JP5921187B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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本発明は、皮膚にハリ感を与える皮膚外用剤に関する。
近年、肌のハリや弾力を改善する効果を遡及した皮膚外用剤が提案されている。例えば、常温で固形の高級アルコールと液状の高級アルコールとリン脂質を配合して、肌のハリと弾力性を上げる乳化化粧料(特許文献1参照)や、ステアリン酸ステアリルと炭化水素を併用して、即効性と持続性も兼ね備えた、肌へのハリ感の付与に優れる乳化化粧料が提案されている(特許文献2参照)。また、特定の共重合体を配合することで、皮膚上に共重合体による被膜を形成し、ハリ感を持たせるものも知られている(特許文献3参照)。
特開2005−53879号公報 特開2010−235472号公報 特開平10−316550号公報
しかし、特許文献1、2に記載される皮膚外用剤では、皮膚上に固形油による油膜を形成することでハリ感を付与しているが、比較的多くの固形状油分を配合する必要があるため、塗布時の伸びが重い、被膜が硬いなど使用感の悪化が生じていた。また、使用感を高めるため、液状油分を配合し、固形状油分の配合量を少なくした場合、ハリ感が不十分となるだけでなく、べたつき感を感じる、保湿感に欠けるといった問題も生じていた。
一方、特許文献3に記載の皮膚外用剤では、共重合体による皮膜形成によってハリ感を与えた場合、使用直後に共重合体による皮膜によって、ハリ感が感じられることがあるが、皮膜の柔軟性が低く、肌への密着感が弱いため、目元、口元等の動きの大きい箇所では、皮膚の動きによって皮膜の断裂を生じやすく、さらには剥離してしまう場合もあった。
従って、本発明の課題は、使用直後からハリ感を実感でき、その持続効果も高く、さらにのびの良さやべたつきのなさといった使用性、使用感を持ちながら、高い保湿感を付与することができる皮膚外用剤を提供することにある。
そこで本発明者は、前記課題を解決すべく種々の油剤や皮膜形成剤等の組み合わせを検討したところ、油溶性皮膜形成剤と揮発性の高い油剤を併用することで即効性のハリ感を付与することができ、また、これに高級アルコール、高級脂肪酸とN−長鎖アシルアミノ酸系界面活性剤をさらに併用することで、即効性のハリ感を維持し、ハリ感の持続性、のびの良さやべたつきのなさといった使用性、使用感に優れ、保湿性の高い皮膚外用剤が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、下記成分(A)〜(D)を含有し、成分(C)と成分(D)の質量比率(C/D)が1.5〜15であることを特徴とする皮膚外用剤を提供するものである。
(A)N−長鎖アシルアミノ酸系界面活性剤
(B)高級アルコール及び/又は高級脂肪酸
(C)揮発性油剤
(D)油溶性皮膜形成剤
本発明の皮膚外用剤は、即効性及び持続性のハリ感を与え、のびの良さやべたつきのなさといった使用性、使用感を持ちながら、高い保湿性を付与することができる。
以下、本発明の実施形態について詳述する。
本発明に用いられる(A)N−長鎖アシルアミノ酸系界面活性剤は、N−長鎖アシルアミノ酸及び/又はその塩であり、水溶性の界面活性剤である。N−長鎖アシルアミノ酸を構成するアミノ酸としては、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニン、スレオニン、メチルアラニン、サルコシン、リジン、アルギニン等が挙げられる。これらのアミノ酸は、L体、D体又はDL体の何れでもよい。これらのうち1種類を使用してもよいし、上記の群から選ばれる2種以上を混合して使用してもよい。分散安定性、べたつき感のなさの点から、酸性アミノ酸又は中性アミノ酸がより好ましい。具体的には、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニンがより好ましく、グルタミン酸がさらに好ましい。
N−長鎖アシルアミノ酸を構成するアシル基としては、炭素数16〜22の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸由来のアシル基が使用できる。中でも飽和の脂肪酸由来のアシル基が良好に使用でき、単一のアシル基、牛脂脂肪酸等から誘導されるアシル基、又はそれらの混合物でも良い。例えば、脂肪酸としては、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、ベヘン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を混合して使用することができる。特に経時安定性、べたつき感のなさの点から、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸が好ましく、さらにステアリン酸が好ましい。
N−長鎖アシルアミノ酸の塩としては特に限定されず、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛などの無機塩、あるいはアンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミンや、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸などの有機塩が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を混合して使用することができる。市場での入手の容易性から、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミン又はアルギニンの塩が好ましい。
成分(A)の具体例としては、具体的にはN−パルミトイルグリシンアンモニウム、N−ステアロイルアラニンナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸トリエタノールアミン、N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−パルミトイルグルタミン酸カリウム、N−パルミトイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ステアロイルグリシンカリウム、N−ステアロイルグルタミン酸等が挙げられる。これらの中でも好ましくは、N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ステアロイルグルタミン酸であり、特に好ましくはN−ステアロイルグルタミン酸ナトリウムである。市販品としては、アミソフトHS−11Pが例示できる。
なお、N−長鎖アシルアミノ酸及び/又はその塩として、初めから対塩基のついたN−長鎖アシルアミノ酸塩として使用することができ、さらには、乳化中にN−長鎖アシルアミノ酸と対塩基を中和反応させて使用することもできる。本発明においては、上記の構成成分を各々1種又は2種以上を目的に応じて適宜選択して用いることができる
本発明において、(A)N−長鎖アシルアミノ酸及び/又はその塩の含有量は、本発明の組成物中に、0.01〜3質量%が好ましく、0.1〜2質量%がさらに好ましい。当該範囲内であれば、使用感が良好で、ハリ感の持続性にも優れる。
本発明に用いられる(B)高級アルコール及び/又は高級脂肪酸は、炭素数12以上の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐のアルコール及び/又は脂肪酸である。
高級アルコールは、製剤の安定性の向上、ハリ感の持続性の点から、炭素数12〜24の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐アルコールが好ましく、炭素数14〜24の飽和直鎖アルコールがより好ましく、炭素数16〜22の飽和直鎖アルコールがさらに好ましい。具体的には、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。
また、高級脂肪酸としては、製剤の安定性の向上、ハリ感の持続性の点から、炭素数12〜24の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐脂肪酸がより好ましく、炭素数14〜24の飽和直鎖脂肪酸がさらに好ましく、炭素数16〜22の飽和直鎖脂肪酸がさらに好ましい。具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等が挙げられる。これらは、1種又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、特にハリ感の持続性、保湿感の持続性の点から、高級アルコール及び高級脂肪酸を併用するのが好ましい。
本発明において、(B)高級アルコール及び/又は高級脂肪酸の含有量は、本発明の組成物中に、0.1〜8質量%が好ましく、0.5〜5質量%がさらに好ましい。当該範囲内であれば、使用感が良好で、ハリ感の即効性、持続性にも優れる。
本発明に用いられる(C)揮発性油剤とは、1気圧下における沸点が50〜260℃の炭化水素油及びシリコーン油からなる群から選択される1種又は2種以上である。
1気圧下における沸点が50〜260℃以下の炭化水素油としては、直鎖状、分岐状のいずれの炭化水素を用いてもよく、具体例としては、ドデカン、テトラデカン、ヘキサデカン等のC12−C16アルカン類、イソデカン、イソドデカン、イソヘキサデカン等のC8−C16イソアルカン(イソパラフィンとしても知られる)類が挙げられる。1気圧下における沸点が50〜260℃のシリコーン油としては、メチルトリメチコン、ジメチルポリシロキサン(25℃での動粘度0.5〜2mm2/s)、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン類、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン等の環状ポリシロキサン類、またはカプリリルメチコン等が挙げられる。
これらのうち、好ましくはドデカン、イソドデカン、メチルトリメチコン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ジメチルポリシロキサン(25℃での動粘度0.5〜2mm2/s)であり、より好ましくはイソドデカン、メチルトリメチコン、デカメチルシクロペンタシロキサンである。これらの成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。
本発明において、(C)揮発性油剤の含有量は、本発明の組成物中に、1〜30質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましく、5〜10質量%がさらに好ましい。当該範囲内であれば、ハリ感の即効性、持続性に優れ、のびの良さやべたつきのなさといった使用性、使用感にも優れる。
本発明に用いられる(D)油溶性皮膜形成剤としては、組成物を塗布して乾燥した後に皮膜形成能を有するものであって、油溶性のものであれば特に制限されず、例えば、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル酸アルキル・メタクリル酸トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル共重合体、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルカルバミド酸プルラン、ビニルピロリドン−C20α−オレフィン共重合体(エイコセン)、アクリルシリコンデンドリマー、トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、(トリフルオロプロピルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサン及びトリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。これらのうち、ハリ感の即効性、持続性に優れ、伸びの良さ、べたつきのなさの点から、トリメチルシロキシケイ酸、トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、(トリフルオロプロピルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサン及びトリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルから選ばれる一種又は二種以上がより好ましく、トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、(トリフルオロプロピルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサン及びトリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルから選ばれる一種又は二種以上がさらに好ましい。
これらの油溶性皮膜形成剤は市販品されており、トリメチルシロキシケイ酸としては、信越化学工業社製のKF−7312J、KF−7312Kが挙げられる。トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸としては、モメンティブ・パフォーマンス社製のXS66−C1191挙げられる。 (トリフルオロプロピルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサンとしては、モメンティブ・パフォーマンス社製のSilForm FR−10 Fluidが挙げられる。トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルとしては、日清オイリオ社製のサラコスWO−6が挙げられる。
本発明において、(D)油溶性皮膜形成剤の含有量は、本発明の組成物中に、0.2〜10質量%が好ましく、0.3〜5質量%がよりに好まく、0.5〜3質量%がさらに好ましい。当該範囲内であれば、べたつきがなく、即効性のハリ感を与えることができ、使用性に優れる。
本発明において、ハリ感の即効性、持続性に優れ、伸びの良さ、べたつきのなさの点から、(C)揮発性油剤と(D)油溶性皮膜形成剤の質量比率(C/D)は、1.5〜15とすることが必要であり、好ましくは2〜10であり、より好ましくは2〜7である。
本発明の皮膚外用剤においてはさらに、ハリ感の持続性、保湿感を高める点から、(E)コレステロール及び/又はフィトステロールを含有することが好ましい。コレステロールやフィトステロールは、ステロール骨格を有し、水には溶解せず、油剤にも溶解しにくい物質である。フィトステロールは植物から得られ、単一の化合物ではなく、β−シトステロール、スチグマステロール及びカンペステロールを含有する混合物を挙げることができる。
市販されているものとしては、Presome C−I(日本精化株式会社)、Presome CSII−101(日本精化株式会社)、Phytopresome(日本精化株式会社)等を挙げることができる。
本発明において、コレステロール及び/又はフィトステロールの含有量は、本発明の組成物中に、0.01〜5質量%が好ましく、0.03〜3質量%がより好ましい。当該範囲内であれば、ハリ感の持続性、保湿感を高める効果に優れる。
本発明の皮膚外用剤は、上述した成分を必須の成分とするが、当該皮膚外用剤には本発明の目的を損なわない範囲で、通常、医薬品、医薬部外品、化粧品等に配合される他の成分、たとえば、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、増粘剤、油剤、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、水、アルコール類、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、色素、香料等の成分を適宜配合することが出来る。
本発明の皮膚外用剤の形態は特に限定されないが、べたつきのなさ、のびの良さなどに優れた乳化組成物、さらに水中油型乳化組成物に調製することが好ましく、ハリ感の即効性、持続性にも優れた効果が発揮される。
本発明の皮膚外用剤の剤形は、軟膏類、ローション、乳液、クリーム、美容液、パック類、サンスクリーン剤等の任意の剤型とすることが出来る。
次に本発明の好ましい実施態様を示す。
[1]下記成分(A)〜(D)を含有し、成分(C)と成分(D)の質量比率(C/D)が1.5〜15であることを特徴とする皮膚外用剤。
(A)N−長鎖アシルアミノ酸系界面活性剤
(B)高級アルコール及び/又は高級脂肪酸
(C)揮発性油剤
(D)油溶性皮膜形成剤
[2]成分(A)が、N−長鎖アシルアミノ酸及び/又はその塩である[1]記載の皮膚外用剤。
[3]N−長鎖アシル基が、炭素数16〜22の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸由来のアシル基である[1]又は[2]記載の皮膚外用剤。
[4]アミノ酸が、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニン、スレオニン、メチルアラニン、サルコシン、リジン及びアルギニンから選ばれるものである[1]〜[3]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[5]成分(A)が、N−パルミトイルグリシンアンモニウム、N−ステアロイルアラニンナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸トリエタノールアミン、N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−パルミトイルグルタミン酸カリウム、N−パルミトイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ステアロイルグリシンカリウム及びN−ステアロイルグルタミン酸から選ばれる1種又は2種以上である[1]〜[4]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[6]成分(A)の含有量が、0.01〜3質量%、好ましくは0.1〜2質量%である[1]〜[5]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[7]成分(B)が、炭素数12〜24の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルコール、及び/又は炭素数12〜24の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸である[1]〜[6]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[8]成分(B)が、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びベヘニン酸から選ばれる1種又は2種以上である[1]〜[7]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[9]成分(B)の含有量が、0.1〜8質量%、好ましくは0.5〜5質量%である[1]〜[8]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[10]成分(C)が、1気圧下における沸点が50〜260℃の炭化水素油及びシリコーン油から選ばれる1種又は2種以上である[1]〜[9]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[11]成分(C)が、C12−C16アルカン類、C8−C16イソアルカン類、鎖状ポリシロキサン類及び環状ポリシロキサン類から選ばれる1種又は2種以上である[1]〜[10]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[12]成分(C)が、ドデカン、テトラデカン、ヘキサデカン、イソデカン、イソドデカン、イソヘキサデカン、メチルトリメチコン、ジメチルポリシロキサン(25℃での動粘度0.5〜2mm2/s)、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン及びカプリリルメチコンから選ばれる1種又は2種以上である[1]〜[10]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[13]成分(C)の含有量が、1〜30質量%、好ましくは3〜15質量%である[1]〜[12]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[14]成分(D)が、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル酸アルキル・メタクリル酸トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル共重合体、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルカルバミド酸プルラン、ビニルピロリドン−C20α−オレフィン共重合体(エイコセン)、アクリルシリコンデンドリマー、トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、(トリフルオロプロピルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサン及びトリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルから選ばれる1種又は2種以上である[1]〜[13]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[15]成分(D)の含有量が、0.2〜10質量%、好ましくは0.3〜5質量%、より好ましくは0.5〜3質量%である[1]〜[14]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[16]成分(C)と成分(D)の質量比率(C/D)が、好ましくは2〜10であり、より好ましくは2〜7である[1]〜[15]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[17]さらに(E)コレステロール及び/又はフィトステロールを含有する[1]〜[16]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[18]成分(B)の含有量が、0.01〜5質量%、好ましくは0.03〜3質量%である[1]〜[17]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
[19]水中油型乳化組成物である[1]〜[18]のいずれかに記載の皮膚外用剤。
次に本発明を、実施例を用いながら、詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、以下に示す配合量は質量%である。実施例に先立ち、実施例において行った官能評価方法について説明する。
(官能評価)
専門評価パネラー10名により、試料を使用してもらい使用直後に「ハリ感(使用直後)」、「のびの良さ」、「べたつきのなさ」、「保湿感の高さ」について5段階でアンケート評価を行い、さらに使用3時間経過後に再度、「ハリ感(3時間経過後)」について5段階でアンケート評価を行った。下記判定基準により官能評価を実施した。評価は、その平均点を算出することにより行った。
判定基準
5点:非常に良い。
4点:良い。
3点:普通。
2点:やや悪い。
1点:悪い。
実施例1〜11、比較例1〜9
表1及び2に記載の処方により皮膚外用剤(O/W型クリーム)を作製し、前記官能評価を実施した。結果を表1及び2に併せて示す。
Figure 0005921187
Figure 0005921187
(製造方法)
A:成分1〜15を80℃に加熱し、攪拌混合する。
B:成分16〜18、20を80℃に加熱し、攪拌混合する。
C:AにBを徐々に添加し、均一に攪拌混合する。
D:70度でCに成分19を添加し、さらに均一に攪拌混合する。
E:Dを35℃まで冷却攪拌する。
表1及び2から、本発明の皮膚外用剤は、塗布直後から優れたハリ感を有し、その効果は持続的であった。また、塗布時ののびが良く、べたつき感がなく、使用感も良好であった。さらに、塗布後の保湿感にも優れていた。一方、成分(A)〜(D)のいずれかを含有しない比較例1〜7の皮膚外用剤では、ハリ感、のび、べたつき及び保湿感のいずれも満足するものはなかった。
次に、本発明の皮膚外用剤の処方例を示す。いずれものびの良さやべたつきのなさといった使用性、使用感を持ちながら、即効性のハリ感を与え、高い保湿感を付与するものであることが期待される。
処方例1(乳液(O/W))
成分 質量%
N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.7
ステアリン酸 1.0
イソドデカン 5.0
トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル 1.0
ジプロピレングリコール 2.5
キサンタンガム 0.1
1.3−ブチレングリコール 3.0
コレステロール 0.1
モノステアリン酸グリセリル 0.5
カキョクエキス(商品名:火棘 サントリー社製) 0.1
ベルゲニアクラシホリア根エキス
(商品名:厚葉岩白菜抽出液BG 丸善製薬社製) 0.1
セイヨウニワトコ花エキス
(商品名:ニワトコ抽出液BG90 丸善製薬社製) 0.1
ホオノキ樹皮エキス
(商品名:ホオノキリキッドK 一丸ファルコス社製) 0.1
トウヒエキス
(商品名:トウヒリキッドB 一丸ファルコス社製) 0.1
エデト酸塩 0.03
フェノキシエタノール 0.3
水 残 量
処方例2(クリーム(O/W))
成分 質量%
N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 1.0
ステアリン酸 1.0
ベヘニルアルコール 2.0
メチルトリメチコン 8.0
トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル 3.0
ジプロピレングリコール 2.5
キサンタンガム 0.1
1.3−ブチレングリコール 3.0
コレステロール 0.3
豆乳発酵液(商品名:豆乳発酵液 三省製薬社製) 0.1
オランダカラシ抽出物
(商品名:WaterCress−KB Silab社製) 0.1
ゲットウ葉抽出物(商品名:月桃葉抽出液BG 丸善製薬社製)0.1
海藻抽出物(商品名:海藻エキスM 丸善製薬社製) 0.1
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.02
エデト酸塩 0.03
フェノキシエタノール 0.35
水 残 量

Claims (3)

  1. 下記成分(A)〜(D)を含有し、成分(C)と成分(D)の質量比率(C/D)が2〜10であることを特徴とする皮膚外用剤。
    (A)N−長鎖アシルアミノ酸系界面活性剤であって、該アミノ酸が酸性アミノ酸又は中性アミノ酸であるもの
    (B)高級アルコール及び/又は高級脂肪酸
    (C)揮発性油剤 3〜15質量%
    (D)トリメチルシロキシケイ酸、トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、(トリフルオロプロピルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサン及びトリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルから選ばれる1種又は2種以上の油溶性皮膜形成剤 0.3〜5質量%
  2. さらに(E)コレステロール及び/又はフィトステロールを含有する請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 水中油型乳化組成物である請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
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