JP5935715B2 - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートのシートバックの内部に、シートベルト本体が通されるベルト通路を備える車両用シートベルト装置に関する。
従来の車両用シートベルト装置の構造を図8に示す。
従来、車両用シート100のシートバック101の内部に、シートベルト本体103が通される車両用シートベルト装置102が知られている(特許文献1参照)。この車両用シート100のシートバック101の内部には、シートベルト本体103が下から上へと通されるベルト通路104が設けられている。このベルト通路104はシートバック101の内部で、前側カバー105fと後側カバー105rとからなる保護部品105により、囲われて形成されている。これにより、例えば、該シート100のシートバック101が圧迫されたとしても、ベルト通路104はこの圧迫の影響を受けにくくなるため、ベルト通路104を通されるシートベルト本体103を円滑に引き出すことができる。シートベルト本体103は、シートクッション(図示省略)の下面に設けられたリトラクタ(図示省略)から、シートバック101の内部のベルト通路104内を引き上げられた後、シート100の前面に回り込んでシート100に着座している着座者をシート100に拘束する。
特開2009−51306
しかし、シートバック101の内部に、前側カバー105fと後側カバー105rとによりベルト通路104を設ける構成では、前側カバー105fと後側カバー105rの厚みの分だけシートバック101の厚み寸法が増大し、バックボード107を設ける際に、シートバック101の薄型化が難しくなってしまうという問題点があった。また、部品点数が増えてしまうという問題点があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものである。即ち、本発明の技術的な課題は、シートバックの内部にシートベルト本体が通されるベルト通路を備える車両用シートベルト装置において、シートバックの厚み寸法の増大を抑え、かつ、部品点数を削減することである。
上記した課題は、次の発明によって解決される。
請求項1の発明は、シートベルト本体と、シートベルト本体の一端側を引き出し可能に巻き取るリトラクタと、シートのシートバックの内部に設けられ、リトラクタから引き出されたシートベルト本体が下から上へと通されるベルト通路とを備え、ベルト通路を通ってシートバックの前面に取り回されたシートベルト本体により、シート着座者を拘束することができる車両用シートベルト装置であって、ベルト通路は、シートバック背面のバックボードに一体に成形され、シートベルト本体の後方側に位置するベルトカバー部と、ベルトカバー部よりも前方側に位置し、バックボードが前方へ変位した時に、シートバックに内装される構成部材と当接することで、ベルトカバー部とシートバックに内装される構成部材との間のシートベルト本体が通される空間を維持できるガイド部と、によって構成されていることを特徴とする。
本発明によると、シートベルト本体はシートバックの内部に形成されたベルト通路を通されている。このベルト通路は、バックボードに一体に成形されたベルトカバー部と、ガイド部とにより構成されている。したがって、ベルト通路を通されるシートベルト本体は、バックボードの一部であるベルトカバー部とガイド部とにより保護されるようになるため、シートベルト本体を保護するための専用の部品を設ける必要が無くなり、その部品の厚み寸法の分、シートバックの厚み寸法の増大を抑えることができる。また、シートベルト本体を保護するための専用の部品が不要になるため、部品点数を削減することができる。
請求項2の発明によると、ガイド部がバックボードの端縁部に薄肉ヒンジを介して一体に成形されており、ガイド部をベルト通路が形成された状態で保持する保持部が設けられていることを特徴とする。
したがって、バックボードの本体部とガイド部とをいわゆるインテグラルヒンジを介して成形することでベルト通路を形成できるようになるため、本発明の車両用シートベルト装置の製造コスト、及び、製造工程数を低減させることができるようになる。
請求項3の発明によると、ガイド部は、断面略鉤型の突条として構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明によると、ベルトカバー部は、バックボードに設けられた凹溝として設けられていることを特徴とする。
本発明によると、シートバックの内部にシートベルト本体が通されるベルト通路を備える車両用シートベルト装置において、シートバックの厚み寸法の増大を抑え、かつ、部品点数を削減することができる。
本発明の実施形態1に係る車両用シートベルト装置を備えるシートの模式斜視図である。 実施形態1に係る車両用シートベルト装置を備えるシートの模式背面図である。 実施形態1に係る車両用シートベルト装置を備えるシートの模式断面図(図2のIII−III断面矢視図)である。 実施形態1に係る車両用シートベルト装置のバックボードの模式背面図である。 実施形態1に係る車両用シートベルト装置のバックボードの模式断面図(図4のV−V断面矢視図)である。 本発明の実施形態2に係る車両用シートベルト装置を備えるシートの模式断面図である。 本発明の実施形態3に係る車両用シートベルト装置を備えるシートの模式断面図である。 従来の車両用シートベルト装置を備えるシートのシートバックの背面に、従来のバックボードを取付けたシートの模式断面図である。
[実施形態1]
以下、図1〜図5に基づいて、本発明の実施形態1に係る車両用シートベルト装置20の説明を行う。本実施形態に係る車両用シートベルト装置20は、例えば、車両のリア席のシート10に使用される。
なお、図中の前後左右、及び上下は、車両の前後左右、及び上下に対応している。
<実施形態1に係るシート10の概要>
実施形態1に掛かる車両用シートベルト装置20を説明する前に、その車両用シートベルト装置20が使用されるシート10の説明を行う。
図1〜3に示すように、実施形態1のシート10は、シート10の着座者が着座するシートクッション12と、着座者が背もたれとして使用するシートバック11とを備えている。
シート10のシートバック11は、図2に示すように、後記する車両用シートベルト装置20のシートベルト本体21が通されるベルト通路40(後記する)を備えている。シートバック11の内部の左右両側には、図3に示すように、シートバック11の左右両端に沿って立設し、シートバック11を支持するサイドフレーム13,13が内蔵されている。
また、シートバック11の背面(後側の面)には、シートバック11の背面を覆うようにバックボード30が取付けられている。
なお、シートバック11の内部には、上記したサイドフレーム13,13やベルト通路40の他に、パッド材、フォームドワイヤスプリング等が内装されているが、説明の便宜上、これらの個々の構成部材については図示を省略し、シートバック構成部材14としてまとめて図示した。
即ち、シートバック構成部材14が、本発明のシートバックに内装される構成部材に相当する。
<バックボード30について>
バックボード30は、図2に示すように、シートバック11の背面を覆う上下に長い略長方形に形成された樹脂製の板である。バックボード30は、図3に示すように、バックボードの本体部31と、ベルトカバー部34と、バックボードの本体部31の右端縁部に設けられたガイド部33とから構成される。
バックボード30のバックボードの本体部31とガイド部33との間には、図4に示すように、バックボードの本体部31の長手方向に沿って上下に延びる薄肉部32が形成されている。この薄肉部32は、バックボード30の他の部分に比べて部品の厚み寸法が薄く成形されている。薄肉部32の位置で、ガイド部33を、いわゆるインテグラルヒンジにより、バックボードの本体部31に対して前側に折り返すことで、図5の二点鎖線に示すように、バックボード30のベルトカバー部34の壁面とガイド部33の壁面とによって囲まれるベルト通路40が形成される。
即ち、薄肉部32が、本発明の薄肉ヒンジに相当する。
ガイド部33は、図3,4に示すように、バックボードの本体部31に対して折り返された状態で、バックボード30のベルトカバー部34と略対向する覆い部33aと、バックボードの本体部31に設けられた被係合部31kと係合可能な係合爪33cを有するフランジ部33bとを備えている。
ベルト通路40が形成されている状態(ガイド部33がバックボードの本体部31に対して折り返されている状態)で、ガイド部33のフランジ部33bは、バックボードの本体部31の前面に当接し、フランジ部33bに形成された係合爪33cがバックボードの本体部31の対応する箇所に設けられた被係合部31kと係合可能になる。この係合により、ガイド部33は、ベルト通路40が形成された状態で保持されるようになる。
即ち、被係合部31kと係合爪33cとが、本発明の保持部に相当する。
<車両用シートベルト装置20について>
実施形態1に係る車両用シートベルト装置20は、図1,2に示すように、シートベルト本体21と、シートベルト本体21が挿通されているタング22と、タング22と連結可能なバックル23と、シートベルト本体21の一端側を引き出し可能に巻き取るリトラクタ24と、シートバック11の内部でシートベルト本体21が通されるベルト通路40とを備えている。
ベルト通路40は、上記したように、シートバック11の内部に設けられ、シートベルト本体21が下から上へと通される通路である。ベルト通路40は、図3に示すように、バックボード30のベルトカバー部34とその前側のシートバック構成部材14との間に介在している。ベルト通路40の前側はガイド部33の壁面により覆われることで構成されており、ベルト通路40の後側はバックボード30のベルトカバー部34の壁面により覆われることで構成されている。即ち、ベルト通路40は、ガイド部33とバックボード30のベルトカバー部34とで囲まれる空間として設けられる。
ベルト通路40は、図2に示すように、シートバック11の長手方向に沿って上下に延びている。ベルト通路40の下端部は、シートバック11の下端11dに設けられた下部開口部40dに通じており、上端部はシートバック11の上端11uに設けられた上端部カバー41に形成された上部開口部40uに通じている。この上端部カバー41は、ベルト通路40の上端部を上方向から覆うように設けられている。上端部カバー41に形成されている上部開口部40uは、図1に示すように、シート10の前面方向に開口している。このため、ベルト通路40内を通されるシートベルト本体21は、上端部カバー41の上部開口部40uを通って、シート10のシートバック11の前面に取り回される。
リトラクタ24は、図2に示すように、シート10のシートクッション12の下面に設けられている。シートベルト本体21は、図1,2に示すように、リトラクタ24から引き出され、シートバック11の下端11dに設けられたベルト通路40の下部開口部40dからベルト通路40に入り、シートバック11の内部を下から上に通された後、シートバック11の上端11uに設けられた上端部カバー41の上部開口部40uから、シート10の前面に引き出されている。シート10の着座者がシート10の前面に引き出されたシートベルト本体21を引っ張ると、シートベルト本体21は、リトラクタ24によりさらに繰り出される。そして、着座者がシートベルト本体21を離すと、シートベルト本体21はリトラクタ24により巻き取られる。
シート10の着座者は、シート10のシートバック11の前面に取り回されているシートベルト本体21を引っ張り、タング22をバックル23に連結させることで、シートベルト本体20により身体を拘束することができる。この時、タング22よりも上側部分のシートベルト本体21uは、着座者の肩から腰に渡されて着座者の上体と腰とを拘束し、タング22よりも下側部分のシートベルト本体21dは、着座者の腰の左右両側に渡されて着座者の腰を拘束する。即ち、本発明の車両用シートベルト装置20は、いわゆる3点式のシートベルトとして機能する。
<実施形態1に係る車両用シートベルト装置20の長所>
本発明によると、シートベルト本体21は、シートバック11の内部に設けられたベルト通路40を通されている。このベルト通路40は、図3に示すように、バックボード30のベルトカバー部34とガイド部33とで囲われて構成されている。したがって、例えば、シートバック11が前方から圧迫された場合、この圧力は、シートバック構成部材14を介してガイド部33が受けることになる。また、例えば、シートバック11が後方から圧迫された場合、この圧力は、バックボード30のベルトカバー部34が受けることになる。この時、バックボード30はシートバック11に対して相対的に前方へ変位するため、ベルト通路40もその前方のシートバック構成部材14側へ変位することになるが、ガイド部33がシートバック構成部材14と当接してベルト通路40とシートバック構成部材14とを隔てるため、シートバック構成部材14がベルト通路40に干渉することはない。
即ち、ベルト通路40を通されるシートベルト本体21は、バックボード30の一部(バックボード30のベルトカバー部34およびガイド部33)により保護されていることになる。このため、シートベルト本体21を保護するための専用の部品を、シートバック11の内部に設ける必要が無くなる。したがって、この部品の厚み寸法の分、シートバック11の厚み寸法の増大を抑え、かつ、部品点数を増加させない構成とすることができる。
また、バックボードの本体部31とガイド部33とをいわゆるインテグラルヒンジを介して成形することでベルト通路を形成できるようになるため、本発明の車両用シートベルト装置の製造コスト、及び、製造工程数を低減させることができるようになる。
[実施形態2]
次に、図6に基づいて、本発明の実施形態2に係る車両用シートベルト装置202について説明する。本実施形態の車両用シートベルト装置202は、実施形態1に係る車両用シートベルト装置20のベルト通路40を改造したものであり、その他の構造については実施形態1に係る車両用シートベルト装置20と同様である。このため、実施形態1に係る車両用シートベルト装置20と同一部材については同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る車両用シートベルト装置202のベルト通路402は、バックボード30のベルトカバー部34と、バックボードの本体部31と一体的に成形され、バックボードの本体部31からシートバック11に向かって張り出す突条であるガイド部332と、により構成されている。
ガイド部332は、シートバック11の長手方向に沿って上下に延びており、図6(A)に示すように、断面略Γ字型(鉤型)の突条である。ガイド部332は、バックボードの本体部31から前方に向かって張り出すように設けられている側方ガイド部53dと、側方ガイド部53dの前端部からバックボード30のベルトカバー部34と略平行になるように右方向に延びる前方ガイド部53aとから構成されている。ガイド部332の側方ガイド部53dはベルト通路402の左側を覆い、前方ガイド部53aはベルト通路402の前側を覆うように構成されている。即ち、ベルト通路402の左側はガイド部332の側方ガイド部53dの壁面によって構成され、ベルト通路402の前側はガイド部332の前方ガイド部53aの壁面によって構成され、ベルト通路402の後側は、バックボード30のベルトカバー部34の壁面によって構成されることになる。ベルト通路402の右側には壁面が存在せず、図6(A)の破線の位置でシートバック構成部材14と面している。
このように、ベルト通路402はガイド部332及びバックボード30のベルトカバー部34により保護されることになり、ベルト通路402を通されるシートベルト本体21を保護するための専用の部品を設ける必要が無くなる。このため、実施形態1に係る車両用シートベルト装置20と同様に、シートバックの厚み寸法の増大を抑えることができ、かつ、シートベルト本体を保護するための専用の部品が不要になるため、部品点数を削減することができる。
また、車両用シートベルト装置202は、図6(B)のように構成されていてもよい。即ち、断面略Γ字型(鉤型)の突条であるガイド部332が、ベルト通路402を挟んでその左右に対になるように2つ設けられていてもよい。この構造では、左右のガイド部332,332の側方ガイド部53d,53dがベルト通路402の左右両側を覆うように構成され、左右のガイド部332,332の前方ガイド部53a,53aがベルト通路402の前側を覆うように構成される。この時、左右のガイド部332,332の前方ガイド部53a,53aは、その先端部が互いに対向し、その間にはシートベルト本体21の左右幅寸法より小さい隙間が生じるように設けられる。この構造によると、ベルト通路402の右側にも壁面が設けられているため、図6(A)の構造と比べて、確実にベルト通路402を保護できるようになる。
また、車両用シートベルト装置202は、図6(C)に示すように構成されていてもよい。即ち、左右のガイド部332,332の前方ガイド部53a,53aが側方ガイド部53d,53dの先端部から、それぞれシートバック11の左右方向外側に延びている構造としてもよい。この構造では、ガイド部332がベルト通路402の前側を覆わず、ベルト通路402の前側の壁面が存在しないため、ベルト通路402は、図6(C)の破線の位置でシートバック構成部材14と面している。この構造では、シートバック11が前方から圧迫された場合には、その圧力はシートバック構成部材14を介して、ベルト通路402よりも前方に位置しているガイド部332,332の前方ガイド部53a,53aによって受けることができる。この構造では、例えば、シートバック11が前方から圧迫された場合に、前方ガイド部53a,53aの先端が後方に撓み変形し、ベルト通路402を通されるシートベルト本体21と干渉してシートベルト本体21の引き出しを阻害してしまうような事態を防止できる。
[実施形態3]
次に、図7に基づいて、本発明の実施形態3に係る車両用シートベルト装置203について説明する。本実施形態の車両用シートベルト装置203は、実施形態1に係る車両用シートベルト装置20のベルト通路40を改造したものであり、その他の構造については実施形態1に係る車両用シートベルト装置20と同様である。このため、実施形態1に係る車両用シートベルト装置20と同一部材については同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る車両用シートベルト装置203では、バックボードの本体部31に、後側に凹む形状を有する凹溝63が形成されており、シートベルト本体21はこの凹溝63内のベルト通路403を通されている。
凹溝63は、シートバック11の長手方向に沿って上下に延びるように設けられている。凹溝63は、図7に示すように、左右の凹溝側方部63e,63eと、左右の凹溝側方部63e,63eの後端部を連結する凹溝後方部63fとから構成されている。凹溝側方部63e,63eはベルト通路403の左右側を覆うように設けられており、凹溝後方部63fはベルト通路403の後側を覆うように設けられている。即ち、ベルト通路403の左右側は、凹溝側方部63e,63eの壁面によって構成され、ベルト通路403の後側は、凹溝後方部63fの壁面によって構成されることになる。ベルト通路403には前側の壁面が存在せず、図7の破線の位置でシートバック構成部材14と面している。この構造では、シートバック11が前方から圧迫された場合には、その圧力はシートバック構成部材14を介して、ベルト通路403よりも前方に位置しているバックボードの本体部31によって受けることができる。即ち、本実施形態では、バックボードの本体部31がガイド部333として機能し、凹溝63がベルトカバー部34として機能することになる。
このように、ベルト通路403は、バックボードの本体部31(ガイド部333)及びバックボード30の凹溝63(ベルトカバー部34)により保護されることになり、ベルト通路403を通されるシートベルト本体21を保護するための専用の部品を設ける必要が無くなる。このため、実施形態1および2に係る車両用シートベルト装置20,202と同様に、シートバックの厚み寸法の増大を抑えることができ、かつ、シートベルト本体を保護するための専用の部品が不要になるため、部品点数を削減することができる。
[車両用シートベルト装置20,202,203の変形例]
なお、本発明に係る車両用シートベルト装置20,202,203は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、適宜変更が加えられて構成されるものであってもよい。
例えば、本実施形態1では、ベルト通路40が形成されている状態(バックボード30のガイド部33がバックボードの本体部31に対して折り返された状態)を保持するための保持部として、係合爪33cと被係合部31kとを例示したが、例えば、粘着シールで貼り付ける構成でも良いし、ボルトとナットとにより締結する構成であっても良い。
また、本実施形態1では、バックボードの本体部31の右端縁部にガイド部33が設けられている例を示したが、例えば、バックボードの本体部31の左端縁部に設けられていても良いし、上端縁部や下端縁部に設けられている構成であっても良い。
さらに、本実施形態1〜3では、バックボード30の長手方向の長さと略同じ長さ寸法に形成された1つのガイド部でベルト通路を覆う例を示した。しかし、例えば、バックボード30の長手方向の長さよりも短いガイド部を上下に複数個並べて設け、これら複数個のガイド部によってベルト通路を一定間隔で覆う構成としても良い。
また、本実施形態1〜3では、リトラクタ24がシートクッション12の下面に設けられている例を示したが、リトラクタ24の設置場所はどこであっても良く、例えば、シート10が設置されている車両の床面上であっても何ら問題は無い。
また、本実施形態1〜3では、シートバック11の内部でベルト通路を通されるシートベルト本体21は、リトラクタ24から引き出された後、シートバック11の下端11dからシートバック11の内部に導かれる例を示した。しかし、例えば、シートクッション12の内部にもシートベルト本体21の通り道を設け、リトラクタ24から引き出されたシートベルト本体21が、シートクッション12の内部に導かれた後に、シートバック11の内部に導かれる構成としても良い。
10 シート
11 シートバック
14 シートバック構成部材
20 車両用シートベルト装置
21 シートベルト本体
24 リトラクタ
30 バックボード
31 バックボードの本体部
31k 被係合部(保持部)
32 薄肉部(薄肉ヒンジ)
33 ガイド部
33c 係合爪(保持部)
34 ベルトカバー部
40 ベルト通路

Claims (4)

  1. シートベルト本体と、前記シートベルト本体の一端側を引き出し可能に巻き取るリトラクタと、シートのシートバックの内部に設けられ、前記リトラクタから引き出された前記シートベルト本体が下から上へと通されるベルト通路とを備え、前記ベルト通路を通って前記シートバックの前面に取り回された前記シートベルト本体により、シート着座者を拘束することができる車両用シートベルト装置であって、
    前記ベルト通路は、
    前記シートバック背面のバックボードに一体に成形され、前記シートベルト本体の後方側に位置するベルトカバー部と、
    前記ベルトカバー部よりも前方側に位置し、前記バックボードが前方へ変位した時に、前記シートバックに内装される構成部材と当接することで、前記ベルトカバー部と前記シートバックに内装される構成部材との間の前記シートベルト本体が通される空間を維持できるガイド部と、によって構成されていることを特徴とする車両用シートベルト装置。
  2. 請求項1に係る車両用シートベルト装置であって、
    前記ガイド部が前記バックボードの端縁部に薄肉ヒンジを介して一体に成形されており、
    前記ガイド部を前記ベルト通路が形成された状態で保持する保持部が設けられていることを特徴とする車両用シートベルト装置。
  3. 請求項1に係る車両用シートベルト装置であって、
    前記ガイド部は、断面略鉤型の突条として構成されていることを特徴とする車両用シートベルト装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一つに係る車両用シートベルト装置であって、
    前記ベルトカバー部は、前記バックボードに設けられた凹溝として設けられていることを特徴とする車両用シートベルト装置。

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