JP2019208393A - 扱胴 - Google Patents
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Description
すなわち、扱き処理部に、扱胴支軸に支持される前支持部材と、扱胴支軸のうちの前支持部材よりも後側の部分に支持される後支持部材と、扱胴支軸のうちの前支持部材と後支持部材との間の部分に支持される中間支持部材としての円盤状の板状部材、が備えられ、扱胴支軸に沿った状態の複数の棒状の扱歯支持部材が扱き処理部の周方向に間隔を空けた状態で前支持部材、中間支持部材及び後支持部材に支持されている。複数の扱歯支持部材それぞれにおいて、複数の棒状の扱歯が扱歯支持部材から扱き処理部の径方向外側に向けて突出する状態、かつ、扱胴支軸に沿った方向に間隔を空けた状態で扱歯支持部材に支持されている。
収穫された作物の全体が投入される扱室に前記扱室の前後方向に沿う姿勢で回転可能に設けられる扱胴支軸と、前記扱胴支軸の前部に支持され、投入された作物を前記扱室の後方に向けて掻き込む掻込み部と、前記扱胴支軸のうちの前記掻込み部よりも後側の部分に支持され、前記掻込み部によって掻き込まれた作物を扱き処理する扱き処理部と、が備えられ、前記扱き処理部に、前記扱胴支軸に支持される前支持部材と、前記扱胴支軸のうちの前記前支持部材よりも後側の部分に支持される後支持部材と、前記扱胴支軸のうちの前記前支持部材と前記後支持部材との間の部分に支持される中間支持部材と、前記扱胴支軸に沿った状態、かつ、前記扱き処理部の周方向に間隔を空けた状態で前記前支持部材、前記中間支持部材及び前記後支持部材に支持される複数の棒状の扱歯支持部材と、前記複数の扱歯支持部材それぞれにおいて、前記扱歯支持部材から前記扱き処理部の径方向外側に向けて突出する状態、かつ、前記扱胴支軸に沿った方向に間隔を空けた状態で前記扱歯支持部材に支持された複数の棒状の扱歯と、が備えられ、前記中間支持部材は、前記扱胴支軸に支持された内周側支持部材と、前記内周側支持部材に脱着可能に支持されて、前記扱歯支持部材を支持する外周側支持部材と、を備えている。
なお、以下の説明では、普通型のコンバインの機体に関し、図1に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」とする。
図1に示されるように、普通型のコンバインは、機体フレーム1、機体フレーム1の前部に駆動可能に装備された左右一対の前車輪2、機体フレーム1の後部に操向可能に装備された左右一対の後車輪3を有する機体を備えている。機体の前部に搭乗運転部4が形成されている。搭乗運転部4には、搭乗空間を覆うキャビン5が備えられている。機体フレーム1の前端部には、作業走行時に機体の前方に位置する水稲や麦あるいは菜種などの作物の穀稈を刈り取って搬送する刈取搬送部6が連結されている。刈取搬送部6は、機体左右向きの昇降軸芯Pを支点にした昇降揺動が可能な状態で連結されている。刈取搬送部6の昇降揺動は、機体フレーム1とフィーダ7にわたって架設された油圧式の昇降シリンダ8の伸縮作動で行われる。機体フレーム1の後部には、刈取搬送部6が搬送する刈り取り後の穀稈を脱穀対象物として受け入れて脱穀処理し、脱穀処理後の処理物に選別処理を施す脱穀装置9が設けられている。脱穀装置9における前部の上方に、脱穀装置9から搬送された単粒化穀粒を回収して貯留する穀粒タンク10が設けられている。穀粒タンク10の下部には、貯留された穀粒を排出するスクリューコンベヤ11が接続されている。脱穀装置9における後部の上方に、エンジンを有する原動部12が形成されている。
刈取搬送部6においては、機体の走行に伴って、左右のデバイダ13によって未刈り穀稈が収穫対象の穀稈と収穫対象外の穀稈とに梳き分けられる。又、刈取搬送部6の前部上方に配備された回転リール14によって収穫対象穀稈の穂先側が後方に向けて掻き込まれる。掻き込まれた穀稈の株元がバリカン型の刈取装置15によって切断されて、収穫対象の穀稈が刈り取られる。そして、刈取装置15の後方に配備された横送オーガ16によって刈取り穀稈がフィーダ7の前側箇所に寄せ集められる。寄せ集められた刈取り穀稈の株元から穂先までの全体がフィーダ7によって脱穀装置9に投入される。
脱穀装置9及び扱胴17の説明にあたり、脱穀装置9及び扱胴17の処理始端側[穀稈投入側(図2の紙面左側)]が「前」とし、脱穀装置9及び扱胴17の処理終端側[穀稈排出側(図2の紙面右側)]が「後」とする。
扱胴17は、図2に示されるように、扱室18の前後方向に沿う姿勢で扱室18に設けられ、扱胴軸芯を回転中心Yとして回転駆動される扱胴支軸19と、扱胴支軸19の前部に支持されている掻込み部30と、扱胴支軸19のうち、掻込み部30よりも後側の部分に支持されている扱き処理部40とを備えている。
掻込み部30は、図2に示されるように、扱胴17の前端側ほど小径である基台部31と、基台部31の外周部から基台部31の外側に向かって立ち上がる状態で基台部31の外周部に設けられた螺旋羽根32とを備えている。2つの螺旋羽根32が備えられている。2つの螺旋羽根32は、基台部31の周方向に間隔を空けて並んだ2重螺旋状で、基台部31の後端部から先端部に亘って設けられている。
扱き処理部40には、図2に示されるように、扱胴支軸19のうち、掻込み部30の後部に対応する部分に相対回転不能に支持される前支持部材41、扱胴支軸19のうちの前支持部材41よりも後側の部分に相対回転不能に支持される後支持部材42、扱胴支軸19のうち、前支持部材41と後支持部材42との間の部分に相対回転不能に支持される3つの中間支持部材43が備えられている。3つの中間支持部材43は、扱胴支軸19の前後方向に間隔を空けて並んでいる。後支持部材42の外径D1は、3つの中間支持部材43の外径D2よりも小さく設定されている。後支持部材42の外径D1が中間支持部材43の外径D2と同じであるのに比べ、排塵口21を広く形成できる。以下において、3つの中間支持部材43のうち、最も前側の中間支持部材43を第1の中間支持部材43aと呼称し、3つの中間支持部材43のうち、中間の中間支持部材43を第2の中間支持部材43bと呼称し、3つの中間支持部材43のうち、最も後の中間支持部材43を第3の中間支持部材43cと呼称する。
第1の中間支持部材43a及び第3の中間支持部材43cは、図3,4に示されるように、同じ仕様を備えるよう構成されている。すなわち、第1の中間支持部材43a及び第3の中間支持部材43cそれぞれには、前側分割扱歯支持部材45aを入り込ませることが可能な凹入部47、及び、後側分割扱歯支持部材45bを入り込ませることが可能な凹入部51が形成されている。第1の中間支持部材43aと第3の中間支持部材43cとを入れ替えて扱胴支軸19に支持することが可能である。
外周側支持部材54を内周側支持部材53から取り外す場合、連結操作の手順と逆の手順で取り外し操作を行う。
前支持部材41には、図2に示されるように、扱胴支軸19に支持される内周側支持部材60と、内周側支持部材60に脱着可能に支持され、前側分割扱歯支持部材45aを外周側部分で支持する外周側支持部材61と、が備えられている。
後支持部材42には、図2に示されるように、扱胴支軸19に支持される内周側支持部材62と、内周側支持部材62に脱着可能に支持され、後側分割扱歯支持部材45bを外周側部分で支持する外周側支持部材63と、が備えられている。
(1)図7は、別の実施構造を備える連結部156を示す断面図である。別の実施構造を備える連結部156では、内周側支持部材53の中心部に折り曲げ部分を備えることにより、連結部156を、支持部57から、扱胴支軸19に沿う方向に離れた2つの溶接箇所Wに広がる形状に形成されている。
19 扱胴支軸
30 掻込み部
40 扱き処理部
41 前支持部
42 後支持部材
43 中間支持部材
44 扱歯
45a 前側分割扱歯支持部材
45b 後側分割扱歯支持部材
45c 分割扱歯支持部材
53 中間支持部材の内側支持部材
54 中間支持部材の外側支持部材
56 連結部
57 支持部
58 貫通穴
59 固定部
156 連結部
143 中間支持部材
153 内側支持部材
Claims (8)
- 収穫された作物の全体が投入される扱室に前記扱室の前後方向に沿う姿勢で回転可能に設けられる扱胴支軸と、前記扱胴支軸の前部に支持され、投入された作物を前記扱室の後方に向けて掻き込む掻込み部と、前記扱胴支軸のうちの前記掻込み部よりも後側の部分に支持され、前記掻込み部によって掻き込まれた作物を扱き処理する扱き処理部と、が備えられ、
前記扱き処理部に、前記扱胴支軸に支持される前支持部材と、前記扱胴支軸のうちの前記前支持部材よりも後側の部分に支持される後支持部材と、前記扱胴支軸のうちの前記前支持部材と前記後支持部材との間の部分に支持される中間支持部材と、前記扱胴支軸に沿った状態、かつ、前記扱き処理部の周方向に間隔を空けた状態で前記前支持部材、前記中間支持部材及び前記後支持部材に支持される複数の棒状の扱歯支持部材と、前記複数の扱歯支持部材それぞれにおいて、前記扱歯支持部材から前記扱き処理部の径方向外側に向けて突出する状態、かつ、前記扱胴支軸に沿った方向に間隔を空けた状態で前記扱歯支持部材に支持された複数の棒状の扱歯と、が備えられ、
前記中間支持部材は、前記扱胴支軸に支持された内周側支持部材と、前記内周側支持部材に脱着可能に支持されて、前記扱歯支持部材を支持する外周側支持部材と、を備えている扱胴。 - 前記内周側支持部材の外周側部分に前記外周側支持部材を支持する支持部が備えられ、
前記内周側支持部材の内周側部分に前記扱胴支軸に溶接によって連結される連結部が備えられている請求項1に記載の扱胴。 - 前記連結部は、前記支持部から、前記扱胴支軸の軸芯に沿う方向に離れた2つの溶接箇所に広がる形状に形成されている請求項2に記載の扱胴。
- 前記中間支持部材は、複数設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の扱胴。
- 前記内周側支持部材の外周側部分に前記外周側支持部材を脱着可能に支持する支持部が備えられ、
前記外周側支持部材は、前記扱胴支軸及び前記内周側支持部材が挿通する貫通穴を有し、
前記内周側支持部材の外周形状と前記貫通穴の形状とが、相似した非真円形状に形成され、
前記外周側支持部材のうち、前記内周側支持部材を前記貫通穴に通して前記内周側支持部材と前記外周側支持部材とを相対回転させた状態において前記支持部と重複する部位に、前記支持部に固定される固定部が備えられている請求項1から4のいずれか一項に記載の扱胴。 - 前記外周側支持部材が前記扱き処理部の径方向に分割可能に構成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の扱胴。
- 前記複数の扱歯支持部材それぞれは、前記中間支持部材に対応する位置において分割扱歯支持部材に分割されている請求項1から4のいずれか一項に記載の扱胴。
- 前記複数の分割扱歯支持部材のうち前記中間支持部材に対応する端部に連結ブラケットが備えられ、
前記複数の分割扱歯支持部材は、同軸芯上に位置するように直線状に並べられており、
前後に隣り合う前記分割扱歯支持部材の端部における前記連結ブラケットによって前記中間支持部材を挟み込んだ状態で、前記二つの前記連結ブラケットを前記中間支持部材に共締め連結してある請求項7に記載の扱胴。
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