JP5942726B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
従来、車両の操舵機構に電動モータの動力を付与することにより運転者のステアリング操作を補助する電動パワーステアリング装置(以下、「EPS」という。)が知られている。たとえば特許文献1のEPSのコントローラは、各種のセンサを通じて取得される操舵トルク、操舵角、および車輪舵角に基づき電動モータを制御する。
コントローラは、第1および第2の規範モデル(制御目的を定式化したモデル)を有している。第1の規範モデルは操舵角と目標操舵トルクとの関係を、第2の規範モデルは操舵トルクと目標転舵角との関係をそれぞれ規定する。コントローラは、第1および第2の規範モデルによって定められる目標操舵トルクおよび目標転舵角に基づき、フィードバック制御の一種であるPID(比例、積分、微分)制御を行う。
コントローラは、第1の規範モデルによって定められた目標操舵トルクに対する実際の操舵トルクの偏差、および第2の規範モデルによって定められた目標転舵角に対する実際の転舵角の偏差をそれぞれ求め、これら偏差をなくすように電動モータを制御する。コントローラは、当該制御を通じて、実際の操舵トルクを目標操舵トルクに、実際の転舵角を目標転舵角にそれぞれ追従させる。
特許第4453012号明細書
特許文献1のEPSでは、操舵機構としてラックアンドピニオン機構が採用されている。当該機構は、ステアリングの操作に伴うピニオンの回転を当該ピニオンに噛み合うラック軸の直線運動に変換することにより転舵輪の向きを変える。ラック軸はハウジングに摺動可能に収容されている。通常、ラック軸がその可動範囲の限界に達すると、当該ラック軸の端部(ラックエンド)がハウジングに突き当たる、いわゆる「端当て」が生じ、ラック軸の移動範囲が物理的に規制される。
ここで、ラック軸の端部がハウジングに突き当たっているにもかかわらず、運転者によるステアリング操作を通じて操舵トルクがさらに印加される状況も想定される。たとえば車庫入れ時などである。前述した第2の規範モデルは、操舵トルクに応じた理想的な転舵角である目標転舵角を規定するものである。このため、操舵トルクの増大に応じて第2の規範モデルによって定められる目標転舵角は増大するが、実際の転舵角は増大することがない。すなわち、転舵角のフィードバック制御を実行しても、目標転舵角に対する実際の転舵角の偏差がなくならず、フィードバック制御が利かない状態となる。このとき、コントローラは、このような偏差をなくすよう電動モータを制御し、操舵方向に過大なアシストトルクを付与する。
このような状態から、たとえばステアリングがそれまでと逆方向に操作されるなどして目標転舵角に実際の転舵角が追従可能な状態になると、アシストトルクが適切な方向および大きさに修正されるが、この修正過程におけるアシストトルクの変化が運転者の違和感につながるおそれがあった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ラック軸がその可動範囲の限界に至る、いわゆる端当て時に、転舵角のフィードバック制御における目標転舵角と実際の転舵角との間に偏差が発生するのを抑制することにより、操舵フィーリングの悪化を抑制することができる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、車両の操舵機構に付与される操舵補助力の発生源であるモータと、車両のステアリング操作に応じて前記モータを制御する制御装置と、を備え、前記操舵機構がラックアンドピニオン機構を含む電動パワーステアリング装置において、前記制御装置は、少なくとも操舵トルクに応じて操舵機構に付与すべき操舵補助力の基礎制御成分を演算する第1の演算部と、転舵輪の転舵角に応じて回転する回転軸の実際の回転角を、少なくとも操舵トルクに応じて算出される目標回転角に一致させるフィードバック制御を通じて基礎制御成分に対する補正制御成分を演算する第2の演算部と、を備え、前記制御装置は、前記補正制御成分によって補正された前記基礎制御成分に基づき演算されるアシスト指令値に応じて前記モータの駆動を制御するものであり、前記第2の演算部は、前記ラックアンドピニオン機構のラックの物理的な可動範囲よりも狭く設定された可動範囲の限界に対応する角度閾値に前記目標回転角が達したとき、前記アシスト指令値に応じて前記モータより発生される操舵反力を急激に増大させるべく、それ以降大きさが増加しないよう抑制された少なくとも前記操舵トルクに応じて算出される前記目標回転角に前記実際の回転角を一致させるフィードバック制御を通じて前記補正制御成分を演算することをその要旨とする。
この構成によれば、ラックアンドピニオン機構のラックが、設定された可動範囲の限界に達したとき、補正制御成分による基礎制御成分の補正を通じて、ステアリングの操舵反力が急激に増大される。このときの補正制御成分は、目標回転角の演算に用いる少なくとも操舵トルクの大きさが増加するのを抑制し、当該抑制された少なくとも操舵トルクに応じて算出される目標回転角と実際の回転角とのフィードバック制御により得られる。当該操舵トルクの大きさが抑制される分だけ、第2の演算部により演算される目標回転角の大きさが小さくなる。これにより、ラックが設定された可動範囲の限界に達したとき、第2の演算部で演算される目標回転角の大きさが角度閾値を超えて大きくなることが防止される。その結果、ラックが設定された可動範囲の限界に達しても、回転角のフィードバック制御における目標回転角と実際の回転角との間、換言すれば転舵角のフィードバック制御における目標転舵角と実際の転舵角との間に偏差が発生せず、操舵フィーリングが悪化するおそれもない。
また、当該操舵反力は、操舵トルクと逆方向に作用する力である。そのため、制御装置の制御を通じて、操舵反力を増大させることにより、ラックの可動範囲を仮想的に作ることができる。これにより、ステアリング操舵の範囲が、本来の最大操舵範囲よりも狭い範囲に仮想的に制限される。このため、ラックが実際の物理的な可動範囲の限界に至るまでステアリング操作されることが抑制される。すなわち、ラックが物理的な可動範囲の限界に至ることがないので、本発明の電動パワーステアリング装置では、従来のような端当てが発生しない。そのため、従来のように、端当て時の過大な衝撃が操舵機構に作用するおそれもない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、前記第2の演算部は、前記目標回転角が前記角度閾値に達したとき、操舵反力に含まれる弾性成分を急激に増大させるべく補助弾性成分を演算することをその要旨とする。
このように、補助弾性成分による基礎制御成分の補正を通じて、操舵反力に含まれる弾性成分(ばね成分)を急激に増大させることにより、運転者に対して仮想的な突き当たり感を付与することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、前記第2の演算部は、前記回転軸の角速度が所定以上の大きさに達したとき、操舵反力に含まれる粘性成分を増大させるべく補助粘性成分を演算することをその要旨とする。
操舵反力を急激に増大させた場合、当該操舵反力が操舵機構を介して衝撃として運転者に伝達されるおそれがある。この点、本発明によれば、ラックが勢いよく可動範囲の限界に達したとしても、操舵反力の粘性成分が増大されるため、粘性抵抗により操舵反力による衝撃を緩和することが可能である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、前記第2の演算部は、前記目標回転角が前記角度閾値に近いほど、前記補助粘性成分の算出に用いる前記角速度の大きさを大きく補正することをその要旨とする。
この構成によれば、目標回転角が角度閾値に近づくほど、補助粘性成分の算出に用いられる角速度の大きさが大きく補正されるので、補助粘性成分が演算されやすくなる。したがって、ラックが可動範囲の限界に達したときの衝撃を効果的に緩和することが可能である。
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の電動パワーステアリング装置において、前記第2の演算部は、前記目標回転角が所定以上の大きさに達したとき、前記補助粘性成分を増大させることをその要旨とする。
この構成によれば、目標回転角が角度閾値に達する際に、操舵反力の粘性成分をより増大させることによって、ラックが可動範囲の限界に達したときの衝撃をより効果的に緩和することができる。
本発明によれば、ラック軸がその可動範囲の限界に至る、いわゆる端当て時に、転舵角のフィードバック制御における目標転舵角と実際の転舵角との間に偏差が発生するのを抑制することにより、操舵フィーリングの悪化を抑制することができる。
一実施の形態における電動パワーステアリング装置の構成を示すブロック図。 同じくモータ制御装置の制御ブロック図。 同じく目標ピニオン角演算部の制御ブロック図。 他の実施の形態における目標ピニオン角演算部の制御ブロック図。
以下、本発明を、電動パワーステアリング装置に具体化した一実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
<電動パワーステアリング装置の概要>
図1に示すように、電動パワーステアリング装置(EPS)10は、運転者のステアリング操作に基づいて転舵輪を転舵させる操舵機構20、および運転者のステアリング操作を補助する操舵補助機構30、および操舵補助機構30の作動を制御するECU(電子制御装置)40を備えている。
操舵機構20は、運転者により操作されるステアリングホイール21、およびステアリングホイール21と一体回転するステアリングシャフト22を備えている。ステアリングシャフト22は、ステアリングホイール21の中心に連結されたコラムシャフト22a、コラムシャフト22aの下端部に連結されたインターミディエイトシャフト22b、およびインターミディエイトシャフト22bの下端部に連結されたピニオンシャフト22cからなる。ピニオンシャフト22cの下端部は、ピニオンシャフト22cに交わる方向へ延びるラック軸23(正確には、ラック歯が形成された部分23a)に噛合されている。したがって、ステアリングシャフト22の回転運動は、ピニオンシャフト22cおよびラック軸23からなるラックアンドピニオン機構24によりラック軸23の往復直線運動に変換される。当該往復直線運動が、ラック軸23の両端にそれぞれ連結されたタイロッド25を介して左右の転舵輪26,26にそれぞれ伝達されることにより、これら転舵輪26,26の転舵角θtaが変更される。転舵輪26,26の転舵角θtaが変更されることにより車両の進行方向が変更される。
操舵補助機構30は、操舵補助力の発生源であるモータ31を備えている。モータ31としては、ブラシレスモータなどの三相交流モータが採用される。モータ31は、減速機構32を介してコラムシャフト22aに連結されている。減速機構32はモータ31の回転を減速し、当該減速した回転力をコラムシャフト22aに伝達する。すなわち、ステアリングシャフト22にモータトルクが操舵補助力(アシスト力)として付与されることにより、運転者のステアリング操作が補助される。
ECU40は、車両に設けられる各種のセンサの検出結果を運転者の要求あるいは走行状態を示す情報として取得し、これら取得される各種の情報に応じて、モータ31を制御する。各種のセンサとしては、たとえば車速センサ410、トルクセンサ420および回転角センサ430がある。車速センサ410は、車速(車両の走行速度)Vを検出する。トルクセンサ420は、コラムシャフト22aに設けられて、ステアリングホイール21を介してステアリングシャフト22に印加される操舵トルクTを検出する。回転角センサ430は、モータ31に設けられて、モータ31の回転角θを検出する。ECU40は、これらセンサを通じて取得される車速V、操舵トルクTおよび回転角θに基づき、モータ31を制御する。
<ECUの概略構成>
つぎに、ECUのハードウェア構成を説明する。
図2に示すように、ECU40は、インバータ回路41およびマイクロコンピュータ42を備えている。
インバータ回路41は、マイクロコンピュータ42により生成される後述のモータ駆動信号に基づいて、バッテリなどの直流電源から供給される直流電流を三相交流電流に変換する。当該変換された三相交流電流は、各相の給電経路44を介してモータ31に供給される。各相の給電経路44には電流センサ45が設けられている。これら電流センサ45は、各相の給電経路44に生ずる実際の電流値Iを検出する。なお、図2では、説明の便宜上、各相の給電経路44および各相の電流センサ45をそれぞれ1つにまとめて図示する。
マイクロコンピュータ42は、車速センサ410、トルクセンサ420、回転角センサ430および電流センサ45の検出結果をそれぞれ定められたサンプリング周期で取り込む。マイクロコンピュータ42は、これら取り込まれる検出結果、すなわち車速V、操舵トルクT、回転角θおよび電流値Iに基づきモータ駆動信号(PWM駆動信号)を生成する。
正確には、マイクロコンピュータ42は、インバータ回路41のPWM駆動を通じて、モータ電流のベクトル制御を行う。ベクトル制御とは、モータ電流を磁界と平行なd軸成分(界磁電流成分)と、これに直交するq軸成分(トルク電流成分)とに分離し、これら分離した電流をそれぞれ独立に目標制御するものである。ベクトル制御により、モータ31を直流モータと類似の取り扱いとすることができる。
<マイクロコンピュータ>
つぎに、マイクロコンピュータの機能的な構成を説明する。
マイクロコンピュータ42は、図示しない記憶装置に格納された制御プログラムを実行することによって実現される各種の演算処理部を有している。図2に示すように、マイクロコンピュータ42は、これら演算処理部として、アシスト指令値演算部51、電流指令値演算部52、モータ駆動信号生成部53およびピニオン角演算部54を備えている。
アシスト指令値演算部51は、車速V、操舵トルクT、モータ31の回転角θ、およびピニオン角演算部54により算出される後述のピニオン角θをそれぞれ取り込み、これら取り込まれる各種の情報に基づいてアシスト指令値T を演算する。アシスト指令値T は、モータ31に発生させるべき回転力(アシストトルク)を示す指令値である。なお、アシスト指令値演算部51については、後に詳述する。
電流指令値演算部52は、アシスト指令値演算部51により算出されるアシスト指令値T に基づき電流指令値Iを演算する。電流指令値Iは、モータ31に供給するべき電流を示す指令値である。正確には、電流指令値Iは、d/q座標系におけるq軸電流指令値およびd軸電流指令値を含む。d/q座標系は、モータ31の回転角θに従う回転座標である。
モータ駆動信号生成部53は、電流指令値I、実際の電流値I、およびモータ31の回転角θをそれぞれ取り込み、これら取り込まれる情報に基づき実際の電流値Iが電流指令値Iに追従するように電流のフィードバック制御を行う。モータ駆動信号生成部53は、電流指令値Iと実際の電流値Iとの偏差を求め、当該偏差を無くすようにモータ駆動信号を生成する。
正確には、モータ駆動信号生成部53は、回転角θを使用してモータ31の三相の電流値を二相のベクトル成分、すなわちd/q座標系におけるd軸電流値およびq軸電流値に変換する。そして、モータ駆動信号生成部53は、d軸電流値とd軸電流指令値との偏差、およびq軸電流値とq軸電流指令値との偏差をそれぞれ求め、これら偏差を解消するPWMデューティを算出する。モータ駆動信号生成部53により生成されるモータ駆動信号には、当該PWMデューティが含まれる。インバータ回路41を通じて当該モータ駆動信号に応じた電流がモータ31に供給されることにより、モータ31はアシスト指令値T に応じた回転力を発生する。
ピニオン角演算部54は、モータ31の回転角θを取り込み、この取り込んだ回転角θに基づきピニオンシャフト22cの回転角であるピニオン角θを演算する。前述したように、モータ31は減速機構32を介してコラムシャフト22aに連結されている。このため、モータ31の回転角θとピニオン角θとの間には相関関係がある。この相関関係を利用してモータ31の回転角θからピニオン角θを求めることができる。さらに、これも前述したように、ピニオンシャフト22cは、ラック軸23に噛合されている。このため、ピニオン角θとラック軸23の移動量との間にも相関関係がある。すなわち、ピニオン角θは、転舵輪26の転舵角θtaを反映する値である。ピニオン角θは、後述する目標ピニオン角θ に基づきフィードバック制御される。
<アシストトルク演算部>
つぎに、アシスト指令値演算部51について詳細に説明する。
図2に示すように、アシスト指令値演算部51は、基本アシスト成分演算部61、目標ピニオン角演算部62、およびピニオン角フィードバック制御部(ピニオン角F/B制御部)63を有している。
基本アシスト成分演算部61は、車速Vおよび操舵トルクTに基づいて基本アシスト成分Ta1 を演算する。基本アシスト成分Ta1 はアシスト指令値T の基礎制御成分である。基本アシスト成分演算部61は、操舵トルクTと基本アシスト成分Ta1 との関係を車速Vに応じて規定する三次元マップを使用して、基本アシスト成分Ta1 を演算する。基本アシスト成分演算部61は、操舵トルクTの絶対値が大きくなるほど、また車速Vが遅くなるほど、基本アシスト成分Ta1 の絶対値をより大きな値に設定する。
目標ピニオン角演算部62は、基本アシスト成分演算部61により生成される基本アシスト成分Ta1 、および操舵トルクTをそれぞれ取り込む。目標ピニオン角演算部62は、基本アシスト成分Ta1 および操舵トルクTの総和を基本駆動トルク(入力トルク)とするとき、基本駆動トルクに基づいて理想的なピニオン角を定める理想モデルを有している。理想モデルは、基本駆動トルクに応じた理想的な転舵角に対応するピニオン角を予め実験などによりモデル化したものである。目標ピニオン角演算部62は、基本アシスト成分Ta1 と操舵トルクTとを加算して基本駆動トルクを求め、この求められる基本駆動トルクから理想モデルに基づいて目標ピニオン角θ を演算する。なお、目標ピニオン角演算部62については、後に詳述する。
ピニオン角フィードバック制御部63は、目標ピニオン角演算部62により算出される目標ピニオン角θ およびピニオン角演算部54により算出される実際のピニオン角θをそれぞれ取り込む。ピニオン角フィードバック制御部63は、実際のピニオン角θが目標ピニオン角θ に追従するように、ピニオン角のフィードバック制御としてPID(比例、積分、微分)制御を行う。すなわち、ピニオン角フィードバック制御部63は、目標ピニオン角θ と実際のピニオン角θとの偏差を求め、当該偏差を無くすように基本アシスト成分Ta1 の補正成分Ta2 (補正制御成分)を求める。
アシスト指令値演算部51は、基本アシスト成分Ta1 に補正成分Ta2 を加算することによりアシスト指令値T を演算する。
<目標ピニオン角演算部>
つぎに、目標ピニオン角演算部62について詳細に説明する。
前述したように、目標ピニオン角演算部62は、基本アシスト成分Ta1 および操舵トルクTの総和である基本駆動トルクから理想モデルに基づいて目標ピニオン角θ を演算する。当該理想モデルは、ステアリングシャフト22に印加されるトルク、すなわち前述した基本駆動トルクT が、次式(A)で表されることを利用したモデルである。
=Jθ *′′+Cθ *′+Kθ …(A)
ただし、Jはステアリングホイール21およびステアリングシャフト22の慣性モーメント、Cはラック軸23のハウジングに対する摩擦などに対応する粘性係数(摩擦係数)、Kはステアリングホイール21およびステアリングシャフト22をそれぞればねとみなしたときのばね係数である。
式(A)から分かるように、基本駆動トルクT は、目標ピニオン角θ の二階時間微分値θ *′′に慣性モーメントJを乗じた値、目標ピニオン角θ の一階時間微分値θ ′に粘性係数Cを乗じた値、および目標ピニオン角θ にばね係数Kを乗じた値を加算することによって得られる。
目標ピニオン角演算部62は、式(A)に基づく理想モデルに従って目標ピニオン角θ を演算する。
図3に示すように、式(A)に基づく理想モデルは、理想EPSモデル71、および理想車両モデル72に分けられる。
理想EPSモデル71は、ステアリングシャフト22およびモータ31など、電動パワーステアリング装置10の各構成要素の特性に応じてチューニングされる。理想EPSモデル71は、加算器73、減算器74、慣性モデル75、第1の積分器76、第2の積分器77および粘性モデル78を有している。
加算器73は、基本アシスト成分Ta1 と操舵トルクTとを加算することにより基本駆動トルクT を演算する。
減算器74は、加算器73により算出される基本駆動トルクT から後述する粘性成分Tvi およびばね成分Tsp をそれぞれ減算する。ここでは、粘性成分Tvi およびばね成分Tsp が減算された基本駆動トルクT の値を減算値T **とする。
慣性モデル75は、式(A)の慣性項に対応する慣性制御演算部として機能する。慣性モデル75は、減算器74により算出される減算値T **に慣性モーメントJの逆数を乗ずることにより、ピニオン角加速度α を演算する。
第1の積分器76は、慣性モデル75により算出されるピニオン角加速度α を積分することにより、ピニオン角速度ω を演算する。
第2の積分器77は、第1の積分器76により算出されるピニオン角速度ω をさらに積分することにより、目標ピニオン角θ を演算する。目標ピニオン角θ は、理想EPSモデル71に基づくピニオンシャフト22cの理想的な回転角である。
粘性モデル78は、式(A)の粘性項に対応する粘性制御演算部として機能する。粘性モデル78は、第1の積分器76により算出されるピニオン角速度ω に粘性係数Cを乗ずることにより、基本駆動トルクT の粘性成分Tvi を演算する。
理想車両モデル72は、電動パワーステアリング装置10が搭載される車両の特性に応じてチューニングされる。操舵特性に影響を与える車両側の特性は、たとえばサスペンションおよびホイールアライメントの仕様、および転舵輪26,26のグリップ力(摩擦力)などにより決まる。理想車両モデル72は、式(A)のばね項に対応するばね特性制御演算部として機能する。理想車両モデル72は、第2の積分器77により算出される目標ピニオン角θ にばね係数Kを乗ずることにより、基本駆動トルクT のばね成分Tsp を演算する。
このように構成した目標ピニオン角演算部62によれば、理想EPSモデル71の慣性モーメントJおよび粘性係数C、ならびに理想車両モデル72のばね係数Kをそれぞれ調整することによって、基本駆動トルクT と目標ピニオン角θ との関係を直接的にチューニングすること、ひいては所望の操舵特性を実現することができる。
本例では、基本駆動トルクT から理想EPSモデル71および理想車両モデル72に基づいて目標ピニオン角θ が設定され、実際のピニオン角θが目標ピニオン角θ に一致するようにフィードバック制御される。前述したように、ピニオン角θと転舵輪26,26の転舵角θtaとの間には相関関係がある。このため、基本駆動トルクT に応じた転舵輪26,26の転舵動作も理想EPSモデル71および理想車両モデル72により定まる。すなわち、車両の操舵感が理想EPSモデル71および理想車両モデル72により決まる。したがって、理想EPSモデル71および理想車両モデル72の調整により所望の操舵感を実現することが可能となる。
また、実際の転舵角θtaが、目標ピニオン角θ に応じた転舵角θtaに維持される。このため、路面状態あるいはブレーキングなどの外乱に起因して発生する逆入力振動の抑制効果も得られる。すなわち、転舵輪26,26を介して操舵機構20に振動が伝達される場合であれ、ピニオン角θが目標ピニオン角θ となるように補正成分Ta2 が調節される。このため、実際の転舵角θtaは、理想モデルにより規定される目標ピニオン角θ に応じた転舵角θtaに維持される。結果的にみれば、逆入力振動を打ち消す方向へ操舵補助が行われることにより、逆入力振動がステアリングホイール21に伝わることが抑制される。
ここで、前述したように、ピニオン角フィードバック制御部63は、実際のピニオン角θが目標ピニオン角θ に追従するように、ピニオン角θのPID制御を行う。このため、運転者のステアリング操作を通じて、ラック軸23の端部がハウジングに突き当たったとき、目標ピニオン角演算部62により算出される目標ピニオン角θ と実際のピニオン角θとの偏差が、PID制御の積分動作により時間的に累積される。したがって、ステアリングがそれまでと逆方向に操作されるなどして当該偏差がなくなったとしても、ピニオン角フィードバック制御部63はそれまでの偏差の累積値に応じた補正成分Ta2 を発生させる。この補正成分Ta2 が加味されたアシスト指令値T に基づく操舵補助は、そのときのステアリング操作に応じたものではない。このため、運転者はステアリング操作の際に違和感を持つおそれがある。
そこで、本例では、マイクロコンピュータ42によるモータ31の制御を通じて、ラック軸23の移動可能な範囲が仮想的に生成される。マイクロコンピュータ42は、ラック軸23の移動が機械的に規制される実際の可動範囲の限界にラック軸23が達する前に仮想的な可動範囲を発生させる。ラック軸23が実際の可動範囲の限界に至る前、すなわちラックエンドがハウジングに突き当たる前に、運転者に対して仮想的な突き当たり感を付与することにより、ラックエンドが実際にハウジングに突き当たるまでステアリングホイール21が操作されることが抑制される。以下に、ラック軸23の仮想的な可動範囲を生成する手段について詳細に説明する。
<理想エンドモデル>
図3に示すように、目標ピニオン角演算部62は、理想エンドモデル81を有している。理想エンドモデル81は、仮想的な可動範囲を生成するために、第2の積分器77により算出される目標ピニオン角θ に応じた理想的なばね反力トルクTspk を実験によりモデル化したものである。ばね反力トルクTspk は、基本駆動トルクT に応じた目標ピニオン角θ 基づく補正成分であって、かつ基本駆動トルクT のばね成分Tsp に対する補正成分である。
理想エンドモデル81は、その時々の目標ピニオン角θ に応じたばね反力トルクTspk (補助弾性成分)を演算する。たとえば目標ピニオン角θ が0を基準とする正の方向へ増大するときの理想エンドモデル81の特性はつぎの通りである。すなわち、理想エンドモデル81は、目標ピニオン角θ がピニオン角θの取り得る最大値θpmax(可動範囲の限界)の近傍値θpn (角度閾値)に達するまでは、ばね反力トルクTspk を生成しない。理想エンドモデル81は、目標ピニオン角θ が近傍値θpn に達した以降にばね反力トルクTspk を発生させるとともに、ばね反力トルクTspk の値を正の方向へ急激に増大させる。目標ピニオン角θ が近傍値θpn に達した以降、最大値θpmaxに達する前に、ばね反力トルクTspk は、つぎのような値に至る。すなわち、基本駆動トルクT から、前述した粘性成分Tvi およびばね成分Tsp に加えてばね反力トルクTspk をさらに減算する。これにより、目標ピニオン角θ の算出の基礎となる減算値T **の大きさがそれ以降増大しないように、ばね反力トルクTspk は設定される。なお、目標ピニオン角θ が0を基準とする負の方向へ増大するときも同様である。
ちなみに、前述したように、ピニオン角θとラック軸23の移動量との間には相関関係がある。このため、ラック軸23の位置は、ピニオン角θに換算して表すことができる。
<理想エンドモデルの作用>
さて、このように構成した理想エンドモデル81によれば、たとえば正の基本駆動トルクT が作用して目標ピニオン角θ が正の近傍値θpn に達したとき、正のばね反力トルクTspk が急激に増大される。理想エンドモデル81により算出されるばね反力トルクTspk は、加算器86によって、理想車両モデル72により算出されるばね成分Tsp に加算される。このため、減算器74おいては、ばね反力トルクTspk の分だけ大きな値のばね成分Tsp が基本駆動トルクT から減算される。すなわち、減算器74により算出される減算値T **は、ばね反力トルクTspk の分だけ小さな値となる。
ばね反力トルクTspk の大きさは、理想エンドモデル81に規定された勾配に従って目標ピニオン角θ が増大するほど大きくなる。ばね反力トルクTspk の大きさが増大することにより、減算値T **、ひいては当該減算値T **に基づく目標ピニオン角θ の大きさが増大するのを防止する。その結果、当該減算値T **に基づき慣性モデル75、第1の積分器76および第2の積分器77を通じて算出される目標ピニオン角θ が実際のピニオン角θの最大値θpmaxを超える大きさになることが防止される。したがって、本例の電動パワーステアリング装置10では、ピニオン角θが最大値θpmaxに達することがなく、近傍値θpn が実質的な可動範囲の限界となる。本例の電動パワーステアリング装置10は、このように生成した仮想的な可動範囲の限界においても、ピニオン角フィードバック制御によりピニオン角θを目標ピニオン角θ に追従させることが可能であるため、目標ピニオン角θ と実際のピニオン角θとの間には偏差が発生しない。そのため、運転者は違和感を覚えることなく、操舵することができる。
また、理想エンドモデル81におけるばね反力トルクTspk の増大は、ステアリングホイール21を介して運転者に操舵反力として伝達される。そのため理想エンドモデル81に基づく理想的な操舵反力により、運転者は仮想的な可動範囲の限界における突き当たり感を得る。なお、負の基本駆動トルクT が作用して目標ピニオン角θ が負の近傍値θpn に達したときについても、前述と同様である。
このように、ステアリングホイール21の操舵範囲が、本来の最大操舵範囲よりも狭い範囲に仮想的に制限される。このため、ラック軸23が実際にハウジングに突き当たるまでステアリング操作されることが抑制され、過大な衝撃がラック軸23やハウジングに作用することが防止される。
ただし、理想エンドモデル81におけるばね反力トルクTspk の増大勾配を大きく設定するほど、つぎのような問題が懸念される。すなわち、ラック軸23が仮想的な可動範囲の限界に至った場合、理想エンドモデル81に従って操舵反力があまりにも急激に増大したとき、当該操舵反力がステアリングホイール21を介して衝撃として運転者に伝達されるおそれがある。そこで、本例では、ラック軸23が仮想的な可動範囲の限界に至った際の衝撃を緩和するために、つぎのような構成を採用している。以下、当該構成について説明する。
<ダンパゲインマップ>
図3に示すように、目標ピニオン角演算部62、正確には理想EPSモデル71には、角速度オフセットマップ82および粘性反力トルクマップ83が設けられている。
角速度オフセットマップ82は、目標ピニオン角θ とオフセット量ω との関係を規定する。角速度オフセットマップ82は、目標ピニオン角θ に応じてピニオン角速度ω (第1の積分器71により算出されるピニオン角速度ω )に対するオフセット量を演算する。角速度オフセットマップ82は、目標ピニオン角θ が仮想的な可動範囲の限界に対応する近傍値θpn に近づくほど、ピニオン角速度ω のオフセット量を大きく設定する。また、角速度オフセットマップ82は、目標ピニオン角θ が近傍値θpn に達した以降は、オフセット量を一定の値に維持する。角速度オフセットマップ82により算出されるオフセット量は、加算器84を通じて、第1の積分器76により算出されるピニオン角速度ω に加算される。以下、オフセット量が加算されたピニオン角速度ω を「オフセット後のピニオン角速度ω 」という。
粘性反力トルクマップ83は、ピニオン角速度ω と粘性反力トルクTvic との関係を規定する。粘性反力トルクマップ83は、オフセット後のピニオン角速度ω に応じて粘性反力トルクTvic (補助粘性成分)を演算する。粘性反力トルクマップ83は、ピニオン角速度ω の大きさが一定の大きさ以上になると、粘性反力トルクTvic の大きさを急増させる。粘性反力トルクマップ83により算出される粘性反力トルクTvic は、加算器85を通じて、粘性モデル78により算出される粘性成分Tvi に加算される。
さて、このように目標ピニオン角演算部62(正確には、理想EPSモデル71)に角速度オフセットマップ82および粘性反力トルクマップ83を設けることにより、目標ピニオン角θ が仮想的な可動範囲の限界に対応する近傍値θpn に近づくほど、ピニオン角速度ω に対するオフセット量ω が大きくなる。このため、粘性反力トルクがTvic が大きく設定されやすくなる。この粘性反力トルクがTvic は、粘性モデル78により算出される粘性成分Tvi に加算されて、当該加算された粘性成分Tvi が基本駆動トルクT から減算される。このため、オフセット後のピニオン角速度ω に応じて、実際のピニオン角速度とは反対方向へ粘性抵抗が作用する。すなわち、ラック軸23が仮想的な可動範囲の限界に勢いよく達したとしても、ピニオン角速度ω が所定以上の場合には粘性反力トルクがTvic が加算されるため、操舵機構20の粘性抵抗が通常時よりも増大される。したがって、ラック軸23が仮想的な可動範囲の限界に達する際の衝撃感が抑制される。
<実施の形態の効果>
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ラック軸23が可動範囲の限界の近傍位置(仮想的な可動範囲の限界)に達したとき、補正成分Ta2 による基本アシスト成分Ta1 の補正を通じて、ステアリングホイール21の操舵反力が急激に増大される。このときの補正成分Ta2 は、目標ピニオン角θ の演算に用いる基本駆動トルクT (基本アシスト成分Ta1 および操舵トルクTの総和)の大きさが増加することを抑制し、当該抑制された基本駆動トルクT に応じて算出される目標ピニオン角θ と実際のピニオン角θとのフィードバック制御により得られる。基本駆動トルクT の大きさが抑制される分だけ、目標ピニオン角演算部62により演算される目標ピニオン角θ の大きさが小さくなる。これにより、ラック軸23が、設定された仮想的な可動範囲の限界に達したとき、目標ピニオン角演算部62で演算される目標ピニオン角θ の大きさがピニオン角θの取り得る最大値θpmaxの近傍値θpn を超えて大きくなることが防止される。その結果、ラック軸23が設定された仮想的な可動範囲の限界に達しても、ピニオン角θのフィードバック制御における目標ピニオン角θ と実際のピニオン角θとの間、換言すれば転舵角θtaのフィードバック制御における目標転舵角と実際の転舵角θtaとの間に偏差が発生しないので、操舵フィーリングが悪化するおそれもない。
また、当該操舵反力は、操舵トルクTと逆方向に作用する力である。そのため、マイクロコンピュータ42の制御を通じて、操舵反力を増大させることにより、ラック軸23の可動範囲を仮想的に作ることができる。これにより、ステアリング操舵の範囲が、本来の最大操舵範囲よりも狭い範囲に仮想的に制限される。このため、ラック軸23が実際の物理的な可動範囲の限界に至るまでステアリング操作されることが抑制される。すなわち、ラック軸23が物理的な可動範囲の限界に至ることがないので、本例の電動パワーステアリング装置10では、従来のような端当てが発生しない。そのため、従来のように、端当て時の過大な衝撃が操舵機構20に作用するおそれもない。
(2)目標ピニオン角演算部62の理想エンドモデル81は、目標ピニオン角θ が近傍値θpn に達したとき、操舵反力の弾性成分(ばね成分)を急激に増大させるべくばね反力トルクTspk を演算する。目標ピニオン角演算部62は、ばね反力トルクTspk の分だけ大きさが抑制された基本駆動トルクT (減算値T **)に応じて目標ピニオン角θ を算出する。ピニオン角フィードバック制御部63は、目標ピニオン角演算部62により算出される目標ピニオン角θ と実際のピニオン角θとのフィードバック制御を通じて補正成分Ta2 を算出する。当該補正成分Ta2 による基本アシスト成分Ta1 の補正を通じて、操舵反力に含まれる弾性成分が急激に増大される。
このように、ばね反力トルクTspk による基本アシスト成分Ta1 の補正を通じて、操舵反力に含まれる弾性成分を急激に増大させることにより、運転者に対して仮想的な突き当たり感を付与することができる。
(3)目標ピニオン角演算部62の粘性反力トルクマップ83は、ピニオン角速度ω が所定以上の大きさに達したとき、操舵反力に含まれる粘性成分を増大させるべく粘性反力トルクTvic を演算する。目標ピニオン角演算部62は、粘性反力トルクTvic の分だけ大きさが抑制された基本駆動トルクT (減算値T **)に応じて目標ピニオン角θ を算出する。ピニオン角フィードバック制御部63は、目標ピニオン角演算部62により算出される目標ピニオン角θ と実際のピニオン角θとのフィードバック制御を通じて補正成分Ta2 を算出する。当該補正成分Ta2 による基本アシスト成分Ta1 の補正を通じて、操舵反力に含まれる粘性成分が急激に増大される。
操舵反力を急激に増大させた場合、当該操舵反力が操舵機構20を介して衝撃として運転者に伝達されるおそれがある。この点、本例によれば、ラック軸23が勢いよく仮想的な可動範囲の限界に達したとしても、操舵反力の粘性成分が増大されるため、粘性抵抗により操舵反力による衝撃を緩和することが可能である。
(4)目標ピニオン角演算部62は、目標ピニオン角θ が近傍値θpn に近いほど、粘性反力トルクTvic の算出に用いるピニオン角速度ω の大きさを大きな値に補正する。具体的には、角速度オフセットマップ82は、目標ピニオン角θ が近傍値θpn に近づくほど、ピニオン角速度ω のオフセット量ω を大きく設定する。オフセット量ω は、加算器84を通じて、第1の積分器76により算出されるピニオン角速度ω に加算される。粘性反力トルクマップ83は、オフセット後のピニオン角速度ω を使用して粘性反力トルクTvic を演算する。この構成によれば、目標ピニオン角θ が近傍値θpn に近づくほど、粘性反力トルクTvic の算出に用いられるピニオン角速度ω の大きさが大きな値に補正されるので、粘性反力トルクTvic が演算されやすくなる。したがって、ラック軸23が仮想的な可動範囲の限界に達したときの衝撃を効果的に緩和することが可能である。
(5)目標ピニオン角θ に応じた操舵反力成分であるばね反力トルクTspk をモデル化した理想エンドモデル81に従って操舵反力が増大される。理想エンドモデル81のチューニング如何でラック軸23の仮想的な可動範囲を自在に形成することが可能である。
(6)転舵輪26,26の転舵角θtaに比例して回転する回転軸として、ピニオンシャフト22cを採用した。ピニオン角θのPID制御を通じて、間接的に転舵角θtaを制御することが可能である。すなわち、ピニオン角θのフィードバック制御は、転舵角θtaのフィードバック制御ともいえる。
<他の実施の形態>
なお、前記実施の形態は、次のように変更して実施してもよい。
・粘性反力トルクマップ83により算出される粘性反力トルクTvic に、フィードバックゲインを乗じてもよい。すなわち、図4に示すように、目標ピニオン角演算部62には、フィードバックゲインマップ91を設ける。フィードバックゲインマップ91は、目標ピニオン角θ とフィードバックゲイン(角度ゲイン)Gとの関係を規定する。フィードバックゲインマップ91は、目標ピニオン角θ が近傍値θpn に近づいたとき、目標ピニオン角θ に対してフィードバックゲインGの値を急激に増大させる。また、フィードバックゲインマップ91は、目標ピニオン角θ が近傍値θpn に達した以降は、フィードバックゲインGを一定値に維持する。このように、目標ピニオン角演算部62は、目標ピニオン角θ が所定以上の大きさに達したとき、すなわちラック軸23が仮想的な可動範囲の限界に近づいたとき、粘性反力トルクTvic を増大させる。この構成によれば、目標ピニオン角θ が近傍値θpn に達する際に、操舵反力の粘性成分をより増大させることによって、ラック軸23が仮想的な可動範囲の限界に達したときの衝撃をより効果的に緩和することができる。
・本例では、転舵輪26,26の転舵角θtaに対応するピニオン角θについてフィードバック制御を行うようにしたが、インターミディエイトシャフト22bの回転角についてフィードバック制御を行うようにしてもよい。また、モータ31の出力軸の回転角についてフィードバック制御を行ってもよい。インターミディエイトシャフト22bおよびモータ31の出力軸の回転角は、いずれも転舵角θtaを反映する値であるため、これら回転角のフィードバック制御を通じて、間接的に転舵角θtaのフィードバック制御を行うことができる。また、転舵輪26,26の転舵角θtaを検出し、この転舵角θtaに対して直接フィードバック制御を行うようにしてもよい。この場合、目標ピニオン角演算部62は目標転舵角演算部として機能し、ピニオン角フィードバック制御部63は転舵角フィードバック制御部として機能する。このようにしても、ラック軸23が仮想的な可動範囲の限界に達したとき、転舵角θtaのフィードバック制御における目標転舵角と実際の転舵角との間に偏差が発生しないので、操舵フィーリングが悪化するおそれはない。
・本例では、理想エンドモデル81は、理想EPSモデル71および理想車両モデル72のそれぞれと同じ階層の別モデルとして記載したが、当該理想エンドモデル81は理想車両モデル72に含めて構成してもよい。
・本例では、理想EPSモデル71は、基本アシスト成分Ta1 および操舵トルクTの総和に基づいて目標ピニオン角θ (理想的なピニオン角)を求めるようにしたが、操舵トルクTのみに基づいて目標ピニオン角θ を求めるようにしてもよい。
・本例では、トルクセンサ420はコラムシャフト22aに設けたが、インターミディエイトシャフト22bあるいはピニオンシャフト22cに設けてもよい。操舵トルクTが検出できるのであれば、操舵機構20の適宜の箇所に設けることが可能である。
・本例では、基本アシスト成分演算部61は、操舵トルクTおよび車速Vに基づいて基本アシスト成分Ta1 を求めるようにしたが、操舵トルクTのみに基づいて基本アシスト成分Ta1 を求めるようにしてもよい。また、基本アシスト成分演算部61は、位相補償制御およびトルク微分制御の少なくとも一方の制御を実行するようにしてもよい。位相補償制御は、アシスト勾配に基づいてトルクセンサ420により検出される操舵トルクTの位相を変化させてもよい。トルク微分制御は、基本アシスト成分Ta1 の微分値が大きいほど基本アシスト成分Ta1 の値を大きくすることが望ましい。
・本例では、理想エンドモデル81を目標ピニオン角演算部62に含めたが、マイクロコンピュータ42の機能として別個に理想エンドモデル81を設けてもよい。
・本例では、ピニオン角フィードバック制御部63において、ピニオン角θに対してPID制御を行うようにしたが、PI制御を行ってもよい。
・本例では、コラムシャフト22aに操舵補助力を付与する電動パワーステアリング装置10に具体化したが、たとえばピニオンシャフト22cあるいはラック軸23に操舵補助力を付与するタイプの電動パワーステアリング装置に具体化してもよい。
10…電動パワーステアリング装置、20…操舵機構、22c…ピニオンシャフト(回転軸)、24…ラックアンドピニオン機構、26…転舵輪、31…モータ、42…マイクロコンピュータ(制御装置)、61…基本アシスト成分演算部(第1の演算部)、62…第2の演算部を構成する目標ピニオン角演算部、63…第2の演算部を構成するピニオン角フィードバック制御部。

Claims (5)

  1. 車両の操舵機構に付与される操舵補助力の発生源であるモータと、車両のステアリング操作に応じて前記モータを制御する制御装置と、を備え、前記操舵機構がラックアンドピニオン機構を含む電動パワーステアリング装置において、
    前記制御装置は、少なくとも操舵トルクに応じて操舵機構に付与すべき操舵補助力の基礎制御成分を演算する第1の演算部と、
    転舵輪の転舵角に応じて回転する回転軸の実際の回転角を、少なくとも操舵トルクに応じて算出される目標回転角に一致させるフィードバック制御を通じて基礎制御成分に対する補正制御成分を演算する第2の演算部と、を備え、
    前記制御装置は、前記補正制御成分によって補正された前記基礎制御成分に基づき演算されるアシスト指令値に応じて前記モータの駆動を制御するものであり、
    前記第2の演算部は、前記ラックアンドピニオン機構のラックの物理的な可動範囲よりも狭く設定された可動範囲の限界に対応する角度閾値に前記目標回転角が達したとき、前記アシスト指令値に応じて前記モータより発生される操舵反力を急激に増大させるべく、それ以降大きさが増加しないよう抑制された少なくとも前記操舵トルクに応じて算出される前記目標回転角に前記実際の回転角を一致させるフィードバック制御を通じて前記補正制御成分を演算する電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記第2の演算部は、前記目標回転角が前記角度閾値に達したとき、操舵反力に含まれる弾性成分を急激に増大させるべく補助弾性成分を演算する電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記第2の演算部は、前記回転軸の角速度が所定以上の大きさに達したとき、操舵反力に含まれる粘性成分を増大させるべく補助粘性成分を演算する電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記第2の演算部は、前記目標回転角が前記角度閾値に近いほど、前記補助粘性成分の算出に用いる前記角速度の大きさを大きく補正する電動パワーステアリング装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記第2の演算部は、前記目標回転角が所定以上の大きさに達したとき、前記補助粘性成分を増大させる電動パワーステアリング装置。
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