JP2014081271A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力検出室内に水蒸気が浸入することを抑制できる圧力センサを提供する。
【解決手段】メタルダイヤフラム71とコネクタケース10の一面10aとの間にコネクタケース10の一面10aのうち溝14を取り囲む領域と接触する状態で配置され、Oリング80よりも水蒸気の透過性が低い閉塞部材90を配置する。そして、Oリング80をコネクタケース10とハウジング50とのかしめによるかしめ圧で押し潰すことで圧力検出室100を封止し、閉塞部材90のうちコネクタケース10の一面10aにおける溝14を取り囲む領域と接触する領域をコネクタケース10とハウジング50とのかしめによるかしめ圧で押し潰すことにより、コネクタケース10のうち収容凹部51に収容される部分と収容凹部51を構成する壁面との間に形成された空間60に対して、溝14を仕切る。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧力検出室に圧力伝達媒体が充填されてなる圧力センサに関するものである。
従来より、センサ部を搭載したコネクタケースとハウジングとがかしめ固定によって一体に組みつけられてなる圧力センサが提案されている。
この圧力センサでは、コネクタケースの一面に形成された凹部にセンサ部が搭載されており、ハウジングには収容凹部が形成されている。そして、コネクタケースとハウジングとは、ハウジングの収容凹部にコネクタケースの一面側が挿入され、収容凹部の開口端部がコネクタケースにかしめられることで一体に組みつけられている。
コネクタケースの一面とハウジングとの間には、センサ部が測定媒体に直接曝されないようにメタルダイヤフラムが備えられており、当該メタルダイヤフラムとコネクタケースに形成された凹部とによって囲まれる空間にて圧力検出室が構成されている。そして、この圧力検出室内には、センサ部を覆うように圧力伝達媒体としてのオイルが充填されている。
また、コネクタケースの一面には凹部を囲むように環状の溝が形成されており、この溝に耐オイル性を有するOリングが配置されている。そして、このOリングがコネクタケースとハウジングとのかしめによるかしめ圧で押し潰されることで圧力検出室が封止されている。
しかしながら、このような圧力センサでは、コネクタケースとハウジングとはかしめにより一体化されているために、コネクタケースのうち収容凹部に収容されている部分の側面とハウジングの収容凹部の側面との間には空間が形成される。そして、この空間がコネクタケースとハウジングにおける収容凹部の開口端部との間の隙間を介して外部と連通される。このため、外部から隙間を介してOリングに水蒸気が達してしまうことがある。この場合、Oリングは水蒸気の透過性が高いために圧力検出室内に水蒸気が浸入し、圧力検出室の内圧が変動して検出精度が低下してしまう。
この問題を解決するため、例えば、特許文献1には、コネクタケースとハウジングの開口端部との隙間を封止するシール剤を備える圧力センサが提案されている。
特開2009−192362号公報
しかしながら、上記特許文献1の圧力センサでは、次のような問題がある。すなわち、ハウジングの開口端部をかしめる際には、通常、治具を用いて行うが、治具の油が開口端部やコネクタケースに付着することがある。この場合、治具の油によってシール剤の密着力が低下し、シール剤が剥離してしまうことがあるという問題がある。
また、ハウジングの開口端部をかしめる際に、開口端部やコネクタケースに塵等の異物が付着すると、この異物によってシール剤の塗布ムラが発生する可能性がある。つまり、コネクタケースと開口端部とを確実に封止することができない場合がある。
さらに、シール剤は外部環境に曝されるため、使用環境によってはシール剤が破壊されてしまう可能性もある。
本発明は上記点に鑑みて、圧力検出室内に水蒸気が浸入することを抑制できる圧力センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、測定媒体の圧力に応じたセンサ信号を出力するセンサ部(20)と、一面(10a)に凹部(11)が形成され、凹部にセンサ部が備えられるコネクタケース(10)と、コネクタケースの一面に凹部を囲む状態で形成された枠状の溝(14)に配置されたOリング(80)と、収容凹部(51)が形成され、収容凹部にコネクタケースの一面側が挿入されて収容凹部における開口端部がコネクタケースにかしめられることにより、コネクタケースと一体に組み付けられるハウジング(50)と、コネクタケースの一面とハウジングにおける収容凹部の底面との間に配置され、測定媒体の圧力が印加されるメタルダイヤフラム(71)と、メタルダイヤフラムとコネクタケースの一面との間にコネクタケースの一面のうち溝を取り囲む領域と接触する状態で配置され、Oリングよりも水蒸気の透過性が低い閉塞部材(90)と、凹部を含む空間を圧力検出室(100)としたとき、圧力検出室内に充填される圧力伝達媒体(101)と、センサ部と電気的に接続され、外部への電気的な接続を行うターミナル(13)と、ターミナルとセンサ部とを電気的に接続するワイヤ(40)と、を備え、以下の点を特徴としている。
すなわち、圧力検出室は、Oリングがコネクタケースとハウジングとのかしめによるかしめ圧で押し潰されることで封止されており、溝は、閉塞部材のうちコネクタケースの一面における溝を取り囲む領域と接触する領域がコネクタケースとハウジングとのかしめによるかしめ圧で押し潰されることにより、コネクタケースのうち収容凹部に収容される部分と収容凹部を構成する壁面との間に形成された空間(60)に対して仕切られていることを特徴としている。
これによれば、閉塞部材は、Oリングより水蒸気の透過性が低くされているため、水蒸気が溝(Oリング)に達することを抑制でき、圧力検出室内に水蒸気が浸入することを抑制できる。このため、圧力検出室の内圧が変動することを抑制でき、検出精度が低下することを抑制できる。
この場合、請求項2に記載の発明のように、閉塞部材は、絶縁性フィルムで構成され、凹部および溝を閉塞する状態でメタルダイヤフラムとコネクタケースの一面との間に配置されており、閉塞部材とメタルダイヤフラムとの間の空間と、圧力検出室とが区画されているものとすることができる。
これによれば、ワイヤがメタルダイヤフラムと接触してショートすることを抑制できる。
また、請求項4に記載の発明では、測定媒体の圧力に応じたセンサ信号を出力するセンサ部(20)と、一面(10a)に凹部(11)が形成され、凹部にセンサ部が備えられるコネクタケース(10)と、収容凹部(51)が形成され、収容凹部にコネクタケースの一面側が挿入されて収容凹部における開口端部がコネクタケースにかしめられることにより、コネクタケースと一体に組み付けられるハウジング(50)と、コネクタケースの一面とハウジングにおける収容凹部の底面との間に配置され、測定媒体の圧力が印加されるメタルダイヤフラム(71)と、収容凹部の底面上にメタルダイヤフラムを介して配置され、メタルダイヤフラムの外縁部と共にハウジングに接合される環状のリングウェルドと、凹部およびメタルダイヤフラムで囲まれる空間を圧力検出室(100)としたとき、圧力検出室内に充填される圧力伝達媒体(101)と、センサ部と電気的に接続され、外部への電気的な接続を行うターミナル(13)と、ターミナルとセンサ部とを電気的に接続するワイヤ(40)と、を備え、以下の点を特徴としている。
すなわち、コネクタケースの一面とリングウェルドとの間には、金属で構成され、リングウェルドとの間でメタルタッチシールされるメタルリング(110)が配置されており、メタルリングとコネクタケースとの間の界面は、シール剤(30)にて覆われていることを特徴としている。
このように、メタルリングを用いて圧力検出室を封止しても、メタルリングは金属で構成されていてリングよりも水蒸気の透過性が低いため、圧力検出室内に水蒸気が浸入することを抑制できる。そして、圧力検出室の内圧が変動することを抑制でき、検出精度が低下することを抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における圧力センサの断面構成を示す図である。 本発明の第2実施形態における圧力センサの断面構成を示す図である。 図2中のメタルリングの斜視図であり、(a)はコネクタケース側の斜視図、(b)はハウジング側の斜視図である。 本発明の第3実施形態における圧力センサの断面構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態の圧力センサは、例えば、燃料供給パイプ内の圧力の検出に用いられると好適である。
図1に示されるように、圧力センサにはコネクタケース10が備えられており、このコネクタケース10は、例えば、耐熱樹脂材料であるPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂を型成形することにより作られている。そして、このコネクタケース10には、一端部の一面10aに凹部11が形成され、他端部に開口部12が形成されている。
凹部11には、図示しないシリコーン系接着剤等を介してセンサ部20が備えられている。このセンサ部20は、センサチップ21とガラス等で構成される台座22とを有し、これらセンサチップ21と台座22とが陽極接合されて構成されている。
センサチップ21は、例えば、ダイヤフラム21aが形成され、このダイヤフラム21aに図示しないブリッジ回路を構成するようにゲージ抵抗が形成された周知のものが用いられる。すなわち、センサチップ21は、ダイヤフラム21aに圧力が印加されるとゲージ抵抗の抵抗値が変化してブリッジ回路の電圧が変化し、この電圧の変化に応じてセンサ信号を出力する半導体ダイヤフラム式のものである。
また、コネクタケース10には、本実施形態では、センサ部20(センサチップ21)と外部回路等とを電気的に接続するための3本の金属製棒状のターミナル13が備えられており(図1中では2本のみ図示)、各ターミナル13はインサートモールドによりコネクタケース10と一体に成形されることによってコネクタケース10内に保持されている。
具体的には、各ターミナル13はコネクタケース10を貫通するように保持されており、各ターミナル13のうち一端部はコネクタケース10から凹部11内に突出し、他端部はコネクタケース10から開口部12内に突出している。そして、凹部11には、凹部11に突出しているターミナル13とコネクタケース10との隙間を封止するシリコーン系樹脂等で構成されるシール剤30が配置されている。
凹部11内に突出する各ターミナル13の一端部は、ボンディングワイヤ40を介してセンサ部20(センサチップ21)と電気的に接続されている。また、開口部12内に突出している各ターミナル13の他端部は、図示しないワイヤハーネス等の外部配線部材を介して外部回路と電気的に接続されるようになっている。
そして、このコネクタケース10にハウジング50が組みつけられている。具体的には、ハウジング50には収容凹部51が形成されており、この収容凹部51内にコネクタケース10の一端部が挿入されている。そして、ハウジング50の開口端部52がコネクタケース10の一端部にかしめられることでコネクタケース10とハウジング50とが組みつけられている。
なお、コネクタケース10のうち収容凹部51に収容されている部分の側面と、ハウジング50のうち収容凹部51の側面との間には、空間60が形成されている。そして、この空間60は、コネクタケース10とハウジング50の開口端部52との間の隙間を介して外部と連通される。つまり、空間60に外部から水蒸気が浸入することが可能となっている。
ハウジング50は、例えば、SUS等の金属材料よりなるものであり、測定媒体を導入するための圧力導入孔53が形成されている。また、ハウジング50には、圧力センサを測定対象物に固定するためのネジ部54が圧力導入孔53の外周壁面に形成されている。
コネクタケース10の一面10aと、収容凹部51の底面との間には、SUS等からなる円形のメタルダイヤフラム71とメタルダイヤフラム71の外縁部分に配置されるSUS等からなる環状のリングウェルド72とが備えられている。
具体的には、メタルダイヤフラム71およびリングウェルド72は、ハウジング50に対してレーザ溶接等されて固定されている。そして、収容凹部51の底面には、ハウジング50、メタルダイヤフラム71およびリングウェルド72が溶け合った溶接部73が形成されている。
なお、メタルダイヤフラム71のうち外縁部分はリングウェルド72と共にハウジング50に対して固定される部分であり、メタルダイヤフラム71の内縁部分は測定媒体の圧力に応じて変位するダイヤフラム部として機能する部分である。
また、コネクタケース10の一面10aには、凹部11を囲むように環状の溝14が形成されており、この環状の溝14には、例えば、シリコーンゴム等からなるOリング80が備えられている。このOリング80は、コネクタケース10とハウジング50とのかしめによるかしめ圧で押し潰される。
そして、コネクタケース10の一面10aとリングウェルド72との間には、凹部11および溝14を閉塞する円形の閉塞部材90が配置されており、凹部11および閉塞部材90にて囲まれる空間にて圧力検出室100が構成される。そして、この圧力検出室100にはフッ素オイル等の圧力伝達媒体101が充填されている。また、閉塞部材90は、コネクタケース10の一面10aにおける溝14を取り囲む領域と接触する領域がかしめ圧で押し潰されている。言い換えると、閉塞部材90は、溝14(Oリング80)と対向する領域よりも外縁側の領域がコネクタケース10とハウジング50とのかしめによるかしめ圧で押し潰されている。
つまり、圧力検出室100は、Oリング80がかしめ圧で押し潰されることで封止されている。そして、溝14は、閉塞部材90のうちコネクタケース10の一面10aにおける溝14を取り囲む領域と接触する領域がかしめ圧で押し潰されることにより、空間60に対して仕切られている。言い換えると、溝14と空間60とが連通されていない。
この閉塞部材90は、Oリング80より水蒸気の透過性が低いもので構成され、本実施形態では、さらに絶縁性であるポリイミド等の絶縁フィルムを用いて構成されている。また、メタルダイヤフラム71と閉塞部材90との間の空間は圧力検出室100と区画されており、真空圧とされている。
以上が本実施形態における圧力センサの構成である。次に上記圧力センサの製造方法について説明する。
まず、ターミナル13がインサート成形されると共に上記構成のコネクタケース10を用意する。そして、コネクタケース10の凹部11に接着剤等を介してセンサ部20を搭載する。
次に、コネクタケース10のうち凹部11が形成された一面10aを上に向けた状態で凹部11内へシール剤30を注入し、シール剤30を凹部11の底面に行き渡らせた後に硬化する。このとき、シール剤30がセンサ部20(センサチップ21)の表面に付着しないように注入量を調整する。
その後、ワイヤボンディングを行い、センサ部20(センサチップ21)と各ターミナル13の一端部とをボンディングワイヤ40を介して電気的に接続する。次に、溝14にOリング80を配置する。
また、メタルダイヤフラム71をハウジング50の収容凹部51の底面に配置すると共にリングウェルド72を収容凹部51に圧入する。次に、リングウェルド72の上方から溶接等を行うことにより、リングウェルド72とメタルダイヤフラム71とハウジング50とを接合する。
続いて、圧力伝達媒体101をディスペンサ等によって凹部11内へ注入する。そして、この状態のものを真空室にいれて、凹部11内の余分な空気を除去する。次に、凹部11および溝14が閉塞されるように、コネクタケース10の一面10aに閉塞部材90を配置する。
そして、真空室内でハウジング50を上から水平に保ったままハウジング50の収容凹部51にコネクタケース10が嵌合するように降ろす。このとき、コネクタケース10の一面10aと閉塞部材90とが十分接するまで押さえる。これにより、凹部11および閉塞部材90で囲まれる空間にて圧力検出室100が構成され、圧力検出室100に圧力伝達媒体101が充填された構造となる。なお、メタルダイヤフラム71と閉塞部材90との間の空間は真空圧となる。
その後、ハウジング50の開口端部52をコネクタケース10にかしめることにより、コネクタケース10とハウジング50とを一体化する。以上説明したようにして本実施形態の圧力センサが製造される。
次に、上記圧力センサの検出作動について簡単に説明する。
上記圧力センサは、例えば、ハウジング50に形成されたネジ部54を介して、上述のように車両における燃料供給パイプ等に取り付けられる。そして、燃料供給パイプ内の圧力がハウジング50の圧力導入孔53から圧力センサ内に導入される。
これにより、導入された圧力がメタルダイヤフラム71から圧力検出室100内の圧力伝達媒体101を介して、センサ部20に印加され、センサ部20から圧力に応じたセンサ信号が出力される。そして、このセンサ信号がボンディングワイヤ40、ターミナル13を介して、外部回路へ伝達されることにより、圧力の検出が行われる。
以上説明したように、本実施形態では、閉塞部材90のうちコネクタケース10の一面10aにおける溝14を取り囲む領域と接触する領域がかしめ圧で押し潰されており、溝14と空間60とが完全に仕切られている。そして、閉塞部材90は、Oリング80より水蒸気の透過性が低いもので構成されている。このため、溝14(Oリング80)に水蒸気が達することを抑制でき、圧力検出室100内に水蒸気が浸入することを抑制できる。したがって、圧力検出室100の内圧が変動することを抑制でき、検出精度が低下することを抑制できる。
また、従来の圧力センサでは、ボンディングワイヤ40がメタルダイヤフラム71と接触してショートする懸念があったが、本実施形態では、閉塞部材90は、絶縁性フィルムで構成されており、メタルダイヤフラム71とボンディングワイヤ40との間に配置されている。このため、ボンディングワイヤ40がメタルダイヤフラム71と接触してショートすることを抑制できる。なお、閉塞部材90は、絶縁性フィルムで構成されているため、ボンディングワイヤ40が閉塞部材90に接触しても特に問題はない。
さらに、メタルダイヤフラム71は、圧力が印加されるとコネクタケース10側に変位するが、従来の圧力センサと比較して、閉塞部材90と接触するために変位し難くなっている。つまり、上記圧力センサでは、メタルダイヤフラム71がコネクタケース10側に変位し難くなるため、検出レンジを広くすることができ、高い圧力を検出するのに利用することも可能である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、上記第1実施形態に対して、Oリング80および閉塞部材90の代わりに、メタルリングにて圧力検出室100を封止するものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図2に示されるように、本実施形態の圧力センサでは、コネクタケース10とリングウェルド72との間にメタルリング110が配置されている。そして、コネクタケース10には、一面10aに溝14が形成されておらず、Oリング80も配置されていない。なお、本実施形態では、このメタルリング110は、インサートモールドによりコネクタケース10と一体に成形されることによってコネクタケース10に保持されている。
メタルリング110は、SUS材等の金属を用いて構成されており、Oリング80よりも水蒸気の透過性が低い。そして、図2および図3に示されるように、コネクタケース10の一面10aと対向する一面111aおよびリングウェルド72と対向する他面111bを有し、中央部に貫通孔111cが形成された環状の円板部111と、この円板部111の一面111aに備えられ、貫通孔111cを囲んで一面111aの法線方向に突出し、内径が貫通孔111cの直径と等しくされた円筒状の上面凸部112と、円板部111の他面111bに備えられ、他面111bの法線方向に突出する円筒状の下面凸部113とを有している。なお、本実施形態では、円板部111が本発明の板状部材に相当している。
そして、上面凸部112が凹部11の側壁に沿って配置されており、凹部11内において上面凸部112の先端とコネクタケース10との間の界面(隙間)がシール剤30によって覆われている。また、下面凸部113は、リングウェルド72とメタルタッチシールされている。このようにして本実施形態では、圧力検出室100が封止されている。
なお、本実施形態では、圧力検出室100は凹部11およびメタルダイヤフラム71で囲まれる空間にて構成されている。
以上説明したように、メタルリング110を用いて圧力検出室100を封止してなる圧力センサとしても、メタルリング110はOリング80よりも水蒸気の透過性が低いため、圧力検出室100に水蒸気が浸入することを抑制できる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、上記第2実施形態に対して、メタルリング110の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図4に示されるように、本実施形態では、メタルリング110は、貫通孔111cが第2実施形態より大きくされており、上面凸部112が形成されていない。そして、メタルリング110とコネクタケース10との間の界面は、収容凹部51に挿入されているコネクタケース10の側面において、シール剤30にて覆われている。
このような圧力センサとしても、圧力検出室100が封止されるため、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、このような圧力センサでは、コネクタケース10と収容凹部51の開口端部52との間の隙間を介して、コネクタケース10の側面に配置されたシール剤30が外部環境に曝される。しかしながら、シール剤30は収容凹部51内に配置されているため、従来のコネクタケースとハウジングの開口端部との隙間を封止するシール剤を備える圧力センサと比較して、シール剤30は破壊され難い。
(他の実施形態)
上記第1実施形態において、閉塞部材90は、Oリング80と対向する領域の膜厚に対して当該領域より外縁側の領域の膜厚が厚くされているものとしてもよい。これによれば、閉塞部材90は、Oリング80と対向する領域より外縁側の領域が確実に押し潰されるため、より溝14と空間60とを仕切ることができる。
そして、上記第1実施形態において、閉塞部材90には、メタルダイヤフラム71と閉塞部材90との間の空間と、凹部11と閉塞部材90との間の空間が連通するように、貫通孔が形成されていてもよい。つまり、閉塞部材90は、コネクタケース10の一面10aのうち溝14を取り囲む領域と接触する状態で配置され、この領域と接触する部分がかしめ圧で押し潰されるものであればよい。また、閉塞部材90は、絶縁性のものでなくてもよい。これらのような圧力センサとしても、溝14が空間60に対して仕切られていることにより、圧力検出室100内に水蒸気が浸入することを抑制できる。
また、上記第2実施形態において、メタルリング110をコネクタケース10と一体に成形せず、メタルリング110の上面凸部112を圧入によりコネクタケース10に備えるようにしてもよい。
10 コネクタケース
11 凹部
13 ターミナル
14 溝
20 センサ部
50 ハウジング
51 収容凹部
52 開口端部
71 メタルダイヤフラム
72 リングウェルド
80 Oリング
90 閉塞部材
100 圧力検出室
101 圧力伝達媒体

Claims (7)

  1. 測定媒体の圧力に応じたセンサ信号を出力するセンサ部(20)と、
    一面(10a)に凹部(11)が形成され、前記凹部に前記センサ部が備えられるコネクタケース(10)と、
    前記コネクタケースの一面に前記凹部を囲む状態で形成された枠状の溝(14)に配置されたOリング(80)と、
    収容凹部(51)が形成され、前記収容凹部に前記コネクタケースの一面側が挿入されて前記収容凹部における開口端部が前記コネクタケースにかしめられることにより、前記コネクタケースと一体に組み付けられるハウジング(50)と、
    前記コネクタケースの一面と前記ハウジングにおける前記収容凹部の底面との間に配置され、前記測定媒体の圧力が印加されるメタルダイヤフラム(71)と、
    前記メタルダイヤフラムと前記コネクタケースの一面との間に前記コネクタケースの一面のうち前記溝を取り囲む領域と接触する状態で配置され、前記Oリングよりも水蒸気の透過性が低い閉塞部材(90)と、
    前記凹部を含む空間を圧力検出室(100)としたとき、前記圧力検出室内に充填される圧力伝達媒体(101)と、
    前記センサ部と電気的に接続され、外部への電気的な接続を行うターミナル(13)と、
    前記ターミナルと前記センサ部とを電気的に接続するワイヤ(40)と、を備え、
    前記圧力検出室は、前記Oリングが前記コネクタケースと前記ハウジングとのかしめによるかしめ圧で押し潰されることで封止されており、
    前記溝は、前記閉塞部材のうち前記コネクタケースの一面における前記溝を取り囲む領域と接触する領域が前記コネクタケースと前記ハウジングとのかしめによるかしめ圧で押し潰されることにより、前記コネクタケースのうち前記収容凹部に収容される部分と前記収容凹部を構成する壁面との間に形成された空間(60)に対して仕切られていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記閉塞部材は、絶縁性フィルムで構成され、前記凹部および前記溝を閉塞する状態で前記メタルダイヤフラムと前記コネクタケースの一面との間に配置されており、
    前記閉塞部材と前記メタルダイヤフラムとの間の空間と、前記圧力検出室とが区画されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記閉塞部材は、前記Oリングと対向する領域の膜厚に対して当該領域より外縁側の領域の膜厚が厚くされていることを特徴とする請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 測定媒体の圧力に応じたセンサ信号を出力するセンサ部(20)と、
    一面(10a)に凹部(11)が形成され、前記凹部に前記センサ部が備えられるコネクタケース(10)と、
    収容凹部(51)が形成され、前記収容凹部に前記コネクタケースの一面側が挿入されて前記収容凹部における開口端部が前記コネクタケースにかしめられることにより、前記コネクタケースと一体に組み付けられるハウジング(50)と、
    前記コネクタケースの一面と前記ハウジングにおける前記収容凹部の底面との間に配置され、前記測定媒体の圧力が印加されるメタルダイヤフラム(71)と、
    前記収容凹部の底面上に前記メタルダイヤフラムを介して配置され、前記メタルダイヤフラムの外縁部と共に前記ハウジングに接合される環状のリングウェルドと、
    前記凹部および前記メタルダイヤフラムで囲まれる空間を圧力検出室(100)としたとき、前記圧力検出室内に充填される圧力伝達媒体(101)と、
    前記センサ部と電気的に接続され、外部への電気的な接続を行うターミナル(13)と、
    前記ターミナルと前記センサ部とを電気的に接続するワイヤ(40)と、を備え、
    前記コネクタケースの一面と前記リングウェルドとの間には、金属で構成され、前記リングウェルドとの間でメタルタッチシールされるメタルリング(110)が配置されており、
    前記メタルリングと前記コネクタケースとの間の界面は、シール剤(30)にて覆われていることを特徴とする圧力センサ。
  5. 前記メタルリングは、前記コネクタケースの一面と前記リングウェルドとの間に配置される環状の板状部材(111)と、前記板状部材に備えられ、前記凹部の側壁に沿った上面凸部(112)と、を有しており、前記凹部内において、前記コネクタケースとの間の界面が前記シール剤にて覆われていることを特徴とする請求項4に記載の圧力センサ。
  6. 前記メタルリングは、前記収容凹部内に挿入されている前記コネクタケースの側面において、前記コネクタケースとの間の界面が前記シール剤にて覆われていることを特徴とする請求項5に記載の圧力センサ。
  7. 前記メタルリングは、前記リングウェルドと対向する一面に当該一面の法線方向に突出する下面凸部(113)を有し、前記下面凸部が前記リングウェルドとの間で押し潰されることでメタルタッチシールされていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1つに記載の圧力センサ。

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