JP2010132064A - 乗員保護装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート装置1の着座状態で、第2ウエビング部材22を、シート隙間17とアンカ部材26とを直線的に結ぶ直線延在経路(b)から迂回させて配置する経路迂回部材15cを備えていることを特徴とする乗員保護装置とした。
【選択図】図1
Description
この従来技術は、シートクッションとシートバックとを連結するステーを設け、シートバック装置において、アンカプレートとバックルあるいはタングなどの係合部材とを連結するウエビング部材を、シートバック、シートクッション、ステーで囲まれた空間に挿通したものである。
この設定において、シート装置を格納状態から着座状態に変位させると、シートクッションが車両後下方へ移動するのに伴って、シート隙間とアンカ部材との距離が狭まり、ウエビング部材には、この距離の狭まり分の予長が生じる。
本発明では、シート装置を、着座状態としたときに、経路迂回部材が、ウエビング部材を、シート隙間とアンカ部材とを直線的に結ぶ直線延在経路から迂回させた状態とする。このため、この迂回を生じさせないものと比較して、ウエビング部材の予長による弛みを軽減することができる。
よって、弛みを軽減しないものと比較して、衝突時における乗員の拘束タイミングを早くすることができる。
本実施の形態の乗員保護装置は、シートクッション(11)の後端部でシートバック(12)を起立させた着座状態と、この着座状態から前記シートクッション(11)を車両前下方へ移動させるとともに、前記シートバック(12)を前倒させ前記シートクッション(11)の上面に重ねた格納状態と、に形態を変更可能なシート装置(1)において着座した乗員を拘束可能なシートベルト装置(2)を備え、
シート装置1は、シートクッション11とシートバック12とを備えた3人掛けのもので、1人掛けの左側シート1Lと、2人掛けの右側シート1Rとに、左右2分割されている。
なお、この連動機構16は、周知のものであり、本願の要旨とする部分ではないので、詳細な説明は省略する。
なお、シートベルト装置2も、図4に示すように、シート装置1に着座した3人をそれぞれ独立して拘束可能に3つのシートベルト装置2が設けられているが、車両左側のシート1Lに着座した乗員の拘束用のものを代表して説明する。
第1ウエビング部材21は、図示を省略したピラーの内部に設けられた巻取装置23に基端が巻き取られ、先端は、図外のピラーの上部に設けられたリング金具24に挿通されて図外のピラーの下部に結合され、中間部にタング25が設けられている。
第2ウエビング部材22は、図1に示すように、基端部がシート装置1の車両後方位置で、フロアパネルFPにボルト26aおよびナット26bで固定されたアンカ部材26に結合されている。一方、第2ウエビング部材22の先端部は、シートクッション11の車両後方端部と、シートバック12の車両下方端部と、の間のシート隙間17を通ってシートクッション11の上面に配置されたバックル(係合部材)27に連結されている。
このようにシートベルト装置2は、タング25をバックル27に係合させて、乗員を拘束する状態となる周知のものである。
すなわち、着座状態のシートバック12の下端から、経路迂回部材15cが、シートバック12の背面12aよりも表皮厚み分だけ車両前方に寄った位置で、車両前下方に突出されている。
この経路迂回部材15cの車両前下方への突出量は、第2ウエビング部材22が本来延在されるシート隙間17とアンカ部材26とを直線的に結ぶ直線延在経路(図において二点鎖線bで示す)から車両前方に向けて略V字状に折曲させることで、予長による弛みを解消できる量に設定されている。
さらに、本実施例1では、経路迂回部材15cの突出量は、シートクッション11の後部パイプ14aの車両後方端部とアンカ部材26とを結ぶ直線(図において一点鎖線cで示す)よりも、第2ウエビング部材22を、車両前方かつ下方に配置させることができる量に設定されている。
(着座状態)
シート装置1を、図1において実線で示す着座状態としたときには、第2ウエビング部材22に連結されたバックル27は、図示のようにシートクッション11の上面の車両後端部に配置されている。
シート装置1を、この着座状態から格納状態に形態変更させる場合、図において二点鎖線で示すようにシートバック12を前倒させると、連動機構16の作動によりシートクッション11が車両前下方へ移動される。
このとき、シートバック12の下端部は、着座状態の位置から車両前下方へ移動し、フロア部材3との間隔が拡がり、両者12,3の間の空間5がカバー部材4で覆われる。
そして、シートバック12の前倒に伴って、経路迂回部材15cは車両前後方向へ沿う状態となり、第2ウエビング部材22の車両上方に離れ、カバー部材4の下面に沿って配置される。
したがって、シート装置1を格納状態としたときに、カバー部材4の上に物品を載置した場合に、その荷重は、経路迂回部材15cにより支持される。加えて、経路迂回部材15cは、シートバック12の背面12aの表皮の厚さ分だけ、背面12aの延長線上から下がって配置されている。このため、カバー部材4は、経路迂回部材15cに押し上げられることなく、シートバック12の背面12aとフロア部材3とを直線的に連続させたように覆うことができる。また、カバー部材4の上に荷物などを載置した場合に、カバー部材4が荷重で下がることも無い。したがって、外観品質に優れる。
シート装置1を、格納状態から着座状態へ戻すと、バックル27が、シートクッション11と共にアンカ部材26に近付くため、第2ウエビング部材22には、その近付いた寸法分の予長が生じる。そこで、本実施例1では、前述のように第2ウエビング部材22の中間部が、経路迂回部材15cにより車両前下方に押されて側面視で略V字に折曲された迂回状態となるため、予長による弛みが生じることなく、バックル27とアンカ部材26との間で、緊張を保った状態となる。
シートベルト装着時には、タング25をバックル27に係合させる。このとき、第2ウエビング部材22は、経路迂回部材15cにより緊張状態に保たれている。このため、第2ウエビング部材22に予長による弛みが生じている場合のように、バックル27を引き寄せて第2ウエビング部材22の予長分を引き出す操作を行なうことなしに、第2ウエビング部材22を緊張状態として装着できる。
したがって、衝突時には、早いタイミングで乗員を拘束することができる。
a)シートバック12の下端部に経路迂回部材15cを設け、シート装置1を格納状態としたときに、経路迂回部材15cにより、第2ウエビング部材22を、車両前後方向に折曲した迂回状態を形成するようにした。
したがって、第2ウエビング部材22の長さを、シート装置1を格納状態としてシートクッション11を車両前下方に移動させたときに、バックル27をシートクッション11の上面に配置させることができる長さに設定していても、着座状態で、第2ウエビング部材22に弛みが生じないようにした。
これにより、乗員のシートベルト装着状態で衝突が生じたときに、第2ウエビング部材22の予長分の空走が生じるのを防止でき、早いタイミングで乗員拘束が可能となる。
したがって、確実な乗員の拘束が可能である。しかも、シートクッション11側のみで荷重を支持するものよりも、荷重の分散を図り、支持強度の向上を図ることができる。
したがって、高い外観品質を得ることができる。
以下に、他の実施例について説明するが、これら他の実施例は、実施例1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、実施例1あるいは他の実施例と共通する構成については共通する符号を付けることで説明を省略する。
実施例2は、経路迂回部材200を車体に設けた例である。
すなわち、フロアパネルFPに経路迂回部材200が設置されている。この経路迂回部材200において第2ウエビング部材22を支持する押圧部201は、実施例1で説明したのと同様の位置に配置されている。
また、上記b)と同様に第2ウエビング部材22の荷重を経路迂回部材200および後部パイプ14aにより支持して、確実な乗員の拘束が可能であり、かつ、荷重の分散を図り、支持強度の向上を図ることができる。
また、上記c)と同様に、経路迂回部材200が、カバー部材4の下面を支持する支持部材202を備えているため、部品点数を削減でき、コストダウン、重量軽減、組付工数の削減を図ることができ、かつ、高い外観品質を得ることができる。
また、上記d)と同様に、経路迂回部材200の押圧部201が、第2ウエビング部材22の延在方向に対して略直交方向に押圧するため、効率的に迂回量を確保できる。
実施例3は、経路迂回部材300をシートクッション11に設けた例である。
したがって、実施例1と同様に上記a)の効果を得ることができる。
2 シートベルト装置
3 フロア部材(床部材)
4 カバー部材
5 空間
11 シートクッション
12 シートバック
12a 背面
14 フレーム部材(構造部材)
14a 後部パイプ
15 フレーム部材(構造部材)
15c 経路迂回部材
17 シート隙間
22 第2ウエビング部材
26 アンカ部材
27 バックル(係合部材)
200 経路迂回部材
300 経路迂回部材
A 乗員保護装置
FP フロアパネル(車体)
Claims (5)
- シートクッションの後端部でシートバックを起立させた着座状態と、この着座状態から前記シートクッションを車両前下方へ移動させるとともに、前記シートバックを前倒させ前記シートクッションの上面に重ねた格納状態と、に形態を変更可能なシート装置において着座した乗員を拘束可能なシートベルト装置を備え、
このシートベルト装置は、前記シートクッションの下端部と前記シートバックの下端部との間に形成されたシート隙間よりも車両後下方位置の車体に設けられたアンカ部材に基端部が連結される一方、前記シート隙間を通って前記シートクッションの上面に延在された先端部に係合部材が連結されたウエビング部材を備えている乗員保護装置であって、
前記シート装置の前記着座状態で、前記ウエビング部材を、前記シート隙間と前記アンカ部材とを直線的に結ぶ直線延在経路から迂回させる経路迂回部材を備えていることを特徴とする乗員保護装置。 - 前記経路迂回部材は、前記ウエビング部材からの荷重を支持可能に、前記シートバックあるいは前記シートクッションの内部において強度を保持する構造部材に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
- 前記経路迂回部材が、前記シートバックの強度を保持する構造部材に結合されて前記シートバックの下端部に設けられ、
前記経路迂回部材において前記ウエビング部材を支持する部分が、前記シートクッションの前記構造部材の車両後方端部と、前記アンカ部材における前記ウエビング部材との連結部と、を結ぶ直線よりも、車両前下方に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗員保護装置。 - 前記シート装置の車両後方に、車両の床を形成する床部材が設けられ、
前記シート装置を格納状態としたときに、前記シートバックの下端部と前記床部材との間を覆うカバー部材が、前記シートバックの下端部と前記床部材とに連結され、
前記経路迂回部材は、前記シート装置の格納状態で、前記カバー部材を車両下方側から支持可能に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の乗員保護装置。 - 前記経路迂回部材は、シートバックの背面の延長線上から下がって配置されていることを特徴とする請求項4に記載の乗員保護装置。
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