JP5943696B2 - 帯電部材、帯電部材の製造方法、電子写真装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
(i)下記式(13)で示される加水分解性化合物と、下記式(14)〜(17)で示される加水分解性化合物の少なくとも1種と、下記式(18)で示される加水分解性化合物とから合成される加水分解縮合物を含むコーティング剤の塗膜を、支持体の外周に配置された弾性層の外周に形成する工程と、
(ii)該加水分解縮合物のエポキシ基を開裂させて、該加水分解縮合物を架橋させて前記高分子化合物を製造する工程とを有し、
該工程(ii)において前記塗膜が硬化収縮して亀裂を有する表面層を生成させることを特徴とする帯電部材の製造方法が提供される。
(i)前記式(13)で示される加水分解性化合物と、下記式(23)で示される加水分解性化合物と、前記式(14)〜(17)で示される加水分解性化合物の少なくとも1種と、前記式(18)で示される加水分解性化合物とから合成される加水分解縮合物を含むコーティング剤の塗膜を、支持体の外周に配置された弾性層の外周に形成する工程と、
(ii)該加水分解縮合物のエポキシ基を開裂させることにより、該加水分解縮合物を架橋させて前記高分子化合物を製造する工程とを有し、
該工程(ii)において前記塗膜が硬化収縮して亀裂を有する表面層を生成させることを特徴とする帯電部材の製造方法が提供される。
本発明に係る帯電部材は、支持体、該支持体の外周に形成された弾性層、および、該弾性層の外周に形成された表面層を有し、帯電部材の表面が粗面化されたものである。即ち、該帯電部材は、その表面から弾性層に至る亀裂を有し、該亀裂はその縁部が凸状に盛り上がり、それによって帯電部材は、その表面が粗面化されている。
帯電部材の支持体としては、導電性を有していればよく(導電性支持体)、以下のものが挙げられる。鉄、銅、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金又はニッケルで形成されている金属製(合金製)の支持体を用いることができる。また、これらの表面に耐傷性付与を目的として、導電性を損なわない範囲で、メッキ処理などの表面処理を施してもよい。
弾性層には、従来の帯電部材の弾性層(導電性弾性層)に用いられているゴムなどの弾性体を1種または2種以上用いることができる。ゴムとしては以下のものが挙げられる。ウレタンゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ポリノルボルネンゴム、アクリロニトリルゴム、エピクロルヒドリンゴムおよびアルキルエーテルゴム。
表面層は、Si−O−M結合とSi−O−Ta結合の少なくとも一種の結合と、M−O−Ge結合とTa−O−Ge結合の少なくとも一種の結合と、Si−O−Ge結合とを有している高分子化合物を含む。また、当該高分子化合物は、下記式(1)及び式(2)で示される構成単位を有すると共に、式(3)及び式(4)で示される構成単位の少なくとも一種の構成単位を有している。尚、Mは、Ti、ZrおよびHfの群から選ばれるいずれかの元素である。
以下に、本発明の帯電部材の製造方法を例示する。本発明の帯電部材の「製法例1」は、式(13)の化合物、式(14)〜(17)の化合物の少なくとも1種、及び式(18)で示される化合物を用いて製造する方法である。また本発明の帯電部材の「製法例2」は、式(13)の化合物、式(23)の化合物、式(14)〜(17)の化合物の少なくとも1種、及び式(18)で示される化合物を用いて製造する方法である。
(i)前記式(13)で示される加水分解性化合物と、前記式(14)〜(17)で示される加水分解性化合物の少なくとも1種と、前記式(18)で示される加水分解性化合物から合成される加水分解縮合物を含むコーティング剤の塗膜を、支持体の外周に配置された前記弾性層の外周に形成する工程と、
(ii)該加水分解縮合物のエポキシ基を開裂させて、該加水分解縮合物を架橋させて前記高分子化合物を製造する工程を有し、
該工程(ii)において前記塗膜が硬化収縮して亀裂を有する表面層を生成させる。尚、製法例2の場合は、前記工程(i)において一般式(13)の加水分解性化合物の代わりに、前記一般式(13)と(23)の加水分解性化合物の混合物が使用される。
紫外線の積算光量の調節は、照射時間や、ランプ出力や、ランプと被照射体との距離で行うことが可能である。また、照射時間内で積算光量に勾配をつけてもよい。
図3に、本発明の帯電部材を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す。この電子写真装置は、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される円筒状の感光体1を有する。感光体は支持体、支持体上に形成された感光層、電荷注入層、表面層等を有するものであってもよい。
表1に示す量の成分(1)を6Lニーダーで20分間混練し、次いで表1に示す量の成分(2)を加え、オープンロールでさらに8分間混練することによって、未加硫ゴム組成物を得た。
導電性弾性ローラ1について、その表面の十点平均粗さ(Rz)、最大高さ(Ry)、及び硬度(MD−1)を評価した。結果を表2に示す。十点平均粗さ(Rz)、最大高さ(Ry)は、JISB0601(1994)に準拠して測定した。測定条件は、評価長さ8.0mm、カットオフ値0.8mm、送り速度0.5mm/s、フィルター特性2CRを用いた。
RzおよびRyを表2に示す値となるように弾性層の研磨条件を変更したこと以外は、導電性弾性ローラ1と同様にして弾性ローラ2及び3を作製した。得られた導電性弾性ローラを評価(1)に供し、所定のRzおよびRyとなっていることを確認した。
表1に記載の成分(1)を、表1に記載の成分(3)に変更したこと以外は導電性弾性ローラ1と同様にして導電性弾性ローラ4を作製し、評価(1)に供した。
表1に記載の成分(1)を、表1に記載の成分(4)に変更したこと以外は導電性弾性ローラ1と同様にして導電性弾性ローラ5を作製し、評価(1)に供した。
<1.縮合物1−1の調製>
〔第1段階反応〕
縮合物の合成に使用した原料の一覧を表7に示す。エポキシ基を有する加水分解性シラン化合物としての3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(EP−1)[商品名:KBM−403、信越化学工業(株)製]11.56g(0.049mol)、ヘキシルトリメトキシシラン(He)[商品名:KBM−3063、信越化学工業(株)製]62.11g(0.301mol)を300mlのナスフラスコに入れた。次にエタノール(EtOH)、[キシダ化学(株)特級]91.87gをナスフラスコに追加した。
縮合物中間体1を167.39g、300mlのナスフラスコに入れた。更にチタニウムi−プロポキシド(Ti−1)[(株)高純度化学研究所製]4.25g、ゲルマニウムエトキシド[(株)Gelest製]4.62gを300mlのナスフラスコに入れ、室温で3時間攪拌して、縮合物1−1を合成した。
縮合物1−1を用いて以下の手順で、表面層形成用塗料1−1を調製した。初めにアルミニウム製の計量カップの質量(A)を測定した。この計量カップを用いて、縮合物1−1を精密天秤で秤量した。このときの値を質量(B)とする。次いで、縮合物1−1が入った上記計量カップを、温度200℃のオーブン中に30分間入れ、縮合物1−1の水分を蒸発させた。その後、精密天秤を用いて、計量カップの質量を測定した。このときの値を質量(C)とする。上記質量(A)〜(C)を用いて、下記(数式2)により、縮合物1−1の固形分を算出した。
表面層形成用塗料1−1を透明なビーカーに入れて放置し、当該塗料の白濁、沈殿の状態を目視にて観察し、下記表3の基準に基づき評価した。
縮合物1−1の硬化膜中に式(1)で示される構造の有無の確認を以下の方法により行った。
以下の方法によって、弾性率測定用のサンプルを調製した。すなわち、厚さ100μmのアルミニウム製シート上に、表面層形成用塗料1−1をスピンコート装置(1H−D7、ミカサ(株))を用い、回転数300rpm、2秒間で膜を形成した。表面層形成用塗料1−1中の固形分濃度が、約7質量%の場合、上記の方法によって、約5.0μmの厚さの塗膜を形成することが出来る。なお、硬化膜の膜厚を、後述する物性試験に供し得るための十分な厚さとするために、スピンコートを複数回行っても良い。
導電性弾性ローラ1の導電性弾性層の周面に、表面層形成用塗料1−1をリング塗布(吐出量:0.120ml/s、リング部のスピード:85mm/s、総吐出量:0.130ml)した。これに、254nmの波長の紫外線を積算光量が9000mJ/cm2になるように照射し、硬化(架橋反応による硬化)させることによって表面層を形成した。紫外線の照射には低圧水銀ランプ[ハリソン東芝ライティング(株)製]を用いた。こうして帯電ローラ1−1を得た。
帯電ローラ1−1の表面の外観状態を目視にて下記表4の基準で判断し、表面層形成用塗料1−1の塗工性を評価した。
表面層の膜厚を以下のようにして測定した。すなわち、表面層の膜厚の測定には、帯電ローラ1−1の軸方向の中央部において、周方向の4箇所をサンプリングし、表面層の深さ方向の断面を、走査型電子顕微鏡(商品名:HD−2000、(株)日立製作所製)を用いて、加速電圧5kV〜20kV、倍率10000倍で観察し、計測した。
カラー3Dレーザー顕微鏡(商品名:VK−8700(株)キーエンス製)を用いて、倍率1000倍(対物レンズ50倍)で帯電ローラ1−1の表面を観察した。表面粗さ(Rz、Ry)に関しては、解析ソフト VK Analzerを用いて評価した。
帯電ローラ1−1の表面層内のSi−O−Ti結合等の存在をESCA(商品名:Quantum2000、アルバックファイ社)を用いて確認した。すなわち、帯電ローラの表面にX線が照射されるようにし、表面層内の結合様式を評価した。検出されたO1sスペクトルより、帯電ローラの表面層内にSi−O−Ti結合、Si−O−Ge結合、およびTi−O−Ge結合の存在が確認された。
電子写真装置として、レーザービームプリンター(商品名:HP LaserJet P1505 Printer、HP社製)を用意した。このレーザービームプリンターは、A4サイズの紙を縦方向に出力可能である。また、このレーザープリンターのプリントスピードは23枚/分であり、画像解像度は600dpiである。上記レーザービームプリンター用のプロセスカートリッジ(商品名:「HP 36A(CB436A)」、HP社製)に帯電ローラ1−1を組み込み、そのプロセスカートリッジを上記レーザービームプリンターに装填した。
<1.縮合物中間体2〜7の調製>
下記表6に記載の組成としたこと以外は実施例1−1に係る縮合物中間体1と同様にして縮合物中間体2〜7を調製した。なお、表6において、記号「EP−1」〜「EP−4」、「He」および「Ph」は、各々表7に記載の化合物を表している。
表8−1に記載の組成としたこと以外は実施例1に係る縮合物1−1と同様にして縮合物1−2〜1−31を合成した。
縮合物1−2〜1−31を用いたこと以外は、表面層形成用塗料1−1と同様にして表面層形成用塗料1−2〜1−31を調製した。これらを評価(2)〜(4)に供した。表面層形成用塗料1−1〜1−31について、評価(2)〜(4)の結果を表8−2に示す。
表面層形成用塗料1−2〜1−30を用いたこと以外は、帯電ローラ1−1と同様にして帯電ローラ1−2〜1−30を作製し、評価(5)〜(9)に供した。
表面層形成用塗料1−31を用いたこと、および、表面層の膜厚を2.00μmまたは0.50μmとしたこと以外は、帯電ローラ1−1と同様にして帯電ローラ1−31および1−32を作製し、評価(5)〜(9)に供した。
導電性弾性ローラ−2、3、4または5を用いたこと以外は帯電ローラ1−1と同様にして帯電ローラ1−33〜1−36を作製し、評価(5)〜(9)に供した。
<1.縮合物2−1〜2−31の調製>
表9−1に記載の組成としたこと以外は実施例1に係る縮合物1−1と同様にして縮合物2−1〜2−31を合成した。
縮合物2−1〜2−31を用いたこと以外は、表面層形成用塗料1−1と同様にして表面層形成用塗料2−1〜2−31を調製した。これらを評価(2)〜(4)に供した。評価結果を表9−2に示す。
表面層形成用塗料2−1〜2−30を用いたこと以外は、帯電ローラ1−1と同様にして帯電ローラ2−1〜2−30を作製し、評価(5)〜(9)に供した。
表面層形成用塗料2−31を用いたこと、および、表面層の膜厚を2.00μmまたは0.50μmとしたこと以外は、帯電ローラ1−1と同様にして帯電ローラ2−31および2−32を作製し、評価(5)〜(9)に供した。
導電性弾性ローラ−2、3、4または5を用いたこと以外は帯電ローラ1−1と同様にして帯電ローラ2−33〜2−36を作製し、評価(5)〜(9)に供した。
<1.縮合物3−1〜3−31の調製>
表10−1に記載の組成としたこと以外は実施例1に係る縮合物1−1と同様にして縮合物3−1〜3−31を合成した。
縮合物3−1〜3−31を用いたこと以外は、表面層形成用塗料1−1と同様にして表面層形成用塗料3−1〜3−31を調製した。これらを評価(2)〜(4)に供した。その評価結果を表10−2に示す。
表面層形成用塗料3−1〜3−30を用いたこと以外は、帯電ローラ1−1と同様にして帯電ローラ3−1〜3−30を作製し、評価(5)〜(9)に供した。
表面層形成用塗料3−31を用いたこと、および、表面層の膜厚を2.00μmまたは0.50μmとしたこと以外は、帯電ローラ1−1と同様にして帯電ローラ3−31および3−32を作製し、評価(5)〜(9)に供した。
導電性弾性ローラ−2、3、4または5を用いたこと以外は帯電ローラ1−1と同様にして帯電ローラ3−33〜3−36を作製し、評価(5)〜(9)に供した。
<1.縮合物4−1〜4−31の調製>
表11−1に記載の組成としたこと以外は実施例1に係る縮合物1−1と同様にして縮合物4−1〜4−31を合成した。
縮合物4−1〜4−31を用いたこと以外は、表面層形成用塗料1−1と同様にして表面層形成用塗料4−1〜4−31を調製した。これらを評価(2)〜(4)に供した。その評価結果を表11−2に示す。
表面層形成用塗料4−1〜4−30を用いたこと以外は、帯電ローラ1−1と同様にして帯電ローラ4−1〜4−30を作製し、評価(5)〜(9)に供した。
表面層形成用塗料4−31を用いたこと、および、表面層の膜厚を2.00μmまたは0.50μmとしたこと以外は、帯電ローラ1−1と同様にして帯電ローラ4−31および4−32を作製し、評価(5)〜(9)に供した。
導電性弾性ローラ−2、3、4または5を用いたこと以外は帯電ローラ1−1と同様にして帯電ローラ4−33〜4−36を作製し、評価(5)〜(9)に供した。
<1.表面層形成用塗料C−1の調製及び評価>
縮合物1−1を、縮合物中間体4に変更したこと以外は、表面層形成用塗料1−1と同様にして表面層形成用塗料C−1を調製し、評価(2)〜(4)に供した。評価結果を表12−1に示す。
また、表面層形成用塗料C−1を用いたこと以外は、帯電ローラ1−1と同様にして表面層の膜厚が0.5μm、1.00μmおよび2.00μmである帯電ローラC−1〜C−3を作製し、評価(5)〜(9)に供した。評価結果を表12−2に示す。
下記表13に記載の組成としたこと以外は、実施例1に係る第1段階反応と同様にして加水分解、縮合反応を行って、比較例2〜6に係る縮合物C−2〜C−6を調製した。なお、実施例1に係る第2段階反応は行っていない。その結果、いずれの縮合物も、調製中に白濁・沈殿が生じた。次に、得られた各縮合物を用いたこと以外は、表面層形成用塗料1−1と同様にして表面層形成用塗料C−2〜C−6を調製しようとしたところ、縮合物に生じた白濁・沈殿のために、表面層形成用塗料の調製ができなかった。なお、表13において、記号「Ti−1」、「Zr−1」、「Hf−1」、「Ta−1」および「Ge」は、各々表7に記載の化合物を表している。
102 弾性層
103 表面層
104 亀裂
1 感光体
2 軸
3 帯電部材
4 像露光手段
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材
Claims (10)
- 支持体、弾性層および表面層を有している帯電部材であって、
該表面層は、
Si−O−M結合およびSi−O−Ta結合から選ばれる少なくとも一方の結合、
M−O−Ge結合およびTa−O−Ge結合から選ばれる少なくとも一方の結合、並びに、
Si−O−Ge結合、を有している高分子化合物を含み、
該高分子化合物は、
下記式(1)で示される構成単位と、
下記式(2)で示される構成単位と、
下記式(3)で示される構成単位および下記式(4)で示される構成単位から選ばれる少なくとも一方の構成単位と、を有し、
該帯電部材は、その表面から該弾性層に至る亀裂を有し、該亀裂はその縁部が凸状に盛り上がり、それによって該帯電部材は、該表面が粗面にされていることを特徴とする帯電部材:
- 前記高分子化合物において、前記式(1)中のR1及びR2が、各々独立に下記式(9)〜(12)のいずれかで示される請求項1に記載の帯電部材:
- 前記高分子化合物における、M、TaおよびGeの総和とケイ素の原子数比(M+Ta+Ge)/Siが0.10以上12.50以下である請求項1または2に記載の帯電部材。
- 前記帯電部材の表面粗さRzが、5μm以上25μm以下である請求項1〜3のいずれか一項に記載の帯電部材。
- 前記高分子化合物が、
下記式(13)で示される構造を有する加水分解性化合物、
下記式(14)〜(17)で示される構造を有する加水分解性化合物の少なくとも1種、及び
下記式(18)で示される加水分解性化合物、の架橋物である請求項1〜4のいずれか1項に記載の帯電部材:
式(14)〜(18)中、R37〜R57は、各々独立に炭素数1〜9のアルキル基を示す;
- 前記高分子化合物が、
下記式(13)で示される構造を有する加水分解性化合物と、
下記式(14)〜(17)で示される構造を有する加水分解性化合物の少なくとも1種、
下記式(18)で示される加水分解性化合物、及び
下記式(23)で示される構造を有する加水分解性化合物、の架橋物である請求項1〜4のいずれか一項に記載の帯電部材:
式(14)〜(18)中、R 37 〜R 57 は、各々独立に炭素数1〜9のアルキル基を示す;
- 請求項5に記載の帯電部材の製造方法であって、
(i)前記式(13)で示される加水分解性化合物と、前記式(14)〜(17)で示される加水分解性化合物の少なくとも1種と、前記式(18)で示される加水分解性化合物とから合成される加水分解縮合物を含むコーティング剤の塗膜を、支持体の外周に配置された弾性層の外周に形成する工程と、
(ii)該加水分解縮合物のエポキシ基を開裂させて、該加水分解縮合物を架橋させて前記高分子化合物を製造する工程とを有し、
該工程(ii)において前記塗膜が硬化収縮して亀裂を有する表面層を生成させることを特徴とする帯電部材の製造方法。 - 請求項6に記載の帯電部材の製造方法であって、
(i)前記式(13)で示される加水分解性化合物と、前記式(23)で示される加水分解性化合物と、前記式(14)〜(17)で示される加水分解性化合物の少なくとも1種と、前記式(18)で示される加水分解性化合物とから合成される加水分解縮合物を含むコーティング剤の塗膜を、支持体の外周に配置された弾性層の外周に形成する工程と、
(ii)該加水分解縮合物のエポキシ基を開裂させることにより、該加水分解縮合物を架橋させて前記高分子化合物を製造する工程とを有し、
該工程(ii)において前記塗膜が硬化収縮して亀裂を有する表面層を生成させることを特徴とする帯電部材の製造方法。 - 電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電可能に配置されている帯電部材とを有する電子写真装置であって、該帯電部材が、請求項1〜6のいずれか一項に記載の帯電部材であることを特徴とする電子写真装置。
- 電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電させる帯電部材とを有し、電子写真装置の本体に着脱可能に構成されているプロセスカートリッジであって、該帯電部材が、請求項1〜6のいずれか一項に記載の帯電部材であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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