JPH09116173A - 半導体センサおよびその製造方法 - Google Patents

半導体センサおよびその製造方法

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JPH09116173A
JPH09116173A JP27455295A JP27455295A JPH09116173A JP H09116173 A JPH09116173 A JP H09116173A JP 27455295 A JP27455295 A JP 27455295A JP 27455295 A JP27455295 A JP 27455295A JP H09116173 A JPH09116173 A JP H09116173A
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metal film
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semiconductor
semiconductor substrate
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Takanao Suzuki
孝直 鈴木
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Fujikura Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤーボンディングに伴う問題点を解決し
得る半導体センサおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 ダイアフラム部3と、フレーム部4と、
ピエゾ抵抗ゲージ5を有する半導体圧力センサにおい
て、基板2の表面がシリコン酸化膜16、シリコン窒化
膜17で覆われ、基板2の裏面側からシリコン酸化膜1
6に達する凹部6が形成され、凹部6の内面がシリコン
酸化膜18、裏面金属膜8で順次覆われ、シリコン酸化
膜16、シリコン窒化膜17を貫通するコンタクトホー
ル7が形成され、基板表面側の配線金属膜9によりピエ
ゾ抵抗ゲージ5とコンタクトホール7内の裏面金属膜8
が電気的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力センサ、加速
度センサ等、各種センサとして用いられる半導体センサ
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体センサの一種である半導体圧力セ
ンサは、ピエゾ抵抗効果を利用して圧力を検出するもの
である。特に、拡散型の半導体圧力センサでは、シリコ
ン単結晶基板を加工して形成した薄いダイアフラム(受
圧部)の表面に拡散抵抗(ピエゾ抵抗ゲージ)が形成さ
れている。そこで、ダイアフラムが圧力を受けて撓むと
応力が生じ、その応力に伴って拡散抵抗の抵抗率がピエ
ゾ抵抗効果により変化する。そして、通常は4つの拡散
抵抗でブリッジ回路を構成しておき、ブリッジ回路に定
電流か定電圧を印加しておけば圧力の変化に応じた電圧
出力が得られるというものである。この技術は、加速度
センサ等、他の半導体センサにも応用されている。
【0003】また、上記の構成を持ったセンサチップ
は、通常、金属製のキャンを用いるキャンタイプ、もし
くは樹脂封止によるモールドタイプ等のパッケージで覆
われ、パッケージから導出されるリード端子を通じて電
気信号の入出力がなされるようになっている。そのた
め、通常、センサチップ上の各拡散抵抗間および拡散抵
抗とAl電極の間は基板上のAl配線により接続され、
Al電極とリード端子の間は金線によりボンディングさ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の半導
体センサは、上述したように、センサチップの入出力用
配線をチップ表面側のワイヤーボンディングにより取ら
なければならなかった。そこで、センサの製造工程中に
ワイヤーボンディング工程が必要であり、そのための工
数や製造コストが多く掛かる、ワイヤーボンディング起
因の不良が発生する場合がある、等の問題が生じてい
た。また、ワイヤーボンディング部分を保護するための
パッケージが必要となることでセンサの小型化が図れな
い、他の機能を持つ基板をセンサチップ上に積層するこ
とが要求された場合、そのような積層構造を実現するこ
とが難しい、等の問題もあった。
【0005】本発明は、上記の問題点、すなわち従来の
センサにおいて欠くことのできないワイヤーボンディン
グに伴う種々の問題点を解決し得る半導体センサ、およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の半導体センサは、半導体基板の一部にそ
の厚さが他の領域より薄いダイアフラム部と、その他の
領域であるフレーム部が設けられ、半導体基板の表面に
ピエゾ抵抗ゲージが設けられた半導体センサにおいて、
半導体基板の表面が第1の絶縁性保護膜で覆われ、フレ
ーム部に、半導体基板の裏面側から第1の絶縁性保護膜
に達する凹部が形成され、凹部の側面が第2の絶縁性保
護膜、内面が金属膜で順次覆われ、凹部に対応する位置
で第1の絶縁性保護膜を貫通するコンタクトホールが形
成され、半導体基板の表面側に形成された配線金属膜に
よりピエゾ抵抗ゲージとコンタクトホール内の金属膜が
電気的に接続されていることを特徴とするものである。
【0007】さらに、金属膜または配線金属膜の少なく
ともいずれか一方を、半導体基板側から順にCr−Ni
−Au、またはTi−Pt−Auの積層構造としたり、
凹部内に金属膜を介してはんだを埋め込んだりすること
が望ましい。
【0008】また、本発明の半導体センサの製造方法
は、半導体基板の表面に第1の絶縁性保護膜を形成する
とともにピエゾ抵抗ゲージを形成する第1の工程と、半
導体基板の裏面にパターンを形成しエッチングを行なう
ことにより、半導体基板の裏面側から第1の絶縁性保護
膜に達する凹部を形成する第2の工程と、凹部の側面を
覆う第2の絶縁性保護膜を形成する第3の工程と、凹部
の内面を覆う金属膜を形成する第4の工程と、半導体基
板の表面にパターンを形成し第1の絶縁性保護膜のエッ
チングを行なうことにより、金属膜の一部を半導体基板
の表面側に露出させるコンタクトホールを形成する第5
の工程と、ピエゾ抵抗ゲージとコンタクトホール内の金
属膜を半導体基板の表面側で電気的に接続する配線金属
膜を形成する第6の工程と、半導体基板の一部にその厚
さが他の領域より薄いダイアフラム部を形成する第7の
工程、を有することを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、半導体基板の表面側に形
成された配線金属膜と、半導体基板の裏面側に開口する
凹部の内面を覆う金属膜がコンタクトホールの部分を通
じて電気的に導通しているため、センサの入出力を半導
体基板の裏面側から取ることができ、表面側のワイヤー
ボンディングが不要となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図1〜図4を参照して説明する。図1は本実施の形態
の半導体圧力センサ1(半導体センサ)の全体構成を示
す縦断面図、図2はコンタクトホール近傍(図1中符号
Aで示す部分)の拡大図であり、図中符号2はシリコン
基板(半導体基板)、3はダイアフラム部、4はフレー
ム部、5はピエゾ抵抗ゲージ、6は貫通配線用凹部(凹
部)、7はコンタクトホール、8は裏面金属膜(金属
膜)、9は配線金属膜、10ははんだである。
【0011】図1に示すように、寸法の一例として3m
m角、厚さ300μm程度のシリコン基板2の中央にそ
の厚さが他の領域より薄い(厚さ数十μm程度の)ダイ
アフラム部3が形成され、ダイアフラム部3の縁にあた
る基板2の表面側にピエゾ抵抗ゲージ5が形成されてセ
ンサチップ11が構成されている。なお、ピエゾ抵抗ゲ
ージ5はセンサチップ11上に4個形成されており、こ
れら4個のピエゾ抵抗ゲージ5によりブリッジ回路が構
成されている。
【0012】ダイアフラム部3の周囲にあたるフレーム
部4には貫通配線用凹部6が形成されている。図2に示
すように、貫通配線用凹部6は断面形状が台形、立体形
状が4角錐台状であり、基板2の裏面側に開口するとと
もに4角錐台の上面が基板2の表面に達している。そし
て、基板2の表面にはシリコン酸化膜16(SiO2 膜、
第1の絶縁性保護膜)、シリコン窒化膜17(Si3N4
膜、第1の絶縁性保護膜)が順次積層され、これらの膜
16、17を貫通する平面形状が20〜30μm角の矩
形のコンタクトホール7が形成されている。
【0013】また、貫通配線用凹部6の側面を覆うよう
にシリコン酸化膜18(第2の絶縁性保護膜)が、貫通
配線用凹部6の側面および底面を覆うように裏面金属膜
8が形成されている。シリコン酸化膜18は裏面金属膜
8を基板2から絶縁するためのものである。そして、図
1に示すように、基板2の表面側におけるピエゾ抵抗ゲ
ージ5からコンタクトホール7の位置にわたって配線金
属膜9が形成され、配線金属膜9がコンタクトホール7
内に埋め込まれることにより、配線金属膜9と裏面金属
膜8がコンタクトホール7を通じて電気的に導通してい
る。なお、裏面金属膜8として基板側から順にCr−N
i−Auからなる積層膜が、配線金属膜9としてAl膜
が用いられている。
【0014】さらに、貫通配線用凹部6の内部には、裏
面金属膜8を介して例えばPb−Sn合金からなるはん
だ10が埋め込まれている。
【0015】次に、上記構成の半導体圧力センサ1を製
造する方法について図3を用いて説明する。まず、図3
(a)に示すように、n型、比抵抗2〜6Ω・cm 、面
方位(100)の両面を鏡面研磨したシリコン基板2
(ウェハ)を用意する。
【0016】そして、酸化法によりシリコン基板2の両
面にシリコン酸化膜16、19を形成し、フォトリソグ
ラフィー法により基板表面側のシリコン酸化膜16をパ
ターニングした後、そのパターンをマスクとした熱拡散
法を用いて基板2内にボロンを選択的に導入することに
より、図3(b)に示すように、基板2の表面にp型の
ピエゾ抵抗ゲージ5を形成する(第1の工程)。なお、
ピエゾ抵抗ゲージ5形成後の熱処理工程によりピエゾ抵
抗ゲージ5の表面はシリコン酸化膜で再度、覆われる。
【0017】ついで、CVD法により基板2の両面にシ
リコン窒化膜17、20を成膜した後、フォトリソグラ
フィー法により裏面側のシリコン窒化膜20、シリコン
酸化膜19を一括してパターニングし、図3(c)に示
すように、これをマスクとしたウェットエッチング法に
より4角錐台状の貫通配線用凹部6を形成する(第2の
工程)。
【0018】この際には、エッチャントとしてヒドラジ
ン、またはTMAH( (CH3)4NOH:テトラメチルアンモ
ニウムハイドロオキサイド)を用いる。これらのエッチ
ャントは(111)面に対するエッチレートが極めて小
さいという異方性を有しているため、これらを用いてエ
ッチングを行なうと、(100)面の基板表面となす角
度が54.7°の4つの(111)面で構成される4角
錐状の凹部が形成されていく。そして、凹部が基板2を
貫通した段階で基板表面に形成されたシリコン酸化膜1
6がエッチングストッパーの役目を果たし、エッチング
が停止する。その結果、凹部6は最終的に4角錐台状の
形状となる。
【0019】なお、4角錐台の各側面の基板表面となす
角度は常に54.7°と決まっているため、一定厚さの
基板2において貫通配線用凹部6を形成するためのシリ
コン窒化膜20、シリコン酸化膜19からなるパターン
の開口寸法が決まると、貫通配線用凹部6上面の平面寸
法が自ずと決まることになる。
【0020】その後、酸化法により貫通配線用凹部6の
側面にシリコン酸化膜18を形成し(第3の工程)、ス
パッタ法または蒸着法を用いて基板2の裏面側にCr−
Ni−Au膜を成膜、パターニングすることにより、図
3(d)に示すように、貫通配線用凹部6の内面にシリ
コン酸化膜18を介して裏面金属膜8を形成し(第4の
工程)、ついで、フォトリソグラフィー法を用いて基板
2の表面側からシリコン窒化膜17、シリコン酸化膜1
6をエッチングすることにより、コンタクトホール7を
形成する(第5の工程)。また、コンタクトホール7形
成と同時に、ピエゾ抵抗ゲージ5上のシリコン窒化膜1
7、シリコン酸化膜16を開口する。
【0021】そして、スパッタ法、または蒸着法を用い
て基板2の表面にAl膜を成膜し、フォトリソグラフィ
ー法によりこのAl膜をパターニングすることにより、
配線金属膜9を形成する(第6の工程)。なお、Al成
膜時には基板表面のみならずコンタクトホール7の内部
にもAlが入り込むため、裏面側のCr−Ni−Au膜
と電気的に導通した状態となる。
【0022】最後に、図3(e)に示すように、フォト
リソグラフィー法により基板2の裏面に残ったシリコン
酸化膜19、シリコン窒化膜20をパターニングし、つ
いで、エッチングを施すことにより、圧力を検知するた
めのダイアフラム部3を形成する(第7の工程)。
【0023】その後、はんだが金属表面に選択的に付着
する性質を利用して、はんだを満たしたプール内にウェ
ハを浸漬することにより、貫通配線用凹部6の内部に裏
面金属膜8を介してはんだ10を埋め込む。そして、ウ
ェハのダイシングを行なうことにより、本実施の形態の
半導体圧力センサ1が完成する。
【0024】本実施の形態の半導体圧力センサ1の場
合、センサチップ11を例えばプリント配線板等の上に
直接実装すれば、基板2の裏面に形成されたはんだ10
の部分を通じてセンサチップ11への入出力を行なうこ
とができる。すなわち、Cr−Ni−Au膜からなる裏
面金属膜8とAl膜からなる配線金属膜9がコンタクト
ホール7を通じて導通しているため、はんだ10、裏面
金属膜8、配線金属膜9の経路を通じてセンサチップ1
1上のブリッジ回路と外部回路との電気的接続をなすこ
とができ、基板表面側のワイヤーボンディングが不要と
なる。
【0025】したがって、本実施の形態の半導体圧力セ
ンサ1によれば、ワイヤーボンディングに要する工数や
製造コストが削減でき、ワイヤーボンディング起因の不
良をなくすことができる。また、ワイヤーボンディング
部分を保護するためのパッケージが不要となることでセ
ンサの小型化を図ることもできる。さらに、他の機能を
持つ基板をセンサチップ上に積層することも容易にな
る。例えば、信号処理回路を持つ基板を積層したり、図
4に示すように、回路保護用チップ12を載せることも
できる。そして、この回路保護用チップ12にキャビテ
ィを設け、これを真空室13とすれば、絶対圧型圧力セ
ンサ14を作製することができる。
【0026】また、裏面金属膜8と配線金属膜9の導通
部分は、裏面側からの異方性エッチングによる貫通配線
用凹部6と、表面側からのエッチングによるコンタクト
ホール7で形成している。特にコンタクトホール7の形
成に際してはシリコン窒化膜17、シリコン酸化膜16
のエッチングのみで済むため、エッチングが容易であ
り、コンタクトホールの寸法バラツキを小さく抑えるこ
とができる。
【0027】また、本実施の形態の場合、裏面金属膜8
としてCr−Ni−Au膜を用いたが、Crはシリコン
基板2との密着性が高く、Auは耐腐食性に優れてい
る、という性質を有しているため、半導体圧力センサの
金属配線膜として好適なものとなる。
【0028】さらに、センサチップ11の段階で既に貫
通配線用凹部6内にはんだ10を埋め込んであるため、
このセンサチップ11をプリント配線板等の上に置き、
はんだ10をリフローさせるのみでプリント配線板等と
の電気的接続をなすことができ、従来のワイヤーボンデ
ィング作業に比べて作業を格段に容易にし、高価なワイ
ヤーボンダーが不要となることで設備コストの低減を図
ることもできる。
【0029】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば本実施の形態では、基板表面に形成する第1の絶縁
性保護膜としてシリコン窒化膜17、シリコン酸化膜1
6の2層を用いたが、シリコン酸化膜単独としてもよ
い。また、裏面金属膜8のみを積層膜とすることに代え
て、裏面金属膜8、配線金属膜9の双方を積層膜として
もよい。さらに、積層膜としてはCr−Ni−Au膜に
代えて、Ti−Pt−Au膜を用いても同様の効果を得
ることができる。
【0030】また、各製造工程における具体的な処理方
法や処理条件については任意に決定することができる。
そして、本実施の形態では半導体圧力センサの例を示し
たが、半導体加速度センサ等、他の半導体センサに本発
明を適用することも勿論可能である。
【0031】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
半導体センサによれば、基板裏面側の金属膜とピエゾ抵
抗ゲージに接続された配線金属膜がコンタクトホールを
通じて導通しているため、これら金属膜の経路を通じて
センサ上のピエゾ抵抗ゲージと外部回路との電気的接続
をなすことができ、従来のセンサにおける基板表面側の
ワイヤーボンディングが不要となる。したがって、ワイ
ヤーボンディングに要する工数や製造コストが低減で
き、ワイヤーボンディング起因の不良要因をなくすこと
ができる。また、ワイヤーボンディング部分を保護する
ためのパッケージが不要となることでセンサの小型化を
図ることもできる。そして、他の機能を持つ基板をセン
サチップ上に積層することも容易になる。
【0032】さらに、上記金属膜をCr−Ni−Au、
もしくはTi−Pt−Auの積層構造とした場合、Cr
やTiはシリコン基板との密着性が高く、Auは耐腐食
性に優れている、という性質を有しているため、半導体
センサの金属配線膜として好適なものとなる。また、凹
部内にはんだを埋め込んだ場合、センサをプリント配線
板等の上に置き、はんだをリフローさせるのみでプリン
ト配線板等との電気的接続をなすことができ、従来のワ
イヤーボンディング作業に比べて作業を格段に容易にす
ることができる。
【0033】また、本発明の半導体センサの製造方法に
よれば、金属膜と配線金属膜の導通部分を、裏面側から
のエッチングによる凹部と、表面側からのエッチングに
よるコンタクトホールで形成するが、コンタクトホール
の形成時には第1の絶縁性保護膜のみをエッチングすれ
ばよいため、エッチングが容易であり、かつコンタクト
ホールの平面的な寸法バラツキを小さく抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である半導体圧力セン
サを示す縦断面図である。
【図2】 同、半導体圧力センサのコンタクトホール部
分(図1中符号Aの部分)を示す拡大図である。
【図3】 同、半導体圧力センサの製造工程を順を追っ
て示す縦断面図である。
【図4】 同、半導体圧力センサの応用例を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1…半導体圧力センサ(半導体センサ)、2…シリコン
基板(半導体基板)、3…ダイアフラム部、4…フレー
ム部、5…ピエゾ抵抗ゲージ、6…貫通配線用凹部(凹
部)、7…コンタクトホール、8…裏面金属膜(金属
膜)、9…配線金属膜、10…はんだ、11…センサチ
ップ、12…回路保護用チップ、13…真空室、14…
絶対圧型圧力センサ、16…シリコン酸化膜(第1の絶
縁性保護膜)、17…シリコン窒化膜(第1の絶縁性保
護膜)、18…シリコン酸化膜(第2の絶縁性保護
膜)、19…シリコン酸化膜、20…シリコン窒化膜。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一部にその厚さが他の領域
    より薄いダイアフラム部と、その他の領域であるフレー
    ム部が設けられ、前記半導体基板の表面にピエゾ抵抗ゲ
    ージが設けられた半導体センサにおいて、 前記半導体基板の表面が第1の絶縁性保護膜で覆われ、 前記フレーム部に、前記半導体基板の裏面側から前記第
    1の絶縁性保護膜に達する凹部が形成され、 この凹部の側面が第2の絶縁性保護膜、内面が金属膜で
    順次覆われ、 前記凹部に対応する位置で前記第1の絶縁性保護膜を貫
    通するコンタクトホールが形成され、 前記半導体基板の表面側に形成された配線金属膜により
    前記ピエゾ抵抗ゲージと前記コンタクトホール内の金属
    膜が電気的に接続されていることを特徴とする半導体セ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体センサにおい
    て、 前記金属膜または前記配線金属膜の少なくともいずれか
    一方が、前記半導体基板側から順にCr−Ni−Au、
    またはTi−Pt−Auの積層構造となっていることを
    特徴とする半導体センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体センサ
    において、 前記凹部内に前記金属膜を介してはんだが埋め込まれた
    ことを特徴とする半導体センサ。
  4. 【請求項4】 半導体基板の表面に第1の絶縁性保護膜
    を形成するとともにピエゾ抵抗ゲージを形成する第1の
    工程と、 前記半導体基板の裏面にパターンを形成しエッチングを
    行なうことにより、半導体基板の裏面側から前記第1の
    絶縁性保護膜に達する凹部を形成する第2の工程と、 前記凹部の側面を覆う第2の絶縁性保護膜を形成する第
    3の工程と、 前記凹部の内面を覆う金属膜を形成する第4の工程と、 前記半導体基板の表面にパターンを形成し前記第1の絶
    縁性保護膜のエッチングを行なうことにより、前記金属
    膜の一部を前記半導体基板の表面側に露出させるコンタ
    クトホールを形成する第5の工程と、 前記ピエゾ抵抗ゲージと前記コンタクトホール内の金属
    膜を前記半導体基板の表面側で電気的に接続する配線金
    属膜を形成する第6の工程と、 前記半導体基板の一部にその厚さが他の領域より薄いダ
    イアフラム部を形成する第7の工程、を有することを特
    徴とする半導体センサの製造方法。
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