JP5945848B2 - 木質化粧板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、床等の建材の表面化粧層となる木質化粧板の製造方法に関するものである。
基板の表面に表面化粧層となる木質化粧板が積層され、床等の建材が構成されている。従来、このような建材に積層されている木質化粧板は、木材の角材よりなるフリッチが複数集成されて集成材が形成され、この集成材がスライスされることで形成されている(例えば特許文献1参照)。
各フリッチは、顔料により(印刷等も含む)様々な色に着色が可能であるが、木材が高温で高圧下での水蒸気処理により着色されたものが用いられている(例えば特許文献2)。木材からなるフリッチは、所定温度の高圧水蒸気の雰囲気下で、所定時間処理されることで、褐色に発色する。そして、高圧水蒸気での処理温度および処理時間により、フリッチの褐色となる度合い(濃さ)が変わってくる。フリッチは、褐色の濃さの異なるものが集成されることで、異なる濃さの色領域が複数あってモザイク状に見えて、見栄えのよい建材が構成されるものである。
特開平8−85102号公報 特開2001−205604号公報
上記建材は、複数が並べて敷設されて、一つの部屋の床や壁や天井等が構成される。床や壁や天井は、一体の建材で構成されるには大き過ぎるが、各色領域毎に敷設されるのでは手間がかかり過ぎる。このため、複数の色領域が集成された建材が並設されて、床や壁や天井が構成されている。
一つの建材(集成材)においては、隣接する色領域の褐色の濃さが異なるように、色領域が同一幅で長さがそれぞれ所定範囲内となるように列をなし、この列が複数並設される。これにより、正面視略矩形状の建材が形成される。
このような建材は、列の長手方向(単に長手方向という)の端部と、別の建材の長手方向の端部とが突き合わせられて敷設される。突き合わせ部においては、一般に、継ぎ目(建材の突き合せ端の間の隙間)の両側に位置する色領域のいずれか一方が濃い色(褐色)であれば、継ぎ目が目立たない。
しかしながら、建材が、単に褐色の濃さの異なるフリッチが集成されるのみでは、突き合わせ部において、継ぎ目の両側のいずれか一方に濃い色の色領域が位置するとは限らない。このため、突き合わせ部において継ぎ目が目立ってしまう惧れがあった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、突き合わせ部において継ぎ目が目立ってしまうのを抑える木質化粧板の製造方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成とする。
木材の角材が高圧水蒸気処理により着色されることで、同一樹種で同一幅となるフリッチが複数形成され、隣接する前記フリッチの色の濃さが異なるように前記フリッチが複数並設されて前記同一幅の列が形成され、前記列が複数並設されて正面視略矩形状をした集成材が構成され、前記集成材がスライスされることで製造される木質化粧板の製造方法であって、前記フリッチは、高圧水蒸気処理における処理時間と処理温度の一方または両方が異なることで色の濃さが異なるように形成され、前記集成材は、並設される前記列のうちの一端側から奇数番目の列の長手方向の一端に所定の濃さよりも濃い色の前記フリッチが位置し、前記偶数番目の列の他端に所定の濃さよりも濃い色の前記フリッチが位置するように配置されることを特徴とする。
また、前記所定の濃さよりも濃い色の前記フリッチは、前記所定の濃さの色の前記フリッチと比べて、高圧水蒸気処理における処理時間が略同一で処理温度が5K以上高いか、あるいは、高圧水蒸気処理における処理温度が略同一で処理時間が30分以上長いことが好ましい。
本発明の木質化粧板の製造方法にあっては、突き合わせ部において継ぎ目が目立ってしまうのが抑えられる。
本発明の一実施形態を説明する正面図である。 同上の木質化粧板が多数並設された状態の正面図である。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
木質化粧板は、建材の表面化粧層となるものである。建材は、床や壁や天井等が主に挙げられるが、これらに限定されない。建材は、主に、基板の表面に表面化粧層としての木質化粧板が積層されて構成されるが、特にこのような構成に限定されない。更に、建材以外に木質化粧板が用いられてもよい。
木質化粧板は、図1に示すように、木材の角材よりなるフリッチ1が複数集成されて集成材2が形成され、この集成材2がスライスされることで製造される。木材からフリッチ1が生成される工程、フリッチ1が集成・接着されて集成材2が形成される工程、集成材2がスライスされる工程については、既知の様々な工程が適宜適用可能であり、詳細な説明は省略する。
フリッチ1は、高温の高圧水蒸気処理により、褐色に着色される。フリッチ1は、褐色の濃さの異なるものが集成されることで、木質化粧板に異なる濃さの色領域が複数形成されてモザイク状に見え、見栄えがよいものである。
フリッチ1の原材料となる木材には、フェノール等の酸化され易い成分が含有されている。このフェノール等の成分は、所定の高温の処理温度(105℃以上)の雰囲気下で所定時間加熱処理されることで、褐色に発色する。なお、前記処理温度における乾燥した雰囲気下では、フリッチ1に割れが発生したり、均一に着色しない惧れがある。このため、水蒸気処理が好ましいものである。
高圧水蒸気処理では、処理温度および処理時間により、フリッチ1の褐色の濃さが変わってくる。高圧水蒸気処理における処理時間が略同一の場合には、処理温度が高い程、褐色の濃さは濃くなる。また、高圧水蒸気処理における処理温度が略同一の場合には、処理時間が長い程、褐色の濃さは濃くなる。
フリッチ1は、所定の幅を有する角材により構成されるもので、本実施形態では長さがそれぞれ所定範囲内となるように形成される。そして、同一樹種の複数フリッチ1が、同一幅(前記所定の幅)で、隣接するフリッチ1の褐色の濃さが互いに異なるように複数並設されて、列をなす。更に、前記列が複数並設されて、正面視略矩形状の集成材が形成される。フリッチ1は、同一列中の隣接するフリッチ1の濃さと異なるのみならず、隣接する列における隣接するフリッチ1の濃さとも概ね異なるように配置される。
そして、集成材2は、複数並設される列のうちのいずれか一方(図中の上方)の端部の列を、便宜上第1列とする。この時、第n番目(nは奇数)の列の長手方向の一端に、所定の濃さよりも濃い色のフリッチ1(フリッチ11参照)が位置し、第n番目(nは偶数)の列の長手方向の他端に、所定の濃さよりも濃い色のフリッチ1(フリッチ18参照)が位置するように、配置される。
表面に上記木質化粧板が積層されてなる建材は、列の長手方向(図中の左右方向)の端部同士が突き合わせられて、複数敷設される。この時、一建材の一端側の第n番目の列と他の建材の他端側の第n番目の列とが突き合わせられる。第n番目(nは奇数)においては、一建材の一端側のフリッチ1が所定の濃さよりも濃い色のフリッチ1(フリッチ11参照)となる。更に、第n番目(nは偶数)においては、他の建材の他端のフリッチ1が所定の濃さよりも濃い色のフリッチ1(フリッチ18参照)となる。つまり、いずれの列においても、突き合わせ部の継ぎ目3の両側のいずれか一方に、濃い色の色領域が位置することになる。これにより、突き合わせ部において継ぎ目3が目立ってしまうのが確実に抑制される。
そして、図2に示すように、このような建材(集成材2)が多数列敷設され、床や壁や天井等が構成される。
<実施例>
木質化粧板の一実施例について説明する。フリッチ1の樹種は樺材とし、厚み(スライス前の厚み)が45mm、長さが約450mm、幅が151mmである。
フリッチ1は、3種類の色の濃さのものが用意される。本実施例では、高圧水蒸気処理における処理圧力は0.4〜1.3MPa、処理時間は1時間である。そして、最も薄い色のフリッチ1の処理温度がは132℃、中間色のフリッチ1の処理温度は135℃、最も濃い色のフリッチ1の処理温度は140℃である。所定の色の濃さ(中間色)よりも濃い色(最も濃い色)は、所定の濃さと比べて、ハンター色差でL*値(平均)1.5以上低いものである。
このフリッチ1は、図1に示すように、第1番目の列(便宜上、最上列)の一端(便宜上、右端)側から、最も濃い色のフリッチ11、最も薄い色のフリッチ12、最も濃い色のフリッチ13、最も薄い色のフリッチ14の順に並設されており、一端側が最も濃い色のフリッチ11となっている。第2番目の列は、一端側から、中間色のフリッチ15、最も薄い色のフリッチ16、中間色のフリッチ17、最も濃い色のフリッチ18の順に並設されており、他端側が最も濃い色のフリッチ18となっている。そして、幅303mm、長さ1818mmの正面視矩形状をした集成材2が構成され、スライスされて木質化粧板が形成される。本実施例にあっても、いずれの列も、継ぎ目3の両側のいずれか一方に、濃い色の色領域が位置し、継ぎ目3が目立ってしまうのが確実に抑制される。
なお、本実施例では、高圧水蒸気処理における処理時間が同一で処理温度が5K以上高くされることで、最も濃い色は中間色と比べてハンター色差でL*値(平均)1.5以上低く形成されている。これに対し、高圧水蒸気処理における処理温度が略同一で、処理時間が30分以上長くされることで、最も濃い色は中間色と比べてハンター色差でL*値(平均)1.5以上低く形成されてもよい。
なお、本実施例では、一集成材2中のフリッチ1の列は2列であるが、3列以上であってもよい。また、nが1の場合には、建材を敷設する枚数が膨大となり、施工の手間がかかるため、nは2以上であることが好ましい。
また、本実施例では、一集成材2における一列中のフリッチ1は4個であるが、一列中のフリッチ1は2個以上であればよく、また、各列でフリッチ1の個数が異なってもよい。
1 フリッチ
11〜18 フリッチ
2 集成材

Claims (2)

  1. 木材の角材が高圧水蒸気処理により着色されることで、同一樹種で同一幅となるフリッチが複数形成され、
    隣接する前記フリッチの色の濃さが異なるように前記フリッチが複数並設されて前記同一幅の列が形成され、前記列が複数並設されて正面視略矩形状をした集成材が構成され、
    前記集成材がスライスされることで製造される木質化粧板の製造方法であって、
    前記フリッチは、高圧水蒸気処理における処理時間と処理温度の一方または両方が異なることで色の濃さが異なるように形成され、
    前記集成材は、並設される前記列のうちの一端側から奇数番目の列の長手方向の一端に所定の濃さよりも濃い色の前記フリッチが位置し、前記偶数番目の列の他端に所定の濃さよりも濃い色の前記フリッチが位置するように配置されることを特徴とする木質化粧板の製造方法。
  2. 前記所定の濃さよりも濃い色の前記フリッチは、前記所定の濃さの色の前記フリッチと比べて、高圧水蒸気処理における処理時間が略同一で処理温度が5K以上高いか、あるいは、高圧水蒸気処理における処理温度が略同一で処理時間が30分以上長いことを特徴とする請求項1記載の木質化粧板の製造方法。
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