JP6043756B2 - シートパッドの製造方法 - Google Patents
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Description
線状体の軸方向に沿って互いに対向する一対の対向面間で線状体が軸方向に撓み変形するので、合成樹脂製の線状体を係止部にしっかり固定できると共に、係止部の対向面間に線状体を挿入し易くできる。よって、係止部の対向面間に線状体を挿入する挿入作業性を向上できる効果がある。
線状体の軸方向に沿って互いに対向する一対の対向面間で線状体が軸方向に撓み変形するので、合成樹脂製の線状体を係止部にしっかり固定できると共に、係止部の対向面間に線状体を挿入し易くできる。よって、係止部の対向面間に線状体を挿入する挿入作業性を向上できる効果がある。
係止部は、線状体の軸方向に沿って一対の対向面が湾曲するので、一対の対向面間に挿入された線状体が線状体の軸方向に亘って対向面に接触する。線状体に対向面が部分的に接触する場合と比較して、対向面に作用する単位面積あたりの荷重を小さくできる。その結果、対向面の摩耗を抑制し、耐久性を向上できる効果がある。
係止部が線状体の軸方向に沿って複数設けられ、線状体の軸方向に隣り合う係止部の対向面が線状体の径方向にずれつつ平行となるように係止部が配置される。線状体は、複数の係止部の対向面間に挿入されることで対向面に接触しつつ軸方向に撓み変形する。これにより、撓み変形した線状体の復元力を利用して係止部の対向面間に線状体を固定できると共に、パッド本体から露出する線状体を略平行にして表皮材をシートパッドに装着するときの作業性を確保できる効果がある。
一対の対向面の一方は、一対の対向面の他方へ向かって突出する凸起部を備える。係止部の対向面間に線状体が挿入されることで凸起部により線状体が径方向に圧縮変形する。その結果、凸起部に荷重を集中させて線状体を係止部に保持できる効果がある。
請求項7記載のシートパッドの製造方法によれば、表皮材が装着される被装着面が成形型の成形面により形成される。成形面に設けられた保持部に、保持工程により合成樹脂製の線状体が保持され、線状体は、軸方向を成形面に沿わせた状態にされる。保持工程により保持部に線状体が保持された成形型に材料が投入され、埋設工程によりパッド本体が成形されて線状体がパッド本体に埋設される。保持工程では、係止部の互いに対向する一対の対向面間に線状体が挿入される。成形面へ近づくにつれて一対の対向面間が小さくなる傾斜面状に対向面が形成され、一対の対向面間に挿入された線状体の成形面側に空間ができるように一対の対向面間の間隔が設定される。係止部の対向面間に線状体を挿入するとき、傾斜面状の対向面に線状体が案内されて成形面側へ導かれ、一対の対向面により線状体が径方向に圧縮変形する。相対する対向面へ向かって突出する突出部により係止部の対向面間に挿入された線状体の径方向の移動が制限され、対向面と線状体の外周との間の摩擦力によって線状体の軸方向の移動が制限される。これにより、保持工程において線状体を成形型に簡便に固定できる。よって、線状体の軸方向の移動を制限する保持部の構造を簡素化しつつ、線状体を成形型に固定する作業性を向上できる効果がある。
請求項8記載のシートパッドの製造方法によれば、表皮材が装着される被装着面が成形型の成形面により形成される。成形面に設けられた保持部に、保持工程により合成樹脂製の線状体が保持され、線状体は、軸方向を成形面に沿わせた状態にされる。保持工程により保持部に線状体が保持された成形型に材料が投入され、埋設工程によりパッド本体が成形されて線状体がパッド本体に埋設される。保持工程では、係止部の互いに対向する一対の対向面間に線状体が挿入され、係止部の対向面間に線状体が挿入されることで線状体の径方向の移動が制限され、線状体が軸方向に撓み変形することで軸方向の端部と係合部とが係合して線状体の軸方向の移動が制限される。さらに、線状体の一端が係合部の孔部に挿入されるので、保持工程において線状体を成形型に簡便に固定できる。よって、線状体の軸方向の移動を制限する保持部の構造を簡素化しつつ、線状体を成形型に固定する作業性を向上できる効果がある。
請求項9記載のシートパッドの製造方法によれば、孔部の底である底部へ向かうにつれて孔部の軸が成形面へ近づくので、成形されたシートパッドを脱型するときに、孔部に挿入された線状体の一端が脱型の妨げになることを防止できる。シートパッドの脱型のときに孔部から線状体の一端を抜け易くできるので、請求項8の効果に加え、シートパッドの脱型性を確保できる効果がある。
請求項10記載のシートパッドの製造方法によれば、成形面に突設される突条の先端面上に係止部が形成され、突条の先端面よりも成形面側に孔部が設けられる。これにより、孔部に一端が挿入されて係止部の対向面間に挿入された線状体を、突条の先端面に密着させ易くできる。その結果、突条の先端面に沿った状態で線状体を配置できるので、請求項8又は9の効果に加え、シートパッドに対する線状体の埋設位置(深さ)にばらつきが生じることを抑制できる効果がある。
請求項11記載のシートパッドの製造方法によれば、線状体は、軸方向の端部がそれぞれ第1端部と第2端部とである。係合部は、線状体の第1端部側に設けられる第1係合部と、線状体の第2端部側に設けられる第2係合部とを備える。第1係合部は、成形面から離れる方向へ向かって延びる軸状部であり、第2係合部は、第2端部が挿入される孔部を備える。線状体の第1端部は、軸状部が挿通される環状の被係合部である。線状体の第2端部を孔部に挿入し、被係合部を軸状部に挿通することで、線状体が保持部に保持される。被係合部を目印にして線状体を識別可能にできるので、請求項8から10のいずれかの効果に加え、線状体の成形型への取り付け作業を行う作業者が、線状体の取付間違いを起こすことを防止できる効果がある。
請求項12記載のシートパッドの製造方法によれば、表皮材が装着される被装着面が成形型の下型の成形面により形成される。成形面に設けられた保持部に、保持工程により合成樹脂製の線状体が保持され、線状体は、軸方向を成形面に沿わせた状態にされる。保持工程により保持部に線状体が保持された下型に材料が投入され、埋設工程により下型に上型を被せた状態でパッド本体が成形されて線状体がパッド本体に埋設される。保持工程では、係止部の互いに対向する一対の対向面間に線状体が挿入され、係止部の対向面間に挿入された線状体の軸方向および径方向の移動が保持部により制限される。これにより、保持工程において線状体を成形型に簡便に固定できる。よって、線状体を成形型に固定する作業性を向上できる効果がある。
係止部は、対向面の高さが、線状体の径方向寸法の1/2以上、且つ、線状体の径方向寸法以下に設定されている。作業者は、一般に、手の指で線状体を摘まんで係止部の対向面間に挿入するので、対向面の高さが線状体の径方向寸法以下に設定されることで、係止部と線状体とが指先に当たる感覚によって、線状体が係止部に正確に挿入されたかを作業者に確認させることができる。また、対向面の高さが線状体の径方向寸法の1/2以上に設定されることで、線状体を係止部に保持させ易くできる。よって、線状体が係止部に正確に挿入されたことを確認できるようにして作業者に安心感を与えると共に、線状体を係止部に保持させ易くできる効果がある。
係止部の対向面間に挿入された線状体を下型へ向かって上型により押すので、線状体を成形型にしっかりと固定できる効果がある。
<その他>
<手段>
技術的思想1のシートパッドの製造方法は、表皮材が被装着面に装着されるシートパッドの製造方法であって、前記被装着面が形成される成形型の成形面に設けられた保持部に合成樹脂製の線状体を保持させ、前記線状体の軸方向を前記成形面に沿わせた状態にする保持工程と、前記保持工程により保持部に線状体が保持された前記成形型に材料を投入しパッド本体を成形して前記線状体を前記パッド本体に埋設する埋設工程とを備え、前記保持部は、互いに対向する一対の対向面間に前記線状体が挿入される係止部を備え、前記係止部の対向面間に挿入された前記線状体の軸方向および径方向の移動を制限する。
技術的思想2のシートパッドの製造方法は、技術的思想1記載のシートパッドの製造方法であって、前記保持部は、前記係止部と前記線状体の外周との間の摩擦力によって前記線状体の軸方向の移動を制限する。
技術的思想3のシートパッドの製造方法は、技術的思想2記載のシートパッドの製造方法であって、前記線状体は、前記係止部の対向面間に挿入されることで径方向に圧縮変形される。
技術的思想4のシートパッドの製造方法は、技術的思想2記載のシートパッドの製造方法であって、前記線状体は、前記係止部の対向面間に挿入されることで軸方向に撓み変形される。
技術的思想5のシートパッドの製造方法は、技術的思想2から4のいずれかに記載のシートパッドの製造方法であって、前記保持部は、前記係止部が前記線状体の軸方向に沿って複数設けられ、前記線状体は、前記複数の係止部の対向面間に挿入されることにより前記対向面に接触しつつ軸方向に撓み変形される。
技術的思想6のシートパッドの製造方法は、技術的思想1から5のいずれかに記載のシートパッドの製造方法であって、前記保持部は、前記係止部の対向面間に挿入された前記線状体の軸方向の端部と係合し前記線状体の軸方向の移動を制限する係合部を備え、前記線状体は、軸方向に撓み変形することで軸方向の端部と前記係合部とが係合する。
技術的思想7のシートパッドの製造方法は、技術的思想1から6のいずれかに記載のシートパッドの製造方法であって、前記係止部は、前記対向面の高さが、前記線状体の径方向寸法の1/2以上、且つ、前記線状体の径方向寸法以下に設定されている。
<効果>
技術的思想1記載のシートパッドの製造方法によれば、表皮材が装着される被装着面が成形型の成形面により形成される。成形面に設けられた保持部に、保持工程により合成樹脂製の線状体が保持され、線状体は、軸方向を成形面に沿わせた状態にされる。保持工程により保持部に線状体が保持された成形型に材料が投入され、埋設工程によりパッド本体が成形されて線状体がパッド本体に埋設される。保持工程では、係止部の互いに対向する一対の対向面間に線状体が挿入され、係止部の対向面間に挿入された線状体の軸方向および径方向の移動が保持部により制限される。これにより、保持工程において線状体を成形型に簡便に固定できる。よって、線状体を成形型に固定する作業性を向上できる効果がある。
技術的思想2記載のシートパッドの製造方法によれば、係止部と線状体の外周との間の摩擦力によって線状体の軸方向の移動が制限される。これにより技術的思想1の効果に加え、線状体の軸方向の移動を制限する保持部の構造を簡素化できる効果がある。
技術的思想3記載のシートパッドの製造方法によれば、線状体は、係止部の対向面間に挿入されることで径方向に圧縮変形されるので、係止部の対向面間に挿入された線状体を係止部から外れ難くできる。係止部の対向面間に挿入された線状体を保持工程において外れ難くできるので、技術的思想2の効果に加え、埋設工程において線状体を定められた位置に埋設できる効果がある。
技術的思想4記載のシートパッドの製造方法によれば、線状体は、係止部の対向面間に挿入されることで軸方向に撓み変形されるので、係止部の対向面間に線状体を挿入し易くできる。よって、技術的思想2の効果に加え、係止部の対向面間に線状体を挿入する挿入作業性を向上できる効果がある。
技術的思想5記載のシートパッドの製造方法によれば、保持部は、係止部が線状体の軸方向に沿って複数設けられる。線状体は、複数の係止部の対向面間に挿入されることにより軸方向に撓み変形される。線状体は軸方向に撓み変形されることで複数の係止部の対向面に接触し、線状体の軸方向および径方向の移動が制限される。これにより、技術的思想2から4のいずれかの効果に加え、撓み変形された線状体の復元力を利用して係止部の対向面間に線状体を固定できる効果がある。
技術的思想6記載のシートパッドの製造方法によれば、係止部の対向面間に挿入された線状体は、軸方向の端部が係合部に係合されて軸方向の移動が制限される。線状体は、軸方向に撓み変形することで軸方向の端部と係合部とが係合するので、技術的思想1から5のいずれかの効果に加え、撓み変形された線状体の復元力を利用して係合部間に線状体を固定できる効果がある。
技術的思想7記載のシートパッドの製造方法によれば、係止部は、対向面の高さが、線状体の径方向寸法の1/2以上、且つ、線状体の径方向寸法以下に設定されている。作業者は、一般に、手の指で線状体を摘まんで係止部の対向面間に挿入するので、対向面の高さが線状体の径方向寸法以下に設定されることで、係止部と線状体とが指先に当たる感覚によって、線状体が係止部に正確に挿入されたかを作業者に確認させることができる。また、対向面の高さが線状体の径方向寸法の1/2以上に設定されることで、線状体を係止部に保持させ易くできる。よって、技術的思想1から6のいずれかの効果に加え、線状体が係止部に正確に挿入されたことを確認できるようにして作業者に安心感を与えると共に、線状体を係止部に保持させ易くできる効果がある。
1a 被装着面
2 パッド本体
7,8,114 線状体
10,110 成形型
12,112 成形面
20,220 保持部
21,22,23,31,41,51,61,71,81,221 係止部
21a,22a,23a,31a,31b,41a,41b,51a,61a,61b,71a,81a 対向面
32,33,42,52 凸起部
81b 突出部
113 第1突条(突条)
114a 第1端部
114b 第2端部
115 被係合部
222,223 係合部
224 孔部
E 表皮材
Claims (12)
- 表皮材が被装着面に装着されるシートパッドの製造方法であって、
前記被装着面が形成される成形型の成形面に設けられた保持部に合成樹脂製の線状体を保持させ、前記線状体の軸方向を前記成形面に沿わせた状態にする保持工程と、
前記保持工程により保持部に線状体が保持された前記成形型に材料を投入しパッド本体を成形して前記線状体を前記パッド本体に埋設する埋設工程とを備え、
前記保持部は、前記線状体の軸方向に沿って互いに対向する一対の対向面間に前記線状体が挿入される係止部を備え、前記係止部の対向面間に挿入された前記線状体の径方向の移動を制限し、前記係止部と前記線状体の外周との間の摩擦力によって前記線状体の軸方向の移動を制限し、
前記係止部は、前記線状体の径方向寸法より大きい間隔をあけて一対の前記対向面が対向し、前記対向面から相対する前記対向面へ向かって複数の凸起部が突出し、
前記線状体は、前記係止部の対向面間であって前記複数の凸起部の間で軸方向に撓み変形することを特徴とするシートパッドの製造方法。 - 表皮材が被装着面に装着されるシートパッドの製造方法であって、
前記被装着面が形成される成形型の成形面に設けられた保持部に合成樹脂製の線状体を保持させ、前記線状体の軸方向を前記成形面に沿わせた状態にする保持工程と、
前記保持工程により保持部に線状体が保持された前記成形型に材料を投入しパッド本体を成形して前記線状体を前記パッド本体に埋設する埋設工程とを備え、
前記保持部は、前記線状体の軸方向に沿って互いに対向する一対の対向面間に前記線状体が挿入される係止部を備え、前記係止部の対向面間に挿入された前記線状体の径方向の移動を制限し、前記係止部と前記線状体の外周との間の摩擦力によって前記線状体の軸方向の移動を制限し、
前記係止部は、前記線状体の軸方向に沿って一対の前記対向面が湾曲し、
前記線状体は、前記係止部の対向面間で軸方向に撓み変形することを特徴とするシートパッドの製造方法。 - 表皮材が被装着面に装着されるシートパッドの製造方法であって、
前記被装着面が形成される成形型の成形面に設けられた保持部に合成樹脂製の線状体を保持させ、前記線状体の軸方向を前記成形面に沿わせた状態にする保持工程と、
前記保持工程により保持部に線状体が保持された前記成形型に材料を投入しパッド本体を成形して前記線状体を前記パッド本体に埋設する埋設工程とを備え、
前記保持部は、互いに対向する一対の対向面間に前記線状体が挿入される係止部が前記線状体の軸方向に沿って複数設けられ、前記線状体の軸方向に隣り合う前記係止部の前記対向面が前記線状体の径方向にずれつつ平行となるように配置され、
前記線状体は、前記複数の係止部の対向面間に挿入されることで径方向の移動が制限されると共に、前記対向面に接触しつつ軸方向に撓み変形し、前記係止部との間の摩擦力によって前記線状体の軸方向の移動が制限されることを特徴とするシートパッドの製造方法。 - 表皮材が被装着面に装着されるシートパッドの製造方法であって、
前記被装着面が形成される成形型の成形面に設けられた保持部に合成樹脂製の線状体を保持させ、前記線状体の軸方向を前記成形面に沿わせた状態にする保持工程と、
前記保持工程により保持部に線状体が保持された前記成形型に材料を投入しパッド本体を成形して前記線状体を前記パッド本体に埋設する埋設工程とを備え、
前記保持部は、互いに対向する一対の対向面間に前記線状体が挿入される係止部を備え、前記係止部の対向面間に挿入された前記線状体の径方向の移動を制限し、前記係止部と前記線状体の外周との間の摩擦力によって前記線状体の軸方向の移動を制限し、
一対の前記対向面の一方は、一対の前記対向面の他方へ向かって突出する凸起部を備え、
前記線状体は、前記係止部の対向面間に挿入されることで前記凸起部により径方向に圧縮変形することを特徴とするシートパッドの製造方法。 - 一対の前記対向面の他方は、平坦面であり、
前記線状体は、前記係止部の対向面間に挿入されることで一対の前記対向面の他方と前記凸起部との間で径方向に圧縮変形することを特徴とする請求項4記載のシートパッドの製造方法。 - 前記係止部は、前記線状体の径方向寸法より大きい間隔をあけて一対の前記対向面が対向し、一対の前記対向面にそれぞれ設けられる複数の前記凸起部が前記線状体の径方向で互いに対向することを特徴とする請求項4記載のシートパッドの製造方法。
- 表皮材が被装着面に装着されるシートパッドの製造方法であって、
前記被装着面が形成される成形型の成形面に設けられた保持部に合成樹脂製の線状体を保持させ、前記線状体の軸方向を前記成形面に沿わせた状態にする保持工程と、
前記保持工程により保持部に線状体が保持された前記成形型に材料を投入しパッド本体を成形して前記線状体を前記パッド本体に埋設する埋設工程とを備え、
前記保持部は、互いに対向する一対の対向面間に前記線状体が挿入される係止部を備え、前記係止部と前記線状体の外周との間の摩擦力によって前記線状体の軸方向の移動を制限し、
前記係止部は、前記成形面へ近づくにつれて一対の前記対向面間が小さくなる傾斜面状に前記対向面が形成され、一対の前記対向面間に挿入された前記線状体の前記成形面側に空間ができるように一対の前記対向面間の間隔が設定され、相対する前記対向面へ向かって突出部が突出し、
前記線状体は、前記係止部の対向面間に挿入されることで径方向に圧縮変形し、
前記突出部は、前記係止部の対向面間に挿入された前記線状体の径方向の移動を制限することを特徴とするシートパッドの製造方法。 - 表皮材が被装着面に装着されるシートパッドの製造方法であって、
前記被装着面が形成される成形型の成形面に設けられた保持部に合成樹脂製の線状体を保持させ、前記線状体の軸方向を前記成形面に沿わせた状態にする保持工程と、
前記保持工程により保持部に線状体が保持された前記成形型に材料を投入しパッド本体を成形して前記線状体を前記パッド本体に埋設する埋設工程とを備え、
前記保持部は、互いに対向する一対の対向面間に前記線状体が挿入される係止部と、
前記係止部の対向面間に挿入された前記線状体の軸方向の端部と係合して前記線状体の軸方向の移動を制限する係合部とを備え、
前記係合部は、前記線状体の一端が挿入される孔部を備え、
前記線状体は、前記係止部の対向面間に挿入されることで前記線状体の径方向の移動が制限され、軸方向に撓み変形することで軸方向の端部と前記係合部とが係合することを特徴とするシートパッドの製造方法。 - 前記孔部は、前記孔部の底である底部へ向かうにつれて軸が前記成形面へ近づくことを特徴とする請求項8記載のシートパッドの製造方法。
- 前記係止部は、前記成形面に突設される突条の先端面に形成され、
前記孔部は、前記突条の先端面よりも前記成形面側に設けられることを特徴とする請求項8又は9に記載のシートパッドの製造方法。 - 前記線状体は、軸方向の端部がそれぞれ第1端部と第2端部とであり、
前記係合部は、前記線状体の前記第1端部側に設けられる第1係合部と、
前記線状体の前記第2端部側に設けられる第2係合部とを備え、
前記第1係合部は、前記成形面から離れる方向へ向かって延びる軸状部であり、
前記第2係合部は、前記第2端部が挿入される前記孔部を備え、
前記第1端部は、前記軸状部が挿通される環状の被係合部であることを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載のシートパッドの製造方法。 - 表皮材が被装着面に装着されるシートパッドの製造方法であって、
前記被装着面が形成される成形型の下型の成形面に設けられた保持部に合成樹脂製の線状体を保持させ、前記線状体の軸方向を前記成形面に沿わせた状態にする保持工程と、
前記保持工程により保持部に線状体が保持された前記下型に材料を投入して前記下型に上型を被せた状態でパッド本体を成形して前記線状体を前記パッド本体に埋設する埋設工程とを備え、
前記保持部は、互いに対向する一対の対向面間に前記線状体が挿入される係止部を備え、前記係止部の対向面間に挿入された前記線状体の軸方向および径方向の移動を制限し、
前記係止部は、前記対向面の高さが、前記線状体の径方向寸法の1/2以上、且つ、前記線状体の径方向寸法以下に設定され、
前記上型は、前記係止部の対向面間に挿入された前記線状体を前記下型へ向かって押すことを特徴とするシートパッドの製造方法。
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