JP5929631B2 - 物理量センサおよびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、物理量に応じたセンサ信号を出力するセンサ部を被搭載部材に接合し、センサ部から出力されるセンサ信号をボンディングワイヤを介して出力する物理量センサおよびその製造方法に関するものである。
従来より、例えば、特許文献1には、物理量に応じたセンサ信号を出力するセンサ部を搭載したコネクタケースにハウジングがかしめ固定によって一体に組みつけられて成る圧力センサが提案されている。
具体的には、この圧力センサは、コネクタケースのうちハウジング側に凹部が形成されており、この凹部の底面にセンサ部の裏面における全面がシリコーン接着剤等の柔らかい接着剤を介して接合されている。また、コネクタケースには、凹部内に露出するようにターミナルが保持されている。そして、センサ部とターミナルとがボンディングワイヤを介して電気的に接続されており、センサ信号がボンディングワイヤおよびターミナルを介して外部回路に出力されるようになっている。
このような圧力センサでは、センサ部が柔らかい接着剤を介して凹部の底面に接合されているため、センサ部とコネクタケースとの線膨張係数の違いによる熱応力等の応力を接着剤で緩和することができる。したがって、応力によって検出精度が低下することを抑制することができる。
上記圧力センサは、例えば、次のように製造される。すなわち、まず、ターミナルがインサート成形されたコネクタケースを用意し、コネクタケースに形成された凹部に柔らかい接着剤を介してセンサ部を接合する。次に、ワイヤボンディングを行い、センサ部とターミナルとをボンディングワイヤを介して電気的に接続する。その後、コネクタケースにハウジングを組み付けることにより、製造される。
特開2010−85307号公報
しかしながら、上記圧力センサでは、センサ部が柔らかい接着剤を介して凹部の底面に接合されているため、ワイヤボンディングを行う際にセンサ部がぐらついてしまい、ボンディング工程が困難であるという問題がある。
なお、ここでは圧力センサを例に挙げて説明したが、このような問題はセンサ部が被搭載部材に固定され、センサ信号がボンディングワイヤを介して出力される加速度センサや角速度センサ等においても同様に発生する問題である。
本発明は上記点に鑑みて、被搭載部材からセンサ部に応力が印加され難く、かつ、ボンディングを容易に行うことのできる物理量センサおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、台座のうちセンサチップと接合される表面と反対側の裏面に枠状の溝(31)を形成し、溝の内側に構成される中央突出部(32)と、溝の外側に構成される外縁突出部(33)とを備える台座にセンサチップが接合されたセンサ部を用意する工程と、センサ部が搭載される一面に窪み部(11a)が形成された被搭載部材を用意する工程と、窪み部に接合部材を配置する工程と、台座におけるセンサチップ側と反対側において、外縁突出部におけるセンサチップ側と反対側の一面を除いた部分であって、中央突出部を含む部分を接合部材を介して被搭載部材の一面に接合する工程と、外縁突出部を被搭載部材の一面に当接させつつ、パッドに対してワイヤボンディングを行う工程と、を含むことを特徴としている。
これによれば、外縁突出部におけるセンサチップ側と反対側の一面を被搭載部材の一面に接合しないため、被搭載部材からセンサ部に印加される応力を低減した物理量センサを得ることができる。
また、ワイヤボンディングは、外縁突出部を被搭載部材の一面に当接させつつ行うため、センサ部がぐらつくことを抑制することができる。このため、ワイヤボンディングを容易に行うことができる。
さらに、被搭載部材には一面に窪み部を形成し、この窪み部に接合部材を配置している。このため、センサ部を被搭載部材の一面と接合する際に、外縁突出部を一面に近接させることができ、当接させることもできる。したがって、外縁突出部を被搭載部材の一面に近接させた状態でセンサ部を接合する場合、ワイヤボンディングを行う際に外縁突出部を被搭載部材の一面に当接させることになるが、この際のセンサ部の傾きが小さくなるように外縁突出部におけるセンサチップ側と反対側の一面と被搭載部材の一面との間隔を適宜調整することができる。このため、ワイヤボンディングを行う際に、センサ部が傾くことを抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、センサ部を用意する工程では、センサ部の重心を台座の裏面に投影した点を投影重心点(61)としたとき、中央突出部におけるセンサチップ側と反対側の一面に投影重心点が含まれるものを用意することができる。
これによれば、製造時や搬送時等において、センサ部に接合部材から剥離させるような曲げモーメントが印加されることを抑制することができる。
この場合、請求項3に記載の発明のように、センサ部を用意する工程では、中央突出部におけるセンサチップ側と反対側の一面の中心と、投影重心点とが一致するものを用意することが好ましい。
そして、請求項4に記載の発明のように、センサ部を用意する工程では、パッドを台座の裏面に投影した領域を投影パッド領域(62)としたとき、外縁突出部におけるセンサチップ側と反対側の一面に投影パッド領域が含まれるものを用意することができる。
これによれば、ワイヤボンディングを行う際にパッドに印加される荷重の方向と、パッドと外縁突出部のうち被搭載部材の一面と接触する部分とを結ぶ方向とが同じ軸上に存在することになるため、センサ部に接合部材から剥離させるような曲げモーメントが印加されることを抑制することができる。
また、請求項7に記載の発明では、被搭載部材には、一面に窪み部(11a)が形成されており、センサ部は、台座のうちセンサチップと接合される表面と反対側の裏面に枠状の溝(31)が形成されており、溝の内側に構成される中央突出部(32)と、溝の外側に構成される外縁突出部(33)とを有し、台座におけるセンサチップ側と反対側において、外縁突出部におけるセンサチップ側と反対側の一面を除いた部分であって、中央突出部を含む部分が接合部材(70)を介して被搭載部材の一面に接合されていることを特徴としている。
これによれば、外縁突出部におけるセンサチップ側と反対側の一面が被搭載部材の一面に接合されていないため、被搭載部材からセンサ部に印加される応力を低減することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における圧力センサの断面図である。 図1に示すセンサ部の断面図である。 図2に示すセンサ部の表面図である。 図2に示すセンサ部の裏面図である。 図1に示すセンサ部近傍の拡大図である。 センサ部を凹部の底面に接合する工程を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、本発明の物理量センサを圧力センサに適用した例を説明するが、この圧力センサは、例えば、エアコン冷媒の圧力を検出するのに用いられると好適である。
図1に示されるように、圧力センサには、本発明の被搭載部材に相当するコネクタケース10が備えられている。このコネクタケース10は、例えば、耐熱樹脂材料であるPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂を型成形することにより作られ、本実施形態では円柱状とされている。そして、このコネクタケース10には、一端部に凹部11が形成されていると共に、他端部に開口部12が形成されており、凹部11には、センサチップ20および台座30から成るセンサ部40が搭載されている。
センサチップ20は、図2および図3に示されるように、裏面から凹部21が形成されることによって構成されるダイヤフラム22を有し、ダイヤフラム22にブリッジ回路を構成するように4個のゲージ抵抗23が形成されたものである。すなわち、本実施形態のセンサチップ20は、ダイヤフラム22に圧力が印加されるとゲージ抵抗23の抵抗値が変化してブリッジ回路の電圧が変化し、この電圧の変化に応じてセンサ信号を出力する半導体ダイヤフラム式のものである。
また、センサチップ20には、ダイヤフラム22の外縁部に4個のパッド24が形成されている。そして、各パッド24は図示しない配線を介して各ゲージ抵抗23同士の接続点と適宜電気的に接続されている。
台座30は、シリコンやガラス等からなるものであり、図2に示されるように、センサチップ20と接合されることによってダイヤフラム22との間に基準室50を構成している。本実施形態では、この基準室50は真空圧とされているが、大気圧とされていてもよい。
そして、台座30は、図2および図4に示されるように、センサチップ20と接合される表面と反対側の裏面に枠状の溝31が形成されており、この溝31により、溝31の内側に中央突出部32が構成され、溝31の外側に外縁突出部33が構成されている。言い換えると、台座30の裏面には、中央突出部32と外縁突出部33とを区画する溝31が形成されているとも言える。
また、図4に示されるように、センサ部40の重心を台座30の裏面に投影した点を投影重心点61とすると、中央突出部32は、突出方向の先端面に投影重心点61を含んでおり、この先端面の中心と投影重心点61とが一致する形状とされている。さらに、パッド24を台座30の裏面に投影した領域を投影パッド領域62とすると、外縁突出部33は、突出方向の先端面に投影パッド領域62を含んでいる。
なお、本実施形態では、中央突出部32における先端面が本発明の中央突出部におけるセンサチップ側と反対側の一面に相当し、外縁突出部33における先端面が本発明の外縁突出部におけるセンサチップ側と反対側の一面に相当している。また、中央突出部32および外縁突出部33は、台座30の裏面に形成された溝31により構成されるため、センサチップ20からの高さが同じである。
そして、このようなセンサ部40が本発明の被搭載部材の一面に相当する凹部11の底面に接合部材を介して接合されている。具体的には、図5に示されるように、凹部11の底面には、センサ部40の中央突出部32と対向する部分に窪み部11aが形成されており、窪み部11aに本発明の接合部材に相当する接着剤70が配置されている。そして、センサ部40は、台座30の裏面側において、外縁突出部33の先端面を除いた部分であって、中央突出部32を含む部分が接着剤70を介して凹部11の底面と接合されている。特に限定されるものではないが、本実施形態では、接着剤70としては、ヤング率が100Mpa以上である硬いエポキシ樹脂等が用いられている。
なお、外縁突出部33の先端面は凹部11の底面と当接されていてもよいが、外縁突出部33と凹部11の底面との間には0.001mm以下の隙間が形成されていることが好ましい。そして、台座30の裏面側において、外縁突出部33の先端面を除いた部分であって、中央突出部32を含む部分とは、言い換えると、中央突出部32のみ、または、中央突出部32および溝31の底面に接着剤70が接合されていることである。
また、図1に示されるように、コネクタケース10には、センサチップ20と外部回路等とを電気的に接続するための複数の金属製棒状のターミナル80(図1中では1本のみ図示)が備えられており、各ターミナル80はインサートモールドによりコネクタケース10と一体に成形されることによってコネクタケース10内に保持されている。
具体的には、各ターミナル80はコネクタケース10を貫通しており、各ターミナル80の一端部はコネクタケース10から凹部11内に突出し、他端部はコネクタケース10から開口部12内に突出している。
凹部11内に突出する各ターミナル80の一端部は、ボンディングワイヤ90を介してセンサチップ20に形成されたパッド24と電気的に接続されている。そして、凹部11には、凹部11に突出するターミナル80とコネクタケース10との隙間を封止するシール材100が配置されている。
また、開口部12内に突出している各ターミナル80の他端部は、図示しないワイヤハーネス等の外部配線部材を介して外部回路と電気的に接続されるようになっている。
そして、このようなコネクタケース10にはハウジング110が組みつけられている。具体的には、ハウジング110には収容凹部111が形成されており、この収容凹部111内にコネクタケース10のうち凹部11が形成されている一端部側が挿入され、ハウジング110の端部112がコネクタケース10にかしめられることでコネクタケース10とハウジング110とが組みつけられている。
ハウジング110は、例えば、SUS等の金属材料より成るものである。そして、測定媒体を導入するための圧力導入孔113が形成されていると共に、圧力センサを測定対象物に固定するためのネジ部114が圧力導入孔113の外周壁面に形成されている。
また、コネクタケース10の一端部と、ハウジング110の収容凹部111の底面との間には、SUS等から成る円形のメタルダイヤフラム120とメタルダイヤフラム120の外縁部分に配置されるSUS等から成る環状のリングウェルド121とが備えられている。
具体的には、メタルダイヤフラム120およびリングウェルド121は、ハウジング110に対してレーザ溶接等されて固定されている。そして、ハウジング110には、ハウジング110、メタルダイヤフラム120およびリングウェルド121が溶け合った溶接部122が形成されている。
なお、メタルダイヤフラム120のうち外縁部分はリングウェルド121と共にハウジング110に対して固定される部分であり、メタルダイヤフラム120のうち凹部11を閉塞する部分は測定媒体の圧力に応じて変位するダイヤフラム部として機能する部分である。
そして、このようにコネクタケース10にハウジング110が組み付けられることにより、凹部11、メタルダイヤフラム120、リングウェルド121にて囲まれる空間にて圧力検出室130が構成されている。この圧力検出室130には、フッ素オイル等の圧力伝達媒体140が充填されており、メタルダイヤフラム120に圧力が印加されると圧力伝達媒体140を介してセンサ部40に圧力が印加されるようになっている。
また、コネクタケース10のうち凹部11が形成される一端部には、凹部11を囲むように環状の溝13が形成されており、この環状の溝13には、例えば、シリコーンゴム等から成るOリング150が備えられている。このOリング150は、コネクタケース10とハウジング110とのかしめによるかしめ圧で押し潰されることで圧力検出室130を封止するものである。
以上が本実施形態における圧力センサの構成である。次に上記圧力センサの製造方法について図6を参照しつつ説明する。
まず、ターミナル80がインサート成形されると共に凹部11の底面に窪み部11aが形成されたコネクタケース10を用意すると共に、中央突出部32および外縁突出部33を有するセンサ部40を用意する。
なお、センサ部40を用意する際には、中央突出部32および外縁突出部33を区画する溝31を、例えば、エッチングで形成することができる。溝31をエッチングで形成する場合には、台座30をシリコン基板で構成することにより、台座30をガラスで構成する場合と比較して、高精度に溝31を形成することができる。
そして、図6(a)に示されるように、窪み部11aに当該窪み部11aから盛り上がるように接着剤70を塗布した後、中央突出部32が窪み部11aと対向するようにセンサ部40を配置する。なお、本実施形態では、接着剤70として、ヤング率が100MPa以上である硬いエポキシ樹脂等を用いている。
その後、図6(b)に示されるように、中央突出部32を接着剤70に押し付けて中央突出部32を凹部11の底面に固定する。このとき、接着剤70は溝31内に留まるため、外縁突出部33の先端面と凹部11の底面との間には接着剤70が入り込まず、外縁突出部33の先端面と凹部11の底面とは接合されない。
また、凹部11には窪み部11aが形成されており、この窪み部11aに接着剤70が配置されているため、外縁突出部33の先端面と凹部11の底面との間隔を適宜設定することができ、外縁突出部33の先端面と凹部11の底面とを当接させることもできる。したがって、本実施形態では、外縁突出部33の先端面と凹部11の底面との間隔が0.001mm以下となる略当接状態となるように、センサ部40を凹部11の底面に接合する。
次に、コネクタケース10のうち凹部11が形成された一端部側を上方に向けた状態で凹部11内へシール材100を注入し、シール材100を凹部11の底面まで行き渡らせた後に硬化する。なお、この工程では、センサチップ20の表面にシール材100が付着しないように注入量を適宜調整することが好ましい。
続いて、ワイヤボンディングを行い、センサ部40(センサチップ20)と各ターミナル80の一端部とをボンディングワイヤ90を介して電気的に接続する。具体的には、一般的なワイヤボンディング装置を用い、センサ部40の外縁突出部33を凹部11の底面に当接させつつ、一定の周波数の超音波振動を付与してワイヤボンディングを行う。
次に、メタルダイヤフラム120およびリングウェルド121をハウジング110における収容凹部111の底面に配置する。そして、リングウェルド121の上方から溶接等を行うことにより、ハウジング110、メタルダイヤフラム120、リングウェルド121を接合して溶接部122を形成する。
続いて、フッ素オイル等の圧力伝達媒体140をディスペンサ等によって凹部11内へ注入した後、この状態のものを真空室にいれて凹部11内の余分な空気を除去する。その後、真空室内でハウジング110を上から水平に保ったままハウジング110の収容凹部111にコネクタケース10の一端部が嵌合するように降ろす。このとき、コネクタケース10の一端部とリングウェルド121とが十分接するまで押さえる。これにより、凹部11、メタルダイヤフラム120、リングウェルド121にて圧力検出室130が構成され、圧力検出室130に圧力伝達媒体140が充填された構造となる。
その後、ハウジング110の端部112をコネクタケース10にかしめ、ハウジング110とコネクタケース10とを一体化することにより、上記図1に示す圧力センサが製造される。
以上説明したように、本実施形態では、台座30のうちセンサチップ20側と反対側において、外縁突出部33の先端面を除いた部分であって、中央突出部32を含む部分を接着剤70を介して凹部11の底面に接合している。つまり、外縁突出部33の先端面は凹部11の底面と接合されていない。このため、凹部11の底面(コネクタケース10)からセンサ部40に印加される応力を低減することができる。
また、センサ部40は、外縁突出部33の先端面が凹部11の底面と接合されていないため、仮にコネクタケース10(凹部11)が変形してもセンサ部40の外縁部を引っ張るような応力が印加され難い。このため、センサ部40が変形することを抑制することができ、特性が変化することを抑制することができる。
そして、上記のようにセンサ部40に印加される応力を低減することができるため、従来の圧力センサと比較して、接着剤70の選択性を向上させることができる。つまり、安価なエポキシ樹脂等からなる硬い接着剤を用いることもでき、コストの低減を図ることもできる。
また、ワイヤボンディングを行う際には、外縁突出部33を凹部11の底面に当接させつつ行っているため、センサ部40がぐらつくことを抑制することができる。このため、ワイヤボンディングを容易に行うことができる。
そして、上記のように、接着剤70としてエポキシ樹脂のような硬いものを用いることもでき、このような硬い接着剤70を用いた場合には、ワイヤボンディングを行う際にセンサ部40がぐらつくことをさらに抑制することができる。
さらに、凹部11の底面に窪み部11aを形成し、この窪み部11aに接着剤70を配置している。このため、センサ部40を凹部11の底面と接合する際に、外縁突出部33を凹部11の底面に近接させることができ、当接させることもできる。したがって、外縁突出部33を凹部11の底面に近接させた状態でセンサ部40を接合した場合、ワイヤボンディングを行う際に外縁突出部33を凹部11の底面に当接させることになるが、この際のセンサ部40の傾きが小さくなるように外縁突出部33の先端面と凹部11の底面との間隔を適宜調整することができる。このため、ワイヤボンディングを行う際に、センサ部40が傾くことを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、中央突出部32の先端面の中心と投影重心点61とを一致させている。このため、搬送時や製造時等において、センサ部40に接着剤70から剥離させるような曲げモーメントが印加されることを抑制することができる。
また、本実施形態では、外縁突出部33は、突出方向の先端面に投影パッド領域62を含んでいる。このため、ワイヤボンディングを行う際にパッド24に印加される荷重の方向と、パッド24と外縁突出部33のうち凹部11の底面と接触する部分とを結ぶ方向とが同じ軸上に存在することになるため、センサ部40に接着剤70から剥離させるような曲げモーメントが印加されることを抑制することができる。
(他の実施形態)
上記第1実施形態では、本発明の物理量センサを圧力センサに適用した例を説明したが、本発明を加速度センサや角速度センサ等に適用することも可能である。
また、上記第1実施形態において、中央突出部32は、先端面にセンサ部40の重心を投影した投影重心点61を含んでいなくてもよい。同様に、外縁突出部33は、先端面にパッド24を投影した投影パッド領域62を含んでいなくてもよい。
10 コネクタケース
11 凹部
11a 窪み部
20 センサチップ
24 パッド
30 台座
31 溝
32 中央突出部
33 外縁突出部
40 センサ部
70 接着剤
80 ハウジング

Claims (8)

  1. 物理量に応じたセンサ信号をパッド(24)を介して出力するセンサチップ(20)が台座(30)と接合されてなるセンサ部(40)と、
    前記センサ部が搭載される一面を有する被搭載部材(10)と、
    前記パッドに接続されたボンディングワイヤ(90)と、を備える物理量センサの製造方法において、
    前記台座のうち前記センサチップと接合される表面と反対側の裏面に枠状の溝(31)を形成し、前記溝の内側に構成される中央突出部(32)と、前記溝の外側に構成される外縁突出部(33)とを備える前記台座に前記センサチップが接合された前記センサ部を用意する工程と、
    前記センサ部が搭載される一面に窪み部(11a)が形成された前記被搭載部材を用意する工程と、
    前記窪み部に接合部材(70)を配置する工程と、
    前記台座における前記センサチップ側と反対側において、前記外縁突出部における前記センサチップ側と反対側の一面を除いた部分であって、前記中央突出部を含む部分を接合部材を介して前記被搭載部材の一面に接合する工程と、
    前記外縁突出部を前記被搭載部材の一面に当接させつつ、前記パッドに対してワイヤボンディングを行う工程と、を含むことを特徴とする物理量センサの製造方法。
  2. 前記センサ部を用意する工程では、前記センサ部の重心を前記台座の裏面に投影した点を投影重心点(61)としたとき、前記中央突出部における前記センサチップ側と反対側の一面に前記投影重心点が含まれるものを用意することを特徴とする請求項1に記載の物理量センサの製造方法。
  3. 前記センサ部を用意する工程では、前記中央突出部における前記センサチップ側と反対側の一面の中心と、前記投影重心点とが一致するものを用意することを特徴とする請求項2に記載の物理量センサの製造方法。
  4. 前記センサ部を用意する工程では、前記パッドを前記台座の裏面に投影した領域を投影パッド領域(62)としたとき、前記外縁突出部における前記センサチップ側と反対側の一面に前記投影パッド領域が含まれるものを用意することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の物理量センサの製造方法。
  5. 前記センサ部を用意する工程では、前記台座がシリコン基板で構成されるものを用意し、前記台座の裏面にエッチングを行うことによって前記溝を形成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の物理量センサの製造方法。
  6. 前記センサ部を用意する工程では、前記センサチップとして圧力に応じた前記センサ信号を出力するものを用いることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の物理量センサの製造方法。
  7. 物理量に応じたセンサ信号をパッド(24)を介して出力するセンサチップ(20)が台座(30)と接合されてなるセンサ部(40)と、
    前記センサ部が搭載される一面を有する被搭載部材(10)と、
    前記パッドに接続されたボンディングワイヤ(90)と、を備え、
    前記被搭載部材には、前記一面に窪み部(11a)が形成されており、
    前記センサ部は、前記台座のうち前記センサチップと接合される表面と反対側の裏面に枠状の溝(31)が形成されており、前記溝の内側に構成される中央突出部(32)と、前記溝の外側に構成される外縁突出部(33)と、を有し、前記台座における前記センサチップ側と反対側において、前記外縁突出部における前記センサチップ側と反対側の一面を除いた部分であって、前記中央突出部を含む部分が接合部材(70)を介して前記被搭載部材の一面に接合されていることを特徴とする物理量センサ。
  8. 前記センサ部は、前記センサ部の重心を前記台座の裏面に投影した点を投影重心点(61)としたとき、前記中央突出部における前記センサチップ側と反対側の一面に前記投影重心点が含まれていることを特徴とする請求項7に記載の物理量センサ。
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