JP5843879B2 - 3点式ベルト用の高さ調節可能な変向装置、3点式ベルトを備えた車両シートならびに3点式ベルトの上側の保持点を高さ調節する方法 - Google Patents

3点式ベルト用の高さ調節可能な変向装置、3点式ベルトを備えた車両シートならびに3点式ベルトの上側の保持点を高さ調節する方法 Download PDF

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Description

本発明は、3点式ベルトの上側の保持点のための高さ調節可能な変向装置、このような高さ調節可能な変向装置を備えた車両シートならびに3点式ベルトの上側の保持点を高さ調節する方法に関する。
特に商用車シートは、好ましくはニューマチック的または機械的にばね弾性を備えた振動システム(Schwingsystem)を備えていて、これによって種々異なる周波数および振幅の不快でかつ健康に有害な振動から運転者を保護している。別の安全エレメントが3点式ベルトである。たとえばBピラーにおける第3のベルト点の位置固定的な車両側の取付けは、車両とシートもしくは運転者との間での相対運動に基づき、著しい快適性損失を招く。安全性および快適性は、シート側で骨盤範囲に配置されたベルトエンド固定金具と、反対の側で、運転者側にとっては走行方向で見て右側にベルトバックルとを備えた、完全に統合された3点式ベルトシステムを備えた車両シートにより提供される。ショルダベルト引出し部は、背もたれ側に組み込まれていて、自動ベルトシステムのベルトローラに接続されている。3点式安全ベルトにおける1つの問題は、上側の保持点が固定である場合に斜めショルダベルトが、人間の種々の体格差に最適に作用し得なくなることである。それゆえに、この作用を改善するためには、上側の保持点の高さを変えることができなければならない。ドイツ連邦共和国特許出願公開第3530495号明細書に基づき、上側の保持点の高さを変えることのできる装置が公知である。このためには、車両シートの背もたれにスリットガイド部が形成されており、このスリットガイド部は、上方から下方へ向かって斜めに延びている。スリットガイド部は、安全ベルトの幅の約3.5倍の幅を有するスリット開口を有する。これにより、乗員の体格に応じて上側の保持点を、より高く位置させるか、またはより低く位置させることが可能となる。これにより、乗員に対する3点式ベルトの改善された作用が得られる。しかし、安全ベルトはスリットガイド部内で、意図されずに上方または下方へ向かって運動させられる恐れがあるので、最適の高さが永続的に保証されているわけではない。したがって、原理的には可能となるこの良好な作用は、事情によってはもはや発揮され得なくなる。
特開2001−158327号公報に基づき、ホルダを備えた3点式ベルトの上側の保持点のための高さ調節可能な変向装置が公知である。ホルダは車両シートに設けられた支持エレメントに取付け可能である。ホルダには、変向器が可動に取り付けられており、この変向器は、回転軸を備えたローラを有していて、このローラを介して、3点式ベルトのベルトもしくはストラップが案内されている。ローラの回転軸に対して平行に、ハウジングが、ベルト用の引出しスリットを有している。ホルダと変向器とには、結合手段が形成されていて、この場合、これらの結合手段はロック位置では形状接続的に、すなわち係合に基づいた嵌合により、互いに係合し、調節位置では互いに係合しないようになっている。したがって、変向器は調節位置において所定の回転軸を中心にして回転可能となる。ホルダは1つの結合プレートと2つの支持アングル部材とを有していて、これらの支持アングル部材には、変向器の回転軸を収容するためのそれぞれ1つの長孔が形成されている。しかし、このような装置は、操作が簡単ではなく、しかも必要とされる種々の部分によって組付けも簡単ではない。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3530495号明細書に基づき、上側の保持点の高さを変えることのできる装置が公知である。このためには、車両シートの背もたれにスリットガイド部が形成されており、このスリットガイド部は、上方から下方へ向かって斜めに延びている。スリットガイド部は、安全ベルトの幅の約3.5倍の幅を有するスリット開口を有する。これにより、乗員の体格に応じて上側の保持点を、より高く位置させるか、またはより低く位置させることが可能となる。これにより、乗員に対する3点式ベルトの改善された作用が得られる。しかし、安全ベルトはスリットガイド部内で、意図されずに上方または下方へ向かって運動させられる恐れがあるので、最適の高さが永続的に保証されているわけではない。したがって、原理的には可能となるこの良好な作用は、事情によってはもはや発揮され得なくなる。
米国特許出願公開第5088794号明細書に基づき、ベルトリトラクタが公知である。このベルトリトラクタは、安全ベルトのための高さ可変の引出しスリットを有する。この引出しスリットは、円筒状の外周壁に水平方向に向けられており、この円筒状の外周壁はその中心軸線を中心にして回転させられる。これにより、引出しスリットの高さを車両シートに着座した人間に適合させることができる。引出しスリットの位置は、旋回レバーの形のメカニズムを介して位置固定される。この旋回レバーは円筒状の外周壁の側方に配置されている。旋回レバーは突起を有していて、この突起によって旋回レバーは、円筒状の外周壁に結合されたロックエレメントに設けられた複数の凹部のうちの1つに係合する。旋回レバーが作動車によってばね力に抗してロック位置から回転させられ、これによって突起が凹部から進出すると、旋回レバーは円筒状の外周壁を解放する。引出しスリットを備えた円筒状の外周壁が正しい高さへ回転させられた後に、作動車から手が離され、突起は別の凹部内へ係合するので、引出しスリットの高さは再び固定される。このような装置は、全てが互いに係合し合わなければならない多数の個別部分を備えた複雑な装置である。
さらに、欧州特許出願公開第1838561号明細書に基づき装置では、この装置によって上側の保持点の高さを変えることができる。このためには、ホルダに変向器が可動に取り付けられており、この変向器は回転軸を備えたローラを有していて、このローラを介してベルトが案内可能である。変向器は、さらにベルトのための引出しスリットを備えたハウジングを有していて、この引出しスリットはローラの回転軸に対して平行に向けられている。ホルダには、第1の結合手段が形成されており、変向器には第2の結合手段が形成されている。両結合手段はロック位置において形状接続的に、すなわち係合に基づいた嵌合により互いに係合し、調節位置では互いに係合していないので、変向器は回転軸を中心にして回転可能となる。変向器の回転軸は、ばねによってロック位置へ押圧され、ホルダは1つの結合プレートと2つの支持アングル部材とを有しており、これらの支持アングル部材には、変向器の回転軸を収容するためのそれぞれ1つの長孔が形成されている。変向器とローラとは、唯一つの合致した回転軸を有している。これによって、変向体を圧力に抗して後方へ向かって押圧し、この変向体を回転軸周りに回転させ、次いでこの変向体を再び離すことにより、3点式ベルトの上側の保持点の高さ調節を達成することができる。
本発明の課題は、高さの簡単な調節を可能にすると同時に、上側の保持点がもはや不本意に変えられる恐れのない、3点式ベルトの上側の保持点のための高さ調節可能な変向装置を提供することである。このことは、できるだけ簡単な方法によっても実現されることが望ましい。
この課題は、請求項1の特徴部に記載の特徴を有する高さ調節可能な変向装置および請求項16の特徴部に記載の特徴を有する車両シートならびに請求項17の特徴部に記載の特徴を有する方法により解決される。引出しスリットにより、3点式ベルトの上側の保持点の高さが規定される。引出しスリットはハウジングに設けられており、このハウジングはロック位置では、相応する結合手段を介してホルダに形状接続式に、すなわち係合に基づいた嵌合により、結合されている。これによって、上側の保持点の確実な位置固定が保証されている。調節位置ではホルダとハウジングとの間の結合手段の係合が与えられていないか、または自由回転もしくはフリーホイールが存在していることにより、この位置において旋回軸周りにハウジングを回転させることができる。これにより、ハウジングに形成されている引出しスリットの高さが変化する。これによって、引出しスリットの所望の高さ、ひいては上側の保持点の所望の高さを、決めて簡単にかつ個人別に設定することができる。ハウジングを調節位置からロック位置へ運動させることにより、上側の保持点の高さは、上で説明したようにして固定され、この固定された高さは、意図せずに変えられ得なくなる。フリーホイールが使用される場合には、自由回転方向とは反対の方向の回転は不可能となる。したがって、乗員の体格に合わせて一度調節された上側の保持点が誤って再び変えられる恐れはないことが保証されている。これにより、乗員に対する3点式ベルトの常に最適な作用が保証されている。本発明により高さ調節可能な変向装置は、さらに極めて単純な構造をも具備していて、しかも簡単に操作され得る。なぜならば、ホルダが1つの結合プレートと2つの支持アングル部材とを有し、両アングル部材に、ハウジングの回転軸を収容するためのそれぞれ1つの孔が形成されているか、または択一的に軸受けが形成されているからである。この場合、一方の支持アングル部材に軸受けが形成されていて、他方の支持アングル部材には孔が形成されていてもよい。これによって、ロック位置と調節位置との間での旋回軸の運動のための極めて単純な構造が与えられている。ハウジングの旋回軸が、ばね、特に曲げばねによって、ロック位置に押圧されることにより、調節が意図されない場合にハウジングをそのロック位置に保持しておくために、極めて簡単でかつ効率の良い手段が与えられている。それに対して、ばねの圧力に抗して調節位置への切換が簡単に行われ得る。調節後に、ハウジングは次いで再び自動的にそのロック位置へ切り換わる。回転軸をハウジングの旋回軸に対して後方に向かってずらしたことにより、つまりこれら両軸を分離したことにより、ハウジングの旋回軸は回転の間、ほぼ同じ位置に留まることができる。これにより、請求項17に記載の本発明による方法も、上で挙げた利点を伴って可能となる。この場合、ハウジングは、第1の方向への回転時に圧力に抗して後方に向かって押圧され、旋回軸周りに回転させられ、かつその後に再び前記ハウジングから手が放される。さらに、逆向きの第2の方向への回転時にハウジングは、ラチェット機構の場合のように自由回転式に運動する。「車両シート」とは、本明細書の枠内では、自動車(商用車も含む)用、航空機用または乗員のベルト着用を必要とするその他の車両(娯楽器具も含む)用のシートを意味する。
本発明の有利な改良形では、前記第1の結合手段と前記第2の結合手段とが、それぞれ互いに調和された歯列である。これにより、結合手段のための極めて単純な構成が与えられており、結合手段は、該結合手段を調節位置へ運動させるためには容易に互いに解離され得るようになっており、また該結合手段をそのロック位置へ運動させるためには容易に互いに形状接続式に係合され得るようになっている。
本発明の別の有利な改良形では、前記歯列が、ハウジングの一方の回転方向における自由回転(フリーホイール)の原理により形成されている。これにより、歯列の噛合いを解除するために、一方の方向への回転の際にハウジングをアクティブに後方に向かって運動させる必要はない。このことは、向上された操作快適性をもたらす。前記装置は、この自由回転の原理が、引出しスリットの上方運動のために有効となるように形成されていると有利である。
本発明のさらに別の有利な改良形では、前記第1の結合手段と前記第2の結合手段とが、当該変向装置の片側にしか形成されていない。これにより、ハウジングおよびこれに続いた構成部分は、あまり複雑に形成され得なくなる。
本発明のさらに別の有利な改良形では、前記旋回軸の第1の軸受けは、前記ホルダに固定側軸受けとして形成されており、第2の軸受けは自由側軸受けとして形成されている。これにより、単純化された有利な軸受け状況が得られる。「固定側軸受け」とは、その位置が不変であって、旋回軸の向きの小さな偏差しか許容しない軸受けを意味する。それに対して「自由側軸受け」とは、互いに結合された2つの構成部分に関してその相対位置が移動可能に形成されているので、旋回軸(両端部に自由側軸受けが形成されている場合には)が平行移動を実施し得るような軸受けを意味する。
本発明のさらに別の有利な改良形では、ハウジングの基本形状が、前記旋回軸を同心的に取り囲むように形成された円錐台形状の外周面を有する。上側の保持点を規定する3点式ベルトのための引出しスリットは、円錐台形状の外周面(有利にはこの外周面は旋回軸の方向に沿って丸味付けられて形成されている)に設けられているので、引出しスリットの水平方向の位置は、鉛直方向の運動の際に回転運動および円錐台形状の外周面におけるその配置に基づいて同じく変えられる。これにより、上側の保持点は体格の大きな乗員の場合には、体格の小さな乗員の場合よりもさらに前側となる。このことは、特に好都合であることが判った。さらに、円錐台形の形状は、ベルト軌道に対して有利な影響を与える。なぜならば、ベルト軌道が、既に適正な方向、つまりベルトバックルに向かってハウジングから進出するからである。
本発明のさらに別の有利な改良形では、ハウジングの、大直径を有する方の端部に複数のグリップ凹部が形成されている。これにより、ハウジングの中央部での操作に比べて操作し易さが改善される。特に引出しスリットの上側の位置では、操作快適性が著しく改善されている。なぜならば、調節時にもはやベルト自体を押圧しなくて済み、エルゴノミ的に成形された、つまり人間工学を考慮して成形されたグリップ凹部を利用することができるからである。
本発明のさらに別の有利な改良形では、ローラがベルトリトラクタ(ベルト巻上げ器)を含んでいる。これにより、2つの構成部分が1つの部分に統合される。したがって、ローラに対して付加的にベルトリトラクタを別の個所に取り付けることはもはや必要とならない。このことは、車両シートに組み込まれている、このような高さ調節可能な変向装置においては極めて有利である。なぜならば、これによって車両シート内部においてスペースが節約されるからである。
本発明のさらに別の有利な改良形では、当該高さ調節可能な変向装置が、車両シートに配置されており、前記ハウジングは部分的にカバーパネルによってカバーされている。車両シートに組み込まれた変向装置においては、一方では外観の良好な美的効果が与えられており、他方では、変向装置の調節時における意図されない挟み込みまたは別の負傷が生ぜしめられることが回避される。
本発明のさらに別の有利な改良形では、旋回軸が、ハウジングと共に少なくとも1つの支承点において一体に形成されている。これにより、ハウジング全体が、唯一つの部分に形成されていてよい。
本発明のさらに別の有利な改良形では、旋回軸が、その両端部の少なくとも一方の端部の範囲に、適当な形状接続部、たとえば溝、孔またはフライス加工部を有していて、該形状接続部内に前記ばねの自由端部が案内されている。これにより、旋回軸が軸方向において紛失不能となることが達成される。
本発明のさらに別の有利な改良形では、ローラが凸面状に形成されている。これにより、ローラに沿ったベルトの良好なセンタリングが達成される。
本発明のさらに別の有利な改良形では、ローラの軸受けが、クラウニング状に、つまり凸状球面状の膨らみを持って、形成されている。円筒状の軸受けに比べて、摩擦の減少および改善された耐摩耗性が得られ、その結果、一層良好な易動性および一層長い耐用年数が得られる。
本発明のさらに別の有利な改良形では、引出しスリットを取り囲む周辺範囲が、ハウジングから取外し可能なインサート部分として形成されている。これにより、材料選択における自由度も、デザイン(設計)、特に着色および表面グレイニング(Oberflaechennarbung)に関するデザインにおける自由度も得られる。ベルト引出しスリットは、簡単に交換され得るようにもなっており、これによって乗員の固有の使用要件に極めて簡単に適合され得る。これにより、ハウジングの同一のベースボディを用いて、種々の引出しスリットジオメトリ(引出しスリット幾何学的形状)の間で簡単にかつ迅速に交換を行うことができる。
本発明のさらに別の有利な改良形では、引出しスリットの中央の範囲ならびに回転軸の両者が、水平方向に延びており、引出しスリットの両縁範囲が、上方に向かって曲げられて形成されている。ジオメトリ、つまり幾何学的形状により、ベルトの、使用事例にとって重要な全ての引込み・引出し角度を、旋回可能な部分なしに実現することができる。整然とされた引込み・引出し特性が得られるので、引込み時に、引込み動作を妨げる恐れのあるベルトの折れが阻止される。さらに、引出しスリットとベルトとの間の摩擦も減じられる。
以下に、本発明の実施形態を図面につき詳しく説明する。
本発明による高さ調節可能な変向装置の1実施形態を示す斜視図である。 図1に示した変向装置を、ハウジングなしで別の角度から見た斜視図である。 図1に示した変向装置の断面図である。 図1および図3に示したハウジングの拡大斜視図である。 図4に示したハウジングの正面図である。 図1、図3、図4、および図5に示したインサート部分の拡大正面図である。 背もたれフレームにおける高さ調節可能な変向装置を示す斜視図である。 図1に示した変向装置を、断面せずに図3と同じ方向から見た図である。
図1には、本発明による変向装置の斜視図が示されている。この変向装置によって、3点式ベルトの上側の保持点23の高さを変えることができる。本発明による変向装置は、互いに協働して本発明における利点をもたらす4つのコンポーネント、すなわちホルダ4と、ハウジング24と、これら両部材、つまりホルダ4とハウジング24との間に配置されたばね10と、ローラ12とを有している。
ホルダ4、ひいては本発明による変向装置全体は、図示の実施形態では結合プレート5を介して、車両シート(図示しない)の支持エレメント9に固く結合されている。この場合、公知の全ての結合方法、たとえば溶接、リベット締結またはねじ締結が可能である。車両シート内部での図示の配置、たとえば車両シートの背もたれにおいてクッション内部での配置の他に、本発明による変向装置は、車両シートが設けられている車両のフレームに直接に取り付けられていてもよい。このことは、公知の上側の保持点23を車両に取り付けるためにこれまで既に使用されてきた手段に相当する。
図示のホルダ4の構成アッセンブリは、結合プレート5の他に、さらにこの結合プレート5に配置された2つの支持アングル部材6を有していて、両支持アングル部材6は互いに平行に間隔を置いて配置されている。これらの支持アングル部材6には、第1の結合手段7(図8参照)が形成されている。これらの第1の結合手段7は、歯列の形に形成されている。第1の結合手段7は両支持アングル部材6のうちのいずれか一方にのみ形成されている。それに対して、両支持アングル部材6のいずれにも互いに向かい合って位置するようにそれぞれ1つの軸受け(19,20)が設けられていることが必要となる。
長孔8内には、ハウジング24の構成アッセンブリが、ホルダ4の一方の側でその一方の側面16に自由側軸受けとして形成された第2の軸受け20(特に図4参照)によって支承されている。このためには、ホルダ4に設けられた長孔8が、ハウジング24に設けられた第2の軸受け20よりも大きく形成されている。反対の側では、ハウジング24が貫通孔26を有していて、この貫通孔26は、ホルダ4に固定側軸受けとして設けられた第1の軸受け19に、ほぼ遊びなしに回転可能に配置されている。したがって、ハウジング24は、両軸受け19,20により形成される1つの旋回軸11を有する。この旋回軸11を同心的に取り囲むように、外周面14が形成されている。この外周面14は、丸味付けされた円錐台形の形状を有する。このことは、図5から最も良く判る。大直径を有する方の外周面の縁範囲には、複数のグリップ凹部27が形成されている。これらのグリップ凹部27は、外周面14の一層良好な把持および操作を可能にする。外周面14の内部には、引出しスリット15が形成されている。この引出しスリット15を通じて、変向装置の内部でローラ12を介して案内される3点式ベルト(2つは図示されていない)のベルトが走行する。
大直径を有する方のハウジング24の側面16には、第2の結合手段17が形成されている。第2の結合手段17は、ホルダ4の支持アングル部材6に設けられた第1の結合手段7に合わせて調整されている。図示の事例では、結合手段は、種々異なる歯面角度を備えた複数の歯を有する歯冠である。この場合、歯背部はセルフロックなしの角度を有し、歯前側はセルフロックを有する角度を有しているので、支持アングル部材6に設けられた逆構成された歯列を備えたホルダ4に設けられた第1の結合手段7と協働して、対応するロック・自由回転作用を有するラチェット機構が形成される。原理的には、両側面16において第2の結合手段17と、これらの第2の結合手段17にそれぞれ向かい合って位置する第1の結合手段7とが、ホルダ4の両支持アングル部材6に配置されていることも可能である。しかし、このことは一方の側面16においてのみ行われる方が有利になる。
ホルダ4の結合プレート5には、曲げばねの形のばね10が固定的に取り付けられている。取付けは、力接続式もしくは摩擦接続式に、または形状接続式に、すなわち係合に基づいた嵌合により、行なわれ得る。ばね10の自由端部の範囲は、長孔8内でハウジング24の旋回軸11を前方に向かって(図1で見て左側に向かって)押圧している。このことは、ハウジング24の第2の結合手段17がホルダ4の第1の結合手段7と係合することを意味する。したがって、変向器はロック位置に位置している。なぜならば、旋回軸11を回転させることができず、ひいては引出しスリット15を備えた外周面14を回転させることができないからである。したがって、このロック位置において、3点式ベルトの上側の保持点23は位置固定されているので、3点式ベルトを下方または前方へ引っ張ることによっても、上側の保持点23の位置を変えることはできない。しかし図示の実施形態では、このロック位置においても、ラチェット機構に基づきハウジング24を上方へ向かって回転させることが可能となる。第2の軸受け20は長孔8の内部でばね10のばね力に抗して運動し得るので、ハウジング24をこのばね力に抗してホルダ4の結合プレート5の方向に押圧することにより、両結合手段7,17の歯の噛合いを解除することができる。この位置において、ハウジングを、歯列がラチェット機構のように作用する方向とは逆の方向にも運動させることができる。このことは図示の実施形態では、下方への引出しスリット15の運動時となる。
ばね10の自由端部28は、第2の軸受け20の端部に設けられた凹部内に係合している。これによって、旋回軸11が、軸方向に移動させられることが阻止される。図示の実施形態では、第2の軸受け20とハウジング24とが一体に形成されている。ばね10および旋回軸11の任意の別の構成も可能である。この場合、この構成は、これら両部分の間の協働を可能にする。旋回軸11は回転することができるが、しかし軸方向には移動不可能となり、それと同時に長孔8内で前方に向かって押圧される。
変向装置は、カバーパネル18の背後に位置している(図7および図8参照)。このカバーパネル18を越えて、変向装置の外周面14が部分的に突出している。これにより、変向装置と背もたれのクッションとの間には、見た目にもきれいな閉鎖部が達成される。さらに、乗員が誤って自身の手を変向装置に差し込んでしまうことにより、乗員が過ちで負傷してしまう恐れもなくなる。つまり、変向装置はカバーパネル18によって完全にカプセル封入されている。
二重矢印の方向で圧力25がハウジング24へその外周面14、特にグリップ凹部27を介して加えられることにより、調節位置が達成される。これによって、旋回軸11は、ばね10のばね力に抗して所定のロック解除ストロークだけ長孔8に沿って、この旋回軸11がその向きを変えるように運動させられる。なぜならば、旋回軸11は図面で見て左側の端部で固定側軸受けに支承されているからである。これにより、支持アングル部材6の第1の結合手段7は、もはやハウジング24の側面16の第2の結合手段17とは係合していない。これにより、旋回軸11を中心としてハウジング24を、ラチェット機構に抗しても下方へ向かって回転させることが可能になる。その場合、引出しスリット15を、車両シート上の乗員にとって最適となる高さにまで回転させることができる。
引出しスリット15の所望の高さが達成された後に、ハウジング24の外周面14に作用する圧力25が取り除かれ、これによりばね10は、旋回軸11を再び長孔8の内部で左側へ向かって移動させ、ハウジング24の側面16の第2の結合手段17は再びホルダ4の支持アングル部材6に設けられた第1の結合手段7と係合する。引出しスリット15の高さを除いて、つまり上側の保持点23の高さを除いて、図1における位置に相当する前記位置において、ハウジング24は再びそのロック位置に位置するので、ハウジング24はもはや旋回軸11周りに下方へ向かって回転され得なくなる。したがって、この位置においても再び、上側の保持点23が誤って変えられてしまう恐れなしに、上側の保持点23の確実な位置固定が与えられている。
もちろん、最も低く設置された上側の保持点23と、最も高く設置された上側の保持点23との間の任意のロック位置を得ることができる。このためには、第1の結合手段7が第2の結合手段17と所望の位置で係合可能となることしか必要でない。したがって、上側の保持点23についての2つの隣接した保持点の間の間隔がどれくらいの大きさであるのかは、それぞれの第1の結合手段7およびそれぞれの第2の結合手段17の精密度に関連している。
引出しスリット15は円錐台形状の外周面14に設けられているので、上側の保持点23は鉛直方向の直線に沿って運動するのではなく、旋回軸11を中心とした湾曲された軌道に沿って運動する。したがって、設定された上側の保持点23の高さに関連した水平方向の相対ストロークも得られる。このことは、体格の小さな乗員の場合には上側の保持点23がさらに後側(図面で見て右側)に位置し、体格の大きな乗員の場合には上側の保持点23がさらに前側に位置することを意味する。このことは、3点式ベルトの最適な機能のために有利である。
図2には、ハウジング24の下に隠れている特徴を良く見えるようにするために、図1に図示されているハウジング24が取り除かれている。ハウジング24の下に隠れている特徴とは、主として第1の軸受け19およびローラ12である。
第1の軸受け19は、軸受け孔28を備えた固定側軸受けの形に形成されているので、小直径を有する側で(特に図5参照)ハウジング24の側面16に設けられた貫通孔26は、ほぼ遊びなく第1の軸受け19に被せ嵌められる。第1の軸受け19は、旋回軸11の方向の変化が小さな空間内で可能となる程度の大きさの遊び自由度、すなわちハウジング24の第2の軸受け20(図4参照)が支持アングル部材6の長孔8内で移動され得る程度の大きさの遊び自由度しか有しない。
ローラ12は回転軸13に装着配置されていて、凸面状に形成されている。したがって、ローラ12の両端部は、中央部よりも小さな直径を有している。これにより、ローラ12に沿ったベルトのセンタリング改善、ひいては引出しスリット15内でのベルトのセンタリング改善も達成される。ベルトが引き込まれるか、または引き出される際の回転時にローラ12の摩擦を減少させるためには、ローラ12の軸受けがクラウニング状(凸状球面状)に形成されている(図面には見えていない)。
図3には、本発明による変向装置の断面図が示されている。図3からは、回転軸13および引出しスリット15に対して相対的な旋回軸11の空間的な配置が良く判る。
ロック位置に位置する旋回軸11と、回転軸13とは、互いに平行である。公知先行技術とは異なり、これら両軸は空間的に互いに分離されて形成されており、この場合、回転軸13は、引出しスリット15から見て旋回軸11の背後に配置されているだけでなく、僅かに旋回軸11の下方にも配置されている。
引出しスリット15は、回転軸13に対して平行ではない。なぜならば、引出しスリット15はハウジング24の円錐台形状の外周面14に形成されているからである。たしかに、引出しスリット15は、その中央の範囲2に関しては実質的に(図4〜図6参照)水平に延びているが、しかし組込み位置に関しては車両シートの、ベルトバックルが取り付けられている他方の側へ向かって傾倒されている。これにより、ベルトバックルの方向におけるベルトのための自然の向きが得られ、このことは乗員のための装着快適性を高める。
図3では、変向装置内および引出しスリット15からの進出後におけるベルト29の案内が良く判る。
図4および図5には、ハウジング24を2つの方向から見た斜視図が示されている。図4は、第2の結合手段17を備えた側面16の側から見た図であり、それに対して図5は、貫通孔26を備えた他方の側面16へ向かって僅かに回転させた位置でほぼ正面から見た図である(組込み位置に関する)。
ハウジングのたいていの特徴については、上で既に述べた通りである:丸みを付けられた円錐台形状の外周面14、側面16における軸受け特徴およびロック特徴の構成およびグリップ凹部27。グリップ凹部27についてさらに補足しておくと、グリップ凹部27は、乗員の指(それぞれ1本の指)が、グリップ凹部27内に良好に係合して、良好な手掛かりを得るので、引出しスリット15の、ひいては上側の保持点23の、乗員により所望された位置が達成されるまで、エルゴノミ(人間工学)的にハウジング24の誤りのない回転が行われ得るように形成されている。
引出しスリット15の周囲の範囲は、ハウジング24から取り外され得る別個の一体のインサート部分1として形成されている。したがって、インサート部分1は容易に交換され得る。これにより、デザイン上の多様性も、乗員に対する個人別の対応も得られる。このようなインサート部分は図6に図示されている。
引出しスリット15の水平方向の中央の範囲2は、上方へ向かって曲げられた2つの縁範囲3によって仕切られる。引出しスリット15の外側に曲げられた構成の半径は、引込み時にベルトに折り目が付くことを回避する点で最適化されている。このような構成は、ローラ12を含んだ回転軸13の配置および構成に基づいた極めて小さな摩擦に対して付加的に、ベルトの摩擦の減少を助成する(このことは特に引込みの際に感じられる)。さらに、ハウジングの別のジオメトリ(幾何学的形状)ならびに回転軸13および旋回軸11の配置と協働して、旋回可能な部分なしにベルトの全ての重要な進入・進出角度が実現される。
図8は、高さ調節可能な変向装置が断面図で図示されているのではなく、側面図で図示されている点でのみ、図3とは異なっている。それゆえに、以下においては、図3に対して付加的に認識可能な特徴についてのみ説明する。
ハウジング24の側面16には、旋回軸11を取り囲むように(図面では左側に向けられて)第2の結合手段17が形成されている。この第2の結合手段17は歯冠として形成されており、この歯冠の歯は逆時計回りの方向に傾けられている。第2の結合手段17は部分的に第1の結合手段7と形状接続的に係合している。第1の結合手段7はこの場合、ホルダ4の支持アングル部材6に形成されている。第1の結合手段7は、所定の範囲にわたって、第2の結合手段17に対して逆に形成されている。
図示の位置では、第2の結合手段17が形状接続式に、つまり係合に基づいた嵌合により、第1の結合手段7内に係合しているので、旋回軸11を中心としたハウジング24の回転は不可能である。旋回軸11は、ばね10(図1および図2参照)の力により二重矢印25の方向とは逆の方向で左側に向かって押圧される。両結合手段7,17の歯列の構成および旋回軸11の、図面で見て手前側の軸受けが図面で見て右側に向かって変位し得るという手段に基づき(旋回軸11が支承されている長孔8に関する、図1および図2に対する説明参照)、ハウジング24に対して力が加えられると、時計回り方向における回転によって歯列が互いに乗り越えてスライドし、ひいては上方に向かって引出しスリット15の高さの調節が行われ得るという手段が得られる。
それに対して、両結合手段7,17の歯列の噛合いが解除された場合にのみ、逆方向への、つまり逆時計回りの方向でのハウジング24の回転が可能となる。このことは、ばね10のばね力に抗して、図面で見て右側へ向かう圧力25によって行われる。両歯列が自由であると、乗員によってハウジング24を逆時計回りの方向に回転させることにより、引出しスリット15の高さを下方に向かって変えることができる。引出しスリット15の所望の高さが達成されると、乗員はハウジング24から手を離し、これにより圧力25はもはや右側に向かってばね10に作用しなくなる。これにより、旋回軸11、ひいては第2の結合手段17も、再び左側に向かって運動して、第1の結合手段7と形状接続的に係合する。その場合、この位置においては、上で既に説明したように、時計回り方向におけるハウジング24の回転しか可能にならない。この機構はラチェット機構と同一である。
図7には、背もたれフレーム21における本発明による高さ調節可能な変向装置を示す斜視図が示されている。この場合、変向装置は支持エレメント9に組み付けられており、この支持エレメント9は背もたれフレーム21に固く結合されている。
車両シートの完成した状態では、カバーパネル18の下方にクッションが延びているので、支持エレメント9および背もたれフレーム21を含めて変向装置は目に見えない。
引出しスリット15は水平線に対して軽度に時計回り方向に回転させられている。さらに、引出しスリット15は旋回軸11に対して左側ではこの旋回軸11に接近する方向に傾けられている。これによって、乗員の快適性要求に良好に適合されているベルトガイドが得られる。
総括的に云えば、本発明により、慣用の構成に比べて極めて小さな構造により特徴付けられる変向装置が与えられている。この変向装置はさらに、車両シート内部での良好な組込み可能性を有していて、完全にカプセル封入されているので、負傷リスクはゼロに近づき、ほぼメンテナンスフリーとなる。なぜならば、この変向装置内には汚れが侵入しないからである。さらに、本発明による変向装置は、少数の構成部分からしか成っていない。それどころか、4つのコンポーネント、すなわちホルダ4とハウジング24とその間に配置されたばね10とローラ12としか必要とならない。なぜならば、ハウジング24が同時に操作エレメントとしても働くからである。さらに、本発明による変向装置は、極めて良好なベルト巻上げ特性を保証する。なぜならば、主として滑り摩擦の代わりに転がり摩擦しか生じないからである。本発明による変向装置は、ばたつかず、そして別のノイズを発生させない。なぜならば、本発明による変向装置は、ハウジング24が、ばねプリロードをかけられた旋回軸11によってホルダ4内で押圧されているようなシステムであるからである。
1 インサート部分
2 中央の範囲
3 縁範囲
4 ホルダ
5 結合プレート
6 支持アングル部材
7 第1の結合手段
8 長孔
9 支持エレメント
10 ばね
11 旋回軸
12 ローラ
13 回転軸
14 外周面
15 引出しスリット
16 側面
17 第2の結合手段
18 カバーパネル
19 第1の軸受け
20 第2の軸受け
21 背もたれフレーム
22 軸受け孔
23 上側の保持点
24 ハウジング
25 圧力
26 貫通孔
27 グリップ凹部
28 ばねの自由端部
29 ベルト

Claims (17)

  1. 3点式ベルトの上側の保持点(23)のための高さ調節可能な変向装置であって、ホルダ(4)を備え、該ホルダ(4)が、車両シートの支持エレメント(9)に取付け可能であるか、または車両のフレームに固く結合可能であり、
    前記ホルダ(4)に、旋回軸(11)を有するハウジング(24)が可動に取り付けられており、回転軸(13)を備えたローラ(12)が配置されており、該ローラ(12)を介して、3点式ベルトのベルト(29)が案内可能であり、さらに前記ハウジング(24)が、前記ベルト(29)のための引出しスリット(15)を有しており、該引出しスリット(15)が、その長さの大部分にわたって前記ローラ(12)の回転軸(13)に対して平行であり、
    前記ホルダ(4)に第1の結合手段(7)が形成されており、前記ハウジング(24)に第2の結合手段(17)が形成されており、両結合手段が、ロック位置では形状接続式に互いに係合していて、調節位置では互いに係合していないので、前記ハウジング(24)が前記旋回軸(11)周りに回転可能であり、
    前記ハウジング(24)の前記旋回軸(11)が、ばね(10)によって前記ロック位置に押圧されており、前記ホルダ(4)が、1つの結合プレート(5)と2つの支持アングル部材(6)とを有していて、該支持アングル部材(6)にそれぞれ1つの長孔(8)と、変向器の前記ハウジング(24)を収容するための軸受け孔とが形成されており、前記長孔(8)内で前記ばね(10)が、前記ハウジング(24)の前記旋回軸(11)を前記ロック位置に押圧しており、
    前記回転軸(13)が、平行にかつ前記引出しスリット(15)から見て前記旋回軸(11)の背後に配置されていることを特徴とする、3点式ベルト用の高さ調節可能な変向装置。
  2. 前記第1の結合手段(7)と前記第2の結合手段(17)とが、それぞれ互いに合わせて調整された歯列である、請求項1記載の高さ調節可能な変向装置。
  3. 前記歯列は、前記ハウジング(24)の一方の回転方向におけるフリーホイールの原理により形成されている、請求項2記載の高さ調節可能な変向装置。
  4. 前記第1の結合手段(7)と前記第2の結合手段(17)とが、当該変向装置の片側にしか形成されていない、請求項1から3までのいずれか1項記載の高さ調節可能な変向装置。
  5. 前記旋回軸(11)の第1の軸受け(19)は、前記ホルダ(4)に固定側軸受けとして形成されており、第2の軸受け(20)は自由側軸受けとして形成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の高さ調節可能な変向装置。
  6. 前記旋回軸(11)は、前記ハウジング(24)と共に少なくとも1つの支承点において一体に形成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の高さ調節可能な変向装置。
  7. 前記旋回軸(11)は、少なくともその両端部の範囲に、適当な形状接続部を有していて、該形状接続部内に前記ばね(10)の自由端部(28)が案内されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の高さ調節可能な変向装置。
  8. 前記ばね(10)は、曲げばねとして形成されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の高さ調節可能な変向装置。
  9. 当該変向装置は車両シートに配置されており、前記ハウジング(24)は部分的にカバーパネル(18)によってカバーされている、請求項1から8までのいずれか1項記載の高さ調節可能な変向装置。
  10. 前記ローラ(12)は凸面状に形成されている、請求項1から9までのいずれか1項記載の高さ調節可能な変向装置。
  11. 前記ローラ(12)の軸受けが、クラウニング状に形成されている、請求項1から10までのいずれか1項記載の高さ調節可能な変向装置。
  12. 前記引出しスリット(15)を取り囲む周辺範囲が、前記ハウジング(24)から取外し可能なインサート部分(1)として形成されている、請求項1から11までのいずれか1項記載の高さ調節可能な変向装置。
  13. 前記引出しスリット(15)の中央の範囲(2)ならびに前記回転軸(13)が、それぞれ水平方向に延びており、前記引出しスリット(15)の両縁範囲(3)が、上方に向かって曲げられて形成されている、請求項1から12までのいずれか1項記載の高さ調節可能な変向装置。
  14. 前記ハウジング(24)の基本形状が、前記旋回軸(11)を同心的に取り囲むように形成された円錐台形状の外周面(14)を有する、請求項1から13までのいずれか1項記載の高さ調節可能な変向装置。
  15. 前記ハウジング(24)の、大直径を有する方の端部に複数のグリップ凹部(27)が形成されている、請求項14記載の高さ調節可能な変向装置。
  16. 請求項1から15までのいずれか1項記載の高さ調節可能な変向装置を有する3点式ベルトを備えた車両シート。
  17. 請求項3または請求項3を引用する請求項4から15までのいずれか1項記載の高さ調節可能な変向装置によって3点式ベルトの上側の保持点(23)を高さ調節する方法において、ハウジング(24)を、第1の方向への回転時に圧力に抗して後方に向かって押圧し、前記ハウジング(24)を前記旋回軸(11)周りに回転させ、かつ再び前記ハウジング(24)から手を離し、逆向きの第2の方向への回転時に前記ハウジング(24)をラチェット機構の場合のように自由回転式に運動させることを特徴とする、高さ調節可能な変向装置によって3点式ベルトの上側の保持点(23)を高さ調節する方法。
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