JP5050392B2 - 圧力センサ - Google Patents

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本発明は、半導体で構成されたセンサ素子にダイアフラムを構成すると共に、ダイアフラム内にゲージ抵抗を構成することで圧力検出用のセンシング部を設けた圧力センサに関するものである。
従来、例えば特許文献1において、外部との電機接続を行うためのターミナル(端子)備えられたコネクタケースと測定媒体が導入されるハウジングとをかしめ固定によって一体に組み付け、その内部に圧力検出用のセンシング部を設けてなる圧力センサが提案されている。
この特許文献1に示される圧力センサは、コネクタケースとハウジングとを備えて構成されるダイアフラムシールタイプのもので構成されている。図17は、この圧力センサの部分拡大図である。この図に示すように、コネクタケースJ1とハウジングJ2との間にメタルダイアフラムJ3を介在させた状態でハウジングJ2の収容凹部J4内にコネクタケースJ1を挿入したのち、ハウジングJ2の収容凹部J4の入り口側をかしめることで、内部に圧力検出室J5が区画形成され、この圧力検出室J5内にセンシング部を有したセンサ素子J6などが設けられた構造となっている。そして、センサ素子J6とコネクタケースJ1に形成されたターミナルJ7との接続はボンディングワイヤJ8を介して行われ、ボンディングワイヤJ8の腐食による電気的接続不良を防止するために、圧力検出室内を保護用のオイルJ9で封止した構造としている。
このような構造の圧力センサでは、ハウジングJ2に導入された測定媒体による圧力がメタルダイアフラムJ3に印加されると、メタルダイアフラムJ3および圧力検出室J5内に充填されたオイルJ9を介して測定媒体の圧力がセンサ素子J6に伝えられる。これにより、センサ素子J6に形成されたダイアフラムが歪み、ダイアフラムに形成されたゲージ抵抗の抵抗値が変化することに基づき、圧力検出が行われるようになっている。
特開平7−243926号公報
しかしながら、圧力検出室J5内をオイルJ9で封止しているため、ボンディングワイヤJ8の腐食による電気的接続不良を防ぐことができるが、測定媒体の圧力に大きな脈動があった場合等、ボンディングワイヤJ8が破損し、電気的接続不良が発生するという問題がある。また、測定媒体の圧力をメタルダイアフラムJ3やオイルJ9を介してセンサ素子J6に伝える構造であるため、オイルJ9の熱膨張などに起因する圧力特性の精度低下や温度応答性の低下の問題が発生する。
一方、メタルダイアフラムJ3と封止用のオイルJ9を廃止して、電気的接続をフリップチップ接合によって行うという手法も考えられる。図18は、この様子を示した断面図であり、この図に示されるようにセンサ素子J10を配線基板J11側に向け、センサ素子J10および配線基板J11に形成された図示しないパッド同士の間にバンプJ1を配置した状態で台座J12と共にセンサ素子J10に図中矢印で示したように圧力を加えることで、バンプJ13を介してセンサ素子J10と配線基板J11とが電気的に接続されるようにする。そして、バンプJ13の周囲を絶縁性部材J14で覆うことでバンプJ1の腐食による電気的接続不良を防止する。このような構成では、センサ素子J10と配線基板J11の間のうちバンプJ13および絶縁性部材J14が形成されていない部分に関しては、空洞となるため、この空洞を通じて測定媒体を導入し、センサ素子J10におけるダイアフラムに圧力を印加することができる。
しかしながら、このような構成の場合、センシングを行うダイアフラム形成面と電気的接続を行う面が同一面となるため、フリップチップ接合による応力がセンシングを行う面に印加され、圧力特性の精度を低下させることになる。また、圧力受圧方向とセンサ素子J10の固定方向が受圧方向と逆方向であるため、受圧時に電気接続部に応力が加わり、電気的接続部が破損する可能性があるなど、圧力センサの信頼性が低下する可能性がある。
本発明は上記点に鑑みて、メタルダイアフラムや封止用のオイルを用いず、かつ、センシングを行うダイアフラム形成面と電気的接続を行う面が同一面とならない圧力センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、センサ素子(20)には該センサ素子(20)の表裏を貫通する貫通穴(22)が形成されていると共に、該貫通穴(22)内に配置され、かつ、ゲージ抵抗に電気的に接続され貫通電極(23)が備えられており、センサ素子(20)は、貫通電極(23)を介して該センサ素子(20)の裏面側においてターミナル(12)のうちケーシング(100)から露出している一端と電気的に接続されていると共に四角形で構成され、貫通電極(23)は、ターミナル(12)に対して直接的に金属−金属接合により接合されており、センサ素子(20)の各辺内において各辺の中央位置に対して対称配置されていることを特徴としている。
このように、センサ素子(20)を貫通する貫通電極(23)を設け、圧力検出を行うため受圧面を構成するダイアフラム(20a)とは反対側の面においてセンサ素子(20)がケースシング(100)に備えられたターミナル(12)と接続される構造とされている。このため、圧力検出を行うときに圧力が印加される方向とセンサ素子(20)をターミナル(12)に接続する際に力を加える方向とが同じ方向となる。そして、これらの接続される面と圧力が加えられる受圧面とが異なった面となる。したがって、貫通電極(23)とターミナル(12)とを接合したことによる応力がセンシングを行う受圧面に印加され、圧力特性の精度を低下させることはない。また、圧力受圧方向とセンサ素子(20)の固定方向が受圧方向と逆方向であるため、受圧時に電気接続部に応力が加わらないようにでき、電気的接続部が破損してしまうことを防止できるため、圧力センサの信頼性を低下させないようにできる。
そして、貫通電極(23)を四角形で構成されたセンサ素子(20)の各辺内において各辺の中央位置に対して対称配置されるようにすることで、応力の影響が均等に掛かるようにすることができ、圧力センサの高精度化を図ることができる。なお、貫通電極(23)の断面形状、つまり貫通電極(23)の中身自体を円形とすれば、より応力を緩和することが可能となる。
本発明において、センサ素子(20)をケーシング(100)に対して直接接続し、センサ素子(20)とケーシング(100)との間に基準大気圧室が形成されるようにすることができる。このようにすれば、部品点数の削減を図ることができ、引いてはコスト削減を図ることも可能となる。
また、本発明において、センサ素子(20)の裏面に台座(21)を接合し、貫通穴(22)および貫通電極(23)はセンサ素子(20)の表裏を貫通して設けられた部分と台座(21)の表裏を貫通して設けられた部分とによって構成され、台座(21)を介してセンサ素子(20)をケーシング(100)に接合することも可能である。
本発明において、貫通穴(22)および貫通電極(23)を円錐台形状としても構わない。このような構成とする場合、貫通穴(22)をドリル加工などによって形成できるため、貫通穴(22)の形成工程の簡略化を図ることが可能となる。
本発明において、貫通電極(23)を貫通穴(22)の表面にのみ形成することもできる。このようにすれば、貫通電極(23)を埋め込みによって形成する場合と比べて貫通電極(23)の形成工程を簡略化することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の一実施形態が適用された圧力センサについて説明する。図1に、本実施形態における圧力センサS1の断面図を示すと共に、図2に図1の二点鎖線部分の拡大図を示し、これらの図に基づいて説明する。なお、この圧力センサS1は、例えば、自動車に搭載され自動車のエアコンの冷媒配管内の冷媒圧力を検出するものに適用される。
図1に示されるように、圧力センサS1にはコネクタケース10が備えられている。このコネクタケース10は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂を型成形することにより作られ、本実施形態では略円柱状をなしている。このコネクタケース10の一端部(図1中、下方側の端部)には、凹部11が形成されており、凹部11の底面には、圧力検出用のセンシング部としてのセンサ素子20が配設されている。
センサ素子20は、その表面に受圧面としてのダイアフラム20aを有し、このダイアフラム20aの表面に形成されたゲージ抵抗により、ダイアフラム20aが受けた圧力を電気信号に変換し、この電気信号をセンサ信号として出力する半導体ダイアフラム式のものである。
このセンサ素子20は、ガラス等よりなる台座21に陽極接合等により一体化されており、この台座21を凹部11の底面に接着することで、センサ素子20はコネクタケース10に搭載されている。
また、コネクタケース10には、センサ素子20と外部の回路等とを電気的に接続するための複数個の金属製棒状のターミナル12が貫通している。
本実施形態では、ターミナル12は黄銅(真鍮)にメッキ処理(例えばNiメッキ)を施した材料よりなり、インサートモールドによりコネクタケース10と一体に成形されることによってコネクタケース10内にて保持されている。
各ターミナル12の一端側(図1中、下方端側)の端部は、センサ素子20の搭載領域の周囲において凹部11の底面から露出して配置されている。一方、各ターミナル12の他端側(図1中、上方端側)の端部は、コネクタケース10の他端側の開口部10b内に露出している。
図2は、ターミナル12の一端側およびセンサ素子20との接続部近傍の部分拡大断面図である。また、図3は、センサ素子20を上方から見たときのレイアウトを示した図である。
図2に示されるように、センサ素子20およびセンサ素子20を搭載する台座21には、これらを貫通する貫通穴22が形成されており、この貫通穴22内に貫通電極23が配置されている。この貫通電極23は、センサ素子20に形成された図示しないゲージ抵抗などとの電気的接続を行うためのものであり、センサ素子20表面の配線またはセンサ素子20を構成する半導体内に形成された拡散層と電気的に接続されている。貫通電極23は、図3に示すように、4つ備えられており、それぞれが例えば四角形状で構成され、正方形で構成されるセンサ素子20の各辺の中央位置に配置されることで、ダイアフラム20aに対して対称配置された構成とされている。これにより、貫通電極23を備えることによる応力の影響などがあったとしても、それが均等に掛かるようにできるため、圧力センサS1の高精度化を図ることができる。
そして、貫通電極23における台座21から露出した部分がターミナル12の一端側に電気的に接続されている。例えば、台座21とコネクタケース10における凹部11との間のうち貫通電極23以外の部分に塗布した接着剤によって台座21およびコネクタケース10が接着されることで、貫通電極23とターミナル12が電気的に接続された形態とされるか、もしくは、貫通電極23とターミナル12が直接的に金属−金属接合されることで電気的に接続された形態とされている。つまり、本実施形態では、従来のようなボンディングワイヤではなく、貫通電極23にてゲージ抵抗などとの電気的接続が行われた構成とされている。
このように、本実施形態では、圧力検出を行うため受圧面を構成するダイアフラム20aとは反対側の面においてセンサ素子20が台座21に接合され、その台座21がコネクタケース10と接続もしくは台座21の裏面において貫通電極23がターミナル12と接続される構造とされている。このため、圧力検出を行うときに圧力が印加される方向とセンサ素子20および台座21をコネクタケース10やターミナル12に接続する際に力を加える方向とが同じ方向となる。そして、これらの接続される面と圧力が加えられる受圧面とが異なった面となっている。
また、図1において、コネクタケース10の他端部(図1中、上方側の端部)側は開口部10bとなっており、この開口部10bは、ターミナル12の他端側を例えばワイヤハーネス等の外部配線部材(図示せず)を介して上記外部回路(車両のECU等)に電気的に接続するためのコネクタ部となっている。
つまり、開口部10b内に露出する各ターミナル12の他端側は、このコネクタ部によって外部と電気的に接続が可能となっている。このような構成により、センサ素子20と外部との間の信号の伝達は、貫通電極23およびターミナル12を介して行えるようになっている。
また、図1に示されるように、コネクタケース10の一端部にはハウジング30が組み付けられている。具体的には、ハウジング30には収容凹部30aが形成されており、この収容凹部30a内にコネクタケース10の先端面10a側が挿入されることで、コネクタケース10にハウジング30が組みつけられた構成となっている。
これにより、コネクタケース10とハウジング30とが一体に組み付けられてなるケーシング100が構成されており、このケーシング100内にセンサ素子20が設けられた形となっている。
このハウジング30は、例えばアルミニウム(Al)等の金属材料よりなるものであり、測定対象物からの測定圧力が導入される圧力導入孔31と、圧力センサS1を測定対象物に固定するためのネジ部32とを有する。上述したように、測定対象物としては、たとえば自動車エアコンの冷媒配管などであり、測定圧力は、その冷媒配管内の冷媒圧力などである。
そして、図1に示されるように、ハウジング30のうち収容凹部30a側の端部がコネクタケース10の一端部にかしめられることで、かしめ部33が形成され、それによって、ハウジング30とコネクタケース10とが固定され一体化されている。
このように構成されているため、圧力導入孔31から導入された測定媒体の圧力は、センサ素子20に直接印加され、その圧力に応じた電気信号が貫通電極23およびターミナル12を通じて外部に出力されることになる。
また、コネクタケース10の先端面10aには、凹部11の外周を囲むように構成された環状の溝(Oリング溝)13が形成されている。この溝13内には、コネクタケース10とハウジング30との間をシールするためのOリング14が配設されている。このOリング14は例えばシリコンゴム等の弾性材料よりなり、コネクタケース10とハウジング30とにより挟まれて押圧されている。
なお、凹部11内において、センサ素子20および台座21の周囲を囲むようにシール剤15が配置されている。このシール剤15により、台座21とコネクタケース10との間の隙間から測定媒体が入り込むことによって貫通電極23とターミナル12との間の接合部分が腐食してしまうことを防止できる。
次に、上記圧力センサS1の製造方法について説明する。
まず、ターミナル12がインサート成形されたコネクタケース10を用意する。また、センサ素子20と台座21とを例えば真空雰囲気下における陽極接合などによって接合することで、センサ素子20と台座21との間に真空室で構成される基準大気圧室を形成する。続いて、例えばレーザなどを用いてセンサ素子20および台座21を貫通する貫通穴22を形成する。そして、その貫通穴22の表面を絶縁処理した後、金属を埋め込むことで貫通電極23を形成する。なお、貫通電極23とセンサ素子20に形成されたゲージ抵抗などとの電気的な接続はこの後に形成されるパターン配線を介して行っても良いが、貫通穴22全体を絶縁処理しないようにしておくことでセンサ素子20に形成された拡散層と直接接続されるような形態としても良い。
次に、シリコン系樹脂等よりなる接着剤を用いて、コネクタケース10の凹部11内へセンサ素子20を台座21を介し接着固定するか、もしくは、貫通電極23とターミナル12とを金属−金属接合する。これにより、貫通電極23とターミナル12とが電気的に接続される。
次に、凹部11内へシール剤15を注入し、シール剤15を凹部11の底面まで行き渡らせたのち、硬化させる。このとき、シール剤15がセンサ素子20の表面に付着しないように、注入量を調整すると好ましい。
続いて、ハウジング30を水平を保ったまま保持した状態で、コネクタケース10を先端面10a側がハウジング30の凹部30a内に挿入されるように嵌め込む。その後、ハウジング30の端部をコネクタケース10の一端側にかしめることにより、かしめ部33を形成する。これにより、コネクタケース10の先端面とハウジング30とが十分接するようにする。
このようにして、ハウジング30とコネクタケース10とを一体化することにより、かしめ部33によるコネクタケース10とハウジング30との組み付け固定がなされる。これにより、図1に示される圧力センサS1が完成する。
続いて、このように構成された本実施形態の圧力センサS1の基本的な圧力検出動作について述べる。
圧力センサS1は、例えば、ハウジング30のネジ部32を介して、車両におけるエアコンの冷媒配管系の適所に取り付けられる。そして、該配管内の測定媒体がハウジング30の圧力導入孔31を通じて導入され、センサ素子20の受圧面を構成するダイアフラム20aに測定媒体の圧力が印加される。これにより、センサ素子20から印加された圧力に応じたセンサ信号(電気信号)が出力される。
このセンサ信号は、センサ素子20から貫通電極23およびターミナル12を介して、上記外部回路へ伝達されるため、これに基づいて、冷媒配管の冷媒圧力が検出される。このようにして、圧力センサS1における圧力検出が行われる。
以上説明したように、本実施形態の圧力センサS1では、圧力検出を行うため受圧面を構成するダイアフラム20aとは反対側の面においてセンサ素子20が台座21に接合され、その台座21がコネクタケース10と接続もしくは台座21の裏面において貫通電極23がターミナル12と接続される構造とされている。このため、圧力検出を行うときに圧力が印加される方向とセンサ素子20および台座21をコネクタケース10やターミナル12に接続する際に力を加える方向とが同じ方向となる。そして、これらの接続される面と圧力が加えられる受圧面とが異なった面となっている。
このように、貫通電極23とターミナル12とを接合したことによる応力がセンシングを行う受圧面に印加され、圧力特性の精度を低下させることはない。また、圧力受圧方向とセンサ素子20の固定方向が受圧方向と逆方向であるため、受圧時に電気接続部に応力が加わらないようにでき、電気的接続部が破損してしまうことを防止できるため、圧力センサS1の信頼性を低下させないようにできる。
そして、このような構成の圧力センサS1は、メタルダイアフラムや封止用のオイルを用いない構造で実現されるため、測定媒体の圧力に大きな脈動があった場合等、ボンディングワイヤが破損することにより電気的接続不良が発生するという問題も発生しないし、オイルの熱膨張などに起因する圧力特性の精度低下や温度応答性の低下の問題も発生しない。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサS1は、第1実施形態に対してセンサ素子20とコネクタケース10に備えられるターミナル12との接続部の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図4は、本実施形態の圧力センサS1におけるセンサ素子20の接続部近傍の部分拡大断面図である。この図に示されるように、本実施形態ではセンサ素子20がコネクタケース10上に直接搭載され、第1実施形態に示したような台座21が備えられてない構成とされている。
例えば、センサ素子20におけるダイアフラム20aの周囲の部分とコネクタケース10における凹部11との間に塗布した接着剤によってセンサ素子20およびコネクタケース10が接着されることで、貫通電極23とターミナル12が電気的に接続された形態とされるか、もしくは、貫通電極23とターミナル12が直接的に金属−金属接合されることで電気的に接続された形態とされている。つまり、本実施形態も、従来のようなボンディングワイヤではなく、貫通電極23にてゲージ抵抗などとの電気的接続が行われた構成とされている。
このような構成は、基本的に第1実施形態に対して台座21を無くした構成とするだけで可能であるが、基準大気室を構成するために、センサ素子20をコネクタケース10に固定する工程を真空雰囲気中で行うことになる。
このような圧力センサS1としても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、台座21を無くした構成とできるため、その分、部品点数削減が可能となり、低コスト化を図ることが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサS1は、第1実施形態に対してセンサ素子20の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図5は、本実施形態の圧力センサS1におけるセンサ素子20の近傍の部分拡大断面図である。この図に示すように、センサ素子20の表面全面を保護膜25で覆っている。このようにすれば、センサ素子20の表面から貫通電極23が露出しない構成にできるため、測定媒体による貫通電極23等の腐食を防止することが可能となる。
なお、このような構成に関しても、上記第2実施形態で説明したような台座21を無くす構成を採用できる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサS1は、第1実施形態に対してセンサ素子20に備えられる貫通電極23の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図6は、本実施形態の圧力センサS1におけるセンサ素子20の近傍の部分拡大断面図である。この図に示すように、センサ素子20に形成した貫通穴22の表面にのみ貫通電極23が形成されるような構造としている。このようにすれば、貫通電極23を金属の埋め込みによって形成する必要がないため、貫通電極23の形成工程の簡略化を図ることができる。
なお、このような構成に関しても、上記第2実施形態で説明したような台座21を無くす構成を採用できる。また、第3実施形態で説明したような保護膜25をセンサ素子20の表面に備える構成とすれば、貫通電極23の腐食も防止できる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサS1は、第1実施形態に対してセンサ素子20に備えられる貫通穴22および貫通電極23の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図7は、本実施形態の圧力センサS1におけるセンサ素子20の近傍の部分拡大断面図である。また、図8は、センサ素子20を上方から見たときのレイアウトを示した図である。
これらの図に示すように、センサ素子20に形成した貫通穴22が断面テーパ状、つまり円錐台形状で構成され、貫通電極23も同様の形状で構成されている。このような形状の貫通穴22は、ドリル加工などによって容易に形成できるため、貫通穴22の形成工程の簡略化を図ることができる。
このような形状であっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができるし、さらに、上記第1実施形態のように貫通穴22の断面形状(もしくは上面から見たときの形状)が四角形となるようにした場合(図3参照)と比べて、図8に示すように断面形状が円形となるため、より応力緩和を図ることが可能になるという効果も得られる。
なお、このような構成に関しても、上記第2実施形態で説明したような台座21を無くす構成を採用できる。また、第3実施形態で説明したような保護膜25をセンサ素子20の表面に備える構成とすれば、貫通電極23の腐食も防止できる。さらに、第4実施形態で説明したような貫通電極23を貫通穴22の表面にのみ形成するような形態とすることもできる。
図9は、本実施形態に示す構成と第4実施形態で説明したような貫通電極23を貫通穴22の表面にのみ形成するような構成とを組み合わせた場合の断面図であり、図10は、そのような構成とした場合にセンサ素子20を上方から見たときのレイアウトを示した図である。これらの図に示されるように、貫通穴22を円錐台形状にしつつ、貫通電極23が貫通穴22の表面にのみ形成された構造とすることもできる。
図11は、本実施形態に示す構成と第2実施形態で説明したような台座21を無くす構成とを組み合わせた場合の断面図である。図11(a)に示すように、貫通穴22をセンサ素子20の裏面側から形成しても良いし、図11(b)に示すように、貫通穴22をセンサ素子20の表面側から形成しても良い。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサS1は、第1実施形態に対してセンサ素子20に備えられる貫通穴22および貫通電極23の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図12は、本実施形態の圧力センサS1におけるセンサ素子20の近傍の部分拡大断面図である。この図に示すように、センサ素子20および台座21に形成した貫通穴22をドリル加工などによって形成しているが、センサ素子20と台座21それぞれで異なる工程で形成している。具体的には、センサ素子20に関してはセンサ素子20の表面側から貫通穴22を形成し、台座21に関しては台座21の裏面側から貫通穴22を形成している。このような構造も、ドリル加工などによって貫通穴22を容易に形成できるため、貫通穴22の形成工程の簡略化を図ることができる。
なお、このような構成では、貫通電極23を形成する工程を、センサ素子20内に形成する工程と台座21内に形成する工程という別々の工程とすることもできる。
また、このような構成に関しても、第3実施形態で説明したような保護膜25をセンサ素子20の表面に備える構成とすれば、貫通電極23の腐食も防止できる。さらに、第4実施形態で説明したような貫通電極23を貫通穴22の表面にのみ形成するような形態とすることもできる。この場合において、上述したように貫通電極23を形成する工程を、センサ素子20内に形成する工程と台座21内に形成する工程という別々の工程とするのであれば、例えば、図13に示すセンサ素子20の近傍の部分拡大断面図のように、そのうちの一方(本図ではセンサ素子20内)の貫通電極23に関して貫通穴22の表面にのみ形成するようにしても良い。
(他の実施形態)
上記第1実施形態では、図3に示すように、貫通電極23を四角形で構成されたセンサ素子20の各辺の中央位置に配置する例を挙げたが、例えば、図14に示すように、貫通電極23をセンサ素子20の四隅に配置しても構わない。
また、図15に示すように、貫通電極23のうちターミナル12と電気的に接続される部分、つまりセンサ素子20もしくは台座21の裏面側において貫通穴22を拡大し、その部分において貫通電極23の面積を広げるようにすれば、よりターミナル12との電気的な接続を容易にすることが可能となる。この場合にも、図16に示すように、貫通電極23のうちターミナル12と接続される部分以外の部分については、貫通穴22の表面にのみ形成される形態としても構わない。
本発明の第1実施形態における圧力センサの断面構成を示す図である。 図1の二点鎖線部分の拡大図である。 センサ素子を上方から見たときのレイアウト図である。 本発明の第2実施形態における圧力センサに備えられるセンサ素子の接続部近傍の部分拡大断面図である。 本発明の第3実施形態における圧力センサに備えられるセンサ素子の接続部近傍の部分拡大断面図である。 本発明の第4実施形態における圧力センサに備えられるセンサ素子の接続部近傍の部分拡大断面図である。 本発明の第5実施形態における圧力センサに備えられるセンサ素子の接続部近傍の部分拡大断面図である。 センサ素子を上方から見たときのレイアウト図である。 上記第5実施形態の変形例にかかるセンサ素子の接続部近傍の部分拡大断面図である。 上記第5実施形態の変形例にかかるセンサ素子を上方から見たときのレイアウト図である。 上記第5実施形態の変形例にかかるセンサ素子の接続部近傍の部分拡大断面図である。 本発明の第6実施形態における圧力センサに備えられるセンサ素子の接続部近傍の部分拡大断面図である。 上記第6実施形態の変形例にかかるセンサ素子の接続部近傍の部分拡大断面図である。 本発明の他の実施形態にかかる圧力センサに備えられるセンサ素子を上方から見たときのレイアウト図である。 本発明の他の実施形態にかかる圧力センサに備えられるセンサ素子を上方から見たときのレイアウト図である。 本発明の他の実施形態にかかる圧力センサに備えられるセンサ素子を上方から見たときのレイアウト図である。 従来の圧力センサの部分拡大図である。 圧力センサにおけるセンサ素子を配線基板に対してフリップチップ接合した場合の部分拡大図である。
符号の説明
10…コネクタケース、10a…先端面、11…凹部、12…ターミナル、
15…シール剤、20…センサ素子、20a…ダイアフラム、21…台座、
22…貫通穴、23…貫通電極、25…保護膜、30…ハウジング、30a…凹部、
31…圧力導入孔、100…ケーシング。

Claims (6)

  1. 外部への電気的な接続を行うためのターミナル(12)と、
    前記ターミナル(12)の一端が露出するように構成されたケーシング(100)と、
    前記ケーシング(100)内に配置され、表面側を受圧面とする圧力検出用のダイアフラム(20a)が形成されていると共に、前記ダイアフラム(20a)にゲージ抵抗が形成されてなるセンサ素子(20)とを有し、
    前記センサ素子(20)には該センサ素子(20)の表裏を貫通する貫通穴(22)が形成されていると共に、該貫通穴(22)内に配置され、かつ、前記ゲージ抵抗に電気的に接続された貫通電極(23)が備えられており、
    前記センサ素子(20)は、前記貫通電極(23)を介して該センサ素子(20)の裏面側において前記ターミナル(12)のうち前記ケーシング(100)から露出している一端と電気的に接続されていると共に四角形で構成され、
    前記貫通電極(23)は、前記ターミナル(12)に対して直接的に金属−金属接合により接合されており、前記センサ素子(20)の各辺内において各辺の中央位置に対して対称配置されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記貫通電極(23)は、断面形状が円形とされていることを特徴とする請求項に記載の圧力センサ。
  3. 前記センサ素子(20)は、前記ケーシング(100)に対して直接接続されており、前記センサ素子(20)と前記ケーシング(100)との間に基準大気圧室が形成された構成とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
  4. 前記センサ素子(20)の裏面に台座(21)接合され、前記貫通穴(22)および前記貫通電極(23)は前記センサ素子(20)の表裏を貫通して設けられた部分と前記台座(21)の表裏を貫通して設けられた部分とによって構成され、前記センサ素子(20)は、前記台座(21)を介して前記ケーシング(100)に接合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
  5. 前記貫通穴(22)および前記貫通電極(23)は円錐台形状であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  6. 前記貫通電極(23)は、前記貫通穴(22)の表面にのみ形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の圧力センサ。
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