(例えば5質量%以下)であり得る。好ましい他の一態様において、より出力特性を重視する観点から、上記割合を3.0体積%以下とすることができ、2.0体積%以下としてもよく、さらには1.0体積%以下(例えば0.5体積%以下)としてもよい。
ここに開示される正極活物質粒子の製造方法は、特に限定されない。例えば、FT−LNMスピネルを基本組成とする原料粒子(以下「FT−LNM原料粒子」ともいう。)を用意することと、該原料粒子の表面領域の少なくとも一部を低Mn領域に改質することと、を包含する製造方法(表面改質法)を好ましく採用し得る。ここに開示される正極活物質粒子の他の好ましい製造方法として、FT−LNM原料粒子を用意することと、該原料粒子の少なくとも一部に上記基本組成よりもMn濃度の低い被覆層を形成することと、を含む製造方法(表面コート法)が挙げられる。表面改質法と表面コート法とを組み合わせて適用してもよい。
以下、上記表面改質法について、より詳しく説明する。
FT−LNM原料粒子の表面領域を低Mn領域に改質することは、典型的には、該表面領域におけるMn濃度を低下させて上記基本組成(すなわち、中心領域の組成)よりも低くすることにより実現され得る。表面領域のMn濃度を低下させる手法としては、例えば、該表面領域に含まれているMnの少なくとも一部を除去する(他の元素による置換を包含する意味である。);該表面領域にMn以外の元素を加える;等の手法を、単独で、あるいは適宜組み合わせて採用し得る。
次に、上記表面コート法について、より詳しく説明する。
表面コート法に用いるFT−LNM原料粒子としては、表面改質法に用いられる原料粒子と同様のものを好ましく採用し得る。この原料粒子の外側に形成される被覆層(低Mn領域)は、Liイオン伝導性を有する固体層であることが好ましい。かかる被覆層の好適な組成として、リチウムを含む無機化合物、例えばLi3PO4、Li4P2O7、LiPO3、LiI、LiN、Li2O、Li2O2、LiF等の1種または2種以上を含む組成が例示される。他の好適例として、全固体型のリチウムイオン二次電池等の電解質として機能し得ることが知られている各種の無機固体電解質(リチウムイオン伝導性ガラスセラミックス等)等を含む組成が挙げられる。
ここに開示される技術における正極は、上述のような正極活物質粒子を含んで構成されている。したがって上記正極は、正極活物質として、少なくとも上述のような正極活物質粒子の中心領域を構成する上記FT−LNMスピネルを含む。
好ましい一態様に係る正極は、上記正極活物質粒子を含む正極活物質層と、その正極活物質層を支持する正極集電体とを含む。正極集電体としては、導電性の良好な金属(例えばアルミニウム、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等)からなる導電性部材が好ましく用いられる。集電体の形状は、構築される電池の形状等に応じて異なり得るため特に限定されず、例えば棒状、板状、箔状、網状等の形状であり得る。捲回電極体を備えた電池では、箔状(シート状)の集電体が好ましく用いられる。かかるシート状集電体の厚みは特に限定されない。電池の容量密度と集電体の強度との兼ね合いから、通常は、5μm〜50μm(より好ましくは8μm〜30μm)程度のシート状集電体(例えばアルミニウム箔)を好ましく用いることができる。
ここで開示される非水電解質二次電池の負極は、負極活物質を含んで構成されている。好ましい一態様に係る負極は、上記負極活物質を含む負極活物質層と、その負極活物質層を支持する負極集電体とを含む。負極集電体としては、導電性の良好な金属(例えば、銅、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等)からなる導電性材料が好ましく用いられる。また負極集電体の形状は、正極集電体と同様であり得る。捲回電極体を備えた電池では、箔状(シート状)の集電体が好ましく用いられる。例えば、厚み5μm〜50μm(より好ましくは8μm〜30μm)程度のシート状集電体(例えば銅箔)を好ましく用いることができる。
上記作製した正極と負極とを積層し、電極体を作製する。ここで開示される非水電解質二次電池の典型的な構成では、正極と負極との間にセパレータが介在される。このセパレータとしては、一般的な非水電解質二次電池用(例えば、リチウムイオン二次電池用)のセパレータと同様のものを特に限定なく用いることができる。例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル、セルロース、ポリアミド等の樹脂からなる多孔質シート、不織布等を用いることができる。好適例として、1種または2種以上のポリオレフィン樹脂を主体に構成された単層または多層構造の多孔性シート(微多孔質樹脂シート)が挙げられる。例えば、PEシート、PPシート、PE層の両側にPP層が積層された三層構造(PP/PE/PP構造)のシート等を好適に使用し得る。セパレータの厚みは、例えば、凡そ10μm〜40μmの範囲内で設定することが好ましい。
特に限定するものではないが、上記正極活物質の単位質量当たりの理論容量(mAh/g)と該正極活物質の質量(g)との積で算出される正極容量(Cc(mAh))と、上記負極活物質の単位質量当たりの理論容量(mAh/g)と該負極活物質の質量(g)との積で算出される負極容量(Ca(mAh))と、の比(Ca/Cc)は、通常、例えば1.0〜2.0とすることが適当であり、1.2〜1.9(例えば1.3〜1.8)とすることが好ましい。対向する正極容量と負極容量の割合は、電池容量(または不可逆容量)やエネルギー密度に直接的に影響し、電池の使用条件等(例えば急速充電)によってはリチウムの析出を招き易くなる。対向する正負極の容量比を上記範囲とすることで、電池容量やエネルギー密度等の電池特性を良好に維持しつつ、リチウムの析出を好適に抑制することができる。
ここに開示される技術における非水電解質としては、非水溶媒中に支持塩(支持電解質)を含む電解液を好ましく採用し得る。
ここに開示される技術は、フッ素を含むリチウム塩を支持塩として含む電解液を備えた非水電解質二次電池に好ましく適用され得る。かかる組成の電解液は、酸化分解された場合にフッ化水素(HF)を生じやすい。したがって、ここに開示される技術を適用して正極活物質からの遷移金属の溶出を抑制することが特に有意義である。
ここに開示される技術の好ましい一態様では、上記非水電解質がフッ素含有非水溶媒を含む。かかる組成の非水電解質(フッ素含有リチウム塩とフッ素含有非水溶媒とを含む非水電解質であり得る。)は、酸化分解によりフッ化水素(HF)を生じやすい。このフッ化水素は、スピネル型リチウムニッケルマンガン複合酸化物に含まれる遷移金属元素の溶出を加速する要因となり得る。したがって、ここに開示される技術を適用して上記溶出を抑制することが特に有意義である。
好ましい一態様に係る非水電解質は、上記フッ素含有非水溶媒として、1種または2種以上のフッ素化カーボネート(フッ素化環状カーボネートおよびフッ素化鎖状カーボネートのいずれをも好ましく使用可能である。)を含有する。通常は、1分子内に1個のカーボネート構造を有するフッ素化カーボネートの使用が好ましい。かかるフッ素化カーボネートのフッ素置換率は、通常、10%以上が適当であり、例えば20%以上(典型的には20%以上100%以下、例えば20%以上80%以下)であり得る。フッ素置換率30%以上(典型的には30%以上100%以下、例えば30%以上70%以下)のフッ素化カーボネートを含む電解液によると、より高い酸化電位(高い耐酸化性)を実現し得る。
ここで開示される技術における非水電解質の好適例として、上記フッ素含有非水溶媒として少なくとも1種のフッ素化環状カーボネートを含む組成の電解液が挙げられる。上記電解液から支持塩を除いた全成分(以下「支持塩以外成分」ともいう。)のうち、上記フッ素化環状カーボネートの量は、例えば5質量%以上とすることができ、通常は10質量%以上が適当であり、20質量%以上(例えば30質量%以上)が好ましい。上記支持塩以外成分の実質的に100質量%(典型的には99質量%以上)がフッ素化環状カーボネートであってもよい。通常は、電解液の低粘度化、イオン伝導性の向上等の観点から、上記支持塩以外成分のうちフッ素化環状カーボネートの量を90質量%以下とすることが適当であり、80質量%以下(例えば70質量%以下)とすることが好ましい。なお、上記フッ素化環状カーボネートの量とは、上記電解液が2種以上のフッ素化環状カーボネートを含む場合には、それらの合計量を指す。
ここで開示される技術における非水電解質は、上記フッ素含有非水溶媒として、上述のようなフッ素化環状カーボネートに代えて、あるいは該フッ素化環状カーボネートに加えて、例えば、以下の式(C2)で表わされるフッ素鎖状カーボネートを用いることができる。
電解液の還元電位(vs.Li/Li+)は、以下の方法で測定することができる。ま、作用極(WE)としてのグラッシーカーボンと、対極(CE)としての金属リチウムと、参照極(RE)としての金属リチウムと、測定対象たる電解液とを用いて三極式セルを作成し、リニアスイープボルタンメトリー(Linear Sweep Voltammetry)の測定を行う。具体的には、温度20℃において、作用極の電位を、セル作成後の開回路電圧(OCV)から0.05Vに至るまで掃引する。掃引速度は1mV/秒とする。測定結果の電流Iおよび電位Vから微分値dI/dVを算出する。このdI/dVを縦軸とし、電位Vを横軸としてグラフを作成する。このグラフにおいて、測定開始から最初に現れたdI/dVのピークに対応する電位Vを還元電位(還元分解電位)とする。例えば後述する実施例で用いた電解液(MFEC:TFDMCの体積比1:1の混合溶媒中に、LiPF6を1mol/Lの濃度で含む非水電解質)の還元電位は、凡そ1.9V(vs.Li/Li+)である。
電池ケースとしては、従来から非水電解質二次電池に用いられる材料や形状を用いることができる。該ケースの材質としては、例えば、アルミニウム、スチール等の金属材料;ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂材料;が挙げられる。なかでも、放熱性向上やエネルギー密度を高める目的から、比較的軽量な金属(例えば、アルミニウムやアルミニウム合金)を好ましく採用し得る。また、該ケースの形状(容器の外形)は、例えば、円形(円筒形、コイン形、ボタン形)、六面体形(直方体形、立方体形)、袋体形、およびそれらを加工し変形させた形状等であり得る。
かかる構成の非水電解質二次電池100は、例えば、ケース50の開口部から電極体80を内部に収容し、該ケース50の開口部に蓋体54を取り付けた後、蓋体54に設けられた図示しない電解液注入孔から電解液90を注入し、次いで該注入孔を塞ぐことによって構築することができる。
(サンプル1)
原料粒子として、平均粒径6μm、BET比表面積0.7m2/gのLiNi0.45Fe0.05Mn1.45Ti0.05O4粒子(FT−LNMスピネル粒子)を用意した。以下、このFT−LNMスピネル粒子を「FT−LNM原料粒子」ともいう。上記FT−LNM原料粒子と、改質処理剤としてのアセチルアセトンとを、1:4の体積比で混合し、1時間攪拌した。攪拌終了後、混合物を濾過したところ、濾液は茶色に着色していた。この濾液の着色は、FT−LNM原料粒子の表面からMnの少なくとも一部が処理液中に流失したことを示すものである。濾別された固形物をアセトンで洗浄した後、100℃で8時間減圧乾燥し、さらに空気雰囲気下にて400℃で5時間加熱処理した。このようにして、FT−LNM原料粒子の表面が低Mn領域に改質された正極活物質粒子(表面改質FT−LNM粒子;サンプル1)を得た。この正極活物質粒子の平均粒径は6μmであり、BET比表面積は0.7m2/gであった。
LiNO3および(NH4)2HPO4を脱イオン水に混合して溶解させた。この溶液を乾燥させて、低Mn領域(被覆層)の前駆体となる粉末(前駆体粉末)を調製した。この前駆体粉末と、サンプル1で用いたものと同じFT−LNM原料粒子とを、遠心力を利用した粒子同士の衝突エネルギーによりコーティングするコーティング装置に投入し、回転速度5000rpmの条件で30分間コーティング処理を施した。上記コーティング装置としては、ホソカワミクロン社製、型式「ノビルタ NOB−MINI」を使用した。得られた前駆体付きFT−LNM原料粒子を、空気中にて400℃で4時間焼成することにより、上記前駆体粉末からLi3PO4を生成させた。このようにして、FT−LNM原料粒子の表面が低Mn領域としてのLi3PO4層で被覆された正極活物質粒子(表面コートFT−LNM粒子;サンプル2)を得た。この正極活物質粒子の平均粒径は6μmであり、BET比表面積は0.7m2/gであった。
原料粒子として、平均粒径6μm、BET比表面積0.7m2/gのLiNi0.5Mn1.5O4粒子(すなわち、金属元素として実質的にLi,NiおよびMnのみを含むリチウムニッケルマンガンスピネル粒子)を用意した。以下、このスピネル粒子を「LNM原料粒子」ともいう。FT−LNM原料粒子に代えて上記LNM原料粒子を用いた点以外はサンプル1と同様にして、LNM原料粒子の表面が低Mn領域に改質された正極活物質粒子(表面改質LNM粒子;サンプル3)を得た。この正極活物質粒子の平均粒径は6μmであり、BET比表面積は0.7m2/gであった。
FT−LNM原料粒子に代えて上記LNM原料粒子を用いた点以外はサンプル2と同様にして、LNM原料粒子の表面が低Mn領域に改質された正極活物質粒子(表面コートLNM粒子;サンプル4)を得た。この正極活物質粒子の平均粒径は6μmであり、BET比表面積は0.7m2/gであった。
(例1)
サンプル1の正極活物質粒子(表面改質FT−LNM粒子)と、アセチレンブラック(導電材)と、PVdF(バインダ)とを、これらの質量比が89:8:3となるようにNMPに分散させて、スラリー状の組成物を調製した。この組成物を厚さ15μmの長尺状アルミニウム箔(正極集電体)の片面に塗付し、乾燥させて正極活物質層を形成した。この正極活物質層付き集電体をロールプレスして上記正極活物質層の密度を2.3g/cm3に調整し、所定の長方形状に切り出した。このようにして、理論容量(設計容量)CCが60mAhの正極シートを得た。
負極活物質として、平均粒径が20μmであり、BET比表面積が2.5m2/gの天然黒鉛系材料を用意した。この負極活物質とCMCとSBRとを、これらの質量比が98:1:1となるようにイオン交換水と混合して、スラリー状の組成物を調製した。この組成物を厚さ10μmの銅箔(負極集電体)の片面に塗付し、乾燥させて負極活物質層を形成した。この負極活物質層付き集電体をロールプレスして上記負極活物質層の密度を1.4g/cm3に調整し、正極シートと同サイズの長方形状に切り出して負極シートを得た。なお、上記組成物の塗付量は、正極と負極との理論容量比(Cc/Ca)が1.5となるように調整した。
上記で作製した正極シートと負極シートとを、セパレータシート(PP/PE/PP三層構造の多孔質シート)を介して対向させ、捲回して捲回型の電極体を作製した。
この電極体と非水電解液とを適当なサイズのラミネートフィルム製電池ケースに収容し、封止して、例1に係るリチウムイオン二次電池E1を構築した。なお、上記正極シートおよび上記負極シートには、上記電池ケースの外部まで引き出された正極端子および負極端子がそれぞれ設けられている。
例1において、サンプル1の正極活物質粒子に代えてサンプル2の正極活物質粒子(表面コートFT−LNM粒子)を使用した。その他の点は例1と同様にして、リチウムイオン二次電池E2を構築した。
(例3)
例1において、サンプル1の正極活物質粒子に代えてFT−LNM原料粒子を使用した。その他の点は例1と同様にして、リチウムイオン二次電池E3を構築した。
例1において、サンプル1の正極活物質粒子に代えてサンプル3の正極活物質粒子(表面改質LNM粒子)を使用した。その他の点は例1と同様にして、リチウムイオン二次電池E4を構築した。
(例5)
例1において、サンプル1の正極活物質粒子に代えてサンプル4の正極活物質粒子(表面コートLNM粒子)を使用した。その他の点は例1と同様にして、リチウムイオン二次電池E5を構築した。
(例6)
例1において、サンプル1の正極活物質粒子に代えてLNM原料粒子を使用した。その他の点は例1と同様にして、リチウムイオン二次電池E6を構築した。
温度25℃にて、各例に係る電池に対し、以下の充放電パターンを3サイクル繰り返してコンディショニング処理を行った。
(1)1/3Cのレートで4.9Vまで定電流(CC)充電した後、10分間休止する。
(2)1/3Cのレートで3.5VまでCC放電した後、10分間休止する。
(サイクル特性試験)
上記コンディショニング後の各電池を、温度60℃に設定された恒温槽内に2時間以上静置した後、以下の充放電操作(1)〜(4)を200サイクル繰り返し、各サイクルにおける放電容量を測定した。
(1)2Cのレートで4.9VまでCC充電する。
(2)10分間休止する。
(3)2Cのレートで3.5VまでCC放電する。
(4)10分間休止する。
同様に、FT−LNM原料粒子を用いた電池E3(例3)の各サイクルにおける容量維持率CE3 Rnを100%として、表面コートFT−LNM粒子を用いた電池E2(例2)の各サイクルにおける容量維持率CE2 RnのCE3 Rnに対する相対値(放電容量比)を、次式:(CE2 Rn/CE3 Rn)×100(%);により算出した。その結果を図5に示す。
同様に、LNM原料粒子を用いた電池E6(例6)の各サイクルにおける容量維持率CE3 Rnを100%として、表面コートLNM粒子を用いた電池E5(例5)の各サイクルにおける容量維持率CE5 RnのCE6 Rnに対する相対値(放電容量比)を、次式:(CE5 Rn/CE6 Rn)×100(%);により算出した。その結果を図7に示す。
また、図5に示されるように、表面コートFT−LNM粒子を用いた電池E2においても、FT−LNM原料粒子を用いた電池E3に比べて容量維持率が向上し、少なくとも200サイクルまではその効果がサイクル数の増加につれてさらに大きくなる傾向が維持された。
すなわち、図6に示されるように、表面改質LNM粒子を用いた電池E4では、LNM原料粒子を用いた電池E6に比べて、サイクル数が25程度までと比較的少ない間は容量維持率の向上がみられたが、その後は横ばいとなり、サイクル数が50を超えると向上効果が減少する傾向となった。さらに、サイクル数が150程度以上になると、むしろLNM原料粒子よりも容量維持率が悪くなった。
また、図7に示されるように、表面コートLNM粒子を用いた電池E5では、LNM原料粒子を用いた電池E6に比べて、サイクル数が40程度までと比較的少ない間は容量維持率の向上がみられたが、その後は横ばいとなった。サイクル数が200近くなると向上効果がやや減少する傾向がみられた。この結果は、さらにサイクル数が多くなるまで実験を継続した場合には、電池E4と同様にLNM原料粒子よりも容量維持率が悪くなる可能性を示唆するものであった。
サイクル特性試験において上述のような結果が得られたことの理由を検討するために、上記サイクル特性試験後の各電池を分解して正極活物質粒子を取り出し、その断面を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察した。得られたSEM像を図8〜図13に示す。図8は、例1に係る電池E1に用いた表面改質FT−LNM粒子の断面SEM像である。図9は、例2に係る電池E2に用いた表面コートFT−LNM粒子の断面SEM像である。図10は、例3に係る電池E3に用いたFT−LNM原料粒子の断面SEM像である。図11は、例4に係る電池E4に用いた表面改質LNM粒子の断面SEM像である。図12は、例5に係る電池E5に用いた表面コートLNM粒子の断面SEM像である。図13は、例6に係る電池E6に用いたLNM原料粒子の断面SEM像である。
一方、LNM原料粒子(図13)では粒子断面にクラックが認められた。そして、表面改質LNM粒子(図11)および表面コートLNM粒子(図12)では、LNM原料粒子(図13)に比べてクラックの数および程度がさらに著しかった。このことが、FeおよびTiを含まないスピネル型リチウムニッケルマンガン酸化物において、低Mn領域を設けたことによる容量維持率向上効果の継続性を損う一因となったものと考えられる。
上述のように、FeおよびTiを含まないスピネル型リチウムニッケルマンガン酸化物(LNMスピネル)では、低Mn領域を設けたことにより、上記サイクル特性試験による粒子構造の劣化がより激しくなった(図11〜図13)。このため、サイクル数が多くなると、低Mn領域を設けたことによる耐久性(容量維持率)の向上が、粒子構造の劣化の影響によって相殺される結果となった(図6,図7)。これは、もともとLNM原料粒子が充放電サイクルにより劣化しやすい性質を有しているため、低Mn領域を設けたことにより生じ得る充放電時の歪の増加によりクラックの発生がさらに助長されたものと考えられる。これに対して、FeおよびTiによって部分的に置換されたスピネル型リチウムニッケルマンガン酸化物(FT−LNMスピネル)では、FT−LNM原料粒子自体が充放電サイクルに対する耐久性に優れるため、低Mn領域を設けたことにより生じ得る歪に耐えて高い耐久性が実現されたものと考えられる。
10 正極シート(正極)
12 正極集電体
14 正極活物質層
20 負極シート(負極)
22 負極集電体
24 負極活物質層
40 セパレータシート(セパレータ)
50 電池ケース
52 電池ケース本体
54 蓋体
55 安全弁
70 正極端子
72 負極端子
80 捲回電極体
90 電解液(非水電解質)
100 非水電解質二次電池
Claims (7)
- 正極の作動上限電位が金属リチウム基準で4.5V以上の非水電解質二次電池に用いられる正極活物質粒子であって、
鉄およびチタンによって部分的に置換されたスピネル型リチウムニッケルマンガン酸化物を基本組成とし、
前記基本組成を有する中心領域と、
前記中心領域の外側を覆い、マンガンを含まないかあるいは前記基本組成よりもマンガンの濃度が低い組成の低Mn領域と、
を含み、
前記基本組成は、以下の一般式(1):
Li x (Ni 0.5−a Fe P Mn 1.5−b Ti Q M 0 R )O 4+d (1)
(ここで、M 0 は、Ni,Mn,Fe,Ti以外の元素であり、0.9≦x≦1.2であり、0≦aであり、−0.1≦bであり、0.05<P≦0.1であり、0.05<Q≦0.1であり、0≦Rであり、a+b=P+Q+Rであり、dは、−0.2≦d≦0.2であって電荷中性条件を満たすように定まる値である。);
で表される組成であり、
前記低Mn領域は、鉄およびチタンによって部分的に置換されたスピネル型リチウムニッケルマンガン酸化物からなる領域であるか、あるいは、リチウムリン酸化合物を含む被覆層である、正極活物質粒子。 - 正極の作動上限電位が金属リチウム基準で4.5V以上の非水電解質二次電池に用いられる正極活物質粒子の製造方法であって:
鉄およびチタンによって部分的に置換されたスピネル型リチウムニッケルマンガン酸化物を基本組成とする原料粒子を用意する工程;および、
前記原料粒子を用いて、前記基本組成を有する中心領域と、前記中心領域の外側を覆い、マンガンを含まないかあるいは前記基本組成よりもマンガンの濃度が低い組成の低Mn領域と、を含む正極活物質粒子を作製する工程;
を包含し、
前記基本組成は、以下の一般式(1):
Li x (Ni 0.5−a Fe P Mn 1.5−b Ti Q M 0 R )O 4+d (1)
(ここで、M 0 は、Ni,Mn,Fe,Ti以外の元素であり、0.9≦x≦1.2であり、0≦aであり、−0.1≦bであり、0.05<P≦0.1であり、0.05<Q≦0.1であり、0≦Rであり、a+b=P+Q+Rであり、dは、−0.2≦d≦0.2であって電荷中性条件を満たすように定まる値である。);
で表される組成であり、
前記低Mn領域は、鉄およびチタンによって部分的に置換されたスピネル型リチウムニッケルマンガン酸化物からなる領域であるか、あるいは、リチウムリン酸化合物を含む被覆層である、正極活物質粒子製造方法。 - 前記正極活物質粒子を作製する工程は、マンガン錯体形成性化合物を含む処理液に前記原料粒子を接触させることにより該原料粒子の表面を前記低Mn領域に改質することを含む、請求項2に記載の正極活物質粒子製造方法。
- 前記正極活物質粒子を作製する工程は、前記原料粒子の外側に、前記低Mn領域として、リチウムイオン伝導性を有する被覆層を形成することを包含する、請求項2または3に記載の正極活物質粒子製造方法。
- 請求項1に記載の正極活物質粒子を含む正極と、負極と、非水電解質とを用いて構築され、
正極の作動上限電位が金属リチウム基準で4.5V以上である、非水電解質二次電池。 - 正極の作動上限電位が金属リチウム基準で4.5V以上の非水電解質二次電池を製造する方法であって:
請求項1に記載の正極活物質粒子あるいは請求項3から6のいずれか一項に記載の方法で製造された正極活物質粒子を含む正極を用意すること;および、
前記正極と負極と非水電解質とを用いて非水電解質二次電池を構築すること;
を包含する、非水電解質二次電池製造方法。 - 請求項5に記載の非水電解質二次電池を備えた、車両。
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