JP2009192362A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】水蒸気が圧力検出室内に侵入することを抑制し、センサ素子からのセンサ出力が変動することを防止する。
【解決手段】かしめ部36とコネクタケース10との間に、ハウジング30とコネクタケース10との間の隙間を通じて水分が浸入することを防止するための防水・防湿構造体37を備える。これにより、水蒸気が圧力検出室40内に侵入することを抑制できる。このため、センサ素子20からのセンサ出力が変動してしまうことを防止することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、センサ素子を収納する圧力検出室をコネクタケースとハウジングとを組み付けることにより形成し、この圧力検出室をコネクタケースとハウジングとにより挟まれた部材で気密封止するようにした圧力センサに関するものである。
従来より、センサ素子を搭載したコネクタケースをハウジングに形成した凹部に収容し、ハウジングの凹部の開口端をかしめることで、コネクタケースとハウジングとを一体に組みつけた圧力センサが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この圧力センサでは、センサ素子が直接測定媒体に曝されないように、メタルダイアフラムで覆われた圧力検出室内にセンサ素子を収容し、メタルダイアフラムに加えられた圧力がセンサ素子に伝達されるように、圧力検出室内を圧力伝達部材となるオイルで充填させている。そして、圧力検出室内に充填されたオイルがコネクタケースとメタルダイアフラムとの間の隙間を通じて漏れないように、これらの間に圧力検出室を囲むように耐オイル性を有するシリコーンゴム等で構成されたOリングを配置し、圧力検出室を気密封止している。
このような圧力センサでは、メタルダイヤフラムに圧力が印加されると、圧力検出室内を充填するオイルを介してセンサ素子に圧力が印加され、センサ素子が圧力に応じたセンサ信号を出力することで圧力の検出が行われる。
特開2000−329633号公報
しかしながら、上記した圧力センサでは、ハウジングのうちコネクタケースが収容される凹部の開口端をかしめることにより、ハウジングとコネクタケースとを一体に組付けているため、コネクタケースとハウジングとの間の隙間等による空気室が形成されることになる。このため、この空気室内に水が浸入することがある。例えば、圧力センサの使用環境が高温から常温に変化したときに結露水が発生すると、空気室内の圧力がセンサ外部よりも低くなっているため、容易に空気室に吸い込まれることになる。そして、圧力センサの使用環境が再び常温から高温に変化すると、空気室内に引き込まれた水滴が水蒸気へと変化する。このとき、圧力検出室の圧力が空気室の圧力より低いと、オイル封止のみを考慮したOリングの水蒸気透過性が高いため、空気室内の水蒸気が圧力検出室に侵入し、圧力検出室内の圧力を変動させ、センサ素子からのセンサ出力を変動させてしまうという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、水蒸気が圧力検出室内に侵入することを抑制し、センサ素子からのセンサ出力が変動してしまうことを防止できる圧力センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1のケース(10)には、先端面(10a)と対向する面であって、第2のケース(30)との固定を行うための固定面(10b)が備えられ、第2のケース(30)には第1のケース(10)を先端面(10a)側から収容し、底面が一面(30b)とされた収容凹部(30a)が備えられ、該収容凹部(30a)の端部が固定面(10b)側にかしめられたかしめ部(36)により、第2のケース(30)と第1のケース(10)とが一体的に固定され、かしめ部(36)と固定面(10b)との間に、第1のケース(10)と第2のケース(30)との間の隙間を通じて水分が浸入することを防止するための防水・防湿構造体(37)が備えられていることを特徴としている。
このように、かしめ部(36)と固定面(10b)との間に、第1のケース(10)と第2のケース(30)との間の隙間を通じて水分が浸入することを防止するための防水・防湿構造体(37)を備えてある。このため、水蒸気が圧力検出室(40)内に侵入することを抑制できる。これにより、センサ素子(20)からのセンサ出力が変動してしまうことを防止することが可能となる。
例えば、請求項2に示されるように、防水・防湿構造体(37)は円環状で構成され、かしめ部(36)と固定面(10b)との間においてかしめ部(36)にて押し潰されて固定される。
このような防水・防湿構造体(37)としては、請求項3に示すように、固定面(10b)側が該固定面(10b)から離れる側よりも径が大きくされた段付き形状のものを用いることができる。この場合、請求項4に示すように、防水・防湿構造体(37)のうち大径の部分の外径を収容凹部(30a)の内径と等しくし、防水・防湿構造体(37)のうち小径の部分の外径をかしめ部(36)の端部の内径と等しくすることができる。
また、請求項5に示すように、防水・防湿構造体(37)を断面四角形の円環状とすることもできる。この場合、請求項6に示すように、かしめ部(36)が第1のケース(10)を第2のケース(30)に収容する方向に対して傾斜した状態とされていても良い。
請求項7に記載の発明では、防水・防湿構造体(37)は、かしめ部(36)の開口部側に位置する第1層(37a)と、第1層(37a)よりも固定面(10b)側に位置する第2層(37b)と、第2層(37b)よりも固定面(10b)側に位置する第3層(37c)とを有する積層構造にて構成され、第1〜第3層(37a〜37b)がそれぞれ異なる材質にて構成されていることを特徴としている。このように、防水・防湿構造体(37)を複数層の積層構造にて構成することができる。
この場合において、請求項8〜10に示すように、第1層(37a)が気体のみを通過する材質、第2層(37b)が水を吸収する材質、第3層(37c)が気体を透過しない材質にて構成されるようにすると好ましい。
このような構造とすれば、第1層(37a)にて水の侵入を防止すると共に、第2層(37b)にて仮に水が浸入したとしてもそれを吸収し、さらに第2層(37b)にて吸収された水が蒸発しても、第3層(37c)にて圧力検出室(40)側に浸入することを防止しつつ、第1層(37a)を透過してセンサ外に放出させることが可能となる。これにより、かしめ部(36)と固定面(10b)との間の隙間を通じて圧力検出室(40)内に水や水蒸気が浸入することを更に防止でき、より一層上記効果を得ることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態が適用された圧力センサについて説明する。図1に、本実施形態にかかる圧力センサS1の断面図を示し、この図に基づいて説明する。なお、この圧力センサS1は、例えば、自動車に搭載され自動車のエアコンの冷媒配管内の冷媒圧力やディーゼル車の排気洗浄フィルタであるDPFの差圧計測等の検出に用いられる。
図1に示されるように、第1のケースとしてのコネクタケース10は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂を型成形することにより作られ、本実施形態では略円柱状をなしている。この樹脂ケースとしてのコネクタケース10の一端部(図1中、下方側の端部)には、円形状の凹部11が形成されている。この凹部11の中心位置の底面には、圧力検出用のセンシング部としてのセンサ素子20が配設されている。
センサ素子20は、その表面に受圧面としてのダイアフラム20aを有し、このダイアフラム20aの表面に形成されたゲージ抵抗により、ダイアフラム20aが受けた圧力を電気信号に変換し、この電気信号をセンサ信号として出力する半導体ダイアフラム式のものである。そして、センサ素子20は、ガラス等よりなる台座21に陽極接合等により一体化されており、この台座21を凹部11の底面に接着することで、センサ素子20はコネクタケース10に搭載されている。
また、コネクタケース10には、センサ素子20と外部の回路等とを電気的に接続するための複数個の金属製棒状のターミナル12が貫通している。本実施形態では、ターミナル12は黄銅(真鍮)にメッキ処理(例えばNiメッキ)を施した材料よりなり、インサートモールドによりコネクタケース10と一体に成形されることによってコネクタケース10内にて保持されている。
各ターミナル12の一端側(図1中、下方端側)の端部は、センサ素子20の搭載領域の周囲において凹部11の底面から突出して配置されている。一方、各ターミナル12の他端側(図1中、上方端側)の端部は、コネクタケース10の他端側の開口部15内に露出している。この凹部11内に突出する各ターミナル12の一端部とセンサ素子20とは、金やアルミニウム等のボンディングワイヤ13により結線され電気的に接続されている。
また、凹部11内にはシリコン系樹脂等からなるシール剤14が設けられており、このシール剤14によって、凹部11に突出するターミナル12の根元部とコネクタケース10との隙間が封止されている。
一方、図1において、コネクタケース10の他端部(図1中、上方側の端部)側は開口部15となっており、この開口部15は、ターミナル12の他端側を例えばワイヤハーネス等の外部配線部材(図示せず)を介して上記外部回路(車両のECU等)に電気的に接続するためのコネクタ部となっている。
つまり、開口部15内に露出する各ターミナル12の他端側は、このコネクタ部によって外部と電気的に接続が可能となっている。こうして、センサ素子20と外部との間の信号の伝達は、ボンディングワイヤ13およびターミナル12を介して行われるようになっている。
また、図1に示されるように、コネクタケース10の一端側には、第2のケースとしてのハウジング30が組み付けられている。具体的には、ハウジング30には収容凹部30aが形成されており、この収容凹部30a内にコネクタケース10の一端側が挿入されることで、コネクタケース10にハウジング30が組みつけられた構成となっている。これにより、第1のケースとしてのコネクタケース10と第2のケースとしてのハウジング30とが一体に組み付けられてなるケーシング100が構成されており、このケーシング100内にセンサ素子20が設けられた形となっている。
このハウジング30は、例えばアルミニウム(Al)等の金属材料よりなるものであり、測定対象物から測定媒体となる流体が導入される圧力導入孔31と、圧力導入孔31におけるセンサ素子20側の端部が断面テーパ状(ラッパ形状)に広げられることで形成された部屋32と、圧力センサS1を測定対象物に固定するためのネジ部33とを有する。上述したように、測定対象物としては、たとえば自動車エアコンの冷媒配管などであり、測定媒体は、その冷媒配管内の冷媒などである。
さらに、コネクタケース10の先端面10aとハウジング30における収容凹部30aのうちコネクタケース10の先端面10aと対向する一面30b、換言すれば収容凹部30aの底面との間に、薄い金属(たとえばSUS等)製のメタルダイアフラム34と金属(たとえばSUS等)製のリングウェルド(押さえ部材)35が配置されている。
ハウジング30の一面30bとリングウェルド35は、全周にわたって例えば溶接等によって気密接合されている。リングウェルド35はハウジング30の内壁面の湾曲に沿って屈曲した形状を為している。リングウェルド35とメタルダイアフラム34は予め溶接によって、もしくは、リングウェルド35をハウジング30に溶接するときに、全周が気密接合された状態となっている。
そして、図1に示されるように、ハウジング30のうち収容凹部30a側の開口端がコネクタケース10の一端部にかしめられることで、かしめ部36が形成され、かしめ部36がコネクタケース10の固定面10bを押さえ付けることによって、ハウジング30とコネクタケース10とが固定され一体化されている。このかしめ部36とコネクタケース10との間には、ハウジング30とコネクタケース10との間の隙間を通じて水分が浸入することを防止するための防水・防湿構造体37が備えられている。
図2(a)、(b)は、防水・防湿構造体37の単体構造を示した拡大正面図および拡大断面図である。防水・防湿構造体37は、図2(a)に示されるようにリング状で構成されており、図2(b)に示されるように外径が変化させられた段付き形状とされている。具体的には、防水・防湿構造体37のうちコネクタケース10の固定面10bと接する側は大径とされ、固定面10bと同等径、つまりハウジング30における収容凹部30aの内径と同等径とされている。そして、防水・防湿構造体37のうちコネクタケース10の固定面10bと反対側が小径とされ、かしめ部36の端部(収容凹部30aの開口端が折り曲げられた後の先端)の内径と同等サイズとされている。
この防水・防湿構造体37は、例えば防水・防湿機能を有するシリカゲル等により構成されており、防水・防湿構造体37にて撥水もしくは水分を吸収することにより、かしめ部36と固定面10bとの間の隙間を通じて水や水蒸気が浸入することを防止できるようになっている。
このようにして組み合わせられたコネクタケース10とハウジング30とにおいて、コネクタケース10の凹部11とハウジング30のメタルダイアフラム34との間で、圧力検出室40が構成されている。
この圧力検出室40には、圧力伝達媒体であり封入液であるオイル(フッ素オイル等)41が充填され封入されている。このオイル41により、凹部11に配置されたセンサ素子20及びワイヤ13等の電気接続部分が覆われる。そして、オイル41は、メタルダイアフラム34により覆われて封止された形となる。
このような圧力検出室40を構成することにより、圧力導入孔31から導入された圧力は、メタルダイアフラム34、オイル41を介して、圧力検出室40内のセンサ素子20、ボンディングワイヤ13、ターミナル12に印加されることになる。
また、コネクタケース10の先端面10aに、圧力検出室40の外周を囲むように、環状の溝(Oリング溝)42が形成され、この溝42内には、圧力検出室40を気密封止するためのOリング43が配設されている。このOリング43は例えばシリコンゴム等の弾性材料よりなり、コネクタケース10とハウジング30とにより挟まれて押圧されている。こうして、メタルダイアフラム34とOリング43とにより圧力検出室40が封止され閉塞される。以上のような構造により、本実施形態の圧力センサS1が構成されている。
次に、本実施形態の圧力センサS1の製造方法について、図3に示す圧力センサS1の製造工程図を参照して説明する。
〔図3(a)に示す工程〕
まず、ターミナル12がインサート成形されたコネクタケース10を用意し、先端面10a側が上を向くように配置する。そして、シリコン系樹脂等よりなる接着剤を用いて、コネクタケース10の凹部11の中心位置にセンサ素子20を台座21を介し接着固定する。
次に、凹部11内へシール剤14を注入し、シール剤14を、凹部11の底面まで行き渡らせる。ここで、シール剤14がセンサ素子20の表面に付着しないように、注入量を調整する。この後、注入したシール剤14を硬化させる。そして、ワイヤボンディングを行って、各ターミナル12の一端部とセンサ素子20とをボンディングワイヤ13で結線し、電気的に接続する。また、コネクタケース10の外周に防水・防湿構造体37を嵌め込み、防水・防湿構造体37を固定面10bと接するように配置する。
その後、コネクタケース10の上方から、ディスペンサ等によりフッ素オイル等よりなるオイル41を、凹部11へ一定量注入する。
〔図3(b)に示す工程〕
続いて、メタルダイアフラム34とリングウェルド35をハウジング30の一面30bの上に設置したのち、リングウェルド35の上方から溶接を行うことで、リングウェルド35およびメタルダイアフラム34とハウジング30とを接合する。
次に、メタルダイアフラム34およびリングウェルド35と共にハウジング30を上から水平を保ったまま、コネクタケース10に嵌合するように降ろす。そして、この状態のものを真空室に入れて真空引きを行い圧力検出室40内の余分な空気を除去する。
その後、コネクタケース10の先端面とハウジング30の一面30bとが十分接するまで押さえることによって、メタルダイアフラム34とOリング43によってシールされた圧力検出室40が形成される。
〔図3(c)に示す工程〕
最後に、ハウジング30の端部をコネクタケース10の一端側にかしめることにより、かしめ部36を形成する。図4は、このときのかしめ部36近傍の様子を示した部分拡大断面図である。この図に示されるように、かしめ部36を形成する際のかしめにより、防水・防湿構造体37を押し潰してかしめ部36と防水・防湿構造体37とが隙間無く密着させることができる。これにより、ハウジング30のかしめ部36とコネクタケース10の固定面10bとの間に防水・防湿構造体37を挟み込むように固定でき、かつ、これらの間の隙間を防水・防湿構造体37によって隙間無く埋め込む込むことが可能となる。こうして、ハウジング30とコネクタケース10とを一体化することにより、かしめ部36によるコネクタケース10とハウジング30との組み付け固定がなされる。このようにして、図1に示される圧力センサS1が完成する。
かかる圧力センサS1の基本的な圧力検出動作について述べる。
圧力センサS1は、たとえば、ハウジング30のネジ部33を介して、車両におけるエアコンの冷媒配管系の適所に取り付けられる。そして、該配管内の圧力がハウジング30の圧力導入孔31より圧力センサS1内に導入される。すると、導入された圧力がメタルダイアフラム34から圧力検出室40内のオイル41を介して、センサ素子20の表面すなわち受圧面に印加される。そして、印加された圧力に応じた電気信号がセンサ信号として、センサ素子20から出力される。
このセンサ信号は、センサ素子20からワイヤ13、ターミナル12を介して、上記外部回路へ伝達され、冷媒配管の冷媒圧力が検出される。このようにして、圧力センサS1における圧力検出が行われる。
以上説明した本実施形態の圧力センサS1においては、かしめ部36とコネクタケース10との間に、ハウジング30とコネクタケース10との間の隙間を通じて水分が浸入することを防止するための防水・防湿構造体37を備えてある。このため、水蒸気が圧力検出室40内に侵入することを抑制できる。これにより、センサ素子20からのセンサ出力が変動してしまうことを防止することが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサS1は、第1実施形態に対して防水・防湿構造体37の構造を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図5(a)、(b)は、本実施形態の圧力センサS1における防水・防湿構造体37の拡大正面図および拡大断面図である。本実施形態の圧力センサS1では、図5(a)、(b)に示されるように、防水・防湿構造体37の外形形状は第1実施形態と同様であるが、防水・防湿構造体37を積層構造としてあるという点が異なっている。具体的には、防水・防湿構造体37は第1〜第3層37a〜37cを有する3層構造とされている。
防水・防湿構造体37のうち小径とされた部分、つまり、かしめ部36の開口部側に位置する部分が第1層37aとされ、気体のみ透過する材質、例えばシリコーンゴム等で構成されている。また、防水・防湿構造体37で大径とされた部分のうち固定面10bと反対側(第1層37aよりも固定面10b側)に位置する部分が第2層37bとされ、水を吸収する材質、例えばシリカゲル等で構成されている。さらに、防水・防湿構造体37で大径とされた部分のうち固定面10b側(第2層37bよりも固定面10b側)に位置する部分が第3層37cとされ、気体を透過しない材質、例えばブチルゴム等で構成されている。
このような構造により、第1層37aにて水の侵入を防止すると共に、第2層37bにて仮に水が浸入したとしてもそれを吸収し、さらに第2層37bにて吸収された水が蒸発しても、第3層37cにて圧力検出室40側に浸入することを防止しつつ、第1層37aを透過してセンサ外に放出させることが可能となる。これにより、かしめ部36と固定面10bとの間の隙間を通じて圧力検出室40内に水や水蒸気が浸入することを更に防止でき、第1実施形態と同様の効果をより一層得ることが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサS1も、第1実施形態に対して防水・防湿構造体37の構造を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図6は、本実施形態にかかる圧力センサS1の断面図であり、図7(a)、(b)は、本実施形態の圧力センサS1における防水・防湿構造体37の拡大正面図および拡大断面図、図8は、ハウジング30の端部をコネクタケース10の一端側にかしめたときのかしめ部36近傍の様子を示した部分拡大断面図である。
本実施形態の圧力センサS1では、図6に示すようにかしめ部36が傾斜した状態となっており、この傾斜したかしめ部36の内面とコネクタケース10の固定面10bとの間に防水・防湿構造体37が固定されている。
図7(a)、(b)に示されるように、防水・防湿構造体37の外形形状を断面四角形となる円環状とし、第1実施形態のような段付き形状としていない。このため、かしめの際に、かしめ部36にて防水・防湿構造体37の外周上方端部を押し潰してかしめ部36と防水・防湿構造体37とが隙間無く密着させると、図8に示すように、かしめ部36が傾斜した状態となる。
このように、防水・防湿構造体37の外形形状を断面四角形となる円環状としても良く、このような構造としても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、防水・防湿構造体37の外形形状を段差形状としたり、断面四角形とする場合について説明したが、防水・防湿構造体37が第3実施形態で示したかしめ部36にて押し潰された後の形状、つまり防水・防湿構造体37のうちかしめ部36にて押し潰される部分が傾斜面となった形状であっても良い。
さらに、上記実施形態では、防水・防湿構造体37を構成する材質の一例を挙げたが、防水・防湿機能を有する他の材質を採用しても構わない。また、第1のケースとなるコネクタケース10や第2のケースとなるハウジング30の材質などについても、それぞれ樹脂や金属というように限定されるものではなく、適宜変更可能である。
また、センサ素子20は、上記したダイアフラムが受けた圧力を電気信号に変換し、この電気信号をセンサ信号として出力する半導体ダイヤフラム式のものに限定されるものではない。
本発明の第1実施形態にかかる圧力センサの断面図である。 (a)は、防水・防湿構造体の拡大正面図、(b)は、防水・防湿構造体の拡大断面図である。 図1に示す圧力センサの製造工程図である。 ハウジングの端部をコネクタケースの一端側にかしめたときのかしめ部近傍の様子を示した部分拡大断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる圧力センサに備えられる防水・防湿構造体を示した図であり、(a)は拡大正面図、(b)は拡大断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる圧力センサの断面図である。 (a)は、防水・防湿構造体の拡大正面図、(b)は、防水・防湿構造体の拡大断面図である。 ハウジングの端部をコネクタケースの一端側にかしめたときのかしめ部36近傍の様子を示した部分拡大断面図である。
符号の説明
10 コネクタケース
10a 先端面
10b 固定面
11 凹部
20 センサ素子
30 ハウジング
31 圧力導入孔
34 メタルダイアフラム
35 リングウェルド
36 かしめ部
37 防水・防湿構造体
40 圧力検出室
41 オイル
42 溝
43 Oリング
S1 圧力センサ

Claims (10)

  1. 第1のケース(10)と測定媒体が導入される圧力導入孔(31)が形成された第2のケース(30)とを一体に組み付けてなるケーシング(100)と、
    該ケーシング(100)内に備えられた圧力検出用のセンサ素子(20)と、
    前記第1のケース(10)の先端面(10a)と前記第2のケース(30)の一面(30b)との間に配置されたメタルダイアフラム(34)と、
    前記ダイアフラム(34)と前記第1のケース(10)の間に形成される圧力検出室(40)内に充填された流体からなる圧力伝達媒体(41)と、
    前記センサ素子(20)に電気的に接続されるターミナル(12)と、
    前記センサ素子(20)と前記ターミナル(12)との電気的接続を行うワイヤ(13)と、を有し、
    前記第2ケース(30)の前記圧力導入孔(31)を通じて前記測定媒体が導入されることで、前記測定媒体の圧力を前記メタルダイアフラム(34)および前記圧力伝達媒体(41)を介して前記センサ素子(20)に伝え、圧力検出を行うように構成された圧力センサであって、
    前記第1のケース(10)には、前記先端面(10a)と対向する面であって、前記第2のケース(30)との固定を行うための固定面(10b)が備えられ、
    前記第2のケース(30)には前記第1のケース(10)を前記先端面(10a)側から収容し、底面が前記一面(30b)とされた収容凹部(30a)が備えられ、該収容凹部(30a)の端部が前記固定面(10b)側にかしめられたかしめ部(36)により、前記第2のケース(30)と前記第1のケース(10)とが一体的に固定され、
    前記かしめ部(36)と前記固定面(10b)との間に、前記第1のケース(10)と前記第2のケース(30)との間の隙間を通じて水分が浸入することを防止するための防水・防湿構造体(37)が備えられていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記防水・防湿構造体(37)は円環状で構成されており、前記かしめ部(36)と前記固定面(10b)との間において前記かしめ部(36)にて押し潰されて固定されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記防水・防湿構造体(37)は前記固定面(10b)側が該固定面(10b)から離れる側よりも径が大きくされた段付き形状とされていることを特徴とする請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 前記防水・防湿構造体(37)のうち大径の部分の外径は前記収容凹部(30a)の内径と等しくされており、前記防水・防湿構造体(37)のうち小径の部分の外径が前記かしめ部(36)の端部の内径と等しくされていることを特徴とする請求項3に記載の圧力センサ。
  5. 前記防水・防湿構造体(37)は断面四角形の円環状とされていることを特徴とする請求項2に記載の圧力センサ。
  6. 前記かしめ部(36)は前記第1のケース(10)を前記第2のケース(30)に収容する方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の圧力センサ。
  7. 前記防水・防湿構造体(37)は、前記かしめ部(36)の開口部側に位置する第1層(37a)と、前記第1層(37a)よりも前記固定面(10b)側に位置する第2層(37b)と、前記第2層(37b)よりも前記固定面(10b)側に位置する第3層(37c)とを有する積層構造にて構成され、前記第1〜第3層(37a〜37b)がそれぞれ異なる材質にて構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  8. 前記第1層(37a)が気体のみを通過する材質にて構成されていることを特徴とする請求項7に記載の圧力センサ。
  9. 前記第2層(37b)が水を吸収する材質にて構成されていることを特徴とする請求項7または8に記載の圧力センサ。
  10. 前記第3層(37c)が気体を透過しない材質にて構成されていることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1つに記載の圧力センサ。
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