JP3117398U - 幅広の柾目板 - Google Patents

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【課題】原木の口径に因らずに、幅広の柾目板を得ることのできる方法及び幅広の柾目板を提供する。
【解決手段】複数の柾目板を、該柾目板の柾目が表に現れるように幅継ぎしてなる幅広の柾目板であって、複数の柾目板の幅継ぎは一の柾目板の芯側部と他の柾目板の外側部を隣り合わせて接合し、複数の柾目板の接合面は柾目板の板圧方向への収縮変形を拘束し得る非平面形状に形成されてなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、幅広の柾目板に関する。
従来から柾目板を得るには、原木の半径方向、つまり年輪に対して直角方向へ切断を行って板を挽き出し、該板から原木における芯部と外側の白田部(辺材)に相当する部分を取り除いて、残った部分を加工処理して柾目板とするのが一般的である。
そのため、幅広の柾目板を得るには、その必要幅に見合うだけの口径を有した原木を入手することが必要であった。
前記した従来の幅広の柾目板およびその製造技術にあっては、次のような問題点がある。
<イ>柾目板の板幅は、原木の径に因るところが大きく、幅広の柾目板が必要な場合には、それに見合うだけの口径の原木が必要になるが、大径の原木にあっては、資源保護や自然環境の保護の見地から伐採が禁止され、はたまた輸入制限も厳しい近年においては、入手が困難な状況にある。
<ロ>その一方で、幅広の柾目板の需要は高まり、さらには歩留まりの悪さなども相俟って、柾目板は必然的に高価となる。
本考案は上記したような従来の問題を解決するためになされたもので、原木の口径に因らずに、幅広の柾目板を得ることのできる、幅広の柾目板を提供することを目的とする。
また、廉価で幅広の柾目板を得ることのできる、幅広の柾目板を提供することを目的とする。
本考案は、これらの目的の少なくとも一つを達成するものである。
上記のような目的を達成するために、本考案の幅広の柾目板は、複数の柾目板を、該柾目板の柾目が表に現れるように幅継ぎしてなる幅広の柾目板であって、複数の柾目板の幅継ぎは一の柾目板の芯側部と他の柾目板の外側部を隣り合わせて接合し、複数の柾目板の接合面は柾目板の板圧方向への収縮変形を拘束し得る非平面形状に形成されてなることを特徴とするものである。
ここで、幅継ぎとは板の側面の木理方向を平行にして、接合する方法である。
また、本考案の柾目板は、前記複数の柾目板の接合面の形状はS形であることを特徴とする。
さらに、幅広の柾目板は、原木から長手方向に沿って柾目材を製材し、複数の前記柾目材を、柾目が表に現れるように幅継ぎして横継材を作製し、前記横継材を、所定の厚みを有する板材に加工処理したことを特徴とするものである。
本考案の幅広の柾目板は、以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<イ>本考案は、製材した複数の柾目板を、柾目が表に現れるように幅継ぎすることで、幅広の柾目板を形成するものである。
そのため、大径はもちろん、小径の原木からも、幅広の柾目板を得ることができるから、材料に困ることはない。
<ロ>また、小径の原木を使用すれば材料費が安くあがり、製造コストもそれほどかからないから、廉価で幅広の柾目板を入手できる。
<ハ>さらに、幅狭のほとんど利用価値のなかった柾目板も有効に利用することができ、殊に資源保護にも繋がる。
以下図面を参照しながら本考案の実施の形態について説明する。
<イ>原木
原木Wとは、柾目板10および柾目材11を製材するための元となる木材であって、原木Wは、口径の大きさを、大径、小径問わず使用できる。
原木Wには、たとえば桧、杉、ナラの木などが使用できる。また間伐材などを有効に利用してもよい。
<ロ>柾目板
柾目板10とは、側面に通直な縦縞の木目模様を現す、板状に製材された板材である。
柾目板10は、原木Wや丸太の半径方向、つまり年輪に対して略直角に切削して板幅をとり、原木Wの長手方向に沿って板長さを得て、製材される。
<ハ>柾目材
柾目材11とは、側面に通直な縦縞の木目模様を現す、断面が矩形、たとえば四角形を呈する角材である。
柾目材11は、原木Wや丸太の半径方向、つまり年輪に対して略直角に切削して材の幅を得、原木Wの長手方向に沿って材の長さを得て、製材される。
<ニ>横継材(図5)
横継材20とは、前述した柾目材11を柾目が表に現れるように、複数並列させ、横方向に継いで構成したものである。
そのため、横継材20の表面および裏面には、略同一方向に並ぶ通直の木目が現れている。
横継材20の幅長さは、並列させた柾目材11の員数によって任意に決定することができる。
以下、図面を参照しながら幅広の柾目板の製造方法について説明する。
<イ>柾目板の製材
原木Wを所要の長さに切断し、その切断面から木取りの方法を決定する。
原木Wはその立設条件によって、芯の位置や年輪の刻まれ方が異なるため、その都度挽き方を決めるのが好ましい。
柾目板10の木取りの方法としては、たとえば図2のようにして、芯部31を通るように原木Wを長さ方向に4分割し、分割したものを各切断面35、35から外周部30に向けて一定間隔で交互に木取りを行ってゆき、柾目板10を挽き出す。
製材された各柾目板10、10、・・の切断面には、柾目板10の長さ方向に向けて、複数本の縦縞の木目が現れる。
柾目板10の板厚は任意とできるが、本例では12mmに設定して切断した。
次に、この柾目板10から、必要に応じて、節や割れの多い芯側部32、およびキズや割れのある外側部33を切除し、さらに節などの実用に不向きな箇所があれば柾目に対して直角方向に切断して取り除く。
このため、供給できる柾目板10の幅は、原木Wから挽き出した板幅の約3分の1程度となり、また長さにおいても短くなってしまう。
このように、最終的に供給できる柾目板10の板幅は、原木Wより挽き出された際の板幅に起因するところが大きく、原木Wの外周部30近辺から挽き出される柾目板10にあっては供給幅が非常に狭くなるため、従来ではかかる板材は建築材としての利用価値がほとんどないものとされ、ひいては処分されることもあったが、本考案ではこの幅の狭い柾目板10も使用することができる。
このようにして柾目板10を所要の形状に整え、併せて柾目板10の幅継ぎする側面も適当な形状に形成する。
本例では、柾目板10の接合面を平面状に形成したが、このほか隣り合う側面で、たとえば蟻形、S形、実矧ぎ形に形成して、これを嵌着して接合してもよい。
なお、柾目板10のその他の木取りの方法として、図3に示すように、芯部31を柱状に残し、原木Wの外周からこの柱に向けて十字方向に各数枚の板取りを行い、残りの部分は前記方法と同様にして、各切断面35、35から外周部30に向けて一定の間隔をおいて交互に木取りを行っても良い。
<ロ>横継ぎ
次に、ほぼ同じ長さを有する柾目板10を、柾目が表に現れるようにして並置し、幅方向に横継ぎ(以下、幅継ぎという。)を行う(図1)。
各柾目板10の板幅L1、L2・・は異なっていてもよく、たとえば一枚の板幅が40〜50mmの範囲長さにある柾目板10、10・・を、5〜4枚幅継ぎして、全幅を200mmに形成する。
この接合には任意の方法が選択できるが、たとえばポリビニル系の接着材を使用して圧着するコールドプレスによる接合方法や、高周波を利用した接合方法などが採用できる。
柾目板10を幅継ぎする際は、隣り合う柾目板10で、芯側部32と外側部33とを接合するように合わせると良い(図4)。
それは、柾目が板目と比べて、木目の美しさもさることながら、収縮の度合いが小さく、反り、割れなどが生じ難いことから一般的に広く用いられているが、柾目板10と謂えども、原木Wの外周側に相当する外側部33は、乾燥することによって図4の二点鎖線で示すように、板厚方向へ縮み変形を生じる場合があり、これを外側部33と、変形の生じ難い芯側部32とを接着させることによって、外側部33の収縮変形は拘束され、物理的に歪みを抑えることができるからである。
これによって、全体として歪みのバランスが保たれ、一層歪みが生じ難くなる。
ところで、原木Wにおいて年輪が現れる切断面は、一般的に外側部33と、芯側部32とで色が異なっており、たとえば桧では、辺材から芯材に向けて、淡黄白色から淡黄褐色へ、杉にあっては白色から淡紅色へと変化している。
幅継ぎする際、この色彩を考慮に入れて行うとよい。
たとえば、幅継ぎする柾目板10を、一本の原木Wのほぼ同じ位置からとりだして、幅継ぎすることで、各柾目板10の色目、縞はほぼ類似し、大径の原木Wから得られる柾目板10と比較しても、遜色することのない幅広の柾目板を得ることができる。
一方、継ぎ合わせる柾目板10、10・・を一本の原木Wに限定せず、別々の原木Wから取り出して、組み合わせれば、様々なグラデーションを得ることができ、また色のバリエーションも楽しむことができる。
このように、継ぎ合わせる柾目板10、10・・は、一本の原木Wから取り出す場合に限らず、別々の原木Wから取り出して、組み合わせても良い。
幅継ぎする柾目板10、10の模様は任意に選べるため、良質の表面を選択し得る。
<ハ>後処理
次に、幅継ぎした柾目板に、所要の加工処理を施す。
たとえば、製材後の乾燥歪みを防止するため、あらかじめ乾燥を行ったり、表面を、たとえばプレーナーなどで平滑に仕上げたりする。
こうして、幅広の柾目板が完成する。
なお、この乾燥や表面加工は、柾目板10を横継した後に行う必要はなく、幅継ぎする前に行っても良い。
本考案で使用する原木Wは、従来のように大径のものに限らず、小径の原木Wも使用できる。大径の原木Wは、乱伐なども相俟って、年々その絶対数が減少の一途をたどるが、本考案では、その影響を受けることなく、幅広の柾目板を得ることができる。
しかも、幅の広さは制約を受けないため、現実的に入手困難なサイズの柾目板でも得ることができ、そのような幅広柾目板の用途性には、無限の可能性が拡がる。
以上は、原木Wから板状の柾目板10を挽き出す場合について詳述したが、原木Wから角材(以下、板目材11という。)を挽き出しても良い。
板目材11を幅継ぎすると、図5に示すように板材を継いだ場合に比べて板厚Hが厚くなるが、かかる場合横継材20の柾目面34に対し、一定間隔をおいて平行に切断することで、複数の柾目板10、10・・を得ることができる。
本考案の実施の形態1に係る幅広の柾目板の製造方法を示す説明図。 柾目板の木取り方法を示す説明図。 柾目板の木取り方法を示す説明図。 柾目板の縮み変形を示す斜視説明図。 本考案の実施の形態2の説明図。 本考案の製造方法より得た杉の幅広柾目板の写真図。 本考案の製造方法より得た桧の幅広柾目板の写真図。 本考案の製造方法より得た杉の幅広柾目板の拡大写真図。
符号の説明
W・・・原木
10・・柾目板
11・・柾目材
20・・横継材
30・・外周部
31・・芯部
32・・芯側部
33・・外側部
34・・柾目面
35・・切断面

Claims (2)

  1. 複数の柾目板を、該柾目板の柾目が表に現れるように幅継ぎしてなる幅広の柾目板であって、
    複数の柾目板の幅継ぎは、一の柾目板の芯側部と他の柾目板の外側部を隣り合わせて接合し、
    複数の柾目板の接合面は、柾目板の板圧方向への収縮変形を拘束し得る非平面形状に形成されてなることを特徴とする、
    幅広の柾目板。
  2. 前記複数の柾目板の接合面の形状はS形であることを特徴とする前記請求項1に記載の幅広の柾目板。
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