JP2019127237A - 操舵制御装置 - Google Patents

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哲 松田
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勲 並河
祐輔 柿本
Yusuke KAKIMOTO
祐輔 柿本
厚二 安樂
Koji Anraku
厚二 安樂
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Abstract

【課題】操舵限界からステアリングホイールが戻されるときの操舵感の低下を抑えることができる操舵制御装置を提供すること。【解決手段】ステアリングホイールに付与される操舵反力を発生させる操舵側モータ14を備えるステアバイワイヤ式操舵装置を制御対象とし、操舵側モータ14の動作を制御する操舵制御装置1において、ステアリングホイールの操舵角θhが仮想ラックエンドに到達し、ステアリングホイールが操舵中立に向けて切り戻される場合、操舵角θhに基づき演算される操舵速度を、操舵速度の目標値であって操舵角に応じて設定される目標操舵速度に一致させるように操舵側モータ14をフィードバック制御する角速度制御部69を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、操舵制御装置に関するものである。
従来、ラック軸がラックエンドに達する操舵限界に向けてステアリングホイールが切り込まれるときに、ステアリングホイールの操舵速度を減速させるトルクをモータに発生させる操舵制御装置が知られている(特許文献1)。そのため、ラック軸がラックエンドに到達する際の衝撃を緩和できる。
特開2008−49914号公報
ところでステアリングホイールの操舵速度が十分に減速されないままラックエンドに到達した場合、ラックエンドに到達する際の衝撃の反力によりステアリングホイールが戻されることがある。この場合、操舵限界からステアリングホイールが戻されるときの操舵速度はいわゆる成り行きとなる。すなわち、ステアリングホイールの戻され方によってはステアリングホイールの操舵感が低下することがある。
本発明の目的は、操舵限界からステアリングホイールが戻されるときの操舵感の低下を抑えることができる操舵制御装置を提供することである。
上記目的を達成し得る操舵制御装置は、ステアリングホイールに付与されるトルクを発生させるアクチュエータを備える操舵装置を制御対象とし、前記アクチュエータの動作を制御する操舵制御装置を前提としている。前記ステアリングホイールの操舵角が当該操舵角の操舵限界に到達し、当該操舵限界から前記ステアリングホイールが戻される場合、前記操舵角に換算可能な回転軸の回転角に基づき演算される当該回転角の角速度を、当該角速度の目標値であって前記回転角に応じて設定される目標角速度に一致させるように前記アクチュエータをフィードバック制御する角速度制御部を備える。
この構成によれば、操舵限界からステアリングホイールが戻されるときに回転角に応じて設定される目標角速度に角速度を一致させるようにアクチュエータがフィードバック制御される。そのため、操舵限界からステアリングホイールが戻されるときにステアリングホイールの操舵速度が成り行きとならないように制御される。したがって、操舵限界からステアリングホイールが戻されるときの操舵感の低下を抑えることができる。
上記の操舵制御装置において、前記操舵角が前記操舵限界に近づくほど前記ステアリングホイールを前記操舵限界に向けて切り込み難くするように前記アクチュエータを制御する反力制御部を備えることが好ましい。
この構成によれば、ステアリングホイールが操舵限界に向けて切り込み難くなるため、ステアリングホイールが操舵限界に到達したときの衝撃を緩和できる。ひいては、当該衝撃が緩和されるため、当該衝撃によりステアリングホイールが戻され始めるときの操舵速度を抑えることができる。したがって、操舵限界からステアリングホイールが戻されるときの操舵感の低下をより抑えることができる。
上記の操舵制御装置において、前記角速度制御部は、前記ステアリングホイールが前記操舵限界に向けて切り込まれる場合、前記角速度を当該角速度の目標値であって前記回転角に応じて設定される目標角速度に一致させるように前記アクチュエータをフィードバック制御することが好ましい。
この構成によれば、操舵限界からステアリングホイールが戻されるときだけでなく、操舵限界に向けてステアリングホイールが切り込まれるときにもステアリングホイールの操舵速度が成り行きとならないように角速度制御部によりアクチュエータを制御することができる。したがって、より好適にステアリングホイールの操舵感の低下を抑えることができる。
上記の操舵制御装置において、前記ステアリングホイールが操舵方向における一方向に操舵されているときに正の値となり、前記ステアリングホイールが操舵方向における他方向に操舵されているときに負の値となる前記ステアリングホイールに付与される操舵トルク及び前記角速度とにより前記操舵限界から前記ステアリングホイールが戻されている状態であるか否かを判定する戻り判定部を更に備え、前記戻り判定部は、前記操舵トルクと前記角速度の乗算した結果が負の値であるとき、前記操舵限界から前記ステアリングホイールが戻される状態であると判定し、前記角速度制御部は、前記戻り判定部により前記操舵限界から前記ステアリングホイールが戻される状態であると判定されることを条件に、前記フィードバック制御を実施することが好ましい。
この構成によれば、操舵限界からステアリングホイールが戻される状態であるときに角速度制御部がフィードバック制御を実施する。すなわち、ステアリングホイールが操舵限界に向けて切り込まれる場合における角速度制御部によるフィードバック制御の介入をなくし、より自然なステアリングホイールの操舵速度の中で、操舵限界からステアリングホイールが戻されるときの操舵感の低下を抑制できる。
本発明の操舵制御装置によれば、操舵限界からステアリングホイールが戻されるときの操舵感を向上させることができる。
ステアバイワイヤ式操舵装置の概略構成図。 操舵制御装置の第1の実施形態のブロック図。 第1の実施形態の目標操舵角設定部のブロック図。 第1の実施形態の角速度制御部のブロック図。 第2の実施形態の操舵制御装置の角速度制御部のブロック図。 第3の実施形態の操舵制御装置の角速度制御部のブロック図。 第4の実施形態の操舵制御装置のブロック図。 変形例のステアバイワイヤ式操舵装置の概略構成図。
<第1の実施形態>
以下、操舵制御装置の第1の実施形態を説明する。
図1に示すように、操舵制御装置1は、ステアリングホイール11に付与されるトルクとしての操舵反力を発生させる操舵側アクチュエータ13を備えるステアバイワイヤ式操舵装置2を制御対象としている。ステアバイワイヤ式操舵装置2は、運転者により操舵される操舵部3と、運転者による操舵部3の操舵に応じて転舵輪4を転舵させる転舵部5とを備えている。ステアバイワイヤ式操舵装置2は、操舵部3と転舵部5との間が機械的に分離した構造を有するリンクレスのステアバイワイヤ式操舵装置である。
操舵部3は、ステアリングホイール11が一体回転可能に固定される回転軸としてのステアリングシャフト12と、ステアリングシャフト12に操舵反力を付与する操舵側アクチュエータ13とを備えている。操舵側アクチュエータ13は、駆動源となる操舵側モータ14と、操舵側モータ14の回転を減速してステアリングシャフト12に伝達する操舵側減速機15とを備えている。
ステアリングホイール11には、スパイラルケーブル装置21が連結されている。スパイラルケーブル装置21は、ステアリングホイール11に固定された第1ハウジング22と、車体に固定された第2ハウジング23と、第2ハウジング23に固定されるとともに第1ハウジング22及び第2ハウジング23によって区画された空間に収容された筒状部材24と、筒状部材24に巻きつけられるスパイラルケーブル25とを備えている。筒状部材24には、ステアリングシャフト12が挿通されている。スパイラルケーブル25は、ステアリングホイール11に固定されたホーンスイッチを含む各種スイッチ26と、車体に固定された車載電源27等とを接続する電気配線である。そして、スパイラルケーブル25の長さは、各種スイッチ26と車載電源27との間の距離よりも十分に長く設定されており、その長さに応じた範囲でステアリングホイール11の回転を許容する。
転舵部5は、第1ピニオン軸31と、第1ピニオン軸31に連結されたラック軸32と、ラック軸32を往復動可能に収容するラックハウジング33とを備えている。第1ピニオン軸31とラック軸32とは、所定の交差角をもって配置されている。第1ピニオン軸31に形成された第1ピニオン歯31aとラック軸32に形成された第1ラック歯32aとが噛み合うことによって第1ラックアンドピニオン機構34が構成されている。第1ラックアンドピニオン機構34によりラック軸32は、その軸方向一端側が往復動可能に支持されている。ラック軸32の両端には、ボールジョイント35を介してタイロッド36が連結されており、タイロッド36の先端は、転舵輪4が組み付けられた図示しないナックルに連結されている。
また、転舵部5には、第2ピニオン軸42と、第2ピニオン軸42を介してラック軸32に転舵輪4を転舵させる転舵力を付与する転舵側アクチュエータ41とを備えている。転舵側アクチュエータ41は、駆動源となる転舵側モータ43と、転舵側モータ43の回転を減速して第2ピニオン軸42に伝達する転舵側減速機44とを備えている。第2ピニオン軸42とラック軸32とは、所定の交差角をもって配置されている。第2ピニオン軸42に形成された第2ピニオン歯42aとラック軸32に形成された第2ラック歯32bとを噛み合うことによって第2ラックアンドピニオン機構45が構成されている。
このように構成されたステアバイワイヤ式操舵装置2では、運転者によるステアリングホイール11の操作に応じて転舵側アクチュエータ41により第2ピニオン軸42が回転駆動され、この回転が第2ラックアンドピニオン機構45によりラック軸32の軸方向の往復動に変換される。ひいては転舵輪4の転舵角が変更される。
操舵制御装置1は、操舵側アクチュエータ13及び転舵側アクチュエータ41に接続されており、これらの作動を制御する。なお、操舵制御装置1は、図示しない中央処理装置(CPU)やメモリを備えており、所定の演算周期ごとにメモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することによって、各種制御が実行される。
操舵制御装置1には、車両の車速SPDを検出する車速センサ51、及びステアリングシャフト12に付与された操舵トルクTrqを検出するトルクセンサ52が接続されている。トルクセンサ52は、ステアリングシャフト12における操舵側減速機15との連結部分よりもステアリングホイール11側に設けられている。また、操舵制御装置1には、操舵部3の操舵量を示す検出値として操舵側モータ14の回転角θsを検出する操舵側回転角センサ53、及び転舵部5の転舵量を示す検出値として転舵側モータ43の回転角θtを検出する転舵側回転角センサ54が接続されている。そして、操舵制御装置1は、車速SPD、操舵トルクTrq及び回転角θs,θtの各種状態量に基づいて操舵側モータ14及び転舵側モータ43の作動を制御する。なお、操舵トルクTrq及び回転角θs,θtは、ステアリングホイール11を一方向(本実施形態では、右方向)に操舵した場合に正の値、他方向(本実施形態では、左方向)に操舵した場合に負の値として検出される。
操舵制御装置1の電気的構成について説明する。
図2に示すように、操舵制御装置1は、操舵側モータ制御信号Msを出力する操舵側制御部61と、操舵側モータ制御信号Msに基づいて操舵側モータ14に駆動電力を供給する操舵側駆動回路62とを備えている。また、操舵制御装置1は、転舵側モータ制御信号Mtを出力する転舵側制御部63と、転舵側モータ制御信号Mtに基づいて転舵側モータ43に駆動電力を供給する転舵側駆動回路64とを備えている。なお、本実施形態の操舵側駆動回路62及び転舵側駆動回路64には、複数のスイッチング素子を有する周知のPWMインバータが採用されている。操舵側モータ制御信号Ms及び転舵側モータ制御信号Mtは、操舵側駆動回路62及び転舵側駆動回路64の各スイッチング素子のオンオフ状態を規定するゲートオンオフ信号となっている。操舵制御装置1は、所定の演算周期ごとに、以下に説明する各制御ブロックに示される各演算処理を実行し、操舵側モータ制御信号Ms及び転舵側モータ制御信号Mtを生成する。そして、操舵側モータ制御信号Ms及び転舵側モータ制御信号Mtが操舵側駆動回路62及び転舵側駆動回路64に出力されることにより、各スイッチング素子がオンオフし、車載電源27から操舵側モータ14及び転舵側モータ43に駆動電力がそれぞれ供給される。これにより、操舵側アクチュエータ13及び転舵側アクチュエータ41の作動が制御される。
次に、操舵側制御部61について説明する。
操舵側制御部61には、車速SPD、操舵トルクTrq及び回転角θsが入力される。また、操舵側制御部61には、操舵側駆動回路62と操舵側モータ14のモータコイルとの間の接続線65に設けられた電流センサ66により検出される操舵側モータ14の電流値Isが入力される。操舵側制御部61は、車速SPD、操舵トルクTrq、回転角θs及び電流値Isの各種状態量に基づいて操舵側モータ制御信号Msを生成して出力する。なお、操舵側モータ14は、三相ブラシレスモータが採用されている。そのため、本来であれば接続線65は操舵側モータ14の各相のモータコイルにそれぞれ接続されるが、説明の便宜上、1つにまとめて図示している。
操舵側制御部61は、目標操舵角θh*を演算する目標操舵角設定部71と、目標操舵角θh*に基づいて操舵側目標電流値Is*を演算する操舵側目標電流値演算部72と、操舵側目標電流値Is*に基づいて操舵側モータ制御信号Msを生成する操舵側モータ制御信号生成部73とを備えている。また、操舵側制御部61は、操舵側モータ14の回転角θsに基づいてステアリングホイール11の操舵角θhを演算する操舵角演算部74を備えている。さらに、操舵側制御部61は、操舵角θhに基づき補正トルクTω*を演算する角速度制御部69を備えている。操舵角演算部74は、入力される回転角θsを、例えばステアリングホイール11の操舵中立から操舵側モータ14の回転数をカウントすることにより、360°を超える範囲の絶対角に換算して取得する。そして、操舵角演算部74は、この絶対角に換算された回転角に操舵側減速機15の回転速度比に基づく換算係数Ksを乗算することで操舵角θhを演算する。なお、操舵角θhは、請求項上の回転角の一例であり、ステアリングホイール11の操舵中立を基準として一方向(本実施形態では、右方向)に操舵した場合に正の値、ステアリングホイール11を他方向(本実施形態では、左方向)に操舵した場合に負の値として検出される。また、操舵中立とは、車両が直進しているときのステアリングホイール11の位置のことである。また、目標操舵角θh*は、操舵角θhの目標値である。
図3に示すように、目標操舵角設定部71は、操舵トルクTrqが入力される入力トルク基礎成分演算部81と、操舵反力を増加させる反力成分Fieを演算する反力制御部82と、目標操舵角θh*を演算する目標操舵角演算部83とを備えている。入力トルク基礎成分演算部81は、操舵トルクTrqの絶対値が大きいほど、大きな絶対値を有する入力トルク基礎成分(反力基礎成分)Tb*を演算する。入力トルク基礎成分Tb*は、加算器84に出力される。加算器84では、入力トルク基礎成分Tb*に操舵トルクTrqが足し合わされることで入力トルクTrq*が演算される。
反力制御部82は、目標操舵角θh*に基づいて同図に示すマップを参照することにより反力成分Fieを演算する。マップには、閾値角度θenが設定されており、目標操舵角θh*の絶対値が閾値角度θen以下の場合には、反力成分Fieとして「0」が演算され、目標操舵角θh*が閾値角度θenを超えると、絶対値が「0」よりも大きな反力成分Fieが演算される。なお、反力成分Fieは、目標操舵角θh*が閾値角度θenを超えてある程度大きくなると、人の力ではそれ以上切り込み操舵ができないほどに大きな絶対値となるように設定されている。換言すると、反力成分Fieは、ステアリングホイール11が操舵限界に向けて近づくほどステアリングホイール11を操舵限界に向けて切り込み難くするものである。
本実施形態の閾値角度θenは、転舵部5の機械的構成との関係において、ボールジョイント35がラックハウジング33に当接することでラック軸32の軸方向の移動が規制される機械的なラックエンドよりも操舵中立側に設定された仮想ラックエンドに対し、さらに所定角度だけ操舵中立側に位置する仮想ラックエンド近傍での転舵対応角θpの値に設定されている。また、閾値角度θenは、操舵部3との機械的構成との関係において、スパイラルケーブル装置21により最大限許容されるステアリングホイール11の操舵角θhよりも操舵中立側に設定されている。つまり、本実施形態のステアバイワイヤ式操舵装置2では、仮想ラックエンド近傍が転舵部5の舵角限度として設定されるとともに、スパイラルケーブル装置21により最大限許容されるステアリングホイール11の操舵角θhに対応する位置が操舵部3の舵角限度として設定されており、第1ピニオン軸31がステアリングシャフト12に連結されていると仮定した場合、操舵部3の舵角限界よりも先に転舵輪4が舵角限度に到達する。なお、仮想ラックエンドが操舵限界の一例である。
加減算器85には、反力制御部82で演算される反力成分Fieとともに入力トルクTrq*及び角速度制御部69により演算される補正トルクTω*が入力される。加減算器85において、入力トルクTrq*から反力成分Fieが減算された値に補正トルクTω*が加算された補正入力トルクTrq**が目標操舵角演算部83に出力される。
目標操舵角演算部83は、補正入力トルクTrq**と目標操舵角θh*とを関係づけるモデル式を利用して、目標操舵角θh*を演算する。このモデル式は、ステアリングホイール11と転舵輪4とが機械的に連結されたものにおいて、ステアリングホイール11の回転に伴って回転する回転軸のトルクと回転角との関係を定めて表したものであり、ステアバイワイヤ式操舵装置2の摩擦等をモデル化した粘性係数C、ステアバイワイヤ式操舵装置2の慣性をモデル化した慣性係数Jを用いて表したものである。なお、粘性係数C及び慣性係数Jは、車速SPDに応じて可変設定される。
図2に示すように、操舵側目標電流値演算部72には、減算器75において目標操舵角θh*から操舵角θhが差し引かれた角度偏差Δθhが入力される。操舵側目標電流値演算部72は、角度偏差Δθhに基づき操舵角θhを目標操舵角θh*にフィードバック制御するための制御量として、操舵側モータ14が発生させる操舵反力に対応した駆動電流の目標値である操舵側目標電流値Is*を演算する。
操舵側モータ制御信号生成部73には、操舵側目標電流値Is*、回転角θs、及び電流値Isが入力される。操舵側モータ制御信号生成部73は、これら各状態量に基づいてdq座標系における電流フィードバック制御を実行することにより操舵側駆動回路62に出力する操舵側モータ制御信号Msを演算する。これにより、操舵側モータ制御信号Msに応じた駆動電力が操舵側駆動回路62から操舵側モータ14に出力され、操舵側モータ14の作動が制御される。
次に、転舵側制御部63について説明する。
転舵側制御部63には、回転角θt及び目標操舵角θh*が入力される。また、転舵側制御部63には、転舵側駆動回路64と転舵側モータ43のモータコイルとの間の接続線67に設けられた電流センサ68により検出される転舵側モータ43の電流値Itが入力される。転舵側制御部63は、回転角θt、目標操舵角θh*及び電流値Itの各種状態量に基づいて転舵側モータ制御信号Mtを生成して出力する。なお、転舵側モータ43は、三相ブラシレスモータが採用されている。そのため、本来であれば接続線67は転舵側モータ43の各相のモータコイルにそれぞれ接続されるが、説明の便宜上、1つにまとめて図示している。
転舵側制御部63は、目標操舵角θh*に基づいて転舵側目標電流値It*を演算する転舵側目標電流値演算部102と、転舵側目標電流値It*に基づいて転舵側モータ制御信号Mtを生成する転舵側モータ制御信号生成部103とを備えている。また、転舵側制御部63は、転舵側モータ43の回転角θtに基づいて転舵輪4の転舵角に換算可能な回転軸である第1ピニオン軸31の転舵対応角θpを演算する転舵対応角演算部101を備えている。転舵側制御部63は、入力される回転角θtを、例えば操舵中立からの転舵側モータ43の回転数をカウントすることにより、360°を超える範囲の絶対角に換算して取得する。そして、転舵対応角演算部101は、この絶対角に換算された回転角に転舵側減速機44の回転速度比、及び第1及び第2ラックアンドピニオン機構34,45の回転速度比に基づく換算係数Ktを乗算して転舵対応角θpを演算する。つまり、転舵対応角θpは、第1ピニオン軸31がステアリングシャフト12に機械的に連結されていると仮定した場合におけるステアリングホイール11の操舵角θhと基本的に一致する。
転舵側目標電流値演算部102には、減算器104において目標操舵角θh*から転舵対応角θpが差し引かれた角度偏差Δθpが入力される。そして、転舵側目標電流値演算部102は、角度偏差Δθpに基づき転舵対応角θpを目標操舵角θh*にフィードバック制御するための制御量として、転舵側モータ43が発生させる転舵力に対応した駆動電流の目標値である転舵側目標電流値It*を演算する。つまり、本実施形態では、転舵対応角θpの目標値は、操舵角θhの目標値である目標操舵角θh*と等しく、操舵角θhと転舵対応角θpとの比である舵角比が一定に設定される。
転舵側モータ制御信号生成部103には、転舵側目標電流値It*、回転角θt、及び電流値Itが入力される。転舵側モータ制御信号生成部103は、転舵側目標電流値It*、回転角θt及び電流値Itの各種状態量に基づいてdq座標系における電流フィードバック制御を実施することにより転舵側駆動回路64に出力する転舵側モータ制御信号Mtを生成する。これにより、転舵側モータ制御信号Mtに応じた駆動電力が転舵側駆動回路64から転舵側モータ43に出力され、転舵側モータ43の作動が制御される。
ここで、上記のステアバイワイヤ式操舵装置2において、ステアリングホイール11の目標操舵角θh*が閾値角度θenを超えてさらにステアリングホイール11が仮想ラックエンドに向けて切り込まれる場合、反力制御部82により「0」よりも大きい絶対値を有する反力成分Fieが演算されるため、ステアリングホイール11を仮想ラックエンドに向けて切り込み難くなる。しかし、ステアリングホイール11の操舵状況によっては、ステアリングホイール11が仮想ラックエンドに到達することが考えられる。そのため、仮想ラックエンドに到達した際の衝撃の反力によりステアリングホイール11が戻されるときに跳ね返り感が出てしまいステアリングホイール11の操舵感が低下することが考えられる。本実施形態では、この跳ね返り感を抑制するための構成として、操舵制御装置1に角速度制御部69が設けられている。
図4に示すように、角速度制御部69には、操舵角θhが入力される。角速度制御部69は、操舵角θhに応じて演算される角速度としての操舵速度ωhを、操舵速度ωhの目標値である目標角速度としての目標操舵速度ωh*に一致させるように操舵側モータ14をフィードバック制御するための補正トルクTω*を演算する。角速度制御部69は、操舵角θhに応じて目標操舵速度ωh*を演算するためのゲインKを演算するゲイン演算部91と、操舵角θhを微分することにより操舵速度ωhを演算する微分器92と、補正トルクTω*を演算する補正トルク演算部93とを備えている。
ゲイン演算部91は、操舵角θhに基づいて同図に示すマップを参照することによりゲインKを演算する。マップには、反力制御部82と同様の閾値角度θenが設定されている。マップは、操舵角θhの絶対値が閾値角度θen以下であるときにゲインKが一定であり、操舵角θhの絶対値が閾値角度θenから仮想ラックエンドに対応する操舵角θreに向かうほど徐々にゲインKが小さくなる特性を有している。そのため、ゲイン演算部91は、操舵角θhの絶対値が閾値角度θen以下の場合に、ゲインKとして「1」を演算し、操舵角θhが閾値角度θenを超える場合に、ゲインKとして「1」よりも小さな値を演算し、操舵角θhが仮想ラックエンドに対応する操舵角θreとなる場合に、ゲインKとして「0」を演算する。
補正トルク演算部93には、減算器95において乗算器94によりゲインKと操舵速度ωhとを乗算することにより演算される目標操舵速度ωh*から操舵速度ωhを差し引くことにより演算される角速度偏差Δωhが入力される。補正トルク演算部93は、角速度偏差Δωhに基づき操舵速度ωhを目標操舵速度ωh*に一致させるように操舵側モータ14から発生させるトルクに対応した補正トルクTω*を演算する。なお、ゲインKは、操舵角θhの絶対値に応じて設定されているため、目標操舵速度ωh*も操舵角θhの絶対値が閾値角度θen以下である場合に、操舵速度ωhと同等の値が演算され、操舵角θhの絶対値が閾値角度θenを超える場合に、徐々に目標操舵速度ωh*の絶対値が小さくなるように演算され、操舵角θhが仮想ラックエンドに対応する操舵角θreとなる場合に、目標操舵速度ωh*として「0」が演算される。
ここで、ゲインKの特性の技術的意義について説明する。
ゲインKは、仮想ラックエンド近傍(閾値角度θenと仮想ラックエンドに対応する操舵角θreとの間の領域)において、ステアリングホイール11が仮想ラックエンドに向けて切り込まれている場合、操舵速度ωhが徐々に小さくなるように設定されている。また、ゲインKは、ステアリングホイール11が仮想ラックエンドに到達することにより戻されている場合、ステアバイワイヤ式操舵装置2の操舵側減速機15等のギヤの摩擦によって跳ね返り感が抑制できる程度の操舵速度ωhとなるように目標操舵速度ωh*が設定されるように設定されている。すなわち、本実施形態のゲインKを用いて演算された補正トルクTω*は、仮想ラックエンド近傍において、ステアリングホイール11が仮想ラックエンドに向けて切り込まれている場合、操舵速度ωhが徐々に小さくなるように操舵側モータ14に発生させるトルクとして設定されている。また、補正トルクTω*は、ステアリングホイール11が仮想ラックエンドに到達することによりステアリングホイール11が戻されている場合、操舵側減速機15等のギヤの摩擦により跳ね返り感が抑制できる程度に操舵速度ωhが十分に小さくなるように操舵側モータ14に発生させるトルクとして設定されている。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されるときに目標操舵速度ωh*に操舵速度ωhを一致させるように操舵側アクチュエータ13がフィードバック制御される。そのため、仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されるときにステアリングホイール11の操舵速度ωhが成り行きとならないように制御される。具体的には、本実施形態においてはステアリングホイール11が仮想ラックエンドに到達し、戻されるときの操舵速度ωhを小さくするように角速度制御部69により操舵側アクチュエータ13が制御されるため、ステアリングホイール11の跳ね返り感を抑制することができる。したがって、仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されるときの操舵感の低下を抑えることができる。
(2)ステアリングホイール11が仮想ラックエンドに向けて切り込み難くなるため、ステアリングホイール11が仮想ラックエンドに到達したときの衝撃を緩和できる。ひいては、当該衝撃が緩和されるため、当該衝撃によりステアリングホイール11が戻され始めるときの操舵速度ωを抑えることができる。したがって、仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されるときの操舵感の低下をより抑えることができる。
(3)仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されるときだけでなく、仮想ラックエンドに向けてステアリングホイール11が切り込まれるときにもステアリングホイール11の操舵速度ωが成り行きとならないように角速度制御部69により操舵側アクチュエータ13(操舵側モータ14)を制御することができる。したがって、より好適にステアリングホイール11の操舵感の低下を抑えることができる。
<第2の実施形態>
以下、操舵制御装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と同様に仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されているときの跳ね返り感を抑制することができる。第1の実施形態との相違点は、仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されているときだけ角速度制御部69による操舵側アクチュエータ13のフィードバック制御を実施する点であり、この点について主に説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付して説明する。
図5に示すように、角速度制御部69は、戻り判定部96を更に備えている。戻り判定部96には、操舵速度ωh及び操舵トルクTrqが入力されている。戻り判定部96は、ステアリングホイール11が切り戻されているときには「1」を、ステアリングホイール11が切り込まれているときには「0」を出力し、乗算器97において角速度偏差Δωhに乗算される。すなわち、角速度制御部69は、戻り判定部96によりステアリングホイール11が切り戻されていると判定されることを条件にフィードバック制御する。
ここで、戻り判定部96によるステアリングホイール11の切り込み及び戻りの判定について説明する。
ステアリングホイール11が例えば操舵中立を基準として一方向(本実施形態では、右方向)に操舵されている状態を考える。すなわち、操舵トルクTrqの値が正の値であるときを考える。この状態でステアリングホイール11が例えば仮想ラックエンドに向けて切り込まれているとすると、操舵角θhが操舵中立を基準として一方向に大きくなる。すなわち、微分器92により演算される操舵速度ωhは正の値となる。そのため、操舵トルクTrq及び操舵速度ωhを乗算した結果は、正の値となる。また、ステアリングホイール11が例えば仮想ラックエンドに到達することにより戻されている場合、ステアリングホイール11を仮想ラックエンドに向けて切り込んでいる状態を維持するために操舵トルクTrqが正の値となるが、仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されるため操舵角θhの絶対値が小さくなる。すなわち、微分器92により演算される操舵速度ωhは負の値となる。そのため、操舵トルクTrq及び操舵速度ωhを乗算した結果は、負の値となる。
ステアリングホイール11が例えば操舵中立を基準として他方向(本実施形態では、左方向)に操舵されている状態を考える。すなわち、操舵トルクTrqの値が負の値であるときを考える。この状態でステアリングホイール11が例えば仮想ラックエンドに向けて切り込まれているとすると、操舵角θhが操舵中立を基準として他方向に大きくなる。すなわち、微分器92により演算される操舵速度ωhは負の値となる。そのため、操舵トルクTrq及び操舵速度ωhを乗算した結果は、正の値となる。また、ステアリングホイール11が例えば仮想ラックエンドに到達することにより戻されている場合、ステアリングホイール11を仮想ラックエンドに向けて切り込んでいる状態を維持するために操舵トルクTrqが負の値となるが、仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されるため操舵角θhの絶対値が大きくなる。すなわち、微分器92により演算される操舵速度ωhは正の値となる。そのため、操舵トルクTrq及び操舵速度ωhを乗算した結果は、負の値となる。
すなわち、戻り判定部96は、操舵トルクTrq及び操舵速度ωhを乗算した結果が正である場合に、ステアリングホイール11を仮想ラックエンドに向けて切り込んでいる状態であることを判定し、操舵トルクTrq及び操舵速度ωを乗算した結果が負である場合に仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されている状態であることを判定する。
本実施形態によれば、上記(1),(2)の効果に加え、以下の効果が得らえる。
(4)仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻される状態であるときに角速度制御部69がフィードバック制御を実施する。すなわち、ステアリングホイール11が仮想ラックエンドに向けて切り込まれる場合における角速度制御部69によるフィードバック制御の介入をなくし、より自然なステアリングホイール11の操舵速度ωの中で、仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されるときの操舵感の低下を抑制できる。
<第3の実施形態>
以下、操舵制御装置の第3の実施形態について説明する。本実施形態については、第1及び第2の実施形態と同様に仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されているときの跳ね返り感を抑制することができる。第2の実施形態との相違点は、目標操舵速度ωh*が操舵角θhに応じて直接的に設定されている点であり、この点について主に説明する。なお、第1及び第2の実施形態と同様の構成については同様の符号を付して説明する。
図6に示すように、角速度制御部69において、第1及び第2の実施形態のゲイン演算部91が目標操舵速度演算部111に代替されている。
目標操舵速度演算部111は、操舵角θhに基づいて同図に示すマップを参照することにより目標操舵速度ωh*を演算する。マップは、操舵角θhが正の値の場合に目標操舵速度ωh*が正の値に設定され、操舵角θhが負の値の場合に目標操舵速度ωh*が負の値に設定されている。マップには、反力制御部82と同じ閾値角度θenが設定されている。マップは、操舵角θhの絶対値が閾値角度θen以下であるときに目標操舵速度ωh*の絶対値が一定であり、操舵角θhの絶対値が閾値角度θenから仮想ラックエンドに対応する操舵角θreに向かうほど徐々に目標操舵速度ωh*の絶対値が小さくなる特性を有している。そのため、目標操舵速度演算部111は、操舵角θhの絶対値が閾値角度θen以下の場合、目標操舵速度ωh*として絶対値ωcを演算し、操舵角θhが閾値角度θenを超える場合、目標操舵速度ωh*として絶対値ωcよりも小さい値を演算し、操舵角θhが仮想ラックエンドに対応する操舵角θreとなる場合、目標操舵速度ωh*として「0」を演算する。
ここで、目標操舵速度ωh*は、第1及び第2の実施形態と同様に、仮想ラックエンド近傍において、仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されている場合に、ステアバイワイヤ式操舵装置2の操舵側減速機15等のギヤの摩擦によって跳ね返り感が抑制できる操舵速度ωhとなるように設定されている。
<第4の実施形態>
以下、操舵制御装置の第4の実施形態を説明する。本実施形態は、第1、第2及び第3と同様に仮想ラックエンドからステアリングホイール11が戻されているときの跳ね返り感を抑制することができる。第1、第2及び第3の実施形態との相違点は、操舵制御装置1の制御対象が操舵部3と転舵部5との間が機械的に連結された電動パワーステアリング操舵装置である点であり、この点について主に説明する。なお、前述した実施形態と同様の構成については同様の符号を付して説明する。
図7に示すように、操舵制御装置1は、操舵側モータ14に代替して、ステアリングホイール11に付与されるアシストトルクを発生させるアシストモータ124の作動を制御する。
操舵制御装置1は、アシストトルク基礎成分演算部121と、電流指令値演算部122とを備えている。アシストトルク基礎成分演算部121には、操舵トルクTrq及び車速SPDが入力される。アシストトルク基礎成分演算部121は、操舵トルクTrq及び車速SPDに基づいてアシストトルク基礎成分Ta1*を演算する。
角速度制御部69は、操舵角θhに基づいて補正トルクTω*を演算する。ここで、角速度制御部69は、第1、第2及び第3の実施形態における角速度制御部69のいずれを適用してもよい。反力制御部82は、操舵角θhに応じて反力成分Fieを演算する。本実施形態における反力成分Fieは、アシスト力を低減させる成分である。換言すると、反力成分Fieは、ステアリングホイール11が仮想ラックエンドに向けて近づくほどステアリングホイール11を操舵限界に向けて切り込み難くするものである。
加減算器123により、アシストトルク基礎成分Ta1*に対して補正トルクTω*を加算し、反力成分Fieを減算することにより補正アシストトルクTa*が演算される。
電流指令値演算部122では、補正アシストトルクTa*に基づいてアシストモータ124を駆動させるための目標電流指令値I*を演算される。この目標電流指令値I*に基づいて前述した操舵側モータ制御信号生成部73及び操舵側駆動回路62を制御し、ひいてはアシストモータ124の作動を制御する。
このような電動パワーステアリング操舵装置であっても第1、第2及び第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第2及び第3の実施形態において、戻り判定部96では、操舵角θhと操舵トルクTrqの微分値とによりステアリングホイール11が切り戻されているか否かを判定してもよい。また、上記の各実施形態において、ステアリングホイール11の操舵方向として一方向を右方向、他方向を左方向としていたが、一方向を左方向、他方向を右方向としてもよい。
・第1、第2及び第3の実施形態では、目標操舵角θh*が閾値角度θenを超えると、反力成分Fieに基づいて操舵反力が増大されるようにしたが、例えば反力制御部82に操舵角θhや転舵対応角θpを入力し、操舵角θhや転舵対応角θpが閾値角度θenを超える場合に反力成分Fieにより操舵反力を増大させてもよい。また、例えば目標転舵対応角または転舵対応角θpが閾値角度θenを超える場合に反力成分Fieに基づいて操舵反力を増大させてもよい。また、第4の実施形態でも同様に、転舵対応角θpが閾値角度θenを超える場合にアシスト力を低減させる反力成分Fieを演算してもよい。なお、目標転舵対応角とは、舵角比を可変設定させる場合に目標操舵角θh*に基づき設定される転舵対応角θpの目標値である。
さらに、第1、第2及び第3の実施形態では、操舵角θhと転舵対応角θpとの舵角比を可変させる構成を採用してもよい。この場合、目標操舵角θh*及び操舵角θhのいずれか一方と、目標転舵対応角及び転舵対応角θpのいずれか一方との大小比較を行い、大きな方が閾値角度θenを超える場合に反力成分Fieにより操舵反力を増大させてもよい。
・第1、第2及び第3の実施形態では、閾値角度θenを仮想ラックエンド近傍での転舵対応角θpの値に設定した。しかし、これに限らず、例えば仮想ラックエンド近傍での転舵対応角θpの絶対値が操舵部3の舵角限度での操舵角θhの絶対値よりも大きい場合には、閾値角度θenを操舵部3の舵角限度よりも操舵中立側に位置する操舵角θhに設定してもよい。
・上記の各実施形態において、反力制御部82を割愛してもよい。このようにした場合は、仮想ラックエンドがない状態となるため操舵限界を以下のように変更してもよい。
第1、第2及び第3の実施形態において、反力制御部82が割愛されて、仮想ラックエンドがない状態では、ステアリングホイール11及びステアリングシャフト12の操舵限界が無くなってしまう。そのため、操舵部3のステアリングシャフト12に対して、その回転を機械的に規制する回転規制部を設ける。回転規制部は、ステアバイワイヤ式操舵装置2の製品仕様に応じて設定されるステアリングホイール11の回転数を規定するものである。この場合、ステアリングホイール11の回転数の限界となる操舵エンドに到達し、回転規制部により回転が規制された位置を操舵限界とする。このとき、操舵限界はスパイラルケーブル装置21により最大限許容されるステアリングホイール11の操舵角θhに対応する位置よりも操舵中立側、すなわち操舵エンド近傍に設定されている。
第4の実施形態において、反力制御部82が割愛されて、仮想ラックエンドがない状態では、ボールジョイント35がラックハウジング33に当接することでラック軸32の軸方向の移動が規制される機械的なラックエンドに対応する位置を操舵限界とする。
・上記の各実施形態において、操舵角θhを例えばステアリングシャフト12に設けられる舵角センサにより直接検出してもよく、また転舵対応角θpを例えば第1ピニオン軸31に設けられる舵角センサにより直接検出してもよい。
・第1、第2及び第3の実施形態では、操舵制御装置1の制御対象となるステアバイワイヤ式操舵装置2を、操舵部3と転舵部5とを分離した構造を有するリンクレスのステアバイワイヤ式操舵装置としていたが、クラッチにより操舵部3と転舵部5とを機械的に連結可能なステアバイワイヤ式操舵装置としてもよい。
例えば、図8に示すように、操舵部3と転舵部5との間には、クラッチ131が設けられている。クラッチ131は、入力側中間軸132を介してステアリングシャフト12に連結されるとともに、出力側中間軸133を介して第1ピニオン軸31に連結されている。そして、操舵制御装置1からの制御信号によりクラッチ131が解放状態となることで、ステアバイワイヤ式操舵装置2は、ステアバイワイヤモードとなり、クラッチ131が締結状態となることでステアバイワイヤ式操舵装置2は、電動パワーステアリングモードとなる。
・第2及び第3の実施形態において、戻り判定部96により出力される「0」または「1」の出力値は、乗算器97により角速度偏差Δωhに乗算されていたが、例えば、補正トルクTω*に乗算してもよい。
・第1、第2及び第3の実施形態において、操舵側目標電流値演算部72では、角度偏差Δθhに基づき操舵側目標電流値Is*を演算していたが、これに限らない。例えば、操舵側目標電流値演算部72に、目標操舵角設定部71により演算される入力トルク基礎成分(反力基礎成分)Tb*をさらに入力し、操舵側目標電流値Is*を演算してもよい。具体的には、操舵側目標電流値演算部72は、角度偏差Δθhに基づき操舵角θhが目標操舵角θh*に一致するようにするためのトルク補正値を演算する。操舵側目標電流値演算部72は、入力された入力トルク基礎成分Tb*に対してトルク補正値を加算し、新補正入力トルクを演算する。操舵側目標電流値演算部72は、新補正入力トルクに基づき操舵側目標電流値Is*を演算する。
・第1、第2及び第3の実施形態において、ゲイン演算部91及び目標操舵速度演算部111に設定されている閾値角度θenを、反力制御部82の閾値角度θenに一致させずに適宜ずらしてもよい。例えば、ゲイン演算部91及び目標操舵速度演算部111に設定される閾値角度をより仮想ラックエンドに対応する操舵角θreに近づけてもよい。また、仮想ラックエンドに対応する操舵角θreから操舵中立に向けてずらしてもよい。
また、ゲイン演算部91及び目標操舵速度演算部111は、操舵角θhに応じてゲインKまたは目標操舵速度ωh*を演算していたが、これに限らない。例えば、回転角θs,θtを、操舵中立を基準に換算した操舵側モータ14の絶対角、または転舵側モータ43の絶対角、または目標操舵角θh*に応じてゲインKまたは目標操舵速度ωh*を演算してもよい。この場合、例えば、ゲインKが「1」よりも小さくなる、もしくは目標操舵速度ωh*が絶対値ωcよりも小さくなり始める操舵側モータ14の絶対角、または転舵側モータ43の絶対角、または目標操舵角θh*の閾値角度を、操舵角θhの閾値角度θenに対応したものに適宜変更する。また、上記の操舵側モータ14の絶対角または転舵側モータ43の絶対角は、絶対角センサにより検出してもよい。
さらに、ゲイン演算部91及び目標操舵速度演算部111のゲインK及び目標操舵速度ωh*の特性は、図5及び図6に示した特性に限らず変更してもよい。例えば、仮想ラックエンド近傍(閾値角度θenと仮想ラックエンドに対応する操舵角θreとの間の領域)におけるゲインK及び目標操舵速度ωh*の変化勾配をより大きくし、ステアリングホイール11が仮想ラックエンドに切り込まれたときにより早く操舵速度ωhが小さくなるように設定してもよい。
・上記の各実施形態において、角速度制御部69は、目標操舵速度ωh*に操舵速度ωhを一致させるようにフィードバック制御していたが、これに限らない。例えば、角速度制御部69は、操舵側モータ14の回転軸の回転角θsに基づき演算される角速度としてのモータ角速度ωmを、モータ角速度ωmの目標値である目標角速度としての目標モータ角速度ωm*に一致させるようにフィードバック制御してもよい。目標モータ角速度ωm*は、例えば、上記したゲインKとモータ角速度ωmを乗算して決定する。
・第1、第2及び第3の実施形態において、目標操舵角演算部83により補正入力トルクTrq**と目標操舵角θh*とを関係づけるモデル式を使用していたが、具体的に、本モデル式では、目標操舵角θh*を微分して得られる目標操舵速度を使用している。第1、第2及び第3の実施形態の角速度制御部69では、ゲイン演算部91により演算されるゲインKに対して操舵速度ωを乗算することで、目標操舵速度ωh*を演算する、またはマップにより目標操舵速度ωh*を演算していたが、モデル式に使用されている目標操舵速度と操舵速度ωとの角速度偏差に基づいて補正トルクTω*を演算してもよい。
また、モデル式としては、サスペンションやホールアライメント等の仕様によって決定されるバネ係数Kdを用いた、いわゆるバネ項を追加してモデル化したモデル式を用いるようにしてもよい。
・上記の各実施形態では、角速度制御部69は、操舵側制御部61に設けられていたが、これに限らず、角速度制御部69を操舵側制御部61及び転舵側制御部63と分けて設けてもよい。また、角速度制御部69を転舵側制御部63に設けてもよい。さらに、上記の変形例のモデル式を使用する場合においては、目標操舵角演算部83に角速度制御部69を設けてもよい。
・第1、第2及び第3の実施形態では、第1ラックアンドピニオン機構34によりラック軸32は、その軸方向一端側が往復動可能に支持されているが、例えば、第1ピニオン軸31を割愛し、第1ラックアンドピニオン機構34を割愛してもよい。この場合、ラックハウジング33の内部にラック軸を支持するラックブッシュ等を設けてもよい。
1…操舵制御装置、2…ステアバイワイヤ式操舵装置、11…ステアリングホイール、12…ステアリングシャフト、13…操舵側アクチュエータ、69…角速度制御部、82…反力制御部、96…戻り判定部、θh…操舵角、ωh…操舵速度、ωh*…目標操舵速度、ωm…モータ角速度、ωm*…目標モータ角速度、Fie…反力成分、Trq…操舵トルク。

Claims (4)

  1. ステアリングホイールに付与されるトルクを発生させるアクチュエータを備える操舵装置を制御対象とし、前記アクチュエータの動作を制御する操舵制御装置において、
    前記ステアリングホイールの操舵角が当該操舵角の操舵限界に到達し、当該操舵限界から前記ステアリングホイールが戻される場合、前記操舵角に換算可能な回転軸の回転角に基づき演算される当該回転角の角速度を、当該角速度の目標値であって前記回転角に応じて設定される目標角速度に一致させるように前記アクチュエータをフィードバック制御する角速度制御部を備える
    操舵制御装置。
  2. 前記操舵角が前記操舵限界に近づくほど前記ステアリングホイールを前記操舵限界に向けて切り込み難くするように前記アクチュエータを制御する反力制御部を備える
    請求項1に記載の操舵制御装置。
  3. 前記角速度制御部は、前記ステアリングホイールが前記操舵限界に向けて切り込まれる場合、前記角速度を当該角速度の目標値であって前記回転角に応じて設定される目標角速度に一致させるように前記アクチュエータをフィードバック制御する
    請求項1または請求項2に記載の操舵制御装置。
  4. 前記ステアリングホイールが操舵方向における一方向に操舵されているときに正の値となり、前記ステアリングホイールが操舵方向における他方向に操舵されているときに負の値となる前記ステアリングホイールに付与される操舵トルク及び前記角速度とにより前記操舵限界から前記ステアリングホイールが戻されている状態であるか否かを判定する戻り判定部を更に備え、
    前記戻り判定部は、前記操舵トルクと前記角速度の乗算した結果が負の値であるとき、前記操舵限界から前記ステアリングホイールが戻される状態であると判定し、前記角速度制御部は、前記戻り判定部により前記操舵限界から前記ステアリングホイールが戻される状態であると判定されることを条件に、前記フィードバック制御を実施する
    請求項1または請求項2に記載の操舵制御装置。
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