JP5928865B2 - 非接触給電装置の制御方法 - Google Patents
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Description
例えば、電力供給源に相当する一次側コイルを給電線としてレール状に配置し、二次側コイル及び受電回路を一体化して移動体を構成すると共に、一次側コイルと二次側コイルとを対向させることにより、前記給電線に沿って移動する移動体に非接触給電することが可能である。
受電コイル120の両端は、共振コンデンサCを介して全波整流回路10の交流端子に接続されている。ここで、受電コイル120と共振コンデンサCとは、直列共振回路を構成している。
全波整流回路10は、ダイオードDu,Dv,Dx,Dyをブリッジ接続して構成されている。
なお、図27では、半導体スイッチSW1をスイッチングするための制御装置を省略してある。
一般に、この種の非接触給電装置では、一次側給電線110と受電コイル120との間のギャップ長の変化や両者の位置ズレにより、受電コイル120に誘起される電圧が変化し、これによって全波整流回路10の直流出力電圧が変動する。また、負荷Rの特性も、全波整流回路10の直流出力電圧が変動する原因となる。
このため、図27の従来技術では、全波整流回路10の直流出力電圧を定電圧制御回路20によって一定値に制御している。
(1)受電回路が全波整流回路10及び定電圧制御回路20によって構成されているため、回路全体が大型化し、設置スペースの増大やコストの増加を招く。
(2)全波整流回路10のダイオードDu,Dv,Dx,Dyに加え、定電圧制御回路20のリアクトルL1、半導体スイッチSW1、ダイオードD1でも損失が発生するため、これらの損失が給電効率の低下要因となっている。
ここで、受電回路は、半導体スイッチとダイオードとの逆並列接続回路を各アームに備えたブリッジ回路と、平滑コンデンサとを備えており、本発明では、ブリッジ回路の上アームまたは下アームのいずれか一方、あるいは、上下アームの両方の半導体スイッチに、コンデンサを並列に接続して構成される。
この非接触給電装置の制御方法としては、停電等によって受電コイルに対する給電が停止された期間では、全ての半導体スイッチをオフ状態とし、給電が開始された時には、受電コイルの電流のゼロクロスを検出した後に、各半導体スイッチのスイッチング動作を行う。
他の制御方法として、受電コイルに対する給電停止期間では、上アームまたは下アームの半導体スイッチをオン状態とし、給電が開始された時には、受電コイルの電流のゼロクロスを検出した後に、各半導体スイッチのスイッチング動作を行っても良い。
また、別の制御方法として、受電コイルに対する給電停止期間では、全ての半導体スイッチを、受電コイルへの給電停止により受電コイルの電流がゼロになる直前のスイッチング状態に保ち、受電コイルに対する給電が開始された時には、受電コイルの電流のゼロクロスを検出した後に、各半導体スイッチのスイッチング動作を行ってもよい。
なお、この非接触給電装置において、少なくとも一つの半導体スイッチに、コンデンサを並列に接続しても良い。
この非接触給電装置の制御方法としては、受電コイルに対する給電停止期間では、全ての半導体スイッチをオフ状態とし、給電が開始された時には、受電コイルの電流のゼロクロスを検出した後に、各半導体スイッチのスイッチング動作を行う。
他の制御方法として、受電コイルに対する給電停止期間では、全ての半導体スイッチを、受電コイルへの給電停止により受電コイルの電流がゼロになる直前のスイッチング状態に保ち、給電が開始された時には、受電コイルの電流のゼロクロスを検出した後に、各半導体スイッチのスイッチング動作を行っても良い。
なお、この非接触給電装置において、少なくとも一つの半導体スイッチに、コンデンサを並列に接続しても良い。
この非接触給電装置の制御方法としては、受電コイルに対する給電停止期間では、全ての半導体スイッチをオフ状態とし、給電が開始された時には、受電コイルの電流のゼロクロスを検出した後に、各半導体スイッチのスイッチング動作を行う。
他の制御方法として、受電コイルに対する給電停止期間では、全ての半導体スイッチを、受電コイルへの給電停止により受電コイルの電流がゼロになる直前のスイッチング状態に保ち、給電が開始された時には、受電コイルの電流のゼロクロスを検出した後に、各半導体スイッチのスイッチング動作を行っても良い。
図1において、310は受電回路である。この受電回路310は、ブリッジ接続された半導体スイッチQu,Qx,Qv,Qyと、各スイッチQu,Qx,Qv,Qyにそれぞれ逆並列に接続されたダイオードDu,Dx,Dv,Dyと、下アームのスイッチQx,Qyにそれぞれ並列に接続されたコンデンサCx,Cyと、これらの素子からなるブリッジ回路(ブリッジインバータ)の直流端子間に接続された平滑コンデンサC0と、を備えている。ブリッジ回路の交流端子間には、共振コンデンサCと受電コイル120との直列回路が接続され、平滑コンデンサC0の両端には、負荷Rが接続されている。
また、200は、半導体スイッチQu,Qx,Qv,Qyをスイッチングするための駆動信号を生成する制御装置である。この制御装置200は、電流検出手段CTにより検出した受電コイル120の電流iと受電回路310の直流出力電圧Voとに基づいて、前記駆動信号を生成する。
図1に示す回路は、受電コイル120と負荷Rとの間で、双方向の電力供給が可能である。以下では、受電コイル120から負荷Rに電力を供給する場合と、負荷Rから受電コイル120に電力を供給する場合の二種類の回路動作について説明する。
図2は、図1の受電コイル120を流れる電流iとブリッジ回路の交流電圧vの動作波形、及び、半導体スイッチQu,Qx,Qv,Qyの駆動信号を示している。
図2に示すように、半導体スイッチQu,Qx,Qv,Qyは、電流iに同期した一定周波数にてスイッチングする。以下に、図2の各期間I〜VIにおける動作を説明する。
(2)期間II(スイッチQu,Qyがオン):電流iは、共振コンデンサC→ダイオードDu→平滑コンデンサC0→ダイオードDy→受電コイル120の経路で流れ、電圧vは、図示のように直流出力電圧Voに相当する正電圧レベルとなる。この期間では、電流iにより平滑コンデンサC0が充電される。
(4)期間IV(スイッチQu,Qvがオン):電流iは、共振コンデンサC→受電コイル120→ダイオードDv→スイッチQuの経路で流れ、電圧vは、図示のように零電圧レベルとなる。
(6)期間VI(スイッチQx,Qvがオン):この期間では、電流iの極性が反転し、共振コンデンサC→スイッチQx→平滑コンデンサC0→スイッチQv→受電コイル120の経路で電流iが流れ、平滑コンデンサC0が放電する。
以後は、期間Iのスイッチングモードに遷移し、同じ動作が繰り返される。
図3は、図2と同様に、受電コイル120を流れる電流iとブリッジ回路の交流電圧vの動作波形、及び、半導体スイッチQu,Qx,Qv,Qyの駆動信号を示している。
(2)期間II’(スイッチQu,Qyがオン):電流iは、共振コンデンサC→受電コイル120→スイッチQy→平滑コンデンサC0→スイッチQuの経路で流れ、平滑コンデンサC0が放電する。
(4)期間IV’(スイッチQu,Qvがオン):電流iは、共振コンデンサC→ダイオードDu→スイッチQv→受電コイル120の経路で流れ、交流電圧vは、図示のように零電圧レベルとなる。
(6)期間VI’(スイッチQx,Qvがオン):この期間では、電流iの極性が反転し、共振コンデンサC→受電コイル120→ダイオードDv→平滑コンデンサC0→ダイオードDxの経路で電流iが流れ、電圧vは、期間V’から引き続いて直流出力電圧Voに相当する負電圧レベルとなる。この期間では、電流iにより平滑コンデンサC0が充電される。
以後は、期間I’のスイッチングモードに遷移し、同じ動作が繰り返される。
図4に、図2の期間I(スイッチQx,Qyがオン)→期間II(スイッチQu,Qyがオン)の移行時における半導体スイッチQu,Qxの動作波形を示す。期間Iでは受電コイル120の電流iがスイッチQxに流れており、期間IIに移行するスイッチング動作として、制御装置200から出力される駆動信号に基づき、スイッチQxがターンオフする。このとき、電流iはスイッチQxに並列接続されたコンデンサCxの充電電流となって流れ、スイッチQxに印加される電圧VQxの立ち上がりに図示のような遅れが生じる。
これにより、スイッチQxは零電圧スイッチングとなり、スイッチング動作に伴う損失を低減することができる。また、コンデンサCxの充電後、電流iは上アーム側のダイオードDuに転流する。スイッチQuへの駆動オン信号が、ダイオードDuへの転流動作後に入力されるように、スイッチQxのオフ信号に対して遅延時間を設けておくことで、スイッチQuのオン動作に伴うスイッチング損失は生じない。
また、半導体スイッチにコンデンサを並列接続する例としては、図5の第2実施形態に示すように、上アーム側のスイッチQu,Qvに接続し、または、図6の第3実施形態に示すように、上下アームの全ての半導体スイッチQu,Qv,Qx,Qyに接続しても良い。これらの場合にも、零電圧スイッチングを行うことができる。
図7は、図1の回路を対象として、一次側給電線110の給電停止〜再起動における受電コイル120の電流i、ブリッジ回路の交流電圧vの動作波形、及び、半導体スイッチQu,Qx,Qv,Qyの駆動信号を示している。
通常の給電状態から図7のタイミング(a)で給電停止となった場合、図1における電流検出手段CTにより電流iの消失を検出し、全ての半導体スイッチQu,Qx,Qv,Qyをオフ状態にしてその状態を保持する。
このため、図1における受電コイル120→ダイオードDv→平滑コンデンサCo→ダイオードDx→共振コンデンサCの経路で共振電流が流れる。この電流は、図7のタイミング(c)で極性が反転し、受電コイル120→共振コンデンサC→ダイオードDu→平滑コンデンサC0→ダイオードDyの経路で流れる。
これにより、本実施形態では、給電再開時に、一時的にダイオードによる全波整流動作を行うことで、受電コイル120に流れる共振電流の経路を確保し、その後に電流iのゼロクロスを検出した後に所望のスイッチング動作を開始することで、正常に再起動できるようにしている。
以上の回路動作は、給電再開時の受電コイル誘起電圧>直流出力電圧Vo(平滑コンデンサC0電圧)の条件において成り立つものである。接続される負荷Rの特性により、給電再開時の受電コイル誘起電圧<直流出力電圧Voとなる場合には、以下の第2実施形態及び第3実施形態によって再起動動作を行うことができる。
通常の給電状態から図8のタイミング(a)で給電停止となった場合、図1における電流検出手段CTにより電流iの消失を検出し、個々の半導体スイッチQu,Qx,Qv,Qyを、「Qu:オフ,Qx:オン,Qv:オフ,Qy:オン」の状態に制御する。
このオン・オフ制御は、図2に示した期間Iに対応するもので、下アーム側の半導体スイッチQx,Qyのみをオン状態としている。
制御装置200では、電流検出手段CTにより、タイミング(c)における電流iのゼロクロスを検出し、各半導体スイッチのスイッチング動作を再開するように制御する。つまり、タイミング(a)からタイミング(b)までの給電停止期間では、下アーム側の半導体スイッチQx,Qyをオン状態に保持しておくことで、給電再開時の受電コイル120に流れる共振電流の経路を確保し、正常に再起動できるようにしている。
この実施形態では、通常の給電状態から図9のタイミング(a)で給電停止となった場合、受電コイル120の電流iの消失を電流検出手段CTにより検出し、各半導体スイッチQu,Qx,Qv,Qyを、電流iが消失する直前の制御状態と同様にしてその状態を保持する。
この時の半導体スイッチQu,Qx,Qv,Qyのオン・オフ制御は、図2における期間IIまたは期間Vに対応している。図9では、電流iが負であるため、半導体スイッチQu,Qx,Qv,Qyが、図2の期間Vと同じスイッチング状態で保持されている場合を示している。
このため、受電コイル120→ダイオードDv→平滑コンデンサD0→ダイオードDx→共振コンデンサCの経路で共振電流が流れようとするが、給電再開時の受電コイル120の誘起電圧<直流出力電圧Voである場合、この経路では電流iが流れ得ない。
つまり、半導体スイッチを、受電コイル120の電流iが消失するタイミング(図9のタイミング(a))の直前のスイッチング状態に保持することにより、給電再開時の受電コイル120に流れる共振電流の経路を確保し、電流iのゼロクロスを検出してスイッチング動作を再開することで正常に再起動可能としている。
図1,図5,図6に示した非接触給電装置では、半導体スイッチQu,Qx,Qv,Qyをブリッジ接続して受電回路を構成することで、後段に力行負荷、回生負荷のどちらが接続されても、直流出力電圧Voを一定に制御できる特徴がある。しかしながら、半導体スイッチを4つ必要とすることから、冷却手段等を考慮に入れると、装置の大型化及びコスト増大のおそれがある。
そこで、この第4実施形態の非接触給電装置は、力行負荷のみに対応させて回生負荷には対応しないことで、装置の小型化、低コスト化を図っている。
制御装置200は、受電回路340の直流出力電圧Voと受電コイル120の電流iの検出信号に基づいて、半導体スイッチQu,Qxの駆動信号を生成する。
図11に示すように、各半導体スイッチQu,Qxは、受電コイル120の電流iに同期した一定周波数にてスイッチング動作を行う。以下に、図11の各期間i〜ivの動作を説明する。
(2)期間ii(スイッチQuがオン、ダイオードDyが導通):電流iは、共振コンデンサC→ダイオードDu→平滑コンデンサC0→ダイオードDy→受電コイル120の経路で流れ、電圧vは、図示のように直流出力電圧Voに相当する正電圧レベルとなる。この期間では、電流iにより平滑コンデンサC0が充電される。
(4)期間iv(スイッチQxがオン、ダイオードDvが導通):電流iは、共振コンデンサC→受電コイル120→ダイオードDv→平滑コンデンサC0→ダイオードDxの経路で流れ、電圧vは、図示のように直流出力電圧Voに相当する負電圧レベルとなる。この期間では、電流iにより平滑コンデンサC0が充電される。
以後は、期間iのスイッチングモードに遷移し、同様の動作が繰り返される。
なお、期間i→期間iiの移行時だけでなく、その他の期間の移行時における半導体スイッチのオン・オフ動作も、スイッチQxに並列接続されたコンデンサCxの充放電作用によって零電圧スイッチングを行うことができる。
また、半導体スイッチにコンデンサを並列接続する例としては、図14の第6実施形態に示すように、上アーム側のスイッチQuに接続し、または、図15の第7実施形態に示すように、上下アームの半導体スイッチQu,Qxに接続しても良い。これらの場合にも、零電圧スイッチングが可能である。
通常の給電状態から図16のタイミング(a)で受電コイル120による給電が停止された場合、図10における電流検出手段CTにより電流iの消失を検出し、両方のスイッチQu,Qxをオフ状態にしてその状態を保持する。
なお、以上の回路動作は、給電再開時の受電コイル誘起電圧>直流出力電圧Vo(平滑コンデンサC0電圧)の条件において成り立つものである。このため、接続される負荷特性によって給電再開時の受電コイル誘起電圧<直流出力電圧Voとなる場合には、以下の第5実施形態に係る制御方法により再起動動作を行うことができる。
通常の給電状態から図17のタイミング(a)で受電コイル120による給電が停止された場合、この実施形態では、電流iの消失を電流検出手段CTにて検出し、各スイッチQu,Qxを電流iが消失する直前の制御状態と同様にしてその状態を保持する。
次に、図17のタイミング(b)で給電が再開されると、受電コイル120には、一次側給電線110の高周波電流に応じた電圧が誘起される。このとき、受電回路340のブリッジ回路は、上記のオン・オフ状態(スイッチQuがオフ、スイッチQxがオン)にあり、受電コイル120→ダイオードDv→平滑コンデンサC0→ダイオードDx→共振コンデンサCの経路で共振電流が流れようとするが(図17に破線で示す)、給電再開時の受電コイル誘起電圧<直流出力電圧Voである場合、この経路では電流が流れ得ない。
そして、制御装置200は、図11に示した通常動作と同様のスイッチング動作を再開するように制御するため、スイッチQuがオン、スイッチQxがオフの状態に移行し、図11に示した期間iiiと同様の経路で電流が流れる。
つまり、スイッチQu,Qxを電流iの消失直前と同様の制御状態としておいても、給電再開時の受電コイル120に流れる共振電流の経路を確保し、電流iのゼロクロスを検出してスイッチング動作を再開することで、正常に再起動可能としている。
そこで、この第8実施形態の非接触給電装置は、装置の小型化、低コスト化を図りつつ、力行負荷及び回生負荷のどちらにも対応できる構成としている。
そして、これらのスイッチングアーム直列回路とコンデンサ直列回路とが並列に接続され、コンデンサ直列回路の両端に平滑コンデンサCoが接続されている。なお、スイッチングアーム直列回路の内部接続点とコンデンサ直列回路の内部接続点とがブリッジ回路の交流端子となり、コンデンサ直列回路の両端が直流端子となる。ブリッジ回路の交流端子には受電コイル120が接続され、直流端子には負荷Rが接続されている。
制御装置200は、受電回路380の直流出力電圧Voと受電コイル120の電流iの検出信号とに基づいて、半導体スイッチQu,Qxの駆動信号を生成する。
図18に示す回路は、受電コイル120と負荷Rとの間で、双方向の電力供給が可能である。以下では、受電コイル120から負荷Rに電力を供給する場合と、負荷Rから受電コイル120に電力を供給する場合の二種類の回路動作について説明する。
始めに、受電コイル120から負荷Rに電力を供給する場合の動作を説明する。
図19は、図18の受電コイル120を流れる電流iとブリッジ回路の交流電圧vの動作波形、及び半導体スイッチQu,Qxの駆動信号を示している。図19に示すように、各半導体スイッチQu,Qxは、受電コイル120の電流iに同期した一定周波数にてスイッチング動作を行う。以下に、図19の各期間i〜ivの動作を説明する。
(2)期間ii(スイッチQuがオン):電流iは、受電コイル120→ダイオードDu→平滑コンデンサC0→コンデンサCyの経路で流れ、平滑コンデンサC0が充電され、コンデンサCyが放電する。このとき、電圧vは、直流出力電圧VoとコンデンサCyの電圧の差に相当する電圧レベルとなる。
(3)期間iii(スイッチQuがオン):電流iは、受電コイル120→コンデンサCv→スイッチQuの経路で流れ、コンデンサCvが放電する。このとき、電圧vはコンデンサCvの電圧に相当する正電圧レベルとなる。
(4)期間iv(スイッチQxがオン):電流iは、受電コイル120→コンデンサCV→平滑コンデンサC0→ダイオードDxの経路で流れ、平滑コンデンサC0が充電され、コンデンサCvが放電する。このとき、電圧vはコンデンサCvと直流出力電圧Voの電圧との差に相当する電圧レベルとなる。
以後は、期間iのスイッチングモードに遷移し、同様の動作が繰り返される。
図20は、図19と同様に、受電コイル120を流れる電流iとブリッジ回路の交流電圧vの動作波形、及び、半導体スイッチQu,Qxの駆動信号を示している。
図20に示すように、各半導体スイッチQu,Qxは、受電コイル120の電流iに同期した一定周波数にてスイッチング動作を行う。以下に、図20の各期間i’〜iv ’の動作を説明する。
(2)期間ii’(スイッチQuがオン):電流iは、受電コイル120→コンデンサCy→平滑コンデンサC0→スイッチQuの経路で流れ、平滑コンデンサC0が放電し、コンデンサCyが充電される。このとき、電圧vは直流出力電圧VoとコンデンサCyの電圧との差に相当する電圧レベルとなる。
(3)期間iii’(スイッチQuがオン):電流iは、受電コイル120→ダイオードDu→コンデンサCvの経路で流れ、コンデンサCvが充電される。このとき、電圧vはコンデンサCvの電圧に相当する正電圧レベルとなる。
(4)期間iv’(スイッチQxがオン):電流iは、受電コイル120→スイッチQx→平滑コンデンサC0→コンデンサCv→受電コイル120の経路で流れ、平滑コンデンサC0が放電し、コンデンサCVが充電される。このとき、電圧vはコンデンサCvと直流出力電圧Voの電圧との差に相当する電圧レベルとなる。
以後は、期間i’のスイッチングモードに遷移し、同様の動作が繰り返される。
なお、期間i→期間iiの移行時だけでなく、その他の期間の移行時における半導体スイッチのオン・オフ動作も、スイッチQxに並列接続されたコンデンサCxの充放電作用によって零電圧スイッチングを行うことができる。
また、半導体スイッチにコンデンサを並列接続する例としては、図23の第10実施形態に係る非接触給電装置400のように、上アーム側のスイッチQuにコンデンサCuを並列に接続し、または、図24の第11実施形態に係る非接触給電装置410のように、上下アームの半導体スイッチQu,QxにコンデンサCu,Cxをそれぞれ並列に接続しても良い。これらの場合にも、零電圧スイッチングが可能である。
制御装置200では、電流検出手段CTにより、タイミング(c)における電流iのゼロクロスを検出し、その後に各半導体スイッチQu,Qxのスイッチング動作を再開して再起動を可能にしている。
110:一次側給電線
120:受電コイル
200:制御装置
310,320,330,340,350,360,370,380,390,400,410:受電回路
C:共振コンデンサ
CT:電流検出手段
Qu,Qx,Qv,Qy:半導体スイッチ
Du,Dx,Dv,Dy:ダイオード
Cu,Cx,Cv,Cy:コンデンサ
C0:平滑コンデンサ
R:負荷
Claims (5)
- 外部との磁気結合により非接触にて電力を授受するコイルと、前記コイルの一端が共振コンデンサを介して一方の交流端子に接続され、かつ、前記コイルの他端が他方の交流端子に接続されたブリッジ回路と、前記ブリッジ回路の直流端子間に接続された平滑コンデンサと、を備え、前記平滑コンデンサの両端に負荷が接続された非接触給電装置であって、前記ブリッジ回路が、半導体スイッチとダイオードとの逆並列接続回路を上下アームにそれぞれ有し、 前記ブリッジ回路の上アームまたは下アームのいずれか一方の半導体スイッチ、あるいは、上下アームの両方の半導体スイッチに、コンデンサを並列に接続してなる非接触給電装置における、前記半導体スイッチのスイッチング動作を制御する制御方法において、
前記コイルに対する外部からの給電が停止している期間では、前記ブリッジ回路の上アームまたは下アームの半導体スイッチをオン状態とし、給電が開始された時には、前記コイルの電流のゼロクロスを検出した後に、前記ブリッジ回路の各半導体スイッチのスイッチング動作を行うことを特徴とする非接触給電装置の制御方法。 - 外部との磁気結合により非接触にて電力を授受するコイルと、前記コイルの一端が共振コンデンサを介して一方の交流端子に接続され、かつ、前記コイルの他端が他方の交流端子に接続されたブリッジ回路と、前記ブリッジ回路の直流端子間に接続された平滑コンデンサと、を備え、前記平滑コンデンサの両端に負荷が接続された非接触給電装置であって、前記ブリッジ回路が、半導体スイッチとダイオードとの逆並列接続回路を上下アームにそれぞれ有し、 前記ブリッジ回路の上アームまたは下アームのいずれか一方の半導体スイッチ、あるいは、上下アームの両方の半導体スイッチに、コンデンサを並列に接続してなる非接触給電装置における、前記半導体スイッチのスイッチング動作を制御する制御方法において、
前記コイルに対する外部からの給電が停止している期間では、前記ブリッジ回路の全ての半導体スイッチを、前記コイルに対する給電の停止により前記コイルの電流がゼロになる直前のスイッチング状態に保ち、前記コイルに対する給電が開始された時には、前記コイルの電流のゼロクロスを検出した後に、前記ブリッジ回路の各半導体スイッチのスイッチング動作を行うことを特徴とする非接触給電装置の制御方法。 - 外部との磁気結合により非接触にて電力を授受するコイルと、前記コイルの一端が共振コンデンサを介して一方の交流端子に接続され、かつ、前記コイルの他端が他方の交流端子に接続されたブリッジ回路と、前記ブリッジ回路の直流端子間に接続された平滑コンデンサと、を備え、前記平滑コンデンサの両端に負荷が接続された非接触給電装置であって、前記ブリッジ回路が、半導体スイッチとダイオードとの逆並列接続回路からなるスイッチングアームを2個直列に接続したスイッチングアーム直列回路と、ダイオードを2個直列に接続したダイオード直列回路と、を有し、前記スイッチングアーム同士の接続点と前記ダイオード同士の接続点とを前記ブリッジ回路の前記交流端子とし、前記スイッチングアーム直列回路と前記ダイオード直列回路との接続点を前記ブリッジ回路の前記直流端子とした非接触給電装置における、前記半導体スイッチのスイッチング動作を制御する制御方法において、
前記コイルに対する外部からの給電が停止している期間では、全ての前記半導体スイッチを、前記コイルに対する給電の停止により前記コイルの電流がゼロになる直前のスイッチング状態に保ち、前記コイルに対する給電が開始された時には、前記コイルの電流のゼロクロスを検出した後に、各半導体スイッチのスイッチング動作を行うことを特徴とする非接触給電装置の制御方法。 - 外部との磁気結合により非接触にて電力を授受するコイルと、前記コイルの一端が一方の交流端子に接続され、かつ、前記コイルの他端が他方の交流端子に接続されたブリッジ回路と、前記ブリッジ回路の直流端子間に接続された平滑コンデンサと、を備え、前記平滑コンデンサの両端に負荷が接続された非接触給電装置であって、前記ブリッジ回路が、半導体スイッチとダイオードとの逆並列接続回路からなるスイッチングアームを2個直列に接続したスイッチングアーム直列回路と、共振コンデンサを2個直列に接続したコンデンサ直列回路と、を有し、 前記スイッチングアーム同士の接続点と前記共振コンデンサ同士の接続点とを前記ブリッジ回路の前記交流端子とし、前記スイッチングアーム直列回路と前記コンデンサ直列回路との接続点を前記ブリッジ回路の前記直流端子とした非接触給電装置における、前記半導体スイッチのスイッチング動作を制御する制御方法において、
前記コイルに対する外部からの給電が停止している期間では、全ての前記半導体スイッチを、前記コイルに対する給電の停止により前記コイルの電流がゼロになる直前のスイッチング状態に保ち、前記コイルに対する給電が開始された時には、前記コイルの電流のゼロクロスを検出した後に、各半導体スイッチのスイッチング動作を行うことを特徴とする非接触給電装置の制御方法。 - 請求項3または4に記載した非接触給電装置の制御方法において、
少なくとも一つの半導体スイッチに、コンデンサが並列に接続されていることを特徴とする非接触給電装置の制御方法。
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