JP5921370B2 - 脱穀装置 - Google Patents

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Description

本発明は、扱室内に、回転駆動される扱胴と、その扱胴の外周部に沿って配備された略半円筒状の受網とが備えられ、前記受網が、周方向に所定間隔をあけて並ぶ状態で前記扱胴の軸芯方向に沿うように設けられた複数の横桟と、前記周方向に沿って湾曲形成され且つ前記軸芯方向に所定間隔をあけて並ぶ状態で設けられた複数の縦桟とを、基枠に支持させる状態で備えて構成されている脱穀装置に関する。
従来の脱穀装置では、受網における基枠が、扱胴の回転方向における最上手側に位置して軸芯方向に沿って設けられた上手側枠部材と、回転方向における最下手側に位置して軸芯方向に沿って設けられた下手側枠部材と、その上手側枠部材と上手側枠部材の軸芯方向両側部同士を連結する円弧状の側枠部材とで構成され、縦桟や横桟が格子状に支持される受網全体の外周部をこの基枠により囲うように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。つまり、縦桟や横桟は周囲を囲う基枠よりも内方側に収まるように構成されており、上手側枠部材及び下手側枠部材はL字状の断面形状を有する大型の部材で構成されていた。
特開2010−200764号公報
上記従来構成では、受網における扱胴の回転方向における最下手側に、基枠を構成する下手側枠部材が備えられる構成となっており、この下手側枠部材は、L字状の断面形状を有する大型の部材であることから、受網における扱胴回転方向下手側箇所における受網の漏下用の開口部分が閉塞されることになり、その分だけ漏下面積に制約を受ける不利があった。又、複数の縦桟の扱胴の回転方向における下手側箇所は、下手側枠部材に溶接等により連結固定される構成となっており、複数の縦桟の夫々を各別に下手側枠部材に連結固定させる必要があり、受網の作製に手間がかかりコスト高を招く不利もあった。
本発明の目的は、受網の扱胴回転方向に沿う寸法を大型化させなくても、受網における漏下面積の増大を図ることができるとともに、作製コストの低減も可能となる脱穀装置を提供する点にある。
本発明に係る脱穀装置は、扱室内に、回転駆動される扱胴と、その扱胴の外周部に沿って配備された略半円筒状の受網とが備えられ、前記受網が、周方向に所定間隔をあけて並ぶ状態で前記扱胴の軸芯方向に沿うように設けられた複数の横桟と、前記周方向に沿って湾曲形成され且つ前記軸芯方向に所定間隔をあけて並ぶ状態で設けられた複数の縦桟とを、基枠に支持させる状態で備えて構成されているものであって、
その第1特徴構成は、
前記基枠が、前記扱胴の回転方向における最上手側に位置して前記軸芯方向に沿って設けられた上手側枠部材と、この上手側枠部材の前記軸芯方向両側部に連結されて前記周方向に沿って湾曲形成された一対の横側枠部材とで構成されており
前記複数の横桟が、前記縦桟を挿通させるための挿通孔が形成された帯板状部材にて構成され、且つ、前記一対の横側枠部材同士にわたって架設連結されており、
前記複数の縦桟は、前記回転方向における最上手側の箇所が前記上手側枠部材に連結固定されるとともに、前記回転方向における最上手側の箇所以外の箇所が前記挿通孔を挿通する状態で前記横桟に受止め支持され、且つ、前記扱胴の回転方向における最下手側に位置する前記横桟よりも前記扱胴の回転方向下手側に突出する状態で設けられている点にある。
第1特徴構成によれば、基枠が、扱胴回転方向における最上手側に位置して扱胴の軸芯方向に沿って設けられた上手側枠部材と、この上手側枠部材の軸芯方向両側部に連結されて周方向に沿って湾曲形成された一対の横側枠部材とで構成される。つまり、基枠は、上手側枠部材と軸芯方向両側に位置する一対の横側枠部材とからなり、略コの字形に形成されることになる。又、複数の横桟は軸芯方向両側に位置する一対の横側枠部材同士にわたって架設連結される。
そして、複数の縦桟が、上手側枠部材及び複数の横桟の夫々に支持される。例えば、上手側枠部材に連結固定して横桟に受け止め支持させるようにしたり、複数の横桟に連結固定して上手側枠部材や他の横桟等に受け止め支持させる等の支持構造により、複数の縦桟が支持されることになる。
複数の縦桟は、扱胴回転方向における最下手側に位置する横桟よりも扱胴の回転方向下手側に突出する状態で設けられることになるから、受網の扱胴回転方向下手側の端部には、最下手側に位置する横桟から複数の縦桟が突出する状態となっており、処理物漏下用の開口を塞ぐ大型の部材が不要であり、受網の扱胴回転方向に沿う長さを大型化させなくても、受網の漏下面積を大きくさせることができ、しかも、複数の縦桟を基枠に対して連結固定する必要がなく、作製コストの低減も可能となる。
従って、受網の扱胴回転方向に沿う寸法を大型化させなくても、受網における漏下面積の増大を図ることができるとともに、作製コストの低減も可能となる脱穀装置を提供できるに至った。
特徴構成によれば、複数の縦桟は、扱胴の回転方向における最上手側の箇所が基枠を構成する上手側枠部材に連結固定されるので、扱胴の回転により作物の扱き処理が行われて、縦桟に回転方向に沿う力が掛かっても扱胴の回転方向最上手側箇所にて強固に支持することができる。又、第1特徴構成によれば、複数の横桟が挿通孔が形成された帯板状部材にて構成され、複数の縦桟は連結固定されていない箇所は、挿通孔を挿通する状態で複数の横桟に受止め支持されることになる。つまり、複数の縦桟の夫々が横桟に形成された挿通孔を挿通することで、扱胴による作物の扱き処理に伴って、径方向外方側に向かう押圧力が作用しても、縦桟は横桟における挿通孔の内縁にて受止め支持させることができる。又、複数の縦桟を横桟に対して挿通孔を挿通させる状態で組み付けるものであるから、複数の縦桟と複数の横桟とを夫々連結固定する等の煩わしい組み付け作業が不要で、作製工数の低減を図ることができる。
本発明の第2特徴構成は、前記受網が、前記扱胴の回転方向に沿って分割された上手側受網構成体と下手側受網構成体とを備え、前記下手側受網構成体における複数の縦桟が、前記扱胴の回転方向における最下手側に位置する前記横桟よりも前記扱胴の回転方向下手側に突出する状態で設けられている点にある。
本発明の第3特徴構成は、複数の前記縦桟に対して並び方向における所定個数おきに、前記縦桟よりも大径の特定縦桟が備えられている点にある。
本発明の第3特徴構成によれば、特定縦桟がその他の縦桟よりも大径にて構成されるので、剛性を高いものにして、受網全体の支持強度を向上させることができる。
本発明の第4特徴構成は、前記特定縦桟が複数の前記横桟に連結固定されている点にある。
本発明の第5特徴構成は、前記特定縦桟が、前記扱胴の回転方向における最下手側に位置する前記横桟に連結固定されている点にある。
本発明の第6特徴構成は、前記特定縦桟が、前記扱胴の回転方向における最下手側に位置する前記横桟を挿通して前記扱胴の回転方向下手側に突出する状態でその横桟に連結固定されている点にある。
本発明の第7特徴構成は、前記軸芯方向視において、前記縦桟の前記扱胴側の端部と、前記特定縦桟の前記扱胴側の端部とが、前記扱胴の径方向に対して略同一高さになっている点にある。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 脱穀装置の縦断側面図である。 脱穀装置の縦断正面図である。 脱穀装置の側壁を外した状態での右側面図である。 脱穀装置の側壁を外した状態での左側面図である。 上手側受網構成体の斜視図である。 下手側受網構成体の斜視図である。 伝動系統図である。 受網の一部断面図である。 プーリの構成を示す断面図である。 脱穀装置横側の伝動構造を示す一部切欠平面図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る脱穀装置の実施形態を普通型コンバインに搭載された脱穀装置に適用した場合について説明する。
図1及び図2に示すように、普通型コンバインは、左右一対の操向不能な前輪1と左右一対の操向操作可能な後輪2とを備えた走行車体3の前部に、作物を刈り取って後方に搬送する刈取処理部4が昇降用油圧シリンダ5により横向き支点X1周りで駆動昇降自在に支持され、走行車体3には、前部側にキャビン6にて覆われた搭乗運転部7、刈取搬送部4にて刈り取られた作物の脱穀処理を行う脱穀装置8、その脱穀装置8にて脱穀処理されて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク9、駆動用のエンジン10等が備えられている。
刈取処理部4は、所定の刈幅で植立する作物を刈り取り、刈り取った作物を刈幅方向の中央部に寄せ集める刈取部11と、刈り取られて中央に寄せ集められた作物を機体後方の脱穀装置8に向けて搬送するフィーダ12とを備えて構成されている。
刈取部11は、刈取作物を受け止めて搬送する搬送デッキ13の左右両側に位置する状態で左右一対の側板14を備え、左右側板14の前部に作物を刈取り対象と非刈取り対象とに分草する分草具15が備えられている。そして、搬送デッキ13の上方に近接させた状態で、刈り取った作物を刈幅方向中間部に横送りして寄せ集める横送りオーガ16が、左右の側板14に亘って架設される状態で備えられている。又、搬送デッキ13の前端に沿って作物の株元を切断する刈刃17が備えられ、横送りオーガ16の前部上方箇所に、刈取対象となる作物の穂先側を後方に向けて掻込む回転リール18が備えられている。
図3に示すように、脱穀装置8は、フィーダ12が供給する刈取穀稈に扱き処理を施す脱穀部8A、脱穀部8Aでの扱き処理で得た選別対象の処理物に選別処理を施す選別部8B、及び、その選別処理で得た回収対象の処理物を回収する回収部8Cを備えている。
脱穀部8Aは、扱室19に、前後向きの扱胴軸20を中心に正面視右回りに回転することで刈取処理部4からの刈取穀稈に扱き処理を施すバータイプの扱胴21を備える。
扱室19は、扱胴21を下方から覆う略半円筒状の受網22、扱胴21の上部を開閉可能に上方から覆う上部カバー23、扱胴軸20の前端部を回転可能に支持する前側縦板部材24、扱胴軸20の後端部を回転可能に支持する後側縦板部材25、及び、フィーダ12からの刈取穀稈を受網22に案内する案内面をフィーダ12の後端から受網22の前端にわたる後上がり傾斜姿勢で備えた穀稈案内板26などによって区画形成される。
図3に示すように、扱胴21は、前端部にスクリュー搬送式の掻込部27が形成され、後部側に扱き処理部28が形成され、それらが前後に連なる状態で扱胴軸20を中心に正面視右回りに一体回転するように構成されている。
扱き処理部28は、その前後端部並びに前後中間部に夫々、円板状の支持板29を扱胴軸20に備えて構成され、これらの支持板29の各外周部に、複数の棒状部材30を、扱胴軸20に沿う前後向き姿勢で扱胴軸20から等距離の位置に扱胴21の周方向に等間隔で並ぶように連結し、かつ、各棒状部材30に、複数の扱歯31を棒状部材30から扱胴21の外方に向けて突出する姿勢で前後方向に設定間隔をあけて並ぶように配備してある。
上部カバー23の内面側部には、処理物を車体後方に案内する複数の送塵弁32が前後方向に設定間隔をあけて並ぶように配備されている。この送塵弁32は、扱胴21が扱胴軸20を中心に正面視右回りに回転するのに伴って扱室19の上部に移動した刈取穀稈や
処理物を車体後方に案内する機能を備える。
次に、受網22について説明する。
図4に示すように、受網22は、扱胴の回転方向に沿って分割された上手側受網構成体33と下手側受網構成体34とを備えて構成され、上手側受網構成体33と下手側受網構成体34とが、各別に着脱自在に且つ装着状態で一体的に連結される状態で備えられている。具体的には、図5及び図6に示すように、上手側受網構成体33及び下手側受網構成体34は、扱胴21の軸芯方向に沿って2個ずつ備えられ、合計4個の受網構成体33,34で受網22が構成されている。
図7及び図8に示すように、上手側受網構成体33及び下手側受網構成体34は、夫々、周方向に所定間隔をあけて並ぶ状態で扱胴21の軸芯方向に沿うように設けられた複数の横桟35と、周方向に沿って湾曲形成され且つ軸芯方向に所定間隔をあけて並ぶ状態で設けられた複数の縦桟36とを、基枠37に支持させる状態で備えて構成されている。
すなわち、基枠37は、扱胴21の回転方向における最上手側に位置して軸芯方向に沿って設けられた上手側枠部材38と、この上手側枠部材38の軸芯方向両側部に連結されて周方向に沿って湾曲形成された一対の横側枠部材39とで構成されている。尚、上手側受網構成体33における上手側枠部材38aは、下手側受網構成体34における上手側枠部材38bに比べて扱胴21の回転方向に沿って幅広に形成されている。
複数の横桟35は、一対の横側枠部材39同士にわたって架設連結されている。具体的には、複数の横桟35は夫々、帯板状部材にて構成され、周方向に所定間隔をあけて並ぶ状態で一対の横側枠部材38同士にわたって架設連結されている。複数の横桟35には夫々、縦桟36が挿通するための挿通孔40が形成されている(図10参照)。
複数の縦桟36が上手側枠部材38及び複数の横桟35に支持されている。具体的には、図7及び図8に示すように、複数の縦桟36は、棒状部材の一例として、例えばピアノ線等からなる丸棒部材にて構成され、各縦桟36は夫々、回転方向上手側端部が上手側枠部材38に溶接により連結固定されている。又、回転方向上手側端部以外の箇所では、複数の横桟35に形成された挿通孔40を挿通させて横桟35にて受け止め支持する構成となっている。つまり、回転方向上手側端部以外の箇所では、縦桟36は、挿通孔40を挿通するだけであり横桟35に連結固定しない構成となっている(図10参照)。
そして、図4及び図7に示すように、上手側受網構成体33では、各縦桟36の回転方向下手側端部は、扱胴21の回転方向における最下手側に位置する横桟35の外表面と略面一となり突出させない状態で設けられている。
一方、下手側受網構成体34では、図4及び図8に示すように、複数の縦桟36が扱胴21の回転方向における最下手側に位置する横桟35よりも扱胴21の回転方向下手側に突出する状態で設けられている。
すなわち、下手側受網構成体34は、回転方向における最下手側に位置する横桟35は、一対の横側枠部材39の回転方向における最下手側端部よりも少しだけ回転方向上手側に寄った位置に設けられており、複数の縦桟36がその横桟35よりも扱胴21の回転方向下手側に突出する状態で設けられている。この縦桟36の突出側の端部は一対の横側枠部材39の回転方向における最下手側端部と略同じ位置になるように構成されている。
このように構成することで、受網22全体の回転方向最下手側箇所において、処理物漏下用の開口面積を広くすることができ、処理物が滞留したり堆積して詰まりを起すおそれ
を少なくすることができる。
又、複数の縦桟36のうち並び方向における所定個数おきに位置する特定縦桟としての特定の縦桟36Aが、それ以外の他の縦桟36よりも大径の丸棒部材にて構成されて、他の縦桟36よりも多くの箇所で連結固定されている。具体的には、上手側枠部材38及び全ての横桟35に挿通孔40を挿通させた状態で溶接にて連結固定されている。尚、特定の縦桟36Aも含めて複数の縦桟36同士の隙間は全て同じ間隔に設定されている。
次に、受網22の取り付け構造について説明する。
図4〜図6に示すように、受網22は、扱胴21の左右両側に位置する状態で設けられた左右両側の角筒支持体41,42と、左右両側の角筒支持体41,42にわたって架設連結され且つ周方向に湾曲形成された弓形支持体43Aと、軸芯方向両側部に位置する仕切り壁部43Bと、弓形支持体43Aと前後の仕切り壁43Bにわたって架設支持された受止め支持体44とにより、支持される構成となっている。従って、これらの左右両側の角筒支持体41,42、弓形支持体43A、仕切り壁43B、受止め支持体44により、受網22を支持する機体側の受網支持部Sが構成されている。
左右両側の角筒支持体41,42は、脱穀装置8を支持する矩形枠状の支持フレームFの一部を構成するものであり、弓形支持体43Aは、処理物の通過を阻害しないように処理物移送箇所を迂回するように弓形に湾曲する形状となっており、扱胴21の軸芯方向中央部に位置する状態で設けられる。
図4及び図6に示すように、上手側受網構成体33は、正面視で左側(図4では右側)に位置する角筒支持体41に固定された支持部材45に対して上手側枠部材38が上下方向に沿ってネジ46で締め付け固定され、一対の横側枠部材39が、左右両側に位置する仕切り壁43B及び弓形支持体43Aに対して軸芯方向に沿ってネジ46で締め付け固定されている。又、図7に示すように、回転方向における最下手側に位置する横桟35には、軸芯方向に適宜間隔をあけた3箇所にて取付けブラケット47が溶接にて一体的に連結されている。そして、図4に示すように、取付けブラケット47が受止め支持体44にネジ46で締め付け固定されている。
このように上手側受網構成体33は機体側の受網支持部Sに連結固定されるが、脱穀装置8の左側外方から作業者が作業を行って、上記各ネジ46を外すことにより、装置外方に取り外すことができる。そして、下手側受網構成体34は、上手側受網構成体33を取り外すと、脱穀装置8の左側外方からネジ46を外すことにより、容易に装置外方に取り外すことができるように構成されている。
すなわち、下手側受網構成体34は、図8に示すように、上手側枠部材38に、軸芯方向に適宜間隔をあけた3箇所にて取付けブラケット48が溶接にて一体的に連結され、この取付けブラケット48が受止め支持体44にネジ46で締め付け固定されている。そして、図4に示すように、この取付けブラケット48は、上手側受網構成体33に備えられた取付けブラケット47と共締め状態でネジ46で締め付け固定されている。
又、図4及び図5に示すように、下手側受網構成体34における一対の横側枠部材39の下端縁が、弓形支持体43A及び仕切り壁43Bから軸芯方向に沿って突出する状態で形成された円弧状の受止め部材49により受止め支持されている。又、一対の横側枠部材39の回転方向下手側端縁が、正面視で右側(図4では左側)に位置する角筒支持体42の下面に接当する状態で受止め支持されている。従って、取付けブラケット48に対するネジ46の締結を解除すると、下手側受網構成体34を円弧状の受止め部材49に沿わせて脱穀装置8の左側外方に取り出すことができる。
次に選別部8Bについて説明する。
図3に示すように、選別部8Bは、受網22から漏下した処理物を後方に移送しながら揺動選別する揺動選別部50と、揺動選別部50に選別用の選別風を供給する唐箕51とを備える。
揺動選別部50は、その後下部に備えた偏心カム式の揺動駆動機構52の作動で前後揺動するシーブケース53を備え、そのシーブケース53の上部に、粗選別用のグレンパン54、チャフシーブ55、ストローラック56を配備し、シーブケース53の下部に、グレンシーブ57と、2番物選別用の前後両側のストローラック58が備えられている。
回収部8Cは、揺動選別部50の下方に、揺動選別部50の前部側から漏下して唐箕51からの選別風を受けながら流下する単粒化穀粒を1番物として回収する1番回収部59と、揺動選別部50の後部側から漏下して唐箕からの選別風を受けながら流下する枝梗付き穀粒や二股粒などを2番物として回収する2番回収部60とを、その順で前後に並ぶように配備されている。
1番回収部59の底部には回収した1番物を右方に搬送する1番搬送スクリュー61が備えられ、2番回収部60の底部には回収した2番物を右方に搬送する2番搬送スクリュー62が備えられている。
1番搬送スクリュー61の右端部には、1番搬送スクリュー61が搬送した1番物を穀粒タンク9の内部に揚送する揚送装置63と、揚送した1番物を横送りする横送りスクリュー64とが連動連結されている(図9参照)。2番搬送スクリュー62の右端部には、2番搬送スクリュー62が搬送した2番物に再び扱き処理を施す再処理機構65、及び、この再処理機構65による再処理後の2番物を粗選別用のグレンパン54に還元搬送する2番還元スクリュー66が連動連結されている。
脱穀装置8の後部には、扱き処理に伴って排出される脱粒穀稈や選別処理によって揺動選別部50の後方に搬出した長い稈屑などを細断して機外に排出するチョッパ67が備えられている。
次に、伝動構造について説明する。
このコンバインでは、エンジン70の動力を、エンジン70から左方に延出した出力軸71において走行用と作業用とに分岐させて各部に供給するようにしている。
すなわち、図9に示すように、エンジン70の出力軸71から図示しない走行用の伝動系を介して、左右の前輪1に動力伝達するように走行用の伝動系が構成され、又、エンジン70の出力軸71から動力がベルト伝動式の第1伝動機構72及びカウンター軸73を介して脱穀装置8の各部に伝達される。
つまり、カウンター軸73の回転動力をベルト伝動式の第2伝動機構74を介して唐箕軸75の左端部と第1中継軸76とに伝達され、唐箕軸75からベルト伝動式の第3伝動機構77を介して、1番搬送スクリュー61の駆動軸61a、2番搬送スクリュー62の駆動軸62a、及び、第2中継軸78に伝達するように構成されている。又、第1中継軸76からベルト伝動式の第4伝動機構79を介して刈取処理部4に動力を伝達するように構成されている。
第2伝動機構74は、伝動ベルト80を2本使用する2本掛けのベルト伝動装置であり、唐箕軸75には、この第2伝動機構74における2本の伝動ベルト80を巻回する2つのプーリ81,82と、第3伝動機構77における1本の伝動ベルト83を巻回する1つのプーリ84とを備える。又、第1中継軸76にも、第2伝動機構74における2本の伝
動ベルト80を巻回する2つのプーリ85,86と、第4伝動機構79における1本の伝動ベルト87を巻回する1つのプーリ88とを備える。
唐箕軸75に備えられる3つのプーリ81,82,84、及び、第1中継軸76に備えられる3つのプーリ85,86,88は、夫々、板金材を折り曲げて作製した板金製のプーリにて構成されている。
説明を加えると、例えば、唐箕軸75では、図11に示すように、第2伝動機構74における2本の伝動ベルト80を巻回する2つのプーリ81,82は、同じ構成の単一の板金製のプーリを逆向きに重ね合わせてボス部材89にネジ止め固定して構成されている。又、他の1つのプーリ84も同様に、板金材を折り曲げて作製した板金製のプーリにて構成され、2つのプーリ81,82と同様に、ボス部材89にネジ止め固定されている。
第1中継軸76に備えられるプーリ85,86,88も同様である。
図6に示すように、第4伝動機構79における2番搬送スクリュー62の駆動軸62aに対する動力伝達は、伝動ベルト90の外周面が2番搬送スクリュー62の駆動軸62aに備えられたプーリ91に巻回されるように構成されている。
又、2番搬送スクリュー62の駆動軸62aから動力がベルト伝動式の第5伝動機構92を介して揺動駆動機構52の駆動軸52aに伝達するように構成され、第2中継軸78からベルト伝動式の第6伝動機構93を介してチョッパ軸67aに伝達するように構成されている。
カウンター軸73を経由したエンジン70からの動力を、扱胴用の伝動機構95を介して伝動ケース96に備えた左右向きの伝動軸97の左端部に伝達し、伝動軸97の右端部からベベルギア式伝動機構98を介して扱胴軸20に伝達するように構成されている。
〔別実施形態〕
)上記実施形態では、複数の縦桟36のうち並び方向における所定個数おきに位置する特定の縦桟36Aが、上手側枠部材38及び複数の横桟35の夫々に連結される構成として、特定の縦桟36Aが、それ以外の縦桟36よりも多くの箇所で連結固定される構成としたが、このような構成に代えて次の(−1)(−2)に記載するような構成としてもよい。
−1)特定の縦桟36Aが、複数の横桟35の全てに連結されるのではなく、複数の横桟35のうちの少なくともいずれかの横桟35に連結固定されていない構成にて、特定の縦桟36Aが、それ以外の縦桟36よりも多くの箇所で連結固定される構成としてもよい。
−2)特定の縦桟36A及び他の縦桟36が夫々、上手側枠部材38あるいは複数
の横桟35のうちの少なくともいずれかに連結固定され、その連結箇所は、同じであるが、特定の縦桟36Aが他の縦桟36よりも強固に支持される構成としてもよい。
例えば、他の縦桟36との連結箇所における溶接面積よりも広い面積で溶接させるようにしたり、特定の縦桟36A及び連結対象箇所(上手側枠部材38あるいは横桟35)に一体形成した連結箇所をボルトにて強固に連結する構成等がある。
)上記実施形態では、複数の縦桟36が丸棒部材にて構成されるものを示したが、断面が矩形状の角棒部材や丸パイプ材等の種々の構成のものを用いてもよく、形状は限定されない。
)上記実施形態では、普通型コンバインの脱穀装置に適用するものを示したが、自脱型コンバインの脱穀装置適用してもよい。
本発明は、普通型コンバインや自脱型コンバインに搭載される脱穀装置に適用できる。
19 扱室
21 扱胴
22 受網
33 上手側受網構成体
34 下手側受網構成体
35 横桟
36 縦桟
36A 特定縦桟
37 基枠
38 上手側枠部材
39 横側枠部材
40 挿通孔

Claims (7)

  1. 扱室内に、回転駆動される扱胴と、その扱胴の外周部に沿って配備された略半円筒状の受網とが備えられ、
    前記受網が、周方向に所定間隔をあけて並ぶ状態で前記扱胴の軸芯方向に沿うように設けられた複数の横桟と、前記周方向に沿って湾曲形成され且つ前記軸芯方向に所定間隔をあけて並ぶ状態で設けられた複数の縦桟とを、基枠に支持させる状態で備えて構成されている脱穀装置であって、
    前記基枠が、前記扱胴の回転方向における最上手側に位置して前記軸芯方向に沿って設けられた上手側枠部材と、この上手側枠部材の前記軸芯方向両側部に連結されて前記周方向に沿って湾曲形成された一対の横側枠部材とで構成されており
    前記複数の横桟が、前記縦桟を挿通させるための挿通孔が形成された帯板状部材にて構成され、且つ、前記一対の横側枠部材同士にわたって架設連結されており、
    前記複数の縦桟は、前記回転方向における最上手側の箇所が前記上手側枠部材に連結固定されるとともに、前記回転方向における最上手側の箇所以外の箇所が前記挿通孔を挿通する状態で前記横桟に受止め支持され、且つ、前記扱胴の回転方向における最下手側に位置する前記横桟よりも前記扱胴の回転方向下手側に突出する状態で設けられている脱穀装置。
  2. 前記受網が、前記扱胴の回転方向に沿って分割された上手側受網構成体と下手側受網構成体とを備え、
    前記下手側受網構成体における複数の縦桟が、前記扱胴の回転方向における最下手側に位置する前記横桟よりも前記扱胴の回転方向下手側に突出する状態で設けられている請求項1記載の脱穀装置。
  3. 複数の前記縦桟に対して並び方向における所定個数おきに、前記縦桟よりも大径の特定縦桟が備えられている請求項1又は2に記載の脱穀装置。
  4. 前記特定縦桟が複数の前記横桟に連結固定されている請求項3記載の脱穀装置。
  5. 前記特定縦桟が、前記扱胴の回転方向における最下手側に位置する前記横桟に連結固定されている請求項3又は4に記載の脱穀装置。
  6. 前記特定縦桟が、前記扱胴の回転方向における最下手側に位置する前記横桟を挿通して前記扱胴の回転方向下手側に突出する状態でその横桟に連結固定されている請求項3〜5のいずれか1項に記載の脱穀装置。
  7. 前記軸芯方向視において、前記縦桟の前記扱胴側の端部と、前記特定縦桟の前記扱胴側の端部とが、前記扱胴の径方向に対して略同一高さになっている請求項3〜6のいずれか1項に記載の脱穀装置。
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