JP2019208393A - 扱胴 - Google Patents

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孝文 三井
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俊成 西村
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Takeshi Kumatori
剛 熊取
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Abstract

【課題】バー形扱胴でありながら、組み立て作業を行い易い扱胴を提供する。【解決手段】掻込み部30の後側に設けられた扱き処理部40において、扱胴支軸19に、前支持部材41、中間支持部材43a,43b,43c、後支持部材42が支持されている。前支持部材41及び中間支持部材43a,43bに、扱き処理部40の周方向に間隔を空けて並ぶ複数の前側分割扱歯支持部材45aが支持されている。中間支持部材43b,43c及び後支持部材42に、扱き処理部40の周方向に間隔を空けて並ぶ複数の後側分割扱歯支持部材45bが支持されている。各前側分割扱歯支持部材45a及び各後側分割扱歯支持部材45bに複数の棒状の扱歯44が支持されている。中間支持部材43a,43b,43cは、扱胴支軸19に支持される内周側支持部材と、内周側支持部材に支持されて分割扱歯支持部材45a,45bを支持する外周側支持部材とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、収穫された作物の全体が投入される扱室に前記扱室の前後方向に沿う姿勢で回転可能に設けられる扱胴支軸と、前記扱胴支軸の前部に支持され、投入された作物を前記扱室の後方に向けて掻き込む掻込み部と、前記扱胴支軸のうちの前記掻込み部よりも後側の部分に支持され、前記掻込み部によって掻き込まれた作物を扱き処理する扱き処理部と、が備えられた扱胴に関する。
上記した扱胴において、例えば特許文献1に示されるように、いわゆるバー形の扱胴に構成されたものがある。
すなわち、扱き処理部に、扱胴支軸に支持される前支持部材と、扱胴支軸のうちの前支持部材よりも後側の部分に支持される後支持部材と、扱胴支軸のうちの前支持部材と後支持部材との間の部分に支持される中間支持部材としての円盤状の板状部材、が備えられ、扱胴支軸に沿った状態の複数の棒状の扱歯支持部材が扱き処理部の周方向に間隔を空けた状態で前支持部材、中間支持部材及び後支持部材に支持されている。複数の扱歯支持部材それぞれにおいて、複数の棒状の扱歯が扱歯支持部材から扱き処理部の径方向外側に向けて突出する状態、かつ、扱胴支軸に沿った方向に間隔を空けた状態で扱歯支持部材に支持されている。
特開2017−176052号公報
従来の技術を基に得た扱胴の場合、扱胴の組付けを行う際、中間支持部材の全体を一挙に組付けねばならないので、中間支持部材を取り扱いにくいなどによって組み立て作業に手間が掛かる。
本発明は、バー形扱胴でありながら、組み立て作業を行い易い扱胴を提供する。
本発明による扱胴は、
収穫された作物の全体が投入される扱室に前記扱室の前後方向に沿う姿勢で回転可能に設けられる扱胴支軸と、前記扱胴支軸の前部に支持され、投入された作物を前記扱室の後方に向けて掻き込む掻込み部と、前記扱胴支軸のうちの前記掻込み部よりも後側の部分に支持され、前記掻込み部によって掻き込まれた作物を扱き処理する扱き処理部と、が備えられ、前記扱き処理部に、前記扱胴支軸に支持される前支持部材と、前記扱胴支軸のうちの前記前支持部材よりも後側の部分に支持される後支持部材と、前記扱胴支軸のうちの前記前支持部材と前記後支持部材との間の部分に支持される中間支持部材と、前記扱胴支軸に沿った状態、かつ、前記扱き処理部の周方向に間隔を空けた状態で前記前支持部材、前記中間支持部材及び前記後支持部材に支持される複数の棒状の扱歯支持部材と、前記複数の扱歯支持部材それぞれにおいて、前記扱歯支持部材から前記扱き処理部の径方向外側に向けて突出する状態、かつ、前記扱胴支軸に沿った方向に間隔を空けた状態で前記扱歯支持部材に支持された複数の棒状の扱歯と、が備えられ、前記中間支持部材は、前記扱胴支軸に支持された内周側支持部材と、前記内周側支持部材に脱着可能に支持されて、前記扱歯支持部材を支持する外周側支持部材と、を備えている。
本構成によると、中間支持部材を内周側支持部材と外周側支持部材とに分けて取り扱って組み付けることができる。
従って、前支持部材、中間支持部材及び後支持部材に支持される複数本の扱歯支持部材を備え、複数本の扱歯支持部材のそれぞれに支持される複数の扱歯を備え、バー形扱胴を構成するものでありながら、中間支持部材の全体を一挙に組み付けるものに比べ、能率よく組み立て作業を行える。
本発明においては、前記内周側支持部材の外周側部分に前記外周側支持部材を支持する支持部が備えられ、前記内周側支持部材の内周側部分に前記扱胴支軸に溶接によって連結される連結部が備えられていると好適である。
本構成によると、内周側支持部材が扱胴支軸に溶接によってしっかり固定されるので、中間支持部材を内周側支持部材と外周側支持部材とに分割したものでありながら、中間支持部材が扱胴支軸にしっかり支持される。
本発明においては、前記連結部は、前記支持部から、前記扱胴支軸の軸芯に沿う方向に離れた2つの溶接箇所に広がる形状に形成されていると好適である。
本構成によると、内周側支持部材が扱胴支軸に対して扱胴軸芯方向での広い範囲にわたって連結されるので、中間支持部材が扱胴支軸によりしっかり支持される。
本発明においては、前記中間支持部材は、複数設けられていると好適である。
本構成によると、扱歯支持部材の中間支持部材による支持スパンが狭くなるので、扱歯支持部材が強い脱穀反力に抗してしっかり支持される。
本発明において、前記内周側支持部材の外周側部分に前記外周側支持部材を脱着可能に支持する支持部が備えられ、前記外周側支持部材は、前記扱胴支軸及び前記内周側支持部材が挿通する貫通穴を有し、前記内周側支持部材の外周形状と前記貫通穴の形状とが、相似した非真円形状に形成され、前記外周側支持部材のうち、前記内周側支持部材を前記貫通穴に通して前記内周側支持部材と前記外周側支持部材とを相対回転させた状態において前記支持部と重複する部位に、前記支持部に固定される固定部が備えられていると好適である。
本構成によると、外周側支持部材を扱胴支軸から取り外す場合、支持部に対する固定を解除した外周側支持部材と内周側支持部材とを相対回転させて支持部と固定部との重複を解除すると、外周側支持部材と内周側支持部材とを扱胴支軸に沿う方向に相対移動させることにより、内周側支持部材が外周側支持部材の貫通穴を通り抜けて、取り外し易い。外周側支持部材を扱胴支軸に取付ける場合、外周側支持部材と内周側支持部材とを扱胴支軸に沿う方向に相対移動させて内周側支持部材が外周側支持部材の貫通穴を通り抜けると、外周側支持部材と内周側支持部材とを相対回転させることにより、支持部と固定部とが重複して固定部を支持部に固定できて、取付け易い。
本発明において、前記外周側支持部材が前記扱き処理部の径方向に分割可能に構成されていると好適である。
本構成によると、外周側支持部材を扱胴支軸に対して脱着するのに、分割外周側支持部材に分けて内周側支持部材に取付けたり、内周側支持部材から取り外したりできるので、脱着し易い。
本発明において、前記複数の扱歯支持部材それぞれは、前記中間支持部材に対応する位置において分割扱歯支持部材に分割されていると好適である。
本構成によると、分割扱歯支持部材の長さが扱歯支持部材全体の長さよりも短くなるので、かつ、分割扱歯支持部材は、前後両端部で中間支持部材、前支持部材、後支持部材などによって支持されるので、扱胴全体としては、扱歯支持部材全体が一本物である扱歯支持部材と同程度の強度を備えるように構成しても、扱胴全体としての重量を扱歯支持部材全体が一本物である扱胴の重量よりも軽くできる。すなわち、扱胴が重くなることを抑制しつつ、剛性が高い扱胴を得ることができる。
本発明においては、前記複数の分割扱歯支持部材のうち前記中間支持部材に対応する端部に連結ブラケットが備えられ、前記複数の分割扱歯支持部材は、同軸芯上に位置するように直線状に並べられており、前後に隣り合う前記分割扱歯支持部材の端部における前記連結ブラケットによって前記中間支持部材を挟み込んだ状態で、前記二つの前記連結ブラケットを前記中間支持部材に共締め連結してあると好適である。
前側の分割扱歯支持部材と後側の分割扱歯支持部材とが直線状に並ぶ配置構成を採用しても、前側の分割扱歯支持部材の連結ブラケットと後側の分割扱歯支持部材の連結ブラケットとの中間支持部材に対する共締め連結によって、前側の分割扱歯支持部材及び後側の分割扱歯支持部材を中間支持部材に対する連結作業を容易にできるので、扱胴の重量化を抑制しつつ扱胴の剛性を高めように扱歯支持部材を前後に分割する構成を採用しつつ前後の分割扱歯支持部材を直線状に並べることができる。
コンバインの全体を示す左側面図である。 脱穀部を示す縦断側面図である。 図2のIII−III断面矢視図である。 図2のIV−IV断面矢視図である。 図2のV−V断面矢視図である。 図3のVI−VI断面矢視図である。 別の実施構造を備える連結部を示す断面図である。 別の実施構造を備える中間支持部材を示す正面図である。 別の実施構造を備える扱胴を示す側面図である。 別の実施構造を備える扱胴における分割扱歯支持部材の支持構造を示す断面図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、普通型のコンバインの機体に関し、図1に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」とする。
〔コンバインの全体の構成について〕
図1に示されるように、普通型のコンバインは、機体フレーム1、機体フレーム1の前部に駆動可能に装備された左右一対の前車輪2、機体フレーム1の後部に操向可能に装備された左右一対の後車輪3を有する機体を備えている。機体の前部に搭乗運転部4が形成されている。搭乗運転部4には、搭乗空間を覆うキャビン5が備えられている。機体フレーム1の前端部には、作業走行時に機体の前方に位置する水稲や麦あるいは菜種などの作物の穀稈を刈り取って搬送する刈取搬送部6が連結されている。刈取搬送部6は、機体左右向きの昇降軸芯Pを支点にした昇降揺動が可能な状態で連結されている。刈取搬送部6の昇降揺動は、機体フレーム1とフィーダ7にわたって架設された油圧式の昇降シリンダ8の伸縮作動で行われる。機体フレーム1の後部には、刈取搬送部6が搬送する刈り取り後の穀稈を脱穀対象物として受け入れて脱穀処理し、脱穀処理後の処理物に選別処理を施す脱穀装置9が設けられている。脱穀装置9における前部の上方に、脱穀装置9から搬送された単粒化穀粒を回収して貯留する穀粒タンク10が設けられている。穀粒タンク10の下部には、貯留された穀粒を排出するスクリューコンベヤ11が接続されている。脱穀装置9における後部の上方に、エンジンを有する原動部12が形成されている。
〔刈取搬送部6の構成について〕
刈取搬送部6においては、機体の走行に伴って、左右のデバイダ13によって未刈り穀稈が収穫対象の穀稈と収穫対象外の穀稈とに梳き分けられる。又、刈取搬送部6の前部上方に配備された回転リール14によって収穫対象穀稈の穂先側が後方に向けて掻き込まれる。掻き込まれた穀稈の株元がバリカン型の刈取装置15によって切断されて、収穫対象の穀稈が刈り取られる。そして、刈取装置15の後方に配備された横送オーガ16によって刈取り穀稈がフィーダ7の前側箇所に寄せ集められる。寄せ集められた刈取り穀稈の株元から穂先までの全体がフィーダ7によって脱穀装置9に投入される。
〔脱穀装置9の構成について〕
脱穀装置9及び扱胴17の説明にあたり、脱穀装置9及び扱胴17の処理始端側[穀稈投入側(図2の紙面左側)]が「前」とし、脱穀装置9及び扱胴17の処理終端側[穀稈排出側(図2の紙面右側)]が「後」とする。
図2に示されるように、脱穀装置9には、フィーダ7が投入する作物としての刈取り穀稈を脱穀処理物として、この脱穀処理物に脱穀処理を施す脱穀部9Aが備えられている。図示しないが、脱穀部9Aの下方に、脱穀処理後の処理物に選別処理を施す選別部が設けられている。この脱穀装置9において、脱穀部9Aにおける脱穀処理方向が機体の前後方向と一致し、脱穀処理方向の上手側が機体の前側に位置するように設定してある。
図2に示されるように、脱穀部9Aには、脱穀装置9の上部に形成された扱室18が備えられている。扱室18には、扱胴17が設けられている。扱胴17は、扱胴支軸19を回転中心Yにして、正面視右回り方向R(図3,4,5参照)に回転駆動される。扱室18の前下部には、脱穀処理物の扱室18への投入を可能にする供給口20が形成されている。扱室18の後下部には、脱穀排塵の扱室外への排出を可能にする排塵口21が形成されている。扱胴17の周囲のうちの扱胴17の下方の領域に受網22が装備されている。
扱室18は、扱胴17を支持する前支持壁23と後支持壁24、扱胴17の上方に設けられた天板25、及び受網22などによって区画形成されている。天板25の内側に扱室18の前後方向に並ぶ複数の送塵弁26が設けられている。扱胴17は、図2に示されるように、扱胴17の前部に設けられた掻込み部30と、扱胴17のうち、掻込み部30の後側の部位に設けられた扱き処理部40とを備えている。
脱穀部9Aにおいては、フィーダ7によって供給口20から扱室18に投入された刈取り穀稈の株元から穂先までの全体が脱穀処理物として掻込み部30によって扱室18の内部側に掻き込まれて扱き処理部40と受網22とによって脱穀処理される。脱穀処理される脱穀処理物は、回転する扱き処理部40によって回動力を付与されて送塵弁26に当り、送塵弁26によって扱室18の後方に向けて流れるように案内される。脱穀処理物は、扱き処理部40によって扱室18の後方に向けて移送されつつ脱穀処理される。脱穀処理によって得た穀粒が受網22から漏下する。脱穀処理によって発生した脱穀排稈や切れワラなどが排塵口21から扱室18の外部へ排出される。
〔扱胴17の構成について〕
扱胴17は、図2に示されるように、扱室18の前後方向に沿う姿勢で扱室18に設けられ、扱胴軸芯を回転中心Yとして回転駆動される扱胴支軸19と、扱胴支軸19の前部に支持されている掻込み部30と、扱胴支軸19のうち、掻込み部30よりも後側の部分に支持されている扱き処理部40とを備えている。
〔掻込み部30の構成について〕
掻込み部30は、図2に示されるように、扱胴17の前端側ほど小径である基台部31と、基台部31の外周部から基台部31の外側に向かって立ち上がる状態で基台部31の外周部に設けられた螺旋羽根32とを備えている。2つの螺旋羽根32が備えられている。2つの螺旋羽根32は、基台部31の周方向に間隔を空けて並んだ2重螺旋状で、基台部31の後端部から先端部に亘って設けられている。
基台部31は、円錐台状に巻かれた板金部材によって構成されている。基台部31の前端部と、扱胴支軸19とに亘って円板部材33が連結されている。基台部31の後端部と、扱胴支軸19とに亘って前支持部材41が連結されている。基台部31は、円板部材33及び前支持部材41を介して扱胴支軸19に支持されている。
掻込み部30においては、基台部31が円板部材33及び前支持部材41を介して扱胴支軸19によって駆動されて、2つの螺旋羽根32が扱胴軸芯を回転中心にして回転駆動される。フィーダ7によって供給口20から扱室18に投入された刈取穀稈の株元から穂先までの全体が回転する螺旋羽根32によって案内底板34(図2参照)に沿わせて扱室18の後方に向けて掻き込まれる。
〔扱き処理部40の構成について〕
扱き処理部40には、図2に示されるように、扱胴支軸19のうち、掻込み部30の後部に対応する部分に相対回転不能に支持される前支持部材41、扱胴支軸19のうちの前支持部材41よりも後側の部分に相対回転不能に支持される後支持部材42、扱胴支軸19のうち、前支持部材41と後支持部材42との間の部分に相対回転不能に支持される3つの中間支持部材43が備えられている。3つの中間支持部材43は、扱胴支軸19の前後方向に間隔を空けて並んでいる。後支持部材42の外径D1は、3つの中間支持部材43の外径D2よりも小さく設定されている。後支持部材42の外径D1が中間支持部材43の外径D2と同じであるのに比べ、排塵口21を広く形成できる。以下において、3つの中間支持部材43のうち、最も前側の中間支持部材43を第1の中間支持部材43aと呼称し、3つの中間支持部材43のうち、中間の中間支持部材43を第2の中間支持部材43bと呼称し、3つの中間支持部材43のうち、最も後の中間支持部材43を第3の中間支持部材43cと呼称する。
扱き処理部40は、第2の中間支持部材43bよりも前側に位置する複数の前側分割扱歯支持部材45aを有する前側扱き処理部40Fと、第2の中間支持部材43bよりも後側に位置する複数の後側分割扱歯支持部材45bを有する後側扱き処理部40Rと、を備えている。前側分割扱歯支持部材45a及び後側分割扱歯支持部材45bは、前支持部材41と後支持部材42とに亘る前後長さを有する一本物の扱歯支持部材を第2の中間支持部材43bに対応する位置で前後方向に2分割されたものである。
前側扱き処理部40fは、扱胴支軸19に支持され、扱胴支軸19によって回転駆動される前側扱胴本体17Fを備えている。扱胴17の前側外周面としての前側扱胴本体17Fの外周面に、複数の棒状の扱歯44が設けられている。複数の扱歯44は、扱胴支軸19に沿う方向に間隔を空けて並ぶ状態で、かつ扱胴17の周方向に間隔を空けて並ぶ状態で設けられている。各扱歯44は、前側扱胴本体17Fの外周面から扱胴径方向外側に向けて突出している。
前側扱胴本体17Fは、図2,3,5に示されるように、扱胴支軸19に沿った状態で、かつ、扱き処理部40の周方向に間隔を空けて並んだ状態で前支持部材41、第1の中間支持部材43a及び第2の中間支持部材43bに支持された6本の前側分割扱歯支持部材45aを備えている。6本の前側分割扱歯支持部材45aは、図3,5に示されるように、6本の前側分割扱歯支持部材45aの扱き処理部40の周方向での配列ピッチ46aが同じになる状態で支持されている。すなわち、6本の前側分割扱歯支持部材45aは、扱き処理部40の周方向に等間隔で並んでいる。6本の前側分割扱歯支持部材45aそれぞれには、図2に示されるように、複数の棒状の扱歯44が扱胴支軸19に沿った方向に間隔を空けた状態で支持されている。各前側分割扱歯支持部材45aの扱歯44は、図3,5に示されるように、前側分割扱歯支持部材45aから扱き処理部40の径方向外側に向けて突出している。
各前側分割扱歯支持部材45aの前端側が前支持部材41の外周部に支持され、各前側分割扱歯支持部材45aの中間部が第1の中間支持部材43aの外周部に支持され、各前側分割扱歯支持部材45aの後端側が第2の中間支持部材43bの外周部に支持されている。各前側分割扱歯支持部材45aは、前支持部材41、第1の中間支持部材43a及び第2の中間支持部材43bを介して扱胴支軸19に相対回転不能に支持されている。6本の前側分割扱歯支持部材45aに外接する円筒面が前側扱胴本体17Fの外周面になっている。
具体的には、前側分割扱歯支持部材45aの前端部は、前支持部材41の後向きの側面に板状の連結部材を介して連結されている。前側分割扱歯支持部材45aの中間部は、図3に示されるように、第1の中間支持部材43aの凹入部47に入り込ませ、板状の連結部材48を介して第1の中間支持部材43aに連結されている。連結部材48と前側分割扱歯支持部材45aとは、連結部材48が前側分割扱歯支持部材45aにスライド可能に外嵌する状態で連結されている。連結部材48と第1の中間支持部材43aとは、連結ボルトによって連結されている。前側分割扱歯支持部材45aの後端部は、図5に示されるように、第2の中間支持部材43bの前向きの側面に板状の連結部材49を介して連結されている。前側分割扱歯支持部材45aと連結部材49とは、溶接によって連結されている。連結部材49と第2の中間支持部材43bは、連結ボルトによって連結されている。
後側扱き処理部40Rは、扱胴支軸19に支持され、扱胴支軸19によって回転駆動される後側扱胴本体17Rを備えている。扱胴17の後側外周面としての後側扱胴本体17Rの外周面に、複数の棒状の扱歯44が扱胴支軸19に沿う方向に間隔を空けて並ぶ状態で、かつ扱胴17の周方向に間隔を空けて並ぶ状態で設けられている。各扱歯44は、後側扱胴本体17Rの外周面から扱胴径方向外側に向けて突出している。
後側扱胴本体17Rは、図2,4,5に示されるように、扱胴支軸19に沿った状態で、かつ扱き処理部40の周方向に間隔を空けて並んだ状態で第2の中間支持部材43b、第3の中間支持部材43c及び後支持部材42に支持された6本の棒状の後側分割扱歯支持部材45bを備えている。6本の後側分割扱歯支持部材45bは、図4,5に示されるように、6本の後側分割扱歯支持部材45bの扱き処理部40の周方向での配列ピッチ46bが同じになる状態で支持されている。すなわち、6本の後側分割扱歯支持部材45bは、扱き処理部40の周方向に等間隔で並んでいる。6本の後側分割扱歯支持部材45bそれぞれには、図2に示されるように、複数の棒状の扱歯44が扱胴支軸19に沿った方向に間隔を空けた状態で支持されている。各後側分割扱歯支持部材45bの扱歯44は、図4,5に示されるように、後側分割扱歯支持部材45bから扱き処理部40の径方向外側に向けて突出している。本実施形態では、前側分割扱歯支持部材45aの配列ピッチ46aと、後側分割扱歯支持部材45bの配列ピッチ46bとは、等しく設定されている。これに限らず、前側分割扱歯支持部材45aの配列ピッチ46aと、後側分割扱歯支持部材45bの配列ピッチ46bとが異なる構成を採用してもよい。
各後側分割扱歯支持部材45bの前端側が第2の中間支持部材43bの外周部に支持され、各後側分割扱歯支持部材45bの中間部が第3の中間支持部材43cの外周部に支持され、各後側分割扱歯支持部材45bの後端側が後支持部材42の外周部に支持されている。各後側分割扱歯支持部材45bは、第2の中間支持部材43b、第3の中間支持部材43c及び後支持部材42を介して扱胴支軸19に相対回転不能に支持されている。6本の後側分割扱歯支持部材45bに外接する円筒面が後側扱胴本体17Rの外周面になっている。
具体的には、後側分割扱歯支持部材45bの前端部は、図5に示されるように、第2の中間支持部材43bの後向きの側面に板状の連結部材50を介して連結されている。後側分割扱歯支持部材45bの中間部は、図4に示されるように、第3の中間支持部材43cの凹入部51に入り込ませ、板状の連結部材52を介して第3の中間支持部材43cに連結されている。連結部材52と後側分割扱歯支持部材45bとは、連結部材52が後側分割扱歯支持部材45bにスライド可能に外嵌する状態で連結されている。連結部材52と第3の中間支持部材43cとは、連結ボルトによって連結されている。後側分割扱歯支持部材45bの後端部は、後支持部材42の前向きの側面に板状の連結部材を介して連結されている。後側分割扱歯支持部材45bと連結部材とは、溶接によって連結されている。連結部材と後支持部材42とは、連結ボルトによって連結されている。
前側分割扱歯支持部材45a及び後側分割扱歯支持部材45bは、同じ前後方向長さを有するよう構成されている。前側分割扱歯支持部材45aと後側分割扱歯支持部材45bとを入れ替えて扱胴17に取付けることが可能である。すなわち、前側分割扱歯支持部材45aを後側分割扱歯支持部材45bに替えて第2の中間支持部材43b、第3の中間支持部材43c及び後支持部材42に支持することが可能である。後側分割扱歯支持部材45bを前側分割扱歯支持部材45aに替えて前支持部材41、第1の中間支持部材43a及び第2の中間支持部材43bに支持することが可能である。
前側分割扱歯支持部材45a及び後側分割扱歯支持部材45bは、図5に示されるように、前側分割扱歯支持部材45aの扱き処理部40の周方向での配列と、後側分割扱歯支持部材45bの扱き処理部40の周方向での配列とが異なる状態で扱胴17に備えられている。すなわち、扱き処理部40の周方向において、前側分割扱歯支持部材45aと後側分割扱歯支持部材45bとが位置ずれしている。本実施形態では、図5に示されるように、扱胴17の前後方向視において、前側分割扱歯支持部材45aと、この前側分割扱歯支持部材45aに対して扱胴回転方向下手側に隣り合う後側分割扱歯支持部材45bとの間隔(回転方向下手側での間隔)が、前側分割扱歯支持部材45aと、この前側分割扱歯支持部材45aに対して扱胴回転方向上手側に隣り合う後側分割扱歯支持部材45bとの間隔(回転方向上手側での間隔)に等しい状態で前側分割扱歯支持部材45aの配列と、後側分割扱歯支持部材45bの配列とが異なる構成を採用している。本発明の構成のうち、「前側分割扱歯支持部材45aの配列と後側分割扱歯支持部材45bの配列とが異なるとの構成」は、回転方向上手側での間隔と回転方向下手側での間隔とが等しいものに限らず、回転方向上手側での間隔と回転方向下手側での間隔とが異なるものも含む。
本実施形態では、前側分割扱歯支持部材45a及び後側分割扱歯支持部材45bが6本設けられているが、5本以下あるいは7本以上設けてもよい。本実施形態では、前側分割扱歯支持部材45a及び後側分割扱歯支持部材45bは、丸パイプ鋼材によって構成されている。前側分割扱歯支持部材45a及び後側分割扱歯支持部材45bには、丸パイプ鋼材の他、丸鋼材、角棒鋼材、角パイプ鋼材などの各種の棒状部材を採用することができる。また、前側分割扱歯支持部材45a及び後側分割扱歯支持部材45bには、アングル材やチャンネル材も採用可能である。本実施形態では、各扱歯は、丸鋼材によって構成されている。扱歯44には、丸鋼材の他、角棒鋼材、丸パイプ材、各パイプ材など各種の棒状部材を採用することができる。
扱胴17は、前側分割扱歯支持部材45aどうしの間、及び後側分割扱歯支持部材45bどうしの間を介して扱室18に連通する内部空間S1(図2参照)を内部に形成した籠状に構成し、かつ、扱胴17の外周面から扱胴径方向外側に向けて突出する複数の扱歯44を扱胴17の周方向及び処理方向に間隔を空けて整列した状態で備えるように構成し、いわゆるバー形の扱胴に構成してある。
従って、扱胴17は、処理方向の扱胴支軸19を回転中心Yとして回転することにより、掻込み部30からの脱穀処理物を、扱き処理部40と受網22との間に導入する。扱胴17は、受網22との間の扱き処理空間S2(図2参照)に位置する脱穀処理物に前側分割扱歯支持部材45a、後側分割扱歯支持部材45b及び扱歯44による打撃や扱歯44の梳き込みなどによる脱穀処理を施し、この脱穀処理で得た処理物の内部空間S1への入り込みを許容し、扱き処理空間S2の処理物と内部空間S1の処理物とを撹拌しながら、これらの処理物に前側分割扱歯支持部材45a、後側分割扱歯支持部材45b及び扱歯44の打撃や扱歯44の梳き込みなどによる脱穀処理を施す。
〔中間支持部材43の構成について〕
第1の中間支持部材43a及び第3の中間支持部材43cは、図3,4に示されるように、同じ仕様を備えるよう構成されている。すなわち、第1の中間支持部材43a及び第3の中間支持部材43cそれぞれには、前側分割扱歯支持部材45aを入り込ませることが可能な凹入部47、及び、後側分割扱歯支持部材45bを入り込ませることが可能な凹入部51が形成されている。第1の中間支持部材43aと第3の中間支持部材43cとを入れ替えて扱胴支軸19に支持することが可能である。
第1の中間支持部材43a、第2の中間支持部材43b、第3の中間支持部材43cのそれぞれには、図3,4,5に示されるように、内周側支持部材53と、外周側支持部材54とが備えられている。内周側支持部材53が中心部で扱胴支軸19に支持され、外周側支持部材54が内周部で内周側支持部材53の外周部に支持され、外周側支持部材54の外周部に前側分割扱歯支持部材45aや後側分割扱歯支持部材45bが支持されている。外周側支持部材54は、内周側支持部材53の前向きの側面に脱着可能に支持されている。これにより、第1の中間支持部材43a、第2の中間支持部材43b、第3の中間支持部材43cのそれぞれは、扱胴支軸19に相対回転不能に支持され、前側分割扱歯支持部材45aや後側分割扱歯支持部材45bを扱胴支軸19による回転駆動が可能なように扱胴支軸19に連結している。
具体的には、図3,4,5に示されるように、内周側支持部材53には、中心部に形成された連結穴55、内周側部分に形成された連結部56が備えられている。内周側支持部材53は、図3,4,5,6に示されるように、連結穴55によって扱胴支軸19に外嵌され、連結部56が扱胴支軸19に溶接によって連結されていることにより、扱胴支軸19に相対回転不能に支持されている。図3,4,5に示されるように、内周側支持部材53の外周形状が非真円形状としての4辺形状に形成され、内周側支持部材53の外周側部分のうちの周方向での4箇所に支持部57が形成されている。連結部56は、図6に示されるように、支持部57から扱胴支軸19に向けて延び、扱胴支軸19の軸芯に沿う方向に離れた2つの溶接箇所Wに広がる形状に形成されている。連結部56と扱胴支軸19との溶接による連結が扱胴支軸19の軸芯方向での広い範囲において行われ、内周側支持部材53は、扱胴支軸19にしっかり支持される。本実施形態では、連結部56は、扱胴支軸19に沿う方向に重なり合った板材によって構成されている。2枚の板部材の膨出部によって構成される二股部によって2つの溶接箇所Wへ広がる形状が形成されている。
外周側支持部材54の中心部に、内周側支持部材53の挿通が可能な、かつ、内周側支持部材53の外周形状に相似した4辺形状の貫通穴58が形成されている。外周側支持部材54の内周側部分のうちの周方向での4箇所に固定部59が形成されている。4箇所の固定部59は、外周側支持部材54のうち、内周側支持部材53を貫通穴58に通して内周側支持部材53と外周側支持部材54とを扱胴軸芯を回転中心にして相対回転させた状態で内周側支持部材53の4箇所の支持部57が各別に重複する部位に備えられている。
第1の中間支持部材43a、第2の中間支持部材43b、第3の中間支持部材43cそれぞれにおいては、外周側支持部材54を内周側支持部材53に支持させるのには、固定部59を支持部57に連結するのであるが、次の如く連結操作を行うことによって連結する。
扱胴支軸19と外周側支持部材54とを前後方向に相対移動させる。すなわち、内周側支持部材53が外周側支持部材54の貫通穴58を後側から前側へ通るように内周側支持部材53と外周側支持部材54とを相対移動させる。内周側支持部材53が外周側支持部材54の前側に位置すると、内周側支持部材53と外周側支持部材54とを相対回転させて内周側支持部材53の4箇所の支持部57と、外周側支持部材54の4箇所の固定部59とを各別に重複させる。重複した支持部57と固定部59とに連結ボルトを装着して固定部59を支持部57に固定することにより、外周側支持部材54を内周側支持部材53に連結する。
外周側支持部材54を内周側支持部材53から取り外す場合、連結操作の手順と逆の手順で取り外し操作を行う。
〔前支持部材41の構成について〕
前支持部材41には、図2に示されるように、扱胴支軸19に支持される内周側支持部材60と、内周側支持部材60に脱着可能に支持され、前側分割扱歯支持部材45aを外周側部分で支持する外周側支持部材61と、が備えられている。
具体的には、内周側支持部材60は、中間支持部材43の内周側支持部材53の構成と同じ構成を備えている。外周側支持部材61の中心部に、扱胴支軸19が挿通し、内周側支持部材53の外径よりも小さい穴径を有する円形の貫通穴が形成されている。内周側支持部材60と外周側支持部材61とは、内周側支持部材60の連結部56の中心側部分が外周側支持部材61の貫通穴に入り込む状態で、かつ、内周側支持部材60が外周側支持部材61の後向き側面に当接される状態で連結ボルトによって連結されている。
〔後支持部材42の構成について〕
後支持部材42には、図2に示されるように、扱胴支軸19に支持される内周側支持部材62と、内周側支持部材62に脱着可能に支持され、後側分割扱歯支持部材45bを外周側部分で支持する外周側支持部材63と、が備えられている。
具体的には、内周側支持部材62は、中心部に形成された連結穴で扱胴支軸19に外嵌され、連結穴の周辺で扱胴支軸19に溶接されている。内周側支持部材62の外周形状は、円形に形成されている。外周側支持部63の中心部に、扱胴支軸19が挿通し、内周側支持部材62の外径よりも小さい穴径の貫通穴が形成されている。内周側支持部材62と外周側支持部材63とは、内周側支持部材62の外周側部分が外周側支持部材63の前向きの側面に当接される状態で連結ボルトによって連結されている。
〔別実施形態〕
(1)図7は、別の実施構造を備える連結部156を示す断面図である。別の実施構造を備える連結部156では、内周側支持部材53の中心部に折り曲げ部分を備えることにより、連結部156を、支持部57から、扱胴支軸19に沿う方向に離れた2つの溶接箇所Wに広がる形状に形成されている。
(2)図8は、別の実施構造を備える中間支持部材143を示す正面図である。別の実施構造を備える中間支持部材143では、扱胴支軸19に支持される内周側支持部材153と、内周側支持部材153に脱着可能に支持され、前側分割扱歯支持部材45a及び後側分割扱歯支持部材45bを支持する外周側支持部材154と、を備えている。
外周側支持部材154が扱き処理部40の径方向に分割可能に構成されている。具体的には、外周側支持部材154は、分割線Lで2つの分割外周側支持部材154aに分割可能に構成されている。このように、中間支持部材143において、外周側支持部材154を分割可能に構成する場合、前支持部材41及び後支持部材42においても、外周側支持部材を扱き処理部40の径方向に分割可能に構成する。前支持部材41、中間支持部材143及び後支持部材42のそれぞれにおいて、外周側支持部材154を分割外周側支持部材154aに分割した状態で内周側支持部材153から扱き処理部40の径方向外側に向けて取り外したり、内周側支持部材153に対して扱き処理部40の径方向外側から取付けたりすることができる。
(3)図9は、別の実施構造を備える扱胴を示す側面図である。別の実施構造を備える扱胴17では、前支持部材41と第1の中間支持部材43aとの間に位置する6本の分割扱歯支持部材45cを有する第1扱き処理部40Aと、第1の中間支持部材43aと第2の中間支持部材43bとの間に位置する6本の分割扱歯支持部材45cを有する第2扱き処理部40Bと、第2の中間支持部材43bと第3の中間支持部材43cとの間に位置する6本の分割扱歯支持部材45cを有する第3扱き処理部40Cと、第3の中間支持部材43cと後支持部材42との間に位置する6本の分割扱歯支持部材45cを有する第4扱き処理部40Dとが扱き処理部40に備えられている。
第1扱き処理部40Aの分割扱歯支持部材45c、第2扱き処理部40Bの分割扱歯支持部材45c、第3扱き処理部40Cの分割扱歯支持部材45c、第4扱き処理部40Dの分割扱歯支持部材45cは、前支持部材41と後支持部材42とに亘る前後長さを有する一本物の扱歯支持部材を3つの中間支持部材43a,43b,43cそれぞれに対応する位置において前後方向に分割されたものである。4つに分割された分割扱歯支持部材45cは、図9に示されるように、同軸芯上に位置するように直線状に並べられている。
直線状に並ぶ4つの分割扱歯支持部材45cは、図10に示される支持構造に基づいて3つの中間支持部材43a,43b、43cのそれぞれに支持されている。
すなわち、図10に示されるように、」中間支持部材43a,43b,43cよりも前側に位置する分割扱歯支持部材45cにおいては、中間支持部材43a,43b,43cに対応する端部としての後端部に連結ブラケット64aが備えられている。中間支持部材43a,43b,43cよりも後側に位置する分割扱歯支持部材45cにおいては、中間支持部材43a,43b,43cに対応する端部としての前端部に連結ブラケット64bが備えられている。本実施形態では、分割扱歯支持部材45cと連結ブラケット64a,64bとは、溶接によって連結されている。連結手段としては、溶接に限らず、連結ボルト、接着など各種の手段の採用が可能である。前側の分割扱歯支持部材45cの連結ブラケット64aと、後側の分割扱歯支持部材45cの連結ブラケット64bとは、中間支持部材43a,43b,43cに対して中間支持部材43a,43b,43cの外周側支持部材54における外周部を挟み込む状態で分割扱歯支持部材45cに備えられている。二つの連結ブラケット64a,64bは、外周側支持部材54に連結ボルト65によって共締め連結されている。
(4)扱歯支持部材が分割扱歯支持部材45a,45b,45cに分割されている例を示したが、分割されていなくてもよい。
(5)上記した実施形態では、内周側支持部材53の外周形状、及び、外周側支持部材54の貫通穴58の形状の非真円形状として、4辺形状が採用された例を示したが、これに限らない。たとえば、長方形状、多角形状、長円形状、楕円形状などの採用が可能である。
(6)上記した実施形態では、前側分割扱歯支持部材45a及び後側分割扱歯支持部材45bが等しい前後方向長さを備えるよう構成された例を示したが、これに限らない。たとえば、第1の中間支持部材43aに対応する位置、あるいは、第3の中間支持部材43cに対応する位置を扱歯支持部材の分割箇所に設定するなど、前側分割扱歯支持部材45a及び後側分割扱歯支持部材45bを異なる長さを備えるよう構成してもよい。
(7)上記した実施形態では、3つの中間支持部材43が設けられた例を示したが、2つ以下、4つ以上の中間支持部材43が設けられたものであってもよい。
(8)上記した実施形態では、前支持部材41、中間支持部材43及び後支持部材42のそれぞれが内周側支持部材と、外周側支持部材とに分割可能に構成された例を示したが、分割不能に構成されたものであってもよい。
(9)上記した実施形態では、扱胴支軸19に溶接によって連結された前支持部材41、中間支持部材43及び後支持部材42を採用された例を示したが、これに限らず、扱胴支軸19に連結ボルトなどによって連結されたものであってもよい。また、溶接によって連結されたものでは、連結部としては、2つの溶接箇所に広がる形状のものに限らず、どのような形状のものであってもよい。
(10)上記した実施形態では、外径が中間支持部材43の外径よりも小さい後支持部材42が採用された例を示したが、これに限らないものであってもよい。たとえば、中間支持部材の外径と後支持部材の外径が等しいものや、後支持部材の外径が中間支持部材に外径よりも大きいものであってもよい。
本発明は、掻込み部の他にバー形の扱き処理部だけが備えられた扱胴に限らず、ドラム形の扱き処理部、ラスプ扱歯形の扱き処理部がバー形の扱き処理部に合わせて備えられた扱胴に適用できる。
18 扱室
19 扱胴支軸
30 掻込み部
40 扱き処理部
41 前支持部
42 後支持部材
43 中間支持部材
44 扱歯
45a 前側分割扱歯支持部材
45b 後側分割扱歯支持部材
45c 分割扱歯支持部材
53 中間支持部材の内側支持部材
54 中間支持部材の外側支持部材
56 連結部
57 支持部
58 貫通穴
59 固定部
156 連結部
143 中間支持部材
153 内側支持部材

Claims (8)

  1. 収穫された作物の全体が投入される扱室に前記扱室の前後方向に沿う姿勢で回転可能に設けられる扱胴支軸と、前記扱胴支軸の前部に支持され、投入された作物を前記扱室の後方に向けて掻き込む掻込み部と、前記扱胴支軸のうちの前記掻込み部よりも後側の部分に支持され、前記掻込み部によって掻き込まれた作物を扱き処理する扱き処理部と、が備えられ、
    前記扱き処理部に、前記扱胴支軸に支持される前支持部材と、前記扱胴支軸のうちの前記前支持部材よりも後側の部分に支持される後支持部材と、前記扱胴支軸のうちの前記前支持部材と前記後支持部材との間の部分に支持される中間支持部材と、前記扱胴支軸に沿った状態、かつ、前記扱き処理部の周方向に間隔を空けた状態で前記前支持部材、前記中間支持部材及び前記後支持部材に支持される複数の棒状の扱歯支持部材と、前記複数の扱歯支持部材それぞれにおいて、前記扱歯支持部材から前記扱き処理部の径方向外側に向けて突出する状態、かつ、前記扱胴支軸に沿った方向に間隔を空けた状態で前記扱歯支持部材に支持された複数の棒状の扱歯と、が備えられ、
    前記中間支持部材は、前記扱胴支軸に支持された内周側支持部材と、前記内周側支持部材に脱着可能に支持されて、前記扱歯支持部材を支持する外周側支持部材と、を備えている扱胴。
  2. 前記内周側支持部材の外周側部分に前記外周側支持部材を支持する支持部が備えられ、
    前記内周側支持部材の内周側部分に前記扱胴支軸に溶接によって連結される連結部が備えられている請求項1に記載の扱胴。
  3. 前記連結部は、前記支持部から、前記扱胴支軸の軸芯に沿う方向に離れた2つの溶接箇所に広がる形状に形成されている請求項2に記載の扱胴。
  4. 前記中間支持部材は、複数設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の扱胴。
  5. 前記内周側支持部材の外周側部分に前記外周側支持部材を脱着可能に支持する支持部が備えられ、
    前記外周側支持部材は、前記扱胴支軸及び前記内周側支持部材が挿通する貫通穴を有し、
    前記内周側支持部材の外周形状と前記貫通穴の形状とが、相似した非真円形状に形成され、
    前記外周側支持部材のうち、前記内周側支持部材を前記貫通穴に通して前記内周側支持部材と前記外周側支持部材とを相対回転させた状態において前記支持部と重複する部位に、前記支持部に固定される固定部が備えられている請求項1から4のいずれか一項に記載の扱胴。
  6. 前記外周側支持部材が前記扱き処理部の径方向に分割可能に構成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の扱胴。
  7. 前記複数の扱歯支持部材それぞれは、前記中間支持部材に対応する位置において分割扱歯支持部材に分割されている請求項1から4のいずれか一項に記載の扱胴。
  8. 前記複数の分割扱歯支持部材のうち前記中間支持部材に対応する端部に連結ブラケットが備えられ、
    前記複数の分割扱歯支持部材は、同軸芯上に位置するように直線状に並べられており、
    前後に隣り合う前記分割扱歯支持部材の端部における前記連結ブラケットによって前記中間支持部材を挟み込んだ状態で、前記二つの前記連結ブラケットを前記中間支持部材に共締め連結してある請求項7に記載の扱胴。
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