JP5627408B2 - プローブユニットおよび基板検査装置 - Google Patents

プローブユニットおよび基板検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5627408B2
JP5627408B2 JP2010256462A JP2010256462A JP5627408B2 JP 5627408 B2 JP5627408 B2 JP 5627408B2 JP 2010256462 A JP2010256462 A JP 2010256462A JP 2010256462 A JP2010256462 A JP 2010256462A JP 5627408 B2 JP5627408 B2 JP 5627408B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
cam
probe pin
pin
probe unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010256462A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012107965A (ja
Inventor
友井 忠司
忠司 友井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2010256462A priority Critical patent/JP5627408B2/ja
Publication of JP2012107965A publication Critical patent/JP2012107965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5627408B2 publication Critical patent/JP5627408B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Description

本発明は、検査対象体に対する電気的検査に用いられるプローブユニット、およびそのプローブユニットを備えた基板検査装置に関するものである。
基板検査に用いられるプローブユニットとして、特許3592279号公報に開示された基板検査用プローブが知られている。この基板検査用プローブは、検査対象の基板の回路パターンに接触させるニードルピンと、ニードルピンを支持する支持部とを備えて構成されている。この場合、支持部は、ホルダ、ホルダベース、第1拘束部材、第2拘束部材、スペーサおよびプローブ保持部材などで構成されている。
特許3592279号公報(第4−5頁、第2図)
ところが、上記の基板検査用プローブには、以下の問題点がある。すなわち、この基板検査用プローブでは、ニードルピンを支持する支持部が多くの部材で構成されているため、基板検査用プローブ全体の質量が大きくなっている。このため、ニードルピンの先端を基板の回路パターンにプロービング(接触)させるときに基板検査用プローブを回路パターンに向けて移動させる際の慣性力も大きくなる。この場合、慣性力が大きければ大きいほど、移動開始や移動停止の際のコントロールが困難であり、特にニードルピンや回路パターンを損傷させることなくプロービングの先端部を回路パターンに確実にプロービングさせるためには、基板検査用プローブを低速で移動させる必要がある。このため、従来の基板検査用プローブには、プロービングに時間を要し、プロービングの効率ひいては検査効率の向上が困難であるという問題点が存在する。
本発明は、かかる解決すべき課題に鑑みてなされたものであり、検査対象体やプローブピンの損傷の発生を回避しつつプロービングの効率を向上させ得るプローブユニットおよび基板検査装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のプローブユニットは、検査対象体に対する電気的検査に用いられるプローブユニットであって、弾性変形可能に構成されたプローブピンと、当該プローブピンの基端部が固定される固定部と、前記プローブピンの長さ方向に沿った当該プローブピンの移動を許容しつつ当該長さ方向に対して直交する方向への当該プローブピンの先端部側の移動を規制する移動規制部と、前記プローブピンの中央部を湾曲するように弾性変形させることによって前記移動規制部からの前記先端部の突出量を変化させる変形機構とを備え、前記変形機構は、前記プローブピンの前記中央部に作用面が当接した状態で回動可能に配設されたカムと、当該カムを回動させて前記中央部を弾性変形させる回動機構とを備えて構成されている。
また、請求項記載のプローブユニットは、請求項記載のプローブユニットにおいて、前記プローブピンを複数備え、前記カムは、正面視における中心部を回動中心として回動する楕円形の板カムで構成されると共に、一対の前記プローブピンの間であって前記作用面としての外周面が当該一対のプローブピンの前記中央部にそれぞれ当接可能に配置されて、前記回動機構によって回動させられたときに当該一対のプローブピンの前記中央部に当接して弾性変形させる。
また、請求項記載の基板検査装置は、請求項1または2記載のプローブユニットと、前記検査対象体としての基板に接触させた前記プローブユニットを介して入力した電気信号に基づいて当該基板に対する電気的検査を実行する検査部とを備えている。
請求項1記載のプローブユニット、および請求項記載の基板検査装置では、弾性変形可能なプローブピンと、プローブピンの基端部が固定される固定部と、長さ方向に沿ったプローブピンの移動を許容しつつ長さ方向に対して直交する方向へのプローブピンの先端部側の移動を規制する移動規制部と、プローブピンの中央部を湾曲するように弾性変形させることによって移動規制部からの先端部の突出量を変化させる変形機構とを備えている。この場合、先端部の突出量を増加させて検査対象体に先端部を接触させる際に、先端部の突出量を速い速度で変化させたとしても、プローブピンの質量が十分に小さいため、接触の際にプローブピンから検査対象体に対して加わる力積(撃力)を十分に小さく抑えることができる。したがって、このプローブユニットおよび基板検査装置によれば、例えば、プローブピンの先端部と検査対象体との間の距離が予め規定された規定範囲内となる近接位置までプローブユニット全体を速い速度で移動させ、続いて、先端部の突出量を速い速度で増加させることで、検査対象体やプローブピンの損傷の発生を回避しつつプロービングの効率を十分に向上させることができる。
また、このプローブユニットおび基板検査装置によれば、プローブピンの中央部に作用面が当接した状態で回動可能に配設されたカムと、カムを回動させてプローブピンの中央部を弾性変形させる回動機構とを備えて変形機構を構成したことにより、簡易な構成でありながら、プローブピンを確実に弾性変形させることができるため、変形機構ひいてはプローブユニットを十分に小形化することができる。また、このカムの大きさや形状(回動中心から作用面までの長さ)を変更するだけでプローブピンの弾性変形量を容易に変更することができるため、例えば検査対象体の厚みなどに応じて移動規制部からの先端部の突出量を容易に変更することができる。
また、請求項記載のプローブユニット、および請求項記載の基板検査装置によれば、一対のプローブピンの間であって外周面が一対のプローブピンの中央部にそれぞれ当接可能にカムを配置し、1つのカムで一対のプローブピンを弾性変形させるようにプローブユニットを構成したことにより、プローブピンの半分の数のカムで各プローブピンを変形させる(プロービングを行う)ことができるため、プローブユニットをさらに簡易な構成とすることができる。また、このプローブユニットおよび基板検査装置によれば、カムの外周面に当接している一対のプローブピンからカムの中心部に向けて等しい(ほぼ等しい)力が加わって双方の力が相殺されるため、例えば、カムの中心部に形成された挿通孔に中心軸(回動軸)が挿入されている構成の場合において、カムが回動する際の挿通孔の内周面と中心軸との摺動抵抗を減少させることができる結果、小さな駆動力でカムを回動させる(プローブピンを変形させる)ことができる。
基板検査装置1の構成を示す構成図である。 プローブユニット2の構成を示す構成図である。 プローブユニット2の動作を説明するための第1の説明図である。 プローブユニット2の動作を説明するための第2の説明図である。 カム51の回動時に加わる力を説明するための説明図である。 プローブユニット202の構成を示す第1の構成図である。 プローブユニット202の構成を示す第2の構成図である。 プローブユニット302の構成を示す第1の構成図である。 プローブユニット302の構成を示す第2の構成図である。 プローブユニット402の構成を示す第1の構成図である。 プローブユニット402の構成を示す第2の構成図である。
以下、プローブユニットおよび基板検査装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
最初に、基板検査装置1の構成について説明する。図1に示す基板検査装置1は、検査対象体の一例としての基板100(図3参照)についての電気的検査を実行可能に構成されている。具体的には、基板検査装置1は、図1に示すように、プローブユニット2、プロービング機構3、基板支持部4、検査部5および制御部6を備えて構成されている。
プローブユニット2は、図2に示すように、複数(一例として8本)のプローブピン11、固定部12、移動規制部13、端子板14および変形機構15を備えて構成されている。
プローブピン11は、全体として円柱状に構成されると共に、先端部11bが鋭利に形成されている。また、プローブピン11は、導電性を有する材料(一例として、ベリリウム銅合金、SKH(高速度工具鋼)およびタングステン鋼など)によって弾性変形可能に構成されている。また、プローブピン11における基端部11aおよび先端部11bを除く部分には、絶縁性を有するコーティング材料(一例として、テフロン(登録商標)等のフッ素系樹脂、ポリウレタン、ポリエステルおよびポリイミドなど)で形成された絶縁層が形成されている。また、このプローブユニット2では、一対のプローブピン11が、後述する変形機構15のカム51を挟んで対向するように配置されている。
固定部12は、非導電性を有する樹脂材料等によって板状に形成されている。また、固定部12には、複数の挿入孔21が形成されている。この場合、この挿入孔21にプローブピン11の基端部11aを圧入(または、挿入して接着剤で接着)することにより、プローブピン11が固定部12によって固定される。
移動規制部13は、非導電性を有する樹脂材料等によって板状に形成されて、固定部12に対して平行(または、ほぼ平行)な状態で配置されている。また、移動規制部13には、プローブピン11の先端部11b側が挿通可能な複数の挿通孔31が形成されている。この移動規制部13は、プローブピン11の先端部11b側を挿通孔31に挿通させた状態において、プローブピン11の長さ方向に沿ったプローブピン11の移動を許容しつつ、長さ方向に対して直交する方向への先端部11b側の移動を規制する。
端子板14は、非導電性を有する樹脂材料等によって板状に形成されて、固定部12の外側(同図における上側)に当接させられた状態で固定されている。また、同図に示すように、端子板14には、各プローブピン11の各基端部11aに接続される端子41が配設され、各端子41には、プローブピン11と検査部5とを電気的に接続するための図外のケーブルがそれぞれ接続されている。
変形機構15は、図2,3に示すように、プローブピン11の中央部11cを湾曲するように弾性変形させる(弾性変形量を変化(増減)させる)ことによってプローブピン11における先端部11bの移動規制部13からの突出量を変化させる。具体的には、変形機構15は、複数のカム51、アーム52、回動機構53、アーム54およびロッド55を備えて構成されている。
カム51は、図5に示すように、正面視楕円形の板カムであって、正面視における中心部51aに挿通孔51cが形成され、この挿通孔51cに挿通された中心軸51dを回動中心として回動可能に構成されている。また、このプローブユニット2では、図2に示すように、カム51を挟んで対向する一対のプローブピン11が直線的(または、ほぼ直線的)な状態において、各プローブピン11における各々の中央部11cにカム51の外周面(作用面)51bが当接するようにカム51が配置されている。また、同図に示すように、カム51には、アーム52が取り付けられている(図5では、アーム52の図示を省略している)。回動機構53は、モータおよびギヤを備えて構成され制御部6の制御に従って作動して、アーム54を回動させる。ロッド55は、各カム51に取り付けられているアーム52と回動機構53のアーム54とを連結して、アーム54の回動に連動して各カム51を回動させる。
この場合、カム51は、図3に示すように、初期状態において、長尺方向がプローブピン11の長さ方向と直角(ほぼ直角)をなす姿勢(以下、この姿勢を「第1姿勢」ともいう)に維持される。また、カム51は、図4に示すように、検査対象体(基板100)にプローブピン11をプロービングさせるプロービング時において、長尺方向がプローブピン11の長さ方向と平行(ほぼ平行)をなす姿勢(以下、この姿勢を「第2姿勢」ともいう)となるように回動させられる。
このプローブユニット2では、カム51を挟んで対向する一対のプローブピン11の各中央部11cにカム51の外周面51bが当接するようにカム51が配置されているため、図3に示すように、カム51が第1姿勢に維持されている状態では、その一対のプローブピン11の中央部11cに対して、互いに離反する向き(カム51の中心部51aから離反する向き)に1つのカム51からの大きな押圧力が作用する。この結果、1つのカム51によって一対のプローブピン11が大きく湾曲するように大きく弾性変形させられる。一方、図2に示すように、プローブピン11の先端部11bがどこにも接触せず、かつカム51が第2姿勢に維持されている状態では、一対のプローブピン11の中央部11cに対するカム51からの押圧力が解除され、これに伴ってプローブピン11が弾性変形を解除された状態(直線的(または、ほぼ直線的)な状態)に復帰する。
また、このプローブユニット2では、図5に示すように、カム51の外周面51bに当接している一対のプローブピン11から中心部51aに向けて等しい(ほぼ等しい)力が加わって双方の力が相殺される。このため、このプローブユニット2では、カム51を回動させる際のカム51における挿通孔51cの内周面と中心軸51dとの摺動抵抗を減少させることができる結果、小さな駆動力でカム51を回動させる(プローブピン11を変形させる)ことが可能となっている。
プロービング機構3は、制御部6の制御に従い、基板支持部4に対して接離する方向にプローブユニット2を移動させる。基板支持部4は、基板100を支持可能に構成されている。検査部5は、制御部6の制御に従い、プローブユニット2のプローブピン11を介して入力した電気信号に基づいて基板100に対して断線検査や短絡検査などの所定の電気的検査を実行する。制御部6は、プロービング機構3を制御することにより、プロービング機構3に固定されたプローブユニット2を移動させる。また、制御部6は、検査部5を制御して、基板100に対する所定の電気的検査を実行させる。
次に、基板検査装置1を用いて基板100に対する電気的検査を行う方法について、図面を参照して説明する。
まず、基板支持部4に基板100を固定し、次いで、基板検査装置1を作動させる。この際に、制御部6が、プロービング機構3を制御することにより、基板100の導体パターン101に対して近接する向き(図3における下向き)に初期状態の(第1姿勢に維持された)プローブユニット2を移動させる。続いて、制御部6は、同図に示すように、プローブユニット2におけるプローブピン11の先端部11bと導体パターン101との間の距離L1が予め規定された規定範囲内となったとき(以下、このときのプローブユニット2の位置を「近接位置」ともいう)に、プロービング機構3に対してプローブユニット2の移動を停止させる。この場合、カム51が第1姿勢に維持されているときの移動規制部13からの先端部11bの突出量Q1(図3参照)と、カム51が第2姿勢に維持されているときの移動規制部13からの先端部11bの突出量Q2(図2,3参照)との差分値L2(図3参照)よりも短い距離(例えば、その差分値L2の50%〜90%の距離の範囲)が上記の規定範囲として規定されている。
次いで、制御部6は、変形機構15の回動機構53を制御して、図3に示す矢印Cの向き(反時計回り)にアーム54を回動させる。この際に、ロッド55を介してアーム54に連結されている各アーム52、および各アーム52に取り付けられている各カム51が、アーム54の回動に連動して回動する。これにより、図4に示すように、各カム51が第1姿勢から第2姿勢に切り替えられる。また、この姿勢の切り替えに伴い、カム51を挟んで対向する一対のプローブピン11の各中央部11cに対するカム51からの押圧力が徐々に少なくなり、これに伴ってプローブピン11の弾性変形量が減少する。さらに、プローブピン11における弾性変形量の減少に伴い、プローブピン11における先端部11bの移動規制部13からの突出量が増加する。これにより、距離L1だけ離間していたプローブピン11の先端部11bが基板100の導体パターン101に接触する。ここで、この基板検査装置1では、上記したように、カム51が第1姿勢のときの先端部11bの突出量Q1とカム51が第2姿勢のときの先端部11bの突出量Q2との差分値L2よりも距離L1の方が短く規定されている。このため、一対のプローブピン11の中央部11cに対するカム5からの押圧力が解除される前に、先端部11bが導体パターン101に接触する。この結果、図4に示すように、プローブピン11の先端部11bと基板100の導体パターン101との接触状態(プロービング状態)では、プローブピン11から導体パターン101に対して加わる力の反力により、プローブピン11が弾性変形した状態(湾曲した状態)に維持される。
この場合、プローブピン11の先端部11bが導体パターン101に接触するまでプローブユニット2全体を移動させる構成では、プローブピン11や導体パターン101を損傷させないために、プローブユニット2全体の質量に応じた大きな慣性力を考慮して低速でプローブユニット2を移動させる必要がある。これに対して、この基板検査装置1では、プローブピン11の先端部11bと導体パターン101との間の距離L1が予め規定された規定範囲内となる近接位置からプローブユニット2全体を移動させることなく、移動規制部13からの先端部11bの突出量の変化だけで先端部11bと導体パターン101との接触および接触解除を行うことができる。この場合、近接位置から先端部11bの突出量を増加させて導体パターン101に先端部11bを接触させる際に、先端部11bの突出量を速い速度で(急激に)変化させたとしても、プローブピン11の質量がプローブユニット2全体の質量に比べて十分に小さいため、接触の際にプローブピン11から導体パターン101に対して加わる力積(撃力)も十分に小さく抑えられる。また、図4に示すように、各カム51が第2姿勢に切り替えられた状態において、プローブピン11が弾性変形した状態(湾曲した状態)でプローブピン11の先端部11bが基板100の導体パターン101に接触する。このため、先端部11bと導体パターン101とが接触する際にプローブピン11から導体パターン101に対して加わる力の反力によって中央部11cの弾性変形量が増加し、これによってこの反力が確実に吸収される。この結果、プローブピン11および導体パターン101に対する損傷の発生が確実に回避される。
次いで、検査部5が、制御部6の制御に従い、プローブピン11を介して入力した電気信号に基づいて基板100対する電気的検査を実行する。続いて、基板100に対する検査を終了したときには、制御部6は、回動機構53を制御して、図4に示す矢印Dの向き(時計回り)にアーム54を回動させる。この際に、ロッド55を介してアーム54に連結されている各アーム52、および各アーム52に取り付けられている各カム51が、アーム54の回動に連動して回動し、図3に示すように、各カム51が第2姿勢から第1姿勢に切り替えられる。また、この姿勢の切り替えに伴い、カム51を挟んで対向する一対のプローブピン11の各中央部11cをカム51の外周面51bが押圧し、これによって一対のプローブピン11の中央部11cが互いに離反する向き(カム51の中心部51aから離反する向き)に中央部11cが大きく湾曲するようにプローブピン11が弾性変形させられる。また、プローブピン11の弾性変形によって移動規制部13からの先端部11bの突出量が減少する。これにより、基板100の導体パターン101に接触していた先端部11bが導体パターン101から距離L1だけ離反する。次いで、制御部6は、プロービング機構3を制御して、基板100から離反する向きにプローブユニット2を移動させる。以上により、基板100に対する検査が終了する。
このように、このプローブユニット2および基板検査装置1では、弾性変形可能なプローブピン11と、プローブピン11の基端部11aが固定される固定部12と、長さ方向に沿ったプローブピン11の移動を許容しつつ長さ方向に対して直交する方向へのプローブピン11の先端部11b側の移動を規制する移動規制部13と、プローブピン11の中央部11cを大きく湾曲するように弾性変形させることによってプローブピン11における先端部11bの移動規制部13からの突出量を変化させる変形機構15とを備えている。この場合、上記したように、接触の際にプローブピン11から導体パターン101に対して加わる力積(撃力)を十分に小さく抑えることができる。したがって、このプローブユニット2および基板検査装置1によれば、例えば、プローブピン11の先端部11bと導体パターン101との間の距離L1が予め規定された規定範囲内となる近接位置までプローブユニット2全体を速い速度で移動させ、続いて、先端部11bの突出量を速い速度で増加させることで、導体パターン101やプローブピン11の損傷の発生を回避しつつプロービングの効率を十分に向上させることができる。
また、このプローブユニット2および基板検査装置1によれば、プローブピン11の中央部11cに外周面51bが当接した状態で回動可能に配設されたカム51と、カム51を回動させてプローブピン11の中央部11cを弾性変形させる回動機構53とを備えて変形機構15を構成したことにより、簡易な構成でありながら、プローブピン11を確実に弾性変形させることができるため、変形機構15ひいてはプローブユニット2を十分に小形化することができる。また、このカム51の大きさや形状(中心部51aから外周面51bまでの長さ)を変更するだけでプローブピン11の弾性変形量を容易に変更することができるため、例えば検査対象の基板100の導体パターン101の厚みなどに応じて移動規制部13からの先端部11bの突出量を容易に変更することができる。
さらに、このプローブユニット2および基板検査装置1によれば、一対のプローブピン11の間であって外周面51bが一対のプローブピン11の中央部11cにそれぞれ当接するようにカム51を配置し、1つのカム51で一対のプローブピン11を弾性変形させるようにプローブユニット2を構成したことにより、プローブピン11の半分の数のカム51で各プローブピン11を変形させる(プロービングを行う)ことができるため、プローブユニット2をさらに簡易な構成とすることができる。また、このプローブユニット2および基板検査装置1によれば、カム51の外周面51bに当接している一対のプローブピン11から中心部51aに向けて等しい(ほぼ等しい)力が加わって双方の力が相殺されるため、カム51が回動する際のカム51の挿通孔51cの内周面と中心軸51dとの摺動抵抗を減少させることができる結果、小さな駆動力でカム51を回動させる(プローブピン11を変形させる)ことができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、外周面51bが一対のプローブピン11の中央部11cに当接するようにカム51を配置して、1つのカム51で一対のプローブピン11を弾性変形させる構成例について上記したが、図6,7に示すように、1つのカム51で1本のプローブピン11を弾性変形させるプローブユニット202を採用することもできる。なお、プローブユニット202、並びに後述するプローブユニット302およびプローブユニット402において、上記したプローブユニット2と同じ構成要素については、同じ符号を付して、重複する説明を省略する。この場合、カム51として、上記した正面視楕円形の板カム以外の偏心カムを採用することもできる。
また、上記した変形機構15に代えて、図8,9に示す変形機構315を備えたプローブユニット302を採用することもできる。この場合、変形機構315は、押圧板(押圧部)351および移動機構353を備えて構成されている。押圧板351は、プローブピン11の長さ方向に対して直交する方向に沿って(両図に示す矢印A,Bの向きに)移動可能に構成されている。また、押圧板351には、挿通孔351aが形成され、この挿通孔351aに各プローブピン11の中央部11cが挿通されている。移動機構353は、制御部6の制御に従い、押圧板351を上記した方向に移動させる。
このプローブユニット302では、図9に示すように、移動機構353が押圧板351を矢印Aの向きに移動させたときに、押圧板351の挿通孔351aにおける内周面351bにプローブピン11の中央部11cが当接して、押圧板351が中央部11cを矢印Aの向きに押圧する。これにより、中央部11cが矢印Aの向きに大きく湾曲するようにプローブピン11が弾性変形する。また、この弾性変形に伴い、プローブピン11の先端部11bの移動規制部13からの突出量が減少し、先端部11bが基板100の導体パターン101から離反する。また、図8に示すように、移動機構353が押圧板351を矢印Bの向きに移動させたときには、プローブピン11の中央部11cに対する押圧板351の押圧が少ない状態となり、これにより、プローブピン11が僅かに弾性変形した状態に復帰する。
このプローブユニット302においても、プローブピン11の先端部11bの移動規制部13からの突出量を増加させて導体パターン101に先端部11bを接触させることができるため、先端部11bの突出量を速い速度で変化させたとしても、プローブピン11の質量が十分に小さいため、接触の際にプローブピン11から導体パターン101に対して加わる力積(撃力)を十分に小さく抑えることができる。したがって、このプローブユニット302においても、例えば、プローブユニット302全体を近接位置まで速い速度で移動させ、次いで、先端部11bの突出量を速い速度で増加させることで、導体パターン101やプローブピン11の損傷の発生を回避しつつプロービングの効率を十分に向上させることができる。また、このプローブユニット302によれば、プローブピン11の長さ方向に対して直交する方向に沿って移動可能に構成されて移動時においてプローブピン11の中央部11cに当接する押圧板351と、押圧板351を移動させて中央部11cを弾性変形させる移動機構353とを備えて変形機構315を構成したことにより、簡易な構成でありながら、プローブピン11を確実に弾性変形させることができるため、変形機構315ひいてはプローブユニット302を十分に小形化することができる。また、少ない構成要素で変形機構315が構成されているため、変形機構315の動作不良や故障を十分に少なく抑えることができる。
また、上記した変形機構15に代えて、図10,11に示す変形機構415を備えたプローブユニット402を採用することもできる。なお、両図では、固定部12、移動規制部13および端子板14の図示を省略している。この場合、変形機構415は、カム451および回動機構453を備えて構成されている。カム451は、断面形状が楕円形の柱状のカムであって、中心軸451aを回動中心として回動機構453によって回動させられる。この場合、カム451は、図11に示すように、初期状態において、長尺方向がプローブピン11の長さ方向と直角(ほぼ直角)をなす第1姿勢に維持される。また、カム451は、図10に示すように、プローブピン11のプロービング時において、長尺方向がプローブピン11の長さ方向と平行(ほぼ平行)をなす第2姿勢となるように回動させられる。また、このプローブユニット402では、図10,11に示すように、複数のプローブピン11が、カム451の両側において一定の間隔で整列した状態で、かつ各々の中央部11cにカム451の外周面(作用面)が当接するように配置されている。
このプローブユニット402では、図11に示すように、カム451が第1姿勢に維持されている状態では、各プローブピン11の中央部11cに対して、互いに離反する向き(カム451の中心軸451aから離反する向き)にカム451からの大きな押圧力が作用する。この結果、カム451によって各プローブピン11が大きく弾性変形させられる。また、図10に示すように、カム451が第2姿勢に維持されている状態では、各プローブピン11の中央部11cに対するカム451からの押圧力が解除され、これに伴ってプローブピン11が弾性変形を解除された状態(直線的(または、ほぼ直線的)な状態)に復帰する。このプローブユニット402においても、プローブピン11の先端部11bの移動規制部13からの突出量を増加させて導体パターン101に先端部11bを接触させることができるため、上記したプローブユニット2,202,302と同様の効果を実現することができる。
また、複数のプローブピン11を備えたプローブユニット2,202,302,402を例に挙げて説明したが、プローブピン11を1本だけ備えたプローブユニットに適用することもできる。
1 基板検査装置
2,202,302,402 プローブユニット
5 検査部
6 制御部
11 プローブピン
11a 基端部
11b 先端部
11c 中央部
12 固定部
13 移動規制部
15,315,415 変形機構
51,451 カム
51a 中心部
51b 外周面
52,54 アーム
53,453 回動機構
55 ロッド
100 回路基板
101 導体パターン
351 押圧板
353 移動機構

Claims (3)

  1. 検査対象体に対する電気的検査に用いられるプローブユニットであって、
    弾性変形可能に構成されたプローブピンと、当該プローブピンの基端部が固定される固定部と、前記プローブピンの長さ方向に沿った当該プローブピンの移動を許容しつつ当該長さ方向に対して直交する方向への当該プローブピンの先端部側の移動を規制する移動規制部と、前記プローブピンの中央部を湾曲するように弾性変形させることによって前記移動規制部からの前記先端部の突出量を変化させる変形機構とを備え
    前記変形機構は、前記プローブピンの前記中央部に作用面が当接した状態で回動可能に配設されたカムと、当該カムを回動させて前記中央部を弾性変形させる回動機構とを備えて構成されているプローブユニット。
  2. 前記プローブピンを複数備え、
    前記カムは、正面視における中心部を回動中心として回動する楕円形の板カムで構成されると共に、一対の前記プローブピンの間であって前記作用面としての外周面が当該一対のプローブピンの前記中央部にそれぞれ当接可能に配置されて、前記回動機構によって回動させられたときに当該一対のプローブピンの前記中央部に当接して弾性変形させる請求項記載のプローブユニット。
  3. 請求項1または2記載のプローブユニットと、前記検査対象体としての基板に接触させた前記プローブユニットを介して入力した電気信号に基づいて当該基板に対する電気的検査を実行する検査部とを備えている基板検査装置。
JP2010256462A 2010-10-18 2010-11-17 プローブユニットおよび基板検査装置 Expired - Fee Related JP5627408B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010256462A JP5627408B2 (ja) 2010-10-18 2010-11-17 プローブユニットおよび基板検査装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010233407 2010-10-18
JP2010233407 2010-10-18
JP2010256462A JP5627408B2 (ja) 2010-10-18 2010-11-17 プローブユニットおよび基板検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012107965A JP2012107965A (ja) 2012-06-07
JP5627408B2 true JP5627408B2 (ja) 2014-11-19

Family

ID=46493754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010256462A Expired - Fee Related JP5627408B2 (ja) 2010-10-18 2010-11-17 プローブユニットおよび基板検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5627408B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6855185B2 (ja) 2016-07-27 2021-04-07 株式会社日本マイクロニクス 電気的接続装置
CN111351970B (zh) * 2020-05-08 2022-05-10 沈阳圣仁电子科技有限公司 一种使多个探针具有均匀弹性的垂直探针卡

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012107965A (ja) 2012-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4965341B2 (ja) プローブユニットおよび回路基板検査装置
JP5099487B2 (ja) 複数梁合成型接触子
JP6387305B2 (ja) プログラム可能な動作を有するプローブ
JP6255914B2 (ja) 検査治具
EP1576378B1 (en) Composite motion probing
JP6442668B2 (ja) プローブピンおよびicソケット
WO2017179320A1 (ja) プローブピン及びこれを用いた電子デバイス
JP2010513870A (ja) 補強コンタクト部品
JP6642359B2 (ja) プローブピンおよび検査ユニット
JP2007212458A (ja) 電気接触装置ならびに電気接触方法
JP5627408B2 (ja) プローブユニットおよび基板検査装置
JP2010153156A (ja) コネクタ
JP2014025769A (ja) プローブユニット、基板検査装置およびプローブユニット製造方法
JP2007285882A (ja) 基板検査用接触子、基板検査用治具および基板検査装置
CN114342054A (zh) 用于刚性探针的顺应有机基片组件
JP2015148561A (ja) 接触検査装置
JP5179301B2 (ja) プローブユニットおよび検査装置
JP5243947B2 (ja) コネクタ
JP2009047512A (ja) 検査冶具および検査装置
JP2011106980A (ja) プローブカード
JP5323621B2 (ja) コンタクトプローブのプロービング方法およびプロービング装置
JP5285579B2 (ja) コンタクトプローブ、プローブ装置、測定装置および検査装置
JP2009008516A (ja) 基板検査治具及び基板検査方法
CN113728237B (zh) 电性接触件及电性连接装置
JP4886422B2 (ja) 四端子測定用プローブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140930

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5627408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees