JP5867302B2 - 車両の走行支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の走行支援装置に関する。
車両と同車両の進行方向前側に存在する先行車などの衝突回避対象との衝突の回避を図る走行支援装置の開発が進められている。こうした装置にあっては、車両を減速させる減速制御が現時点から開始されたと仮定した場合に車両を停止させるのに要する走行距離の推定値である減速距離と、車両に搭載されるレーダによって測定された自車両と衝突回避対象との間の相対距離とが比較される。そして、検出された最新の相対距離が減速距離に規定距離(>0(零))を足し合わせた加算値以下になったときに、減速制御が実際に開始される。
なお、上記の減速距離を算出する方法としては、以下に示す関係式(式1)を用いた算出方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
R…減速距離、VSa…車両の車体速度、a…減速制御の実行時における推定減速度
特開昭52−69132号公報
ところで、上記の減速制御が開始された場合においては、自車両の実際の減速度が推定減速度「α」に達するまでに多少の時間を要する。そのため、減速制御が開始されたとしても、実際の減速距離は、上記関係式(式1)を用いて算出された減速距離「R」よりも長くなる可能性が高い。そこで、自車両と衝突回避対象との衝突を上記の減速制御の実行によって回避するためには、上記の規定距離を比較的大きい値に設定することが好ましい。しかし、この場合には、衝突回避対象を基準とした自車両の相対速度(=自車両の車体速度−衝突回避対象の移動速度)を衝突回避対象よりも手前で「0(零)」にすることが可能となるものの、減速制御が必要以上に早いタイミングで開始されるおそれがある。
なお、こうした問題は、減速制御の実行によって相対速度を「0(零)」にする場合には限らず、減速制御の実行によって、自車両の進行方向前側に存在する対象よりも手前に設定された目標位置までに相対速度を「0(零)」よりも大きい値に設定された規定速度以下とする場合でも同様に発生し得る。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。その目的は、自車両の相対速度を規定速度以下とするのに要する走行距離の推定値である減速距離の算出精度を向上させることができる車両の走行支援装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
本発明の一態様は、車両の進行方向前側に存在する対象(C2)を基準とした車両の相対減速度(Gr)を目標相対減速度(At)まで大きくする減速制御の実行によって対象(C2)を基準とした車両の相対速度(Vr)を規定速度(Vth)以下とするのに要する車両の走行距離の推定値である減速距離(Xth)を算出する車両の走行支援装置を前提としている。この走行支援装置では、現時点から減速制御が開始された場合に、同現時点から減速制御の開始によって相対減速度(Gr)が大きくなり始める第1時点までの間に車両が走行し得る距離の推定値を空走距離(X0)として、現時点の相対減速度(A0)に基づいて算出し(S26)、第1時点から相対減速度(Gr)が目標相対減速度(At)に達する第2時点までの間に車両が走行し得る距離の推定値を上昇中走行距離(X1)として、前記現時点の相対減速度(A0)に基づいて算出し(S27)、第2時点から相対速度(Vr)が規定速度(Vth)以下となる時点までの間に車両が走行し得る距離の推定値を上昇完了後走行距離(X2)として、前記現時点の相対減速度(A0)に基づいて算出し(S28)、算出した空走距離(X0)、上昇中走行距離(X1)及び上昇完了後走行距離(X2)の加算結果に基づいて減速距離(Xth)を導出する(S29)ようにした。
あるタイミングで減速制御を開始させた場合には、制御開始タイミングからしばらくの期間が経過してから、減速制御の実行に起因して相対減速度(Gr)が実際に大きくなり始める。そして、相対減速度(Gr)の上昇によって同相対減速度(Gr)が目標相対減速度(At)に達すると、減速制御の実行中においては相対減速度(Gr)がほぼ一定となる。
そこで、本発明では、減速制御の開始タイミングからしばらくの間は、現時点から減速制御の実行によって相対減速度(Gr)が大きくなり始めると仮定される第1時点までの車両の走行距離の推定値として空走距離(X0)が算出される。また、第1時点からは相対減速度(Gr)が一定勾配で目標相対減速度(At)まで上昇すると仮定し、第1時点から相対減速度(Gr)が目標相対減速度(At)に達すると仮定される第2時点までの車両の走行距離の推定値として上昇中走行距離(X1)が算出される。さらに、第2時点からは相対減速度(Gr)が一定であると仮定し、第2時点から相対速度(Vr)が規定速度(Vth)以下となると仮定される時点までの車両の走行距離の推定値として上昇完了後走行距離が算出される。
そして、このように算出された空走距離(X0)、上昇中走行距離(X1)及び上昇完了後走行距離(X2)が足し合わされ、この加算結果に基づいて減速距離(Xth)が導出される。これにより、上記関係式(式1)に基づいて減速距離を算出する場合と比較して、減速制御が開始されてから車両の減速度が実際に大きくなり始めるまでのタイムラグなどを考慮して算出する分、減速距離(Xth)の算出精度を向上させることができるようになる。
ところで、現時点から減速制御を開始した場合に現時点から第1時点までの期間を空走期間(Td)とするとき、空走距離(X0)を、現時点の相対速度(V0)、現時点の相対減速度(A0)及び空走期間(Td)に基づいて算出する(S26)ことができる。
また、第1時点から第2時点までの期間を上昇中期間(T1)とするとともに、上昇中期間(T1)での相対減速度(Gr)の変化勾配を目標相対減速度変化量(Jt)とするとき、上昇中走行距離(X1)を、第1の時点の相対速度(V1)、現時点の相対減速度(A0)、上昇中期間(T1)及び目標相対減速度変化量(Jt)に基づいて算出する(S27)ことができる。なお、「第1の時点の相対速度(V1)」とは、車両が現時点から空走距離(X0)だけ走行した時点(第1の時点)での相対速度の推定値である。
また、第1時点から第2時点までの期間を上昇中期間(T1)とするとともに、上昇中期間(T1)での相対減速度(Gr)の変化勾配を目標相対減速度変化量(Jt)とするとき、第2の時点の相対速度(V2)を、第1の時点の相対速度(V1)、現時点の相対減速度(A0)、上昇中期間(T1)及び目標相対減速度変化量(Jt)に基づいて算出し、上昇完了後走行距離(X2)を、第2の時点の相対速度(V2)及び目標相対減速度(At)に基づいて算出する(S28)ことができる。なお、「第2の時点の相対速度(V2)」とは、現時点から空走期間(Td)及び上昇中期間(T1)を経過した時点(第2の時点)での相対速度の推定値である。
また、減速制御としては、車両に対する制動トルクを増大させる制御を含むことが好ましい。そして、車両の積載量(MGmass)を取得できる場合(S12)にあっては、減速距離(Xth)を、積載量(MGmass)が多い状態での走行時には積載量(MGmass)が少ない状態での走行時よりも長くすることが好ましい。
制動時における車両の減速特性は、同車両の積載量(MGmass)によって変化する。そのため、上記の制御構成を採用することにより、減速距離(Xth)をその時点の車両の積載量(MGmass)に応じた値とすることが可能となる。これにより、そのときの車両の減速特性に応じた減速距離(Xth)を算出することができるようになる。
そして、自車両(C1)と対象(C2)との間の相対距離(Xr)を取得し(S13)、取得した相対距離(Xr)が、導出した減速距離(Xth)に基づいた制御開始判定距離(Xsta)以下になったとき(S15:YES)に、前記減速制御を開始させる(S16)ことが好ましい。この制御構成によれば、減速距離(Xth)が精度良く算出されることで制御開始判定距離(Xsta)も精度良く算出されるようになるため、減速制御を適切なタイミングで開始させることができるようになる。
なお、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明が実施形態に限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明にかかる車両の走行支援装置の一実施形態である衝突回避ECUを備える車両を示すブロック図。 (a),(b)は制動制御の実行によって自車両と先行車との衝突が回避される様子を示す模式図。 (a)〜(d)は制動制御が開始されたと仮定した場合の相対減速度、相対速度及び相対距離が変化する様子を示すタイミングチャート。 自車両と衝突回避対象との衝突を回避するために衝突回避ECUが実行する処理ルーチンを説明するフローチャート。 減速距離算出処理ルーチンを説明するフローチャート。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、車両には、運転者によるアクセル操作に応じた動力を出力するエンジン11と、車輪12に制動トルクを付与するために作動するブレーキアクチュエータ13と、車輪12毎に設けられる摩擦式のブレーキ機構14とが設けられている。このブレーキ機構14は、車輪12と一体回転する回転体141(ロータなど)と、非制動時には回転体141から離れた位置に位置する摩擦材142(パッドなど)とを備えている。こうしたブレーキ機構14においては、運転者によるブレーキ操作時やブレーキアクチュエータ13の作動時に、摩擦材142が回転体141に接近する。そして、摩擦材142が回転体141に摺接すると、摩擦材142と回転体141との間に生じた摩擦力に応じた制動トルクが車輪12に付与される。
また、車両には、車両の進行方向前側に存在する衝突回避対象を認識する衝突回避対象認識システム15が設けられている。なお、本実施形態において、衝突回避対象としては、自車両の進行方向前側を走行する先行車、自車両の進行方向前側に設けられた壁などの非移動物、自車両の走行経路に突然進入した対象(車両、通行人など)などが挙げられる。
衝突回避対象認識システム15としては、レーザやミリ波を用いたレーダシステムや、ステレオ画像処理システムなどが挙げられる。こうした衝突回避対象認識システム15には、自車両の進行方向前側を監視可能な位置に設置されるカメラ、レーダ及びセンサなどの監視部151が設けられている。
衝突回避対象認識システム15は、監視部151によって衝突回避対象が認識されると、自車両と衝突回避対象との相対距離Xr、衝突回避対象を基準とした自車両の相対速度Vr、衝突回避対象を基準とした自車両の相対減速度Grを、監視部151による監視結果に基づいて予め設定された所定周期毎に測定する。そして、衝突回避対象認識システム15は、相対距離Xr、相対速度Vr及び相対減速度Grを測定する毎に相対距離Xr、相対速度Vr及び相対減速度Grに関する相対情報を、車両の制御システム20に送信する。なお、「相対速度Vr」は、相対距離Xrを時間微分した値に応じた値である。また、「相対減速度Gr」は、相対速度Vrを時間微分した値に応じた値である。
制御システム20は、衝突回避対象認識システム15から所定周期毎に相対情報を受信する。こうした制御システム20には、自車両の前後方向減速度(以下、単に「減速度」ともいう。)を検出するための前後方向加速度センサ31、及び車輪12の車輪速度を検出するための車輪速度センサ32が電気的に接続されている。また、制御システム20には、運転者によるアクセル操作量を検出するためのアクセル開度センサ33、及び運転者によるブレーキ操作の有無を検出するためのブレーキスイッチ34が電気的に接続されている。
制御システム20は、CPU201と、ROM、RAM及び不揮発性メモリなどで構成される記憶部202とを有する複数のECU(Electronic Control Unit)を備えている。こうしたECUとして、エンジンECU21、ブレーキECU22及び走行支援装置の一例としての衝突回避ECU23が設けられている。
エンジンECU21は、燃料の噴射制御及び吸気量の調整制御などのエンジン11の各種制御を司る。こうしたエンジンECU21は、アクセル開度センサ33からの検出信号に基づきアクセル開度を算出し、このアクセル開度に関する情報を他のECUに送信する。
ブレーキECU22は、自車両に対する制動トルクの調整制御、及び車輪12毎の制動トルクの調整制御などを司る。こうしたブレーキECU22は、車輪12毎に設けられた各車輪速度センサ32のうち少なくとも一つの車輪速度センサ32からの検出信号に基づき自車両の車体速度と、前後方向加速度センサ31からの検出信号に基づき自車両の減速度となどを算出する。そして、ブレーキECU22は、算出した車体速度及び減速度などに関する情報に加え、ブレーキ操作がなされているか否かに関する情報を他のECUに送信する。なお、ここで算出される「減速度」は、自車両が減速しているときには正の値となり、自車両が加速しているときには負の値となる。
アクセル開度、車体速度及び減速度などの走行情報は、衝突回避対象認識システム15での相対距離Xr、相対速度Vr及び相対減速度Grの測定間隔である所定周期よりも短い周期毎に算出される。
次に、自車両と衝突回避対象との衝突を回避する方法の一例について、図2を参照して説明する。なお、ここでは、衝突回避対象が自車両C1の進行方向前側を走行する先行車C2であるものとし、先行車C2の急停止によって自車両C1と先行車C2との相対距離Xrが短くなるものとする。
図2(a)に示すように、自車両C1と先行車C2との車体速度VSが同一速度である場合、即ち先行車C2を基準とする自車両C1の相対速度Vrが「0(零)」である場合、相対距離Xrは変化しない。しかし、自車両C1が一定速度で走行しているときに先行車C2が減速して停止すると、先行車C2を基準とする自車両C1の相対速度Vrが「0(零)」よりも大きくなる。その結果、相対距離Xrが急激に短くなる。
そして、自車両C1の衝突回避ECU23で自車両C1と先行車C2との衝突の可能性が高くなったと判断されると、自車両C1では減速制御の一例としての制動制御が開始される。例えば、図2(b)に示すように、先行車C2よりも目標相対距離Xt(例えば、1m)だけ後ろに目標位置P1が設定され、相対速度Vrが目標位置P1あたりで規定速度Vth(本実施形態では「0(零)」)となるように目標相対減速度が設定される。すなわち、設定された目標位置P1で自車両C1の車体速度VSが「0(零)」となるように制動制御が実行される。
なお、こうした制動制御の実行によって自車両C1を目標位置P1近傍で停止させるためには、制動制御が開始されてから自車両C1が停止するまでの自車両C1の走行距離の推定値を算出し、この走行距離の推定値に基づき制動制御の開始タイミングが設定されることとなる。すなわち、走行距離の推定値である減速距離を正確に算出することにより、制動制御が適切なタイミングで開始されるようになる。
次に、制動制御が開始された際の自車両C1の動作について、図3に示すタイミングチャートを参照して説明する。なお、第1のタイミングt1よりも以前に先行車C2が停止しているものとする。
図3(a),(d)に示すように、自車両C1と先行車C2との相対距離Xrが短くなると、自車両C1と先行車C2との衝突の可能性有りと判断され、制動制御が開始される(第1のタイミングt1)。しかし、第1のタイミングt1から第2のタイミングt2が経過するまでの間では、自車両C1の減速度が一定値のままとなる。このとき、先行車C2の車体速度及び減速度が一定であるため、図3(b)に示すように、相対減速度Grが変化しない。これは、自車両C1に搭載されるブレーキアクチュエータ13の応答速度などの関係上、制動制御が開始されてから自車両C1の実際の減速度が大きくなり始めるまでの間に多少のタイムラグが生じるためである。なお、図3に示す一例では、第1のタイミングt1での相対減速度Grが「0(零)」の場合を示している。そのため、第1のタイミングt1から第2のタイミングt2までの期間では、相対速度Vrは、第1のタイミングt1での相対速度で保持される。
そして、第2のタイミングt2が経過すると、制動制御の実行によって自車両の減速度Gが大きくなり始める。すると、図3(b),(c)に示すように、相対減速度Grは、その変化量が目標相対減速度変化量Jtで大きくなり始め、相対速度Vrは、相対減速度Grの変化に応じて低速となる。そして、第3のタイミングt3で相対減速度Grが目標相対減速度Atに達すると、相対速度Vrは減速開始後相対速度V2となり、相対減速度Grは目標相対減速度Atで保持される。そのため、第3のタイミングt3以降では、相対速度Vrは一定勾配で低速となる。その後に自車両C1が目標位置P1に達する第4のタイミングt4の相対速度Vrである制御終了後相対速度V3は、規定速度Vth(本実施形態では、「0(零)」)となる。その結果、自車両C1と先行車C2との衝突が回避される。
本実施形態では、第1のタイミングt1から第2のタイミングt2までの期間のこと、即ち制動制御が開始されてから同制動制御の実行によって自車両C1の減速度が大きくなり始めるまでの期間の推定値を、「空走期間Td」という。そして、この空走期間Tdでの自車両C1の走行距離の推定値を、「空走距離X0」という。
また、本実施形態では、第2のタイミングt2から第3のタイミングt3までの期間のこと、即ち制動制御の実行によって相対減速度Grが大きくなり始めてから同相対減速度Grが目標相対減速度Atに達するまでの期間の推定値を、「上昇中期間T1」という。そして、この上昇中期間T1での自車両C1の走行距離の推定値を、「上昇中走行距離X1」という。さらに、本実施形態では、第3のタイミングt3から第4のタイミングt4までの間での自車両C1の走行距離の推定値を、「上昇完了後走行距離X2」という。
また、第1のタイミングt1を現時点とした場合、この第1のタイミングt1での相対速度を「現在相対速度V0」というとともに、第1のタイミングt1での相対減速度を「現在相対減速度A0」という。また、この場合、第1のタイミングt1から空走期間Tdが経過した第2のタイミングt2が「第1の時点」に該当する。そして、この第2のタイミングt2での相対速度の推定値を「空走後相対速度V1」というとともに、第2のタイミングt2での相対減速度の推定値を「空走後相対減速度A1」という。ただし、この空走後相対減速度A1は、現在相対減速度A0と同一値とされる。
さらに、第1のタイミングt1を現時点とした場合、この第1のタイミングt1から空走期間Td及び上昇中期間T1を経過した時点である第3のタイミングt3が「第2の時点」に該当する。そのため、この第3のタイミングt3での相対速度の推定値である減速開始後相対速度V2が、「第2の時点の相対速度」に該当する。
そこで次に、上記のような制動制御の開始タイミングを決定する際に衝突回避ECU23が実行する各種処理ルーチンについて説明する。
まず始めに、衝突回避ECU23が実行する処理ルーチンについて、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
図4に示す処理ルーチンは、予め設定された規定周期毎に実行される。そして、この処理ルーチンにおいて、衝突回避ECU23は、ブレーキECU22で算出された自車両C1の車体速度VS及び減速度Gを取得する(ステップS11)。なお、ここで取得する減速度Gは、前後方向加速度センサ31からの検出信号に基づいた値であってもよいし、車体速度VSを時間微分した車体速度変化量に「−1」を掛け合わせた値であってもよい。続いて、衝突回避ECU23は、自車両C1の積載量MGmassを取得する(ステップS12)。なお、積載量MGmassの取得方法については後述する。
そして、衝突回避ECU23は、衝突回避対象認識システム15で測定された最新の相対距離Xr、相対速度Vr及び相対減速度Grを取得し(ステップS13)、図5にて詳述する減速距離算出処理を行う(ステップS14)。この減速距離算出処理では、現時点から制動制御を開始したと仮定した場合に、自車両C1の車体速度VSが規定速度Vth以下となるまでに自車両C1が走行する距離の推定値である減速距離Xth(図3参照)と、この減速距離Xthに目標相対距離Xtを加算した制御開始判定距離Xstaとが算出(導出)される。
続いて、衝突回避ECU23は、ステップS13で取得した相対距離XrがステップS14で算出した制御開始判定距離Xsta以下であるか否かを判定する(ステップS15)。相対距離Xrが制御開始判定距離Xstaよりも長い場合(ステップS15:NO)、自車両C1と衝突回避対象との衝突の可能性は未だ低いと判断できるため、衝突回避ECU23は、本処理ルーチンを一旦終了する。一方、相対距離Xrが制御開始判定距離Xsta以下である場合(ステップS15:YES)、自車両C1と衝突回避対象との衝突の可能性が高いと判断できるため、衝突回避ECU23は、制動制御の開始指示をエンジンECU21及びブレーキECU22に送信し(ステップS16)、本処理ルーチンを一旦終了する。
そして、指示を受信したエンジンECU21は、エンジン11からの出力を低下させるべく同エンジン11を制御する。また、指示を受信したブレーキECU22は、自車両に対する制動トルクを増大させるべくブレーキアクチュエータ13を制御する。
ここで、自車両の積載量MGmassの取得方法の一例について説明する。
積載量MGmassの多い状態での車両走行時では、積載量MGmassが少ない状態での車両走行時と比較して、車両が加速しにくくなっている。すなわち、エンジン11からの出力が同一出力であっても、積載量MGmassが多いときには、積載量MGmassが少ないときよりも車両の加速度が小さくなる。
そこで、車両が停止している停止状態から、ブレーキ操作が解消されるとともにアクセル操作が開始される発進状態に移行したときに、衝突回避ECU23は、アクセル開度(又はエンジン11からの出力)と、アクセル開度を検出した時点の車両の加速度とを取得する。そして、衝突回避ECU23は、取得したアクセル開度と加速度との関係に基づき、積載量MGmassを推定演算する。このとき、アクセル開度に対して加速度が小さい場合には積載量MGmassが多いとされ、アクセル開度に対して加速度が大きい場合には積載量MGmassが少ないとされる。
次に、上記ステップS14の減速距離算出処理(減速距離算出処理ルーチン)について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
図5に示す減速距離算出処理ルーチンにおいて、衝突回避ECU23は、上記ステップS12で取得した積載量MGmassに応じた補正ゲインG1を設定する(ステップS21)。補正ゲインG1は、「1」以上の値に設定されるゲインであって、積載量MGmassが多い場合ほど大きい値に設定される。続いて、衝突回避ECU23は、目標相対距離Xtを記憶部202から読み出す(ステップS22)。続いて、衝突回避ECU23は、現在相対速度V0、現在相対減速度A0及び空走期間Tdを記憶部202から読み出す(ステップS23)。なお、空走期間Tdは、車両に搭載されるブレーキアクチュエータ13の性能に基づき予め設定されている。
そして、衝突回避ECU23は、目標相対減速度変化量Jt及び目標相対減速度Atを記憶部202から読み出す(ステップS24)。なお、目標相対減速度変化量Jt及び目標相対減速度Atは、ブレーキアクチュエータ13の性能限界よりも小さい値に設定されている。続いて、衝突回避ECU23は、上昇中期間T1を、以下に示す関係式(式2)を用いて算出する(ステップS25)。本実施形態では、上昇中期間T1中においては相対減速度Grが一定勾配で変化すると仮定し、目標相対減速度変化量Jt、目標相対減速度At及び現在相対減速度A0に基づいて上昇中期間T1が算出される。
続いて、衝突回避ECU23は、空走距離X0を、以下に示す関係式(式3)を用いて算出し(ステップS26)、空走後相対速度V1及び上昇中走行距離X1を、以下に示す関係式(式4)及び(式5)を用いて算出する(ステップS27)。すなわち、本実施形態では、空走距離X0は、空走期間中においては相対減速度Grが一定であるとの仮定の下、現在相対速度V0、現在相対減速度A0及び空走期間Tdに基づいて算出される。また、空走後相対速度V1は、空走期間中においては相対減速度Grが現在相対減速度A0で一定であるとの仮定の下、現在相対速度V0、現在相対減速度A0及び空走期間Tdに基づいて算出される。また、上昇中走行距離X1は、上昇中期間中においては相対減速度Grが一定勾配で目標相対減速度Atまで変化するとの仮定の下、空走後相対速度V1、現在相対減速度A0、上昇中期間T1及び目標相対減速度変化量Jtに基づいて算出される。ただし、空走期間は積載量MGmassに応じて補正された値(=Td×G1)が用いられるとともに、上昇中期間は、積載量MGmassに応じて補正された値(=T1×G1)が用いられる。
そして、衝突回避ECU23は、減速開始後相対速度V2及び上昇完了後走行距離X2を、以下に示す関係式(式6)及び(式7)を用いて算出する(ステップS28)。すなわち、本実施形態では、減速開始後相対速度V2は、上昇中期間中においては相対減速度Grが一定勾配で変化するとの仮定の下、空走後相対速度V1、現在相対減速度A0、上昇中期間T1及び目標相対減速度変化量Jtに基づいて算出される。また、上昇完了後走行距離X2は、相対減速度Grが目標相対減速度Atで一定であると仮定の下、減速開始後相対速度V2及び目標相対減速度Atに基づいて算出される。ただし、上昇中期間は、積載量MGmassに応じて補正された値(=T1×G1)が用いられる。
続いて、衝突回避ECU23は、減速距離Xthを、以下に示す関係式(式8)に基づいて算出する(ステップS29)。この減速距離Xthは、空走距離X0、上昇中走行距離X1及び上昇完了後走行距離X2の加算結果に基づいて導出された値である。そして、衝突回避ECU23は、ステップS29で算出した減速距離Xthに目標相対距離Xtを加算し、この加算結果を制御開始判定距離Xstaとし(ステップS30)、その後、衝突回避ECU23は、減速距離算出処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、制動制御が開始されても空走期間Tdの間では相対減速度Grが一定であると仮定されるとともに、空走期間Tdの経過後においては相対減速度Grが一定勾配で上昇すると仮定される。そして、こうした仮定の下で、空走距離X0及び上昇中走行距離X1が算出される。また、空走期間Td及び上昇中期間T1の経過後においては相対減速度Grが目標相対減速度Atで一定となる仮定の下で、上昇完了後走行距離X2が算出される。そして、このように算出された空走距離X0、上昇中走行距離X1及び上昇完了後走行距離X2の加算結果に基づいて減速距離Xthが算出される。これにより、上記関係式(式1)に基づいて減速距離を算出する場合と比較して、制動制御が開始されてから車両の減速度Gが実際に大きくなり始めるまでのタイムラグなどを考慮して減速距離Xthを算出する分、減速距離Xth及びこの減速距離Xthに基づいて算出される制御開始判定距離Xstaの算出精度を向上させることができるようになる。
(2)本実施形態では、自車両C1の積載量MGmassが取得され、この積載量MGmassが多い状態での走行時では、積載量MGmassが少ない状態での走行時よりも減速距離Xthが長めに算出される。このように積載量MGmassを加味して減速距離Xthを導出することにより、その時点の自車両C1の減速特性に応じた減速距離Xthを導出することができるようになる。
(3)すなわち、積載量MGmassが多い場合には、制動制御の開始によって自車両C1が減速し始めるまでの時間が長くなりやすい。そこで、本実施形態では、空走期間Tdが補正ゲインG1によって補正され、この補正後の空走期間(=Td×G1)に基づいて空走距離X0が算出される。その結果、空走距離X0が積載量MGmassを考慮した値として算出されるようになり、減速距離Xthの算出精度を向上させることができるようになる。
(4)また、上昇中期間T1の間での相対減速度Grの実際の変化量は、積載量MGmassが多くなるに連れて目標相対減速度変化量Jtよりも小さくなりやすい。言い換えると、制動制御の実行によって相対減速度Grが大きくなり始めてから相対減速度Grが目標相対減速度Atに達するまでの時間が長くなりやすい。そこで、本実施形態では、上昇中期間T1が補正ゲインG1によって補正され、この補正後の上昇中期間(=T1×G1)に基づいて上昇中走行距離X1が算出される。その結果、上昇中走行距離X1が積載量MGmassを考慮した値として算出されるようになり、減速距離Xthの算出精度を向上させることができるようになる。
(5)また、積載量MGmassが多い場合には、上昇中期間T1の経過後の相対減速度Grが目標相対減速度Atよりも小さい値で一定となっている可能性がある。そこで、本実施形態では、積載量MGmassに基づいて補正された値が上昇完了後走行距離X2として算出される。これにより、減速距離Xthの算出精度を向上させることができるようになる。
(6)このように減速距離Xthを精度良く算出できるようになったことにより、目標相対距離Xtを極力短い値(例えば、1m)に設定することが可能となる。これにより、自車両C1の走行中での制動制御の早期の開始を抑制することができるようになる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・積載量MGmassに応じた補正は、上昇完了後走行距離X2、上昇中走行距離X1及び空走距離X0のうち何れか1つの距離に対してのみ行ってもよい。
・空走期間Tdでの相対減速度Grが現在相対減速度A0で一定と仮定することなく、空走後相対減速度A1、空走後相対速度V1及び空走距離X0を算出してもよい。例えば、第1のタイミングt1での自車両C1と衝突回避対象との相対減速度の変化量である現在加速度変化量J0を取得可能である場合には、空走後相対減速度A1、空走後相対速度V1及び空走距離X0を、以下に示す関係式(式9),(式10),(式11)を用いて算出してもよい。
なお、この場合であっても、空走期間Tdを補正ゲインG1で補正し、補正後の空走期間(Td×G1)を関係式(式9),(式10),(式11)の「Td」に代入してもよい。このようにしても、減速距離Xth及び制御開始判定距離Xstaを、そのときの車両の積載量MGmassを考慮した適切な値とすることができるようになる。
また、このように空走期間中であっても相対減速度Grが変化していると仮定する場合には、上昇中期間T1を算出するに際し、上記関係式(式2)には現在相対減速度A0の代わりに空走後相対減速度A1を代入するようにしてもよい。
・上記の実施形態とは別の方法で減速距離Xthを積載量MGmassに応じて補正するようにしてもよい。例えば、積載量MGmassを加味することなく算出した空走距離X0、上昇中走行距離X1及び上昇完了後走行距離X2の加算結果(=X0+X1+X2)に対して積載量MGmassに応じた補正ゲインG1を掛け合わせ、この演算結果を減速距離Xthとしてもよい。
・積載量MGmassによる減速特性の変化が余り見られない車両においては、減速距離Xthの算出に際し、積載量MGmassに応じた補正を行わなくてもよい。
・目標相対距離Xtを、各種条件に応じて変更するようにしてもよい。
例えば、自車両C1の積載量MGmassが多いときには積載量MGmassが少ないときと比較して、制動制御に対する追従性が遅くなりやすい。そこで、積載量MGmassが多いときには、積載量MGmassが少ないときよりも目標相対距離Xtを大きい値に設定してもよい。これにより、目標位置P1と制動制御の実際の終了位置との間隔にばらつきが生じても、衝突回避対象に対して十分な距離を空けた状態を確保することが可能となる。
また、衝突回避対象の一例としての先行車C2に自車両C1が追従して走行している場合などのように相対速度Vrが小さいときには、僅かな相対速度Vrの変化によって減速制御を開始させると運転者に違和感を与えるおそれがある。そこで、減速制御の開始前において相対速度Vrが低速であるときには、相対速度Vrが高速であるときよりも目標相対距離Xtを小さい値に設定してもよい。これにより、自車両C1が先行車C2に追従して走行する場合などのように相対速度Vrが小さいときに、減速制御が不要に開始されることを抑制できるようになる。
また、自車両C1が先行車C2に追従しているときに、自車両C1と先行車C2との間に他の車両(以下、「割込み車両」ともいう。)が割り込んだ場合には、衝突回避対象が先行車C2から割込み車両に切り替る。この場合、自車両C1と割込み車両との相対距離が、衝突回避対象が先行車C2であったときに導出されていた制御開始判定距離Xstaよりも小さいときには、割込み車両の後ろに設定された目標位置P1で相対速度Vrを「0(零)」とするために、自車両C1に対して急制動が付与されることがある。そこで、減速制御の開始前において相対距離Xrが短いときには、相対距離Xrが長いときよりも目標相対距離Xtを小さい値に設定してもよい。これにより、自車両C1と先行車C2との間に割込み車両が割り込む場合などのように衝突回避対象との相対距離Xrが急に短くなった場合においては、目標相対距離Xtが変更されない場合と比較して、自車両C1と目標位置P1との距離が長くなりやすい。そのため、自車両C1と先行車C2との間に割込み車両が割り込んだことに起因して減速制御が開始されたとしても、そのときに自車両C1に対する制動トルクが極端に大きいトルクとなることを抑制できるようになる。
・ブレーキ機構14においては、制動時には、摩擦材142が回転体141に接近して摺接することにより摩擦材と回転体との間に摩擦力が発生する。そして、この摩擦力に応じた制動トルクが車輪12に付与される。こうした構成のブレーキ機構14にあっては、非制動時における回転体141と摩擦材142との間隔が変わっていることがある。そのため、上記のような制動制御が行われる場合、間隔が広いときには間隔が狭いときよりも空走期間Tdが長くなりやすい。そこで、上記の間隔が検出又は推定可能である場合には、空走期間Tdを間隔に応じて補正してもよい。これにより、減速距離Xthの算出精度をさらに向上させることができるようになる。
なお、上記の間隔の推定方法としては、以下に示す方法が考えられる。例えば、運転者によるブレーキ操作時に、ブレーキ操作が開始されてから、車輪12の車輪速度が減速し始めるまでの期間を計測し、この期間が長い場合ほど上記の間隔の推定値を大きい値とする。
・制御開始判定距離Xstaは、減速距離Xthに予め設定された算出ゲイン値(1よりも大きい値であって、例えば1.2)を掛け合わせた値であってもよい。
・減速制御は、運転者によるブレーキ操作が行われていない場合のみで実行するようにしてもよい。また、減速制御は、運転者による非ブレーキ操作時に加え、ブレーキ操作時にも実行するようにしてもよい。ブレーキ操作時に減速制御を行うときには、相対減速度Grが目標相対減速度Atに近づくようにブレーキアクチュエータ13が制御されることになる。すなわち、運転者のブレーキ操作に基づいた制動トルクと、ブレーキアクチュエータ13の作動に基づいた制動トルクとの合計制動トルクが、目標相対減速度Atに応じた制動トルクとなるように、ブレーキアクチュエータ13が制御される。
・減速制御は、自車両C1に対する制動トルクを調整する制動制御に加え、車輪に対する駆動トルクを調整する駆動制御を含んだ制御であってもよい。
・衝突回避対象認識システム15は、相対距離Xrを測定できる機能を有していれば、相対速度Vrや相対減速度Grを測定できないものであってもよい。この場合、衝突回避ECU23が、衝突回避対象認識システム15から取得した相対距離Xrを用いて相対速度Vrや相対減速度Grを算出するようにしてもよい。
・減速制御を、自車両C1の進行方向前側に設定された目標位置P1までに車体速度VSを規定速度Vth以下とする場合であれば、自車両C1と衝突回避対象との衝突を回避する場合以外で実行してもよい。例えば、有料道路の料金所を通過する際に、自車両C1と料金所との間に目標位置P1を設定し、この目標位置P1の通過時には車体速度VSが規定速度Vth以下となるように減速制御を実行してもよい。この場合、規定速度Vthを、「0(零)」以上の値(例えば、「20」)に設定してもよい。なお、この場合においては「料金所」が「対象」に相当する。
・走行支援装置を、ブレーキECU22やエンジンECU21に具体化してもよい。
次に、上記実施形態及び別の実施形態から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)空走距離(X0)を、積載量(MGmass)が多い状態での走行時には積載量(MGmass)が少ない状態での走行時よりも長くすることが好ましい。
積載量(MGmass)が多いときには、積載量(MGmass)が少ないときよりも、減速制御が開始された時点と車両の実際の減速度が大きくなり始める第2時点との期間、即ち空走期間が長くなりやすい。そこで、上記の制御構成の採用によって算出された空走距離(X0)に基づいて減速距離(Xth)を算出することにより、そのときの車両の減速特性に応じた減速距離(Xth)を算出できるようになる。
(ロ)上昇中走行距離(X1)を、積載量(MGmass)が多い状態での走行時には積載量(MGmass)が少ない状態での走行時よりも長くすることが好ましい。
積載量(MGmass)が多いときには、積載量(MGmass)が少ないときよりも、減速制御の実行に伴う自車両の実際の減速度の増大勾配が緩やかになりやすい。そこで、上記の制御構成の採用によって算出された上昇中走行距離(X1)に基づいて減速距離(Xth)を算出することにより、そのときの車両の減速特性に応じた減速距離(Xth)を算出できるようになる。
(ハ)上昇完了後走行距離(X2)を、積載量(MGmass)が多い状態での走行時には積載量(MGmass)が少ない状態での走行時よりも長くすることが好ましい。
積載量(MGmass)の多いときには、上記第2時点に達したとしても、実際には相対減速度(Gr)が目標相対減速度(At)に未だ達していなかったり、相対減速度(Gr)が目標相対減速度(At)よりも小さい減速度で一定となっていたりする可能性がある。そのため、積載量(MGmass)が多いときには、積載量(MGmass)が少ないときよりも上昇完了後走行距離(X2)が長くなりやすい。そこで、上記の制御構成の採用によって算出された上昇完了後走行距離(X2)に基づいて減速距離(Xth)を算出することにより、そのときの車両の減速特性に応じた減速距離(Xth)を算出できるようになる。
21,22,23…走行支援装置の一例としてのECU、A0…現時点の相対減速度としての現在相対減速度、At…目標相対減速度、C1…自車両、C2…対象の一例としての先行車、Gr…相対減速度、Jt…目標相対減速度変化量、MGmass…積載量、P1…目標位置、T1…上昇中期間、Td…空走期間、V0…現時点の相対速度としての現在相対速度、V1…第1の時点の相対速度としての空走後相対速度、V2…第2の時点の相対速度としての減速開始後相対速度、V3…制御完了後相対速度、Vr…相対速度、Vth…規定速度、X0…空走距離、X1…上昇中走行距離、X2…上昇完了後走行距離、Xr…相対距離、Xsta…制御開始判定距離、Xth…減速距離。

Claims (6)

  1. 車両の進行方向前側に存在する対象(C2)を基準とした車両の相対減速度(Gr)を目標相対減速度(At)まで大きくする減速制御の実行によって前記対象(C2)を基準とした車両の相対速度(Vr)を規定速度(Vth)以下とするのに要する車両の走行距離の推定値である減速距離(Xth)を算出する車両の走行支援装置であって、
    現時点から前記減速制御が開始された場合に、同現時点から同減速制御の開始によって相対減速度(Gr)が大きくなり始める第1時点までの間に車両が走行し得る距離の推定値を空走距離(X0)として、現時点の相対減速度(A0)に基づいて算出し(S26)、
    前記第1時点から相対減速度(Gr)が前記目標相対減速度(At)に達する第2時点までの間に車両が走行し得る距離の推定値を上昇中走行距離(X1)として、前記現時点の相対減速度(A0)に基づいて算出し(S27)、
    前記第2時点から相対速度(Vr)が前記規定速度(Vth)以下となる時点までの間に車両が走行し得る距離の推定値を上昇完了後走行距離(X2)として、前記現時点の相対減速度(A0)に基づいて算出し(S28)、
    算出した空走距離(X0)、上昇中走行距離(X1)及び上昇完了後走行距離(X2)の加算結果に基づいて減速距離(Xth)を導出する(S29)
    ことを特徴とする車両の走行支援装置。
  2. 現時点から前記減速制御を開始した場合に同現時点から前記第1時点までの期間を空走期間(Td)とするとき、
    空走距離(X0)を、現時点の相対速度(V0)、前記現時点の相対減速度(A0)及び前記空走期間(Td)に基づいて算出する(S26)
    請求項1に記載の車両の走行支援装置。
  3. 前記第1時点から前記第2時点までの期間を上昇中期間(T1)とするとともに、同上昇中期間(T1)での相対減速度(Gr)の変化勾配を目標相対減速度変化量(Jt)とするとき、
    上昇中走行距離(X1)を、前記第1の時点の相対速度(V1)、前記現時点の相対減速度(A0)、前記上昇中期間(T1)及び前記目標相対減速度変化量(Jt)に基づいて算出する(S27)
    請求項1又は請求項2に記載の車両の走行支援装置。
  4. 前記第1時点から前記第2時点までの期間を上昇中期間(T1)とするとともに、同上昇中期間(T1)での相対減速度(Gr)の変化勾配を目標相対減速度変化量(Jt)とするとき、
    前記第2の時点の相対速度(V2)を、前記第1の時点の相対速度(V1)、前記現時点の相対減速度(A0)、前記上昇中期間(T1)及び前記目標相対減速度変化量(Jt)に基づいて算出し、
    上昇完了後走行距離(X2)を、前記第2の時点の相対速度(V2)及び前記目標相対減速度(At)に基づいて算出する(S28)
    請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の車両の走行支援装置。
  5. 前記減速制御は、車両に対する制動トルクを増大させる制御を含んでおり、
    車両の積載量(MGmass)を取得し(S12)、
    減速距離(Xth)を、積載量(MGmass)が多い状態での走行時には積載量(MGmass)が少ない状態での走行時よりも長くする
    請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の車両の走行支援装置。
  6. 自車両(C1)と前記対象(C2)との間の相対距離(Xr)を取得し(S13)、
    取得した相対距離(Xr)が、導出した減速距離(Xth)に基づいた制御開始判定距離(Xsta)以下になったとき(S15:YES)に、前記減速制御を開始させる(S16)
    請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の車両の走行支援装置。
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