JP2004026731A - 首用皮膚外用剤 - Google Patents

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Mutsuko Oki
沖 睦子
Takayuki Omura
大村 孝之
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Abstract

【課題】首への使用時にしわ、たるみに対して効果感を与えると同時に、べたついた使用感を抑制した首用皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】(1)ポリビニルアルコールと、(2)トリメチルシロキシケイ酸と、(3)高級アルコールを配合し、さらに好ましくは(4)多価アルコールを配合する。
【選択図】    なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は首用皮膚外用剤に関し、より具体的には、首への使用時にしわ、たるみに対して効果感を与えると同時に、べたついた使用感を抑制した首用皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、首専用の皮膚外用剤は少なく、顔用の皮膚外用剤を首に使用する場合が多かった。しかし、顔用の皮膚外用剤を用いると、べたつきを感じ、また首での悩みであるしわ・たるみへの効果感が得られるものはなかった。
【0003】
そこで本発明者らは鋭意検討を行った結果、被膜剤であるポリビニルアルコール、トリメチルシロキシケイ酸、高級アルコールを首用皮膚外用剤中に配合し、多価アルコールの配合量を抑えることによって、首に対して、しわ・たるみへの効果感があり、べたつかない皮膚外用剤が得られることを見出した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、(1)ポリビニルアルコールと、(2)トリメチルシロキシケイ酸と、(3)高級アルコールを含んでなることを特徴とする首用皮膚外用剤である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の首用皮膚外用剤に配合される(1)ポリビニルアルコールは、主にポリ酢酸ビニルを鹸化して製造される水溶性のビニル系の合成高分子であり、現在増粘剤や被膜用高分子として汎用されている。本発明においては、一種または二種以上のポリビニルアルコールを、任意に用いることが出来る。
【0006】
本発明で用いられるポリビニルアルコールは、通常公知の方法により製造されるものを用いることも可能であるが、市販品を用いることも可能である。市販品としては、例えばPVA−HC、PVA−117H(共にクラレ社製)等を挙げることができる。
【0007】
ポリビニルアルコールの配合量は、首用皮膚外用剤に対して0.05質量%以上、2.0質量%以下、好ましくは同0.1質量%以上、1.0質量%以下である。この配合量が首用皮膚外用剤の0.05質量%未満であると本発明首用皮膚外用剤に充分なしわ、たるみに効果感のある使用感を付与することが困難になり好ましくない。また、皮膚外用剤の2.0質量%を越えて配合しても、配合量の増加に見合ったしわ、たるみへの効果感を付与することが困難になり、かつ使用時に皮膚上にこの高分子の存在による「よれ」が生じる傾向にあり好ましくない。
【0008】
また、本発明首用皮膚外用剤に配合されるトリメチルシロキシケイ酸は主に樹脂状の形態を採り、メーキャップ化粧料、サンスクリーン化粧料等に、主にそれらの化粧持ちを向上させる目的で配合されるものである。
【0009】
トリメチルシロキシケイ酸は、従来公知の手段により、例えば塩化トリメチルケイ素とテトラエトキシケイ素とを重合反応させること等により製造することができる。
【0010】
さらに、このトリメチルシロキシケイ酸の市販品としては、例えばKF7312F、KF7312J、KF7312K、KF9001、KF9002(信越シリコーン社製)、DC593、BY11−018(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)等を挙げることができる。
【0011】
本発明の首用皮膚外用剤における上記トリメチルシロキシケイ酸の配合量は、首用皮膚外用剤に対して0.1質量%以上、5.0質量%以下、好ましくは同1.0質量%以上、5.0質量%以下である。この配合量が首用皮膚外用剤の0.1質量%未満であると本発明首用皮膚外用剤に充分なしわ、たるみへの効果感を付与することが困難になり好ましくない。また、皮膚外用剤の5.0質量%を越えて配合しても、配合量の増加に見合ったしわ、たるみに効果感のある使用感を本発明首用皮膚外用剤に付与することが困難になり、かつべたついた使用感を伴う傾向にあり好ましくない。本発明においては、一種または二種以上のトリメチルシロキシケイ酸を、任意に用いることが出来る。
【0012】
本発明の首用皮膚外用剤に配合される高級アルコールは、一般式ROH(R=炭素数6〜30のアルキル基)、又はCHOH−CHOH−CHOR(R=炭素数6〜30のアルキル基またはアルキレン基)で表されるグリセリンモノアルキルエーテルが好ましい。例えば、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、セリルアルコール、ベヘニルアルコール、トリアコンチルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等が挙げられる。R、Rの炭素数が6未満であると、本発明の効果が得られず、R、Rの炭素数が30を超えると、系の安定性を保持できない。
【0013】
本発明首用皮膚外用剤における高級アルコールの配合量は、首用皮膚外用剤に対して0.1質量%以上、3.0質量%以下、好ましくは同0.5質量%以上、1.0質量%以下である。この配合量が首用皮膚外用剤の0.1質量%未満であると本発明首用皮膚外用剤に充分なしわ、たるみへの効果感を付与することが困難になり好ましくない。また、皮膚外用剤の3.0質量%を越えて配合しても、配合量の増加に見合ったしわ、たるみに効果感のある使用感を本発明首用皮膚外用剤に付与することが困難になり、かつ重くべたついた使用感を伴う傾向にあり好ましくない。本発明においては、一種または二種以上の高級アルコールを、任意に用いることが出来る。
【0014】
このように、適量のポリビニルアルコール、トリメチルシロキシケイ酸、高級アルコールを首用皮膚外用剤に配合することにより、使用時にすぐれたしわ、たるみへの効果感を与えると同時に、べたついた使用感を抑制した首用皮膚外用剤が提供される。
【0015】
本発明においては、上記必須成分に加えて、さらに多価アルコールを配合することにより、使用時のきしむような感触を改善することができる。かかる多価アルコールとしては、次のようなものが挙げられる。
【0016】
(1)エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、へキシレングリコール、オクチレングリコール等の2価のアルコール
【0017】
(2)グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール等の3価のアルコール
(3)ペンタエリスリトール等の4価のアルコール
(4)キシリトール等の5価のアルコール
(5)ソルビトール、マンニトール等の6価のアルコール
【0018】
(6)ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール重合体
【0019】
(7)エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等の2価のアルコールアルキルエーテル類
【0020】
(8)ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコール エチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等の2価アルコールアルキルエーテル類
【0021】
(9)エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアゾベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等の2価アルコールエーテルエステル
【0022】
(10)ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリスリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解還元アルコール等の糖アルコール
【0023】
(11)グリソリッド
(12)テトラハイドロフルフリルアルコール
(13)POEテトラハイドロフルフリルアルコール
(14)POPブチルエーテル
(15)トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル
(16)POPグリセリンエーテル
(17)POPグリセリンエーテルリン酸
(18)POP・POEペンタエリスリトールエーテル
【0024】
本発明の首用皮膚外用剤における多価アルコールの配合量は、首用皮膚外用剤に対して1.0質量%以上、10.0質量%以下、好ましくは同1.0質量%以上、8.0質量%以下である。この配合量が首用皮膚外用剤の1.0質量%未満であると、きしんだ使用感を伴う傾向にあり好ましくない。また、皮膚外用剤の10.0質量%を越えて配合すると、べたついた使用感を伴う傾向にあり好ましくない。本発明においては、一種または二種以上の多価アルコールを、任意に用いることが出来る。
【0025】
また、上記の必須成分に加えて、その剤形に応じて本発明の所期の効果を損なわない範囲で、通常、化粧料や外用剤等に用いられる一般的成分を適宜配合することができる。かかる成分としては次のようなものがある。
【0026】
低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等がある。ステロールとしては、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等がある。
【0027】
粉末としては、タルク、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、セリサイト、バーミキュライト、カオリン、二酸化チタン、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆タルク、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、着色酸化チタン被覆雲母等のパール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色系顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫系顔料、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料、群青、紺青等の無機青色系顔料、亜鉛華、ベントナイト、硫酸バリウム、金属石鹸、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、アルミナ、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、シリカ、ナイロンパウダー、ゼオライト、ベンゾグアナミンパウダー、四弗化エチレンパウダー、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、セルロースパウダー等がある。
【0028】
油分としては、スクワラン、流動パラフィン、イソパラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、セレシン、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、2−オクチルドデシルガムエステル、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサネート、トリイソオクタン酸グリセライド、2−オクチルドデシルオレエート、イソプロピルミリステート、トリイソステアリン酸グリセライド、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、オリーブ油、アボガド油、ミツロウ、ミリスチルミリステート、ミンク油、ラノリン、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリコーンレジン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等の各種炭化水素、高級脂肪酸、油脂類、エステル類、ロウ類、シリコーンオイル等である。
【0029】
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、〔4−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3−メチルブチル〕−3,4,5−トリメトキシケイ皮酸エステル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン等がある。
【0030】
金属イオン封鎖剤としては、アラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム等がある。中和剤としては、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム等がある。pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等がある。酸化防止剤としては、アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等がある。抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール等がある。
【0031】
薬剤としては、ビタミンA油、レチノール、パルミチン酸レチノール、イノシット、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、ビタミンD2(エルゴカシフェロール)、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール等のホルモン、アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸、アラントイン、グリチルレチン酸、アズレン酸の抗炎症剤、アルブチン等の美白剤、酸化亜鉛、タンニン酸等の収斂剤、L−メントール、カンフル等の清涼剤やイオウ、塩化リゾチーム、塩酸ピリドキシン、γ−オリザノール等がある。
【0032】
各種の抽出液としては、アセンヤクエキス、ブナノメエキス、ウコンエキス、ドクダミエキス、オウバクエキス、メリロートエキス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、クララエキス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サクラソウエキス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエキス、シコンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、スギナエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキス、ニンジンエキス、カロットエキス、マロニエエキス、モモエキス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグルマギクエキス、ハマメリス抽出液、プラセンタエキス、胸線抽出物、シルク抽出液等がある。また、上記薬物は遊離の状態で使用されるほか、造塩可能なものは酸または塩基の塩の型で、またカルボン酸基を有するものはそのエステルの形で使用することができる。
【0033】
界面活性剤としては、モノグリセライド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸エーテル、アルキル変性ポリカルボキシビニルポリマー等がある。
【0034】
さらに、本発明の首用皮膚外用剤には、必要に応じて適当な香料、色素等を乳化安定性を損わない範囲で添加できる。
【0035】
本発明の首用皮膚外用剤としては、首に適用される外用剤の全てが含まれ、首の皮膚におけるしわ、たるみへの効果感を付与する医薬品や医薬部外品等の外用剤にも適用可能であることは勿論である。
【0036】
【実施例】
次に、本発明を実施例及び比較例によりさらに具体的に説明するが、これらの実施例等により本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべきものではない。本実施例においては、以下に示す実使用テストにより、本発明首用皮膚外用剤を評価した。
【0037】
<実使用テスト>
女性専門パネル10人に、試験対象となる首用皮膚外用剤の「べたついた使用感の有無」、「きしみ感の有無」、「皮膚上でのよれの有無」及び「しわ、たるみへの効果感の有無」について使用性の評価を行った。この実使用テストの各項目の評価基準は、以下に示す通りである。
【0038】
(1)べたついた使用感の有無に関する実使用テスト
評価基準
◎:非常にべたつきが少ない(「べたつきが少ない」が9人以上)
○:べたつきが少ない(「べたつきが少ない」が6〜8人)
△:ややべたつく(「べたつきが少ない」が3〜5人)
×:べたつく(「べたつきが少ない」が2人未満)
【0039】
(2)きしみ感の有無に関する実使用テスト
評価基準
○:きしまない(「きしまない」が9人以上)
△:きしみが感じられる(「きしまない」が2〜8人)
×:きしむ(「きしまない」が1人未満)
【0040】
(3)皮膚上でのよれの有無に関する実使用テスト
評価基準
○:よれがない(「よれがない」が9人以上)
△:よれが感じられる(「よれがない」が2〜8人)
×:よれがある(「よれがない」が1人未満)
【0041】
(4)しわ、たるみへの効果感の有無に関する実使用テスト
評価基準
◎:非常にしわ、たるみへの効果感がある(「効果感がある」が9人以上)
○:しわ、たるみへの効果感がある(「効果感がある」が6〜8人)
△:ややしわ、たるみへの効果感がある(「効果感がある」が3〜5人)
×:しわ、たるみへの効果感がない(「効果感がある」が2人未満)
【0042】
実施例1〜3、参考例1〜10
表1〜表3に示す処方のO/Wクリームを下記の方法で調製し、これに対して上記の実使用テストを行った。その結果も併せて表1〜表3に示した。
【0043】
<製法>
(1)に(2)、(3)および(4)を添加して溶解し、さらに別釜で(1)に(5)を溶解したものを加え均一にし、70℃の水相部を調製した。これとは別に、(6)、(7)に(8)〜(11)、(13)を80℃で加熱溶解し、これに(14)を加えた。これを前記水相部に添加し、最後に、一部の(1)に(12)を溶解したものを系に添加して、攪拌、脱気、濾過して、所望するO/W型クリームを得た。
【0044】
【表1】
Figure 2004026731
【0045】
【表2】
Figure 2004026731
【0046】
【表3】
Figure 2004026731
【0047】
*1:KF7312J(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液:信越シリコーン社製)
【0048】
上記表1〜表3から、本発明の首用皮膚外用剤は、べたついた使用感、きしんだ使用感及び皮膚上でのよれがない上に、しわ、たるみへの効果感を伴う優れた特性を有することが明らかになった。
【0049】
以下に、本発明首用皮膚外用剤の処方を、実施例として記載する。なお、ここに掲げたいずれの実施例共、上記のいずれの項目の実使用テストの評価も「○」であった。
【0050】
実施例4 O/Wクリーム
1.精製水                残量
2.カルボキシビニルポリマー       0.2
3.エタノール              5.0
4.グリセリン              1.0
5.1,3−ブチレングリコール      5.0
6.ポリビニルアルコール         1.0
7.ジメチコン              5.0
8.デカメチルシクロペンタシロキサン   5.0
9.トリメチルシロキシケイ酸50%溶液(*1) 4.0
(トリメチルシロキシケイ酸実分)  (2.0)
10.ベヘニルアルコール          0.3
11.バチルアルコール           0.3
12.イソステアリン酸PEG−60グリセリル   0.3
13.ステアリン酸グリセリル        0.5
14.KOH                0.1
15.アセンヤクエキス           適量
16.L−アルギニン            適量
17.ブナの芽エキス            適量
18.ウコンエキス             適量
19.パラベン               適量
20.香料                 適量
(*1):KF7312J(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液:信越シリコーン社製)
【0051】
<製法>
(1)に(2)〜(5)、(15)〜(18)を添加して溶解し、さらに別釜で(1)に(6)を加熱溶解したものを加え均一にし、70℃の水相部を調製した。これとは別に、(7)、(8)に(9)〜(13)、(19)を80℃で加熱溶解し、これに(20)を添加した。これに前記水相部に添加し、最後に、一部の(1)に(14)を溶解したものを系に添加して、攪拌、脱気、濾過して、所望するO/W型クリームを得た。
【0052】
実施例5 O/W乳液
1.精製水残量
2.ジプロピレングリコール          5.0
3.ポリビニルアルコール           1.0
4.ワセリン                 1.0
5.テトラオクタン酸ペンタエリスリチル    3.0
6.トリメチルシロキシケイ酸50%溶液(*1)   6.0
(トリメチルシロキシケイ酸実分)    (2.0)
7.セリルアルコール             0.5
8.ステアリルアルコール           0.5
9.イソステアリン酸PEG−60グリセリル     0.3
10.ステアリン酸PEG−5グリセリル        0.5
11.グリチルリチン酸ジカリウム        0.1
12.ビタミンEアセテート           0.1
13.アセンヤクエキス             適量
14.L−アルギニン              適量
15.ブナの芽エキス              適量
16.ウコンエキス               適量
17.パラベン                 適量
18.香料                   適量
(*1):BY11−018(30%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
【0053】
<製法>
(1)に(2)、(11)、(13)〜(15)および(16)を添加して溶解し、さらに別釜で(1)に(3)を加熱溶解したものを加え均一にし、70℃の水相部を調製した。これとは別に、(5)に(4)、(6)〜(10)、(17)を80℃で加熱溶解し、これに(12)及び(18)を加えた。これを前記水相部に添加し、攪拌、脱気、濾過して、所望するO/W型クリームを得た。
【0054】
実施例6 ジェル
1.精製水                  残量
2.アルキル変性カルボキシビニルポリマー   0.1
3.カルボキシビニルポリマー         0.4
4.エタノール               10.0
5.グリセリン                1.0
6.PEG−20               1.0
7.ポリビニルアルコール           1.0
8.オクタン酸セチル             3.0
9.ドデカメチルシクロヘキサシロキサン    3.0
10.トリメチルシロキシケイ酸50%溶液(*1)   2.0
(トリメチルシロキシケイ酸実分)    (1.0)
11.オクチルアルコール            0.5
12.KOH                  0.2
13.アセンヤクエキス             適量
14.L−アルギニン              適量
15.ブナの芽エキス              適量
16.ウコンエキス               適量
17.フェノキシエタノール           適量
18.香料                   適量
19.色剤                   適量
(*1):KF7312J(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液:信越シリコーン社製)
【0055】
<製法>
(1)に(2)〜(6)、(13)〜(16)、(19)を添加して溶解し、さらに別釜で(1)に(7)を加熱溶解したものを加え均一にし、水相部を調製した。これとは別に、(8)に(11)及び(17)を80℃で加熱溶解し、これに(9)、(10)、(18)を加えた。これを前記水相部に添加し、最後に、一部の(1)に(12)を溶解したものを系に添加して、攪拌、脱気、濾過して、所望するジェルを得た。
【0056】
実施例7 W/Oクリーム
1.精製水                  残量
2.グリセリン                1.0
3.キシリトール               1.0
4.ポリビニルアルコール           2.0
5.デカメチルシクロペンタシロキサン    20.0
6.トリオクタノイン             3.0
7.トリメチルシロキシケイ酸50%溶液(*1)   2.0
(トリメチルシロキシケイ酸実分)    (1.0)
8.セラキルアルコール            0. 1
9.ジメチコンコポリオール          2.5
10.オクタニウム−18ヘクトライト      1.5
11.アセンヤクエキス             適量
12.L−アルギニン              適量
13.ブナの芽エキス              適量
14.ウコンエキス               適量
15.フェノキシエタノール           適量
16.香料                   適量
17.色剤                   適量
(*1):KF7312J(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液:信越シリコーン社製)
【0057】
<製法>
(6)に(8)を加えて80℃で溶解させたものに、(5)、(7)、(9)及び(10)を加えて、ホモミキサーを用いて均一に分散させ、これを油相部とした。これとは別に、(1)に(2)、(3)、(11)〜(14)を添加して溶解したものに、別釜で(1)に(4)及び(15)を加えて、80℃で均一に溶解したものを添加し、十分にホモミキサーで分散させたものを、前記油相部に徐々に添加した後に(16)を加え、均一にホモミキサーで分散を行い、所望するW/O型クリームを得た。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、使用時にしわ、たるみへの効果感を与えると同時に、べたついた使用感が抑制された首用皮膚外用剤が提供される。

Claims (4)

  1. (1)ポリビニルアルコールと、(2)トリメチルシロキシケイ酸と、(3)高級アルコールを含んでなることを特徴とする首用皮膚外用剤。
  2. (3)高級アルコールが、一般式:ROH(R=炭素数6〜30のアルキル基)、又はCHOH−CHOH−CHOR(R=炭素数6〜30のアルキル基またはアルキレン基)で表されるものであることを特徴とする請求項1記載の首用皮膚外用剤。
  3. (1)ポリビニルアルコールを0.05〜2.0質量%と、(2)トリメチルシロキシケイ酸を0.1〜5.0質量%と、(3)高級アルコールを0.1〜3.0質量%とを含んでなることを特徴とする請求項1記載の首用皮膚外用剤。
  4. さらに(4)多価アルコールを含むことを特徴とする請求項1記載の首用皮膚外用剤。
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