JP6995132B2 - 扱胴 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばコンバイン等に搭載される脱穀装置に設けられ、回転して穀物を脱穀する扱胴に関する。
一般に、稲、麦、粟等の穀物を刈取って脱穀するコンバインには、刈取った穀物を全量扱室に搬入して、扱胴の回転により該穀物を軸方向に搬送しながら脱穀する汎用コンバインと、刈取った穀類をフィードチェーンで掴みながら搬送して扱胴で脱穀する自脱型コンバインとがある。
従来、汎用コンバインの扱胴であって、軸方向の異なる位置にて対向して設けられた第1及び第2フレーム部材と、これら第1及び第2フレーム部材の間にて軸方向に沿って延設され、周方向に所定間隔を存して配設された複数の桟部材と、によって扱胴フレームを構成し、この扱胴フレームに桟部材の間を覆うようにプレートからなるカバー体を取付けたものが知られている(特許文献1)。軸方向において第1及び第2フレーム部材の中間部には、第3フレーム部材が配置され、第3フレーム部材は、固定部材を介して上記複数の桟部材に固定されている。
特開2013-51902号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の第3フレーム部材は、大径であって重量が大きかった。このため、扱胴全体の重量が大きくなり、扱胴を駆動するために大きな駆動力が必要であった。
本発明の一態様によると、扱胴において、回転軸に軸方向において対向して固定された第1フレーム部材及び第2フレーム部材と、
前記回転軸に固定され前記軸方向において前記第1フレーム部材及び前記第2フレーム部材の間に配置される第3フレーム部材と、
前記第1フレーム部材、前記第2フレーム部材及び前記第3フレーム部材に対して固定され、周方向に間隔を空けて並設される複数の桟部材と、
前記軸方向に並んで各桟部材に設けられ、前記軸方向に直交する径方向における外側に突出する複数の扱歯と、を備え、
前記桟部材は、前記周方向において前記複数の扱歯を挟んで一方側及び他方側に位置する第1位置及び第2位置にて、前記第1フレーム部材及び前記第2フレーム部材に固定されると共に、前記径方向に延びる第1長孔が形成された固定部材を介して前記周方向において前記第1位置及び前記第2位置の間に位置する第3位置にて前記第3フレーム部材に固定され、
前記第3フレーム部材の前記軸方向に直交する断面積は、前記第1フレーム部材及び前記第2フレーム部材の前記軸方向に直交するそれぞれの断面積よりも小さく、
前記第1フレーム部材及び前記第2フレーム部材のそれぞれは、前記第1位置に配置され前記径方向に並設される第1固定部及び第2固定部と、前記第2位置に配置され前記径方向に並設される第3固定部及び第4固定部と、を有し、
前記桟部材は、前記第1固定部及び前記第2固定部に対向するように配置される第2長孔と、前記第3固定部及び前記第4固定部に対向するように配置される第3長孔と、を有し、前記第2長孔を介して前記第1固定部及び前記第2固定部のいずれか一方に第1固定具によって固着されると共に前記第3長孔を介して前記第3固定部及び前記第4固定部のいずれか一方に第2固定具によって固着され、
前記第1固定部と前記第2固定部との前記径方向における間隔は、前記第2長孔の前記径方向における長さ以下であり、
前記第3固定部と前記第4固定部との前記径方向における間隔は、前記第3長孔の前記径方向における長さ以下である
本発明によれば、第3フレーム部材を第1フレーム部材及び第2フレーム部材よりも小型化することで軽量化し、扱胴を駆動するための駆動力を低減し、燃費を向上できる。また、第3フレーム部材と固定部材との連結は1箇所なので、複数設けられる桟部材の組み付け調整作業や着脱作業を容易に行うことができる。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
第1の実施の形態に係る汎用コンバインを示す側面図。 汎用コンバインに搭載された脱穀装置を示す模式図。 脱穀装置の正面図。 扱胴の側面図。 図4のD-D矢視断面図。 図4のA-A矢視断面図。 図4のC-C矢視断面図。 図4のB-B矢視断面図。 扱胴の背面図。 桟部材の組立図。 扱胴のカバー体を外した状態の斜視図。 扱歯部分の分解斜視図。 扱歯の先端と受網との間隙示す正面図。 第2の実施の形態に係る脱穀装置を示す側面断面図。 脱穀装置の後端部分を示す側面断面図。 脱穀装置の後端部分を示す平面断面図。 扱胴の後端部分を示す側面図。 扱胴の後端部分を示す正面断面図。 扱胴の後端部分を示す背面図。 特殊扱歯及び送出し羽根が設けられる桟部材を示す斜視図。 送出し羽根の取付けを示す分解斜視図。 送出し羽根を示す正面図。 送出し羽根を示す背面図。
<第1の実施の形態>
以下、第1の実施の形態について図面に沿って説明をする。なお、本実施の形態の脱穀装置6は、処理物を扱胴11の軸方向に沿って流しながら処理するようになっており、扱胴11は、所謂、軸流型の扱胴である。このため、以下の説明において、穀稈処理方向とは、図1において左から右の方向である。処理方向前部とは、図1の左側、処理方向後部とは、図1の右側とする。
図1に示すように、汎用コンバイン1は、走行装置2に支持された機体3の前方に圃場の穀稈を刈り取る前処理部5を有していると共に、機体3には前処理部5にて刈取られた穀類を脱穀及び選別する脱穀装置6が搭載されている。
上記脱穀装置6は、図2に示すように、脱穀部9と、該脱穀部9の下方に設けられた選別部7と、を有しており、脱穀部9によって穀稈から穀粒を脱粒すると共に、選別部7によって脱穀部9から落下してくる穀粒と夾雑物との混合物を選別するように構成されている。
上記脱穀部9は、扱室10と、該扱室10内で回転自在に支持された軸流型の扱胴11とを有して構成されており、扱室10の処理方向前部には、フィーダ13から刈り取られた穀稈が供給される供給口12が設けられている。
扱胴11は、穀稈処理方向前部の掻込部11aと、穀稈処理方向後部の扱処理部11bと、から構成されており、上記供給口12から供給された穀稈は、この掻込部11aによって扱室内へと掻き込まれるようになっている。また、上記扱処理部11bの外周には、扱歯15が外径側に向かって設けられており、この扱処理部11bの外周面と扱室10の内壁面10sとの間の空間によって脱穀処理空間Sが形成されている(図3参照)。従って、扱室内に掻き込まれた穀稈は、扱胴11の軸方向に沿って搬送されると共に、扱処理部11bの扱歯15によって例えば扱室10の底部を形成する受網16との間でしごかれて脱穀されるようになっている。
一方、上記選別部7は、受網16の下方に位置する揺動選別体17と、揺動選別体17の前部下方に位置する唐箕ファン19と、を有している。この揺動選別体17は、揺動流板20、チャフシーブ21、ラック22、ストローラック23を備えて構成されており、受網16から落下する混合物を篩選別するようになっている。また、唐箕ファン19は、揺動選別体17の前部下方から後部上方に向かって起風しており、揺動選別体上を移動する混合物から藁屑などの夾雑物を、排塵口25を介して機外へと吹き飛ばして選別するように構成されている。
また、上記唐箕ファン19の後方には、選別された穀粒をグレンタンク26(図1参照)へと回収する一番ラセン27が設けられていると共に、一番ラセン27の後方側には、ターボファン24を挟んで二番ラセン29が設けられている。この二番ラセン29では、選別不十分な穀粒が回収され、揺動流板20上もしくは扱室10内へと還元される。
ついで、扱胴11の詳しい構成について図3乃至図13に基づいて説明をする。図4,図5及び図11に示すように、扱胴11は、その中心に扱室10の前後の側板に回転自在に支持される回転軸30が挿通されていると共に、軸方向前側に設けられた上記掻込部11aを形成する部材として、円錐台形状の掻込部本体31と、この掻込部本体31の外周にラセン状に巻回されたプレート状のラセン羽根32とを有している。また、扱胴11は、掻込部11aに連続した上記扱処理部11bを構成する部材として、扱胴フレーム33、カバー体39及び扱歯15を有している。
扱胴フレーム33は、それぞれ軸方向の異なる位置にて対向して設けられ中心部に上記回転軸30が挿通されたプレート部材からなる第1乃至第3フレーム部材34,35,36と、桟部材37とによって構成されている。
上記第1フレーム部材34は、扱処理部11bの内、軸方向先端部に位置しており、図5及び図6に示すように、テーパー状に形成された掻込部本体31の内、大径側の底部と略同径の円形プレートとなっている。なお、この第1フレーム部材34は、掻込部11aの取付部材ともなっており、この第1フレーム部材34に掻込部本体31が取付けられることによって、掻込部11aと扱処理部11bとが連結されている。
また、第2フレーム部材35は、扱処理部11bの内、軸方向後端部に位置し、図7に示すように、第1フレーム部材34と同径の円形のプレートとなっている。
更に、第3フレーム部材36は、これら第1及び第2フレーム部材34,35の中間部に位置しており、図8に示すように、第1及び第2フレーム部材34,35よりも小径な多角形状のプレートとなっている。即ち、第3フレーム部材36は、桟部材37に対応する部分が頂部となる多角形(6角形)からなり、かつ上記カバー体39より小径でカバー体との間に隙間を有する。これにより、扱胴11の軽量化を図ることができると共に、上記カバー体39と第3フレーム部材36との隙間から手を入れて後述するネジ66の締付け等の作業を容易化することができる。
一方、桟部材37は、上記第1及び第2フレーム部材34,35の間にて軸方向に沿って延設され、周方向に所定の間隔を存して複数配設されており、上記棒状の扱歯15が軸方向に整列して複数取付けられている。桟部材37は、その前後端部分を大径の第1及び第2フレーム部材34,35に支えられて取付けられており、その中間部分を小径の第3フレーム部材36に補強的に支持され、撓むことなく強固に支持される。
上記カバー体39は、図3~図5に示すように、桟部材37の間を覆うプレートからなり、各桟部材間の開口に応じて複数設けられている。そして、これら扱胴フレーム33、カバー体39、扱歯15によって扱処理部11b(扱胴11)は、軸方向から見て断面形状が桟部材37を頂点として多角形状(本実施形態では6角形状)に構成されている。なお、桟部材37は、6個ではなく、3個以上であれば何個設けてもよく、扱処理部11bの断面形状は、6角形状に限らない。
図10に示すように、桟部材37は、扱歯15が取付けられる上面41、該上面41の両端側にて軸方向に延びる稜線に沿って同方向に屈曲した2つの側面42,43の3面を有するプレート部材からなる扱歯取付部材40と、該扱歯取付部材40の上面41の反対側に形成された屈曲面間を閉塞するように一体に接続されるカバー体取付部材としてのカバー体取付座45と、を備えており、扱歯取付部材40及びカバー体取付座45によって角パイプ形状を形成している。第1側面としての側面42及び第2側面としての側面43は、周方向において上面41を挟むように配置されている。カバー体取付座45は、軽量化のため、斜線に示すようにその両側部が取付部45aを残して切欠かれている。すなわち、カバー体取付座45は、軸方向において隣接する2つの取付部45aの間に、周方向において取付部45aの先端45cよりも複数の扱歯15に近づくように窪んだ窪部45dを有している。窪部45dは、カバー体39によって覆われるため、扱胴11の内部に穀粒や藁屑等が侵入することはない。
また、上記扱歯取付部材40及びカバー体取付座45の軸方向前後端面には、それぞれ第1及び第2フレーム部材34,35のいずれかに取付けられる第1及び第2ブラケット46,47が扱歯取付部材40及びカバー体取付座45と同様に溶接されている。更に、カバー体取付座45の底面の軸方向中央部には、固定部材としての第3ブラケット49が溶接されており、カバー体取付座45は、第3ブラケット49を介して第3フレーム部材36に連結される。なお、第3ブラケット49は、第3フレーム部材36に溶接され、第3フレーム部材36とカバー体取付座45がネジ留めされてもよい。
また、第3ブラケット49は、軸方向に所定間隔隔てて2個設けられているが、これは、扱歯15が摩耗した際又は隣接する支持フレームの扱歯の位置を変えるため、桟部材37を前後反転される際に第3フレーム部材36に取付けるためにある。また、カバー体取付座45は、上記2つの側面42,43が接続されたそれぞれの接続部から外側に向かって突出し、扱歯取付部材40の両側にてカバー体39を取付けるカバー体取付面45b,45bを有している。
更に、上記上面41には、所定のピッチで軸方向に並ぶ複数の取付孔50が形成されていると共に、カバー体取付座45にも取付孔51が形成されている。上記複数の取付孔50,51の内、一方側の端部に設けられた取付孔から桟部材37の一方側の端部までの第1距離d1が、他方側の端部に設けられた取付孔から桟部材の他方側の端部までの第2距離d2よりも小さくなるように形成されている。扱歯15は、上記取付孔50,51に差込まれてこの取付孔50及びカバー体取付座45に対して溶接によって一体に固定されている。
また、桟部材37は、一方側の端部と他方側の端部との位置が交互に反対となるように配置されており、これにより、図4に示すように、周方向に隣り合う扱歯15の位置が前後方向にずれるようになっている。例えば、隣の桟部材37同士で、扱歯15の配列ピッチPの半分(1/2)Pだけ、互いに位置がずれるように第1及び第2距離d1,d2が設定される。
ついで、上記扱歯15の拡縮調節について説明する。図6,図7及び図10に示すように、上述した桟部材37の両端に固着された第1及び第2ブラケット46,47には軸方向に直交する径方向に延びる長孔55,55がそれぞれ平行に2個形成されており、また第1及び第2フレーム部材34,35の扱処理部11b側には、上記各桟部材37に対向するように径方向に所定間隔隔てて2個のネジ孔56a,56bが平行に形成されている(図6,図9参照)。なお、第1及び第2ブラケット46,47に形成された円形の貫通孔57は、軽量化のための肉抜き孔である。
上記第1及び第2フレーム部材34,35には上記各2個のネジ孔56a,56bの中央に径方向に並んで多数(例えば5個)の指標穴59…が形成されており(図6,図7参照)、また上記第1及び第2ブラケット46,47の上記1対の長孔55,55の中央部分に1個の基準孔60が貫通して形成されている。
図8に示すように、上記第3フレーム部材36に連結される第3ブラケット49には、比較的長い第1長孔としての長孔61が形成されており、該第3フレーム部材36には各桟部材37に対応して1個のネジ孔が形成されている。すなわち、第3フレーム部材36には、本実施形態において、6本の桟部材37に対応して、6個のネジ孔が形成されている。上記第3ブラケット49の長孔61は、上述した第1及び第2ブラケット46,47の長孔55に対して略2倍の長さになっており、従って、第3ブラケット49の径方向長は、上記第1及び第2ブラケット46,47に比して約2倍の長さがある。なお、該第3ブラケット49の周方向長は、長孔61が1本なので、2本の長孔が形成されている第1及び第2ブラケット46,47に比して短い。
図12に示すように、桟部材37のカバー体取付座45の取付部45aの裏面にはナット69が溶接により固着されている。カバー体39には周方向両端部分に上記取付部45aに対応して周方向に延びる第4長孔としての長孔63が形成されている。カバー体39は、桟部材37,37の間を塞ぐように、その長孔63を通してカバー体取付座の取付部45aに各ネジを螺着することにより固定される。また、カバー体39は、長手方向(軸方向)に2枚で構成し、中央部分で一部重ねられて用いられる。これは、カバー体39の前端及び後端が第1及び第2フレーム部材34,35に密接するように長さ方向を調節して、組付け性を向上すると共に、該カバー体39の前端及び後端並びに中央部の重なり部分から、処理物がカバー体39内方のドラム状空胴部に侵入しないようにするためである。
そして、上記扱胴11は、複数(6本)の桟部材37を上記第1及び第2フレーム部材34,35の間に渡して、その前後の第1及び第2ブラケット46,47を上記第1及び第2フレーム部材34,35の内側面に接合し、ネジ65を第1及び第2ブラケット46,47の長孔55,55を内側から通して、第1及び第2フレーム部材34,35のネジ孔56a又は56bに螺合して取付ける。更に、各桟部材37の中央部に固着されている第3ブラケット49は、ネジ66(図8参照)が長孔61を介して第3フレーム部材36に形成されたネジ孔に螺合することで第3フレーム部材36に固定される。
このように、本実施の形態では、桟部材37は、周方向において複数の扱歯15を挟んで一方側及び他方側に位置する第1位置及び第2位置にて、第1フレーム部材34及び第2フレーム部材35に固定される。ここで、第1フレーム部材34及び第2フレーム部材35のそれぞれは、第1位置に配置され径方向に並設される第1固定部としてのネジ孔56a及び第2固定部としてのネジ孔56bと、第2位置に配置され径方向に並設される第3固定部としてのネジ孔56a及び第4固定部としてのネジ孔56bと、を有している。桟部材37は、第1位置に配置されたネジ孔56a,56bに対向するように配置される第2長孔としての長孔55と、第2位置に配置されたネジ孔56a,56bに対向するように配置される第3長孔としての長孔55と、を有している。そして、桟部材37は、長孔55,55を介してネジ孔56a,56bのいずれか一方に第1固定具及び第2固定具としてのネジ65,65によって固着される。また、桟部材37は、周方向において第1位置及び第2位置の間に位置する第3位置にて第3フレーム部材36に固定される。
第1乃至第3フレーム部材34,35,36に各桟部材37が取付けられた状態で、各桟部材37の周方向間部分にカバー体39を被せ、該カバー体39の長孔63に外方から第3固定具としてのネジ67(図6~8参照)を通して桟部材37のカバー体取付座45の取付部45aの裏面に固着されたナット69に螺着される。これにより、扱胴11は、扱歯15を取付けた桟部材37により小径部分で各桟部材の間部分がカバー体39で覆われて、正多面形(6角形)の閉塞空胴となる。これにより、カバー体39と扱室10の内壁面10sの間で処理物を脱穀処理する処理空間Sが形成される。
扱胴11は、扱歯15の突出高さ、すなわち扱歯15と受網16との間隙を拡縮調節し得る。扱歯15と受網16との間隙を調節して、脱穀性を向上する目的の拡縮調節に加えて、処理物のダメージを減少させる目的で更に大きく拡縮調節が可能となる。
図13の(a)部分は、扱歯15の先端と受網16との間隙が最も小さい最小間隙c1となっている状態を示す。この状態では、第1ブラケット46の長孔55の最下端(内径側端)にネジ65が位置し、かつ該ネジ65は、第1及び第2フレーム部材34,35の外径側のネジ孔56aに螺合している。この際、第1ブラケット46に形成された基準孔60に第1及び第2フレーム部材34,35に形成された多数の指標穴59の1番上(外径側)が整列しており、目視又はドライバ等を差込んで位置決めする。この拡縮調節は、各桟部材37に対して、第1フレーム部材34において左右1対の長孔55,55に行われ、第2フレーム部材35において同じく1対の長孔55,55に行われ、更に第3フレーム部材36において、長い長孔61に行われる。該桟部材37の拡縮調節は、全部(6本)の桟部材37に対して同様に行われる。なお、以下の説明においても同様なので、説明は省略する。
図13の(b)部分は、外径側のネジ孔56aを用いた際の扱歯15の先端と受網16との間隙が最も大きい間隙c2となっている状態を示す。即ち、ネジ65は、長孔55の最上端(外径側端)に位置してネジ孔56aに螺合している。
図13の(c)部分は、内径側のネジ孔56bを用いた際の扱歯15の先端と受網16との間隙が最も小さい間隙c3となっている状態を示す。即ち、ネジ65は、長孔55の最下端(内径側端)に位置して、ネジ孔56bに螺合して取付けられる。該間隙c3と図13の(b)部分に示す間隙c2とは、同じ距離になるように設定される。即ち、長孔55の径方向における長さ(d3)と、ネジ孔56aとネジ孔56bの径方向における間隔(d3)が同じになるように設定される。なお、上記ネジ孔56a,56bの間隔とは、ネジ孔の中心位置の間隔であり、上記長孔55の長さとは、ネジ孔56a又は56bに固着されたネジに対する長孔の調節移動可能長さを意味する。なお、上記ネジ孔56a,56bの間隔は、長孔55の長さ以下であればよい。
図13の(d)部分は、扱歯15の先端と受網16との間隙が最も大きい最大間隙c4となっている状態を示す。即ち、ネジ65は、長孔55の最上端(外径側端)に位置し、かつネジ孔56bに螺合して取付けられる。扱歯の拡縮調節は、上述した4個の位置に限らず、最小間隙c1~最大間隙c4の範囲で連続して調節可能である。
以上のように、桟部材37は、第1フレーム部材34及び第2フレーム部材35に対して、周方向において複数の扱歯15を挟んで両側で固定されるため、第1フレーム部材34及び第2フレーム部材35に対して軸方向における前後端で強固に支持される。特に、扱歯15には、扱胴11が回転することによって処理物から負荷を受けるため、周方向において扱歯15の両側で桟部材37が支持されることが望まれる。また、桟部材37は、軸方向に長尺に形成されているため、径方向に撓みやすくなっているが、桟部材37が撓むと扱室10の内壁面10sと扱歯15及びカバー体39までの距離が安定しない。このため、本実施の形態では、桟部材37の軸方向における中間部分で第3ブラケット49を介在して桟部材37と第3フレーム部材36とが連結される。これにより、桟部材37の径方向における撓みを低減することができ、脱穀性能を向上すると共に振動を低減できる。
また、第3ブラケット49と第3フレーム部材36との連結は、桟部材37の撓みを規制可能であればよいので、強固に連結する必要はなく、扱歯15と径方向における位置が略同じ1箇所のみで連結されている。より具体的には、第3ブラケット49に形成された長孔61を介してネジ66が第3フレーム部材36に固定されることで、第3ブラケット49が設けられる桟部材37と第3フレーム部材36とが連結される。このように、第3フレーム部材36には、大きな強度が求められていないため、第3フレーム部材36を軽量化することが可能である。
本実施の形態では、図8に示すように、第3フレーム部材36は、少なくとも一部がカバー体39に対して距離d4だけ離間しており、距離d4は、長孔61の径方向における長さd5以上である。より具体的には、第3フレーム部材36は、複数の桟部材の内の周方向に隣接する2つの桟部材37,37の間の位置において、カバー体39に対して径方向内側に退避するように形成され、カバー体39に対して距離d5以上の距離d4だけ離間している。これにより、第3フレーム部材36を小径化かつ軽量化し、扱胴11を駆動するための駆動力を低減し、燃費を向上できる。また、第3フレーム部材36と第3ブラケット49との連結は1箇所なので、多数設けられる桟部材37の組み付け調整作業や着脱作業を容易に行うことができる。
また、第1フレーム部材34及び第2フレーム部材35に対して桟部材37を連結可能な複数のネジ孔56bと第3フレーム部材36の大きさの関係について、図9を用いて説明する。図9に示すように、扱胴11の軸方向に直交する断面において、第3フレーム部材36の断面積Gは、第1フレーム部材34及び第2フレーム部材35のそれぞれの断面積Hよりも小さい。より詳しく言えば、第3フレーム部材36の断面積Gは、複数のネジ孔56bの中心を線分で結んで形成される図形Fの面積Iよりも小さくなるように形成されている。本実施の形態では、ネジ孔56bが第1フレーム部材34及び第2フレーム部材35にそれぞれ12個設けられているため、図形Fは、12角形となっている。このように、第3フレーム部材36は、小径化及び軽量化されている。
上述したように、長孔55の長さが2個のネジ孔間隔と一致しているので、連続して長孔55の2倍の調節範囲で調節が可能となる。従って、扱歯の拡縮調節範囲に対して、長孔55の長さは短くて足り、第1ブラケット46の大きさを長くする必要がない。これにより、第1及び第2ブラケット46,47を小型化することができ、扱胴11を軽量化できる。また、脱穀負荷のかかる扱歯15の先端とネジ65で取付けられるネジ孔との間隔は、扱歯を最小間隙(最大突出量)に調節した場合でも、1個のネジ孔及び長い長孔によるものに比して短くなり、ネジの緩み、扱歯の傾きを低減し、扱胴の耐久性を向上し得る。
桟部材37を径方向に調節して扱歯の拡縮調節する際、桟部材37が径方向に移動するため、隣接する桟部材37との間隔が変化する。このため、カバー体39の取付孔が長孔63となっており、ネジ67を緩めて、桟部材37を調節した後にネジ67をナット69に締付けて、支障なく拡縮調節が可能となる。更に、ネジ孔56a,56b及び長孔55は、複数のカバー体39よりも径方向における内側に配置されているため、桟部材37がカバー体39により覆われていても、桟部材37を拡縮調節できる。また、基準孔60と多数の指標穴59による位置決めにより、高い精度で扱歯の拡縮調節を容易にかつ確実に行うことができる。
上述した桟部材37の径方向位置の調節に伴って、該桟部材37のカバー体取付座45に固定されているカバー体39も径方向に調節される。即ち、図3に示すように、扱歯15の拡縮調節に伴って、カバー体39も、内径側で実線で示す小径位置Aと鎖線で示す大径位置Bとの間で径方向位置が調節される。これにより、カバー体39と扱室10の内壁面10sとの間で構成される処理空間Sが調節される。扱歯15の突出量の大きい拡径位置(鎖線参照)にあっては、上記処理空間Sも小さくなり、脱穀性の向上が図れ、扱歯15の突出量の小さい縮径位置(実線参照)にあっては、上記処理空間Sが大きくなり、処理物のダメージの減少が図られる。
また、取付部45aは、カバー体39が取付部45aに固定された状態で、長孔63を塞ぐように扱歯取付部材40よりも周方向における外側に突出している。このため、長孔63が閉塞され、長孔63から穀粒や藁屑等が扱胴11の内部に侵入することを防止できる。また、カバー体取付座45は、軸方向において隣接する2つの取付部45aの間が切り欠かれて窪部45dが形成されているので、カバー体取付座45を軽量化し、扱胴11を軽量化することができる。また、窪部45dは、カバー体39によって覆われるため、扱胴11の内部への穀粒や藁屑等の侵入を防止できる。
なお、上述した実施の形態は、扱歯の拡縮調節に伴って処理空間を調節したが、扱歯を桟部材と異なる箇所に取付け、処理空間を個別に調節してもよい。指標穴59は、径方向に5個配置したが、これに限らず、1個又は6個以上でもよく、また穴に限らずスケール又は目印を第1及び第2フレーム部材34,35に設けてもよい。また、拡縮調節に係るネジ孔の数は、各長孔に対して2個に限らず、3個以上でもよい。また、左右1対の長孔及びネジ孔を用いて、扱歯の取付けの安定を図っているが、これは各桟部材に対して1列でもよく、また3列以上でもよい。
<第2の実施の形態>
次いで、本発明の第2の実施の形態について説明するが、第2の実施の形態の脱穀装置6は、図14に示すように、扱胴11の後端部に複数の送出し羽根70・・・を設けて構成したものである。このため、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
扱室10の上部には、図15及び図16に示すように、複数の送塵弁71・・・が斜め方向に延びて配置されており、また扱室10の後部は、上記受網16がなくなり、排稈口72になっている。上記受網16の後端には排稈口72に向って排出ガイド73が配設されている。扱胴11の後端部には、図15乃至図19に示すように、上記排稈口72に対応して周方向に複数の送出し羽根70・・・が設けられている。該送出し羽根70は、排稈を排出するように斜め板状になっており、上記送塵弁71とクロスするように交差して、処理物の後方への送出し作用を増加している。また、排稈口72の巻上げ部分に対応してガイドプレート76が配置されており、送出し羽根70による排稈の持ち回りを減少する。扱胴11の回転軸30が後方に突出しており、該回転軸30にプーリ79が固定されて、扱胴11にエンジンからの回転を伝達する。なお、送出し羽根70の取付けに関しては、後に詳述する。
複数の桟部材37は、一方側の端部と他方側の端部との位置が交互に反対となるように配置されており、これにより、図17に示すように、周方向に隣り合う扱歯15の位置が前後方向にずれるようになっている。詳しくは、図20に示すように、一方側の端部が前側となるように配置された桟部材37を桟部材37、他方側の端部が前側となるように配置された桟部材37を桟部材37とすると、桟部材37の前端から桟部材37に取り付けられた最も前側の扱歯15までの距離と、桟部材37の前端から桟部材37に取り付けられた最も前側の扱歯15までの距離と、はピッチPの半分である半ピッチP/2だけ異なる。このため、扱胴11の隣り合う桟部材37,37では、扱歯15及び取付孔50が半ピッチP/2だけずれて配列される。上記桟部材37の後端部分及び桟部材37の前端部分には、上記ピッチPからなる取付孔50,50からP/4ずれた固定用の取付孔53,53が形成されている。また、上記桟部材37の前端部分及び桟部材37の後端部分には、上記ピッチPからなる取付孔50からP/4ずれた固定用の取付孔53が形成されている。更に、桟部材37の両端から同じ所定間隔隔てた所定位置の最端側にそれぞれに1個の取付孔54,54が形成されている。
上記両端部分の取付孔54,54は、送出し羽根70の取付用として用いられる。これら取付孔の内、扱歯15が貫通する取付孔50~50以外の取付孔53,53,53,54,54はその裏面にナット52・・・が溶接され、ボルトが固定される固定孔となる。送出し羽根70の固定用となる取付孔、即ち取付孔50からP/4ずれた取付孔53は、扱歯用取付孔50から桟部材の端側に位置し、取付孔50からP/4ずれた取付孔53は、桟部材の端から離れた側に位置する。上記桟部材37,37は、同じものであり、前後反転することにより、第1の桟部材37、第2の桟部材37となる。
取付孔503,53が前部に配置される桟部材37は、図20に示すように、これら取付孔503,53に特殊扱歯15が取付けられる。特殊扱歯15は、棒状の扱歯中間に長円状のプレート56が溶接により一体に固着され、該プレート56に固定用ボルト58が嵌挿される。該特殊扱歯15は、扱歯をナットのない取付孔50に貫通して、カバー体取付座45の取付孔51との間で支持され、固定用ボルト58を1/4ピッチ(P/4)ずれた取付孔53のナット52に螺合して固着される。これにより、特殊扱歯15は、桟部材37に対して溶接されないため、容易に着脱することができる。最側端の取付孔54には閉塞ボルト62が螺合して閉塞される。
取付孔50,50,53,53が前部に配置される桟部材37は、図20の(b)部分に示すように、これら取付孔50,50,53,53に2個の特殊扱歯15,15が取り付けられる。これら特殊扱歯15,15は、上述と同様に、棒状の扱歯がナットのない取付孔50,50に貫通し、取付孔53,53に固定用ボルト58を螺合して固着される。これにより、特殊扱歯15,15は、桟部材37に対して溶接されないため、容易に着脱することができる。桟部材37,37は、それぞれ全長に亘って同一ピッチPで扱歯15,15が植設され、かつ桟部材37に植設された扱歯は、桟部材37に植設された扱歯に対して半ピッチP/2だけずれて配置されている。
ついで、上記送出し羽根70の取付けについて、図20乃至図22Bに沿って説明する。取付孔50,50,53,53が前部に配置され、2個の特殊扱歯15,15が前部に取り付けられる桟部材37における送出し羽根70の取付けについて、図20及び図21に沿って説明する。なお、図20の(d)部分は、図20の(a)~(c)部分に対して、桟部材を前後反転して表記している。該桟部材37は、後部側に1列の取付孔50,53と最後端の取付孔54とを有する。1列の取付孔50,53の内の後方側の取付孔50は、ピッチP上に位置し、その前方のナット52付きの固定用取付孔53は、それよりP/4前方に位置する。該固定用取付孔53と桟部材37の端から一定距離の最後端の取付孔54は、送出し羽根70の取付けのために用いられる。
送出し羽根70は、図21乃至図22Bに示すように、断面L字状の取付プレート81、該取付プレート81の上面81aに斜めに溶接により固定される立上りプレート82及び該立上りプレート82の裏面に溶接により固定された屈曲形状の補強プレート83を有する。上記立上りプレート82は、上記取付プレート81の上面81aに立設するように固定され、扱胴11が回転方向Tに回転することにより、排稈及び処理物を斜め後方に送出すように傾斜している。該立上りプレート82には、ナット87,87が溶接されており、長孔85a,85aが形成された調節プレート85をボルト86,86及びナット87,87により固定することができる。調節プレート85は、ナット87,87に対する長孔85a,85aの相対位置を変更することで、立ち上がりプレート82に対する径方向外側への突出量を変更することができる。
上記立上りプレート82には、図22A及び図22Bに示すように、後部かつ径方向内側に切り欠き82aが形成されている。補強プレート83の屈曲された立上り部83aにはナット89を溶接した取付孔89aが形成され、該取付孔89aにスクレーパ90が長孔90aの範囲で調節自在にボルト91により固定されている。スクレーパ90は、L字状からなり、上記立上りプレート82の切欠き82aを塞ぐように調節され、処理物の引っ掛りを防止すると共に、立上りプレート82のフレーム部材35側の摩擦を低減する。
上記取付プレート81は、図21乃至図22Bに示すように、扱胴11の回転方向Tの上流側がL字状に屈曲し、上面81aを桟部材37の上面41に載置し、L字状に屈曲された側面81bを桟部材37の回転方向Tの下流側の側面43に密着する。この状態で、取付プレート81の上面81aに所定間隔で形成された1対の取付孔にボルト93,93を挿嵌し、上記取付孔53,54のナット52に螺合して、送出し羽根70が、桟部材37の後端部所定位置に取付けられる。上記L字状の取付プレート81は、桟部材37の回転方向Tの下流側の側面43に当接して、送出し羽根70に作用する処理物の圧力を受けて、強固に桟部材37に支持される。なお、取付プレート81は、桟部材37の回転方向上流側の側面に当接してもよく、また下流側及び上流側の両側面に当接してもよい。
桟部材37は、図20の(c)部分に示すように、送出し羽根70の取付用として、取付孔50に対してP/4後側の取付孔53と最後端の取付孔54が用いられる。上記取付孔531は、ピッチP上の取付孔50に対してP/4後側にずれている。桟部材37の送出し羽根70を取り付けるための取付孔53も取付孔50に対してP/4前側にずれて配置されているのに加え、桟部材37と桟部材37とに植設される扱歯15,15は半ピッチP/2だけずれて配置されているため、取付孔53から取付孔54までの距離は、取付孔53から取付孔54までの距離と同じである。取付孔54,54は、各桟部材37,37の端部からの距離が同じため、桟部材37に取り付けられる送出し羽根70と桟部材37に取り付けられる送出し羽根70は、扱胴11の軸方向において同じ位置に配置される。
以上説明したように、扱胴11の扱歯15,15が径方向に複数(本実施の形態では6個)設けられた桟部材37,37に応じて半ピッチP/2ずつずらして配置でき、かつ桟部材37,37及びこれら桟部材に取り付けられる扱歯15,15及び送出し羽根70を共通化でき、脱穀性能を向上しつつコストダウンできる。桟部材37,37は、前後反転させただけの同一部材であり、前端側及び他端側で取付孔の数が異なるが、特殊扱歯15を用いることにより、特殊扱歯15及び送出し羽根70の着脱が容易になり、組立性を向上できる。
これにより、桟部材37を反転して用いるだけで、扱歯15が半ピッチP/2ずれ、かつ後端の同一円周上に送出し羽根70を有する扱胴11を得ることができ、脱穀性能、処理物の送り性能及び排出性能の高い効率的な軸流タイプの扱胴を、無駄のない低コストで製造することができる。
また、送出し羽根70は、桟部材37の上面41に載置すると共にその側面43に接合するようにして取付けられるので、堅牢な構成となり、処理物の詰りを減少して排出することができる。特に、側面43は、桟部材37の側面42,43のうちの回転方向Tにおける下流側の面であるので、送出し羽根70に作用する処理物の圧力をしっかりと受けることができ、送出し羽根70を強固に桟部材37に支持させることができる。
<他の実施形態>
本発明の実施形態は、上述した第1~第2の実施形態に限られるものではなく、適宜変更したり、組み合わせたりすることが可能である。また、第1フレーム部材34及び第2フレーム部材35は、円形に限らず、他の形状であってもよい。また、第1フレーム部材34及び第2フレーム部材35は、第3フレーム部材36よりも断面積が大きければ、互いに異なる形状及び大きさであってもよい。
また、既述のいずれの形態においても、汎用コンバインを用いて説明したが、フィードチェーンによって穀稈の根元を挟持して搬送しながら脱穀装置によって脱穀する自脱型コンバインに本発明を適用してもよい。
本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
本発明は、コンバイン等に搭載される脱穀装置に適用可能であり、特に回転により投入された穀物を軸方向に搬送する軸流型の扱胴に適用して好適である。
11 扱胴
15 扱歯
30 回転軸
34 第1フレーム部材
35 第2フレーム部材
36 第3フレーム部材
37 桟部材
39 カバー体
40 扱歯取付部材
41 上面
42 第1側面(側面)
43 第2側面(側面)
45 カバー体取付部材(カバー体取付座)
45a 取付部
45c 先端
45d 窪部
49 固定部材(第3ブラケット)
55 第2長孔、第3長孔(長孔)
56a 第1固定部、第3固定部(ネジ孔)
56b 第2固定部、第4固定部(ネジ孔)
61 第1長孔(長孔)
63 第4長孔(長孔)
65 第1固定具、第2固定具(ネジ)
67 第3固定具(ネジ)
70 送出し羽根
d3 長さ
d5 長さ
G,H 断面積

Claims (6)

  1. 回転軸に軸方向において対向して固定された第1フレーム部材及び第2フレーム部材と、
    前記回転軸に固定され前記軸方向において前記第1フレーム部材及び前記第2フレーム部材の間に配置される第3フレーム部材と、
    前記第1フレーム部材、前記第2フレーム部材及び前記第3フレーム部材に対して固定され、周方向に間隔を空けて並設される複数の桟部材と、
    前記軸方向に並んで各桟部材に設けられ、前記軸方向に直交する径方向における外側に突出する複数の扱歯と、を備え、
    前記桟部材は、前記周方向において前記複数の扱歯を挟んで一方側及び他方側に位置する第1位置及び第2位置にて、前記第1フレーム部材及び前記第2フレーム部材に固定されると共に、前記径方向に延びる第1長孔が形成された固定部材を介して前記周方向において前記第1位置及び前記第2位置の間に位置する第3位置にて前記第3フレーム部材に固定され、
    前記第3フレーム部材の前記軸方向に直交する断面積は、前記第1フレーム部材及び前記第2フレーム部材の前記軸方向に直交するそれぞれの断面積よりも小さ
    前記第1フレーム部材及び前記第2フレーム部材のそれぞれは、前記第1位置に配置され前記径方向に並設される第1固定部及び第2固定部と、前記第2位置に配置され前記径方向に並設される第3固定部及び第4固定部と、を有し、
    前記桟部材は、前記第1固定部及び前記第2固定部に対向するように配置される第2長孔と、前記第3固定部及び前記第4固定部に対向するように配置される第3長孔と、を有し、前記第2長孔を介して前記第1固定部及び前記第2固定部のいずれか一方に第1固定具によって固着されると共に前記第3長孔を介して前記第3固定部及び前記第4固定部のいずれか一方に第2固定具によって固着され、
    前記第1固定部と前記第2固定部との前記径方向における間隔は、前記第2長孔の前記径方向における長さ以下であり、
    前記第3固定部と前記第4固定部との前記径方向における間隔は、前記第3長孔の前記径方向における長さ以下である、
    扱胴。
  2. 前記周方向において隣接する前記複数の桟部材の間を覆う複数のカバー体を更に備え、
    前記第1固定部、前記第2固定部、前記第3固定部、前記第4固定部、前記第2長孔及び前記第3長孔は、前記複数のカバー体よりも前記径方向内側に配置され、
    前記複数のカバー体は、前記複数の桟部材に対して前記周方向における位置を調節可能に固定される、
    請求項に記載の扱胴。
  3. 前記第3フレーム部材は、前記複数の桟部材の内の前記周方向に隣接する2つの桟部材の間の位置において、2つの前記桟部材の間を覆うカバー体に対して前記第1長孔の前記径方向における長さ以上離間して形成される、
    請求項に記載の扱胴。
  4. 前記カバー体は、前記周方向に延びる第4長孔を有し、
    前記桟部材は、前記複数の扱歯が取り付けられる扱歯取付部材と、前記第4長孔を介して第3固定具が固着されることで前記桟部材に対して前記カバー体を固定する取付部を有し、前記扱歯取付部材に固定されるカバー体取付部材と、を有し、
    前記取付部は、前記カバー体が前記取付部に固定された状態で、前記第3長孔を塞ぐように前記扱歯取付部材よりも前記周方向における外側に突出する、
    請求項又はに記載の扱胴。
  5. 前記取付部は、前記カバー体取付部材に前記軸方向において複数設けられている取付部の1つであり、
    前記カバー体取付部材は、前記軸方向において隣接する2つの前記取付部の間に、前記周方向において前記取付部の先端よりも前記複数の扱歯に近づくように窪んだ窪部を有する、
    請求項に記載の扱胴。
  6. 前記扱歯取付部材は、前記複数の扱歯が取り付けられる上面と、前記周方向において前記上面を挟んで配置される第1側面及び第2側面と、を有し、
    各前記桟部材の前記軸方向における後端部に配置されると共に前記上面並びに前記第1側面及び前記第2側面の少なくとも一方に重ね合せるように取り付けられ、処理物を後方に送り出す送出し羽根を更に備える、
    請求項又はに記載の扱胴。
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