JP5905352B2 - 釣竿用リールシートの筒状フード及び釣竿用リールシート並びに釣竿 - Google Patents

釣竿用リールシートの筒状フード及び釣竿用リールシート並びに釣竿 Download PDF

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Description

本発明は、釣竿にリールを固定するために用いられる筒状フードと、それを備えた釣竿用リールシート及び釣竿に関する。
釣竿にリールを固定するために釣竿用リールシートが用いられる。該釣竿用リールシートには、竿軸方向に所定距離離れて互いに対向する一対のフードを備えており、両フードにリール脚の両端部がそれぞれ差し込まれることでリールが釣竿に固定される。該釣竿用リールシートの構造の一例としては、例えば下記特許文献1のように、竿本体に外装される筒状のリールシート本体を備えたいわゆるパイプシートと称されるものがある。該リールシート本体においてリール脚を載置する箇所である脚載置面の竿軸方向の一端部に、リール脚の一方の端部が差し込まれる固定フード部を一体的に形成し、リール脚の他方の端部を保持するためにリールシート本体に筒状の可動フード体が外装される。該可動フード体はリールシート本体に対して竿軸方向に移動可能であり、強度の観点から金属製の筒状フードを備えている。該筒状フードは、周方向の一部が径方向外側に膨出した脚保持部を竿軸方向一端側に備えており、該脚保持部にリール脚の他方の端部が差し込まれる。そして、リールシート本体の固定フード部に対して可動フード体を接近させることでリール脚が固定フード部と共に狭持されて、これによりリールが釣竿に固定される。逆に、固定フード部から可動フード体を離反させることでリール脚の保持状態が解除され、これによりリールを釣竿から取り外すことができる。
ところで、近年、釣竿には更なる軽量化が求められており、その構成部材である釣竿用リールシートにも更なる軽量化が求められているが、上述したように可動フード体の筒状フードは強度面から金属製とされているため、その軽量化にはおのずと限界がある。また、下記特許文献2,3のように、固定フードに筒状フードが用いられる場合もあるが、この場合においても筒状フードの軽量化が必要となる。
特開2011−10592号公報 実開昭62−198971号公報 実開昭63−28365号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、釣竿用リールシート及びそれを備えた釣竿の更なる軽量化を課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る釣竿用リールシートの筒状フードは、リール脚の端部が挿入されてそれを保持すべく、竿軸方向一端側に周方向の一部が径方向外側に膨出した脚保持部を備えている釣竿用リールシートの筒状フードであって、強化繊維に樹脂を含浸させたプリプレグの両側縁部同士を重ね合わせて筒状とした強化繊維層を複数層備え、各強化繊維層におけるプリプレグの重ね合わせ部が、周方向のうち脚保持部が形成された箇所以外の箇所に位置すると共に、互いに周方向に位置ずれして配置されていることを特徴とする。
該構成の釣竿用リールシートの筒状フードにあっては、強化繊維に樹脂を含浸させたプリプレグの両側縁部同士を重ね合わせて筒状としているので、それによって形成された強化繊維層には、その周方向の一カ所に重ね合わせ部が形成されることになる。筒状フードには脚保持部が形成されているが、該脚保持部にはリール脚から大きな力が作用する。従って、仮に周方向のうち脚保持部が形成されている箇所に重ね合わせ部が位置すると強度面、耐久性に問題が生じやすい。そのため、周方向のうち脚保持部が形成された箇所以外の箇所に重ね合わせ部を位置させる。また、筒状フードは、その竿軸方向一端部側に脚保持部が形成されているために断面形状が真円というわけではなく、また、その断面形状も竿軸方向に沿って変化する。そこで、強化繊維層を一層のみ設けた単層構造とするのではなく多層構造とすることが好ましい。厚い一枚のプリプレグから構成する単層構造の場合に比して、薄いプリプレグを使用することができるので、プリプレグをマンドレルに巻回する際に、皺等が発生しにくく綺麗に巻回することができる。また、層毎に異なる仕様のプリプレグを用いることもできる。そして、このように強化繊維層を備える場合において各層の重ね合わせ部が仮に周方向の一カ所に集中して配置されていると、その箇所が局所的に厚くなり、薄く強度のある筒状フードを形成することが困難となる。そのために各層の重ね合わせ部を周方向に位置ずれして配置させることが好ましく、これによって各層の重ね合わせ部が周方向に分散されて全体的な薄肉化が達成され、応力集中の分散化にもなる。
特に、内外隣り合う強化繊維層の重ね合わせ部が、筒状フードの横断面視において正面側から背面側へと上下方向に延びる中心線に対して左右交互に位置ずれしていることが好ましい。例えば竿軸方向の一端側から見た場合において、内側の強化繊維層の重ね合わせ部が上下方向に延びる中心線に対して左側に位置している場合には、その外側の強化繊維層の重ね合わせ部については上下方向に延びる中心線に対して右側に位置させる。このように内外隣り合う重ね合わせ部同士を上下方向に延びる中心線に対して左右交互に位置ずれさせると、内外隣り合う強化繊維層の重ね合わせ部を周方向に離間させやすくなる。また、上下方向に延びる中心線に対して左右バランス良く重ね合わせ部を配置させることができる。
また、プリプレグの竿軸方向他端部には、周方向のうち脚保持部が形成された箇所にV字状の切欠部が形成されていることが好ましい。上述したように筒状フードは断面形状が真円ではなく、また、断面形状も竿軸方向に沿って変化している。詳細には、脚保持部が形成されている側である竿軸方向一端側よりも竿軸方向他端側の方が小さく周長も短くなっており、周方向のうち脚保持部の形成箇所において形状が大きく変化する。そのためにプリプレグにV字状の切欠部を形成する。該切欠部は、脚保持部が形成される側である竿軸方向一端側とは反対側の端部に形成すると共に、周方向のうち脚保持部の形成箇所に形成する。このように、V字状の切欠部をプリプレグの竿軸方向他端部に形成することにより竿軸方向他端側の周長を竿軸方向一端側のそれよりも容易に短くすることができ、マンドレルに巻回する際において皺等が発生しにくくなる。更に、そのV字状の切欠部を周方向のうち脚保持部の形成箇所に形成することにより、特に周方向のうちで皺が発生しやすい箇所である脚保持部の形成箇所において皺の発生を抑制することができる。
更に、周方向のうち脚保持部の左右両側部に対応した箇所にそれぞれ切欠部が形成されていることが好ましい。脚保持部の形成箇所のうちでも特にその左右両側部において皺が発生しやすいが、そこにV字状の切欠部をそれぞれ形成することで皺の発生がより一層抑制されてスムーズにマンドレルにプリプレグを巻回することができる。
また、強化繊維が竿軸方向に沿った縦シートと強化繊維が周方向に沿った横シートとが積層されたプリプレグからなる強化繊維層を備えていることが好ましい。強化繊維が竿軸方向に沿った縦シートのみからなるプリプレグを巻回すると、周方向に形状が変化した箇所において、竿軸方向に沿った強化繊維同士が互いに周方向に離れるようにずれやすい。また、強化繊維が周方向に沿った横シートのみからなるプリプレグを巻回すると、竿軸方向に直径や周長が変化する場合に、周方向に沿った強化繊維同士が互いに竿軸方向に離れるようにずれやすい。筒状フードは周方向にも形状が変化しているうえに竿軸方向にも形状が変化しているので、予め縦シートと横シートが積層された複合タイプのプリプレグを巻回することが好ましく、これにより強化繊維が周方向にずれたり竿軸方向にずれたりすることが抑制されて、強度の周方向のバラツキや竿軸方向のバラツキを抑制することができる。
その場合、更に、強化繊維が竿軸方向に対して傾斜しつつ交差したプリプレグからなる強化繊維層を備えていることが好ましい。上述のような複合タイプのプリプレグから形成された強化繊維層における縦横二方向の強化繊維が、加熱焼成後において作用する外力によってあたかも正方形が平行四辺形や菱形に変形するかの如く変形しようとした場合には、その内側あるいは外側に位置する強化繊維層において傾斜しつつ交差した強化繊維が、縦横二方向の強化繊維に対して筋交いとして機能して、その縦横二方向の強化繊維の平行四辺形あるいは菱形への変形を抑制する。従って、薄くても強度の大きな筒状フードが容易に得られる。
また、本発明に係る釣竿用リールシートは、竿本体に外装される筒状のリールシート本体と、該リールシート本体に外装されてリール脚の端部を保持すべく竿軸方向に移動可能な可動フード体とを備え、該可動フード体が上述の筒状フードを備えていることを特徴とするものである。
該構成の釣竿用リールシートにあっては、その可動フード体の筒状フードを上述したようなプリプレグから形成することでそれを従来の金属製のものに比して軽量化することができ、その結果、釣竿用リールシートの軽量化が達成される。また、可動フード体を軽量化しつつ薄肉にできるので、可動フード体の表面とリールシート本体の表面との間の段差が小さくなり、釣竿用リールシートを把持した際の違和感が小さくなって握りやすくなる。
また、本発明に係る釣竿はこの釣竿用リールシートを備えたものである。
以上のように、筒状フードをプリプレグから形成することにより従来の金属製の筒状フードに比して軽量化が図れ、必要強度も確保することができる。従って、釣竿用リールシートを従来に比して軽量化することができ、それを備えた釣竿も軽量化することができる。
本発明の一実施形態における釣竿用リールシートの全体斜視図。 同釣竿用リールシートの使用状態における側面図。 同釣竿用リールシートの使用状態における縦断面図。 同釣竿用リールシートの可動フードユニットの展開斜視図。 同釣竿用リールシートの連結体の縦断面図。 同釣竿用リールシートの連結体を竿軸方向一端側から見た図。 同釣竿用リールシートの筒状フードを竿軸方向一端側から見た図。 同釣竿用リールシートの筒状フードの縦断面図。 (a)及び(b)は同釣竿用リールシートの筒状フードに使用されるプリプレグのパターン図。 同プリプレグを筒状に形成したときの状態を示す概略図。 同釣竿用リールシートの筒状フードに使用されるプリプレグのパターン図。 同釣竿用リールシートの筒状フードに使用されるプリプレグの構成図。
以下、本発明の一実施形態に係る筒状フード及びそれを備えた釣竿用リールシートについて図面を参酌しつつ説明する。図1乃至図3に示す釣竿用リールシート(以下、単に「リールシート10」という。)は、釣竿にリールを固定するためのものであって、釣竿の竿本体11に装着されて使用される。該リールシート10は、いわゆるパイプシートと称される全体として筒状のものであって竿本体11に外装されて所定位置に固定される。このリールシート10は主としてスピニングリールを取り付けるためのものであり、使用状態ではリールが釣竿の下側に位置する。従って、図1では、説明のためにリール脚が載置される脚載置面28を上向きとして図示しているが、使用状態を示す図2及び図3においては脚載置面28が下側を向いた状態で図示している。以下、図4は図1と同じ向きであり、図5乃至図8は図2及び図3と同じ向きで示している。尚、周方向のうち脚載置面28が存在している側を正面側とし、それと反対側を背面側とする。また、図3では後述する筒状フード16と連結体17についてはハッチングを省略している。また、矢印15が竿軸方向を示している。
リールシート10は、竿本体11に外装される筒状のリールシート本体29と、該リールシート本体29に外装されて竿軸方向に移動可能な可動フードユニット13とを備えている。以下、順に説明する。
リールシート本体29は、合成樹脂製の成形品である主部31を備えている。主部31は、全体として筒状であってその内周面を竿本体11が挿通する。主部31にはリール脚の両端部のうち一端部を保持するための固定フード部12が一体的に形成されている。該固定フード部12は、図3に示すように正面側に厚肉且つドーム状に膨出して形成されており、脚載置面28の竿軸方向一端部に位置していて竿軸方向他端側に開口し、その開口部からリール脚の一端部が竿軸方向一端側に向けて挿入される。
また、主部31の竿軸方向他端部には雄ネジ部34が形成されている。該雄ネジ部34を部分的に切り欠くようにして竿軸方向に直線状に延びるスライド溝25,27が形成されている。該スライド溝25,27は主部31の竿軸方向他端縁まで達している。また、スライド溝25,27は周方向に90度毎に合計四箇所形成されているが、この数や配置は任意である。
尚、主部31の両側面にはそれぞれ貫通孔33が形成されている。該貫通孔33は脚載置面28の両側に位置しており、該貫通孔33を介して竿本体11を直接指先等で触れることができる。符号32は貫通孔33の壁面を示している。また、主部31の背面側には、図3のように脚載置面28と対向した位置に厚肉部30が形成されていてホールド性を向上させている。
かかるリールシート本体29の竿軸方向他端側に可動フードユニット13が外装される。該可動フードユニット13は、筒状フード16と操作ナット14とからなる可動フード体と、該可動フード体を竿軸方向に移動させるための操作ナット14とを備えている。操作ナット14は、その内周面48に雌ネジ部49を有していて、リールシート本体29の雄ネジ部34に螺合している。可動フード体は操作ナット14の竿軸方向一端側に位置していて操作ナット14に相対回転可能に係止されていると共に、リールシート本体29のスライド溝25,27に竿軸方向にスライド可能に係合している。従って、操作ナット14を回転させると可動フード体は回転することなく操作ナット14と共に竿軸方向に移動する。操作ナット14を一方に回転させて可動フード体を固定フード部12に接近させると、リール脚の両端部が固定フード部12と可動フード体によって竿軸方向に狭持されると共に脚載置面28に押し付けられて固定される。逆に、操作ナット14を他方に回転させて可動フード体を固定フード部12から離すと、リール脚の固定状態が解除されてリールを釣竿から取り外すことができる。
詳細には、図3及び図4のように操作ナット14の竿軸方向の一端部内周面には周溝50が形成されており、該周溝50に可動フード体の竿軸方向の他端部が内側から係止している。尚、操作ナット14の外周面51には回転操作の操作性を向上すべく縦溝52が形成されている。該縦溝52は竿軸方向の他端側の端面53から竿軸方向に延びており、複数本、本実施形態では周方向に等間隔で合計七本形成されているがその数は任意であって、またこれを省略してもよい。
可動フード体は二つの部材から構成されている。具体的には、可動フード体は、図4のように操作ナット14から遠い側に位置する筒状フード16と、操作ナット14に近い側に位置する連結体17とから構成されている。
筒状フード16は、リール脚の他端部を保持すべく周方向の一部が径方向外側に膨出した脚保持部56を備えている。脚保持部56は筒状フード16の竿軸方向一端側に形成されていて固定フード部12と対向しており、その径方向外側への膨出形状により、リールシート本体29の脚載置面28との間にリール脚の他端部が挿入可能な脚挿入空間58(図3参照)が形成される。即ち、筒状フード16の脚保持部56も固定フード部12と同様に正面側に形成されている。
図7のように、筒状フード16のうち背面側の少なくとも半周分(180度分)は、横断面視あるいは竿軸方向矢視において、竿本体11の中心線C(リールシート本体29の内周面の中心線)を中心とした円弧である。その一方、筒状フード16の正面側は脚保持部56を形成すべく背面側よりも径方向外側に膨出している。脚保持部56の周方向の中央部56aは上述の中心線Cを中心とした円弧であってその半径は背面側の半径よりも大きい。脚保持部56の周方向の両側部56bは、脚保持部56の周方向の中央部56aよりも曲率が大きくなっている。
また、図8に示しているように、筒状フード16の背面側は竿軸方向(軸線方向)に沿ってストレート形状即ち竿本体11の中心線Cからの距離(半径)が一定である。一方、筒状フード16の正面側の脚保持部56においては竿軸方向一端側から他端側にかけて中心線Cからの距離が徐々に小さくなっている。しかも、脚保持部56は竿軸方向一端側から他端側にかけて径方向外側凸に湾曲しつつ縮径していく。尚、筒状フード16の竿軸方向の一端面54は、正面側が背面側に対して竿軸方向他端側に位置するように、竿軸方向に対して斜めに傾斜した傾斜面となっている。一方、筒状フード16の竿軸方向の他端面55は、竿軸方向に対して直交した垂直面となっている。従って、筒状フード16の背面側における竿軸方向の長さL2は、正面側における竿軸方向の長さL1よりも長い。尚、筒状フード16の背面側であって竿軸方向の他端面55の近傍位置には、貫通した係止孔57が形成されている。該筒状フード16は繊維強化樹脂製であるが、その製造並びに詳細な仕様については後述する。
連結体17は、筒状フード16と操作ナット14とを連結すると共に、操作ナット14に相対回転可能に係止され且つリールシート本体29と径方向に凹凸係合して竿軸方向に移動可能に構成される。連結体17は、合成樹脂からなる成形品であって、図5のように、ベースリング部18と、該ベースリング部18の一端面37から突出するパッド部19とを有している。
図6にも示しているようにベースリング部18は全体として環状であって、その内周面36には竿軸方向に延びるキー部20,21,22,23が径方向内側に向けて突設されている。該キー部20,21,22,23はリールシート本体29のスライド溝25,27に係合し、スライド溝25,27に対して竿軸方向に相対移動可能である。該キー部20,21,22,23の竿軸方向の他端部はベースリング部18の他端面40から竿軸方向に所定長さ突出しており、その先端部外面には径方向外側に向けて係止凸部39が突設されている。また、キー部20,21,22,23はリールシート10のスライド溝25,27に対応して90度間隔で合計四箇所形成されているが、その全ての竿軸方向の他端部に係止凸部39が形成されている。キー部20,21,22,23がベースリング部18の他端面40を支点として径方向内側に撓むことで操作ナット14の内側に入り込むことができ、これらの係止凸部39が操作ナット14の周溝50に径方向内側から係合し、これにより連結体17が操作ナット14に相対回転可能に係止される。即ち、キー部20,21,22,23は、リールシート本体29のスライド溝25,27に係入する真直部38と、操作ナット14の周溝50に係入する係止凸部39とを備えている。尚、真直部38の内面41は周面とされておりそれが好ましい形状であるが、平坦面であってもよく、スライド溝25,27に係入して相対移動可能であればよい。また、ベースリング部18の外径は操作ナット14の外径と略等しく、従って、操作ナット14の外周面51からベースリング部18の外周面へと滑らかに連続している。
また、四つのキー部20,21,22,23のうち左右に位置する二つのキー部21,23はベースリング部18の一端面37から突出していない一方、背面側に位置するキー部22と正面側に位置するキー部20はベースリング部18の一端面37から竿軸方向に突出している。背面側に位置するキー部22の竿軸方向の一端部外面には、径方向外側に突出した係止凸部43が形成されている。該係止凸部43は筒状フード16の係止孔57に内側から係合し、これにより筒状フード16と連結体17とが一体となって移動できると共に連結体17を介して筒状フード16と操作ナット14とが連結される。
一方、正面側に位置するキー部20もベースリング部18の一端面37から竿軸方向に突出しているが、その突出部分は上述したパッド部19と一体化されている。即ち、パッド部19は正面側に位置しており、図5のように竿軸方向の一端側に向けて径方向外側に緩やかに傾斜しつつ延びている。該パッド部19は筒状フード16の脚保持部56の内側に挿入されて筒状フード16を竿軸方向に貫通し、その先端部が筒状フード16の一端面54から僅かに露出した状態となる。従って、パッド部19は筒状フード16の脚保持部56に対応した形状となっている。パッド部19の外面には筒状フード16の脚保持部56が略面一となるように係入する凹部47が形成されている。符号45,46はそれぞれ凹部47の先端側と基端側の段差部であり、該凹部47に筒状フード16の脚保持部56が係合すると共に筒状フード16の係止孔57に背面側の係止凸部43が係合することにより、連結体17に筒状フード16が確実に取り付けられる。また、先端側の段差部45によってパッド部19の先端部外面にはフランジ44が形成されており、該フランジ44が筒状フード16から露出することになる。筒状フード16の一端面54のうち脚保持部56に対応した部分をフランジ44がカバーしてその部分を保護する。パッド部19の内面35にリール脚の他端部外面が当接するので、その内面形状はリール脚の他端部外面に対応して横断面視円弧状に形成されている。尚、筒状フード16と連結体17を合体させた状態では、図2及び図3のように連結体17のベースリング部18の外周面から筒状フード16の外周面にかけて段差がほとんどない連続した状態となる。
次に、筒状フード16の詳細仕様と製法について図9乃至図12を参酌しつつ説明する。上述したように筒状フード16は繊維強化樹脂製であり、カーボン繊維に代表される強化繊維に樹脂を含浸させたシート状のプリプレグを用いて製造される。但し、カーボン繊維以外の強化繊維を使用してもよい。プリプレグをマンドレルに巻回して加熱焼成することにより筒状フード16を形成するのであるが、筒状フード16には、周方向の一部が膨出して脚保持部56が形成されているうえに、その一端面54よりも他端面55の方が周長が短い。即ち、周方向の一部において曲率が大きく変化していると共に、その箇所のみが竿軸方向の他端側に向けて小径となっていく。そこで、このような周方向及び竿軸方向の変化が大きい形状に対応するために、図9(a)のように、プリプレグ70の竿軸方向他端部70bにはV字状の切欠部60を形成している。該切欠部60を筒状フード16の脚保持部56の両側部56bに対応した箇所にそれぞれ形成しているので、切欠部60は合計二箇所である。このように切欠部60を形成することによって、図9(b)のようにプリプレグ70の竿軸方向他端部70bの長さは竿軸方向一端部70aの長さよりも短くなる。従って、筒状フード16がその竿軸方向他端側に向けて縮径した形状でありマンドレルもそれに対応して縮径した形状であっても、プリプレグ70に皺が生じにくくなってマンドレルにプリプレグ70を綺麗に巻き付けることができる。また、プリプレグ70は脚保持部56の両側部56bの位置において周方向に最も張られた状態となるので、その両側部56bにそれぞれ切欠部60を位置させることで、プリプレグ70を皺なく綺麗にマンドレルに巻き付けることができる。
図9はプリプレグ90の概略図であるが、その長手方向Aが筒状となった際には周方向となり、その短手方向Bが筒状となった際には竿軸方向となるが、プリプレグ70の両側縁部70c同士(同図においては長手方向Aの両端部同士)が重ね合わせられることで図10のように筒状となる。つまり、プリプレグ70の長さは略一周分であってマンドレルに一回巻きとされる。同図のようにプリプレグ70の一方の側縁部70cが内側となり他方の側縁部70cがその外側となるようにして重ね合わせられているが、その重ね合わせ部70dの幅Wは0.3mm〜2mm、好ましくは0.5mm〜1.5mmである。尚、図9(a)に二点鎖線Dで示している位置は加熱焼成後においてカットされる位置であり、両カット線Dの内側部分のみから筒状フード16が形成される。即ち、プリプレグ70の竿軸方向の長さは所定の余分を有しており、加熱焼成後においてその竿軸方向の両端部を所定量カットして最終形状とされる。
このようにプリプレグ70を筒状とすることで強化繊維層が形成されることになるが、筒状フード16は、このような強化繊維層を複数層、本実施形態においては五層備えている。その一例を図11に示す。同図のように合計五枚のプリプレグ71,72,73,74,75が使用されるが、何れもその周方向の長さは略等しい。同図において最も左側のプリプレグ71が最内層のプリプレグであり、最も右側のプリプレグ75が最外層のプリプレグである。内側から順に一番目のプリプレグ71は、斜め補強材として機能するバイアス層を構成するためのものであって、強化繊維が竿軸方向に対して所定角度で傾斜しつつ交差した、いわゆるバイアス材とも称されるプリプレグが用いられる。その強化繊維の竿軸方向に対する角度は例えば略45度である。尚、バイアス層を最内層に設けているが、例えば、内側から二番目や三番目、四番目に設けてもよく、その位置は任意である。
内側から二番目から四番目のプリプレグ72,73,74は筒状フード16のメイン層となる部分であって、それらは同一仕様であり、いわゆる縦横貼り合わせ材とも称されるプリプレグが用いられる。該二番目から四番目のプリプレグ72,73,74は、図12に示すように強化繊維が竿軸方向に沿った縦シート81と強化繊維が周方向に沿った横シート82とを積層一体化させた積層シート83からなる。
そして、最も外側のプリプレグ75は主として意匠用であるが強度にも貢献している。該最外層のプリプレグ75には、強化繊維を平織りにした織物クロス(二軸織物プリプレグ、三軸織物プリプレグ、四軸織物プリプレグ)や、プリプレグを縦方向と横方向と斜め二方向(0度、90度、−45度、45度)の合計四方向に重ね合わせて積層一体化したいわゆる四軸プリプレグや、あるいは細幅のスリットテープ状のプリプレグを四方向等に平織りにしたもの等が使用される。該最も外側のプリプレグ75はその仕様を容易に変更することができる。従って、その仕様変更によって、金型等を変更することなく、筒状フード16の表面の模様を容易に変更することができる。また加熱焼成後に塗装により色付けも可能であるので、バリエーションに富んだ模様を施すことができる。尚、この最外層のプリプレグ75を巻回した後に、常法の如く成形テープを巻き付け締め付けて加熱焼成する。
このように筒状フード16は、合計五層の強化繊維層から構成されるが、各層毎に重ね合わせ部70dが存在する。この重ね合わせ部70dは周方向のうち所定の範囲内に全て存在するようにしている。具体的には、図7のように周方向のうち脚保持部56が形成された箇所以外の箇所90に、五つ全ての重ね合わせ部70dを位置させるようにする。より好ましくは、全ての重ね合わせ部70dを正面側ではなく背面側に位置させるようにする。図7において符号91で示しているように周方向のうちの背面側180度の範囲に全ての重ね合わせ部70dを位置させることが好ましい。その一例を図7及び図11に挙げている。最も内側のプリプレグ71から順にその重ね合わせ部70dの位置を図7に符号P1〜P5で示している。背面側の半周分である180度の範囲に五つの重ね合わせ部70dを符号P1〜P5で示すように45度の間隔を空けながら均等に分散させており、各層の重ね合わせ部70dが互いに内外重なり合わないように、即ち、周方向の同じ箇所に位置しないように周方向に位置ずれさせている。また、合計五つの重ね合わせ部70d(符号P1〜P5)のうち内側の四つ(符号P1〜P4)については、内外隣り合う強化繊維層の重ね合わせ部70dが、横断面視において正面側から背面側へと上下方向に延びる中心線Tに対して、左右交互に位置ずれしている。そして、最外層の重ね合わせ部70d(符号P5)はその上下方向の中心線T上に位置している。このようにマンドレルに巻回した際に各層の重ね合わせ部70dがそれぞれ所定位置に位置するようにプリプレグ71,72,73,74,75の長手方向Aの長さと切欠部60の位置が設定されている。
以上のように構成された筒状フード16にあっては、プリプレグ70の両側縁部70c同士を重ね合わせて筒状とした強化繊維層を合計五層備えているので、単層構造に比して薄いプリプレグを使用することができ、厚いプリプレグに比してマンドレルに容易且つ綺麗に巻回することができる。そして、各層の重ね合わせ部70dを周方向のうち脚保持部56が形成された箇所以外の箇所90に位置させているので、リール脚から大きな力が作用する脚保持部56には重ね合わせ部70dが存在せず、従って、筒状フード16が高い耐久性を有することになる。特に、周方向のうち背面側の180度の範囲91に全ての重ね合わせ部70dを配置しているので、強度をより一層確保しやすくなる。また、各層の重ね合わせ部70dを周方向に位置ずれして配置しているので、各層の重ね合わせ部70dが周方向に分散されることになり、全体としての薄肉化を達成することができる。また、周方向の特定箇所への応力集中も分散することができる。このような重ね合わせ部70dの背面側の配置と分散配置によって、筒状フード16をステンレス製並に薄肉化でき、ステンレス製に比して大幅な軽量化ができる。例えば、厚さ0.5mmで、重さ1gという薄肉軽量化が可能になる。これはステンレス製の約1/4程度の重さであり、リールシート10ひいては釣竿の更なる軽量化に大きく貢献することになる。しかも、0.5mm程度の薄さであるので、リールシート本体29との間の段差も極小であって、リールシート10を把持した際の違和感も小さく、握りやすいものとなり、釣竿の操作性も向上する。
特に、背面側半周分91の範囲に45度間隔で重ね合わせ部70dを配置しているので、重ね合わせ部70dが背面側に均等に分散され、背面側の領域を効果的に利用しつつ重ね合わせ部70dを分散することができて薄肉化と強度確保を容易に両立させることができる。また、筒状フード16の横断面視において上下方向に延びる中心線Tに対し、内外隣り合う重ね合わせ部70d同士(符号P1,P2,P3,P4)が左右交互に位置ずれしているので、内外隣り合う重ね合わせ部70d同士を周方向に離間させやすく、局所的な厚肉化を容易に防止できる。また、筒状フード16が周方向の一方向に捩れていくこともなく、安定した形状が確保できると共に強度も容易に確保できる。
また、プリプレグ70の竿軸方向他端部70bにV字状の切欠部60が形成されているので、周長の縮小に容易に対応できて皺の発生を防止できる。特に周方向のうちで皺が発生しやすい箇所である脚保持部56の形成箇所に切欠部60を形成しておくことで、皺の発生をより一層確実に抑制することができる。更に、周方向のうち脚保持部56の左右両側部56bに対応した箇所にそれぞれ切欠部60が形成されていることにより、スムーズにマンドレルにプリプレグを巻回することができ、皺の発生もより一層抑制される。
また更に、縦シート81と横シート82とが積層された積層シート83からなるプリプレグ72,73,74をメイン層に使用しているので、周方向と竿軸方向の二方向に形状が変化する筒状フード16を容易に製造することができる。即ち、マンドレルにプリプレグ72,73,74を巻回する際に、縦シート81の強化繊維が周方向に開くようにずれることを横シート82により防止でき、横シート82の強化繊維が竿軸方向に開くようにずれることを縦シート81により防止できる。また、この縦横貼り合わせ材のプリプレグ72,73,74から形成される強化繊維層を二層以上設けているので、薄い縦横貼り合わせ材(積層シート83)を使用することができてスムーズに巻回することができる。そして更に、バイアス材のプリプレグ71を使用しているので、バイアス材の強化繊維が縦横貼り合わせ材のプリプレグ72,73,74に対する筋交いとして機能し、縦横貼り合わせ材における縦横二方向の強化繊維の変形を効果的に防止する。
一方、可動フード体を筒状フード16と連結体17から構成したことにより、筒状フード16を薄肉化できる。また、連結体17をそのままにして筒状フード16の模様や色彩のみを変更することも容易であり、特に最外層に意匠用のプリプレグ75を使用しているので、その意匠用のプリプレグ75の仕様を変更するだけで容易に筒状フード16の模様を変更することができる。そして、脚保持部56の内側にはパッド部19を配置しているのでリール脚の他端部を合成樹脂からなるパッド部19で安定的にしっかりと保持することができると共にリール脚が直接筒状フード16の脚保持部56に当たることがないので、筒状フード16の脚保持部56の傷つきも防止できる。また、操作ナット14の周溝50に係止する係止凸部39を連結体17に設けているので、筒状フード16に係止凸部39を形成する必要がなく、筒状フード16を薄肉化できる。このようにパッド部19と係止凸部39とをベースリング部18を介して一体的に形成して連結体17という一つの部材として構成しているので、筒状フード16が比較的シンプルな形状で済み、後加工も最小限で済むことから筒状フード16を容易に高強度且つ薄肉化することができる。その一方、連結体17については合成樹脂から成形によって形成することで複雑な形状であっても容易に製造することができる。また、ベースリング部18を設けることで、パッド部19のある正面側の一箇所のみならず他の箇所にもキー部20,21,22,23を容易に設けることができ、確実且つスムーズに可動フード体を竿軸方向に移動させることができる。更に、キー部20,21,22,23の先端に係止凸部39と係止凸部43を形成するようにしているので、連結体17の成形も容易である。
尚、本実施形態では、ベースリング部18とパッド部19とを一体的に形成したが、これらを別体構成としてもよい。また、係止凸部39をキー部20,21,22,23と共に合計四箇所形成したが、キー部20,21,22,23とは別の位置に係止凸部39を形成してもよく、係止凸部39を全周に亘って形成して環状としてもよい。係止凸部39を環状に形成する場合には周方向の所定箇所にスリットを形成して操作ナット14への取り付け時に径方向に変形しやすいようにすることが好ましい。このように連結体17の構成は種々設計変更可能である。
また、筒状フード16についても種々の設計変更が可能であって、上記実施形態では合計五層の強化繊維層を備えていたが、層数は任意であり、少なくとも二層備えていればよい。使用するプリプレグの仕様も任意であるが、縦横貼り合わせ材からなるプリプレグを使用することが好ましい。また、バイアス材からなるプリプレグを一枚使用し、縦横貼り合わせ材からなるプリプレグを一枚以上使用することが好ましい。最外層に主に意匠用として設けた強化繊維層は省略してもよく、これに代えて例えばバイアス材からなるプリプレグを最外層に使用してもよい。更に、切欠部60を二箇所形成したが、一箇所のみ形成してもよく、また、脚保持部56の形状等によってはこれを省略したり、あるいは、V字状の切欠部60に代えて切り込み(スリット)のみを形成してもよい。このようにプリプレグについても種々の形状とすることができる。
また、上記実施形態ではリールシート本体29に固定フード部12を一体的に形成したが、固定フードをリールシート本体29とは別体に形成してもよく、その場合にはその固定フードに上述したような構成の筒状フード16を用いてもよい。
尚、スピニングリールを取り付けるためのリールシート10について説明したが、両軸リールを取り付けるためのリールシート10にも適用可能である。
15 竿軸方向
11 竿本体
10 リールシート
13 可動フードユニット
29 リールシート本体
12 固定フード部
25 スライド溝
27 スライド溝
28 脚載置面
30 厚肉部
31 主部
32 壁面
33 貫通孔
34 雄ネジ部
17 連結体
18 ベースリング部
19 パッド部
20 キー部
21 キー部
22 キー部
23 キー部
35 内面
36 内周面
37 一端面
38 真直部
39 係止凸部
40 他端面
41 内面
42 真直部
43 係止凸部
44 フランジ
45 段差部
46 段差部
47 凹部
14 操作ナット
48 内周面
49 雌ネジ部
50 周溝
51 外周面
52 縦溝
53 端面
16 筒状フード
54 一端面
55 他端面
56 脚保持部
56a 中央部
56b 側部
57 係止孔
58 脚挿入空間
60 切欠部
70 プリプレグ
70a 竿軸方向一端部
70b 竿軸方向他端部
70c 側縁部
70d 重ね合わせ部
71 プリプレグ
72 プリプレグ
73 プリプレグ
74 プリプレグ
75 プリプレグ
81 縦シート
82 横シート
83 積層シート
90 周方向のうち脚保持部が形成された箇所以外の箇所
91 周方向のうち背面側半周分
A 長手方向(周方向)
B 短手方向(竿軸方向)
C 竿本体の中心線
D カット線(カット位置)
P1 重ね合わせ部の位置
P2 重ね合わせ部の位置
P3 重ね合わせ部の位置
P4 重ね合わせ部の位置
P5 重ね合わせ部の位置
T 中心線

Claims (8)

  1. リール脚の端部が挿入されてそれを保持すべく、竿軸方向一端側に周方向の一部が径方向外側に膨出した脚保持部を備えている釣竿用リールシートの筒状フードであって、
    強化繊維に樹脂を含浸させたプリプレグの両側縁部同士を重ね合わせて筒状とした強化繊維層を複数層備え、
    各強化繊維層におけるプリプレグの重ね合わせ部が、周方向のうち脚保持部が形成された箇所以外の箇所に位置すると共に、互いに周方向に位置ずれして配置されていることを特徴とする釣竿用リールシートの筒状フード。
  2. 内外隣り合う強化繊維層の重ね合わせ部が、筒状フードの横断面視において正面側から背面側へと上下方向に延びる中心線に対して左右交互に位置ずれしている請求項1記載の釣竿用リールシートの筒状フード。
  3. プリプレグの竿軸方向他端部には、周方向のうち脚保持部が形成された箇所にV字状の切欠部が形成されている請求項1又は2記載の釣竿用リールシートの筒状フード。
  4. 周方向のうち脚保持部の左右両側部に対応した箇所にそれぞれ切欠部が形成されている請求項3記載の釣竿用リールシートの筒状フード。
  5. 強化繊維が竿軸方向に沿った縦シートと強化繊維が周方向に沿った横シートとが積層されたプリプレグからなる強化繊維層を備えている請求項1乃至4の何れかに記載の釣竿用リールシートの筒状フード。
  6. 強化繊維が竿軸方向に対して傾斜しつつ交差したプリプレグからなる強化繊維層を備えている請求項5記載の釣竿用リールシートの筒状フード。
  7. 竿本体に外装される筒状のリールシート本体と、該リールシート本体に外装されてリール脚の端部を保持すべく竿軸方向に移動可能な可動フード体とを備え、該可動フード体が請求項1乃至6の何れかに記載の筒状フードを備えていることを特徴とする釣竿用リールシート。
  8. 請求項7記載の釣竿用リールシートを備えた釣竿。
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