JP4952271B2 - 圧力センサ - Google Patents

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本発明は、測定媒体の圧力を流体からなる圧力伝達媒体を介してセンサ素子に印加することで、圧力検出を行うように構成された圧力センサに関するものである。
従来より、歪ゲージが形成された半導体で構成されたダイアフラム、例えばシリコンダイアフラムが備えられたセンサ素子(センサチップ)の裏面側にオイルを封止し、このオイルを介して測定媒体の圧力をセンサ素子に印加することで、圧力検出を行うように構成された圧力センサがある(例えば、特許文献1参照)。この圧力センサでは、腐食の防止等を目的として、メタルダイアフラムにてオイルを封止し、センサ素子が直接測定媒体と接触しないような構造とされている。
特開平7−243926号公報
しかしながら、上記のような圧力センサにおいては、測定媒体に圧力脈動があると、オイルの流動により、センサ素子が形成されたセンサチップと外部接続用のターミナルとを電気的に接続したワイヤにダメージが加えられ、ワイヤが断線するなどの問題が生じる。
本発明は上記点に鑑みて、測定媒体の圧力脈動に起因してワイヤが断線してしまうことを防止できるようにした圧力センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、圧力検出室(40)内のメタルダイアフラム(34)とワイヤ(13)との間において、メタルダイアフラム(34)に対して圧力が印加される方向から見て、ワイヤ(13)を覆うように配置され、圧力伝達部材(41)の流動を遮り、該流動によってワイヤ(13)が断線することを防止するシールド部材(36)を備え、シールド部材(36)には、ワイヤ(13)と対応する位置とは異なる位置に複数の孔部(36d、36e)が形成され、当該複数の孔部(36d、36e)がワイヤ(13)を挟んで対称に配置されていることを特徴としている。
このように、ワイヤ(13)を覆うようにシールド部材(36)を配置することにより、仮に測定媒体の圧力脈動により圧力伝達媒体(41)が流動したとしても、シールド部材(36)にてワイヤ(13)を覆っているため、圧力伝達媒体(41)の流動がシールド部材(36)にて遮られる。したがって、圧力伝達媒体(41)の流動によってワイヤ(13)が断線してしまうという不具合を無くすことが可能となる。
例えば、第1のケース(10)と測定媒体が導入される圧力導入孔(31)が形成された第2のケース(30)とを一体に組み付けてなるケーシング(100)を備え、このケーシング(100)内にセンシング部(20)が備えられると共に、第1のケース(10)の先端面(10a)と第2のケース(30)の一面(30b)との間にメタルダイアフラム(34)が配置され、ダイアフラム(34)と第2のケース(30)の間に圧力検出室(40)が構成される圧力センサに対して本発明を適用することができる。
この場合、第1のケース(10)の先端面(10a)にセンシング部(20)およびワイヤ(13)が配置される円形状の凹部(11)を形成しておき、この円形状の凹部(11)の中心にセンシング部(20)が配置されるようにし、シールド部材(36)を、円形状の凹部(11)の外周部から内側に向かって延設されるようにすると共に、該シールド部材(36)の中心において中心孔部(36c)が形成され、この中心孔部(36c)を通じ、圧力伝達媒体(41)を介してセンシング部(20)に測定媒体の圧力が伝達されるような構成とすることができる。
そして、シールド部材(36)を、メタルダイアフラム(34)に対して圧力が印加される方向から見て、ワイヤ(13)の全部を覆うように構成しても良いし、一部を覆うように構成しても良い。例えば、センシング部がダイアフラム(20a)の形成されたセンサ素子(20)である場合において、ワイヤ(13)の全部を覆うようにシールド部材(36)を構成するのであれば、シールド部材(36)に形成された中心孔部(36c)をダイアフラム(20a)と同じサイズとすれば良い。また、ワイヤ(13)の一部を覆うようにシールド部材(36)を構成するのであれば、シールド部材(36)に形成された中心孔部(36c)をセンサ素子(20)と同じサイズとすれば良い。
なお、シールド部材(36)は、ワイヤ(13)を覆うような構造であれば良く、例えば、複数の孔部(36d、36e)は、中心孔部(36c)の周囲のうちワイヤ(13)と対応する位置とは異なる位置に形成された構造であっても良いし、中心孔部(36c)の周囲を網目状とする複数の穴(36e)であっても良い。
また、シールド部材(36)とメタルダイアフラム(34)の間に、リング状の金属にて構成されたリングウェルド(35)が配置される場合には、シールド部材(36)を金属で構成し、シールド部材(36)とリングウェルド(35)およびメタルダイアフラム(34)が一体的に第2のケース(30)の一面(30b)に対して溶接固定されるようにすることができる。この場合、シールド部材(36)とリングウェルド(35)とを同じ金属材料により構成すれば、マイグレーションを抑制することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態が適用された圧力センサについて説明する。図1に、本実施形態における圧力センサS1の断面図を示し、この図に基づいて説明する。なお、この圧力センサS1は、例えば、自動車に搭載され自動車のエアコンの冷媒配管内の冷媒圧力やディーゼル車の排気洗浄フィルタであるDPFの差圧計測等の検出に用いられる。
図1に示されるように、第1のケースとしてのコネクタケース10は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂を型成形することにより作られ、本実施形態では略円柱状をなしている。この樹脂ケースとしてのコネクタケース10の一端部(図1中、下方側の端部)には、円形状の凹部11が形成されている。この凹部11の中心位置の底面には、圧力検出用のセンシング部としてのセンサ素子20が配設されている。
センサ素子20は、その表面に受圧面としてのダイアフラム20aを有し、このダイアフラム20aの表面に形成されたゲージ抵抗により、ダイアフラム20aが受けた圧力を電気信号に変換し、この電気信号をセンサ信号として出力する半導体ダイアフラム式のものである。
そして、センサ素子20は、ガラス等よりなる台座21に陽極接合等により一体化されており、この台座21を凹部11の底面に接着することで、センサ素子20はコネクタケース10に搭載されている。
また、コネクタケース10には、センサ素子20と外部の回路等とを電気的に接続するための複数個の金属製棒状のターミナル12が貫通している。
本実施形態では、ターミナル12は黄銅(真鍮)にメッキ処理(例えばNiメッキ)を施した材料よりなり、インサートモールドによりコネクタケース10と一体に成形されることによってコネクタケース10内にて保持されている。
各ターミナル12の一端側(図1中、下方端側)の端部は、センサ素子20の搭載領域の周囲において凹部11の底面から突出して配置されている。一方、各ターミナル12の他端側(図1中、上方端側)の端部は、コネクタケース10の他端側の開口部15内に露出している。
この凹部11内に突出する各ターミナル12の一端部とセンサ素子20とは、金やアルミニウム等のボンディングワイヤ13により結線され電気的に接続されている。
また、凹部11内にはシリコン系樹脂等からなるシール剤14が設けられており、このシール剤14によって、凹部11に突出するターミナル12の根元部とコネクタケース10との隙間が封止されている。
一方、図1において、コネクタケース10の他端部(図1中、上方側の端部)側は開口部15となっており、この開口部15は、ターミナル12の他端側を例えばワイヤハーネス等の外部配線部材(図示せず)を介して上記外部回路(車両のECU等)に電気的に接続するためのコネクタ部となっている。
つまり、開口部15内に露出する各ターミナル12の他端側は、このコネクタ部によって外部と電気的に接続が可能となっている。こうして、センサ素子20と外部との間の信号の伝達は、ボンディングワイヤ13およびターミナル12を介して行われるようになっている。
また、図1に示されるように、コネクタケース10の一端部には、第2のケースとしてのハウジング30が組み付けられている。具体的には、ハウジング30には収容凹部30aが形成されており、この収容凹部30a内にコネクタケース10の一端側が挿入されることで、コネクタケース10にハウジング30が組みつけられた構成となっている。
これにより、第1のケースとしてのコネクタケース10と第2のケースとしてのハウジング30とが一体に組み付けられてなるケーシング100が構成されており、このケーシング100内にセンサ素子20が設けられた形となっている。
このハウジング30は、例えばアルミニウム(Al)等の金属材料よりなるものであり、測定対象物から測定媒体となる流体が導入される圧力導入孔31と、圧力導入孔31におけるセンサ素子20側の端部が断面テーパ状(ラッパ形状)に広げられることで形成された部屋32と、圧力センサS1を測定対象物に固定するためのネジ部33とを有する。上述したように、測定対象物としては、たとえば自動車エアコンの冷媒配管などであり、測定媒体は、その冷媒配管内の冷媒などである。
さらに、コネクタケース10の先端面10aとハウジング30における収容凹部30aのうちコネクタケース10の先端面10aと対向する一面30bとの間に、薄い金属(たとえばSUS等)製のメタルダイアフラム34と金属(たとえばSUS等)製のリングウェルド(押さえ部材)35およびシールド部材36が配置されている。
ハウジング30の一面30bとリングウェルド35およびシールド部材36は、一体的に、全周にわたって例えば溶接等によって気密接合されている。リングウェルド35はハウジング30の内壁面の湾曲に沿って屈曲した形状を為しているが、この屈曲した形状の内側にシールド部材36が配置されている。リングウェルド35とメタルダイアフラム34およびシールド部材36は予め溶接によって、もしくは、リングウェルド35をハウジング30に溶接するときに、全周が気密接合された状態となっている。
シールド部材36は、ボンディングワイヤ13を断線から保護するためのものである。このシールド部材36の詳細構造について、図2を参照して説明する。
図2(a)は、図1に示す圧力センサS1の部分拡大図、図2(b)は、図2(a)のA−A断面図である。
図2(a)に示すように、シールド部材36は、内径および外径がリングウェルド35と同等とされた本体部36aと、本体部36aのうちリングウェルド35と接する面とは反対側の面において、内径がリングウェルド35よりも当該シールド部材36中心側に向かって縮径されたシールド部36bとを有した構成とされている。つまり、シールド部36bは、円形状の凹部11の外周部から内側に向かって延設され、その中心に孔部36cが形成されていると共に、その孔部36cがリングウェルド35の中心に形成された孔部35aよりも小さなサイズ(径)とされた構造とされている。
シールド部材36の孔部36cは、センサ素子20に形成されたダイアフラム20aと同等ないし若干大きめに形成されている。そして、図2(b)に示すように、圧力導入孔31側(つまり測定媒体の圧力が印加される側)から見て、センサ素子20とターミナル12とを接続するボンディングワイヤ13がシールド部材36にて全体的に覆われる構造とされている。換言すると、シールド部材36は、メタルダイアフラム34とワイヤ13との間において、センサ素子20とワイヤ13との一方の接続点から、ターミナル12とワイヤ13との他方の接続点への方向に対して平行な面上に延設されている。
このような構造のシールド部材36は例えば金属で構成される、。このシールド部材36を構成する金属は、どのような金属であっても構わないが、マイグレーションなどの影響を考慮すると、接合対象となるリングウェルド35と同じ金属(たとえばSUS等)により構成されるのが好ましい。
そして、図1に示されるように、ハウジング30のうち収容凹部30a側の端部がコネクタケース10の一端部にかしめられることで、かしめ部37が形成され、それによって、ハウジング30とコネクタケース10とが固定され一体化されている。
こうして組み合わせられたコネクタケース10とハウジング30とにおいて、コネクタケース10の凹部11とハウジング30のメタルダイアフラム34との間で、圧力検出室40が構成されている。
この圧力検出室40には、圧力伝達媒体であり封入液であるオイル(フッ素オイル等)41が充填され封入されている。このオイル41により、凹部11に配置されたセンサ素子20及びワイヤ13等の電気接続部分が覆われる。そして、オイル41は、メタルダイアフラム34により覆われて封止された形となる。
このような圧力検出室40を構成することにより、圧力導入孔31から導入された圧力は、メタルダイアフラム34、オイル41を介して、圧力検出室40内のセンサ素子20、ボンディングワイヤ13、ターミナル12に印加されることになる。
また、コネクタケース10の先端面10aに、圧力検出室40の外周を囲むように、環状の溝(Oリング溝)42が形成され、この溝42内には、圧力検出室40を気密封止するためのOリング43が配設されている。
このOリング43は例えばシリコンゴム等の弾性材料よりなり、コネクタケース10とハウジング30とにより挟まれて押圧されている。こうして、メタルダイアフラム34とOリング43とにより圧力検出室40が封止され閉塞される。
次に、上記圧力センサS1の製造方法について、図3に示す圧力センサS1の製造工程図を参照して説明する。
まず、ターミナル12がインサート成形されたコネクタケース10を用意する。シリコン系樹脂等よりなる接着剤を用いて、コネクタケース10の凹部11の中心位置にセンサ素子20を台座21を介し接着固定する。
次に、凹部11内へシール剤14を注入し、シール剤14を、凹部11の底面まで行き渡らせる。ここで、シール剤14がセンサ素子20の表面に付着しないように、注入量を調整する。この後、注入したシール剤14を硬化させる。そして、ワイヤボンディングを行って、各ターミナル12の一端部とセンサ素子20とをボンディングワイヤ13で結線し、電気的に接続する。
そして、センサ素子20側を上にしてコネクタケース10を配置し、コネクタケース10の上方から、ディスペンサ等によりフッ素オイル等よりなるオイル41を、凹部11へ一定量注入する。
続いて、図3に示すように、メタルダイアフラム34とリングウェルド35およびシールド部材36をハウジング30の一面30bの上に設置したのち、シールド部材36の上方から溶接を行うことで、シールド部材36やリングウェルド35およびメタルダイアフラム34とハウジング30とを接合する。
次に、メタルダイアフラム34およびリングウェルド35と共にハウジング30を上から水平を保ったまま、コネクタケース10に嵌合するように降ろす。そして、この状態のものを真空室に入れて真空引きを行い圧力検出室40内の余分な空気を除去する。
その後、コネクタケース10の先端面とハウジング30の一面30bとが十分接するまで押さえることによって、メタルダイアフラム34とOリング43によってシールされた圧力検出室40が形成される。
最後に、ハウジング30の端部をコネクタケース10の一端側にかしめることにより、かしめ部37を形成する。こうして、ハウジング30とコネクタケース10とを一体化することにより、かしめ部37によるコネクタケース10とハウジング30との組み付け固定がなされる。このようにして、図1に示される圧力センサS1が完成する。
かかる圧力センサS1の基本的な圧力検出動作について述べる。
圧力センサS1は、たとえば、ハウジング30のネジ部33を介して、車両におけるエアコンの冷媒配管系の適所に取り付けられる。そして、該配管内の圧力がハウジング30の圧力導入孔31より圧力センサS1内に導入される。すると、導入された圧力がメタルダイアフラム34から圧力検出室40内のオイル41を介して、センサ素子20の表面すなわち受圧面に印加される。具体的には、シールド部材36の孔部36cを通じてオイル41に加えられた圧力がセンサ素子20に伝えられる。そして、印加された圧力に応じた電気信号がセンサ信号として、センサ素子20から出力される。
このセンサ信号は、センサ素子20からワイヤ13、ターミナル12を介して、上記外部回路へ伝達され、冷媒配管の冷媒圧力が検出される。このようにして、圧力センサS1における圧力検出が行われる。
このとき、仮に測定媒体の圧力脈動によりオイル41が流動したとしても、シールド部材36にてボンディングワイヤ13を覆っているため、オイル41の流動がシールド部材36にて遮られる。したがって、オイル41の流動によってボンディングワイヤ13が断線してしまうという不具合を無くすことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の圧力センサS1によれば、オイル41の流動を遮るシールド部材36を備えているため、オイル41の流動をシールド部材36にて遮ぎることができ、オイル41の流動によってボンディングワイヤ13が断線してしまわないようにすることが可能となる。なお、シールド部材36は、オイル41の流動方向と、ワイヤ13の延設方向とを一致させるように配置されても良い。オイル41の流動方向とワイヤ13の延設方向とが一致していれば、ワイヤ13の剛性が低い方向、すなわちワイヤ13の延設方向に直交する方向にワイヤ13が振動しにくく、断線が起こりにくい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサS1は、第1実施形態に対してシールド部材36の構造を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図4(a)は、圧力センサS1におけるシールド部材36の近傍の部分拡大図、図4(b)は、図4(a)のB−B断面図である。
図4(a)に示すように、本実施形態では、シールド部材36に対して、当該シールド部材36の中心に形成された孔部36c以外に複数の孔部36dを形成している。複数の孔部36dは、図4(b)に示すように、圧力導入孔31側(つまり測定媒体の圧力が印加される側)から見て、センサ素子20とターミナル12とを接続するボンディングワイヤ13が配置されていない位置に形成されており、シールド部材36のうち孔部36c、36dが形成されていない部分によって、ボンディングワイヤ13が覆われる構造とされている。
このような構造とされていても、シールド部材36によりオイル41の流動を遮ることができるため、オイル41の流動によってボンディングワイヤ13が断線することを防止できる。
また、図4(b)の構造においては、シールド部材36の中央部に存在する孔部36cよりも径が大きい孔部36dと、孔部36cとが、ワイヤ13を挟んでワイヤ13の延設方向に配置されている。ここで、孔部36cはダイアフラム36の変動量が大きい箇所に対応して存在するため、孔部36cの開口部の単位面積あたりのオイル41の圧力変動(脈動)が大きい。一方、ダイアフラム36の孔部36dに対応する場所の変動量は、孔部36cに比べて少ないため、孔部36dの開口部の単位面積あたりのオイル41の圧力変動(脈動)は、孔部36cのそれに比べて小さい。
しかし、図4(b)の構造は、孔部36dの径が、孔部36cの径よりも大きいため、孔部36dと孔部36cとを通過するオイル41の変動量の差を減らすことができる。ワイヤ13の周囲(孔部36dと孔部36cとの間)のオイル41の変動量は、ワイヤ13を振動させる要因となるため、図4(b)の構造は、孔部36dと孔部36cとを通過するオイル41の変動量の差を減らすことで、ワイヤ13の断線を防止することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサS1も、第1実施形態に対してシールド部材36の構造を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図5(a)は、圧力センサS1におけるシールド部材36の近傍の部分拡大図、図5(b)は、図5(a)のC−C断面図である。
図5(a)に示すように、本実施形態では、シールド部材36のうち孔部36c以外の部分を網目状にしている。シールド部材36のうち網目状とされることにより構成される各穴36eは、図5(b)に示すように、圧力導入孔31側(つまり測定媒体の圧力が印加される側)から見て、センサ素子20とターミナル12とを接続するボンディングワイヤ13が配置されていない位置とされ、シールド部材36のうち孔部36cや穴36e以外の部分によって、ボンディングワイヤ13が覆われる構造とされている。
このような構造とされていても、シールド部材36によりオイル41の流動を遮ることができるため、オイル41の流動によってボンディングワイヤ13が断線することを防止できる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサS1も、第1実施形態に対してシールド部材36の構造を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図6(a)は、圧力センサS1におけるシールド部材36の近傍の部分拡大図、図6(b)は、図6(a)のD−D断面図である。
図6(a)、(b)に示すように、本実施形態では、シールド部材36の中心に形成した孔部36cの径を第1実施形態よりも大きくしている。具体的には、孔部36cの径がセンサ素子20と同等のサイズとされている。例えば、センサ素子20は上面形状が正方形とされているが、孔部36cの径が正方形とされたセンサ素子20の対角線の長さとされている。
このような構造とされた場合、ボンディングワイヤ13のうちのセンサ素子20側の端部が孔部36cから露出した状態となり、ボンディングワイヤ13の一部がオイル41の流動の影響を受けることになるが、少なくともボンディングワイヤ13の一部がシールド部材36にて覆われることで、オイルの流動の影響を少なくすることが可能となる。これにより、オイル41の流動によってボンディングワイヤ13が断線することを防止できる。
(他の実施形態)
上記第1〜第4実施形態では、シールド部材36をリングウェルド35と別体とした例について説明したが、これらを一体構造としても構わない。
また、上記第4実施形態では、上記第1実施形態に対してシールド部材36の中心に形成した孔部36cの径をダイアフラム20aよりも大きくすることについて説明したが、上記第2、第3実施形態に示したシールド部材36の中心に形成した孔部36cの径をダイアフラム20aよりも大きくしても良い。
また、上記第2、第3実施形態では、シールド部材36に対し、孔部36c以外に複数の孔部36dを設けたり、孔部36c以外の部分を網目状とする例を挙げたが、少なくとも各ボンディングワイヤ13の全部もしくは一部に対するオイル41の流動による影響をシールド部材36にて防げるように、シールド部材36にて覆うような構造であれば、これらの形状に限るものではない。
また、第1のケースとなるコネクタケース10や第2のケースとなるハウジング30という2部材からケーシング100を構成したが、必ずしも2部品とする必要はない。また、第1のケースとなるコネクタケース10や第2のケースとなるハウジング30の材質などについても、それぞれ樹脂や金属というように限定されるものではなく、適宜変更可能である。
また、センサ素子20は、上記したダイアフラムが受けた圧力を電気信号に変換し、この電気信号をセンサ信号として出力する半導体ダイヤフラム式のものに限定されるものではない。
本発明の第1実施形態に係る圧力センサの全体構成を示す断面図である。 (a)は、図1に示す圧力センサの部分拡大図、(b)は、(a)のA−A断面図である。 圧力センサS1の製造工程図である。 (a)は、圧力センサにおけるシールド部材の近傍の部分拡大図、(b)は、(a)のB−B断面図である。 (a)は、圧力センサにおけるシールド部材の近傍の部分拡大図、(b)は、(a)のC−C断面図である。 (a)は、圧力センサにおけるシールド部材の近傍の部分拡大図、(b)は、(a)のD−D断面図である。
符号の説明
10…第1のケースとしてのコネクタケース、
20…センシング部としてのセンサ素子、20a…ダイアフラム、
30…第2のケースとしてのハウジング、34…メタルダイアフラム、
35…リングウェルド、35a…孔部、36…シールド部材、36a…本体部、
36b…シールド部、36c、36d…孔部、36e…穴、42…溝、43…Oリング。

Claims (12)

  1. 圧力検出用のセンシング部(20)と、
    前記センシング部(20)を収容するケーシング(100)と、
    前記ケーシング(100)内に配置されることにより、前記ケーシング(100)と共に前記センシング部(20)を収容する圧力検出室(40)を形成し、前記ケーシング(100)内に導入された測定媒体の圧力が印加されるメタルダイアフラム(34)と、
    前記圧力検出室(40)内に充填され、前記メタルダイアフラム(34)に印加された圧力を前記センシング部(20)に伝達する流体からなる圧力伝達媒体(41)と、
    前記センシング部(20)に電気的に接続されるターミナル(12)と、
    前記センシング部(20)と前記ターミナル(12)との電気的接続を行うワイヤ(13)と、
    前記圧力検出室(40)内の前記メタルダイアフラム(34)と前記ワイヤ(13)との間において、前記メタルダイアフラム(34)に対して圧力が印加される方向から見て、前記ワイヤ(13)を覆うように配置され、前記圧力伝達部材(41)の流動を遮り、該流動によって前記ワイヤ(13)が断線することを防止するシールド部材(36)と、を備え
    前記シールド部材(36)には、前記ワイヤ(13)と対応する位置とは異なる位置に複数の孔部(36d、36e)が形成され、当該複数の孔部(36d、36e)が前記ワイヤ(13)を挟んで対称に配置されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 第1のケース(10)と測定媒体が導入される圧力導入孔(31)が形成された第2のケース(30)とを一体に組み付けてなるケーシング(100)と、
    該ケーシング(100)内に備えられた圧力検出用のセンシング部(20)と、
    前記第1のケース(10)の先端面(10a)と前記第2のケース(30)の一面(30b)との間に配置されたメタルダイアフラム(34)と、
    前記ダイアフラム(34)と前記第2のケース(30)の間に形成される圧力検出室(40)内に充填された流体からなる圧力伝達媒体(41)と、
    前記センシング部(20)に電気的に接続されるターミナル(12)と、
    前記センシング部(20)と前記ターミナル(12)との電気的接続を行うワイヤ(13)と、を有し、
    前記第2ケース(30)の前記圧力導入孔(31)を通じて前記測定媒体が導入されることで、前記測定媒体の圧力を前記メタルダイアフラム(34)および前記圧力伝達媒体(41)を介して前記センシング部(20)に伝え、圧力検出を行うように構成された圧力センサであって、
    前記圧力検出室(40)内の前記メタルダイアフラム(34)と前記ワイヤ(13)との間において、前記メタルダイアフラム(34)に対して圧力が印加される方向から見て、前記ワイヤ(13)を覆うように配置され、前記圧力伝達部材(41)の流動を遮り、該流動によって前記ワイヤ(13)が断線することを防止するシールド部材(36)を備え
    前記シールド部材(36)には、前記ワイヤ(13)と対応する位置とは異なる位置に複数の孔部(36d、36e)が形成され、当該複数の孔部(36d、36e)が前記ワイヤ(13)を挟んで対称に配置されていることを特徴とする圧力センサ。
  3. 前記第1のケース(10)の先端面(10a)には、前記センシング部(20)および前記ワイヤ(13)が配置される円形状の凹部(11)が形成されており、
    前記センシング部(20)は、前記円形状の凹部(11)の中心に位置しており、
    前記シールド部材(36)は、前記円形状の凹部(11)の外周部から内側に向かって延設されていると共に、該シールド部材(36)の中心において中心孔部(36c)が形成され、この中心孔部(36c)を通じ、前記圧力伝達媒体(41)を介して前記センシング部(20)に前記測定媒体の圧力が伝達されるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 前記シールド部材(36)は、前記メタルダイアフラム(34)に対して圧力が印加される方向から見て、前記ワイヤ(13)の全部を覆うように配置されていることを特徴とする請求項に記載の圧力センサ。
  5. 前記センシング部はダイアフラム(20a)が形成されたセンサ素子(20)であり、
    前記シールド部材(36)に形成された前記中心孔部(36c)は、前記ダイアフラム(20a)と同じサイズとされていることを特徴とする請求項4に記載の圧力センサ。
  6. 前記シールド部材(36)は、前記メタルダイアフラム(34)に対して圧力が印加される方向から見て、前記ワイヤ(13)の一部を覆うように配置されていることを特徴とする請求項に記載の圧力センサ。
  7. 前記センシング部はダイアフラム(20a)が形成されたセンサ素子(20)であり、
    前記シールド部材(36)に形成された前記中心孔部(36c)は、前記センサ素子(20)と同じサイズとされていることを特徴とする請求項6に記載の圧力センサ。
  8. 前記複数の孔部(36d、36e)は、前記中心孔部(36c)の周囲のうち前記ワイヤ(13)と対応する位置とは異なる位置形成されていることを特徴とする請求項ないし7のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  9. 前記シールド部材(36)には、前記複数の孔部として、前記中心孔部(36c)の周囲を網目状にする複数の穴(36e)が形成されていることを特徴とする請求項ないし7のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  10. 前記シールド部材(36)は金属で構成され、
    前記シールド部材(36)と前記メタルダイアフラム(34)の間には、リング状の金属にて構成されたリングウェルド(35)が配置されており、
    前記シールド部材(36)と前記リングウェルド(35)および前記メタルダイアフラム(34)が一体的に第2のケース(30)の前記一面(30b)に対して溶接固定されていることを特徴とする請求項2ないし9のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  11. 前記シールド部材(36)と前記リングウェルド(35)とは同じ金属材料により構成されていることを特徴とする請求項10に記載の圧力センサ。
  12. 圧力検出用のセンシング部(20)と、
    前記センシング部(20)を収容するケーシング(100)と、
    前記ケーシング(100)内に配置されることにより、前記ケーシング(100)と共に前記センシング部(20)を収容する圧力検出室(40)を形成し、前記ケーシング(100)内に導入された測定媒体の圧力が印加されるメタルダイアフラム(34)と、
    前記圧力検出室(40)内に充填され、前記メタルダイアフラム(34)に印加された圧力を前記センシング部(20)に伝達する流体からなる圧力伝達媒体(41)と、
    前記センシング部(20)に電気的に接続されるターミナル(12)と、
    前記センシング部(20)と前記ターミナル(12)との電気的接続を行うワイヤ(13)と、
    前記圧力検出室(40)内の前記メタルダイアフラム(34)と前記ワイヤ(13)との間において、前記センシング部(20)と該ワイヤ(13)との一方の接続点から、前記ターミナル(12)と該ワイヤ(13)との他方の接続点への方向に対して平行な面上に延設され、前記圧力伝達部材(41)の流動を遮り、該流動によって前記ワイヤ(13)が断線することを防止するシールド部材(36)と、を備え
    前記シールド部材(36)には、前記ワイヤ(13)と対応する位置とは異なる位置に複数の孔部(36d、36e)が形成され、当該複数の孔部(36d、36e)が前記ワイヤ(13)を挟んで対称に配置されていることを特徴とする圧力センサ。
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