JP5578019B2 - 車両用シートのパッドおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表皮(カバー)を取り付けるためのインサートワイヤが発泡体内部に配された車両用シートのパッド、および、その製造方法に関する。
例えば特許文献1に記載されるように、一般的な車両用シートでは、パッドがカバーである表皮によって覆われる。表皮は、パッドを構成する発泡体(クッション材)内部に配されたインサートワイヤ(特許文献1では引込みワイヤと称されている)を用いてパッドに取り付けられる。詳しくは、表皮の裏面側に配された吊ワイヤと、発泡体内部に配されたインサートワイヤとが数箇所で結束(ホグリング)されることによって、パッドを覆うように表皮が取り付けられる。
特開平11−33248号公報
通常、インサートワイヤは車両用シートの種類毎に形状が異なる。例えば、パッド(発泡体)の形状や、表皮の形状、表皮の縫製位置などに応じた形状に設計される。つまり、車両用シートの種類毎に異なるインサートワイヤが用意されるのが通常であり、シート形状が多様化すればするほどインサートワイヤの種類は増加する。このようなインサートワイヤの種類の増加は、ワイヤ曲げ加工の煩雑化による製造コストの増加、類似形状のインサートワイヤの存在による取り違え、種別毎のインサートワイヤ管理コストの増加、などといった種々の問題を招く。
上記実情に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、車両用シート形状の多様化に伴うインサートワイヤの種類の増加を抑制できる車両用シートのパッド、および、その製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために本発明にかかる車両用シートのパッドは、発泡体と、この発泡体の外表面を覆う表皮に接続されるインサートワイヤと、を備え、前記インサートワイヤは、ある車両用シートのパッドを構成する発泡体内部に弾性変形した第一の状態で配されるものである一方、当該ある車両用シートとは異なる別の車両用シートのパッドを構成する発泡体内部に弾性変形した第二の状態で配されるものであり、前記インサートワイヤの弾性変形していない状態が、前記第一の状態と前記第二の状態との間に設定されていることを要旨とする。
このように、インサートワイヤが弾性変形した状態で発泡体内部に配される構成とすれば、一種のインサートワイヤを複数種の車両用シートのパッドに適用できる。すなわち、形状の異なる車両用シートであって、そのパッド内におけるインサートワイヤの取付形状が異なるものであっても、インサートワイヤの弾性変形可能な範囲内であれば一種のインサートワイヤでまかなうことができる。したがって、シート形状の多様化によるインサートワイヤの種類の増加を抑制できる。
また、パッド内におけるインサートワイヤの取付形状が第一の状態である車両用シートと、取付形状が第二の状態である別の車両用シートの両方に一種のインサートワイヤを適用する場合において、インサートワイヤの変形していない状態が第一の状態と第二の状態との間に設定されていれば、インサートワイヤを弾性変形させる際の変形量を小さくすることができる。すなわち、インサートワイヤの組み付け(発泡体を成形する金型への取り付け)が容易になる。
また、上記課題を解決するため、本発明にかかる車両用シートのパッドの製造方法は、上記の車両用シートのパッドの製造方法であって、金型内にインサートワイヤを前記第一の状態または前記第二の状態に弾性変形させつつ所定位置に取り付けるワイヤ取付工程と、前記金型によって、前記第一の状態または前記第二の状態に弾性変形しインサートワイヤが内部に配された発泡体を成形する発泡体成形工程と、を含むことを要旨とする。
本発明にかかる車両用シートのパッド、および、その製造方法によれば、一種のインサートワイヤを複数種の車両用シートのパッドに適用できるから、シート形状の多様化によるインサートワイヤの種類の増加を抑制できる。
図1(a)は、本発明の一実施形態にかかる車両用シート(第一の車両用シート)のパッドを前方から見た概略図であり、発泡体を細い点線で、その発泡体の内部に配された変形状態T1のインサートワイヤを太い実線で示している。なお、併せて自然状態Nのインサートワイヤを太い点線で示している。図1(b)は、図1(a)におけるA−A線断面図である(ハッチングは省略)。 図1に示した車両用シートとは異なる別の車両用シート(第二の車両用シート)のパッドを前方から見た概略図であり、発泡体を細い点線で、その発泡体の内部に配された変形状態T2のインサートワイヤを太い実線で示している。なお、併せて自然状態Nのインサートワイヤを太い点線で示している。図2(b)は、図2(a)におけるB−B線断面図である(ハッチングは省略)。 自然状態N、変形状態T1、および、変形状態T2のインサートワイヤの形状を比較した図であり、自然状態Nのインサートワイヤを点線で、変形状態T1、T2のインサートワイヤを実線で示している。 本発明の一実施形態にかかる車両用シートのパッドを成形する金型(一方側のみ)の内部構造を簡易的に示した概略図である。 インサートワイヤの機能を説明するための図であり、車両用シートのパッドとそれに被せられる表皮の断面を示した概略図である(ハッチングは省略)。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明における上下方向(高さ方向)とは車両用シートの高さ方向をいい、図1(a)および図2(a)における上下方向をいう。また、幅方向とは図1(a)および図2(a)における左右方向をいう。また、前方向とは車両用シートの着座面側、後(背面)方向とはその反対側をいう。
本実施形態にかかる車両用シートのパッド1は、着座する者の背もたれとなる部分(シートバック)に用いられるものであり、発泡体10と、この発泡体10内部に配されるインサートワイヤ20とを備える。発泡体10は、シートのクッション材となる部材であり、いわゆる発泡成形によって所定の形状に成形されたものである。インサートワイヤ20は、線状の金属材料(例えば鉄)が所定の形状に曲げ加工されてなるものであり、インサート成形によって発泡体10内部に配されている。
インサートワイヤ20は、車両用シートのパッド1を覆うカバーである表皮82を取り付けるために用いられる。まず、このインサートワイヤ20の機能について図5を用いて説明する。図5に示されるように、表皮82の背面側には、インサートワイヤ20に沿うように吊りワイヤ84が取り付けられている。この吊りワイヤ84とインサートワイヤ20とが数箇所で結束(ホグリング)されることによりパッド1外面が表皮82に覆われる。なお、一般的には、表皮82は複数の布(皮)地が縫製されることによって形成される。そのため、発泡体10には、縫製部分821(複数枚の布地が重なって背面側に突出した部分)を逃がすための凹部101が形成されている。多くの場合、吊りワイヤ84は、かかる縫製部分821の近傍に取り付けられるため、この吊りワイヤ84に沿うインサートワイヤ20は、発泡体10内部における凹部101の近傍に配される。
本実施形態においても、インサートワイヤ20は発泡体10の凹部101の近傍に配されている。図1に示すように、一つの車両用シートのパッド1に対して、上下方向に沿う二本のインサートワイヤ20と、幅方向に沿う一本のインサートワイヤ20とが配され、その配された形状は前後方向から見て略「H」形状となっている。
このインサートワイヤ20は、前工程(ワイヤ曲げ工程)において予め所定形状に曲げ加工された(塑性変形した)ものが、所定の形状に弾性変形した状態で発泡体10内部に配されている。すなわち、発泡体10内部に配される前の弾性変形していない状態(以下、この弾性変形していない状態を自然状態と称することもある)と、発泡体10内部に配された弾性変形している状態(以下、この弾性変形している状態を変形状態と称することもある)とは、インサートワイヤ20の形状が異なる。例えば、図1に示す構成では、自然状態Nであるインサートワイヤ20が、変形状態T1に弾性変形した状態で上下方向に沿って発泡体10内部に配されている。詳細は車両用シートのパッド1の製造方法において説明するが、発泡体10を成形する金型90内に設けられた位置決め要素(マグネット92や位置決めピン94)など(図4参照)を利用して、金型90内に設置される際にインサートワイヤ20は自然状態Nから変形状態T1に弾性変形させられる。この状態で発泡体10が成形され、発泡体10によってインサートワイヤ20の変形状態T1が維持される。換言すれば、発泡体10は、インサートワイヤ20の変形状態T1を維持するだけの強度(固さ)を有している。
本実施形態において、自然状態Nから変形状態T1までの変形量、変形させる部分は特に限定されるものではない。変形状態T1が自然状態Nであるインサートワイヤ20の弾性変形可能な範囲内にあり、かつ、変形状態T1がインサートワイヤ20を覆う発泡体10によって維持される構成であればよい。
このように、インサートワイヤ20が弾性変形した状態で発泡体10内部に配される構成であれば、ある一種のインサートワイヤ20を、複数種の車両用シートのパッドに適用することができる。以下、かかる点について具体的に説明する。例えば、インサートワイヤ20が、上記図1に示したある車両用シート(以下、この車両用シートを第一の車両用シートと称することもある)、および、当該ある車両用シートとは異なる図2に示した別の車両用シート(以下、この車両用シートを第二の車両用シートと称することもある)に適用されるとする。第一の車両用シートは、そのパッド1aの発泡体10a内部に、第一の状態でインサートワイヤ20が配される設計であり、第二の車両用シートは、そのパッド1bの発泡体10b内部に、第二の状態でインサートワイヤ20が配される設計である。この場合、自然状態Nであるインサートワイヤ20が、第一の状態と同一である変形状態T1まで弾性変形可能であり、かつ、第二の状態と同一である変形状態T2まで弾性変形可能であれば、インサートワイヤ20を第一の車両用シートおよび第二の車両用シートの両方に適用することができる。
そしてこの場合、インサートワイヤ20の自然状態Nが、第一の状態(変形状態T1)と第二の状態(変形状態T2)の間に設定されているとよい。換言すれば、インサートワイヤ20を、第一の状態から第二の状態まで最短距離で変形させたとした場合の途中経路に自然状態Nが存在するようにするとよい(図3参照)。図1〜図3に示した構成であれば、自然状態Nであるインサートワイヤ20の上端から所定長さの一部を幅方向内側に弾性変形させれば第一の状態となるし、同じ上端から一部所定長さの一部を幅方向外側に弾性変形させれば第二の状態となる(図1〜図3におけるTで示した部分が当該弾性変形させる部分である)。このように設定すれば、自然状態Nから変形状態T1あるいは変形状態T2までの変形量を小さくすることができる。
さらに好ましくは、インサートワイヤ20の自然状態Nが、第一の状態(変形状態T1)と第二の状態(変形状態T2)の中間位置に設定されているとよい。すなわち、図3に示すように、自然状態Nから変形状態T1までの変形量M1と、自然状態Nから変形状態T2までの変形量M2がほぼ同じになるように設定されているとよい。このようにすれば、自然状態Nから変形状態T1あるいは変形状態T2までの変形量をより小さくすることができる。つまり、「自然状態Nから変形状態T1までの変形量M1」および「自然状態Nから変形状態T2までの変形量M2」の一方が、他方に比べて大きくなるという偏りが生じないから、第一の車両用シートおよび第二の車両用シートのいずれに用いられる場合であっても、インサートワイヤ20を容易に所定形状まで弾性変形させることができる。
なお、一種のインサートワイヤ20が、第一の車両用シートおよび第二の車両用シートという二種の車両用シートのパッドのみに適用される構成ではなく、一種のインサートワイヤ20が、三種以上の車両用シートのパッドに適用される構成とすることもできる。この場合、インサートワイヤ20の自然状態Nが、各車両用シートのパッドの発泡体10内部に配されるインサートワイヤ20の変形状態の間に設定されているとよい。さらに好ましくは、自然状態Nから各変形状態までの変形量が全て同じになるように設定されているとよい。
このように、各変形状態が自然状態Nであるインサートワイヤ20の弾性変形可能な範囲内にあり、かつ、変形状態が保持されたままでインサートワイヤ20を金型90に取り付けることができる構成であれば、複数種の車両用シートのパッド1の発泡体10内部に配されるインサートワイヤ20を、一種のインサートワイヤ20でまかなうことができる。
そして、図1〜図3を用いて説明した構成のように、好ましくは、自然状態Nと各変形状態の少なくとも一部が共通している(形状が同一である)とよい(図1〜図3におけるCで示した部分が当該共通部分である)。この場合、当該共通部分を基準としてインサートワイヤ20を弾性変形させることができる。さらに好ましくは、予め曲げ加工された自然状態Nのインサートワイヤ20において、共通部分とそうでない部分(自然状態と変形状態で異なる部分)との境界が予め屈曲しているとよい(図1〜図3におけるWで示した部分が当該屈曲部分である)。かかる構成とすれば、当該屈曲部分を支点としてインサートワイヤ20を弾性変形させることができ、金型90へのインサートワイヤ20の取り付けが容易となる。
本実施形態の好適な適用例としては、同じ車種であってもグレードやタイプが異なるためにシート形状が異なっており、それに伴い発泡体10内部におけるインサートワイヤ20の取付形状が異なるケースが挙げられる。このような場合、シート形状が類似しており、インサートワイヤ20の取付形状も類似する(上述したような共通部分のある形状である)場合が多いからである。なお、上記説明において、図1に示した構成は、ある車種におけるノーマルタイプの車両用シートのパッドに適用される例であり、図2に示した構成は、同一の車種におけるスポーツタイプの車両用シートのパッドに適用される例である。
また、発泡体10内部に配されたインサートワイヤ20は、発泡体10によって弾性変形した状態(変形状態T1あるいは変形状態T2)が維持されている。したがって、本実施形態にかかる車両用シートのパッド1の発泡体10からインサートワイヤ20を取り出すと、インサートワイヤ20の弾性変形は解除される。
次に、本発明の一実施形態にかかる車両用シートのパッド1の製造方法について説明する。本実施形態にかかる車両用シートのパッド1の製造方法は、「ワイヤ取付工程」と、「発泡体成形工程」とを含む。
「ワイヤ取付工程」は、車両用シートを成形する金型90内にインサートワイヤ20を取り付ける工程である。具体的には、予め前工程(ワイヤ曲げ加工工程)で所定の形状に屈曲加工された自然状態Nにあるインサートワイヤ20を、所定の形状(変形状態)に弾性変形させつつ、所定位置に取り付ける。図4に示されるように、金型90内(キャビティ内)には、例えばマグネット92や位置決めピン94などの位置決め要素が設けられており、これらを利用してインサートワイヤ20を所定の形状に弾性変形させる。なお、上述したように、発泡体10には表皮82の縫製部分821を逃がすための凹部101が形成され、インサートワイヤ20は当該凹部101の近傍に配される。したがって、金型90には凹部101を形成する凸部901が形成されており、位置決め要素は当該凸部901の近傍に設けられる。例えば、マグネット92は、凸部901の内部に設けることができる。これら位置決め要素は、強制的にインサートワイヤ20を所定の形状に弾性変形させるように配置されている。つまり、インサートワイヤ20を金型90内に予め設けられた位置決め要素に沿って取り付けると、自然にインサートワイヤ20が所定の形状となり、金型90内において当該変形状態が維持される。
「発泡体成形工程」は、上記金型90によって発泡体10を所定の形状に成形する工程である。発泡体10は、例えばウレタン樹脂などを原料として発泡成形されてなる。発泡体10が成形されると金型90内部に取り付けられていたインサートワイヤ20は、所定の形状に弾性変形した状態で発泡体10に覆われる。成形後、金型90から発泡体10を取り外し、金型90に設けられた上記位置決め要素の作用がインサートワイヤ20に及ばない状態となっても、発泡体10によってインサートワイヤ20の変形状態は維持される。
以上説明した本発明の一実施形態にかかる車両用シートのパッド1、および、車両用シートのパッド1の製造方法によれば、次のような作用効果が奏される。本実施形態では、インサートワイヤ20が弾性変形した状態で発泡体10内部に配される構成であるから、一種のインサートワイヤ20の弾性変形可能な範囲内であれば、当該一種のインサートワイヤ20を複数種の車両用シートのパッド1に適用できる。よって、シート形状の多様化によるインサートワイヤ20の種類の増加を抑制できる。その結果、車両用シートのパッド1の製造時において、前工程におけるワイヤ曲げ加工の単純化による製造コストの削減、類似するインサートワイヤ20の取り違えの防止(類似するインサートワイヤ20に識別用のマーキングを付すこと等が不要)、インサートワイヤ20の種類減少による種別毎のワイヤ管理コストの低減、などにつながる。
また、インサートワイヤ20が、ある車両用シートのパッド1a、および、それとは異なる別の車両用シートのパッド1bに適用される場合において、インサートワイヤ20を弾性変形させる前の自然状態Nは、第一の状態(変形状態T1)と第二の状態(変形状態T2)との間に設定されているから、インサートワイヤ20を弾性変形させる際の変形量を小さくすることができる。すなわち、発泡体10を成形する金型90へのインサートワイヤ20の取り付け(ワイヤ取付工程)が容易になる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、上記実施形態では、インサートワイヤ20を幅方向に弾性変形させていることを説明したが、インサートワイヤ20を前後方向に弾性変形させる構成としてもよい。また、インサートワイヤ20を幅方向・前後方向の両方、すなわち三次元的に弾性変形させる構成としてもよい。
また、上記実施形態にかかる車両用シートのパッド1は、着座する者の背もたれとなる部分(シートバック)であることを説明したが、着座部分(シートクッション)に本発明を適用することも可能である。
また、上記実施形態では、略「H」形状にインサートワイヤ20が配されていることを説明したが、その配置形状は適宜変更可能である。さらに、上記実施形態では、略「H」形状に配されたインサートワイヤ20のうち、上下方向に沿うインサートワイヤ20が弾性変形した状態で発泡体10内に配されていることを説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上記実施形態において示した幅方向に沿うインサートワイヤ20が弾性変形した状態で発泡体10内に配されていてもよい。
1(1a、1b) 車両用シートのパッド
10(10a、10b) 発泡体
20 インサートワイヤ
N 自然状態にあるインサートワイヤ
T1、T2 変形状態にあるインサートワイヤ

Claims (2)

  1. 発泡体と、この発泡体の外表面を覆う表皮に接続されるインサートワイヤと、を備え
    前記インサートワイヤは、ある車両用シートのパッドを構成する発泡体内部に弾性変形した第一の状態で配されるものである一方、当該ある車両用シートとは異なる別の車両用シートのパッドを構成する発泡体内部に弾性変形した第二の状態で配されるものであり、
    前記インサートワイヤの弾性変形していない状態が、前記第一の状態と前記第二の状態との間に設定されていることを特徴とする車両用シートのパッド。
  2. 請求項1に記載の車両用シートのパッドの製造方法であって、
    金型内にインサートワイヤを前記第一の状態または前記第二の状態に弾性変形させつつ所定位置に取り付けるワイヤ取付工程と、
    前記金型によって、前記第一の状態または前記第二の状態に弾性変形しインサートワイヤが内部に配された発泡体を成形する発泡体成形工程と、
    を含むことを特徴とする車両用シートのパッドの製造方法。
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