JP2010527845A

JP2010527845A - 張りシート部材

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Publication number: JP2010527845A
Application number: JP2010509815A
Authority: JP
Inventors: ファビアンレポンス; ジャンクロードシュミット; サネルイマモヴィック
Original assignee: IEE International Electronics and Engineering SA
Current assignee: IEE International Electronics and Engineering SA
Priority date: 2007-05-29
Filing date: 2008-05-28
Publication date: 2010-08-19
Also published as: EP2155515A2; US8511754B2; EP2155515B1; CN101678786B; US20100244540A1; WO2008145671A3; WO2008145671A2; CN101678786A

Abstract

車両シート用張りシート部材は、表面が車両シートの外面に概ね適合するように付形される発泡体詰物と、発泡体詰物上に配設される内装カバーと、発泡体詰物と内装カバーの間に配置される薄板型電気デバイスと、内装カバーを前記発泡体詰物に固定する取付け用組立品を含む。発泡体詰物には、少なくとも１つの溝が発泡体詰物表面に配置され、該溝に沿って取付け用組立品が配置される。薄板型デバイスには、少なくとも１つの交差区域で溝と交差する少なくとも１つの細長片状部が設けられる。発泡体詰物には該少なくとも１つの交差区域に凹部が形成され、この凹部の寸法は、張りシート部材が発泡体詰物の変形を生じる力の下にあるとき、薄膜型デバイスの細長片状部が凹部に滑り込むようにするのに適するものとする。この凹部は薄板型電気デバイスの細長片状部の走路に、交差区域の中央からオフセットして配置され、発泡体詰物には更なる凹部が上記少なくとも１つの交差区域に形成され、この更なる凹部は上記細長片状部の走路に、上記交差区域の中央に関して第１凹部とは実質的に対称に配置される。

Description

本発明は、車両シートの布張り（張り）シート部材、特に張りシート部材のクリンプ溝と交差する薄板状電気デバイスの備わる張りシート部材に関する。

車両シートには一般に、張りシート部材（着座部及び背当て）と、シート部材を支え、それ等を車両に取付けるフレームが含まれている。張りシート部材は詰物と、詰物を覆い、シート占有者と接触する耐久性外面を与える化粧裁ち（内装）材料（例えば、織物、本皮又は人工皮革等）とを含む。典型的には、詰物はポリマー（例えば、ポリウレタン）等の発泡材から成り、これが成形工程中、所定形状に型で成形される。内装カバーは、取付け用組立品を介して詰物、フレーム又は両者に取付けられる。

そのような取付け用組立品には数多くの変種がある。一般に、それ等は詰物、又は下部にあるシートフレームに固定されたアンカー部品を含み、それ等に、例えばフック部材、クランプ、ストラップ等の固定部材により内装カバーが固定されている。取付け用組立品の例は例えば、ＵＳ特許出願公開２００５／０００６９４４Ａ１、ＵＳ特許６，８１７，６７５及びＵＳ特許４，８６５，３８３に見出される。
取付け用組立品の位置する車両シートの区域は、シート占有者に見えるようにしても、見えないようにしても良いが、見える型式の方がより一般的である。取付け区域（以後、クリンプ溝と云う）は可視型式では継ぎ目線又は溝として識別可能なものとして、張りシート部材のより疎な詰物部分を画成、分離する。可視型式では、クリンプ溝がシート面の大きな外観要因となる。

着座センサ、シートベルトバックルセンサ、シートヒータ等の、多種のセンサ及び電子デバイスを装備した車両シートが益々、増えていることが知られている。そのようなデバイスをシートに一体化する処理は、特に触覚又は審美基準に基づく設計制約のため複雑である。クリンプ溝の走路はセンサ及び電子デバイスに対して、特にこれ等が内装カバー内又は近傍に設けられる場合、重大な制約となる。

薄板型電子デバイス（例えば、薄膜型圧力センサ、薄膜型容量性センサ、織物センサ等）とクリンプ溝が交差するところでは、詰物に変形が生じると、薄板型電子デバイスにゆがみ（よじれ：ｂｕｃｋｌｅ）が生じる。そのような交差部の通常の構成を、図１ａ〜１ｃに示す。発泡体詰物１０に、その表面上に延びる溝１２が形成される。内装カバー（図示せず）は詰物のこの表面に配置され、それに、溝１２に沿って延びる取付け用組立品１４、１６により固定される。内装カバーは詰物面の輪郭に従い、取付け組立体１４、１６により溝１２内に引き込まれることが指摘されるべきである。内装カバーと詰物１０間に挟まれた薄板型センサ１８はこのようにして、溝１２内に向かって付勢される（図１ｂ）。図１ａは交差区域の上面図を示す。薄板型センサ１８の一部は、線Ａ−Ａに沿って溝１２と交差する。既に無負荷状態にある薄板型センサ１８が過剰に大きく曲がるのを防止するため、傾斜部２０、２２が溝１２のウイング部に形成され、交差部においてセンサ１８が緩やかに曲がるようにする。張り部材は圧力（参照番号２６で示され、例えばシート占有者の及ぼす）下にあるとき、変形されるため、発泡部材１０の面の形状大きさが変化することがある。これにより、薄板型センサ１８がクリンプ溝１２で、ゆがみ（図１ｃに参照番号２８で示されているように）を生ずることがある。そのようなゆがみは特に、薄板型センサ１８の電気回路を劣化させることがあるが、これは明らかに望ましくない。

ＵＳ２００５／０００６９４４Ａ１ＵＳ６，８１７，６７５ＢＵＳ４，８６５，３８３Ｂ

本発明の目的は、クリンプ溝のある交差部で薄板型センサがゆがみが生じるのを低減することにある。

上記目的は、請求項１に記載の如き張りシート部材で達成される。
車両シート用張りシート部材は、表面が車両シートの外面に概ね適合するように付形される発泡体詰物と、発泡体詰物上に配設される内装カバーと、発泡体詰物と内装カバーの間に配置される薄板型電気デバイス（例えば、可撓性印刷回路、薄膜型圧力センサ、薄膜型容量性センサ、繊維電気回路又は繊維センサ等）と、内装カバーを前記発泡体詰物に固定する取付け用組立品を含む。発泡体詰物には、少なくとも１つの溝（「クリンプ溝」）が発泡体詰物表面に配置され、該溝に沿って取付け用組立品が配置される。薄板型デバイスには、少なくとも１つの交差区域で溝と交差する少なくとも１つの細長片状部がある。発泡体詰物には該少なくとも１つの細長片状部に凹部が形成され、この凹部の寸法は、張りシート部材が発泡体詰物の変形を生じる力の下にあるとき、薄膜型デバイスの細長片状部が凹部に滑り込むようにするのに適するものとする。本発明の目的のため、「凹部」とは、発泡体の表面から発泡体内に延びる空洞、例えば、（盲又は通し）穴を指すことが指摘されるべきである。

凹部は、張り部材が変形を受けるとき、細長片状部の一部を収容する緩衝域を提供することが理解されよう。従って、薄板状電気デバイスの挙動制御の改良が可能になる。特に、圧力下の発泡体詰物の変形が、その面が薄板状デバイスの細長片状部の長さに沿って短くなるようなものの場合、細長片状部は発泡体詰物表面に対して長さが過剰になり、過剰長さが凹部内に「逃げる」ことになる。勿論、凹部が深ければ深い、幅広ければ広い、等、ほど、それが受け入れられる過剰長さは大きくなる。凹部の寸法は好ましくは、薄板状電気デバイスの最小許容可能曲り半径と、張りシート部材の寿命中に生ずることが予期される状況で予期すべき過剰長さとに従って選択されるものと当業者は気付くであろう。過剰長さはまた、発泡体の剛性、負荷時に発泡体詰物が受ける変形、薄板状電気デバイスの弾性、等の幾つかのパラメタに依存する。

凹部は、薄板状電気デバイスの細長片状部の走路に、交差区域の中央（「中央」とは横方向の溝の中央を指す）からオフセットして配置される。対称的溝の場合には、これは溝の対称性の縦断面からオフセットされるであろう。（本発明の目的のため、「縦」とは当該区域におけるクリンプ溝の方向を指し、「横」とは縦方向に約直角の、且つそのような区域における発泡部材の面に概ね平行な方向を指す。）交差区域少なくとも１つに、更なる凹部が発泡体１に形成され、この更なる凹部は細長片状部の走路に、交差区域の中央に関して第１の凹部と略対称に配置される。このことは、薄板状電気デバイスがクリンプ溝に固定される場合、特に有利である。

有利には、取付け用組立品は、発泡体詰物内に配置される第１の（プラスチック又は金属製）ロッドと、内装カバーに固定された第２の（プラスチック又は金属製）ロッドと、第２のロッドを第１のロッドに固定する固定部（例えば、フック、クランプ、ストラップ等）から成り、第１及び第２ロッドはチャネル経路に概ね沿って配置される。

好ましくは、薄板状センサは細長片状部に補強材を含んで、細長片状部の剛性を増大するようにする。補強材は付加的プラスチック又は金属薄膜を細長片状部に付着させるようにして設けて良い。補強材は、着座快適度に余り影響せず、細長片状部を凹部に依然曲げられるように構成される。

更に、又は或いは、発泡部材は交差領域に補強材を含むようにすることができる。この補強材は、溝等において発泡体表面に固定される、圧縮性の低い発泡材料、繊維薄板材として設けることもできる。

第２のロッドは好ましくは、上記交差区域で中断するようにして、薄板型デバイスの細長片状部と重ならないようにする。このような構成には、第２のロッドが細長片状部又はその上のどんな導体をも損傷する恐れが低減すると云う利点がある。好ましくは、第２のロッドはプラスチック製タイダウン（ｔｉｅ−ｄｏｗｎ）であり、或いはまた、ワイヤでも良い。

第１のロッドは交差区域と交差するようにするか、凹部少なくとも１つの内側を通るようにすることができる。後者の構成では、第１のロッドは好ましくは、当該凹部の内壁に沿って、又は凹部を分ける発泡体突起（例えば、隆起）の内側に延びるようにする。

好ましくは、発泡体詰物には１つ又は複数の傾斜部が形成され、これ等傾斜部は発泡体詰物表面から溝内に斜めに（一定又は変化する勾配で）延び、細長片状部に対応するようにする。そのような傾斜部は好ましくは、発泡体詰物に設けられる発泡ローブにより覆われるようにする。

交差区域の中央からオフセット配置する少なくとも２つの凹部の一代替として、１つの凹部を溝の底部で、交差区域の略中央に配置することができる。その場合、対称溝では、交差部の中央が溝の対称縦断面に位置するようにする。凹部を交差部の中央に配置する場合、第１のロッドが交差部に形成され、凹部を迂回するようにすることができる。或いはまた、第１のロッドが凹部を通して真っすぐに延び、又は交差部の中央を迂回するように形成されると共に、凹部の内側内に延びる（例えば、凹部の内壁に沿って延びるようにすることにより）ようにしても良い。第２のロッドに関して、それが交差区域で中断され、薄板状電気デバイスの細長片状部と重ならないようにすると良い。云いかえれば、薄板状電気デバイスの細長片状部は第２のロッドの下に配線される必要はなく、このことは損傷の危険を低減する。凹部を２つとする実施態様に関して本明細書に提示される有利な特徴（例えば、斜め傾斜部、発泡ローブ、細長片状部の補強等）は何れも、凹部が１つの実施態様にも適合できることを当業者は理解するであろう。
本発明の更なる詳細及び利点は、添付の図面を参照する、非限定実施態様数例の以下の記載から明らかになろう。

は、薄板状電気デバイスとクリンプ溝との通常の交差部を概略的に示したものである。は、薄板状電気デバイスとクリンプ溝との通常の交差部を概略的に示したものである。は、薄板状電気デバイスとクリンプ溝との通常の交差部を概略的に示したものである。は、交差区域の中央に凹部を配置した、薄板状電気デバイスとクリンプ溝との交差部を概略的に示したものである。は、交差区域の中央に凹部を配置した、薄板状電気デバイスとクリンプ溝との交差部を概略的に示したものである。は、交差区域の中央に凹部を配置した、薄板状電気デバイスとクリンプ溝との交差部を概略的に示したものである。は、交差区域の中央に凹部を配置した、薄板状電気デバイスとクリンプ溝との交差部を概略的に示したものである。は、交差区域の中央からオフセットして２つの凹部を設けた、薄板状電気デバイスとクリンプ溝との交差部を概略的に示したものである。は、交差区域の中央からオフセットして２つの凹部を設けた、薄板状電気デバイスとクリンプ溝との交差部を概略的に示したものである。は、交差区域の中央からオフセットして２つの凹部を設けた、薄板状電気デバイスとクリンプ溝との交差部を概略的に示したものである。図４は、２つの凹部を交差区域の中央からオフセットして設けた、薄板状電気デバイスとクリンプ溝との交差部の更なる実施態様を切断したものの斜視図である。

図２ａ〜２ｄは、凹部を交差区域の中央に配置した張りシート部材を示す。

図２ａは、クリンプ溝１２が（例えば、成形工程中又は後に）形成された発泡体詰物１０の表面の上面図である。クリンプ溝１２は、内装カバー（図示せず）が発泡体詰物１０に固定される区域を画成する。内装カバーを発泡体詰物１０に固定するための取付け用組立品１４、１６は本実施例では、発泡体詰物１０に埋め込まれ、概ねクリンプ溝１２の下側（発泡体詰物１０の表面から見たとき）に延びる第１のロッド１４（例えば、ワイヤ）と、内装カバーに縫込まれ、クリンプ溝内に延びる第２のロッド１６（第１のロッドと同様に金属から作られるか、又はプラスチック材料から作られて良い）と、内装カバーのロッドを発泡体詰物内のロッドに固定するクランプから成る。第２のロッドは例えば、ＯＫＥタイダウン（ｔｉｅ−ｄｏｗｎ）から成るようにしても良い。取付け用組立品は従って、内装カバーをクリンプ溝１２内に向かって付勢する。可撓性電気回路（導電性パターン並びに保護誘電層を付着した可撓、絶縁性ポリマー薄膜）が発泡体詰物１０と内装カバーの間に配置される。この回路はクリンプ溝１２の何れの側にも部分を含む。これ等夫々の部分は、クリンプ溝１２と交差する細長片状接続部で、相互に接続されている。可撓性電気回路１８は内装カバーと発泡体詰物１０の間に挟まれているので、取付け用組立品１４、１６は細長片状接続部もクリンプ溝１２内に向かって付勢する。だが、図示の交差部の第２ロッドは交差区域にまで延びていない、即ち中断されていることが指摘されるべきである。図２ｂ〜２ｄにおいて、参照番号１６は第２ロッドの前面を指し、図示では、この前面は面Ｂ−Ｂの後側にある。従って、可撓性電気回路１８の細長片状部は第２ロッド１６の下を通ることがなく、このことには、細長片状部と第２ロッドとが干渉しないと云う利点、細長片状部は第２ロッドに露呈されて第２ロッドにより潜在的に損傷されることが少ないと云う利点がある。細長片状部がクリンプ溝１２の内側壁に沿って配線される場合に生ずるような、可撓性電気回路１８の、それ等の縁部及びクリンプ溝１２の底部における鋭い曲りを回避するため、クリンプ溝の内側壁は交差区域で中断され、傾斜部２０，２２に置き換えられる。傾斜部２０、２２は発泡体詰物１０に、インサート成型、切断又は他の適宜技術により形成することができ、クリンプ溝１２の両側における表面領域間の遷移をより円滑なものにする。

細長片状接続部の設定走路とクリンプ溝１２との交差部に、凹部３０が設けられ、張りシート部材の押し付けに伴い、この凹部３０内に可撓性電気回路１８の細長片状部が滑り込むようにする（図２ｃ及び２ｄ参照）。発泡体詰物１０内の固定ロッド１４は交差部の中央を迂回し、凹部の壁と平行に延び、そこで凹部の内側に延びるように曲げられており、それにより固定ロッド１４は可撓性電気回路１８が細長片状部の凹部への滑り込みを妨げるのを防止している。張りシート部材が変形を引き起こす力（参照番号２６）にかけられるとき、可撓性電気回路１８の発泡体詰物表面に関してクリンプ溝１２の横断方向（図２ａのＢ−Ｂ線）に過剰長さを有するようになろう。この場合、可撓性電気回路１８の細長片状接続部は凹部内に引き込み、押圧され、一時過剰となる長さを補償する。張りシート部材がもはや押しつけられなくなると、凹部３０に逃げている細長片状部の部分は凹部３０から引き出され、その元の位置を取るのである。

図３ａ〜３ｃは、２つの凹部３０ａ及び３０ｂが交差部の中央からオフセットして配置される張りシート部材を示す。

図３ａにおける上面図は、クリンプ溝１２と、図２ａの構成と同様な薄板型電気装置１８のための傾斜部２０、２２の備わる発泡体詰物表面を示す。だが、この実施態様では、１つの中央配置凹部の代わりに、図３ｂ及び３ｃから最良に分かるようにクリンプ溝１２の（仮想）縦正中面の各側に１つずつ、２つの凹部３０ａ及び３０ｂがある。この実施例では、発泡体詰物１０内の固定ロッド１４は交差区域の中央を迂回しない。図２ａ〜２ｄとのもう１つの違いは、第２のロッド１６も交差区域を通ることである。だが、これ等の差は必須ではなく、例えば第２のロッド１６も、可撓性回路の細長片状部が第２のロッド１６の下を通る必要がないように、交差区域で中断されるようにして良いことが指摘されるべきである。

張りシート部材に負荷が加わる（図３ｃ）と、内装カバーと発泡体詰物１０とに挟まれた可撓性電気回路はクリンプ溝１２の両側で凹部３０ａ及び３０ｂに滑り込むので、一時的過剰長さが生じても、可撓性電気回路１８がゆがむ（ｂｕｃｋｌｅ）することはない。オフセット凹部は１つであっても良いが、これは可撓性電気回路１８の細長片状部が、取付け用組立品１４、１６により堅く締め付けられない（即ち、それがロッド間で動ける）、又は（第２のロッド１６が中断して）第１のロッド１４と内装カバーにより堅く締め付けられない場合に限ることが指摘されるべきである。ロッド１４、１６間又は第１のロッド１４と内装カバーの間で可撓性電気回路１８が動いてはいけない場合には、クリンプ溝の両側でゆがみが生じるのを防ぐため、各側に凹部が少なくとも１つ設けられるべきである。

図４は、薄板状電気デバイスと、図３ａ〜３ｃに示すクリンプ溝との交差部の変更例を示す。選択視点からは見えない縁部は破線で示されている。図３ａ〜３ｃの実施態様とは異なり、第１のロッド１４は交差区域を迂回している。或いはまた、それが凹部３０ａ、３０ｂの一方の内壁に沿って配線されるようにしても、２つの凹部３０ａ、３０ｂを分ける隆起部内を通るようにしても良い。第２のロッド１６は交差区域内に延びていないので、可撓性印刷回路１８の細長片状部と重なることはない。図４に更に示すように、傾斜部２０、２２は発泡体詰物の内側に延びている。傾斜部は、形状が適宜の技術、例えばインサート成型又は切断により形成できる逆Ｔ字型の切れ目３２により設けられる。可撓性印刷回路１８の細長片状部を所定位置の置くため、切れ目３２により画成される発泡体ローブ３４、３６、３８を、細長片状部が所定位置に至るまで、側方に向かって付勢する。その後、ローブ３４、３６、３８は可撓性印刷回路１８の固定を助ける。図面の明瞭さのため、看者に最近接の発泡体ローブは図４では省略されている。これ等ローブには、クリンプ溝１２の内側壁４０、４２が交差区域で著しく中断されず、これはシートの外観をより良くできると云う利点がある。

１０発泡体詰物
１２（クリンプ）溝
１４取付け用組立品
１６取付け用組立品
１８薄板（薄膜）型センサ、可撓性電気回路（印刷回路）
２０傾斜部
２２傾斜部
２６圧力、力
２８ゆがみ
３０凹部
３０ａ凹部
３０ｂ凹部
３２切片、切れ目
３４発泡体ローブ
３６発泡体ローブ
３８発泡体ローブ
４０クリンプ溝の内側壁
４２クリンプ溝の内側壁

Claims

車両シート用張りシート部材であって、
表面が前記車両シートの外面に概ね適合するように付形され、該表面に溝が形成される発泡体詰物と、
前記発泡体詰物表面に配設される内装カバーと、
前記溝に沿って配置され、前記内装カバーを前記発泡体詰物に固定する取付け用組立品と、
前記発泡体詰物と前記内装カバーの間に配置され、前記溝と少なくとも１つの交差区域で交差する少なくとも１つの細長片状部を有する薄板型電気デバイス
を含み、
前記発泡体詰物には第１の凹部が前記少なくとも１つの交差区域に形成され、
前記第１凹部の寸法は、前記張りシート部材が前記発泡体詰物の変形を生じる力の下にあるとき、薄膜型デバイスの前記細長片状部が前記凹部に滑り込むようにするのに適するものとした
張りシート部材において、
前記第１凹部は前記細長片状部の走路で前記交差区域の中央からオフセットして配置され、
且つ前記発泡体詰物には第２の凹部が前記少なくとも１つの交差区域に形成され、該第２凹部は前記細長片状部の走路の、前記交差区域の中央に関して第１凹部とは実質的に対称に配置されて成る
張りシート部材。
前記薄板型電気デバイスが薄膜型センサ又は薄膜型容量性センサを含んで成る請求項１に記載の張りシート部材。
前記薄板型電気デバイスが繊維センサを含んで成る請求項１又は２に記載の張りシート部材。
前記取付け用組立品が、前記発泡体詰物内に配置された第１のロッドと、前記内装カバーに固定された第２のロッドと、第２のロッドを第１のロッドに固定する固定部材とを含み、第１のロッドと第２のロッドが概ね前記溝の方向に沿って配置されてようにして成る請求項１〜３の何れか１つに記載の張りシート部材。
前記薄板型センサが前記細長片状部に補強材を含んで成る請求項１〜４の何れか１つに記載の張りシート部材。
前記発泡部体が前記交差区域に補強材を含んで成る請求項１〜５の何れか１つに記載の張りシート部材。
前記第２ロッドが前記交差区域で中断されるようにして成る請求項１〜６の何れか１つに記載の張りシート部材。
前記第２ロッドがプラスチックタイダウンである請求項１〜６の何れか１つに記載の張りシート部材。
前記第２ロッドがワイヤである請求項１〜６の何れか１つに記載の張りシート部材。
前記第１ロッドが前記第１及び第２凹部の少なくとも一方の内側を通るようにして成る請求項１〜９の何れか１つに記載の張りシート部材。
前記第１ロッドが前記第１及び第２凹部の少なくとも一方の内壁に沿って延びるようにして成る請求項１０に記載の張りシート部材。
前記第１ロッドが、前記第１凹部と第２凹部を分離する発泡体突起の内側に延びるようにして成る請求項１〜９の何れか１つに記載の張りシート部材。
前記発泡体詰物には１つ又は複数の傾斜部が形成され、該傾斜部は前記発泡体詰物表面から斜めに前記溝内に延びて、前記細長片状部に対応するようにして成る請求項１〜１２の何れか１つに記載の張りシート部材。
前記発泡体詰物が前記１つ又は複数の傾斜部を覆う発泡体ローブを含んで成る請求項１３に記載の張りシート部材。