JP5870762B2 - 電気特性測定方法、コンタクトプローブ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば半導体チップの試験工程などで用いられる電気特性測定方法、及びその測定に用いるコンタクトプローブに関する。
半導体チップなどの電気特性を測定する際には、コンタクトプローブを用いて半導体チップ表面に設けられたパッドと外部の計測装置とを電気的に接続する。特許文献1には、コイル状のバネを備えた、先端が針状で一軸方向に移動するコンタクトプローブが開示されている。
特許文献2、3、4には、パッド上の自然酸化膜や異物などを取り除く目的で、先端形状を変形したコンタクトプローブが開示されている。特許文献5には、被測定物の損傷や被測定物との位置ずれを防止する目的で、先端形状を変形したコンタクトプローブが開示されている。
特開平7−244072号公報 特開2009−204530号公報 特開2005−9904号公報 特開2009−276145号公報 特開平6−174744号公報
特許文献1に開示のコンタクトプローブはコイル状のバネなどを有するため部品点数が多く、低コスト化や製造工程の容易化に問題があった。また、針状に形成された先端部が被測定物に当てられると被測定物へ過大な圧力がかかり、被測定物がダメージを受けることがあった。また、被測定物上の自然酸化膜や異物により、被測定物とコンタクトプローブの接触抵抗が増大する問題があった。
特許文献2、3に開示のコンタクトプローブは、先端の形状が複雑であるため低コスト化や製造工程の容易化に問題があった。特許文献4に開示の技術は、コンタクトプローブを被測定物と接触させる際のコンタクトプローブの駆動制御が複雑であり、コンタクトプローブと被測定物との安定的な接触が困難である。また、除去した異物等は被測定物側に残るので被測定物を清浄にできなかった。
特許文献5に開示の技術は、コンタクトプローブを被測定物と接触させる際のコンタクトプローブの駆動制御が複雑であることに加え、先端の形状が複雑であり、低コスト化や製造工程の容易化に問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、低コストかつ容易な方法で、被測定物上の異物等を除去し被測定物に過大な圧力をかけずに電気特性を測定できる電気特性測定方法、及びそれに用いるコンタクトプローブを提供することを目的とする。
本願の発明に係る電気特性測定方法は、プローブが固定された基体部を、測定対象のパッドの方向に移動させ、該プローブの先端の先端部を該パッドに当てる工程と、該先端部が該パッドに当たった状態で該基体部を該パッドの方向に押し付けて、該プローブに形成された湾曲部を押圧変形し該先端部が該パッド上をスライドすることで、該パッド上の自然酸化膜又は異物を除去し該パッドに清浄部を形成する工程と、該基体部を該パッド方向に押し付けて、該湾曲部をさらに押圧変形し、該清浄部に対し該プローブに形成された平坦なコンタクト部を面接触させる工程と、該面接触を維持しつつ、該先端部に該スライド方向と反対方向の力を及ぼすことで該先端部のスライドを停止させるスライド停止工程と、該スライド停止工程の後に、該面接触を維持しつつ所定の電気特性を測定する工程と、を備え、該コンタクト部が該清浄部に面接触しているときは、該先端部は該パッドから離れ、該スライド停止工程では、該湾曲部の押圧変形が進むことにより、該湾曲部から伸びる固定棒の先端が、該先端部とともにスライドする該コンタクト部に形成された凹部の底に当たることで、該先端部のスライドを停止させることを特徴とする。
本願の発明に係るコンタクトプローブは、基体部と、該基体部に固定され、該基体部側から順に、第1湾曲部、平坦な第1コンタクト部、及び先の尖った第1先端部を有する第1プローブと、該第1プローブと対向するように該基体部に固定され、該基体部側から順に、第2湾曲部、平坦な第2コンタクト部、及び先の尖った第2先端部を有する第2プローブと、該第1先端部と該第2先端部の動きを止める停止手段と、を備え、該第1湾曲部と該第2湾曲部は、測定対象の方向に押圧されることで該第1先端部と該第2先端部の距離を縮めるように押圧変形し、該停止手段により該第1先端部と該第2先端部の動きが止められているときは、該第1先端部と該第2先端部よりも該第1コンタクト部と該第2コンタクト部の方が該基体部から離れ、該第1プローブと該第2プローブは幅方向にずれて対向し、該基体部、該第1プローブ、及び該第2プローブは全体が同じ材料の1枚の金属板から形成され、該第1プローブは、該基体部の表側に折り返して形成され、該第2プローブは、該基体部の裏側に折り返して形成されたことを特徴とする。
本願の発明に係る他のコンタクトプローブは、基体部と、該基体部に固定され、該基体部側から順に、湾曲部、平坦なコンタクト部、及び先端部を有するプローブと、該湾曲部の押圧変形量が所定値以上となったときに、該先端部の動きを止めるように該プローブの一部を加工して形成された固定棒と、該固定棒に当たり該先端部の動きを止める固定部と、を備え、該固定棒により該先端部の動きが止められているときは、該先端部よりも該コンタクト部の方が該基体部から離れ、該固定部は、該コンタクト部に形成された凹部であり、該湾曲部の押圧変形が進むと該固定棒が該凹部の底に当たることで該先端部の動きを止めることを特徴とする。
本発明によれば、容易で低コストな方法で被測定物に過大な圧力をかけずに被測定物上の異物等を除去し、非測定物の電気特性を測定できる。
本発明の実施の形態1に係るコンタクトプローブの斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るコンタクトプローブの正面図である。 第1先端部、第2先端部、及びそれらの近傍を拡大した正面図である。 本発明の実施の形態1に係る電気特性測定方法の最初の工程を示す正面図である。 第1湾曲部と第2湾曲部の押圧変形により、第1先端部と第2先端部がパッド上をスライドすることを示す正面図である。 パッド表面に清浄部を形成したことを示す正面図である。 第1コンタクト部と第2コンタクト部をパッドに面接触させつつ、第1先端部と第2先端部のスライドを停止させたことを示す正面図である。 スライド停止工程後のコンタクトプローブの正面図である。 スライド停止後の第1先端部、第2先端部、及びそれらの近傍の平面図である。 本発明の実施の形態1に係るコンタクトプローブの展開図である。 切り込み、先端部、及びストッパを形成したことを示す側面図である。 第1湾曲部、第2湾曲部、及び軸部を形成したことを示す側面図である。 湾曲部に薄厚部を形成したことを示す斜視図である。 湾曲部に貫通孔を形成したことを示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るコンタクトプローブの斜視図である。 第1先端部と第2先端部のスライドが停止した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係るコンタクトプローブの展開図である。 本発明の実施の形態3に係るコンタクトプローブの斜視図である。 第1先端部と第2先端部のスライドが停止した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態3に係るコンタクトプローブの展開図である。 本発明の実施の形態4に係るコンタクトプローブ等の斜視図である。 本発明の実施の形態5に係るコンタクトプローブ等の斜視図である。 本発明の実施の形態6に係るコンタクトプローブの斜視図である。 本発明の実施の形態6に係るコンタクトプローブの側面図である。 先端部をパッドに当てたことを示す正面図である。 湾曲部を押圧変形したことを示す正面図である。 ストッパが固定棒に当てられたことを示す正面図である。 ストッパが固定棒に当たったことを示す平面図である。 本発明の実施の形態6に係るコンタクトプローブの展開図である。 本発明の実施の形態7に係るコンタクトプローブの斜視図である。 コンタクト部に形成された凹部を示す斜視図である。 コンタクト部がパッドに面接触した状態で先端部のスライドが停止したことを示す正面図である。 図32における凹部とその近傍の平面図である。 固定棒が凹部の底に面接触したことを示す断面図である。 本発明の実施の形態7に示すコンタクトプローブの変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態8に係るコンタクトプローブの斜視図である。 本発明の実施の形態8に係るコンタクトプローブの変形例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態9に係るコンタクトプローブ等の斜視図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るコンタクトプローブの斜視図である。コンタクトプローブ10は、基体部12を有している。基体部12には取り付け部14が固定されている。取り付け部14はコンタクトプローブ10を外部の装置に取付ける部分である。基体部12には第1プローブ16と第2プローブ18が固定されている。
第1プローブ16は、基体部12に固定された軸部16aを有している。軸部16aには軸部16bが接続されている。軸部16aと軸部16bは、それぞれ平板状に形成されている。軸部16bには第1湾曲部16cが接続されている。第1湾曲部16cは弧を描くように湾曲している。第1湾曲部16cの一部には切り込み16dが形成されている。切り込み16dは第1湾曲部16cの幅方向に伸びるように形成されている。
第1湾曲部16cには第1コンタクト部16eが接続されている。第1コンタクト部16eは平板状に形成されている。第1コンタクト部16eは、測定対象の半導体チップに設けられたパッドと面接触するものである。第1コンタクト部16eには第1ストッパ16fと第1先端部16gが接続されている。第1ストッパ16fは第1コンタクト部16eの表面に対して略垂直に伸びるように形成されている。第1先端部16gは先端が尖るように形成されている。このように、第1プローブ16は、基体部12側から順に、軸部16a、16b、第1湾曲部16c、平坦な第1コンタクト部16e、及び先の尖った第1先端部16gを有している。
第2プローブ18は、第1プローブ16と対向するように基体部12に固定されている。第2プローブ18は、基体部12に固定された軸部18aを有している。軸部18aには軸部18bが接続されている。軸部18aと軸部18bは、それぞれ平板状に形成されている。軸部18bには第2湾曲部18cが接続されている。第2湾曲部18cは弧を描くように湾曲している。第2湾曲部18cの一部には切り込み18dが形成されている。切り込み18dは第2湾曲部18cの幅方向に伸びるように形成されている。
第2湾曲部18cには第2コンタクト部18eが接続されている。第2コンタクト部18eは平板状に形成されている。第2コンタクト部18eは、測定対象の半導体チップに設けられたパッドと面接触するものである。第2コンタクト部18eには第2ストッパ18fと第2先端部18gが接続されている。第2ストッパ18fは第2コンタクト部18eの表面に対して略垂直に伸びるように形成されている。第2先端部18gは先端が尖るように形成されている。このように、第2プローブ18は、基体部12側から順に、軸部18a、18b、第2湾曲部18c、平坦な第2コンタクト部18e、及び先の尖った第2先端部18gを有している。
図2は、本発明の実施の形態1に係るコンタクトプローブの正面図である。第1先端部16gの先端のZ軸座標と第2先端部18gの先端のZ軸座標は等しい。図3は、第1先端部、第2先端部、及びそれらの近傍を拡大した正面図である。第1先端部16gのZ軸負方向の面は第1先端面16g´である。第1コンタクト部16eのZ軸負方向の面は第1コンタクト面16e´である。第1先端面16g´は第1コンタクト面16eに対して傾斜している。第1先端面16g´はX軸と角θ1をなしている。第1コンタクト面16e´はX軸と角θ2をなしている。角θ2は角θ1よりも大きい。
第2先端部18gのZ軸負方向の面は第2先端面18g´である。第2コンタクト部18eのZ軸負方向の面は第2コンタクト面18e´である。第2先端面18g´は第2コンタクト面18e´に対して傾斜している。第2先端面18g´はX軸と角θ1をなしている。第2コンタクト面18e´はX軸と角θ2をなしている。角θ2は角θ1よりも大きい。
第1コンタクト面16e´と第2コンタクト面18e´の面積は、被測定物である半導体チップのパッドの寸法以内で、かつコンタクトプローブ10に所定の電流を流すことができるように決定する。パワー半導体チップのようにパッド寸法を15mm×15mm程度と大きくして数百アンペア程度の電流を流す場合、第1コンタクト面16e´と第2コンタクト面18e´は例えばそれぞれ5mm×3mm程度とする。この場合、コンタクトプローブ10の全長(Z軸方向の長さ)は35mm程度となる。
コンタクトプローブ10を用いた電気特性測定方法を説明する。図4は、本発明の実施の形態1に係る電気特性測定方法の最初の工程を示す正面図である。測定対象は半導体チップ100である。半導体チップ100の表面にはパッド102が形成されている。
取り付け部14には、Z軸方向に移動可能なプローブ移動手段50を取り付ける。また、取り付け部14には電気的接続手段52を接続する。電気的接続手段52は例えば、電極やケーブルである。電気的接続手段52と取り付け部14はねじやカシメなどにより接続する。ねじやカシメに加えて半田や溶接などを用いて電気的接続を確実なものとすることが望ましい。
図4に示すように、プローブ移動手段50により基体部12をZ軸負方向(パッド102の方向)に移動させ、パッド102に第1先端部16gと第2先端部18gを当てる。
次いで、第1先端部16gと第2先端部18gがパッド102に当たった状態で基体部12をパッド102の方向に移動させる。そうすると、第1湾曲部16cと第2湾曲部18cがパッド102の方向に押圧されて押圧変形する。特に切り込み16d、18dとそれらの近傍では剛性が低下しているので、押圧変形が大きくなる。この押圧変形により第1先端部16gと第2先端部18gの距離が縮まっていく。すなわち、この押圧変形により第1先端部16gと第2先端部18gが相互に近づきつつパッド102上をスライドする。
図5は、第1湾曲部と第2湾曲部の押圧変形により、第1先端部と第2先端部がパッド上をスライドすることを示す正面図である。パッド102の表面には自然酸化膜104や異物106が存在しているが、第1先端部16gと第2先端部18gのスライドによりこれらを除去してパッド102表面を清浄化できる。つまり、第1先端部16gと第2先端部18gは先が尖っているのでこれらがパッド102上をスライドすることで、パッド102上の自然酸化膜104や異物106を除去することができる。より具体的には、第1先端部16gと第2先端部18gがスライドすることで自然酸化膜104は削り取られ、異物106はすくいとられる。
さらに、基体部12をパッド102の方向に押し付けて、第1湾曲部16cと第2湾曲部18cの押圧変形を進める。これにより第1先端部16gと第2先端部18gのスライドを進め、パッド102表面に清浄部を形成する。図6は、パッド表面に清浄部を形成したことを示す正面図である。パッド102表面には自然酸化膜104及び異物106が除去された清浄部102aが形成されている。
次いで、第1湾曲部16cと第2湾曲部18cをさらに押圧変形して、清浄部102aに対し第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eを面接触させる。次いで、第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eをパッド102に面接触させつつ、第1先端部16gと第2先端部18gのスライドを停止させる。この工程をスライド停止工程と称する。スライド停止工程は図7を参照して説明する。
図7は、第1コンタクト部と第2コンタクト部をパッドに面接触させつつ、第1先端部と第2先端部のスライドを停止させたことを示す正面図である。スライド停止工程では、第1先端部16gを第2ストッパ18fに当て、第2先端部18gを第1ストッパ16fに当てて第1先端部16gと第2先端部18gのスライドを停止させる。第1先端部16gと第2先端部18gのスライドを停止させるタイミングは、第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eがパッド102に面接触するのと同時でもよいし、当該面接触の後でもよい。
図8は、スライド停止工程後のコンタクトプローブの正面図である。図9は、スライド停止後の第1先端部、第2先端部、及びそれらの近傍の平面図である。スライド停止工程後は、第1湾曲部16cと第2湾曲部18cの弾性力により、第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eがパッド102に面接触しつつ押し付けられた状態となる。なお、スライド停止工程後は、プローブ移動手段50により基体部12のZ方向の位置を固定してもよいし、プローブ移動手段50により基体部12にZ軸負方向の力をかけ続けてもよい。
次いで、第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eのパッド102に対する面接触を維持しつつ所定の電気特性を測定する。電気特性の測定は、外部の機器が電気的接続手段52を介してパッド102に電圧を印加したり電流を流したりして実施する。電気特性の測定後は、プローブ移動手段50をZ軸正方向に移動させることで、コンタクトプローブ10を退避させる。本発明の実施の形態1に係る電気特性測定方法は、上述の工程を備える。
ところで、コンタクトプローブ10は、全体が同じ材料の1枚の板から容易に製造することができる。図10は、本発明の実施の形態1に係るコンタクトプローブの展開図である。コンタクトプローブは1枚の金属板から形成する。金属板としては、導電性が高くかつバネ性の高いベリリウム鋼が望ましいが、特にこれに限定されない。
コンタクトプローブ10は次の工程で製造する。まず、切り込み16d、18d、第1先端部16g、及び第2先端部18gを形成する。第1先端部16gの先端と第2先端部18gの先端は尖るように加工する。これらは切削加工等により形成する。また、曲げ加工により第1ストッパ16fと第2ストッパ18fを形成する。図11は、切り込み、先端部、及びストッパを形成したことを示す側面図である。
次いで、第1湾曲部16c、第2湾曲部18c、及び軸部16b、18bを形成する。第1湾曲部16cと第2湾曲部18cは曲げ加工により略円弧状に形成する。軸部16b、18bは曲げ加工する。図12は、第1湾曲部、第2湾曲部、及び軸部を形成したことを示す側面図である。
次いで、取り付け部14を曲げ加工で形成する。そして、第1プローブ16と基体部12、及び第2プローブ18と基体部12の境界を曲げ加工する。これにより第1プローブ16と第2プローブ18を対向させる。こうして図1に示すコンタクトプローブ10が完成する。
本発明の実施の形態1に係る電気特性測定方法では、第1先端部16gと第2先端部18gのスライドによりパッド102表面に清浄部102aを形成し、その後に第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eを清浄部102aに面接触させ半導体チップ100の電気特性を測定する。測定時には第1先端部16gと第2先端部18gはパッド102から離れている。従って、例えば針状コンタクトプローブをパッドに突き立ててパッドに過大な圧力を及ぼしながら電気特性を測定する場合と比較して、パッド102の損傷及び半導体チップ100のダメージを抑制できる。よって、半導体チップ100(被測定物)の歩留まりを高めることができる。
また、本発明の実施の形態1に係るコンタクトプローブ10の第1先端部16gと第2先端部18gは、先を尖らせて形成した。そのため、第1先端部16gと第2先端部18gをスライドさせてパッド102表面の自然酸化物や異物を除去できる。そして、自然酸化物や異物を除去した清浄部102aに第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eを面接触させるので、接触抵抗を低減した信頼性の高い測定ができる。
本発明の実施の形態1に係る電気特性測定方法では、コンタクトプローブ10を一軸方向(Z軸負方向)に移動させるだけで、第1湾曲部16cと第2湾曲部18cが押圧変形し、第1先端部16gと第2先端部18gをスライドさせることができる。つまり、コンタクトプローブ10の上下方向(Z軸方向)の駆動で第1先端部16g、第2先端部18g、第1コンタクト部16e、及び第2コンタクト部18eの横方向(X軸方向)の駆動が得られる。
また、第1先端部16gと第2先端部18gのスライドは第2ストッパ18fと第1ストッパ16fにより停止させるので、スライド停止位置を予め把握できる。従って、第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eを、パッド102の所望の位置に面接触させることができる。
コンタクトプローブ10は、1枚の金属板に対し打ち抜き、切削、曲げ加工等の容易かつ短時間で終了する処理を施すだけで製造できる。従って、コンタクトプローブ10を低コストかつ高歩留まりで製造できる。
ところで、第1コンタクト部16e及び第2コンタクト部18eがパッド102に及ぼす圧力が低すぎると接触不良を起こす。一方、第1コンタクト部16e及び第2コンタクト部18eがパッド102に及ぼす圧力が高すぎるとチップにダメージを与えてしまう。従って、第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eがパッド102に及ぼす圧力は適切な値とする必要がある。
そのために本発明の実施の形態1では、切り込み16d、18dにより第1湾曲部16cと第2湾曲部18cの押圧変形を容易にして半導体チップ100への圧力を低減している。当該圧力の調整のために切り込み16d、18d以外の手段を用いてもよい。例えば、第1湾曲部16cと第2湾曲部18cに薄厚部を形成してもよい。図13は、湾曲部に薄厚部を形成したことを示す斜視図である。薄厚部150は、第1湾曲部16cに形成されている。図示しないが第2湾曲部にも薄厚部が形成されている。このように薄厚部を形成すれば、この部分の剛性が低下し優先的に押圧変形を進行させることができる。
また当該圧力の調整のために、第1湾曲部16cと第2湾曲部18cに貫通孔を形成してもよい。図14は、湾曲部に貫通孔を形成したことを示す斜視図である。貫通孔152は薄厚部150に形成されている。貫通孔152の形状や数を調整することで、当該圧力を調整できる。なお、薄厚部150を形成せずに貫通孔152だけを形成してもよい。
切り込み16c、18c、薄厚部150、貫通孔152を適宜組み合わせて、第1湾曲部16c及び第2湾曲部18cの剛性を調整し、パッドへの圧力を調整してもよい。切り込み16c、18c、薄厚部150、貫通孔152は複数形成してもよい。また、切り込み16c、18c、薄厚部150、貫通孔152は、第1湾曲部16c、第2湾曲部18cの外側に限らず、内側に形成してもよいし、外側内側の両方に形成してもよい。
本発明の実施の形態1に係る電気特性測定方法、コンタクトプローブの製造方法、コンタクトプローブは、様々な変形が可能である。例えば、コンタクトプローブ10の寸法は上述の値に限定されない。また、複数のコンタクトプローブ10を1つのパッド102に当てて電気特性を測定してもよい。第1ストッパ16fと第2ストッパ18fの位置は、第1先端部16gと第2先端部18gの距離が所定値まで縮まったときに、第1先端部16gと第2先端部18gに接触するように形成されれば特に限定されない。また、ストッパは、第1プローブ16か第2プローブ18のいずれか一方にのみ形成してもよい。第1プローブ16と第2プローブ18に1つもしくは2つの先端部を形成したが個数は任意である。また、第1先端部16gと第2先端部18gの形状は、自然酸化膜や異物の除去ができれば特に限定されず、例えばやすり状の表面を有していてもよい。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る電気特性測定方法、コンタクトプローブの製造方法、コンタクトプローブは、実施の形態1との相違点を中心に説明する。図15は、本発明の実施の形態2に係るコンタクトプローブの斜視図である。第1プローブ16と第2プローブ18は幅方向(Y方向)にずれて対向している。第1プローブ16の軸部16h、16iは、第2プローブ18の軸部18a、18bよりも幅が広く形成されている。第1先端部16kは第1ストッパ16jよりもY軸負方向に位置している。第2先端部18kは第2ストッパ18jよりもY軸正方向に位置している。
図16は、第1先端部と第2先端部のスライドが停止した状態を示す平面図である。第1先端部16kが第2ストッパ18jに当たり、第2先端部18kが第1ストッパ16jに当たっている。そして、第1コンタクト部16eは第2コンタクト部18eに対して幅方向に距離Y1だけずれている。図17は、本発明の実施の形態2に係るコンタクトプローブの展開図である。本発明の実施の形態2に係るコンタクトプローブも、実施の形態1と同様に1枚の金属板に曲げ加工などを施すことで容易に製造できる。
第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eが幅方向に距離Y1だけずれているので、第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eの距離を大きくとることができる。そのため、第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eの放熱を促進することができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る電気特性測定方法、コンタクトプローブの製造方法、コンタクトプローブは、実施の形態1との相違点を中心に説明する。図18は、本発明の実施の形態3に係るコンタクトプローブの斜視図である。コンタクトプローブ200の第1プローブ16と第2プローブ18は幅方向(Y方向)にずれて対向している。第1プローブ16は、基体部12の表側に折り返して形成され、第2プローブ18は基体部12の裏側に折り返して形成されている。
第1プローブ16の第1コンタクト部16oは、軸部16bや第1湾曲部16cよりも幅が広く形成されている。ストッパ16pは第1先端部16qよりもY軸正方向に形成されている。
第2プローブ18の第2コンタクト部18oは、軸部18mや第2湾曲部18nよりも幅が広く形成されている。第2コンタクト部18oには第2先端部18qが接続されており、ストッパは形成されていない。
図19は、第1先端部と第2先端部のスライドが停止した状態を示す平面図である。第2先端部18qがストッパ16pに当たっている。そして、第1コンタクト部16oは第2コンタクト部18oに対して幅方向に距離Y2だけずれている。
図20は、本発明の実施の形態3に係るコンタクトプローブの展開図である。本発明の実施の形態3に係るコンタクトプローブも、実施の形態1と同様に1枚の金属板に曲げ加工などを施すことで容易に製造できる。なお、第1プローブ16を基体部12の表側に折り返すための切り込みは金属板の表側に形成し、第2プローブ18を基体部12の裏側に折り返すための切り込みは金属板の裏側に形成する。
本発明の実施の形態3に係るコンタクトプローブ200によれば、第1コンタクト部16oの第2コンタクト部18oの幅を軸部や湾曲部の幅よりも大きくしたので、パッドとの接触面積を大きくすることができる。接触面積を大きくするとコンタクトプローブ200に大電流を流したときの電流密度を下げて発熱を抑制することができる。また、第1コンタクト部16oと第2コンタクト部18oが幅方向に距離Y2だけずれているので、第1コンタクト部16oと第2コンタクト部18oの放熱を促進できる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る電気特性測定方法、コンタクトプローブは、実施の形態1との相違点を中心に説明する。図21は、本発明の実施の形態4に係るコンタクトプローブ等の斜視図である。第1湾曲部16cには第1貫通孔152aと第2貫通孔152bが形成されている。第1湾曲部16cのうち第1貫通孔152aと第2貫通孔152bに挟まれた場所にはひずみゲージ250が取り付けられている。ひずみゲージ250は、第1湾曲部16cの押圧変形量を検出するために取り付けられている。
ひずみゲージ250には、固定手段252が接続されている。固定手段252は、ひずみゲージ250により検出した第1湾曲部16cの押圧変形量が所定値に達したときに、基体部12の位置を固定するものである。スライド停止工程では、ひずみゲージ250により検出した第1湾曲部16cの押圧変形量が所定値に達したときに、固定手段252がプローブ移動手段50を制御し基体部12の位置を固定する。
ところで、第1ストッパ16fと第2ストッパ18fにより第1先端部16gと第2先端部18gのスライドを停止する場合、スライド停止後にもプローブ移動手段50が基体部12へZ軸負方向の力を加え続けることがある。この場合、第1湾曲部16cと第2湾曲部18cの押圧変形が過剰に進み、チップに過大な圧力が加わってしまう。
ところが、本発明の実施の形態4に係る電気特性測定方法によれば、この問題を解決できる。すなわち、第1湾曲部16cの押圧変形量が所定値に達したときに固定手段252により基体部12の位置を固定するので、押圧変形が過剰に進みチップに過大な圧力が加えられることを防止できる。
本発明の実施の形態4に係るコンタクトプローブでは第1貫通孔152aと第2貫通孔152bの間にひずみゲージ250を設けたが、ひずみゲージ250は第1湾曲部16cの押圧変形を検出できる限りどこに設けてもよい。例えば、第1湾曲部16cに薄厚部を形成してそこにひずみゲージを取り付けてもよい。また第1湾曲部16cに適宜押圧変形しやすい部分を作ってそこにひずみゲージを設けてもよい。
ひずみゲージ250は、第1湾曲部16cと第2湾曲部18cの少なくとも一方に形成すればよい。複数のひずみゲージを用いて出力信号を合成するように構成してもよい。また、第1ストッパ16fと第2ストッパ18fは形成しなくてもよい。第1湾曲部の押圧変形量を検出できるものであればひずみゲージ以外の装置を用いてもよい。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係る電気特性測定方法、コンタクトプローブは、実施の形態4との相違点を中心に説明する。図22は、本発明の実施の形態5に係るコンタクトプローブ等の斜視図である。第1湾曲部16cのうち第1貫通孔152aと第2貫通孔152bに挟まれた場所に圧電素子300が取り付けられている。
圧電素子300には、固定手段302が接続されている。固定手段302は、圧電素子300により検出した第1湾曲部16cの押圧変形量が所定値に達したときに、基体部12の位置を固定するものである。スライド停止工程では、圧電素子300により検出した第1湾曲部16cの押圧変形量が所定値に達したときに、固定手段302がプローブ移動手段50を制御し基体部12の位置を固定する。このように、圧電素子300と固定手段302を用いて実施の形態4の電気特性測定方法と同様の効果を得ることができる。
さらに、本発明の実施の形態5に係る電気特性測定方法では、第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eがパッドと接触していないときに圧電素子300に信号を印加し圧電素子300を振動させることでコンタクトプローブ全体を駆動振動させる。これにより、第1先端部16g、第2先端部18g、及びそれらの近傍等に付着した自然酸化膜や異物等を除去することができる。
このように、異物等を除去するための工程を設けることで、パッドから除去した異物等がパッドへ再付着することを防止できる。これにより電気測定の信頼性を高めることができる。なお、コンタクトプローブを振動させることができれば、圧電素子以外の手段を用いてもよい。
ところで、実施の形態1乃至5の電気特性測定方法では、いずれも第1先端部16gと第2先端部18gのスライドを停止させる停止手段を用いている。実施の形態1乃至3における停止手段は第1ストッパ16fと第2ストッパ18fである。実施の形態4における停止手段はひずみゲージ250と固定手段252である。実施の形態5における停止手段は圧電素子300と固定手段302である。
いずれの停止手段も、第1コンタクト部16eと第2コンタクト部18eが一平面を構成しパッドと面接触した状態で第1先端部16gと第2先端部18gの動きを止める。この特徴を有した停止手段であれば、実施の形態1乃至5に係る停止手段以外の構成を採用してもよい。
実施の形態6.
本発明の実施の形態6に係る電気特性測定方法、コンタクトプローブの製造方法、コンタクトプローブは、実施の形態1との相違点を中心に説明する。図23は、本発明の実施の形態6に係るコンタクトプローブの斜視図である。コンタクトプローブ400は、基体部402を有している。基体部402には取り付け部14とプローブ404が接続されている。プローブ404は、基体部402側から順に、軸部404a、湾曲部404b、平坦なコンタクト部404c、及び先端部404dを有している。
湾曲部404bの一部を変形(曲げ加工)して固定棒404eとストッパ404fが形成されている。固定棒404eは、湾曲部404bの押圧変形量が所定値以上となったときにストッパ404fに当たり、先端部404dの動きを止めるものである。図24は、本発明の実施の形態6に係るコンタクトプローブの側面図である。
コンタクトプローブ400を用いた電気特性測定方法を説明する。基本的な点は実施の形態1に係る電気特性測定方法と同様である。図25は、先端部をパッドに当てたことを示す正面図である。まず、プローブ404が固定された基体部402を、測定対象のパッド102の方向(Z軸負方向)に移動させ、先端部404dをパッド102に当てる。
先端部404dがパッド102に当たった状態で基体部402をパッド102の方向に押し付けて、プローブ404に形成された湾曲部404bを押圧変形させる。図26は、湾曲部を押圧変形したことを示す正面図である。この押圧変形により、先端部404dがパッド102上をX軸正方向にスライドし、パッド102上の自然酸化膜104や異物106等を除去する。これによりパッド102に清浄部102aを形成する。
基体部402をパッド102方向に押し付けて、湾曲部404bをさらに押圧変形し、清浄部102aに対しプローブ404に形成されたコンタクト部404cを面接触させる。次いで、先端部404dのスライドを停止させる。この工程はスライド停止工程と称する。
スライド停止工程では、コンタクト部404cと清浄部102aの面接触を維持しつつ、ストッパ404fを固定棒404eに当ててスライドを停止させる。具体的には、先端部404dとともにスライドするようにプローブ404に接続されたストッパ404fが、先端部404dとともにスライドしない固定棒404eに当たることで、先端部404dのスライドを停止させる。スライド停止工程は、上述の面接触と同時またはその後に行う。
図27は、ストッパが固定棒に当てられたことを示す正面図である。図28は、ストッパが固定棒に当たったことを示す平面図である。スライド停止工程の後は、コンタクト部404cとパッド102の面接触を維持しつつ所定の電気特性を測定する。
コンタクトプローブ400の製造方法を説明する。図29は、本発明の実施の形態6に係るコンタクトプローブの展開図である。コンタクトプローブは、全体が同じ材料の1枚の金属板の打ち抜き、切削、曲げ加工等の容易かつ短時間で終了する工程のみで製造できる。金属板としては導電性が高くかつバネ性の高いベリリウム鋼がこの好ましいが特にこれに限定されない。基本的な製造方法は実施の形態1で説明済みである。固定棒404eとストッパ404fを金属板の打ち抜きと曲げ加工で形成する。
本発明の実施の形態6に係る電気特性測定方法によれば、1本のプローブ404を有するコンタクトプローブ400のZ軸方向の直線的なスライド運動を行うことで、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。先端部404dのスライドを停止させる停止手段として固定棒404eとストッパ404fを有しているため、プローブを2本形成する必要がない。よって、1本のプローブ404でコンタクトプローブ400を形成できるので、材料コストの低減が可能となる。
なお、ストッパ404fは先端部404dとともにスライドする部分であればどこに接続されてもよい。また、固定棒404eは、先端部404dとともにスライドしない部分であればどこに接続されてもよい。
実施の形態7.
本発明の実施の形態7に係る電気特性測定方法、コンタクトプローブの製造方法、コンタクトプローブは、実施の形態6との相違点を中心に説明する。図30は、本発明の実施の形態7に係るコンタクトプローブの斜視図である。固定棒500は、一本の直線的な形状である。コンタクト部404cには凹部502が形成されている。図31は、コンタクト部に形成された凹部を示す斜視図である。
本発明の実施の形態7に係る電気特性測定方法におけるスライド停止工程を説明する。スライド停止工程では湾曲部404bの押圧変形が進むことにより、湾曲部404bから伸びる固定棒500の先端が、先端部404dとともにスライドするコンタクト部404cに形成された凹部502の底に当たる。こうして、固定棒500でコンタクト部404cを固定して、先端部404dのスライドを停止させる。図32は、コンタクト部がパッドに面接触した状態で先端部のスライドが停止したことを示す正面図である。図33は、図32における凹部とその近傍の平面図である。
図34は、固定棒が凹部の底に面接触したことを示す断面図である。固定棒500の先端を凹部502の底と面接触させて摩擦を大きくすることで先端部404dのスライドを確実に停止することができる。
図35は、本発明の実施の形態7に示すコンタクトプローブの変形例を示す断面図である。凹部510の底には樹脂等の絶縁材料で絶縁膜512が形成されている。これにより、固定棒500に過大な電流が流れることを防止できる。また、コンタクト部に凹部を設けず、固定棒が当たる部分に例えば樹脂等を形成し摩擦を高めることとしてもよい。
ところで、実施の形態6、7に係る電気特性測定方法は、コンタクト部とパッドの面接触を維持しつつ、先端部にスライド方向と反対方向の力を及ぼすことで先端部のスライドを停止させることを特徴とする。この特徴を失わない限りにおいて、様々な変形が可能である。すなわち、固定棒に当たり先端部の動きを止める固定部を有していれば特に限定されない。実施の形態6における固定部はストッパ404fである。実施の形態7における固定部は凹部502である。
実施の形態8.
図36は、本発明の実施の形態8に係るコンタクトプローブの斜視図である。このコンタクトプローブは基本的に実施の形態6に係るコンタクトプローブと同じであるが、固定棒600の形状が異なる。固定棒600には長手方向に沿って屈曲部600aが形成されている。屈曲部600aは長手方向に連続的に折り曲げて形成された部分である。固定棒にはある程度の強度が要求されるので、屈曲部600aを形成することで固定棒600の強度を高めた。
図37は、本発明の実施の形態8に係るコンタクトプローブの変形例を示す斜視図である。図37に示すように、屈曲部600bをV字形となるように形成してもよい。また、軸部404aにも強度が必要な場合にはこの部分に屈曲部を形成してもよい。
実施の形態9.
図38は、本発明の実施の形態9に係るコンタクトプローブ等の斜視図である。コンタクトプローブは基本的に本発明の実施の形態6のコンタクトプローブ400と同じであるが、湾曲部404bにひずみゲージ250を取り付けた点が異なる。スライド停止工程では、ひずみゲージ250により検出した湾曲部404bの押圧変形量が所定値に達したときに、固定手段252がプローブ移動手段50を制御し基体部402の位置を固定する。ひずみゲージを用いたスライド停止工程は、実施の形態4にて説明したので詳細な説明は省略する。
このように、コンタクトプローブがプローブを1本だけ有する場合でも、ひずみゲージ250と固定手段252を用いてスライド停止工程を実施することができる。この場合、固定棒404eと固定部(ストッパ404f)は必ずしも形成しなくてもよい。
ひずみゲージ250に代えて圧電素子を用いてもよい。圧電素子を用いるとコンタクトプローブを振動させて異物等を除去できるのは実施の形態5で説明したとおりである。このように、上述した実施の形態1乃至8にて説明した各特徴を適宜組み合わせてもよい。また、ある実施の形態において記載した変形例は、他の実施の形態に対しても応用できる。
10 コンタクトプローブ、 12 基体部、 14 取り付け部、 16 第1プローブ、 16a、16b 軸部、 16c 第1湾曲部、 16d 切り込み、 16e 第1コンタクト部、 16e´ 第1コンタクト面、 16f 第1ストッパ、 16g 第1先端部、 16g´ 第1先端面、 18 第2プローブ、 18a,18b 軸部、 18c 第2湾曲部、 18d 切り込み、 18e 第2コンタクト部、 18e´ 第2コンタクト面、 18f 第2ストッパ、 50 プローブ移動手段、 52 電気的接続手段、 100 半導体チップ、 102 パッド、 102a 清浄部、 104 自然酸化物、 106 異物、 150 薄厚部、 152 貫通孔、 152a 第1貫通孔、 152b 第2貫通孔、 200 コンタクトプローブ、 250 ひずみゲージ、 252 固定手段、 300 圧電素子、 302 固定手段、 400 コンタクトプローブ、 402 基体部、 404 プローブ、 404a 軸部、 404b 湾曲部、 404c コンタクト部、 404d 先端部、 404e 固定棒、 404f ストッパ、 500 固定棒、 502,510 凹部、 512 絶縁膜、 600 固定棒、 600a,600b 屈曲部

Claims (13)

  1. プローブが固定された基体部を、測定対象のパッドの方向に移動させ、前記プローブの先端の先端部を前記パッドに当てる工程と、
    前記先端部が前記パッドに当たった状態で前記基体部を前記パッドの方向に押し付けて、前記プローブに形成された湾曲部を押圧変形し前記先端部が前記パッド上をスライドすることで、前記パッド上の自然酸化膜又は異物を除去し前記パッドに清浄部を形成する工程と、
    前記基体部を前記パッド方向に押し付けて、前記湾曲部をさらに押圧変形し、前記清浄部に対し前記プローブに形成された平坦なコンタクト部を面接触させる工程と、
    前記面接触を維持しつつ、前記先端部に前記スライド方向と反対方向の力を及ぼすことで前記先端部のスライドを停止させるスライド停止工程と、
    前記スライド停止工程の後に、前記面接触を維持しつつ所定の電気特性を測定する工程と、を備え、
    前記コンタクト部が前記清浄部に面接触しているときは、前記先端部は前記パッドから離れ、
    前記スライド停止工程では、前記湾曲部の押圧変形が進むことにより、前記湾曲部から伸びる固定棒の先端が、前記先端部とともにスライドする前記コンタクト部に形成された凹部の底に当たることで、前記先端部のスライドを停止させることを特徴とする電気特性測定方法。
  2. 基体部と、
    前記基体部に固定され、前記基体部側から順に、第1湾曲部、平坦な第1コンタクト部、及び先の尖った第1先端部を有する第1プローブと、
    前記第1プローブと対向するように前記基体部に固定され、前記基体部側から順に、第2湾曲部、平坦な第2コンタクト部、及び先の尖った第2先端部を有する第2プローブと、
    前記第1先端部と前記第2先端部の動きを止める停止手段と、を備え、
    前記第1湾曲部と前記第2湾曲部は、測定対象の方向に押圧されることで前記第1先端部と前記第2先端部の距離を縮めるように押圧変形し、
    前記停止手段により前記第1先端部と前記第2先端部の動きが止められているときは、前記第1先端部と前記第2先端部よりも前記第1コンタクト部と前記第2コンタクト部の方が前記基体部から離れ、
    前記第1プローブと前記第2プローブは幅方向にずれて対向し、
    前記基体部、前記第1プローブ、及び前記第2プローブは全体が同じ材料の1枚の金属板から形成され、
    前記第1プローブは、前記基体部の表側に折り返して形成され、
    前記第2プローブは、前記基体部の裏側に折り返して形成されたことを特徴とするコンタクトプローブ。
  3. 前記停止手段は、前記第1先端部と接触するように前記第2プローブに形成されたストッパであることを特徴とする請求項2に記載のコンタクトプローブ。
  4. 前記停止手段は、前記第2先端部と接触するように前記第1プローブに形成された第1ストッパ、及び前記第1先端部と接触するように前記第2プローブに形成された第2ストッパであることを特徴とする請求項2に記載のコンタクトプローブ。
  5. 前記停止手段は、
    前記第1湾曲部に取り付けられたひずみゲージと、
    前記ひずみゲージにより検出した前記第1湾曲部の押圧変形量が所定値に達したときに、前記基体部の位置を固定する手段と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載のコンタクトプローブ。
  6. 前記第1湾曲部には第1貫通孔と第2貫通孔が形成され、
    前記ひずみゲージは、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔に挟まれた場所に取り付けられたことを特徴とする、請求項5に記載のコンタクトプローブ。
  7. 前記停止手段は、
    前記第1湾曲部に取り付けられた圧電素子と、
    前記圧電素子により検出した前記第1湾曲部の押圧変形量が所定値に達したときに、前記基体部の位置を固定する手段と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載のコンタクトプローブ。
  8. 前記第1湾曲部には第1貫通孔と第2貫通孔が形成され、
    前記圧電素子は、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔に挟まれた場所に取り付けられたことを特徴とする、請求項7に記載のコンタクトプローブ。
  9. 前記第1湾曲部、及び前記第2湾曲部には、切り込み、薄厚部、又は貫通孔が形成されたことを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載のコンタクトプローブ。
  10. 基体部と、
    前記基体部に固定され、前記基体部側から順に、湾曲部、平坦なコンタクト部、及び先端部を有するプローブと、
    前記湾曲部の押圧変形量が所定値以上となったときに、前記先端部の動きを止めるように前記プローブの一部を加工して形成された固定棒と、
    前記固定棒に当たり前記先端部の動きを止める固定部と、を備え、
    前記固定棒により前記先端部の動きが止められているときは、前記先端部よりも前記コンタクト部の方が前記基体部から離れ、
    前記固定部は、前記コンタクト部に形成された凹部であり、
    前記湾曲部の押圧変形が進むと前記固定棒が前記凹部の底に当たることで前記先端部の動きを止めることを特徴とするコンタクトプローブ。
  11. 前記凹部の底に形成された絶縁膜を有することを特徴とする請求項10に記載のコンタクトプローブ。
  12. 前記固定棒は、前記固定棒の長手方向に沿って屈曲部を有することを特徴とする請求項10又は11に記載のコンタクトプローブ。
  13. 前記基体部、前記プローブ、前記固定棒、前記固定部は、全体が同じ材料の1枚の金属板から形成されたことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載のコンタクトプローブ。
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