JP2017035015A - コンバイン - Google Patents

コンバイン Download PDF

Info

Publication number
JP2017035015A
JP2017035015A JP2015157467A JP2015157467A JP2017035015A JP 2017035015 A JP2017035015 A JP 2017035015A JP 2015157467 A JP2015157467 A JP 2015157467A JP 2015157467 A JP2015157467 A JP 2015157467A JP 2017035015 A JP2017035015 A JP 2017035015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
shaped member
handling
shaped
threshing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015157467A
Other languages
English (en)
Inventor
佑樹 小田
Yuki Oda
佑樹 小田
和男 安田
Kazuo Yasuda
和男 安田
智也 松林
Tomoya Matsubayashi
松林  智也
木村 憲司
Kenji Kimura
憲司 木村
朝倉 定夫
Sadao Asakura
定夫 朝倉
憲生 井本
Norio Imoto
憲生 井本
雄大 中西
Yuta Nakanishi
雄大 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2015157467A priority Critical patent/JP2017035015A/ja
Publication of JP2017035015A publication Critical patent/JP2017035015A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Threshing Machine Elements (AREA)

Abstract

【課題】扱胴に作物が接当したときに激しい衝撃を起すおそれがある場合であっても、充分な耐久性を維持することが望まれていた。【解決手段】脱穀装置の扱室に備えられる扱胴30が、回転支軸29に沿って延設されるとともに周方向に間隔を隔てて並ぶ複数の棒状部材58と、棒状部材58の延設方向に間隔を隔てて棒状部材58から径方向外方に向けて突出する状態で設けられた複数の扱歯59とを備える。そして、棒状部材58の回転方向上手側箇所及び回転方向下手側箇所の少なくとも一方に、棒状部材58の外周形状に沿う断面形状を有し且つ棒状部材58の延設方向に沿って延びる板状の側部部材68が備えられている。【選択図】図8

Description

本発明は、刈取穀稈を脱穀処理して穀粒を回収するように構成されているコンバインに関する。
コンバインは、刈取穀稈を扱室にて脱穀処理する脱穀装置を備えており、扱室に備えられる扱胴が、回転支軸に沿って延設されるとともに周方向に間隔を隔てて並ぶ複数の棒状部材と、棒状部材の延設方向に間隔を隔てて棒状部材から径方向外方に向けて突出する状態で設けられた複数の扱歯とを備えたものがあった。そして、この種のコンバインにおいて、従来では、丸パイプ材からなる棒状部材に丸棒材からなる扱歯を挿通させて、溶接又はネジ締結にて固定する構成となっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−20450号公報
上記従来構成では、対象作物として稲や麦などの刈取脱穀作業を行う場合には良好に脱穀処理を行うことが可能である。しかし、例えば、トウモロコシ等の別の種類の作物を対象作物として刈取脱穀作業を行う場合に、扱室内で扱胴の棒状部材や扱歯が大きめの質量を有する作物に接当したときに、大きな駆動反力を受けて激しい衝撃を起すことがある。そして、上記従来構成の扱胴では、このような作物との接当時の衝撃に起因して、棒状部材が回転方向上手側あるいは下手側に折り曲がったり、作物との接当による摩耗が激しく短期間の使用で破損するおそれがある等、耐久性の面で改善の余地があった。
そこで、扱胴に作物が接当したときに激しい衝撃を起すおそれがある場合であっても、充分な耐久性を維持することが望まれていた。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、
刈取穀稈を扱室にて脱穀処理する脱穀装置が備えられ、
前記扱室に、回転支軸のまわりで回転駆動される扱胴と、前記扱胴の外周部に沿う受網とが備えられ、
前記扱胴は、前記回転支軸に沿って延設されるとともに周方向に間隔を隔てて並ぶ複数の棒状部材と、前記棒状部材の延設方向に間隔を隔てて前記棒状部材から径方向外方に向けて突出する状態で設けられた複数の扱歯とを備え、
前記棒状部材の回転方向上手側箇所及び回転方向下手側箇所の少なくとも一方に、前記棒状部材の外周形状に沿う断面形状を有し且つ前記棒状部材の延設方向に沿って延びる板状の側部部材が備えられている点にある。
本発明によれば、扱胴が回転支軸のまわりで回転駆動されると、棒状部材は回転支軸の軸心まわりで回転して、径方向外方に突出する扱歯により扱室に供給された作物に対して打撃を与えて脱穀処理を行う。扱胴が回転するに伴って、扱歯だけでなく棒状部材が作物に対して打撃を与えることになる。
棒状部材が作物に対して打撃を与えるとき、作物の質量が大であれば棒状部材は大きな駆動反力を受けて衝撃が大きい場合がある。そして、棒状部材の回転方向上手側箇所及び回転方向下手側箇所の少なくとも一方に、板状の側部部材が備えられる。この板状の側部部材が備えられる箇所においては、棒状部材と板状の側部部材との重ね合わせ構造となって剛性を高めることができる。その結果、棒状部材が受ける衝撃が大きい場合であっても、この板状の側部部材によって衝撃が緩和されて、棒状部材が回転方向上手側あるいは下手側に折り曲がったり、作物との接当により激しく摩耗して短期間の使用で破損することを抑制できる。
側部部材は、棒状部材の外周形状に沿う断面形状を有し且つ棒状部材の延設方向に沿って延びる板状に形成されるので、例えば、棒状部材の全体にわたって厚みを大きくしたり外径を大きくさせて大型化させる等の構造改良に比べて、全体重量の増加を抑止しながら支持強度の補強を行うことができる。
従って、扱胴全体の大重量化を抑制して強度補強を図ることができるものでありながら、扱胴に作物が接当したときに大きな衝撃を受けるおそれがある場合であっても、充分な耐久性を維持することが可能となった。
本発明においては、
前記側部部材が、前記棒状部材の外周部のうち前記扱歯が取り付けられる範囲以外の領域において複数の前記扱歯にわたって前記棒状部材の延設方向に沿って延びると好適である。
本構成によれば、側部部材が、複数の扱歯にわたって棒状部材の延設方向に沿って延びているので、複数の扱歯が作物と接当するときに各扱歯に対して作用する衝撃力を側部部材によって分散させることが可能となる。しかも、側部部材は、扱歯が取り付けられる範囲以外の領域において棒状部材の延設方向に沿って延びるので、棒状部材を迂回するように複雑な形状にする必要がなく、直線状に延びる簡単な形状で構成することができる。
従って、簡単な形状の側部部材によって、衝撃力を分散させることにより、一部の箇所に力が集中的に作用して損傷することを回避し易い。
本発明においては、
前記側部部材の断面形状が、前記棒状部材の外周形状に沿いつつ屈曲する屈曲部を有すると好適である。
本構成によれば、側部部材は、棒状部材の外周形状に沿いながらも屈曲しているので、簡単な構造でありながら、例えば、滑らかな湾曲形状に構成する場合に比べて、大きな強度を有し変形し難くなる利点がある。
このように大きな衝撃力が掛かる箇所における棒状部材の支持強度を、簡単な構造の側部部材によって補強することができる。
本発明においては、
前記棒状部材の外周部のうち隣り合う前記扱歯同士の間の領域において、前記棒状部材の延設方向に沿って延びる板状の扱歯間部材が備えられていると好適である。
本構成によれば、棒状部材の隣り合う扱歯同士の間の領域を扱歯間部材によって補強することができ、棒状部材が、扱胴の径方向外方あるいは径方向内方に向けて折れ曲がったり、変形したりすることを回避し易い。
本発明においては、
前記回転支軸における軸心方向の中間部に支持部材が支持され、
複数の前記棒状部材の夫々における前記軸心方向の中間部が前記支持部材に連結され、
前記扱歯間部材が、前記棒状部材の外周部のうち前記支持部材を挟んでその軸心方向両側に位置する一対の前記扱歯同士の間の領域に備えられていると好適である。
本構成によれば、複数の棒状部材は夫々、軸心方向の中間部が支持部材に連結して支持される。尚、各棒状部材の軸心方向両側部は回転支軸と一体回転するように支持される。つまり、複数の棒状部材は、軸心方向両側部と軸心方向の中間部が夫々、回転支軸と一体回転するように支持されることになる。
このように軸心方向両側部と軸心方向の中間部との3箇所にて支持される棒状部材は、作物との接当による衝撃力や扱室内に滞留する作物からの押圧力等により、軸心方向一側部と中間部との間、及び、軸心方向他側部と中間部との間の夫々の領域において、湾曲状に変形するおそれがある。
そこで、棒状部材の外周部のうち中間部の支持部材の軸心方向両側にわたり扱歯間部材が備えられている。この扱歯間部材は、棒状部材における中間部の支持部材の軸心方向両側の夫々に対して、軸心方向に沿って所定の範囲にわたって補強することができる。
その結果、棒状部材の軸心方向一側部と中間部との間、及び、軸心方向他側部と中間部との間の夫々の領域において、径方向に沿って湾曲状に変形するように作物から力が加わっても、扱歯間部材によって変形を抑制することができる。ところで、棒状部材に対して回転方向に沿って湾曲状に変形するように作物から力が加わった場合には、側部部材によって変形を抑制することができる。
上記したような棒状部材の径方向に沿う変形を抑制するためには、複数の扱歯同士の間の全ての領域に扱歯間部材を備える構成とすることが好ましいが、そのように全ての領域に備える構成では、扱歯間部材が大型になり、扱胴全体が大重量化する不利がある。
本構成によれば、最適な箇所に小型の扱歯間部材を備えることにより、極力簡単な構成で、扱胴全体の大重量化を招くことなく、棒状部材の変形を抑制することが可能となった。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 フィーダの縦断側面図である。 刈取搬送部の横断平面図である。 脱穀装置の縦断側面図である。 脱穀装置の縦断正面図である。 扱胴の一部縦断正面図である。 扱胴の一部切欠き斜視図である。 棒状部材を示す図である。 棒状部材を示す図である。
以下、本発明に係るコンバインの実施形態をコンバインの一例としての普通型コンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、普通型コンバインは、走行車体1の前部に走行に伴って収穫対象の植立作物を刈り取って後方に搬送する刈取搬送部2が昇降自在に備えられている。走行車体には、刈取搬送部2からの刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置3と、脱穀処理で得られた穀粒を貯留する穀粒タンク4とが、左右に並ぶ状態で備えられ、穀粒タンク4に貯留される穀粒を機外に排出するための穀粒排出装置5が備えられている。このコンバインは、トウモロコシ等を対象作物とする構成となっている。尚、一部の構成を変更することで、稲や麦、あるいは、大豆等も収穫可能に構成されている。
この実施形態で、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1,2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1,2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
走行車体1は、車体フレーム6の下部に左右一対のクローラ式走行装置7を備え、車体フレーム6の前部右側領域に搭乗運転部8を備えており、この搭乗運転部8の上方がキャビン9にて覆われる構成となっている。
刈取搬送部2は、植立穀稈を刈り取る刈取部10と、刈り取られた穀稈を脱穀装置3に供給搬送する掻上げ搬送式のフィーダ11とを備えている。刈取部10は、収穫対象穀稈の穂先側を後方に掻き込み回転リール12、収穫対象穀稈の株元側を切断するバリカン型の切断機構13、刈取穀稈を左右方向の所定箇所に寄せ集めて後方に送り出すオーガ14等を備えている。刈取部10は、刈取り対象作物と未刈作物とを仕分ける大型の分草体10aを備えている。
刈取搬送部2は、脱穀装置3との接続端部となるフィーダ11の後端部に配備した左右向きのフィーダ駆動軸15を支点にして、その軸芯X周りで昇降揺動自在に構成され、車体フレーム6とフィーダ11とにわたって架設した油圧式の昇降シリンダ16の伸縮作動により、昇降操作を行うことができるように構成されている。
図3及び図4に示すように、フィーダ11は、角筒状の搬送ケース17の内部に、掻き上げ搬送式の搬送コンベア18を備えて構成されている。つまり、フィーダ駆動軸15に備えられたスプロケット19と、前部側の従動軸20に備えられた従動回転体21とにわたって左右一対の無端回動チェーン22が巻回され、その無端回動チェーン22の周方向に所定ピッチをあけて左右の無端回動チェーン22にわたって係止搬送体23を架設して搬送コンベア18が構成されている。
係止搬送体23は、左右の無端回動チェーン22のチェーンプレート24にボルトで連結されている。係止搬送体23は、帯板状部材を側面視U字状に折り曲げて形成され、そのU字状に折り曲げた内側部分に長手方向に沿って丸棒材25を一体的に連結して支持強度を高めている。
図5及び図6に示すように、脱穀装置3は、前壁部3a、後壁部3b、左右側壁部3c,3d、天板3e等によって区画された空間に刈取穀稈を扱き処理する扱室26が形成されている。扱室26の下側には扱き処理で得た選別対象の処理物に選別処理を施す選別部27を備えている。脱穀装置3の後端下部には、脱穀処理後の排出物を細断して機外に排出する細断装置28を備えている。
扱室26には、機体前後方向に沿う回転支軸29のまわりで回転駆動される扱胴30と、扱胴30の外周部に沿う受網31とが備えられ、その前端下方部位に供給口32が形成され、その供給口32にフィーダ11の後端部が接続され、そのフィーダ11で搬送された刈取穀稈の全体が脱穀処理物として供給口32から投入供給される。
図6に示すように、天板3eは、扱胴30の先端の回転軌跡に略沿って湾曲する円弧状に湾曲した形状となっており、扱胴30の上部側を上方から覆う閉状態と、扱胴30の上部側を開放する開状態とに、左側の側縁部33に備えた複数のヒンジ34を支点にした開閉揺動操作が可能となるように構成されている。右側の側縁部35には、天板3eを閉状態で固定する複数のボルト36が備えられている。
天板3eの内面には、扱胴30の回転作動に伴って、扱室26に搬送された脱穀処理物を処理物移送方向下手側(機体後方側)に向けて案内する円弧状の複数の送塵弁37が、前後方向に所定間隔を隔てて並ぶように固定装備されている。
つまり、天板3eを円弧状の湾曲面に形成することで、扱胴30の回転に伴って扱室26の上部に掻き上げ搬送された脱穀処理物を、天板3eに激しく衝突させることなく、天板3eや送塵弁37に沿わせながら、処理物移送方向下手側に向けて滑らかに案内することができる。
選別部27は、受網31から漏下した脱穀処理物を機体後方側に向けて移送しながら揺動選別する揺動選別機構38、揺動選別機構38に精選別用の選別風を供給する主唐箕39及び副唐箕40、揺動選別機構38から漏下して選別風を受けながら流下する単粒化穀粒を一番物として回収する一番回収部41、脱粒していない未処理物等を二番物として回収する二番回収部42等を備えている。
一番回収部41には回収した一番物(穀粒)を左右方向一方側に搬送する一番搬送スクリュー43が備えられ、この一番搬送スクリュー43の搬送終端部には一番物を穀粒タンク4の上部に揚送するバケット式の揚送コンベヤ44が連通状態で備えられている。
揺動選別機構38は、後部下方側に備えた偏心カム式の駆動機構45の作動で前後揺動するシーブケース46を備え、そのシーブケース46における上部側箇所に、粗選別用のグレンパン47と、チャフシーブ48と、ストローラック49とを、その順でシーブケース46の前端から後方に向けて連なる状態で備えている。チャフシーブ48やストローラック49の下方側には、精選別用のグレンシーブ50と、そのグレンシーブ50と連なるように二番物選別用のチャフシーブ51とを備えている。
扱胴30について説明する。
図5に示すように、扱胴30は、脱穀装置3の前壁部3aと後壁部3bとにより前後軸心まわりで回転自在に支持された前後向きの回転支軸29を備えて、その回転支軸29を中心に回転することで刈取搬送部2から供給される刈取穀稈に扱き処理を行う。
扱胴30は、その前端部に装備した円錐台状の掻込部52と、その掻込部52の後端に連接した扱き処理部53とを備えている。掻込部52の外周面には、扱胴30の回転作動時に、供給口32から供給された刈取穀稈を後方の扱き処理部53に向けて掻き込み搬送する2枚の螺旋歯54が一体的に装備されている。
扱き処理部53は、回転支軸29の前部に一体的に備えられた前部支持部材55、回転支軸29の前後中間部に一体的に備えられた中間支持部材56、回転支軸29の後端部に一体的に備えられた後部支持部材57を備えている。それらの各支持部材55〜57によって、回転支軸29に沿う前後向きの姿勢で扱胴30の周方向に間隔を隔てて並ぶように丸パイプ鋼材などからなる6本の棒状部材58が支持されている。各棒状部材58は、径方向外方に向けて突出する姿勢で前後方向に間隔を隔てて並ぶ複数(8本)の扱歯59を備えている。つまり、扱胴30は、径方向外方に向けて突出する複数の扱歯59が、扱き処理部53の周方向と前後方向とに間隔を隔てて並ぶように整列配備される。
前部支持部材55、中間支持部材56、及び、後部支持部材57は、夫々、回転支軸29を中心とする円形の板状で、その外周側における回転支軸29からの等距離の位置に、棒状部材58の支持連結を可能にする6つの連結部55A〜57Aが、その周方向に等間隔を隔てて並ぶ状態で備えられている。各連結部55A〜57Aは、外周部に棒状部材58が入り込み係合する凹部(図示せず)を備えるとともに、連結用のボルト挿通孔60が形成されている。
各棒状部材58は、機体前後方向に沿って一直線状に形成され、その前端に前部ブラケット61が、その前後中間部に中間ブラケット62が、その後端に後部ブラケット63がそれぞれ一体的に連結されている。そして、前部ブラケット61、中間ブラケット62、後部ブラケット63が、前部支持部材55の連結部55A、中間支持部材56の連結部56A、後部支持部材57の連結部57Aに各々ボルト連結されている。
図7及び図8に示すように、中間ブラケット62に形成されたボルト挿通孔64はボルト65の軸心方向への挿通のみを許容する丸孔に形成され、裏面にはナット66が溶接固定されている。このような連結構造は、前部ブラケット61及び後部ブラケット63においても同じである。そして、前部支持部材55の連結部55A、中間支持部材56の連結部56A、後部支持部材57の連結部57Aに形成されたボルト挿通孔67は、扱胴30の径方向に長い長孔に形成されている。従って、長孔の範囲内で棒状部材58の径方向での位置を変更調整することができる。
6本の棒状部材58の径方向内方側には内部空間Sが形成されている。その内部空間Sは、各棒状部材58の間の隙間を通して扱室26に連通しており、その内部空間Sへの脱穀処理物の入り込みを許容する構成となっている。その結果、扱胴30の回転作動時には、その周囲の脱穀処理物と内部空間Sに入り込んだ脱穀処理物とを攪拌しながら、それらの脱穀処理物に対して、棒状部材58や扱歯59の打撃や梳き込みなどによる脱穀処理を施すことになる。
扱き処理部53の内部空間Sが扱室26に連通することで、大量の刈取穀稈が脱穀処理物として扱室26に供給された場合であっても、扱き処理部53の内部空間Sを脱穀処理用の処理空間として有効利用することができ、これによって、処理空間での脱穀処理物の滞留や処理空間の飽和を回避することができる。
扱胴30の回転作動時には、複数の扱歯59だけでなく、扱胴30の扱き処理部53を形成する6本の棒状部材58が、脱穀処理物に作用する扱き処理用の部材として機能することから、脱穀性能や脱穀効率の向上を図ることができる。
図8〜図10に示すように、棒状部材58の回転方向上手側箇所及び回転方向下手側箇所の夫々に、棒状部材58の外周形状に沿う断面形状を有し且つ棒状部材58の延設方向に沿って延びる板状の側部部材68が備えられている。この側部部材68の断面形状が棒状部材58の外周形状に沿いつつ屈曲する屈曲部69を有する形状となっている。
具体的には、側部部材68は、帯板状の部材を略L字形に屈曲して形成されている。そして、棒状部材58の外周面に沿うように、且つ、幅方向の中間に位置する屈曲部69が径方向外方に向けて突出するように、棒状部材58の外周面に当て付けた状態で幅方向両側を溶接固定して取り付けられている。
説明を加えると、棒状部材58の回転方向上手側箇所に備えられる側部部材68は、屈曲部69が回転方向上手側外方に向けて突出する状態で設けられ、棒状部材58の回転方向下手側箇所に備えられる側部部材68は、屈曲部69が回転方向下手側外方に向けて突出する状態で設けられている。
側部部材68は、棒状部材58の外周部のうち扱歯59が取り付けられる範囲以外の領域において複数の扱歯59にわたって棒状部材58の延設方向に沿って延びている。すなわち、図7及び図8に示すように、側部部材68は、扱歯59が取り付けられる箇所から周方向に位置ずれした箇所に沿って、棒状部材58の長手方向(機体前後方向)の略全長にわたって備えられている。但し、中間ブラケット62との干渉を避けるために、側部部材68は、中間ブラケット62が備えられる箇所において前部側部分68aと後部側部分68bとに分離されている。
図5及び図8〜図10に示すように、棒状部材58の外周部のうち、中間支持部材56を挟んでその軸心方向両側に位置する一対の扱歯59同士の間の領域において、棒状部材58の延設方向に沿って延びる板状の扱歯間部材70が備えられている。
扱歯間部材70は、側部部材68と同様に、断面形状が棒状部材58の外周形状に沿いつつ屈曲する屈曲部69を有する形状となっている。すなわち、扱歯間部材70は、帯板状の部材を略L字形に屈曲して形成されている。そして、一対の扱歯59同士の間の領域において、棒状部材58の外周面に沿うように、且つ、屈曲部69が径方向外方(棒状部材の長手方向)に向けて突出するように、棒状部材58の外周面に当て付けた状態で幅方向両側部を溶接固定して取り付けられている。
このように構成することで、棒状部材58の剛性を高めて、径方向に沿って湾曲状に撓み変形したり、回転方向に沿って湾曲状に撓み変形したりすることを回避することができる。しかも、棒状部材58における刈取穀稈に対する衝突作用箇所に側部部材68が備えられるから、収穫作業時に刈取穀稈への衝突作用時に大きな衝撃を受けることがあっても、棒状部材58が早期に摩耗したりすることがなく、耐久性の向上を図ることができる。
この扱胴30は、トウモロコシを対象作物とする場合に使用されるものである。尚、稲や麦を対象作物とする場合には、図示はしないが、棒状部材58の構成が異なり、扱歯59の個数が多い異なる種類のものを利用することになる。
扱胴30の回転速度は、トウモロコシを収穫する場合、稲や麦等の作物を収穫する場合に比べて低速に設定される。収穫対象作物が異なると、脱穀に必要とされる扱胴30の回転速度が異なる値になる。そこで、エンジン71からの動力を扱胴30に伝達する伝動機構に備えられたプーリを交換することで、回転速度を変更させるようにしている。
すなわち、図5及び図6に示すように、エンジン71の動力を脱穀装置3の左右方向一方側箇所から他方側箇所に向けて伝達するカウンター軸73及びベルト伝動機構74を介して、脱穀装置3の入力用伝達機構75に伝達される。そこで、ベルト伝動機構74のプーリ76を径の異なる別のプーリに変換することで、扱胴30の回転速度を変更するように構成されている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、棒状部材58が丸パイプ鋼材にて構成されたものを示したが、棒状部材58として、中実状の丸棒鋼材、中実状の角棒鋼材、角パイプ鋼材、アングル材、又はチャンネル材などを採用したものであってもよい。
(2)上記実施形態では、棒状部材58が6本装備される構成としたが、この構成に代えて、棒状部材58の装備数量は種々の変更が可能であり、例えば、5本以下あるいは7本以上の棒状部材58を装備するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、扱歯59が棒状部材58に溶接固定される構成としたが、この構成に代えて、扱歯59を棒状部材58にボルト連結するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、扱歯59を丸棒材にて構成したが、この構成に代えて、扱歯59として、角棒鋼材や丸パイプ材などを採用するようにしてもよく、U字状やV字状に屈曲形成されたものを採用するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、側部部材68が屈曲部69を有し断面が略L字形に形成される構成としたが、この構成に代えて、側部部材68を丸形の棒状部材58の外周部に沿う円弧状に湾曲する形状としてもよい。棒状部材が角形や他の形状であれば、側部部材として、棒状部材の外側面に沿うような種々の形状で実施することができる。
(6)上記実施形態では、支持部材としての中間支持部材56が、円板形状に設けられる構成を示したが、この構成に代えて、中間支持部材56が、径方向内方側に通過孔を形成する構成、多孔状の円板で構成するもの等、種々の構成で実施することができる。
(7)上記実施形態では、普通型コンバインに適用したものを示したが、本発明は自脱型コンバインにも適用できる。
本発明は、刈取穀稈を脱穀処理して穀粒を回収するように構成されているコンバインに適用できる。
3 脱穀装置
26 扱室
29 回転支軸
30 扱胴
31 受網
56 支持部材
58 棒状部材
59 扱歯
68 側部部材
69 屈曲部
70 扱歯間部材

Claims (5)

  1. 刈取穀稈を扱室にて脱穀処理する脱穀装置が備えられ、
    前記扱室に、回転支軸のまわりで回転駆動される扱胴と、前記扱胴の外周部に沿う受網とが備えられ、
    前記扱胴は、前記回転支軸に沿って延設されるとともに周方向に間隔を隔てて並ぶ複数の棒状部材と、前記棒状部材の延設方向に間隔を隔てて前記棒状部材から径方向外方に向けて突出する状態で設けられた複数の扱歯とを備え、
    前記棒状部材の回転方向上手側箇所及び回転方向下手側箇所の少なくとも一方に、前記棒状部材の外周形状に沿う断面形状を有し且つ前記棒状部材の延設方向に沿って延びる板状の側部部材が備えられているコンバイン。
  2. 前記側部部材が、前記棒状部材の外周部のうち前記扱歯が取り付けられる範囲以外の領域において複数の前記扱歯にわたって前記棒状部材の延設方向に沿って延びる請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記側部部材の断面形状が、前記棒状部材の外周形状に沿いつつ屈曲する屈曲部を有する請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記棒状部材の外周部のうち隣り合う前記扱歯同士の間の領域において、前記棒状部材の延設方向に沿って延びる板状の扱歯間部材が備えられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 前記回転支軸における軸心方向の中間部に支持部材が支持され、
    複数の前記棒状部材の夫々における前記軸心方向の中間部が前記支持部材に連結され、
    前記扱歯間部材が、前記棒状部材の外周部のうち前記支持部材を挟んでその軸心方向両側に位置する一対の前記扱歯同士の間の領域に備えられている請求項4記載のコンバイン。
JP2015157467A 2015-08-07 2015-08-07 コンバイン Pending JP2017035015A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015157467A JP2017035015A (ja) 2015-08-07 2015-08-07 コンバイン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015157467A JP2017035015A (ja) 2015-08-07 2015-08-07 コンバイン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017035015A true JP2017035015A (ja) 2017-02-16

Family

ID=58046798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015157467A Pending JP2017035015A (ja) 2015-08-07 2015-08-07 コンバイン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017035015A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109348874A (zh) * 2018-11-16 2019-02-19 铁岭旭日农业技术开发有限公司 一种玉米小区脱粒机
WO2019088051A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 三菱マヒンドラ農機株式会社 扱胴
JP2020188820A (ja) * 2020-08-28 2020-11-26 株式会社クボタ 脱穀装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50107662U (ja) * 1974-02-19 1975-09-03
JPS6449034U (ja) * 1987-09-22 1989-03-27
JPH0213558Y2 (ja) * 1985-03-07 1990-04-13
US5254036A (en) * 1991-07-05 1993-10-19 Great Plains Manufacturing, Incorporated Sectional rasp bar assemblies for combine threshing cylinders
JP2004256073A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車のフレーム構造
JP2007020450A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Kubota Corp 脱穀装置の扱胴構造
JP2012175952A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Iseki & Co Ltd 脱穀用の扱胴
JP2012231702A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Iseki & Co Ltd 脱穀装置の扱胴
JP2014025484A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Ihi Corp 配管に対する補強部材及び支持部材の取付方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50107662U (ja) * 1974-02-19 1975-09-03
JPH0213558Y2 (ja) * 1985-03-07 1990-04-13
JPS6449034U (ja) * 1987-09-22 1989-03-27
US5254036A (en) * 1991-07-05 1993-10-19 Great Plains Manufacturing, Incorporated Sectional rasp bar assemblies for combine threshing cylinders
JP2004256073A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車のフレーム構造
JP2007020450A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Kubota Corp 脱穀装置の扱胴構造
JP2012175952A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Iseki & Co Ltd 脱穀用の扱胴
JP2012231702A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Iseki & Co Ltd 脱穀装置の扱胴
JP2014025484A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Ihi Corp 配管に対する補強部材及び支持部材の取付方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019088051A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 三菱マヒンドラ農機株式会社 扱胴
JPWO2019088051A1 (ja) * 2017-10-31 2020-10-22 三菱マヒンドラ農機株式会社 扱胴
JP6995132B2 (ja) 2017-10-31 2022-01-14 三菱マヒンドラ農機株式会社 扱胴
CN109348874A (zh) * 2018-11-16 2019-02-19 铁岭旭日农业技术开发有限公司 一种玉米小区脱粒机
JP2020188820A (ja) * 2020-08-28 2020-11-26 株式会社クボタ 脱穀装置
JP7097932B2 (ja) 2020-08-28 2022-07-08 株式会社クボタ 脱穀装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4148978B2 (ja) 脱穀装置
JP6165229B2 (ja) 全稈投入型コンバイン
JP2016039834A5 (ja)
JP2017035015A (ja) コンバイン
JP4695608B2 (ja) 全稈投入型コンバインの脱穀構造
JP6525830B2 (ja) 脱穀装置
JP4488445B2 (ja) 全稈投入型コンバインの脱穀構造
JP6466372B2 (ja) 全稈投入型コンバイン
JP5797940B2 (ja) コンバインの扱胴
JP2009225726A (ja) コンバインの脱穀装置
JP5128330B2 (ja) 脱穀装置
JP2016178947A5 (ja)
JP5215351B2 (ja) 脱穀装置の選別構造
JP5643868B2 (ja) 脱穀装置及び脱穀装置を搭載した全稈投入型コンバイン
JP2014233230A (ja) 脱穀装置
JP5963833B2 (ja) 全稈投入型コンバインの脱穀装置及び全稈投入型コンバイン
JP5818408B2 (ja) 全稈投入型コンバインの脱穀構造
JP5839782B2 (ja) 全稈投入型コンバインの脱穀構造
JP2010200764A5 (ja)
JP7039445B2 (ja) コンバイン
JP6075859B2 (ja) 脱穀装置
JP6719516B2 (ja) 全稈投入型コンバインの脱穀構造
JP5963832B2 (ja) 全稈投入型コンバインの脱穀装置及び全稈投入型コンバイン
JP6765338B2 (ja) 全稈投入型コンバイン
JP2018161155A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181031

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190402